閣議後記者会見概要

H15.01.21(火)10:25~10:37 参議院議員食堂

広報室

会見の詳細

閣議について

大臣:
閣議の方はこれといった各大臣からの発言もなくてすぐに終わりました。

構造改革特区推進本部について

大臣:
その後、構造改革特区推進本部がございまして、そこにおきまして構造改革特区の第二次提案、それから構造改革特区基本方針につきましての案が示されまして、了解されたところでございます。第二次特区の概要は1月20日現在で412の提案、そしてその中で件数としては651件ということでございます。詳細についてはまだ分かっておりません。各省庁に渡しているところだと、こういうことでございます。

質疑

記者:
特区の関係なのですけれども、第二次提案の中でも株式会社の医療経営の参入が出ているかと思うのですが、改めてそれについてのご見解をお聞かせ願えませんか。
大臣:
内容の中身、まだ全然全く分からないものですから、どういう形で出ているかということ、一遍よく拝見したいというふうに思っております。総理からも原則として出来る限りそれを取り上げるようにひとつ最大限の努力をするようにということでございまして、どういう形で出ているのかをよく拝見をして、そして決定をしたいというふうに思っております。その他、介護の問題でありますとか、かなりいくつかの問題が出ているようでございますので、それらも合わせてひとつよく検討させていただきたいというふうに思っております。総論的に言えば、出来る限り地方のご意見というものを尊重できるようにしたいというふうに思っております。
記者:
障害者団体との交渉続いてまして、正面玄関が閉鎖されるような事態になっていますけれども、こうしたトラブルについてどのように考えてらっしゃいますか。また解決の目途と言いますか、時期についてはどのような見通しでありますか。
大臣:
事務的な話でございますから、予算執行上の手続きの話でございますから、早く解決するように昨日も言ったところでございます。よく相談をして決めてもらいたいというふうに思っております。各種団体の方もその話し合いに応じていただかないと話は解決しませんので、話にひとつ良く応じていただくようにお願いをしたいと思っております。
記者:
医療制度の抜本改革についての厚生労働省案について関係団体との意見交換を一通り終えられと思うんですが、現段階で3月の基本方針のとりまとめに向けての見解を新たにございましたら。
大臣:
そうですね、与党内の協議はこれからございますが、各種団体との話し合い、一巡目と申しますか、関係する主なところとのお話し合いをさせていただいたところでございます。それぞれの立場から、それぞれのご意見を頂戴をいたしました。その中でやはり共通をしていることは、やはり高齢者医療については保険というよりも、それは一般財源から導入すべしというご意見が非常に多かったと思うのですが、そこは少し私は安易に一般財源というふうに、関係団体の皆さん方はおっしゃりすぎているのではないかというふうに思っています。高齢者医療も、やはり相互扶助の中でどうみんなでそれを補っていくかということを考えなければなりませんし、そしてその相互扶助の保険制度の中で賄うことが出来ないところは、そこは一般財源からお願いをするということにしなければならないというふうに思いますが、その保険制度の中の整理をすることなしに一般財源からもっと導入をすべきだというのは少し私は順序が違うのではないかと、そういうふうに思っています。それぞれの団体のご意見はご意見としてお聞かせをいただきましたけれども、総論としてそういう感じを持ちました。これから与党内でいろいろと話を進めていきますし、また我々の意見も聞いて欲しいという各種団体もあると思いますので、そうしたご意見もまたお聞きをしたいと思っております。
記者:
大臣がご主張されている構造調整方式については賛成する意見が今までのところあまりないようにお聞きしていますけれども、3月までに一本化して、改革案としてとりまとめることは、その辺のお見通しと言いますか、大臣のお考えは。
大臣:
全体としてみるとやはり先程申しましたように保険の、いわゆるリスク調整、年齢、あるいはまた所得による調整ということよりも、今までの部分はそれはそのままにおいておいて、そしてあるいはまた一部調整はしても良いけれども、しかし高齢者医療については国からの一般財源をもっとやはり導入すべき、こういうご意見の方にどちらかと言えば傾いているのではないかというふうに思うんですが、先程申しましたようにそこは最初からそういうふうにもう言ってしまいますと、そうすると高齢者医療の財源は税の改正によって行うべきだという意見に直結をしていくように思うわけです。現在の経済情勢等を考えました場合に、そう簡単に増税が出来る状況でないことも事実でございます。それも出来ない、そしてまた一方において保険の調整も行わない。年齢の調整も、あるいは所得の調整も行わない、こういうことになってまいりますと、また現在の状況を先送りをするという以外に道が無くなってくるということでありますから、それは私は許されないというふうに思っております。やはりこの際に、将来像というものを明確に決めなければならないというふうに思っております。ただ私もリスク調整だけにこだわっているわけではありませんで、皆さん方のご意見も聞いて、そしてまとめるべきはまとめていくというふうにしたいというふうに思っております。
記者:
少し政局についてお伺いしたいのですが、年末から年始にかけて政府与党幹部から解散の時期、あるいは望ましい時期についていろんなご発言がありますが、大臣自身はどのようなお見通し、お考えをお持ちでいらっしゃいますでしょうか。
大臣:
まあ、難しい質問で、どれが望ましいかということはこれは全く分かりません。分かりませんが、来年中ばには任期が来ることだけは間違いがないわけでありますから、一杯いくのか、それともその前に行われるのかということだろうというふうに思います。先日も大阪に参りました時に、大阪の知事さんが私は第4コーナーにこれから差し掛かりますと、こういうお話をされたものですから、私はその後で挨拶をいたしまして、私に第4コーナーはありません、第3コーナーで私は終わりでございますので、どうぞひとつよろしくお願いを申し上げます、こう申し上げたわけです。今丸2年をこれで終わらせていただきまして、3年目に入っておりますので、言うなれば第3コーナーに掛かりかけているところでございますから、私は望ましいとか、好むとか好まないとかということではなくて、今までの政治の場におかせてもらってきた人間の一つの勘ですけれども、第4コーナーはないと、こう思っている次第でございます。

(了)