ホーム> 報道・広報> 報道発表資料> 2021年9月> 新たに8物質を麻薬等に指定し、規制の強化を図ります

 

令和3年9月8日

【照会先】

医薬・生活衛生局監視指導・麻薬対策課

課長補佐 竹内 大輔 (内線2779)

(代表電話) 03(5253)1111

(直通電話) 03(3595)2436

 

報道関係者各位

 

新たに8物質を麻薬等に指定し、規制の強化を図ります

 

 

 

本日付けで、「麻薬、麻薬原料植物、向精神薬及び麻薬向精神薬原料を指定する政令」の一部を改正し、新たに5物質(※1)を麻薬として、3物質(※2)を向精神薬として指定しました(政令の施行は本年10月8日)。今回の麻薬指定により、麻薬の総数は221物質になります。

 

 

新たに麻薬に指定される物質は、現在、厚生労働省が指定薬物(※3)に指定しており、医療等の用途以外の目的での製造、輸入、販売、所持、使用等が禁止されています。同物質は、麻薬と同種の乱用のおそれがあること、麻薬と同種の有害作用をもつことが確認されましたので麻薬に指定し、罰則を強化(※4)することにより規制の強化を図ります。

 

 

なお、麻薬に指定される物質は、指定薬物の指定から外され、指定薬物ではなくなります。

 

 

厚生労働省としては、今後、麻薬等に指定された物質が乱用されることのないよう、関係機関に通知を発出し、注意喚起を行っていきます(※5)。

 

 

 

 

 

 ※1 物質1 化学名:1-(ジエチルアミノ)エチル-2-(4-イソプロポキシベンジル)-5-ニトロベンズイミダゾール

         通称名:Isotonitazene

 


    物質2 化学名:1-(1,2-ジフェニルエチル)ピペリジン

         通称名:Diphenidine

      
    物質3 
化学名:
5-ペンチル-2-(2-フェニルプロパン-2-イル)-2,5-ジヒドロ-1H-ピリド[4,3-b]インドール-1-オン


         通称名:CUMYL-PEGACLONE

 


    物質4 化学名:メチル=3,3-ジメチル-2-[1-(ペンタ-4-エン-1-イル)-1H-インダゾール-3-カルボキサミド]ブタノアート


         通称名:MDMB-4en-PINACA

 


    物質5  化学名:1-[1-(3-メトキシフェニル)シクロヘキシル]ピペリジン

          通称名:3-MeO-PCP


 

 ※2 物質1 化学名:7-クロロ-5-(2-クロロフェニル)-1,3-ジヒドロ-1-メチル-2H-1,4-ベンゾジアゼピン-2-オン


          通称名:DICLAZEPAM


     物質2 化学名:6-(2-クロロフェニル)-1-メチル-8-ニトロ-4H-s-トリアゾロ[4,3-a][1,4]ベンゾジアゼピン

          通称名:CLONAZOLAM


     物質3 化学名:8-ブロモ-6-(2-フルオロフェニル)-1-メチル-4H-s-トリアゾロ[4,3-a][1,4]ベンゾジアゼピン

          通称名:FLUBROMAZOLAM

 


 ※3 厚生労働大臣は、中枢神経系への作用を有する蓋然性が高く、かつ、人の身体に使用された場合に保健衛生上の危害が発生するおそれのある物を「指定薬物」として指定する(医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律第2条第15項)。
     指定薬物は、製造、輸入、販売、所持、使用等が禁止されている。 

 


 ※4 指定薬物に関する罰則:最高で5年以下の懲役及び500万円以下の罰金
     麻薬に関する罰則:最高で無期若しくは3年以上の懲役及び1000万円以下の罰金    



 ※5 厚生労働省ホームページ内「薬物乱用防止に関する情報」 


           https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iyakuhin/yakubuturanyou/index.html

携帯ホームページ

携帯版ホームページ では、緊急情報や厚生労働省のご案内などを掲載しています。

ホーム> 報道・広報> 報道発表資料> 2021年9月> 新たに8物質を麻薬等に指定し、規制の強化を図ります

ページの先頭へ戻る