第27回技能検定職種の統廃合等に関する検討会議事録

日時

令和3年2月25日(木) 9:58~11:57

場所

厚生労働省仮設第3会議室

出席者

委員(五十音順 敬称略)

議題

  1. (1)令和2年度技能検定職種の統廃合について
  2. ア 検討対象職種の説明
    イ 業界団体からのヒアリング
     ・機械木工職種
     ・枠組壁建築職種
    ウ 令和2年度技能検定職種の統廃合等に関する検討会報告書(案)
  3. (2)報告事項
  4. ア 令和2年度技能検定作業の統廃合等の進捗について
  5. (3)その他

配布資料

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議事

第27回「技能検定職種の統廃合等に関する検討会」

○福田検定官 それでは、少しお時間が早いですが、皆様そろいましたのでこれより検討会を開催したいと思います。本日はお忙しい中御参集いただきまして、誠にありがとうございます。ただいまより、第27回技能検定職種の統廃合等に関する検討会を開催いたします。また、本日は新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、大木委員、武雄委員がオンラインでの参加となります。また高山委員、山下委員が本日御欠席となっています。
続きまして、資料の確認をお願いします。まず、参加者の皆様の御手元に封筒を御用意していると思うのですが。
○中野主任検定官 武雄先生、つながっておりますでしょうか。大木先生、武雄先生、大丈夫でしょうか。
○武雄委員 はい、武雄は大丈夫です。
○中野主任検定官 大木先生、音声は届いておりますでしょうか。マイクがオフになっているようです。
○大木委員 ご指摘ありがとうございます。マイクをオンにします。
○中野主任検定官 ありがとうございます。
○福田検定官 では続きまして、資料の確認をします。皆様の御手元にある封筒に資料を入れています。オンライン参加の皆様は、別途お送りしていますPDFファイルの御確認をお願いします。お配りしている資料ですが、4点ございます。議事次第、それから右上に資料1と書いてある資料、そして検討会参集者限り資料1、2という資料、計4部あると思うのですけれども、皆様お手元にありますでしょうか。
ありがとうございます。今日はオンライン開催ですので、もし機材の不調等ありましたら、事務局のほうで対応いたしますので、遠慮なくお呼びいただければと思います。そして本日のオンライン開催ですけれども、オンラインでの参加者の皆様に関しては、手を挙げる機能がZoomにあります。発言の前にそちらの機能を使って手を挙げていただきまして、その後黒澤座長より御指名させていただきますので、御指名があってから発言をお願いします。
本日お集まりの皆様に関しましては、前のテーブルにあるのが集音マイクになっていますので、そのままお話いただいて構いませんので、よろしくお願いします。それでは円滑な議事進行のために御協力のほどよろしくお願いいたします。ではこれからの進行は、黒澤座長にお願いしたいと思います。よろしくお願いいたします。
○黒澤座長 本日はこのような状況ではありますが、お集まりいただきましてありがとうございます。では始めさせていただきます。オンライン参加の委員の方もよろしくお願いいたします。
本日は、前回の検討会にて第1次判断として機械木工職種、枠組壁建築職種の2つを統廃合の検討対象として選定したことを受けまして、今日は第2次判断として社会的便益を踏まえ、これらをどうすべきかについて検討したいと思います。
では議題(1)の統廃合ですけれども、事務局からこれまでの検討経緯について御説明いただいた後、職種ごとにヒアリングを行いたいと思います。ヒアリングの進行につきましては事務局にお任せしてよろしいでしょうか。
○中野主任検定官 結構でございます。
○黒澤座長 ありがとうございます。ではヒアリング後に、職種ごとに統廃合について御検討いただきたいと思います。よろしくお願いします。では検討対象職種の説明ということで、議題(1)のアの御説明をお願いします。
○中野主任検定官 はい、それでは私のほうから御説明します。本日は検討会の報告書の体裁で資料1として御用意をしています。事前にお配りして、またご説明さしあげておりますので、この場では詳しい説明は省略させていただきたいと思います。お気付きの点がありましたら、後で御指摘いただければと思います。
今年度の統廃合検討職種のうち、まずは機械木工ですが、資料1の2ページ下の(2)を御覧ください。機械木工職種は昭和46年に機械木工として創設されて、その後名称が変更されています。一方、昭和58年度にはこれとは別に機械木工職種が創設されています。2つの職種はこの検討会の提言を受けまして、平成24年に機械木工職種として統合されています。
受検者数ですが、長期的には減少していまして、既に3年ごとの試験実施となっています。平成29年度の本検討会におきましては、平成31年度の受検申請者数は年間平均で30人以上となることを条件に存続を認めるという結論が得られています。この目標とした30人ですが、直近の試験では達成できず28人ということになりました。もう1つの枠組壁建築ですが、昭和56年度に創設以来受検者はこちらも長期的に減少していて、令和元年には53人という状況になっています。
前回の検討会以降パブリックコメントを実施していて、ごく簡単に5ページの(5)に概要をまとめています。前回の検討会後、昨年12月14日から25日まで約2週間意見募集を行い、今回の2職種に関して24件の御意見を頂きました。機械木工関係が22件、職種の特定のないものが2件あります。機械木工に関しては全て存続を求める意見です。意見の内容としては、木材の活用はSDGsに貢献するものであるとか、業界の発展のために必要、受検によって得られたものがあるなどの内容です。職種の特定がない御意見のうち、1件は廃止を容認するものでした。個々の御意見は9ページ以降に記載しています。
御参考までに申しますと、前回平成29年の検討会のパブリックコメントでは、機械木工に関して今回とほぼ同じ24件の御意見を頂いていることを申し添えます。また前回の検討会の際、枠組壁建築について平成25年度1年空いているということでお尋ねをいただきましたが、確認したところ、平成24年度までは後期試験の実施でしたが、それを前期にするということで平成25年度は周知期間で丸1年取ったということです。その際には関係団体になりますツーバイフォー協会とも御相談の上このような措置にしたということです。まずは私からの御説明は以上とします。
○黒澤座長 ありがとうございます。では今の御説明について何か御質問はありますか。オンラインの方は、御発言の前に挙手のシンボルをタップしていただき、御発言いただければと思います。そしてマイクをオンにして御発言ください。何かありますか。よろしいですか。よろしいようであれば議題(1)のイの業界団体のヒアリングをお願いしたいと思います。
○中野主任検定官 それでは、ヒアリングを開始したいと思います。まだ業界の皆さんにお声掛けをしているところですので、もうしばらくお待ちいただければと思います。
○黒澤座長 そうですか、ではお待ちします。

業界団体へのヒアリング(非公開)

○中野主任検定官 それでは進行は座長にお願いしたいと思います。
○黒澤座長 ありがとうございます。では、この検討会の報告書に入る前に事務局から先ほどのヒアリングのポイントについて、簡単にお願いします。
〇中野主任検定官 では、まずは機械木工の職種の統廃合についての検討から入らせていただきたいと思います。この職種については、長期にわたって受検者が低迷する中、何度かこの検討会でも議論し職種の統合を含めて対応を行ってきました。平成29年の検討会では、平成31年、つまり令和元年の受検申請者が少なくとも年間平均30人以上になるということを条件に、存続を認めることが適当であるという結論に達したのですが、結果として28名ということで、若干30名を下回ったということで、目標を達成することができなかった経緯があります。今、ヒアリングにもありましたように業界の方々は、受検者の確保に向けて講習会などの努力はされたということなのですが、このような事情を踏まえて御意見を頂けると幸いです。よろしくお願いします。
○中野主任検定官 すみません、御意見を頂く前に1点だけ紹介させていただければと思います。本日、お配りしている報告書(案)の資料ですが、この9ページに事前に御説明に上がった際から追加した資料があります。21年度以降の提言がどうなっているか、そのときに受検申請者がどうなっていて、その後どういう対応を取られたかというところをまとめています。今回のことで言いますと、機械木工に関しては薄いオレンジ色を付けてあるところで、何らかの評価が行われています。9ページの一番下の行ですが、数字の部分が受検申請者数、括弧書きになっているものが評価をする指標である6年平均です。括弧書きが赤字になっている所は、基準としている数値をクリアしていない所ということになります。なかなかこれだけを見ていると厳しい状態ということです。
枠組壁建築は、次の10ページにあります。当初から毎年実施だったものを検討会を受けて、隔年実施ということになってきていますが、最近、またちょっと受検者数が落ちてきているというところです。
ほかにも、9ページに戻りますが、陶磁器製造などは30年度を最終試験として職種廃止すべきというようなことが、29年に言われています。ただ、留保条項が付いていて、30年度、次の試験で90人以上受検申請者があった場合は、改めて考えるということです。このほか人数と目標値と掲げて、それを踏まえて判断するというような手法が割合、最近は取られている状況です。私からは以上です。
○黒澤座長 ありがとうございます。では、今の御説明も踏まえて、御意見を頂ければ幸いです。よろしくお願いします。
○和田委員 なかなか難しいなと思いながら、今のお話を含めて機械木工に関しては29名ですか。やはりここで切るのは、ちょっと苦しいかなという感じです。ですから、先ほど陶磁器の所でお話があったように、次回統合の検討を見ながらとしてはいかががなと感じました。
枠組のほうは、これは毎年やっていますね。
○中野主任検定官 今は毎年です。
○和田委員 先ほどの2件の中に。
○黒澤座長 すみません、一旦こちらをやってから、枠組みは後で御意見を賜れれば助かります。ありがとうございます。皆様、いかがでしょうか。
○松留委員 私からよろしいですか。受検者が少なくなると隔年にしたり3年に1回にして取り組んできたと思います。陶磁器以外で、条件を満たさなかったから廃止する、あるいは、満たさなかったがこういう条件でさらにもう1回様子を見るなどという例はあったのでしょうか。
○中野主任検定官 印章彫刻が9ページの一番上にありますが、27年度で試験結果を見て判断ということで1回留保が付きました。その後の30年度の試験結果を踏まえて、令和元年に評価がされました。そのときに、その次の試験令和3年度の受検申請者数が100人以上ということを目標として、これを目指して頑張ってもらうというような結論を検討会でいただいています。
○松留委員 そうですか、これを見ると赤字で29になっている。3年に1回だが足りなかったということですね。
○中野主任検定官 100人ですが、3年に1回の場合は、ちょっと丸めて30人でいいということになっていますので、印章彫刻の平成30年度では1人足りなかったということです。
○松留委員 100人というのは、何で出た数字ですか。
○中野主任検定官 100人というのは、もともとの検討会で6年平均が100人というところを一時判断の基準にしました。
○松留委員 そういう基準がありましたか。分かりました、ありがとうございます。そういう例にどういうものがあったのかを知りたかったので、質問しました。
○中野主任検定官 数値目標を2回出した例というのは、今のところはまだありません。
○松留委員 今回は私も機械木工は残したいとは思うのですが、ただ、1回この条件を出してクリアしていないということがあります。残すとすると、どういう理由で残するのか、あるいは、どういう条件を付けるのかということを明確にする必要があります。
○中野主任検定官 前回の議論の中でも、業界から今日のヒアリングでも出ましたが90人ということであれば、業界内の努力で達成できるというお話がありました。その中で建具や家具など、そういった周辺の業界にも働きかけて、やればできますという話があったのですが、今、お話を伺ったところ余り外向けの活動は十分できなかったようなことですので、その辺がどうなのかなというところです。
○松留委員 そこをどう考えるかですね。約束をしたのに今回やれなかった、でも次回はやりますとおっしゃいましたが、そこをどう見るかですね。
○中野主任検定官 事務局も、事務局長さんお一人が多分常駐しているような形だと思いますので、処理できる事務量にはどうしても限りがあるのかなと思いますが、その辺を含めてどういう努力をなさるのか、そこまでは今回は伺えませんでした。
○黒澤座長 今回、もう片方の工業会の方が以前はちょっと消極的だったが、今回は頑張りますとおっしゃっていたので、その辺りはこれから拡大する余地があるのかなと、またニーズに気付かれたということは、それはそれですばらしいことで、そういう意味ではチャンスを与えることができたらと思ったのですが。すみません、私から言ってしまって、いかがでしょうか。
○和田委員 最初の統廃合の検討がなされた当初は、結構なくすというような傾向があったのですが、やはりだんだん少しでもこういうところで、残していけるものは残していったほうがいいのではないかという流れに変わってきたような気がするのです。ですから、余り厳しく言わないで、今、座長が言われたように、先ほどディーラーや販売関係の方が今後参加するということですので、もうちょっと様子を見て、大幅に減ればもうやらなくてはいけないと思いますが、一応の目安はこのような形で決まっていますが、できれば次回を見ながら存続を検討されたらいかがでしょうか。
○川瀬委員 私も基準には達しなかったということで、やはりそれは検討しなくてはいけないのですが、前回は26ですね。28ということで、これが25や24に下がって基準に達しないので、微増なので何らかの努力はされて、次は30にはなるのではないかという期待と、どこまで社会的意義という話も出ましたが、あと、パブリックコメントもかなり様子を見てということを考慮してということではどうでしょうか。
○中野主任検定官 一方で、9ページの機械木工を見てみますと、その時々に設定されている基準をクリアしている年がほとんどないというのは、なかなか厳しい状況です。先生方が、もう一度様子を見てはどうかということであれば、私どもはそれに対してあれこれ申し上げるつもりはありません。このままこういう状態でずるずるいくのも、我々の立場としては辛いところがありますので、その辺はもしこういう状況が続くのであれば、どこかで判断をしなくてはいけないのかなということも出てくるかと思います。
○黒澤座長 武雄先生、お願いします。
○武雄委員 この具体的取組と資料の最後にあったのですが、➇です。説明のときに配った資料です。学校にPRということが(2)にあるのですが、先ほど質問でメリットという話をしたのですが、3級がないと学校にPRというのは難しいのではないかなという気がします。では、3級を作ればいいのかというと、3級を作るほど受検者を望めるのかという見込みも難しいということなので、この(2)に関しては、具体的に実施できるかというのは不可能かなという気はします。先生方、もうちょっと様子見たらどうかという話が今出ているのですが、年数を決めてもう一度再検討ということはいかがかなと思ったのです、以上です。
○黒澤座長 ありがとうございます。年数というのは、例えば次年度に何人以上ということですか。
○武雄委員 あと一回という感じですか。
○黒澤座長 あと一回。
○松留委員 やるとしたら、令和元年の3年後ですね。
○武雄委員 そういうことになりますね。そのときの受検者数を見て、クリアできなかったらもう駄目と。
○松留委員 そのように、はっきりと議事録に残すのが良いと思います。
○武雄委員 はい。
○黒澤座長 和田先生がおっしゃってくださったように、陶磁器は原則、次回やって最終と、9ページの陶磁器の平成29年度のような、次回最終試験とし廃止すべきとまずうたった上で、ただそこで90人以上やった場合には再検討、これと同じような書きぶりでいかがですか。
○武雄委員 残すとしたら、これしかないですね。
○黒澤座長 そうですね。
○武雄委員 こう書いておかないと、また同じ議論が起こります。
◯松留委員 3年と書いておかないと。
○武雄委員 では、これは議事録にはっきりと明記していいと思います。
○黒澤座長 報告書ですね。大木先生、いかがですか。
○大木委員 先ほどお話があったように歯止めを掛けたらどうでしょうか。今回はもう1回チャレンジさせて、3年後に目標数値を達成できなかった場合には、廃止ということを議事録に明記したらどうかと思います。
○黒澤座長 ありがとうございます。では、そういうことにさせていただきたいと思います。では、こちらの陶磁器と同じように令和4年度を最終試験として、職種は廃止ということが原則であるけれども、その令和4年度に3年ごとということですから、30人以上ということですか。
○和田委員 4年平均で30人です。
○黒澤座長 そうですね、受検申請者があった場合に改めて検討するということにさせていただきたいと思います。
○松留委員 90人ということですね。
○黒澤座長 そうですね。ありがとうございます。それでは、そういうことにさせていただいて、次に枠組壁建築の職種統廃合について検討を続けさせていただきたいと思います。この職種についてですが、新設当時は1,000人を超える受検者があったということです。徐々に減少して平成に入って以降は200人を切る状態が続いているということから、何度かこの検討会でも議論しました。今回、お配りいただいた報告書(案)の10ページの上から3番目の所にその経緯が表になっています。平成22年、24年、27年に検討対象となっています。直近の27年では、引き続き関係業界団体が受検者の拡大を図っていくということを前提に、存続を認めるということが適当ということになっています。業界の方々が受検者の確保に向けて、講習会などの努力はされているということです。検討会の指摘を受けて、やれることはやっていらっしゃるということなのですが、受検申請者が27年、28年に135人、137人を記録しているのはその成果と思われるのですが、その後の29年以降が80、85、53となっています。100人を割り込んでいるところです。そういった状況ですが、御意見を頂ければ幸いです。お願いいたします。
○松留委員 この括弧の中の92、86、95は何ですか。
○中野主任検定官 6年平均の受検申請者数です。
○松留委員 過去6年間の計算ですか。
○中野主任検定官 この数字をもって評価するということです。
○松留委員 了解しました。
○中野主任検定官 100人を超えていれば、枠組の場合はOKということです。
○松留委員 分かりました。
○川瀬委員 よろしいですか。業界団体の会員などでも、今後も受検者の増加の見込みが減少傾向になると思われるので、基準を達していません。それでやはり業界団体も若干減少になるという中で、人数の制限による問題があるのであれば、実質2年に1回の実施となってもいいと、普通そう希望するのですが、業界団体のほうからこういう御提案があるもので、私どもが2年1回というのは1つ検討課題になるのではないかと思います。
○中野主任検定官 受検者数が減っている職種であれば、毎年やっている場合には、今、川瀬委員がおっしゃられたようなことをまず考えることになってきますので、ここは委員の皆様に御意見をお伺いしながら考えたいと存じます。
○黒澤座長 いかがでしょうか。
○和田委員 枠組は毎年ですか。
○中野主任検定官 毎年です。
○和田委員 ここの意見にもありますように、今の話を含めてとりあえず2年に1度の隔年にするというのが、妥当なところかなと思います。
それと、先ほどちょっと話の中で指示をする会社、いわゆる親元と実際にやる下請との話がありましたが、こういう研修制度のようなものはないのかなと思います。ですから、もう少しそういうところを積極的に若い人を育てるような研修制度も、なかなか少人数でやっている企業からそういうところに出すというのは大変かもしれませんが、何らかの親会社と言われるようなところは補助をして、できればそういう制度を少し育てるということをやっていただきたいなということが個人的な意見です。それをどこまで書けるかどうか分かりませんが、やはりそういう話も教育制度をちゃんとやるということが必要かなと感じました。
○黒澤座長 そのとおりですね。
○松留委員 この枠組壁工法の過去の経緯を見ていると、例えば平成23年に205人と増やし、27年度に135人と増やしています。ここ3年は受検者が少ないので、平成元年度は増やさなければいけなかったのです。でも実際は増えていないということ、また、ヒアリングでもなかなか状況は厳しいという気がしますので、私も2年に1回隔年でやるという方向に転換するのが良いと思います。
○黒澤座長 ありがとうございます。武雄先生、大木先生、いかがでしょうか。
○武雄委員 2年に1回でいいと思います。
○黒澤座長 ありがとうございます。大木先生。
○大木委員 同様に、2年に1回でよいのではないかと思われます。
○黒澤座長 ありがとうございます。では、毎年実施の場合ですから、これは隔年実施ということでまとめさせていただければと思います。よろしいでしょうか。では報告書にどの程度、努力をしていただきたい方向性で書き込むかということについてですが、それは先ほどのいわゆる請負工事の発注における働きかけですね。こういった資格保有者を優遇するといったような働きかけや、そういう方々、若手にそういった資格を取得することにつながるような研修制度などを考えるということも、入れ込んだ形で報告書をまとめさせていただくということでよろしいでしょうか。ありがとうございます。では、そのようにさせていただきたいと思います。そのほかの報告書の記載について、お気付きの点はありますか。
○松留委員 議事録はオープンにされるのでしたよね。
○中野主任検定官 議事録はオープンになります。ホームページで掲載されることになります。
○松留委員 分かりました。
○黒澤座長 ヒアリングの部分はカットして、その後のディスカッションはオープンになるということですか。
○松留委員 ディスカッションの部分はオープンにするということ、分かりました。
○黒澤座長 分かりました。そこは、また各自チェックしていただいて、やらせていただきます。そうしましたら、もし報告書の記載に何かお気付きのことが、また後でありましたら、いつまでに。
○中野主任検定官 来週中ぐらいに頂けたら、可能な限り反映させていただきます。
○黒澤座長 もし、今、お気付きでなくても、また後でお気付きの点がありましたら来週中に事務局のほうに御連絡いただければ幸いです。
それでは、以上で令和2年度技能検定職種の統廃合に関する議題は終了とさせていただきます。どうもありがとうございました。皆さんの御協力のお陰で、無事終えることができました、本当にありがとうございました。最後に検討会の報告に関して、事務局から今後の予定について御説明をお願いいたします。
○中島上席検定官 本日は機械木工職種と枠組壁建築職種の統廃合の方針を頂きまして、頂いた方針に基づいて報告書を完成させまして、できましたら3月中に公表したいと考えているところです。検討対象の2職種に関する方針としては、本日、御提言を頂きましたので、報告書全体の記載ぶりについては黒澤座長と調整をさせていただければと思っていますが、そのようにさせていただいてよろしいでしょうか。
ありがとうございます。それでは報告書については、そのようにさせていただきます。委員の皆様がもしお気付きの点がありましたら、早めに御連絡をお願いいたします。恐れ入りますが頂いた御意見については、できる限り反映しますが、先ほど御了解を頂きましたとおり、最終的には座長に一任という形にさせていただきたく存じます。
機械木工については3年後の実施ですので、令和4年度に次の試験を行う予定です。そこでもう一度様子を見るということで、報告書には6年平均で30人を超えなければ廃止といったことを盛り込むという形で、報告書を作成する方向で考えています。
枠組壁建築については、令和3年に実施すべく準備をしていますので、令和4年度は実施せず以降は奇数年に実施して、偶数年に実施しないということで対応する方向でいかがかと考えています。以上です。
○黒澤座長 ありがとうございます。それでは議題の(2)技能検定作業の統廃合等の進捗について、事務局からお願いします。
○中野主任検定官 前回の検討会で職種の下にある作業の統廃合について、状況を御説明しました。その進捗について、御報告します。
今回は機械加工系と染色系、紳士服の3グループについて検討をしています。機械加工系については、ボール盤作業、横中ぐり盤作業、ジグ中ぐり盤作業、この3職種を現在3年ごととしているところを、不定期に変更するということで業界団体に投げ掛けているところです。先週、状況を確認したところ、11月頃に関係企業に意見照会をして、今のところ反応はないということです。今月中には正式に、団体としての御意見を頂く予定になっています。
また染色職種の型紙捺染、スクリーン捺染の2つの作業については、現在不定期の実施、実質的には試験をやっていないところです。業界団体の幹部の方には、廃止についてはやむなしという感触を頂いていますが、団体としての結論を出すのはもう少し待ってほしいということですので。
○黒澤座長 すみません、今、おっしゃっているのはこの報告書にはないということですか。
○中野主任検定官 すみません、記載はありません。口頭での御報告となります。染色についても、おおむね了解は頂いてはいますが、団体としての結論を出すには至っていないという状況ですので、しばらくお待ちするという状況です。
注文紳士服製造作業については、12月に団体の幹部の方々と面会をして、2時間ほど作業の存続について熱意のこもった御意見を頂きました。中にはお若い方々を教育されている方もいらして、若い人材や業界の将来を御心配されるお気持ちが十分伝わってきましたが、とはいえ技能検定は業界の振興策としてやっているものではありませんので、紳士注文服製造作業をほかの作業と比較したときに、特別に優遇すべき合理性があるかというと、それもちょっと難しいかなと思いまして、最終的には作業の廃止ということで了解を頂いています。作業の統廃合についての御報告は以上です。
○黒澤座長 ありがとうございます。皆様から何か御質問などはありますか。なかなか職種が何かというのは、口頭だけだと難しいところもあります。
では、その他ということで、最後の議題に移りたいと思います。その他について、事務局から何かありますか。
○福田検定官 私からよろしいですか。先ほどの話にもありましたが、本日の議事録については、3月中をめどにホームページに公表したいと考えています。議事録の案については、仕上がり次第、前回と同様に先生方にはメールで確認依頼をさせていただきますので、御協力のほどよろしくお願いいたします。私からは以上です。
○黒澤座長 ありがとうございます。そうしましたら、これで本日の議事は全て終了しました。どうもありがとうございました。進行を事務局に戻させていただきます。
○福田検定官 では改めまして、本日はありがとうございました。最後に能力評価担当参事官の山地よりお礼の御挨拶を申し上げます。
○山地参事官 今日はどうもありがとうございました。座って失礼いたします。職種の統廃合等について、先生方にしっかりヒアリング、また御議論もしていただきまして心より感謝申し上げます。専門家の御観点から的確な御指摘を頂きましたのでて、ご指摘を踏まえて報告書を取りまとめさせていただきたいと思っています。統廃合の検討会ですが、ヒアリングで技能士が活用されていないという話もあったところですが、やはり大事な分野でございますので、振興という点からもしっかりやっていきたいと思っています。時代のニーズに合った形ということで、実は4年ぶりに来年度は新設1つ、指定機関で、先日、松留先生と和田先生にもトライアル試験をご確認していただいたのですが、そういったことについても今後御報告できるのではないかと考えているところで、しっかりとニーズに合った形で整えていければと考えていますので、引き続きどうぞよろしくお願い申し上げます。今日はありがとうございました。
○福田検定官 では、本日の検討会はこれで終了します。本日はありがとうございました。