福岡大臣会見概要

(令和7年4月13日(日)11:21~11:26 豊中市豊中あぐりパーク)

広報室

会見の詳細

発言要旨

大臣:
本日は、今検討を進めている地域共生社会の更なる推進であったり、身寄りのない高齢者の方々への対応に関して、住民同士で取組を進めている豊中市社会福祉協議会の方々の取組を視察させていただきました。取材対応いただきました関係者の方々、(豊中市の)市長もお越しいただいておりますが、心から感謝申し上げます。ありがとうございます。「豊中あぐり」につきましては、退職後の男性の方が、こういった比較的住宅地の多い都市部で空き地とかを利用することで、地域農園の運営に携わり、様々な住民との繋がりを作ったり、買い物が不便な方の支援等にも繋がっている取組について拝見しました。また、地域共生ホーム「和居輪居」での地域の関係者との意見交換では、地域住民同士が繋がりをつくり、支える側にも支えられる側にもなり、多世代を巻き込んだ地域共生社会の実現に向けて、積極的な取組を行っていただいていることを伺うとともに、身寄りのない高齢者の対応における工夫や課題などもお伺いしました。「豊中あぐりパーク」では、お子さんたちがたくさん遊ばれているれんげ畑で、児童養護施設とかに入所されているお子さんたちとも会話させていただくことができました。今後、単身世帯、特に単身高齢者世帯が増加し、地縁や血縁といった繋がりが薄くなっていく中で、地域住民同士が繋がりあう、支えあう地域共生社会の実現に向けた取組を更に強化していく必要性を感じたところです。厚生労働省としては、現在取組を進めている「地域共生社会の在り方に関する検討会」での議論も踏まえ、本日視察した豊中(豊中市社会福祉協議会)の様子や地域共生社会の取組を強化していく方策であったり、身寄りのない高齢者の方々が地域で安心して暮らすことができる仕組みづくりなど、法改正も含め、必要な対応を行っていきたいと考えています。

質疑

記者:
先ほど、実際に活動されている方々のご意見をお伺いされていたと思いますが、既に地域共生社会の在り方の論点整理を行っていて、夏に向けてとりまとめをとのことですけど、実際の生の声を聞いて、どのようにとりまとめに活かしていきたいか伺います。
大臣:
おっしゃったように、今年の夏に向けて検討会で方向性を出して、それを受けて、今後、審議会等で具体的な内容等について詰めていくことになると思います。そういった中で、本日、色々示唆をいただいたと思っており、特に地域の中で、取りこぼす人を誰一人出さない、ということに向けて皆さん積極的に訪問されたり、チラシを作ったり、積極的にアプローチする仕組みなどについても、お聞かせいただいたところです。本日伺った中で、どのような形で制度に反映させていくことができるか、引き続き検討してまいりたいと思います。
記者:
これまで、検討会の中で民生委員や社会福祉協議会とかについては人手不足が問題として結構挙がっています。高齢化が進む中で単身世帯が増えていくところで、整合性がないと地域共生というのが現実的ではないと思いますが、人手対策の部分で何か打ち出すことは検討されるでしょうか。
大臣:
そこについても、引き続きどういうやり方がいいのかということについては検討していくことになると思います。多くの方が志を持ってボランティアでやっていただいておりますが、やりがいを持ってやっていただけるための環境づくりをどのように進めていくかについては大きな課題だと思うので、そういった部分も踏まえ、検討を進めたいと思います。

(了)