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2025年12月26日 中央社会保険医療協議会費用対効果評価専門組織 第9回議事録
日時
令和7年12月26日 13:00~
場所
オンライン開催
出席者
田倉 智之委員長、齋藤 信也委員長代理、赤沢 学委員、木﨑 孝委員、大寺 祥佑委員、新谷 歩委員、新保 卓郎委員、後藤 温委員、野口 晴子委員、能登 真一委員、花井 十伍委員、飛田 英祐委員、米盛 勧委員、福田 敬専門委員、岡本 渉専門委員、鳥海 弥寿雄専門委員、国立保健医療科学院 保健医療経済評価研究センター 白岩上席主任研究官
<事務局>
梅木医療技術評価推進室長 他
議題
○ トロデルビ点滴静注に係る企業分析報告及び公的分析レビュー結果について
議事
○費用対効果評価専門組織委員長
トロデルビ点滴静注に係る企業分析報告及び公的分析レビュー結果について御議論いただきたいと思います。
対象品目について、企業分析が提出されておりますので、企業からの意見聴取を行った上で、企業分析の内容について先生方に御議論いただきたいと思います。
まずは事務局から説明をお願いいたします。
(事務局より説明)
○費用対効果評価専門組織委員長
ありがとうございました。
それでは、議論に先立ちまして、まず、本製品に係る企業分析に対する企業意見の聴取を行いますので、事務局は企業を入室させてください。
(意見陳述者入室)
○費用対効果評価専門組織委員長
私は費用対効果評価専門組織委員長です。
早速ですが、10分以内で、トロデルビ点滴静注に係る企業分析についての企業意見の御説明をお願いいたします。続いて、質疑応答をさせていただく予定です。
それでは、始めてください。
○意見陳述者
では、お手元の資料を御覧いただきまして、お願いいたします。
まず、1ページ、目次になります。
本剤、トロデルビ点滴静注用の意見陳述資料としまして、4点御説明さしあげます。
次の2ページ目をお願いいたします。
本剤の概要です。製品名がトロデルビ点滴静注用200mg、効能・効果が化学療法歴のあるホルモン受容体陰性かつHER2陰性の手術不能または再発乳がん、用法・用量は本剤1回10mg/kgを、21日間を1サイクルとして、各サイクルの1日目及び8日目に点滴静注する。投与時間は3時間とするという形になります。
作用機序につきましては、抗TROP-2ヒト化モノクローナル抗体ということで、これは本邦で初めての作用機序のもので、こちらが抗体薬物複合体というものに該当していきます。
続いて、3ページ目をお願いいたします。
試験結果です。こちらが海外第Ⅲ相臨床試験、名称はASCENT試験になります。本剤トロデルビ群と、単剤化学療法群は医師選択による単剤化学療法。こちらを1対1に無作為化してデザインしております。この化学療法群の中の53%が今回の対象になりますエリブリンが使われていたというものでございます。
続いて、4ページ目をお願いいたします。
こちらが無増悪生存期間になります。ハザード比は、表中にありますように、0.41という有意差を持って差があったというものでございます。
続きまして、5ページ目をお願いいたします。
全生存期間で、こちらもハザード比0.48ということで、有意差を持って本剤が優れていたという結果でございます。このASCENT試験のPFSとOSは、この後の分析のほうでも活用しております。
続いて、6ページ目をお願いいたします。
C2Hと合意した分析の枠組みでございます。こちらは、分析対象集団は効能・効果どおりで、比較対照技術がエリブリンで、選定理由につきましては乳がん診療ガイドライン2022年版によると、HER2陰性転移・再発乳がんの二次化学療法としてカペシタビン・エリブリンが弱く推奨されております。臨床試験やネットワークメタアナリシスの結果等によると、エリブリンがカペシタビンに比べて治療効果が高いことが示唆されているということで、今回、このエリブリンが選定されております。
続きまして、7ページ目を御覧ください。
追加的有用性でございます。対象集団は効能・効果どおりで、介入がトロデルビ、比較対照はエリブリンで、アウトカムがPFS及びOS、追加的有用性の有無は追加的有用性が示されているという結果でございます。判断の根拠となったものが単一のRCTで、先ほど御紹介したASCENT試験というものでございます。
表中一番下の赤文字のところですけれども、このASCENT試験において、本剤はTPCと比較しまして、PFS及びOSで統計学的に有意な改善を示しております。また、同試験において、本剤はTPCに含まれている化学療法別のサブグループ解析をしておりまして、そちらにおいても、いずれの群におきましてもPFS及びOSで一貫した有効性が示されております。これは具体的には、1つ上のところにある文章の中のエリブリン、ビノレルビン、カペシタビン及びゲムシタビンに該当します。以上の結果から、本剤はエリブリンに対してPFS及びOSの改善において、追加的有用性ありと判断しております。
続きまして、8ページ目をお願いいたします。
本分析の枠組みでございます。こちらは、分析対象はトロデルビ、分析対象集団は効能・効果どおりで、比較対照技術はエリブリンで、追加的有用性はPFS及びOSの延長で、分析方法につきましては、抗がん剤でよく用いられるPartSAモデルを用いております。
分析期間は15年、分析サイクルが3週間。こちらは用法・用量を参考として設定しております。分析の立場は公的医療の立場、費用対効果評価の評価方法につきましては、費用は直接医療費、効果がQALY、費用や効果はともに年2%の割引をしております。評価基準はICERを用いて評価しております。
続いて、9ページ目です。
こちらが分析モデルの構造になります。PFS、PD、Deathの3つの状態を定義したPartSAモデルを採用しております。今回はエリブリンに対するトロデルビのICERを計算しております。この各状態に存在する患者の割合は、先ほど御紹介したASCENT試験の両群のOS曲線とPFS曲線を基に算出しております。
続きまして、10ページ目をお願いいたします。
健康状態別のQOLでございます。PFS及びPD状態のQOL値は、多変量解析で得られたQOL値を分析モデルに設定しております。各測定時点におけるマッピングで変換されたQOL値の平均値は、TPC群と比べてトロデルビ群のほうが高い傾向にございました。また、病勢進行後に当たる最終投与日から4週間後に測定されたQOL値の平均値も、TPC群と比較してトロデルビ群のほうが高い傾向にございました。
最後のポツですけれども、臨床パラメーターの設定と同様に、本分析ではASCENT試験におけるTPC群のデータをエリブリンのデータと仮定して分析してあります。
続いて、11ページになります。
費用パラメーターです。まず、一番上の薬剤費用は薬価収載表から取っております。続いて、各管理費用でございますが、こちらは医療資源消費量調査を実施しまして、そちらから算出しております。最後の有害事象につきましては、同調査及びASCENT試験を参考に算出しております。
最後、12ページでございます。
分析結果で、本剤トロデルビに対して、比較対照技術はエリブリンで、対象集団が化学療法歴のあるホルモン受容体陰性かつHER2陰性の手術不能または再発乳がんで、ICERの区分につきましては1500万円以上/QALY以上というところで、患者割合が100.0%というものでございます。
具体的な数値は、右下にございますように、ICERとしましては■■になりました。
以上になります。
○費用対効果評価専門組織委員長
それでは、委員の方々から御質問等はございますでしょうか。
いかがでしょうか。よろしいでしょうか。
それでは、これで質疑応答を終了して、続きまして、科学院から、本品目の企業分析についての公的分析のレビュー結果の御説明をお願いいたします。
○国立保健医療科学院
科学院です。資料ですけれども、費-6-4「サシツズマブ ゴビテカン(トロデルビ)に関する公的分析のレビュー結果」を御参照ください。
1ページ目に、専門組織で決定された分析枠組みをお示ししております。
2ページ目に、分析の課題について整理させていただいております。
3ページ目に、本品目の論点は1つだけになっていますけれども、健康状態のQOL値についてということです。
製造販売業者は、ASCENT試験で測定されていたEORTC QLQ-C30の結果から、EQ-5D-3LによるQOL値へのマッピングにより評価しております。さらに、マッピングで変換されたQOL値を目的変数として、混合効果線形回帰モデルを用いて多変量解析を実施したものであります。
多変量解析の結果を基に設定したQOL値は同じ健康状態であっても、治療法によって異なる値となっています。同じ健康状態に異なるQOL値を設定することには課題があるということから、製造販売業者が設定したQOL値について、その妥当性を検討する必要があるものと考えています。
4ページ目ですけれども、この点について、今後再分析を実施させていただければと考えています。
科学院からは以上です。
○費用対効果評価専門組織委員長
では、今の御説明に対して、委員の方々から御質問等ございますでしょうか。
よろしいでしょうか。
○○○委員
すみません。○○です。
○費用対効果評価専門組織委員長
○○委員、お願いします。
○○○委員
両群で生存期間にも違いがあって、効果の違いもあるということで、症状にも違いがあると考えるのは自然なのかなという気がしていて、果たして同じ健康状態で考えていいのかどうかというところが少し引っかかっていまして、同じ健康状態でないということであればQOLにも違いがあるということで、同じQOLを設定するということでいいのかどうかというところを確認できればと思います。
○費用対効果評価専門組織委員長
科学院さん、いかがでしょうか。何かコメントございますでしょうか。
○国立保健医療科学院
その点、そのような御意見もあるのかなと思いますので、その点も含めて、今後検討させていただければと考えています。
○○○委員
ありがとうございます。
○費用対効果評価専門組織委員長
では、QOLの件については、いろいろな先生方からも御意見いただいていますので、後ほど御議論いただければと思いますが、この場で、その他、御質問、御意見ございますでしょうか。よろしいでしょうか。
それでは、これで質疑応答を終了いたします。企業の方は御退室ください。お疲れさまでした。
○意見陳述者
ありがとうございました。失礼いたします。
(意見陳述者退室)
○費用対効果評価専門組織委員長
ありがとうございます。
それでは、当該品目について御議論いただきたいと思いますが、今回の論点は各種の健康状態とQOLの関係ということで、先生方からも事前に御意見で多数いただいておりますので、その点を中心に御議論いただくことになろうかと思います。○○委員、先ほどの点は重要だと思うのですけれども、改めてもう一度、その辺りについて、背景も含めて、御意見いただいてもよろしいでしょうか。
○○○委員
大分、生存期間で差があるので、恐らく症状にも違いがあっていいのかなと思いますので、健康状態が同じだという前提とか、あるいはQOLを同じに決めてしまうという前提で本当にいいのかどうかが引っかかったというところです。
マッピングを使ったりとか、そういうデータの出し方には若干の課題があるのかなと思うのですけれども、本当にQOLを同じと考えていいのかどうかが少し引っかかったというところです。
以上です。
○費用対効果評価専門組織委員長
ありがとうございました。
今の御意見を踏まえながら、臨床の御専門の先生が御参加されていますが、○○先生、いかがですか。その辺り、臨床の観点から何か御意見があれば。
○○○委員
あまり統計の詳しいことは分からないのですけれども、全くQOLが一緒というのはなかなか臨床的にはないのかなと。全くPFSの期間であればそうですけれども、再発しても、どこに再発するかとか、どんな症状が出るかというものは様々なので、やはり統一して考える。どこかで線は引かなければいけないのかもしれないですけれども、臨床的に全く同じようなQOLという人はいないと思います。
以上です。
○費用対効果評価専門組織委員長
ありがとうございました。
その他、先生のほうから何か、今回の分析に関して、御専門の立場から御意見あればいただきたいと思いますが、いかがでしょうか。公的分析のほうの論点、整理の仕方についてです。
○○○委員
今回の分析の仕方としても、エリブリンとの1対1の比較ということで、流れとして、私はよくできているのではないかなと思います。
以上です。
○費用対効果評価専門組織委員長
ありがとうございました。
その他の先生方、いかがでしょうか。コメントございましたらお願いします。
よろしいでしょうか。
それでは、議決に入らせていただきたいと思いますが、今、コメントがございましたとおり、QOLを中心に再分析をしていただくということかなとは思います。
議決に入る前に、○○委員は既に御退席されていて、○○委員も御退席をお願いしてもよろしいでしょうか。
(○○委員退室)
○費用対効果評価専門組織委員長
それでは、議決に入らせていただきます。
○○委員を除く先生方の御意見を参考に、先生方の御意見をまとめますと、企業分析につきまして、決定された分析枠組みに沿って分析がなされているということでよろしいでしょうか。
(首肯する委員あり)
○費用対効果評価専門組織委員長
ありがとうございます。
次に、企業の分析データ等の科学的妥当性は妥当でないと考えられる部分があるということで、こちらはよろしいでしょうか。
(首肯する委員あり)
○費用対効果評価専門組織委員長
ありがとうございます。
最後となります。公的分析によるレビュー実施により再分析を実施するという結果の妥当性はおおむね妥当ということでよろしいでしょうか。
(首肯する委員あり)
○費用対効果評価専門組織委員長
ありがとうございます。
それでは、公的分析において、各健康状態のQOL値についてという論点で再分析を実施していただければと思います。
こちらも御議論はよろしいでしょうか。
(首肯する委員あり)
○費用対効果評価専門組織委員長
ありがとうございます。
トロデルビ点滴静注に係る企業分析報告及び公的分析レビュー結果について御議論いただきたいと思います。
対象品目について、企業分析が提出されておりますので、企業からの意見聴取を行った上で、企業分析の内容について先生方に御議論いただきたいと思います。
まずは事務局から説明をお願いいたします。
(事務局より説明)
○費用対効果評価専門組織委員長
ありがとうございました。
それでは、議論に先立ちまして、まず、本製品に係る企業分析に対する企業意見の聴取を行いますので、事務局は企業を入室させてください。
(意見陳述者入室)
○費用対効果評価専門組織委員長
私は費用対効果評価専門組織委員長です。
早速ですが、10分以内で、トロデルビ点滴静注に係る企業分析についての企業意見の御説明をお願いいたします。続いて、質疑応答をさせていただく予定です。
それでは、始めてください。
○意見陳述者
では、お手元の資料を御覧いただきまして、お願いいたします。
まず、1ページ、目次になります。
本剤、トロデルビ点滴静注用の意見陳述資料としまして、4点御説明さしあげます。
次の2ページ目をお願いいたします。
本剤の概要です。製品名がトロデルビ点滴静注用200mg、効能・効果が化学療法歴のあるホルモン受容体陰性かつHER2陰性の手術不能または再発乳がん、用法・用量は本剤1回10mg/kgを、21日間を1サイクルとして、各サイクルの1日目及び8日目に点滴静注する。投与時間は3時間とするという形になります。
作用機序につきましては、抗TROP-2ヒト化モノクローナル抗体ということで、これは本邦で初めての作用機序のもので、こちらが抗体薬物複合体というものに該当していきます。
続いて、3ページ目をお願いいたします。
試験結果です。こちらが海外第Ⅲ相臨床試験、名称はASCENT試験になります。本剤トロデルビ群と、単剤化学療法群は医師選択による単剤化学療法。こちらを1対1に無作為化してデザインしております。この化学療法群の中の53%が今回の対象になりますエリブリンが使われていたというものでございます。
続いて、4ページ目をお願いいたします。
こちらが無増悪生存期間になります。ハザード比は、表中にありますように、0.41という有意差を持って差があったというものでございます。
続きまして、5ページ目をお願いいたします。
全生存期間で、こちらもハザード比0.48ということで、有意差を持って本剤が優れていたという結果でございます。このASCENT試験のPFSとOSは、この後の分析のほうでも活用しております。
続いて、6ページ目をお願いいたします。
C2Hと合意した分析の枠組みでございます。こちらは、分析対象集団は効能・効果どおりで、比較対照技術がエリブリンで、選定理由につきましては乳がん診療ガイドライン2022年版によると、HER2陰性転移・再発乳がんの二次化学療法としてカペシタビン・エリブリンが弱く推奨されております。臨床試験やネットワークメタアナリシスの結果等によると、エリブリンがカペシタビンに比べて治療効果が高いことが示唆されているということで、今回、このエリブリンが選定されております。
続きまして、7ページ目を御覧ください。
追加的有用性でございます。対象集団は効能・効果どおりで、介入がトロデルビ、比較対照はエリブリンで、アウトカムがPFS及びOS、追加的有用性の有無は追加的有用性が示されているという結果でございます。判断の根拠となったものが単一のRCTで、先ほど御紹介したASCENT試験というものでございます。
表中一番下の赤文字のところですけれども、このASCENT試験において、本剤はTPCと比較しまして、PFS及びOSで統計学的に有意な改善を示しております。また、同試験において、本剤はTPCに含まれている化学療法別のサブグループ解析をしておりまして、そちらにおいても、いずれの群におきましてもPFS及びOSで一貫した有効性が示されております。これは具体的には、1つ上のところにある文章の中のエリブリン、ビノレルビン、カペシタビン及びゲムシタビンに該当します。以上の結果から、本剤はエリブリンに対してPFS及びOSの改善において、追加的有用性ありと判断しております。
続きまして、8ページ目をお願いいたします。
本分析の枠組みでございます。こちらは、分析対象はトロデルビ、分析対象集団は効能・効果どおりで、比較対照技術はエリブリンで、追加的有用性はPFS及びOSの延長で、分析方法につきましては、抗がん剤でよく用いられるPartSAモデルを用いております。
分析期間は15年、分析サイクルが3週間。こちらは用法・用量を参考として設定しております。分析の立場は公的医療の立場、費用対効果評価の評価方法につきましては、費用は直接医療費、効果がQALY、費用や効果はともに年2%の割引をしております。評価基準はICERを用いて評価しております。
続いて、9ページ目です。
こちらが分析モデルの構造になります。PFS、PD、Deathの3つの状態を定義したPartSAモデルを採用しております。今回はエリブリンに対するトロデルビのICERを計算しております。この各状態に存在する患者の割合は、先ほど御紹介したASCENT試験の両群のOS曲線とPFS曲線を基に算出しております。
続きまして、10ページ目をお願いいたします。
健康状態別のQOLでございます。PFS及びPD状態のQOL値は、多変量解析で得られたQOL値を分析モデルに設定しております。各測定時点におけるマッピングで変換されたQOL値の平均値は、TPC群と比べてトロデルビ群のほうが高い傾向にございました。また、病勢進行後に当たる最終投与日から4週間後に測定されたQOL値の平均値も、TPC群と比較してトロデルビ群のほうが高い傾向にございました。
最後のポツですけれども、臨床パラメーターの設定と同様に、本分析ではASCENT試験におけるTPC群のデータをエリブリンのデータと仮定して分析してあります。
続いて、11ページになります。
費用パラメーターです。まず、一番上の薬剤費用は薬価収載表から取っております。続いて、各管理費用でございますが、こちらは医療資源消費量調査を実施しまして、そちらから算出しております。最後の有害事象につきましては、同調査及びASCENT試験を参考に算出しております。
最後、12ページでございます。
分析結果で、本剤トロデルビに対して、比較対照技術はエリブリンで、対象集団が化学療法歴のあるホルモン受容体陰性かつHER2陰性の手術不能または再発乳がんで、ICERの区分につきましては1500万円以上/QALY以上というところで、患者割合が100.0%というものでございます。
具体的な数値は、右下にございますように、ICERとしましては■■になりました。
以上になります。
○費用対効果評価専門組織委員長
それでは、委員の方々から御質問等はございますでしょうか。
いかがでしょうか。よろしいでしょうか。
それでは、これで質疑応答を終了して、続きまして、科学院から、本品目の企業分析についての公的分析のレビュー結果の御説明をお願いいたします。
○国立保健医療科学院
科学院です。資料ですけれども、費-6-4「サシツズマブ ゴビテカン(トロデルビ)に関する公的分析のレビュー結果」を御参照ください。
1ページ目に、専門組織で決定された分析枠組みをお示ししております。
2ページ目に、分析の課題について整理させていただいております。
3ページ目に、本品目の論点は1つだけになっていますけれども、健康状態のQOL値についてということです。
製造販売業者は、ASCENT試験で測定されていたEORTC QLQ-C30の結果から、EQ-5D-3LによるQOL値へのマッピングにより評価しております。さらに、マッピングで変換されたQOL値を目的変数として、混合効果線形回帰モデルを用いて多変量解析を実施したものであります。
多変量解析の結果を基に設定したQOL値は同じ健康状態であっても、治療法によって異なる値となっています。同じ健康状態に異なるQOL値を設定することには課題があるということから、製造販売業者が設定したQOL値について、その妥当性を検討する必要があるものと考えています。
4ページ目ですけれども、この点について、今後再分析を実施させていただければと考えています。
科学院からは以上です。
○費用対効果評価専門組織委員長
では、今の御説明に対して、委員の方々から御質問等ございますでしょうか。
よろしいでしょうか。
○○○委員
すみません。○○です。
○費用対効果評価専門組織委員長
○○委員、お願いします。
○○○委員
両群で生存期間にも違いがあって、効果の違いもあるということで、症状にも違いがあると考えるのは自然なのかなという気がしていて、果たして同じ健康状態で考えていいのかどうかというところが少し引っかかっていまして、同じ健康状態でないということであればQOLにも違いがあるということで、同じQOLを設定するということでいいのかどうかというところを確認できればと思います。
○費用対効果評価専門組織委員長
科学院さん、いかがでしょうか。何かコメントございますでしょうか。
○国立保健医療科学院
その点、そのような御意見もあるのかなと思いますので、その点も含めて、今後検討させていただければと考えています。
○○○委員
ありがとうございます。
○費用対効果評価専門組織委員長
では、QOLの件については、いろいろな先生方からも御意見いただいていますので、後ほど御議論いただければと思いますが、この場で、その他、御質問、御意見ございますでしょうか。よろしいでしょうか。
それでは、これで質疑応答を終了いたします。企業の方は御退室ください。お疲れさまでした。
○意見陳述者
ありがとうございました。失礼いたします。
(意見陳述者退室)
○費用対効果評価専門組織委員長
ありがとうございます。
それでは、当該品目について御議論いただきたいと思いますが、今回の論点は各種の健康状態とQOLの関係ということで、先生方からも事前に御意見で多数いただいておりますので、その点を中心に御議論いただくことになろうかと思います。○○委員、先ほどの点は重要だと思うのですけれども、改めてもう一度、その辺りについて、背景も含めて、御意見いただいてもよろしいでしょうか。
○○○委員
大分、生存期間で差があるので、恐らく症状にも違いがあっていいのかなと思いますので、健康状態が同じだという前提とか、あるいはQOLを同じに決めてしまうという前提で本当にいいのかどうかが引っかかったというところです。
マッピングを使ったりとか、そういうデータの出し方には若干の課題があるのかなと思うのですけれども、本当にQOLを同じと考えていいのかどうかが少し引っかかったというところです。
以上です。
○費用対効果評価専門組織委員長
ありがとうございました。
今の御意見を踏まえながら、臨床の御専門の先生が御参加されていますが、○○先生、いかがですか。その辺り、臨床の観点から何か御意見があれば。
○○○委員
あまり統計の詳しいことは分からないのですけれども、全くQOLが一緒というのはなかなか臨床的にはないのかなと。全くPFSの期間であればそうですけれども、再発しても、どこに再発するかとか、どんな症状が出るかというものは様々なので、やはり統一して考える。どこかで線は引かなければいけないのかもしれないですけれども、臨床的に全く同じようなQOLという人はいないと思います。
以上です。
○費用対効果評価専門組織委員長
ありがとうございました。
その他、先生のほうから何か、今回の分析に関して、御専門の立場から御意見あればいただきたいと思いますが、いかがでしょうか。公的分析のほうの論点、整理の仕方についてです。
○○○委員
今回の分析の仕方としても、エリブリンとの1対1の比較ということで、流れとして、私はよくできているのではないかなと思います。
以上です。
○費用対効果評価専門組織委員長
ありがとうございました。
その他の先生方、いかがでしょうか。コメントございましたらお願いします。
よろしいでしょうか。
それでは、議決に入らせていただきたいと思いますが、今、コメントがございましたとおり、QOLを中心に再分析をしていただくということかなとは思います。
議決に入る前に、○○委員は既に御退席されていて、○○委員も御退席をお願いしてもよろしいでしょうか。
(○○委員退室)
○費用対効果評価専門組織委員長
それでは、議決に入らせていただきます。
○○委員を除く先生方の御意見を参考に、先生方の御意見をまとめますと、企業分析につきまして、決定された分析枠組みに沿って分析がなされているということでよろしいでしょうか。
(首肯する委員あり)
○費用対効果評価専門組織委員長
ありがとうございます。
次に、企業の分析データ等の科学的妥当性は妥当でないと考えられる部分があるということで、こちらはよろしいでしょうか。
(首肯する委員あり)
○費用対効果評価専門組織委員長
ありがとうございます。
最後となります。公的分析によるレビュー実施により再分析を実施するという結果の妥当性はおおむね妥当ということでよろしいでしょうか。
(首肯する委員あり)
○費用対効果評価専門組織委員長
ありがとうございます。
それでは、公的分析において、各健康状態のQOL値についてという論点で再分析を実施していただければと思います。
こちらも御議論はよろしいでしょうか。
(首肯する委員あり)
○費用対効果評価専門組織委員長
ありがとうございます。

