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2025年12月26日 中央社会保険医療協議会費用対効果評価専門組織 第9回議事録
日時
令和7年12月26日 13:00~
場所
オンライン開催
出席者
田倉 智之委員長、齋藤 信也委員長代理、赤沢 学委員、木﨑 孝委員、大寺 祥佑委員、新谷 歩委員、新保 卓郎委員、後藤 温委員、野口 晴子委員、能登 真一委員、花井 十伍委員、飛田 英祐委員、米盛 勧委員、福田 敬専門委員、田中 正巳専門委員、矢部 大介専門委員、国立保健医療科学院 保健医療経済評価研究センター 白岩上席主任研究官
<事務局>
梅木医療技術評価推進室長 他
議題
○ テッペーザ点滴静注に係る企業分析報告及び公的分析レビュー結果について
議事
○費用対効果評価専門組織委員長
ありがとうございます。
それでは、テッペーザ点滴静注に係る企業分析報告及び公的分析レビュー結果について御議論いただきたいと思います。
対象品目について、企業分析が提出されておりますので、企業からの意見聴取を行った上で、企業分析の内容について先生方に御議論いただきたいと思います。
まずは事務局から説明をお願いいたします。
(事務局より説明)
○費用対効果評価専門組織委員長
ありがとうございました。
それでは、議論に先立ちまして、まず、本製品に係る企業分析に対する企業意見の聴取を行いますので、事務局は企業を入室させてください。
(意見陳述者 入室)
○費用対効果評価専門組織委員長
私は費用対効果評価専門組織委員長です。
早速ですが、10分以内で、テッペーザに係る企業分析についての企業意見の御説明をお願いいたします。続いて、質疑応答をさせていただきます。
それでは、始めてください。
○意見陳述者
聞こえますでしょうか。意見陳述者の○○と申します。本日はよろしくお願い申し上げます。
それでは、始めさせていただきます。
2枚目のスライドをお願いいたします。
本日の内容となっております。まず初めに、甲状腺眼症とテプロツムマブの概要、分析枠組みについて簡単に振り返った上で、分析結果について御紹介したいと思います。
3枚目のスライドをお願いいたします。
甲状腺眼症とは、Basedow病や橋本病に伴って見られる眼窩組織の自己免疫疾患です。眼球突出や複視などの症状を呈し、QOLが著しく損なわれる疾患です。炎症から生じる一連の反応により、眼窩内の外眼筋や脂肪組織の容積が増大し、眼球が前方に押し出される眼球突出が起こります。外眼筋が視神経を物理的に圧迫すると、失明の原因になるとも言われております。
右側の自然経過ですが、活動期と非活動期に分けられ、赤い山の活動期の高い時期に炎症や症状の悪化・進行が見られます。
4枚目のスライドをお願いいたします。
テッペーザの作用機序として、IGF-1レセプターを阻害することにより外眼筋並びに眼窩内脂肪組織の肥大及び炎症を軽減し、眼球突出を改善させます。国内では2023年12月に希少疾病用医薬品の指定を受け、2024年9月に活動性甲状腺眼症を効能または効果として承認されました。同年11月に薬価の収載もされました。
5枚目のスライドをお願いいたします。
決定された分析の枠組みです。分析対象集団は活動性甲状腺眼症として3つございまして、軽症、中等症から重症については活動性の指標であるCAS3点未満または以上といったところで分けられてございます。比較対照技術は、軽症では対症療法、中等症から重症の2つの集団ではステロイドパルス療法と放射線外照射療法の併用となってございます。
6枚目のスライドをお願いいたします。
甲状腺眼症の診断基準と治療指針(第3次案)での軽症、中等症から重症、最重症別に治療の方針についても触れておきたいと思います。眼科診療、CASは初めにMRIを用いて活動性の有無等を判断し、治療の方針が決定されます。CASの評価においては、3点以上が活動性の甲状腺眼症を示したと言われてございます。
7枚目のスライドをお願いいたします。
システマチックレビューとMAICを用いた間接比較の結果です。システマチックレビューの結果、軽症及びCAS3点未満の中等症から重症を対象とした臨床試験は存在せず、CAS3点以上の中等症から重症に対する臨床試験というものが同定されました。テプロツムマブのプラセボ対照試験及び比較対照技術のRCTを用いてMAICを行いました。その結果、ベースラインからの眼球突出の変化量は■■mm、複視反応はオッズ比で■■でございました。
8枚目のスライドをお願いいたします。
今、申し上げた結果をまとめます。システマチックレビュー及びMAICの結果より、分析対象集団(c)中等症から重症の活動性甲状腺眼症(CAS3点以上)の集団において、追加的有用性が示されました。
次に、本集団における費用効果分析を実施いたしました。次のスライド、9枚目をお願いいたします。
分析モデルの構造をお示しいたします。複視なし、断続的な複視あり、恒常的な複視ありのそれぞれにおいて、2mm未満もしくは2mm以上の眼球突出あり、死亡を含めて、全部で7つの健康状態を定義いたしました。
次に、10枚目のスライドをお願いいたします。
分析の結果、ステロイドパルス療法と放射線外照射療法に対するテプロツムマブのICERは約498万円/QALYとなりました。
次のスライド、11枚目をお願いいたします。
トルネード分析の結果からも、ICERの幅はおおよそ342万円から678万円/QALYとなり、基本分析の結果を支持するものでございました。
次のスライドをお願いいたします。12枚目です。
分析結果の解釈となります。分析対象集団(c)における、ステロイドパルス療法と放射線外照射療法の併用療法に対する、テプロツムマブのICERは200万円/QALY以上500万円/QALY未満という区分になりました。
以上でございます。
○費用対効果評価専門組織委員長
それでは、委員の方々から御質問等ございましたらお願いいたします。
いかがでしょうか。よろしいでしょうか。
それでは、これで質疑応答を終了いたします。
続きまして、科学院から、テッペーザに係る企業分析についての公的分析のレビュー結果を御説明していただければと思いますが、いかがでしょうか。
○国立保健医療科学院
国立保健医療科学院です。資料ですけれども、費用対費-2-4、テプロツムマブに関する公的分析のレビュー結果を御参照ください。
1ページ目に、専門組織で決定された分析枠組みをお示ししております。
2ページ目以降、製造販売業者による分析の課題と思われる部分について論点を挙げさせていただいております。
3ページ目、論点の1番目ですけれども、こちらは「追加的有用性について」とさせていただいております。
製造販売業者は、分析対象集団(a)は軽症の集団です。あと、分析対象集団(b)は中等度でCAS3未満。こちらの集団において、追加的有用性の評価に適したデータがないということから分析不能と判断されております。また、分析対象集団(c)は中等度でCAS3以上の集団については、追加的有用性評価において臨床試験データを用いたMAIC、間接比較が実施され、評価が行われております。これらの分析対象集団の評価について、適切なデータが存在するかどうか、あるいはMAICが適切に実施されているかどうか。この点について検討が必要だと考えております。
4ページ目ですけれども、論点の2番目として、眼球突出の再発割合についてを挙げさせていただいております。
製造販売業者は眼球突出の再発割合について、テプロツムマブにおいては0%と設定しております。しかし、臨床試験の長期観察データにおいては再発が確認されており、割合が過小に設定されている可能性があります。また、比較対照技術においては複数文献の報告結果を平均して30.5%と設定されておりますが、その妥当性についても検討する必要があると考えております。
5ページ目、論点3の分析対象集団(c)の費用パラメーターについてです。
テプロツムマブの薬剤費については、製造販売業者では薬価算定時の体重を基に50kgと仮定して算出しておりますが、国内第Ⅲ相試験の報告によると体重の平均値は61.3kgということで、設定に乖離が見られるところです。また、放射線外照射療法の照射方法についても課題がある可能性があります。そこで、これらの費用について、ナショナルデータベースを用いて日本の診療実態を調査する必要があるものと考えております。
6ページ目は、今後再分析を実施させていただきたいと考えているところです。
科学院としては以上です。
○費用対効果評価専門組織委員長
委員の方々から御質問等ございますでしょうか。
いかがでしょうか。よろしいですか。
それでは、これで質疑応答を終了いたします。企業の方は御退室ください。お疲れさまでした。
○意見陳述者
ありがとうございました。失礼します。
(意見陳述者 退室)
○費用対効果評価専門組織委員長
ありがとうございました。
それでは、当該品目について御議論をお願いしたいと思います。
臨床の御専門の○○先生が御出席されておりますので、まず、先生から少し御説明、御解説いただければと思います。
○○○委員
ありがとうございます。
今のお話を聞いていて気になったのは、この甲状腺眼症ですか。特に活動性が高いもので言うと、そんなきれいさっぱりに治って再発率が0%なのか、やはり疑念が私としては残ります。特に厄介な病気という印象がありますし、そこまでこの薬が実際、治った人もいるのでしょうけれども、全く0%では、考えるのは違うのではないかと思うのと、あとは、この放射線の量ですよ。これも、例えばどんな薬にしても、病状によって用量調節というものはするわけですから、ずっとこの量を続けるというのも実際、現実的にどうなのかなという、今、私はその2点が気になっております。ありがとうございます。
○費用対効果評価専門組織委員長
ありがとうございました。
その他、先生方から御意見とか御質問あればお願いいたします。
○○○委員
1点、質問よろしいですか。
○費用対効果評価専門組織委員長
どうぞ。○○委員、お願いします。
○○○委員
前回の決定事項を見ると、専門組織の中で軽症とか中等症でCAS3点以下も入れるみたいな、結構、無理くりみたいな形があって、かつ企業のデータとしてはデータがないという話になっていて、一番最初にやったブリィビアクトと同じような状況になるかなという懸念があるのですけれども、結果的にはブリィビアクトの場合は、データがないものは1として見るので、結局、ある程度使用されたとしても、その点は考慮されない、いわゆる費用対効果が悪くてもいいような評価につながるのですけれども、今回も同じように、仮に(a)とか(b)とかがなかったときに、やはり費用対効果的には企業に有利になるような意思決定になる気がするのですけれども、その辺の、どうしてこれが入ったかも含めて、本当にそれでいいのか分からなくて質問させていただきました。
○費用対効果評価専門組織委員長
この質問に関しては、まずは企業に有利になるのかどうかというところについて、科学院さん、ICERの評価として患者割合とか、いかがですか。
○国立保健医療科学院
もし、この集団が、企業の言うとおり、分析不能ということになりますと、分析対象集団(c)の結果次第ということになると思いますので、もし、そこが費用対効果が大変よろしくないということであれば、必ずしも企業にとって有利にならないのかなとは思っています。
○費用対効果評価専門組織委員長
ありがとうございました。
集団の分け方については、会議録のほうを御覧のとおり、それなりの理由があって分けていたということですので、結果として、ここに来ておりますけれども、その点も含めて、○○委員、いかがですか。
○○○委員
いや、別に構わなくて、どうしても承認上は広く取る形で、かなり使わないような集団も実際は適応症に含まれてしまうのですけれども、ある程度使わないような集団に関しても必ず分析に入れなければいけないというのが結果的に分析できないという話につながっていくので、ここではしようがないのかもしれませんけれども、大きく改善すべき時点かなとは認識しております。
以上です。
○費用対効果評価専門組織委員長
ありがとうございます。今後の枠組みとか集団の議論をするときの参考意見として承りたいと思います。
その他、この品目について、先生方から御意見、御質問等ございますでしょうか。
論点として費用パラメーターもございましたが、これについてもよろしいですか。
よろしければ、先生方の意見書を踏まえて議決に入らせていただきたいと思います。
今回も利益相反の先生はいらっしゃいませんので、このまま議決に入らせていただきます。
先生方の御意見を参考に、先生方の御意見をまとめますと、企業の分析につきまして、決定された分析枠組みに沿って分析がなされているということでよろしいでしょうか。
(首肯する委員あり)
○費用対効果評価専門組織委員長
ありがとうございます。
次に、企業の分析データ等の科学的妥当性は妥当ではないと考えられる部分があるということでよろしいでしょうか。
(首肯する委員あり)
○費用対効果評価専門組織委員長
ありがとうございます。
最後になりますが、公的分析によるレビュー実施により再分析を実施するという結果の妥当性はおおむね妥当ということでよろしいでしょうか。
(首肯する委員あり)
○費用対効果評価専門組織委員長
ありがとうございます。
それでは、公的分析において挙げられた論点に沿って再分析を実施していただくとさせていただきます。ありがとうございました。
ありがとうございます。
それでは、テッペーザ点滴静注に係る企業分析報告及び公的分析レビュー結果について御議論いただきたいと思います。
対象品目について、企業分析が提出されておりますので、企業からの意見聴取を行った上で、企業分析の内容について先生方に御議論いただきたいと思います。
まずは事務局から説明をお願いいたします。
(事務局より説明)
○費用対効果評価専門組織委員長
ありがとうございました。
それでは、議論に先立ちまして、まず、本製品に係る企業分析に対する企業意見の聴取を行いますので、事務局は企業を入室させてください。
(意見陳述者 入室)
○費用対効果評価専門組織委員長
私は費用対効果評価専門組織委員長です。
早速ですが、10分以内で、テッペーザに係る企業分析についての企業意見の御説明をお願いいたします。続いて、質疑応答をさせていただきます。
それでは、始めてください。
○意見陳述者
聞こえますでしょうか。意見陳述者の○○と申します。本日はよろしくお願い申し上げます。
それでは、始めさせていただきます。
2枚目のスライドをお願いいたします。
本日の内容となっております。まず初めに、甲状腺眼症とテプロツムマブの概要、分析枠組みについて簡単に振り返った上で、分析結果について御紹介したいと思います。
3枚目のスライドをお願いいたします。
甲状腺眼症とは、Basedow病や橋本病に伴って見られる眼窩組織の自己免疫疾患です。眼球突出や複視などの症状を呈し、QOLが著しく損なわれる疾患です。炎症から生じる一連の反応により、眼窩内の外眼筋や脂肪組織の容積が増大し、眼球が前方に押し出される眼球突出が起こります。外眼筋が視神経を物理的に圧迫すると、失明の原因になるとも言われております。
右側の自然経過ですが、活動期と非活動期に分けられ、赤い山の活動期の高い時期に炎症や症状の悪化・進行が見られます。
4枚目のスライドをお願いいたします。
テッペーザの作用機序として、IGF-1レセプターを阻害することにより外眼筋並びに眼窩内脂肪組織の肥大及び炎症を軽減し、眼球突出を改善させます。国内では2023年12月に希少疾病用医薬品の指定を受け、2024年9月に活動性甲状腺眼症を効能または効果として承認されました。同年11月に薬価の収載もされました。
5枚目のスライドをお願いいたします。
決定された分析の枠組みです。分析対象集団は活動性甲状腺眼症として3つございまして、軽症、中等症から重症については活動性の指標であるCAS3点未満または以上といったところで分けられてございます。比較対照技術は、軽症では対症療法、中等症から重症の2つの集団ではステロイドパルス療法と放射線外照射療法の併用となってございます。
6枚目のスライドをお願いいたします。
甲状腺眼症の診断基準と治療指針(第3次案)での軽症、中等症から重症、最重症別に治療の方針についても触れておきたいと思います。眼科診療、CASは初めにMRIを用いて活動性の有無等を判断し、治療の方針が決定されます。CASの評価においては、3点以上が活動性の甲状腺眼症を示したと言われてございます。
7枚目のスライドをお願いいたします。
システマチックレビューとMAICを用いた間接比較の結果です。システマチックレビューの結果、軽症及びCAS3点未満の中等症から重症を対象とした臨床試験は存在せず、CAS3点以上の中等症から重症に対する臨床試験というものが同定されました。テプロツムマブのプラセボ対照試験及び比較対照技術のRCTを用いてMAICを行いました。その結果、ベースラインからの眼球突出の変化量は■■mm、複視反応はオッズ比で■■でございました。
8枚目のスライドをお願いいたします。
今、申し上げた結果をまとめます。システマチックレビュー及びMAICの結果より、分析対象集団(c)中等症から重症の活動性甲状腺眼症(CAS3点以上)の集団において、追加的有用性が示されました。
次に、本集団における費用効果分析を実施いたしました。次のスライド、9枚目をお願いいたします。
分析モデルの構造をお示しいたします。複視なし、断続的な複視あり、恒常的な複視ありのそれぞれにおいて、2mm未満もしくは2mm以上の眼球突出あり、死亡を含めて、全部で7つの健康状態を定義いたしました。
次に、10枚目のスライドをお願いいたします。
分析の結果、ステロイドパルス療法と放射線外照射療法に対するテプロツムマブのICERは約498万円/QALYとなりました。
次のスライド、11枚目をお願いいたします。
トルネード分析の結果からも、ICERの幅はおおよそ342万円から678万円/QALYとなり、基本分析の結果を支持するものでございました。
次のスライドをお願いいたします。12枚目です。
分析結果の解釈となります。分析対象集団(c)における、ステロイドパルス療法と放射線外照射療法の併用療法に対する、テプロツムマブのICERは200万円/QALY以上500万円/QALY未満という区分になりました。
以上でございます。
○費用対効果評価専門組織委員長
それでは、委員の方々から御質問等ございましたらお願いいたします。
いかがでしょうか。よろしいでしょうか。
それでは、これで質疑応答を終了いたします。
続きまして、科学院から、テッペーザに係る企業分析についての公的分析のレビュー結果を御説明していただければと思いますが、いかがでしょうか。
○国立保健医療科学院
国立保健医療科学院です。資料ですけれども、費用対費-2-4、テプロツムマブに関する公的分析のレビュー結果を御参照ください。
1ページ目に、専門組織で決定された分析枠組みをお示ししております。
2ページ目以降、製造販売業者による分析の課題と思われる部分について論点を挙げさせていただいております。
3ページ目、論点の1番目ですけれども、こちらは「追加的有用性について」とさせていただいております。
製造販売業者は、分析対象集団(a)は軽症の集団です。あと、分析対象集団(b)は中等度でCAS3未満。こちらの集団において、追加的有用性の評価に適したデータがないということから分析不能と判断されております。また、分析対象集団(c)は中等度でCAS3以上の集団については、追加的有用性評価において臨床試験データを用いたMAIC、間接比較が実施され、評価が行われております。これらの分析対象集団の評価について、適切なデータが存在するかどうか、あるいはMAICが適切に実施されているかどうか。この点について検討が必要だと考えております。
4ページ目ですけれども、論点の2番目として、眼球突出の再発割合についてを挙げさせていただいております。
製造販売業者は眼球突出の再発割合について、テプロツムマブにおいては0%と設定しております。しかし、臨床試験の長期観察データにおいては再発が確認されており、割合が過小に設定されている可能性があります。また、比較対照技術においては複数文献の報告結果を平均して30.5%と設定されておりますが、その妥当性についても検討する必要があると考えております。
5ページ目、論点3の分析対象集団(c)の費用パラメーターについてです。
テプロツムマブの薬剤費については、製造販売業者では薬価算定時の体重を基に50kgと仮定して算出しておりますが、国内第Ⅲ相試験の報告によると体重の平均値は61.3kgということで、設定に乖離が見られるところです。また、放射線外照射療法の照射方法についても課題がある可能性があります。そこで、これらの費用について、ナショナルデータベースを用いて日本の診療実態を調査する必要があるものと考えております。
6ページ目は、今後再分析を実施させていただきたいと考えているところです。
科学院としては以上です。
○費用対効果評価専門組織委員長
委員の方々から御質問等ございますでしょうか。
いかがでしょうか。よろしいですか。
それでは、これで質疑応答を終了いたします。企業の方は御退室ください。お疲れさまでした。
○意見陳述者
ありがとうございました。失礼します。
(意見陳述者 退室)
○費用対効果評価専門組織委員長
ありがとうございました。
それでは、当該品目について御議論をお願いしたいと思います。
臨床の御専門の○○先生が御出席されておりますので、まず、先生から少し御説明、御解説いただければと思います。
○○○委員
ありがとうございます。
今のお話を聞いていて気になったのは、この甲状腺眼症ですか。特に活動性が高いもので言うと、そんなきれいさっぱりに治って再発率が0%なのか、やはり疑念が私としては残ります。特に厄介な病気という印象がありますし、そこまでこの薬が実際、治った人もいるのでしょうけれども、全く0%では、考えるのは違うのではないかと思うのと、あとは、この放射線の量ですよ。これも、例えばどんな薬にしても、病状によって用量調節というものはするわけですから、ずっとこの量を続けるというのも実際、現実的にどうなのかなという、今、私はその2点が気になっております。ありがとうございます。
○費用対効果評価専門組織委員長
ありがとうございました。
その他、先生方から御意見とか御質問あればお願いいたします。
○○○委員
1点、質問よろしいですか。
○費用対効果評価専門組織委員長
どうぞ。○○委員、お願いします。
○○○委員
前回の決定事項を見ると、専門組織の中で軽症とか中等症でCAS3点以下も入れるみたいな、結構、無理くりみたいな形があって、かつ企業のデータとしてはデータがないという話になっていて、一番最初にやったブリィビアクトと同じような状況になるかなという懸念があるのですけれども、結果的にはブリィビアクトの場合は、データがないものは1として見るので、結局、ある程度使用されたとしても、その点は考慮されない、いわゆる費用対効果が悪くてもいいような評価につながるのですけれども、今回も同じように、仮に(a)とか(b)とかがなかったときに、やはり費用対効果的には企業に有利になるような意思決定になる気がするのですけれども、その辺の、どうしてこれが入ったかも含めて、本当にそれでいいのか分からなくて質問させていただきました。
○費用対効果評価専門組織委員長
この質問に関しては、まずは企業に有利になるのかどうかというところについて、科学院さん、ICERの評価として患者割合とか、いかがですか。
○国立保健医療科学院
もし、この集団が、企業の言うとおり、分析不能ということになりますと、分析対象集団(c)の結果次第ということになると思いますので、もし、そこが費用対効果が大変よろしくないということであれば、必ずしも企業にとって有利にならないのかなとは思っています。
○費用対効果評価専門組織委員長
ありがとうございました。
集団の分け方については、会議録のほうを御覧のとおり、それなりの理由があって分けていたということですので、結果として、ここに来ておりますけれども、その点も含めて、○○委員、いかがですか。
○○○委員
いや、別に構わなくて、どうしても承認上は広く取る形で、かなり使わないような集団も実際は適応症に含まれてしまうのですけれども、ある程度使わないような集団に関しても必ず分析に入れなければいけないというのが結果的に分析できないという話につながっていくので、ここではしようがないのかもしれませんけれども、大きく改善すべき時点かなとは認識しております。
以上です。
○費用対効果評価専門組織委員長
ありがとうございます。今後の枠組みとか集団の議論をするときの参考意見として承りたいと思います。
その他、この品目について、先生方から御意見、御質問等ございますでしょうか。
論点として費用パラメーターもございましたが、これについてもよろしいですか。
よろしければ、先生方の意見書を踏まえて議決に入らせていただきたいと思います。
今回も利益相反の先生はいらっしゃいませんので、このまま議決に入らせていただきます。
先生方の御意見を参考に、先生方の御意見をまとめますと、企業の分析につきまして、決定された分析枠組みに沿って分析がなされているということでよろしいでしょうか。
(首肯する委員あり)
○費用対効果評価専門組織委員長
ありがとうございます。
次に、企業の分析データ等の科学的妥当性は妥当ではないと考えられる部分があるということでよろしいでしょうか。
(首肯する委員あり)
○費用対効果評価専門組織委員長
ありがとうございます。
最後になりますが、公的分析によるレビュー実施により再分析を実施するという結果の妥当性はおおむね妥当ということでよろしいでしょうか。
(首肯する委員あり)
○費用対効果評価専門組織委員長
ありがとうございます。
それでは、公的分析において挙げられた論点に沿って再分析を実施していただくとさせていただきます。ありがとうございました。

