ホーム> 政策について> 審議会・研究会等> 年金局が実施する検討会等> 第2回年金広報検討会(2019年3月8日) - (1)

 
 

2019年3月8日 第2回年金広報検討会

年金局

○日時

平成31年3月8日(金)14:00~16:00

 

○場所

東京都港区新橋1-12-9
AP新橋(5階 Iルーム)

○出席者

足利 聖治(構成員)      
安部 隆(構成員)
上田 憲一郎(座長)
吉田参考人(大鶴構成員代理)   
殿村 美樹(構成員)       
富永 朋信(構成員)     
原 佳奈子(構成員)   
森 浩太郎(構成員)       
横尾 良笑(構成員)       
吉野 隆之(構成員)

○議事

○上田座長 それでは、定刻になりましたので、ただいまより第2回「年金広報検討会」を開催いたします。
皆様、本日は大変お忙しい中、お集まりいただき、まことにありがとうございます。
本日の出欠状況ですが、大鶴さんから御欠席の御連絡をいただいておりまして、代理として吉田さんに御出席いただいております。
また、富永さんにおかれましては、御所用のため、途中退席ということで御連絡をいただいております。
それでは、議事に入ります前に、資料の確認をさせていただきます。
事務局のほうから、よろしくお願いいたします。
○大臣官房企画官 厚生労働省におきましては、ペーパーレスを推進しておりまして、今回につきましてもペーパーレスでさせていただきたいと思います。タブレットの操作でご不明な点がありましたら、お申しつけください。
なお、傍聴の皆様方におかれましては、あらかじめ厚生労働省ホームページの開催案内で御案内していますとおり、御自身のタブレットの端末を利用しまして、ダウンロードしていただきたいと思います。
本日の資料でございますが、議事次第、座席表、資料1としまして年金ポータル(仮称)の具体的内容について、資料2-1として「わかりやすい年金ポータル サイトコンセプト」、資料2-2として「わかりやすい年金ポータル サイトデザイン案」、資料3として「年金広報コンテストの基本的方向について」、これらをタブレット端末に保存していますので、御確認いただければと思います。
事務局からは以上です。
○上田座長 ありがとうございました。
それでは、カメラの方はここで御退室をお願いいたします。
それでは、これより議事に入らせていただきます。
本日は、議事次第にありますが、「(1)年金ポータル(仮称)の具体的内容について」「(2)年金広報コンテストの基本的方向について」「(3)その他」の3つを議題といたします。
初めに、議題「(1)年金ポータル(仮称)の具体的内容について」、事務局から御説明をお願いいたします。
○大臣官房企画官 ありがとうございます。
本日も、日本広告社の木島様、矢澤様、小林様にお越しいただいております。
まず、私のほうから、年金ポータルの具体的内容につきまして、資料に沿って説明をさせていただき、続いて、日本広告社様のほうから暫定案のサイトについて御紹介し、説明をしていただきます。それらを通しで説明した後、皆様方から御意見を賜れればと思っております。
それでは、資料1をごらんいただきたいのですけれども、今回、御議論いただきたいのは3つございまして、年金ポータル、これは仮称としておりますが、その名称、そして、サイトの構成、最後に3番目としまして、キャラクターについて御議論いただければと思っています。
1枚おめくりいただきまして、まず、そもそも年金に関して、国民はどういう意識を持っているのかというところから、年金のポータルってどうあるべきかと考えていただく参考としまして用意しました。
4つありまして、①退職後の生活設計、これは「わからない」とか「不安」という声が多い。②退職後の生活設計、やはり公的年金が中心となって、私的年金と組み合わせてやっていくという意見が多い。③若い人の関心がそもそも非常に低い。④一方で、自分の年金はどうなるんだということで、非常に自分のこととして年金は捉えられやすいということと見られております。
続きまして、次のページに行きまして、ポータルサイトの名称なのですけれども、今回議論していただきたい最初の話としまして、まず、サイトの目的としまして、年金制度については、それぞれ今回御出席いただいていますさまざまな組織が、それぞれの役割に基づいてホームページで発信しておりますが、年金制度がわからない方にとってみると、一体どこで何をやっているのかわかりにくい。それらについて、入り口の機能として見つけやすいような形で構成してはどうかということで、こうした機能を端的に示し、できれば年金についてこれまで関心のない人も、気軽に訪れていただける場所として、名称として「年金ポータル」としてはどうかということで、考えております。
ポータルサイトの例もつけております。
続きまして、もう一つ議論していただきたいサイトの構成についてということです。まず、サイトなのですけれども、「『わたしの』年金」ということと、「『みんなの』年金」ということで、2種類に大きく分けた上で、最初のページなのですが、「『わたしの』年金」について、ライフイベントに沿って、8つに分けています。「年金いくら」「20歳になったら」「もしもの備え」「就職・転職・退職・起業」「結婚・離婚・出産・育児」「保険料の免除」「海外で暮らす」「退職後の暮らしを考える」というようなライフイベントごとにそれぞれこういうことをしたらどうですかということを用意して、さらにそれより詳しいことについては、個々のサイトに飛ぶという構成をしております。
続きまして、サイト構成②なのですが、今度は「『みんなの』年金」ということです。まず、「『みんなの』年金」については、公的年金制度の関心度合いが高い、やはり「『わたしの』年金」だけではなくて、年金はどうなるのだろうというところがありますので、それに検索の高い用語を使って、8つに分けています。「年金は何のため?」「年金のしくみは?」「年金の将来は大丈夫?」「年金の運用は大丈夫?」「私的年金ってどんな年金」「年金についてもっと知りたい」「年金を学校で学ぶ」「最新の年金ニュース」というふうに分けた上で、それぞれ知りたいことの明確な内容をより細かく伝えていくという構成としております。
今回、これらの構成につきまして、皆様方に御議論いただきたいのは、こういった構成の仕方、また、それだけではなくて、言葉遣いとか表現、さらにより細かいところでのアドバイスについて、こういったアドバイスでいいのかどうなのかを見ていただきたいと思っております。
続きまして、ページ数でいうと6ページ以降からは、キャラクター・マスコットになります。口で言ってもあれなので、絵を見ていただきまして、年金関係のキャラクターはこのようなものがありますし、政府機関のキャラクターはこんなものがあります。
7ページに行きまして、マイナンバーという社会保障・税番号制度でいうと「マイナちゃん」というのがあります。
その次のページに行って、同じマイナンバーですけれども「マイキーくん」というのがある。
次に、金融庁のつみたてNISAで「つみたてワニーサ」というのがある。
環境省のCOOL CHOICEで使われているキャラクターもあります。
次に、経済産業省のガスの安全の関係のキャラクターもある。
次をめくっていただきまして、今度は厚生労働省の献血推進のためのマスコット「けんけつちゃん」というのがある。
最後の資料なのですけれども、これらを踏まえて、年金ポータル(仮称)のキャラクターにつきまして、こういったキャラクターはどうか。これは、年金に関して、国民の意識、若い人にもっと意識を持ってもらいたいということで、こういったキャラクターを採用してはどうかと。
一方で、ここも御議論いただきたいのですけれども、こういったキャラクターをつくるということであれば、一体名前はとか、一体どんな由来がということもあると思いますけれども、それは例えば公募して、逆にこれを知ってもらう紹介を兼ねて、国民の皆さんから公募をして、お名前は何がいいかとか、由来は何かということを考えてもらうということをしてはどうかと考えております。
以上が私たちの説明なのですが、続いて、日本広告社さんのほうで、年金ポータルのサイトコンセプトやサイトデザイン案について、正面の画像を用いながら、説明をさせていただきます。
それでは、よろしくお願いします。
○事業者 日本広告社の矢澤でございます。
今回は、「わかりやすい年金ポータル サイトコンセプト」の資料をもとに説明させていただきます。
めくっていただきまして、2ページ目、サイトの役割ですが、本ポータルサイトは、「年金の手続きを知りたい人」「年金がいくらもらえるか知りたい人」「年金のライフスタイルと年金について知りたい人」など年金について知りたいというニーズがある人が訪れるサイトということです。
その人たちが探したい内容をわかりやすく、容易に探し、詳細を各関係団体様のページに飛んでもらうようなサイトの役目を持っています。
また、年金制度自体に興味や疑問を抱く層に対応するための入り口として、必要な情報を集め、各関係団体のページへ遷移させる必要があるとも考えています。
そこで、今回はライフスタイルを軸として、閲覧者自身の境遇に合わせた疑問に対応する「わたしの年金」、それと私たちが加入している年金について正しく理解することを促すための「みんなの年金」という2軸で展開しております。
めくっていただきまして、サイトの構成案につきましては、先ほど事務局様から御説明がありましたので、省かせていただきます。
5ページ目になりますが、デザインのコンセプトになります。敷居が高いと思われがちな「年金」を取り扱うため、親しみやすさを重要に考えております。キャラクター・マスコットを開発して、サイトの案内人として閲覧者のモチベーションを保ちつつ、最後まで案内できるような、誘導性を高めるサイト設計を考えております。
パステル調の色調を使用して、やわらかい印象、余りとげとげしない印象を持たせています。
また、書いてある内容を直感的に理解してもらえるように、極力文字数を減らして、余白などのバランスを十分に保ちつつ、見出しや内容のめりはりを持たせています。閲覧者の閲覧意欲を削がないようなバランスに気を配りました。
複雑な年金の仕組みを、要点を整理・分類して、適切な表現でわかりやすく伝えることに重点を置いています。
めくっていただきまして、先ほど事務局様からもありましたキャラクター・マスコットになりますが、ディティールを説明させていただきますと、年金のステークホルダーは全世代になりますため、一定の層だけに届く表現は極力避けまして、ゆるキャラのような親しみやすさを兼ね備えた3頭身のキャラクターに決めさせていただいております。
キャラクターのデザインについてなのですが、作風については坂本龍馬をイメージしておりまして、また、性別、年齢ともに多くの方に共感をしていただけるような快活さ、あどけなさを演出しております。
イラストにディティールにおいては、年金手帳からインスパイアされるような、想像でいるような青と橙の袴になっておりますし、腰に差している虫眼鏡なのですけれども、これは検索だったり、年金に対して疑問を持っている方のために年金を探すといったことを暗示させるアイテムになっております。
また、年金のことを語ることが一目で分かるように、年金旗を持たせています。
表情は、来訪者を真正面から見詰めているということにかなり気を使っておりまして、まさに語りかけて、歩み寄る姿勢をキャラクター自身が持っており、それによって来訪者をこれからサイトに同行するということを強くイメージするように配慮しております。
続きまして、7ページ目がトップページの構成案になりますが、こちらは既にテストサイトとして、ドラフト版ではありますが制作しておりますので、こちらを使って説明させていただきます。
まずは、2つの軸「わたしの年金」「みんなの年金」という形で、大きなボタンで、虫眼鏡のモチーフになっています。「わたしの年金」を押していただくと、このような形で各エピソードに遷移します。
例えば、「年金いくら?」という部分をクリックしますと、さらに4つのチャプターに行きまして、例えば「年金は『いつから』『いくら』受け取れるの?」というところを押していただくと、仮想ページと言われているようなページに行きまして、構成としましては、SNSのラインやツイッターなど、普段皆さんがよく使われているような構成で構成しております。ですので、まさにこの対話を疑似に体験していただくような形で、年金を幾ら受け取れるのかということに対して、わかりやすく答えていき、アドバイスを提示して、さらにその下にリンク先がありますので、そのリンクを押していただくことで、各団体のサイトにいざなっていくという構成になっております。
あと、デザインのポイントとしましては、まだ、ドラフト版ということもありまして、キャラクターにつきましては1種類書き起こしておりますが、例えば第1章「わたしの年金」の中のエピソード1の中から、一番上、「年金いくら?」という表題の上にもキャラクターがおりますので、こういうところも幾つか表情豊かなものを差しかえていく予定でおります。
また、トップに戻っていただいて、各チャプターの写真につきましては、各問題が想像できるような写真をそれぞれ配置しております。こちらも今、まだいろいろと差しかえがありまして、テーマに沿っていない写真が入っているようなものもありますが、基本的には、エピソード5ですと私的年金ですので、まさに積み上げているというイメージを持っていただけるような写真を配置していく予定でおります。
このような形で、例えば今、これは「わたしの年金」のところなのですが、「年金は何のため?」というところをクリックしていただきますと、このように項目が出る。まさに隣になりますが、エピソード2を押していただくと、このようにエピソードが出る。このような形で、トップから下層のページに誘導しまして、そこから各団体様のページにいざなっていく。このつくりをシンプルにつくらせていただいておりますので、このような形で、かなり迷うことなく、各団体様、さまざまないいコンテンツがありますので、そこにダイレクトに誘導していくことを目的としております。
あと、最後になりますが、さまざまなステークホルダーがいますということで、このポータルサイトの制作に当たっては、ウエブ標準といいますか、W3Cが提供するチェックツール、それがちゃんとつくられているかというチェックツールを通させていただいており、また日本工業規格、JIS規格の準拠に配慮したつくりをさせていただきます。また、スマートフォンへの誘導に対しても、そのサイトがレスポンシブルウエブデザインと申しますけれども、スマートフォンでも見られるような形で、レイアウトがスマートフォンにフィックスするような形で制作させていただきますので、このような形で、さまざまな方に対して見やすいサイトを目指しております。
以上で説明を終わらせていただきます。
○上田座長 御説明ありがとうございました。
それでは、これから皆さまに御議論いただくわけですが、本日は、限られた時間の中で、大変多岐にわたるテーマを御議論いただきますので、御議論につきましては、3部構成でお願いしようと思っております。
まず最初に年金ポータルの名称について御議論いただきます。その次に、年金ポータルの構成について御議論いただいて、最後に年金ポータルのデザイン及びキャラクター、その他の項目について御議論をお願いいたしたく思っております。
それでは、まず、年金ポータルの名称について、先ほど「年金ポータル」という御提案がございましたけれども、これにつきまして、皆様のほうから御意見、御質問がありましたらよろしくお願いいたします。
横尾さん、どうぞ。
○横尾構成員 キャラクターのコンテストと被ってしまうかもしれないのですけれども、もし何であれば、このサイトのタイトルも一緒にコンテストで募集されるのはどうなのかなと思ったのですけれども。
○上田座長 この名称自体を公募したらどうかと。
事務局、どうですか。
○総務課長 今、説明された資料では、「わかりやすい年金ポータル」というふうに表示されているので、この名称はと聞かれたら「年金ポータル」ということになります。名称そのものは、あらかじめ決まっていたほうが、我々としては使い勝手がいいと思いますが、トップページにどう表示するかは、募集してもいいのかもしれないとは思います。
○横尾構成員 ありがとうございます。
○上田座長 あとはいかがでしょうか。
どうぞ。
○富永構成員 ポータルという言葉がどれぐらい普通に通りがいいかということと、仮に通りがいいとして、ポータルという言葉が何を想起させるかということが論点になると思うのです。十分にこのページのユーザーインターフェースや内容などと、国民が思っているポータルの理解がマッチしていれば、年金ポータルということでいいと思うのですが、その辺は名付けられた方の御見解はいかがですか。
○大臣官房企画官 確かにポータルとは一体どういう意味かというところについては、富永様がおっしゃるとおりなのですけれども、資料1の3ページを見ると「ふるさと納税ポータルサイト」「防災教育ポータル」「食品ロスポータルサイト」などとありますので、非常にそれぐらいしか根拠がないのですけれども、それに倣ったというぐらいのものです。
○富永構成員 余りまぜ返すような意図はないのですけれども、例えば年金大百科みたいな話とか、年金コンシェルジュとか、わからないけれども、もうちょっと中身と名前が一致するようなこともいいかなと思ったので申し上げました。
具体的な代案なく言って済みません。
○上田座長 年金大辞典みたいな感じですか。
○富永構成員 例えばそのようなものとか。
○上田座長 横尾さん、どうぞ。
○横尾構成員 私のほうでも同じような印象を持ちました。現時点では、タイトルにつけたい内容が書いてあるというか、「わかりやすい年金ポータル」という意味合いの何か言葉をつけたいという気持ちが書いてあるのかなと勘違いしていました。自分で自分のことを「わかりやすい」と言うのもいかがかということもあります。名前の案が10個ぐらいあれば、構成員の人たちも議論がしやすかったのかなと思って、募集したらどうかという話をしただけだったのです。
でも、今回の検討会で決めないといけない感じでしょうか。
○上田座長 皆様からいろいろ御意見をいただいてということです。
○横尾構成員 では、みんなで名前を出し合ってという感じですかね。
今出た中だと、富永さんのもののほうがいいかと。
○上田座長 年金大辞典はおもしろいですね。
どうぞ。
○殿村構成員 私は「年金ポータル」以外はないのではないかと思っています。理由は、今回のメインターゲットは若者だと想定されているからです。ポータルサイトという言葉は、ヤフーやグーグルで使いなれた言葉で、普通の一般に定着した言葉になっていますから、いわば社会に定着している一般用語と解釈しても良いと思います。さらに今、余りにも情報が多過ぎて、新しい言葉は覚えられません。大百科もすばらしいと思うのですけれども、サイトで使うとことを前提とした場合は、大百科は本を連想させてしまうので、「ポータル」以外に名前としてはぴったりくる言葉はないと私はと思います。
ですから、私はこのままでいいのではないかと思います。
○上田座長 これは、ここには「わかりやすい」と書いてあるけれども、必ずしも正式名称とは一致しないということですよね。これは表示の話ですね。
○大臣官房企画官 それもまたデザインのところで、言葉とか表現とか、キャラクターだけではなくて御議論いただければと思っています。
○上田座長 自ら、そのように言うことは気が引けますが、わかるとか簡単とか納得とか、いろいろと言葉をつける案もありますね。
○横尾構成員 「わかりやすい」ということを伝えたいという意図の言葉が何か入ると、いいのではないかと思います。今回それを目指しているので。
○上田座長 意図がはっきりわかるというか。
○横尾構成員 本当に「わかりやすい」がいいのかというところは、ちょっと気になります。
企業の方の商品だと、自分で「ここがわかりやすい」「ここが簡単」と書くのはユーザーの方から結構不評なのです。
○富永構成員 自画自賛するようなものはだめということですね。
○横尾構成員 そうですね。そうであれば、例えば「字が大きくてわかりやすい」と書くのであれば、「わかりやすく大きな字」と書いたほうが、大きな字は事実なので印象はいいのです。「年金ポータル」だからいいのかな…?ちょっとわからないのですけれども。
○上田座長 わかりました。
ほかはいかがでしょうか。
原さん。
○原構成員 私も「年金ポータル」がいいと思います。やはりいろいろなサイトを見に行く入り口なので、それ時点で何か説明しているわけではないので、「年金ポータル」ということでいいかと思います。確かに「わかりやすい」というところは、今、サイトを見ていても、「ふるさと納税ポータルサイト」も「ふるさと納税で日本を元気に!」とか違う言葉も入っているので、「わかりやすい」がいいのか「見つけやすい」がいいのか「もう迷わない」がいいのか、「わかりやすい」というのは、何がわかりやすいかと言われると、このサイト自体がわかりやすいのか、行く先々がわかりやすいのかという部分もあるので、たしかにそこの「わかりやすい」という言葉は検討してもいいのかなとは思いますが、「年金ポータル」という名称はそれでいいと思います。
以上です。
○上田座長 正式名称と、この表記のデザインとか、工夫もまたいろいろと御意見があろうかと思います。
あとはいかがでしょうか。
どうぞ。
○森構成員 1点なのですけれども、多分、年金のことについて調べようとすると、グーグルとか検索サイトに来ると思うのですけれども、その中でどういう表記のものが一番開いてみようかなという話をそそるかというのは論点だと思います。
そういうところからいうと、「わかりやすい年金ポータル」でもいいのではないか。STPというか、セグメンテーションして、ターゲットをやって、ポジションというと、若い人なのですけれども、その若い人向けに、開いてみようというインセンティブを持たせるのがいいのかなと思っております。
○上田座長 検索上位に来るような名称ということですね。
ありがとうございます。
ほかにいかがでしょうか。
それでは、よろしければ、お時間のほうもありますので、次の議題に行きたいと思います。
続きまして、「年金ポータル」の構成について、皆様から御意見をいただこうかと思います。
前回から、皆様にさまざまな御意見をたくさん出していただきまして、大分すっきりわかりやすい方向になったかなと思っておりますけれども、構成について御意見があれば、お願いいたします。
どうぞ。
○横尾構成員 文言とかもここでしょうか。次のところでしょうか。
○大臣官房企画官 文言もどうぞ。
○横尾構成員 文言に関して、幾つか、事前にもいろいろと質問させていただいていたのですけれども、「わたしの年金」のほうの部分なのですが、一つ、「わたし」というのが、男女含めて考えた場合には、大人向けなのかなという気はします。割と若い人だと、「わたし」というのは女性が使うというようなケースが多いかなと。高校生とかで「わたし」と言っている男子高校生とかは余りいないのかなと思ったので、「自分」ぐらいのほうがいいのかなとは少し思いましたが、それは意見です。
それ以降のことに関して、「義務」なのか、それとも「こうするといいよ」という話なのかというのを明確にしたほうがわかりやすいかなと思いまして、内容をもう少しわかるようなワーディングにしたらどうかなというのが全体的な意見です。
一つ、上から言ってしまうと、「年金いくら?」というのもシミュレーションですよね。実際のことはわからないのかなと思ったので、シミュレーションなどと書いてあると、住宅のシミュレーションでも何でも、割と見たくなるのではないかと思ったことがあります。
次の「20歳になったら」手続ということだったので、この手続は義務ということなので、それであれば、「20歳になったときの手続」とか書いて、「なったら」でもいいのですけれども、「(手続・義務)」などと、義務だということを書いていただくと、大変わかりやすいのではないかと思いました。
次は、もしものときにもらえる年金ということですね。「年金のために備えなければいけない」のか、「年金が備え」なのかがちょっとわかりにくかったので、そのほうがわかりやすいかなと思いました。
次は「就職・転職・退職・起業のときの手続」とか、括弧でも構わないのですけれども、これは義務だということだったのですよね?なので、それも書いてあったほうがわかりやすいかと思いました。
次に、この下の階層に行ったときの「就職したときの年金」というのは、やらなくていいと。手続は企業がやってくれると。その下のほうの自営業の場合はやらなければいけないとか、その辺は括弧書きでもいいので、手続が必要なのかどうかは素人だとわからないので、書いておいていただけるといいかなと思いました。
「結婚・離婚・出産・育児」は手続をしたほうがいいということですね。ただ、手続があるということは書いたほうがわかりやすいかなと。「(手続)」でもいいです。
次に「保険料の免除」も手続の御案内だと思います。
「海外で暮らす」というときも、手続が要るということなので、義務のものと義務ではないものがあるみたいなのですけれども、それも明確にしていただくとよろしいかと思います。例えば、そんなにモチベーションがすごく高くない一般人だと、義務だったらやろうと思っている人というのはいると思うのです。なので、義務のことが何なのかを知りたいかなと思いました。
文言としてはここまでなのですけれども、もう一点、この委員会の前から、年金の委員会に関わらせて頂いて、年金のプロではない方に意外性があったなと思った部分に関しては、別途、伝えてはいかがかと思いました。
具体的には、年金に対するモチベーションも上がるものとして、まずは年金の支払いが義務だということ。もちろん払っていますけれども、義務ではなくて選択してもよいような雰囲気の記載がちまたには結構多いのです。払ってももらえないのではないかとか、いろいろと。もらえるかどうかは別としても、義務なのだと。払わなかったら、差し押さえもあるのだぞという、本当に義務なんだぞということは、結構知らない方が私の周りもすごく多かったので、扉のほうで、知っていましたかみたいな、意外な情報とか驚きの情報を伝えるようなコンテンツが一個あってもいいのではないかと思いました。
あとは、掛金を国が半分負担してくれる保険なんだということも知らないというか認識がない。保険の仕組みを使っているということ自体も余り意識がされていないというところだったので、その話をしたら、それはすごくお得ではないかということで、モチベーションが結構上がった方も多かったです。
ただ、今、とりあえず暮らしていく中で、いろいろな保険の選択をする中で、この年金というのはいい選択なのだなと思ってもらえるということも一つだと思うのです。それも一つのモチベーションになってくるかなと思うので、その点も伝えてもいいのではないかと思いました。
以上です。ありがとうございました。
○上田座長 ありがとうございました。
ほかの皆様、いかがでしょうか。
確かに、学生の皆様にも、学生無年金訴訟の話をすると、学生の気持ちも、グッと引き締まりますからね。大学でもそうでした。
どうぞ。
○原構成員 今のことに関連してなのですけれども、日本年金機構さんがいらっしゃるのですが、ホームページはとても細かくなっているので、それは条文とか特例とか、そのまた特例とかを書いていくうちに、一般の方ですと自分が知りたいことになかなかたどり着けないということもありうるということで、最初にこういうポータルということで、道案内というか交通整理するのだと思います。
そういったことに加えて、年金については、将来年金があるから、今、安心して暮らせるのだというメッセージ性もあると思いますので、私は最初のサイト構成の②とか①というものは、そこに細かく手続、義務などとしてしまうと、ここさえも見てくれなくなってしまうのはないかと思います。まだ20代、30代の方に、もちろん義務であるということは重要なのですが、それは次のページを見たときに、「これは払わなければなりません」とか、「払わないと督促などもあります」などとし、「就職したときの年金」のところで、それをめくると「半分は事業主が保険料を負担してくれています」とか、そういうことは次のところで詳しく説明してあげるのがよいかと思います。この輪になっているところから次へ進んだところは、なるべくならばシンプルに、若い方でも、知らない方でも、平易な言葉でわかりやすくしたほうがいいと思うので、文章があまり長いと読まなくなるのでなるべく端的にして、細かいことは、例えば、日本年金機構さんのホームページで見てもらうということであるので、そう思えば、この分類でいいのではないかと思います。
まだ気づいていないところもあるかもしれませんけれども、そういった意味では、いいのではないかと思います。
以上です。
○上田座長 義務は義務なのですけれども、表記の仕方が難しくて、余り強く言いすぎてもいけませんし、ただ、わかっていただくということも重要だと思いますし、その辺はいいバランスをとって、お考えいただければと思います。
ほかはいかがでしょうか。
どうぞ。
○富永構成員 今、所与のいろいろな制約とか条件があるわけではないですか。つまり、ポータルをつくるのですよということとか、ありものの材料の再整理でつくるのですよということとか、そういう所与の制約の中では、とてもよく整理されているのではないかと思うのです。
だから、この場での大きな大きな方向性ということでは、私はこれでいいのではないかと思うのですけれども、横尾さんがおっしゃったようなディティールというか、これをさらにどうわかりやすくしていくかみたいなことは、このざっくりしたレベルではなくて、ちゃんとサイトにしてというか、ちゃんとつくり込んで、文言もちゃんとつくったフルコンテンツとして見たときに、再チェックしなければいけないことだと思います。
ポータルという性格上、くまなくフェアにというか、いろいろな情報がなければいけないと思うし、一方で、よりわかりやすく情報がカテゴライズされていることがユーザーフレンドリーだと思うし、正解はあまりないと思うのです。なので、大きな大きな方向性だけここで合意できるのであれば、あとは構成の中で決めていったらどうでしょうかと私は思います。
○上田座長 ありがとうございます。
○大臣官房企画官 ありがとうございます。
一応、私たち局の中でも議論したときに、今、ごらんになっていただいていますけれども、エピソードの絵の中に長い文章を書くと、今度は読まれなくなるので、端的に伝えないといけない。
一方で、端的に伝えることとすると、今度は中身がよくわからない。ここに何が書いてあるのかわからないということもあるので、先ほど、日本広告社さんが話をしたかもしれませんけれども、一応、今回はそこにカーソルを合わせると、その次の下層の文言があらわれてくるような構成にしていて、まず、目を引いて、カーソルを合わせてもらう。合わせてもらうと、その下の階層の質問が出てくるというふうにして、そこから本当の気持ちに合ったような質問を選べるというふうにしてはどうかと、折衷ではないですけれども、とりあえず技術的にはそのようにしているというところです。
○上田座長 先ほど富永さんからもお話がありましたけれども、とりあえず3月末までにつくり上げなければいけないという時間的な問題もありますし、大きな方向でまずつくり上げていただいて、その後、これで終わりではありませんので、継続的に、皆様からいろいろな御意見を出していただいて、よりよい方向へ行ければと思っております。
ほかに、特に構成について御意見がないようでしたら、次のデザインとキャラクターのほうに行きたいと思います。
どうぞ。
○横尾構成員 私も、この構成自体はこのままで基本的にはいいかなと思っています。先ほど言ったのは、別立てでそういうのがあったらいいのではないかという意見だったので、わかりにくかったかなと思いまして、補足させていただきました。
あと、「エピソード」というタイトルの立て方がいいのかな?というのはちょっと気になったところで、特に内容がエピソードではなかったみたいな…?エピソードというと、年金のエピソードが出てくるのかなと。交通事故に遭ってとか、そういう…。
○富永構成員 エピソードは変ですね。
○横尾構成員 エピソードが出てこなかったので。
○上田座長 『スター・ウォーズ』ですかね。エピソード1。
○横尾構成員 エピソードが出てこないのであれば、タイトルをそのままつけるとか。
○上田座長 何でしょうかね。
○殿村構成員 クエスチョンではないですか。
○原構成員 カテゴリーですか。
○上田座長 トピックとかクエスチョンとか、そんな感じですかね。
○横尾構成員 疑問的なことですよね。
○上田座長 そうですね。
○殿村構成員 「年金いくら?」と書いてあるのも、全部疑問ですものね。
○横尾構成員 そうですね。
○上田座長 その辺はもう少しもんでいただいて。
○横尾構成員 今日が最後だということだったので、細かいワーディングまで指摘させていただいたのですけれども、でき上がったタイミングでもしチェックできるようであれば、そのときに再度確認できたらと思います。
ありがとうございました。
○上田座長 その辺は、御意見をもとにもう少しもんでいただければと思います。
どうぞ。
○足利構成員 一つ構成で、「みんなの年金」のほうの構成のところに、「6)年金についてもっと知りたい」というのがあるのですが、これは質問を見ると、私の年金について相談したい、自分の年金を確認したいというあれになっていまして、一般論としての年金を知りたいということではないみたいなので、そうなると、「みんな」のほうではなくて「わたし」のほうに置いたほうがいいのではないでしょうかという気がちょっとしたのです。
実は、もともとここに企業年金の相談先のことも入れたらどうかという原案があったのですけれども、ここは自分の年金ということなので、そうすると、企業年金の場合は結局、それぞれの会社とか、そういうことになってしまうので、ここで私ども企業年金連合会のことだけを紹介先に置かれても、結局また、それは自分の会社に聞いてくださいみたいな話になるものですから、そこで、実はここでは企業年金連合会を紹介先とする部分は落とさせてもらっているのです。
よくよく考えると、「わたしの年金」なのだから、「わたし」のほうにあったほうがいいのではないかということを思いついたのです。
○大臣官房企画官 それらも含めて、また。
○上田座長 その辺も含めて。
どうぞ。
○安部構成員 全体のサイトの構成は非常にすばらしいと思いますけれども、1点、「わたしの年金」のところのエピソード事項はいろいろあるのですが、個人からの照会、どういう手続が必要か、どうすればいいかというのがあるのですが、私ども年金機構については、企業の担当の方がアクセスされるケースが非常に多い部分がございます。
そういう意味では、今のエピソード自体の変更がなかなか難しいということであれば、関連する後の質問のところに、企業の照会、手続はどうするのかという部分がつなげられるような形の質問事項があってもいいのではないかということでございます。次のときでも結構でございますので、検討ができるようであればお願いしたいと思います。
○大臣官房企画官 そこも考えます。
事業主の皆さんが、例えば年金ポータルのところに来てから日本年金機構のところに行くのか、逆に、事業主の方が年金の情報を入手する際に、どういうところに直接行っているのかということも考えながら、ここは、要は知らない人が行きやすくするためというコンセプトを維持した上で、ルートを考えながら、今の御意見も含めて検討していきたいと思います。
○上田座長 ほかによろしいでしょうか。
それでは、次の議題に行きまして、年金ポータルのデザイン、キャラクター及びその他の項目について、皆様から御議論をいただきたいと思います。
まず、キャラクターについて、皆様から御意見をいろいろと出していただければと思います。いかがでしょうか。
○横尾構成員 公募の点も含めてということですか。
○大臣官房企画官 公募も含めてお願いします。
○横尾構成員 一つだけ。
名前を募集するのはよろしいかと思うのですけれども、由来は自分で言ったほうがいいのかなとちょっと思ったのです。
キャラクターの由来というのは、つくるときの由来だという認識があるので、由来まで募集してしまうと、厚労省さんの心証が余りよくないのかなと思って。
○上田座長 名前が龍馬だったら、何で龍馬なのですかということではないのですか。
○横尾構成員 名前の由来ということでしたか。
○大臣官房企画官 由来というのは言葉がもしかしたらあれかもしれませんけれども、例えば愛着を持ってもらうために、この子は何かが好きなんだとか。
○横尾構成員 キャラ設定ということですね?
○大臣官房企画官 そういうイメージです。
もともと由来は年金なのです。年金をわかるようにしようというのが由来なのですけれども、要はもっと愛着を持ってもらうために、こいつと僕は同じ趣味なんだとか、例えばです。それをキャラ設定と言うのであれば、そういうことを伝えています。
○横尾構成員 キャラ設定という文言のほうがよいのではないかと思います。
わかりました。聞いてよかったです。
○上田座長 どうぞ。
○富永構成員 キャラクターがいると、もしかしたら年金全体とか、少なくともこのポータルサイトのスポークスパーソンの役割を負わせられるので、非常に便利だといういいことがあると思うのです。
一方で、中途半端に適当にキャラクターを導入して、余りきちんと表現や育成をしないと、見ている人をばかにしたような感じのイメージになってしまうというおそれもあると思うのです。
大分前に、都市銀行のATMで操作していると、画面にチープな感じの女の子のキャラクターが出てきて、ありがとうございますとぺこっとかするのがありましたね。あれはものすごく安っぽい感じがして、ばかにしているのかと私なんかは思ったのですけれども、ああいうふうになってしまうとやはりだめで、でも、生半可な意気込みでキャラクターを導入すると、あそこまでひどくはなくても、まあまあひどくなってしまうケースがたくさん世の中にあると思いますので、キャラクターを導入すること自体はいいのだけれども、もしするのであれば、結構なコミットメントというか、ちゃんとした決め事もした上でしていかなければいけないということを強く思うのです。そういう意味でキャラ設定が大事ということは、本当にそうなのではないかと思います。
今のうちに、その辺が固まらないのであれば、拙速に導入してしまうというのは危険かなという気もしないでもないです。
○上田座長 どうぞ。
○殿村構成員 私は、今の富永先生のお話に同感で、キャラクターのキャラ設定を公募するのはやめたほうがいいのではないかと思います。
坂本龍馬というのは、日本に共済の考え方をつくったり、保険の概念を生み出したというエピソードを持つ歴史的なヒーローですので、年金のキャラクターに非常にふさわしいというストーリーはすぐまとめられると思いますが、そのキャラ設定の部分を一般の人に考えてもらうと、軸がぶれて混乱するのではないかと思うのです。
今までの経験から、一般の人に考えてもらうのは愛称募集ぐらいが限界かと思っています。根幹にかかわる部分を公募した場合は、どうしても軸がぶれた案がいっぱい出てきまして、おやじギャグみたいなものばかりが集まることも珍しくありません。根幹の部分を公募した場合、私は失敗した例しか知らないというのが正直なところです。
なので、できたらキャラはしっかりと設定した上で、公募されるのであれば、愛称ぐらいにとどめておかれたほうが無難ではないかと思います。
○上田座長 どうぞ。
○横尾構成員 私も、先ほどの由来は決めたほうがいいのではないかというところと同じです。キャラ設定は確かにプロフェッショナリティーが結構必要なものかと思いますので、せっかくプロの方が今回参加されているので、確かに設定されたほうが、応募する人も、的を絞っていい愛称というか名前を出しやすいのかなという気はしました。
あとは、キャラ設定を公募するのか、プロに頼んで今回の中でやっていくのかということは、また議論があるかと思うのですけれども、私はサイドのキャラ設定も気になって、龍馬さんと話す人が、毎回外国人なのです。金髪の人。金髪だから外国人と決めてはいけないのですけれども、もう少しルールを何か決めたほうがいいのかなと。若い人のイメージなのかもしれないのですけれども、話し相手のルールを少し決めたほうがいいのかなと思ったのです。
というのは、「年金はいつから受け取れるの?」などと初歩的な質問を聞いている割には、すごくよく御存じなキャラが出てきたりとかする時もあったり、「大切なお知らせ、ねんきん定期便」というふうに、年金をよく知らないほうの人が言ってしまう時もある。年金の知識レベルや年金に対するスタンスについて、登場するキャラクター、龍馬君の相手方のキャラクター設定というか、大体こういう人が出てくるとか、そういうことも含めての全体の設定があるといいなと感じました。
以上です。
○上田座長 会話したりとか、質問があって答える人がいるとか、家族の設定とか、相手の設定ということですかね。
○横尾構成員 相手が誰なのか。龍馬君の友達なのか、お母さんなのか、誰なのか、ちょっと気になりました。
○上田座長 ほかはいかがでしょうか。
○原構成員 難しいのですけれども、これは坂本龍馬をイメージした図ということなのですが、坂本龍馬にこだわる必要はないのではないかと思います。私は今の若い人であれば、年金の旗が若干気になるのですけれども、それは別として、自由に、例えば時空を超えたものというか人などいろんな発想があると思います。坂本龍馬は40代、50代、60代位ならば知っている人も多くヒーロー的な存在なのかもしれないのですけれども、30代の人に聞いても知らないとか言われたりしまして、20代の人も余りよくわからないなどという声は結構あがってくると思います。ましてや改革派ですよね。
そういった意味では、年金制度の持続・維持・継続ということを考慮すると革新的な人のイメージはどうなのかなと思います。なので、やわらかい頭の若者に、広く考えてもらうといろいろなものが出てくるかもしれないのですが、余り決めつけずに、やわらかい頭で、学生の方とかを含めて考えてもらってもいいのかなと思います。
これは、我々には龍馬に見えるかもしれないけれども、実は龍馬に見えないかもしれなくて、全く違うアニメのキャラクターとかに見える人もいるだろうし、私はそんなに、これは龍馬であるということを前提にしないほうがいいのではないかと思います。
以上です。
○上田座長 どうぞ。
○殿村構成員 今の原さんのお話は、本当にそのとおりと思うのですけれども、実は現在、価値観がぐるっと一回転したような感じで今は刀を一生懸命見に行ったりするなど、若い人々は歴史が好きなのです。これはデジタルデトックスとも関係するのですけれども、インターネット上でフェイクニュースがまん延する中で、若者たちが真実およびエビデンスのあるものにひかれていくという現象が去年、おととしぐらいから目立ってきています。『刀剣乱舞』はその好例で、他にも、刀を見に行ったり、武将が戦うゲームが人気で、女子高生たちが「推し武将は誰だ」みたいな会話普通にしています。そういった中で、坂本龍馬はいつもヒーローとして人気を集めています。また、原さんがおっしゃる古い龍馬から今はまた一皮むけたような、新しい龍馬があるようにも思うのです。
そこで、歴史を背景に、年金がなぜ日本にできたのかというエピソードも含めて、わかりやすく伝えるキャラクターとしては、坂本龍馬はありなのかなと私は思いますので、それを含めてお考えいただければうれしいなと思います。
○上田座長 どうぞ。
○富永構成員 いずれにしろ、この企画書の中のキャラクターは龍馬という設定で書かれていると思うのです。
今、どなたかがおっしゃったことを聞いて、はっとして見たのですけれども、龍馬のせりふとしていろいろ書いてあって、キャラ設定というところからしゃべっているのですけれども、私の中の直感だと、龍馬は方言をしゃべっている人という感じなのです。なので、このせりふが何で「何とかぜよ」となっていないのだろうみたいなことを思うわけです。
でも、キャラ設定ってそういうことですよね。キャラクターのアピアランスというか、姿だけがここにあって、発言内容とかに全然キャラクターの反映がされていないのではないかと思われたりとか、この残りの短い期間でそういうことが緻密に決められるのだろうかみたいなことを考えると、この龍馬君の行く末を非常に憂うものです。
本当にキャラクターを導入するのであれば、どちらのポジショニングでもいいのですけれども、どんなキャラクターでもいいのですけれども、パーソナリティーとかをちゃんと設定しないと、すぐに死んでしまうのではないかということを思います。
○上田座長 ほかの皆様、御意見はいかがですか。
○総務課長 何か日本廣告社さんから御意見はありますか。
○事業者 今回のキャラクターの設定に当たって、いろいろ御意見いただきまして、まず、坂本龍馬については、最初は設定として「ぜよ」とつけておりましたが、それが方言となりますと、方言を知らない人にとってはかなりノイズになるのではないかと。そういったノイズの部分が、坂本龍馬を色濃く表現してしまうと出てくるかなと。かなり特定の方においては、坂本龍馬ってこうだよねという部分がありますので、そういうところを、今回はちょっと薄めております。それがキャラクターの造詣にもありまして、イラストを作成していただいたイラストレーター様にも、余り写真を見ないでほしいということはお願いしました。やはり写真を見てしまうと、やはり坂本龍馬の写真は幾つか皆さんが頭の中に思い浮かべているものにはなりますので、それはやめてほしいということ。
ひょっとしたら、このキャラクターは坂本龍馬かもしれませんし、すごく坂本龍馬に憧れているという何かかもしれませんし、そこは人それぞれあっていいのかなと。キャラクターを見せたいサイトではないと思っています。
ですので、我々が一番大事にしたのは、このキャラクターの表情とかそういったもの、このキャラクターはどこを向いているのかという部分を、まずキャラクターを描くという部分では、十分に注意して、ライターさんも複数使いましたが、このキャラクターにさせていただいたという経緯がございます。
以上です。
○上田座長 富永さん、御時間の制約があるので、もし何かあれば、最後に一言どうぞ。
○富永構成員 大丈夫です。
私は時間なので、これで失礼します。言いたいことだけ言って済みません。
(富永構成員退室)
○上田座長 今、制作者側からの御説明がありましたけれども、これを踏まえて皆様、また御意見があれば、いかがでしょうか。
どうぞ。
○殿村構成員 「ぜよ」というのを方言と考えないほうがいいのかなと私は思いました。
先ほど、歴史回帰が起こっていると言いましたけれども、「ぜよ」という言葉もキャラクター設定の一つだと思うのです。坂本龍馬が標準語をしゃべっていたら、キャラが不安定になる気はいたします。せめてタイトル部分だけでも、龍馬らしい言葉にして、一つのキャラとして考えられたら、生きるのではないかと思いますが、いかがでしょうか。
○上田座長 非常にさまざまな論点がありますし、整理すべき点は多々あろうかと思います。
実際、キャラクターを使うと非常に親しみが増すというのは確かに私もそうかなと感じておりますし、キャラクターから吹き出しでいろいろと説明をしてもらうと、非常になじみやすいというところは確かにあるかなと思っています。
一方で、富永さんがおっしゃったように、設定をしっかりしておかないと、一回出すとなかなか引っ込みがつかないですし、あと、横尾さんがおっしゃったように、言うだけではなくて家族の会話とか、いろいろな場面で使うとすると、その辺の設定も要るし、その辺もよく考えたほうがいいかなという気もいたします。
キャラクターを使うこと自体は非常にいいことだなと私も思っています。
○殿村構成員 武将のブームだとか、仏像のブームだとか、今、起こっている歴史ブームは若者が中心なのです。そういうところも見たほうがいいかなと思います。
○上田座長 どうぞ。
○横尾構成員 せっかくなので、年金のロゴとかもつくられたらどうかなと思って、旗の白抜きのあれがずっと使われることになるわけですね。旗の「年金」という文字がずっと使われるのかなと思ったので、せっかくなのでこの機会に、年金のロゴというのはまだないわけですね。あるのですか。
○総務課長 日本年金機構のロゴなどはございます。
○横尾構成員 それが後ろについているあの輪っかですか。
○総務課長 違います。
今、表示しているのが、日本年金機構のロゴマークです。厚生労働省もハート型のロゴマークがあります。
○上田座長 「年金」のあれも、フォントとか字体も。
○横尾構成員 旗の部分にロゴを入れるとか、関係ないロゴが後ろについているよりは。この輪っかは関係ないわけですよね。誰のロゴでもないわけですものね。その前のものも、小学生の手書きみたいな感じではないほうがいいかなと。
○上田座長 これも含めて、御検討の対象ですね。
皆様、あとは特によろしいでしょうか。
それでは、キャラクターについてはこの辺にいたしまして、そのほか、全般的なデザイン、その他の事項について御意見がおありになる方がいらっしゃいましたらお願いいたします。
デザインとか色合いとか、その他諸々です。
どうぞ。
○吉野構成員 デザインというか、設計についてちょっとお話を聞きたいのですけれども、大変よさそうなサイトができ上がると思うのですけれども、多分できた瞬間から古くなっていくのだと思うのです。日本年金機構などのサイトがいろいろと変われば、リンク切れも起こるでしょうし、中にありましたけれども、年金額なんかも改定する必要があるでしょうし、項目をふやしたりする必要もあるでしょう。特に、最新ニュースという項目がありましたけれども、最新ニュースが5年前だったり3年前だったりすれば、それだけでサイトの信頼性はなくなっていくと思うので、どういうふうにアップデートしていくかというのがすごく大変だろうと思うのです。けれども、この今、考えられている構成の中で、CMSとかで自前で直せるものと、お願いしなければ直せないものというのは、どんな感じになっているのでしょうか。
あわせて、年金局でのこのサイトの管理体制がどうなっていくのだろうかというあたりの話がお伺いできればと思います。
○大臣官房企画官 ありがとうございます。
これは、つくっていただくのは日本広告社さんのほうにつくっていただいた上で、これが置かれるのは厚生労働省のホームページの中に設置されます。厚生労働省のホームページのリバイスについては、厚生労働省の情報部門のほうで管理をしていますので、私たち年金局のほうで年金ポータルのほうに、こういった情報を載せてほしいというのは、業者を毎回ではなくて、厚生労働省の中にある情報部門に登録をすると、一両日中というぐらいで更新されていくという形ですので、そういった面で言うと、一応、管理は自前というか、年金局ではなくても、厚生労働省のほうでぐるぐる回っていくことになります。
○吉野構成員 お願いしないと変えられないというよりも、全部中でできますか。
○大臣官房企画官 今、吉野さんがおっしゃっているのは、このデザインを変えるとか、背景を変えるとかではなくて、例えば、ここにくっつく日本年金機構のほうでホームページが変わってくると、また場所が変わるとか、そういったことの維持の話ですよね。
○吉野構成員 レベルは幾つかあって、リンク切れを直すというのとか、地の文章を直すとか、質問を追加するとか、いろいろレベルは違ってくると思うのですけれども。
○事務局 事務局からお答え申し上げます。何段階かお話あり、例えばリンク先を変えるというのは、厚生労働省の担当部署のほうで変更する形になります。
表面にあるQ&Aなどの質問を加える等となると、サイト上の構成を直さなければいけない部分がありますので、また改めて事業者のほうに、何かしらの形でお願いして追加しなければいけないという修正もございます。
最後に御指摘があったCMSと呼ばれている、職員の担当者が自席でホームページを変えるという機能は、現時点では入っていませんので、直ちにCMSを使って、言葉を直すなどという機能は備わっていないというのが現状でございます。
○吉野構成員 ぜひ管理をしっかりしていただいて、定期的に幹部の方が古くなっていないかをチェックする体制をとっていただければと思います。
○上田座長 メンテナンスはキーポイントですね。ありがとうございました。
ほかにいかがでしょうか。よろしいですか。
それでは、ほかに御質問、御意見がないようでしたら、事務局におかれましては、きょういただいた皆様からの御意見をもとに、引き続き制作を進めていただきまして、次回の検討会で完成版を御紹介いただくというスケジュールとお伺いしておりますけれども、引き続き作成のほうをよろしくお願いいたします。
また、「年金ポータル」の完成までは、非常に時間の短い中ですので、構成員の皆様には、引き続き御意見、御協力のほう、ぜひよろしくお願いいたします。
以上で、議題1を終了いたしたいと思います。
続きまして、議題2の「年金広報コンテストの基本的方向について」につきまして、事務局のほうから御説明をお願いいたします。
○大臣官房企画官 それでは、お手元の資料3を開いていただきたいと思います。もう一つの議題であります「年金広報コンテストの基本的方向について」、御説明いたします。
まず、次のページを見ていただきまして、企画概要なのですけれども、私たち今回の「年金ポータル」もそうなのですけれども、若い方々に年金についてそもそもどういうものであるのかということをしっかりと理解していただきたい。
ところが、一方で、これを私たちが言うのもあれなのですけれども、若い世代の方々が、一体どういう思いを持っていて、どういうことが訴求できるかというところについて、私も40代だったりしますけれども、40代、50代の人たちが考えるよりも、当事者が考えたほうが、より訴求できること、もしくは訴求できる方法、コンテンツや普及方法も考えつくのではないかということを思いまして、そうであれば、この企画概要なのですけれども、若い方々に、年金というのはどうすればわかってもらえるのか、また、どうすればそれを伝えられるのかということを考えていただいて、それをそれぞれ若い世代に競い合っていただいて、いいものを出してもらうという仕掛けを用意してやっていただくということを思っております。
審査については、集まったものを審査した上で、表彰という形では、厚生労働大臣賞とか、日本年金機構理事長賞、今回来ていただいている年金シニアプラン総合研究機構理事長賞とか、GPIF、国民年金基金連合会、企業年金連合会の組織の方々も、それらのコンテンツに合ったような形で賞を用意させていただいて、特に高校生や大学生、専門学校生、大学院生など、若い人たちの目でつくってもらうということをしてはどうかと思っております。
続いて、2ページをめくっていただきますと、同じ資料になりますけれども、世論調査を拝見しますと、若年層の関心というのは高くないようなところがある一方で、背景3なのですが、諸外国を見るとやはり若い人をターゲットに絞って、退職後の資産形成も含めた年金についてを考えてもらうきっかけづくりをやっておりますので、我が国日本でもこういったことができないかということを、やってみてはどうかと考えております。
次のページに行きまして、年金広報コンテストのスケジュールなのですけれども、大学でやっていただくことになりますので、もう来月から新年度が始まりますけれども、5月上旬にはホームページやSNS、厚生労働省のチャネルを通じて広めたりとか、直接大学などにも理解していただいた上で、うちのほうの大学でやりたいのだけれどもという話であれば、直接出向いて説明をするということをしたりするとともに、9月の締め切りからは、我々のほうで審査をするとともに、審査員の方々に、外の目からも見ていただいて、選んでいただて、最終的には、12月下旬ぐらいにはコンテストの発表を、選ばれた方にお越しいただいて、みんなの前で発表していただくということを通じて、表彰をするということをしてはどうかと思っています。
最後のページを見ていただきたいのですけれども、そういうことをするに当たって、そもそも厚生労働省がそういうイベントというかコンテストをやるということについて、どうやったら募集を促せるのかなということについて、どうしたらいいものかということで、今、検討しているのは、こういった説明会とか、ホームページやSNSを通じての周知があるかなということ。
続いて、今度は集まったもの。どういうものをつくるかはこちらがコントロールできるわけではないのですけれども、9月終わった後、集まってきたときに、どういう審査体制を組めばいいのかといったときに、1次審査は事務的にはやりますけれども、例えば最終審査につきましては、この年金広報検討会のもとに、例えばコンテストの審査委員会を設けさせていただいて、皆さんの目で見ていただいた上で、もしくは学生の皆さんが発表、プレゼンテーションをするのを聞いていただいた上で審査していくということを考えていますけれども、これらのやり方について、皆様の御意見をいただければと思っております。
事務局からは以上です。
○上田座長 ありがとうございました。
それでは、ただいま御説明いただきました年金広報コンテストの基本的方向について、皆様から御意見を出していただければと思います。
いかがでしょうか。
どうぞ。
○殿村構成員 すばらしい取り組みだと思うのですけれども、いざこれに応募しようと思ったら、ものすごく大変な感じがします。広報というカテゴリーがものすごく大きいので、どうしていいかわからないし、審査もどう基準を設定していいかわからないと思いますので、提案なのですけれども、年金広報CM部門とか、コピー部門とか、部門ごとに作品を集めたほうがいいのではないかという気がいたします。
例えばCMでしたら、今、動画をつくられる若い方はものすごく多いですし、ユーチューバーに憧れている人も多いですから、おもしろい作品がいっぱい出てくると思います。
一方、コピーが欲しいのであれば、コピーで集まると思いますので、私は部門別に方針を設定して募集したほうがといいと思います。
○上田座長 ほかはいかがでしょうか。
横尾さん。
○横尾構成員 内容について、幾つか質問なのですけれども、動画・ポスターなどと書いてあるのですが、「など」というのは他に何かあるのでしょうか。
○大臣官房企画官 最初の原案は、例えばSNSを使ってやるとか、フェースブックでやるとか、いろいろなチャネルを使うと思うのですけれども、そういうものを決めてやるのではなくて、もう全部それらも含めて、どういうチャネルを使うのか。それはポスターであったり中吊り広告であったり、いろいろなチャネルがあると思うのですけれども、言い方は悪いのですが、全部丸投げをして、若い人たちに訴求できるチャネルでというふうに考えておりました。
一方で、今、殿村さんからあったように、そんなことをするとどうなのかと。同じ基準ではないもの、いろいろなものがやってきたりしたときに、どう整理するのかというのも、確かにそうだなと思いますので、ここの「など」は、本当にありとあらゆる、いわゆる若い人たちを引くための媒体なのですけれども、そこら辺も含めて御意見をいただければと思っております。
○横尾構成員 わかりました。
殿村さんの御意見のとおりで、今の段階だと申し込みにくいなと私は思いますので、具体的に、その後ユーチューブに流すのだとか、その辺も教えていただいたほうが、応募する側はしやすいかなと思うのです。テレビで流すつもりなのか、ユーチューブで流すつもりなのかによって、尺も違うでしょうし、ポスターも大きさがA2なのかそれこそA5なのかによって、文字の大きさなんかも、すごく変わりますね。なので、最終的にどこにどう掲示するかというのは、…もしかしたらいい案があったら、そこで予算をつけてやろうということだったりするのですか。
○大臣官房企画官 はい。
○横尾構成員 そういうことなのですね。もしかしたら、そこも考えていいという。それだけでも、例えばCM部門だったとしても、いろいろな考えができるわけですね。もう少し募集要項に詳しく書いていただいたほうが良いと思います。長いと見ないと思われるかもしれないのですけれども、作成する側は情報が多ければ多いほどつくりやすいので、これから整理するのだと思うのですけれども、なるべくそこがあったらいいかなと。
あとは、今おっしゃったような、もう決まっているもの、動画とかコピーとか、決まっているもの以外も募集したいということだと思うので、自由発想部門みたいなものをつくって、やられたらどうなのかなと。それはそれで募集する。決まっているものプラス自由発想部門みたいなものがあるといいのかなと思いました。
あと、私の意見としましては、これは対象が高校生、専門学校生、大学生、大学院生という形で、「学生などの若い世代の方々が年金について関心を持つ」という若い世代の方というのがこの方なのだということを明記したほうが良いと思います。若い世代というのが何歳かという想像も人によってかなり違います。大学生が考える若い人と高校生が考える若い人は違うので、ターゲットもちゃんと書いてあげたほうがわかりやすいかなと思ったのと、場合によっては、応募資格はもう少し緩めてもいいのではないかと思いました。
というのは、大学に社会人入学の枠なんかも今結構できてきていますし、もしかしたら子供を持つお母さんとかが応募したいというケースもあるかもしれないですし、天才小学生みたいな子が来てくれるかもしれないですね。なので、年齢がもうちょっと幅広く、どなたでも応募できるけれども、この人たちに刺さるもので、逆に同世代の方がというのは、そういう方が来るとは思うのです。それは広報の仕方であって、大学や高校などでの説明会とかをするわけですね。そうやって、広報の段階でそういう人たちに働きかけていくということであって、あくまで応募する人の制限としては、あまりもたないほうが、心証もいいでしょうし、今、雇用するときも年齢制限とか男女の差別とかをしてはいけないと言いながら、厚労省がそれを差別している感じを出すのはあまりよくないかなという気もしたので、私たちの意識としてはそう思っていても、わざわざ足切りにはしなくてもいいのかなという気はしました。
○大臣官房企画官 ありがとうございます。
確認なのですけれども、要するに、訴求させたい対象者は例えば10代、20代だけれども、それをつくってくる人たちの年齢は別に限定しなくてもいいのではないかと。結果的には、そういった層が多くなるかもしれないけれども、あえて入り口で閉じる必要はないのではないかということですね。
○横尾構成員 そうですね。特に、私はできれば天才小中学生に来てもらいたいなと思っていて、人気ユーチューバーとかも、はじめしゃちょーという人も、動画を始めたのは中学生ですよね。だから、小学生とか中学生のほうが時間がある、つくるだけの余裕があるということもあるでしょうし、自由な発想でいろいろとあったほうがおもしろいのかなとも思いました。
○上田座長 応募要領をいろいろともんでいただいて、はっきりいろいろと御提示いただくと同時に、それにはおさまり切らない自由発想もあるから、別部門があってもいいという感じですかね。
○横尾構成員 逆に、提出方法とかを、募集資格に入れたほうがいいのではないかと思うのです。例えば、動画をインターネット経由で提出できる技術がある方とか、VHSとかを送ってきていいのかどうか。多分よくないですね。もしかしたらiPhoneをそのまま送ってきてしまう人もいるかもしれないし、そういうスキルが、こういうことができる方というほうがいいのかなという感じがしました。
○上田座長 ありがとうございました。
ほかにいかがでしょうか。
原さん、いいですか。
○原構成員 いいです。
○上田座長 私のほうからちょっとだけ。大学で授業を持っている経験を踏まえますと、こういう企画は、大変すばらしい試みだと思っております。学生のほうも、情報を非常に求めていたり、自分たちでいろいろ知りたいと思っているところもあります。
先月、厚生労働省と私どもの大学でタイアップして、卒業生向けの年金のセミナーを開かせていただいたのですけれども、大変多くの学生に集まっていただきました。終了後のアンケートでも、こういう会は本当によかった、いろいろな年金のことを知れてよかったという反応が非常に多かったので、このような企画で年金への関心を高めていくというのは非常にいいことだと思っています。
1点、スケジュールなのですけれども、なかなか厳しいところだとは思うのですが、大学のスケジュールを頭に浮かべると、国公立と私立で多分違うとは思うのですが、もしかしたら9月下旬は国公立だと前期の試験が終わってすぐではないでしょうか。また、私立だと、9月下旬は後期の授業が始まってすぐなので、もし可能であれば、もうちょっと締め切りを後ろへずらしていただいたほうが、応募はふえるのではないかという気がしました。
もちろん、その後のコンテストの発表は冬休み中あるいは後期が終わってからの時期がいいと思うので、全体的に少しずつ、半月とか1カ月ずらせれば、よりベターかなという感じがいたしました。
原さん。
○原構成員 私も、この年金広報コンテストはすごくいいアイデアだと思っていまして、すごくいい試みだと思います。
いろいろとあると思うのですが、訴求対象は若い人で、広い年代の人が応募できるようにしたほうがいいのではないかという意見が先ほどあったのですが、私はその逆で、このままでいいのではないかと思っています。
というのは、若い人たちがつくる過程で年金をすごくいろいろと調べたりとか、どういうふうに表現したらいいかとか、自分たちなりにほかと違うものをつくるような工夫をすると思われますので、その過程で年金をいろいろと知ってくれると思うのです。
もちろんいいのですけれども、スキルで絞るというのも確かにあるかもしれませんが、ただ、大学生とか高校生が全員スキルを持っているとも限らないので、自分ができることで、紙に絵をすごくうまく描く人はポスター部門で描いたりとか、そういうことを考えてもらうのも若い人のほうがいいのかなという気が私はするので、このままでいいのではないかと思います。表現の仕方とかは、もちろんあると思うのですけれども、応募資格というのがいいのかわからないのですが、対象も含めて、若い方に考えてもらう、若い方向けのというか、啓蒙ということでいいのではないかと私は思います。
以上です。
○上田座長 ありがとうございます。
ほかの皆さん、いかがでしょうか。
どうぞ。
○横尾構成員 私のほうからは、先ほど言い忘れたところで、募集というところに関してなのですけれども、どういうのがあるのかということの意見があればということだったのですが、例えば学習塾だったりとか、ユーチューバーの人に、お金は出せないけれどもと言って、一応、依頼は出してみるのはいかがでしょうか?みんなが見ているようなコンテンツも含めて、網羅的にやっていかれたらどうかと思いました。学生が対象だということだったので、大きいところで。
○上田座長 大学入試も大きく2020年度から変わるようですし、記述式が出たり、知識ではなくて発想力とかそういうところが問われると聞いていますから、確かにそういう切り口もあるかもしれないですね。
ほか、いかがでございましょうか。
どうぞ。
○吉野構成員 私どもの機構で、日本年金学会と一緒にユース年金学会という試みをやっていまして、大学のゼミ単位でいろいろな検討をして、発表してくれるという場があるのですけれども、そこで多分3年ぐらい前だと思うのですが、あるゼミで、大学生に対する国民年金加入行動促進のための映像教材制作についてというテーマで発表をしていただいたことがあります。
中身は私も見ていないのですけれども、要するに、ゼミで半年間、12月にやるのですが、いろいろな勉強とかの当人の成果を発表してもらうという試みで、今回の企画とよく似ていることだと思うのです。
その経験で申し上げるなら、募集の開始が5月からということですけれども、きょうの資料なんかでもいいと思うので、大学の先生に、授業の中に取り入れてやってもらうためには、インフォーマルな形でもいいと思うので、何らかの形で学期の始まる前から取り組みをお願いし始めることも必要かなと思っております。
以上です。
○上田座長 多分、大学の先生は今ごろは、来期の授業の構想を練りながら、具体的にどういうことをやろうかと考えられている時期かと思いますので、そういう意味では、お知らせいただければ、いろいろな先生がお考えになるかなと思います。
どうぞ。
○安部構成員 日本年金機構のほうでも、広報のコンテンツという意味合いと少し観点が違いますけれども、年金に関するコンテストをやっております。基本テーマは「私と年金」というエッセイを募集いたしまして、応募いただいた方についての審査を行い、スケジュール的には6月から行い、11月の年金月間のときに表彰をさせていただいているということが動いているわけでございます。
今回は、広報のコンテンツのほうなので、少し逆の部分だと思いますけれども、私どもも募集は同じようなタイミングでさせていただいている部分がございます。今回の広報コンテストの対象も、私どものエッセイの募集も、基本的には被る部分がございますので、その辺は少しやり方というか、私どもの考え方を少し整理させていただきながら、進めたいと思いますので、情報のほうを、なるべく早く共有させていただければと思います。
あと、もう一つ、それ以外に、前回少しお話し申し上げたかもしれません。地域年金展開事業等におきまして、いわゆる地域ごとで統一的ではございませんけれども、年金に関するポスターの募集だとか、川柳みたいなものを募集したりとか、拠点によって一部、そういう取り組みを進めている部分もございますので、そういった部分がこういう形で全国展開されるというのは、非常にいいことだと思ってございます。
以上です。
○上田座長 ありがとうございました。
ほかにいかがでしょうか。
殿村さん、先ほど部門に分けるというお話をされたのですけれども、具体的に動画、ポスター、その他自由発想とか、そんな感じですか。
○殿村構成員 そうですね。そんな感じでいいのではないでしょうか。今後、採用のビジョンがおありならば、それを基準に部門をつくられたらいいのではないかと思います。
○上田座長 また、この辺は皆様からも新しい御発想があれば、また後ほどでも、事務局のほうへいろいろと御意見をいただければと思います。
そのほか、御意見がないようでしたら、事務局のほうで、今、皆様から出ました御意見を踏まえて、この年金広報コンテストを進めていただければと思います。
それでは、以上で議題2を終了いたしたいと思います。
そのほか、御出席の皆様から、何か御意見、御感想等ございますでしょうか。
どうぞ。
○吉田参考人 きょう、参考人で参加させていただいております吉田でございます。
先ほどのコンテストの関係なのですけれども、うちの国民年金基金連合会の理事長も、かなり今回のこのコンテストに乗り気でおりまして、できれば要項をおつくりいただくときに、私的年金部門的な位置づけの応募もして、せっかくこういう賞もあるのだよということも知らしめることになるかと思いますので、そういった意味で、賞はつくってあるのだけれども、応募が1個もなかったということはできるだけないような仕掛けにしていただければと思います。
よろしくお願いいたします。
○上田座長 ありがとうございました。
それでは、最後に、事務局のほうから御連絡等があればよろしくお願いいたします。
○大臣官房企画官 ありがとうございます。
次回ですけれども、まず年金ポータルの完成版をお伝えする。あと、あわせて今日いただいた意見を踏まえまして、年金広報コンテストはこうしますということも御報告するということなのですけれども、次回はそのほかの議題も含めて、4月にまた検討会を開催したいと思っております。日程につきましては、皆様方の予定を踏まえまして、また御相談というか、事務局のほうから案内をいたします。
以上です。
○上田座長 ありがとうございました。
それでは、本日の議事は全て終了いたしました。
どうぞ。
○足利構成員 この具体的な中身、エピソードの中のそれぞれの表現ぶりとかで、細かいところで気になるところもあるのですけれども、そういうのは個別に申し上げればよろしいのですか。ここでフィックスではなくて。
○大臣官房企画官 もちろん。
○総務課長 かなり直すつもりでおります。
○足利構成員 わかりました。
○上田座長 それでは、本日の議事は全て終了いたしましたので、検討会はこれで終了いたします。
皆様、どうもありがとうございました。
 

ホーム> 政策について> 審議会・研究会等> 年金局が実施する検討会等> 第2回年金広報検討会(2019年3月8日) - (1)

ページの先頭へ戻る