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2020年10月22日 令和2年度第2回入院医療等の調査・評価分科会・議事録

○日時

令和2年10月22日
13:30~15:28

 

○場所

TKP新橋カンファレンスセンター新館12階(12E)

○出席者

【委員】

尾形分科会長、秋山委員、井川委員、池田委員
猪口委員、井原委員、武井委員、田宮委員、津留委員
中野委員、林田委員、牧野委員、山本委員
 
 

【事務局】

医療課長、保険医療企画調査室長他

○議題

1.令和2年度調査の内容について

○議事


○尾形分科会長
 こんにちは。ただいまより令和2年度第2回「診療報酬調査専門組織入院医療等の調査・評価分科会」を開催いたします。
 なお、本日は、コロナウイルス感染症対策の観点から、オンラインによる開催としております。
 まず、委員の出欠状況について御報告をいたします。本日は菅原委員及び眞野委員が欠席となっております。
 なお、前回からの新しい委員の方で、秋山委員に御挨拶をいただいておりませんでしたので、御挨拶をいただければと存じます。秋山委員、お願いいたします。
○秋山委員
 岩手医科大学の秋山でございます。前回は欠席いたしまして大変失礼いたしました。今回初めて参加させていただきます。私は2017年から現職に就いておりますけれども、その以前は国立大学病院の看護部長をしておりました。その中で重症度、医療・看護必要度をはじめとして、様々なデータを使いながら1,000床の病床の管理と1,200人の看護師の配置の管理をやってまいりましたので、そうした経験知を踏まえながら、今回の入院医療のあるべき姿を探るための議論に参加できることを大変楽しみにしております。どうぞよろしくお願いいたします。
○尾形分科会長
 どうぞよろしくお願いいたします。
 それでは、早速議事に入らせていただきます。議題の「令和2年度調査の内容について」でありますが、最初に事務局のほうから一括して資料の説明をいただき、その後に調査票ごとに区切った議論を行いたいと思います。
 まず、事務局より資料の説明をお願いいたします。
○金光補佐
 事務局でございます。
 では、お手元資料入-1-1から御説明をしてまいりたいと思います。ページをお進みいただきまして、今回の調査の設計についてでございます。3ページは、診療報酬改定に係る答申書附帯意見ということで、こちらは前回もお示ししている内容でございます。
 4ページの調査項目につきましても前回お示しをしてございます。令和2年度及び3年度の2か年で調査を実施するということで、令和2年度、オレンジ色になってございます(1)から(4)の項目に関し調査を設計させていただきたいということでございます。
 5ページから8ページにつきましても、前回お示しをしている調査の設計図になっておるものでございます。
 9ページは、令和2年度調査全体の概要①ということで、こちらにまとめてございます。調査方法です。調査は原則として調査票の配布・回収により実施いたします。
 調査票でございますが、対象施設に対して3類型、「施設調査票」「病棟調査票」「患者票」を配布いたします。患者票につきましては、入院患者票、退棟患者票及び補助票で構成されます。患者票の調査対象は、調査日の入院患者さんから、医療機関側で無作為に3分の1を抽出していただいて決定をするということで進めてまいりたいと思ってございます。
 調査の対象施設は、施設区分ごと整理した調査票の対象施設群から無作為に抽出いたします。
 調査負担軽減のため、施設調査票及び患者票の一部につきましては、DPCデータでの代替提出を可能とするということで、こちらも後ほど入-1-2の資料を使い御説明を差し上げます。
 調査項目「(4)医療資源の少ない地域における保険医療機関の実態について」の項目のみヒアリングで実施をさせていただくということで、実態をより詳細に把握できるよう工夫をしているところでございます。
 具体の調査、全体の概要ということで、10ページにお進めください。調査票は、A票からD票、ヒアリングということで構成してございます。A票につきましては、一般病棟入院基本料等における「重症度、医療・看護必要度」の施設基準等の見直しの影響について(その1)というのが関連する項目になってございまして、調査対象となる施設につきましては、急性期一般入院料、特定機能病院入院基本料、専門病院入院基本料の届出を行っている医療機関約2,000施設に対し実施する予定でございます。
 B票は、同じく「重症度、医療・看護必要度」の施設基準等の見直しの影響について(その1)と、(2)地域包括ケア病棟入院料及び回復期リハビリテーション病棟入院料の実績要件等の見直しの影響について(その1)ということに関し、地域一般入院料、地域包括ケア病棟入院料・入院医療管理料等の届出を行っている医療機関に対し実施する予定でございます。
 C票は、療養病棟入院基本料等の慢性期入院医療における評価の見直しの影響について(その1)ということで、療養病棟入院基本料の届出を行っている医療機関に対し実施いたします。
 D票も同じく療養病棟入院基本料等の慢性期入院医療における評価の見直しの影響について(その1)ということで、こちらは障害者施設等入院基本料、特殊疾患病棟入院料等の届出を行っている医療機関に対し実施をする予定でございます。
 最後はヒアリング、先ほど申し述べましたが、医療資源の少ない地域における保険医療機関の実態について、医療資源の少ない地域に所在する保険医療機関を対象に行う予定でございます。
 実際の調査項目の概要をまとめている資料が11ページ以降でございます。まず、こちらは施設調査票でございます。基本的には例年どおりというところでございますが、赤字で「新設」と書いているところ、共通調査項目の中の「新型コロナへの対応状況」というものが今回新しく作っている項目でございます。そのほか、開設者、許可病床数、職員数等々、施設の一般的な項目についてお聞きいたします。
 さらに、帳票ごとに異なる内容といたしましては、例えばA票ですと、在宅復帰率、重症度、医療・看護必要度の届出状況。B票ですと、地域包括ケア病棟における在宅医療の提供状況。C票ですと、在宅復帰機能強化加算の算定状況。D票ですと、連携施設の状況。こういった内容について、実際の質問、後ほど調査票の設計の中でも御説明を差し上げますが、お伺いする予定でございます。
 12ページは病棟の調査票でございます。こちらも共通調査項目の中で「新型コロナへの対応状況」というのを新設で設けているほか、例年どおりの例えば病床数ですと職員数、そういったことについてお伺いをしていく予定にしておりますし、A票からD票、異なる項目といたしまして、在宅復帰率であるとか回復期リハビリテーション病棟におけるリハビリの状況等、C票、D票については、医療区分・ADLで区分ですとか、身体障害者の等級別・障害支援区分別の患者数といったところをお伺いする予定でございます。
 13ページは患者調査票になってございます。左の共通調査項目のところで入院患者票の中に「新型コロナの感染有無」というのをおつけしてございます。「退棟患者票」「補助票」「レセプト調査」という構成になっておって、共通調査項目の中で設計をしておりますが、A票からD票、例えばせん妄の有無、手術の方法というところをA票ではお伺いしますし、B票ではリハビリテーションの実施状況、C票では医療区分・ADL区分の変化、D票では身体障害者の等級・障害支援区分への該当状況についての質問を入れてございます。
 14ページはヒアリングでございます。医療資源の少ない地域に所在する保険医療機関に対しお伺いする内容ということで、4)診療提供体制等に対する評価とその理由という中で、まずは「新型コロナウイルス感染症の影響について」という項目を新設させていただくとともに、その他、「医療従事者数と勤務状況について」などをお伺いし、5)医療資源の少ない地域に係る診療報酬改定項目に対する評価とその理由ということで、(1)から(7)、それぞれの診療報酬の項目につきまして、実際の緩和の状況、影響についてお伺いしていく予定にしてございます。
 15ページは調査スケジュール(令和2年度調査)ということで、こちらも前回お示しをしているもののリバイズでございます。9月10日にこの分科会、第1回におきまして、令和2年度、3年度に実施する調査項目の内容(案)を作成し、既に中医協で御報告しているところでございます。今回は10月22日、本日、調査項目の内容を基に御意見をいただき、必要な修正を行って調査票案を作成していくという流れになっておって、その後の10月下旬に中医協のほうに御報告する予定でございます。11月から12月に調査を実施し、集計等を進めていくわけでございますが、前回お示ししたスケジュールから変更されている点としましては、令和3年の部分でございます。集計及び調査結果の報告というところに関しまして、できるだけ早く報告をいただくほうがよいのではないかという御指摘を前回いただいたところでございます。ただ、実際に返ってくる回収率等々もございますので、今回こちらのスケジュールの中では「1月~」という書きぶりにさせていただいて、どれぐらい早く集まるかというところも横目に見ながら、委員の皆様方に御確認いただけるよう鋭意集計等を進めてまいりたいと考えているところ、そういった反映をしてございます。
 入-1-1の資料につきましては、こちらの説明とさせていただきます。
 続きまして、入-1-2、及び入-1-2参考という横置きの資料も併せて御覧いただきながら、説明をさせていただければと思います。
 資料入-1-2「入院医療等の実態調査におけるDPCデータの活用について」ということで、1枚にまとめてございます。概要ですが、入院医療等の実態調査におきましては、これまで、データ提出加算が施設基準の要件となっている入院料を対象とした調査票(A票、B票)において、DPCデータで代替できる項目をお示しし、DPCデータを提出する場合には記載不要という対応をさせていただいておりました。
 さらに、この分科会ではその実態調査結果に加えてDPCデータを用いて分析をしてきたところでございます。令和2年度の診療報酬改定においては、データ提出加算が施設基準の要件となる入院料の範囲が拡大したところでございます。また、その要件となっていない場合であっても、データを提出し、データ提出加算を算定している医療機関は実際に存在をしておるところでございます。
 さらに、令和2年度の改定において、救急医療管理加算の算定に当たっては、算定対象となる状態等について、診療報酬明細書の摘要欄にレセプト電算コードを記載することとなってございます。
 こういったことを踏まえまして、入-1-2参考も御覧いただきながら、続きの部分ですが、調査票における提案ということで、ここでまとめてございます。回答者の負担軽減等を図る観点から、DPCデータを入院医療等の調査において活用するため、以下のような取組を実施してはどうか。(1)様式3の活用でございます。様式3は、入-1-2参考にも示してございますが、施設ごとに作成する施設情報ということでございますが、DPCデータを提出する際、様式1、入院のEF統合ファイル、Hファイルに加え、様式3も含めるということを明示し、様式3を提出した場合は、施設調査票の一部の項目を記載不要とすることにしてはどうかと思ってございます。
 (2)退棟患者調査票への活用拡大ということで、患者票と様式1。様式1は患者属性や病態等の情報でございますが、共通している事項について、様式1を提出された場合には、退棟患者票の一部の項目を記載不要としてはどうかと考えております。
 また、(3)C票、D票への活用拡大というところでございまして、療養病棟入院基本料においても、許可病床数が200床以上の場合、データ提出加算が要件必須となったところでございますし、障害者施設等入院基本料、データ提出加算が施設基準の要件となっていない入院料を算定している医療機関においても、データ提出加算を算定している場合があることを踏まえて、C票、D票においても、DPCデータを提出している場合は、一部の項目を記載不要とするような対応をしてはどうかと思っております。
 また、救急医療管理加算の実態把握への利用ということで、救急医療管理加算は、後ほど御説明する調査票の中には設計として含めておらず、DPCデータを用いて分析を行うということにしてはどうかと考えてございます。
 3番目は、今後の分析のフェーズの御提案でございます。調査を踏まえた分析について、以下の取組を行うこととしてはどうかということで、退棟患者票とDPCデータとの連携ということで、退棟患者票と通年で実施しているDPCデータとの情報を突合して、より詳細な分析を進めていくということにしてはどうかというのが御提案でございます。
 続きまして、入-1-1参考1ということで、実際の調査票の原案を御用意しておりますので、御説明を差し上げます。もう一つお手元に机上配付資料といたしまして、事前にこの資料を送付した際に委員の先生方から頂戴している意見をまとめてございます。これらの対応、非対応については、細かくここには明示しておりませんが、説明の中で触れていければと思っておりますので、御参考までに御覧いただければと思います。
 説明につきましては、結構大部になりますので簡潔にしたいと思っておりますが、まず前段で新型コロナへの対応の部分について御説明をさせていただいた後、改定項目に関係する内容を説明するという構成で説明を進めてまいりたいと思っております。では、通し番号で振っておるページで読み上げながら説明をいたします。
 1ページから3ページまででお示ししている問1と問2は、Aの施設調査票でございますが、こちらは基本的に全ての施設調査票に共通するような新型コロナに関する御質問でございます。問1、受入体制等についてお伺いしますということで、1-1が受入可能病床数。さらには患者用の外来設置状況。1-3と1-4では受診者や体制の動向等ということで、患者受入の有無とか、入院患者の受入の有無をお聞きした上で、施設基準等の臨時的な取扱いの対象となる保険医療機関等の該当状況。ア、イ、ウ、エは診療報酬の事務連絡の中でお示しをしている類型でございますが、これらについて4月から10月という月単位で「有り」「無し」というものを聞かせていただいております。これは、これまでも御説明や資料送付に当たっての御意見の中で、人数を聞いたらいいのではないかとか、もう少し詳細に聞くべきではないかという御質問もあったところでございますが、基本的にはできるだけ回答者の負担を軽減したいというところもありますし、ゆくゆく、実際にこういったものがあったのか、なかったのかというところに着目して分析をしていくのであろうという推測を踏まえて考えれば、基本的にはこういった「有り」「無し」のフラグの立て方でお聞きをしていくのが効率的かつ十分だろうと思っておるところでございますので、こういった形の設計にさせていただいております。
 2ページの1-5では重点医療機関等の指定の有無をお聞きしております。
 また、問2、貴院における感染症に起因する影響についてお伺いしますということで、看護職員の配置の変動の有無でありますとか、また、施設基準の臨時的な取扱いの中で、配置要件や診療実績への影響の状況を挙げておるところでございますので、これらについて、定数超過入院の発生の有無から始まって、3ページ、医療区分2又は3の患者割合への影響についてということで、「有り」「無し」「要件非該当」ということをお聞きしているものでございます。
 2-3は、令和2年4月から11月1日までにということで、結構広くは取っておるものの、医療提供状況に変化があったかお答えくださいということで、外来の平日、土日、入院、救急、化学療法、手術、緊急手術ということで、これはA、B、C、D票の中で少しバリエーションはあるものの、医療提供状況の変化ということをお聞きしていく予定にしてございます。
 続きまして、5ページに飛びます。これは基本的な情報をお聞きしていて、基本的にはこれまでも同じような形で質問を構成しておるところですが、例えば2番の届出病床数の中では、「簡易な報告」というものが今回の新型コロナウイルス感染症への対策の中で診療報酬上設けている部分がございますので、こちらを特出しして聞いているほか、④から⑥の中で患者数や在院患者延日数というものを、従前は令和2年8月から10月、要は、直近の8月から10月の3か月間を聞くような質問構成にしておりましたが、一番新型コロナウイルス感染症の影響が大きかったであろう4月から6月、緊急事態宣言が発令されていた4月、5月を含む3か月をある意味コントロールのような形で取らせていただいて、比較ができるようにということで質問を構成してございます。
 ⑧から⑫につきましては、これまでもちょっと差異はあれど、直近の8月から10月と1年前の8月から10月ということで比較するような質問構成になっていたところ、先ほどもお示しした4月から6月というのもこの質問に中に入れて、都合4つの断面についてお伺いするということで、分析をできればいいのではなかろうかと思っているところです。
 8ページ、貴院の外来患者数、総入院患者数についてお伺いしますということでございます。7-1が外来患者、7-2が総入院患者数、7-3が救急搬送件数ということで、実際の診療の状況についてのお伺いでございます。基本的にはこれまでも10月1か月間というのを聞くところでございますが、かなり細分化しておりますが、新型コロナウイルス感染症の影響を見るに当たって、それぞれの医療機関や地域によって影響も違うであろうと思っていて、こういった基礎的な部分については月ごとの実績を聞かせていただきたいと思って、質問としては令和元年4月から10月、令和2年4月から10月という全ての部分についてお伺いをさせていただくような構造としてございます。
 21ページに飛びます。今度は病棟調査票の中でコロナウイルス感染症の影響についてお伺いをする部分について御説明をいたします。問1は、貴病棟における新型コロナウイルス感染症に関する体制や影響ということで、受入可能病床数や入院受入の有無、院内感染の有無ということで、医療機関における影響を聞いてございます。
 また、施設調査票でもお伺いしている医療提供状況への変化というところも病棟調査票でお聞きし、さらには医療・看護必要度に係る基準を満たす患者割合への影響についてということで、増加と減少、また、その具体的な状況についてお伺いをしているものでございます。
 23ページ、3-4、3-5、3-6も実績に関する質問となってございます。期間の区切り方については、先ほど御説明をしたとおりでございます。病棟票の中でもこういった内容についてお伺いをしていく予定にしてございます。
 25ページ、26ページが入院患者数と退棟患者数についての質問でございます。こちらはかなり細かい内容、患者さんの動きについてお伺いする質問になっていて、こちらを全ての月で聞くというのはかなりの負担になるであろうと思っておりますので、直近の令和2年10月と一番影響が大きかったであろう令和2年5月ということに絞ってお伺いをさせていただいております。
 52ページ、Bの施設票の中で、問14、リハビリテーション実績指数についてでございます。先ほどの問1や問2の中で実績等についても一部触れてございますが、こういったリハビリテーションとか、病棟の種別に応じた実績については、中で混じり込ませながら4月から10月ということで、個別の月ごとに令和元年と2年で比較できるような形で質問を構成してございます。そういった点では、53ページの外来患者に対するリハビリテーションなどの実施状況というところも4月から10月ということで、各月の実績についてコロナの影響というものが分かるように質問を構成してございます。
 55ページとか57ページも実績についてコロナの影響が分かるように、あまり細かくなり過ぎないものについては4月から10月、細かい人数等を聞くものについては5月と10月、2つの断面についてお伺いをし、コロナの影響をより詳細に把握できるようというところで構成をしてございます。
 60ページ、Bの施設票、17-5、地域包括ケア病棟・病室における各種実績の状況ということで、こちらは3か月の問合せになっております。自宅等から入棟した患者割合、自宅等から緊急患者の受入数。基本的には直近の8月から10月と、一番影響の大きかったであろう4月から6月を比較するような構成にしてございますが、特にこういった回復期の医療機関、病棟の場合ですと、どこで一番影響を受けたかというのがかなりばらつく可能性もあるという御指摘をこれまでもいただいているところでございますので、併せて、例えば令和2年4月から10月のうち最も高い患者割合とその月、最も低い患者割合とその月という質問を加えることで、変化や違いというところも伺えるような質問の構成にしてございます。
 72ページ、Bの病棟調査票でございますが、先ほど少し関連する内容がございましたが、1-2のところでございます。こういった急性期ではない医療機関におかれましては、新型コロナウイルス感染症受入病院からの転院患者もいらっしゃるので、転院患者受入の動向という質問も作成し、新型コロナウイルス感染症患者以外の患者の受入の有無、新型コロナウイルス感染症治療後の患者の受入の有無、上記1、2について、都道府県からの要請があったかどうかに関し、「有り」「無し」ということをフラグ立てできるような質問をつくってございます。
 82ページ、Bの入院患者票を例に挙げて入院患者票の部分を少し御説明したいと思ってございます。入院患者票については、1番の対象患者の新型コロナウイルス感染症の有無についてという質問をつくってございます。今回の入院中にコロナウイルス感染症の検査を行ったかどうか。実施して陽性だった場合に、その日付を回答してください。実施して陰性だった場合に、どういった対応でしたかということを聞いております。こちらは、全ての調査票、入院患者票A、B、C、Dに共通しておりますが、ほかの医療機関から転院してくるようなことが想定されるB、C、D票については4番も加えておりまして、上記1で「検査対象ではない」と回答した場合に、入院より前に陽性と判明していたか、入院より前に陰性と判明していたか、入院前の状況が不明であったか、検査を要する症例ではないか、こういったことをさらに分別してお聞きできるようにしてございます。
 新型コロナの関係につきましては、ここまでのような状況で質問票を構成しております。
 ヒアリングの部分について併せて御説明をすると、182ページ、ヒアリングをする者がヒアリングをする際に使うシートでございますが、新型コロナウイルス感染症に関連する影響についてという質問をつくっておりまして、こちらは少ない医療機関にヒアリングして行うものですので、初診の患者数や再診の延べ患者数といった細かい内容の質問をつくってございます。次の183ページの総入院患者数というところまでコロナの質問が続くような構成になってございます。
 ここまでがA、B、C、D、ヒアリング、横断的に出現するコロナ関係の質問について御説明を差し上げました。
 続いて、改定の影響を把握するような質問に関し、幾つか説明を加えさせていただければと思います。
 お戻りいただきまして、6ページでございます。今回、病棟の入院基本料の経過措置について、3月31日まで経過措置が延びているところでございます。従来ですと9月30日に切れて、改定の後の病棟の変更というものが発生した後にこの調査を行っているところでございますが、それがかなわないといったところを踏まえまして、6-3、今後の意向についてお伺いしますという質問になってございます。令和3年4月以降、医療機関で病床数の増減とか、入院料をどのようにするのかという質問でお伺いをしているような形になってございます。
 10ページからは入退院支援部門に関する質問が問9から問14まで構成してございます。入退院支援部門であるとか入退院支援加算というところの算定状況についてお伺いをする質問が問14まで続いてございます。
 問15では認知症ケア加算。今回の診療報酬改定で認知症ケア加算をさらに細分化したところでございますので、そういった状況の変化について、加算の届出状況、また、加算2を届け出ている場合に、1を届け出ない理由とか、そういったことに関しお伺いをしていく予定でございます。
 18ページの問16はせん妄ハイリスク患者ケア加算。今回新設をしたものについて届出状況等についてお伺いし、19ページの排尿自立支援加算につきましても、同様に届出状況等についてお伺いをしていく予定になってございます。
 続きまして、Aの病棟調査票の中で、24ページ、認知症ケアに関する内容についての質問。実際の病棟における看護師及び准看護師の実人数についてから始まって、研修の実施状況等についてお伺いをしていくような構成になってございます。
 入院患者票について御説明をさせていただきます。30ページでございます。こちらは基本的に全ての部分で共通している内容でございますが、「7 栄養摂取の状況」という質問から始まる部分を新設してございます。前回も中心静脈栄養に関する改定内容がございましたので、7-3、中心静脈栄養開始の契機についてというところ、また、中心静脈栄養開始からの経過日数であるとか、抜去の見込みについてという質問に加えて、7-8からは嚥下機能評価や嚥下リハビリについてお伺いをしています。
 また、8番では「人生の最終段階における医療・ケアの決定プロセスに関するガイドライン」ということで、そういった内容を踏まえた適切な意思決定支援の実施があるかどうかというところを御質問させていただいているところでございます。
 34ページ、3番目の項として設けております「退院時期の決定について」という項目も新設して、実際の退院の状況というものの決定要因というところもお伺いしているところでございます。
 続きまして、Bの施設調査票に関してもお伺いがございます。49ページでございます。こちらも地域一般入院料1又は2を届け出ている病棟の令和3年4月以降の病床数の増減及び入院料の意向というところで御質問させていただいていて、先ほど急性期のところでも申し上げましたが、クエスチョンとしては今後の意向をお聞きしているものになってございます。
 51ページからは回復期リハビリテーション病棟入院料の関係で、先ほども少しリハビリテーションの実績指数、問14の御質問について説明をいたしましたが、実際のリハビリテーションの実施状況というもの、今回の改定内容に沿った形でお伺いをしているところでございます。
 57ページ、Bの施設票の回復期リハビリテーション病棟入院料における入院患者状態についてということで、今回2か月以上経過した患者さんというのもその対象になっているところでございますので、その人数についても細かく聞けるような形で質問をさせていただいております。
 最後、Bの施設調査票の中で、70ページ、問26、人生の最終段階における医療・ケアに関してお伺いしますということで、その決定支援による診療への影響や、困難と感じていることについてという質問を加えてございます。
 Bの施設調査票はここまでです。
 病棟調査票について幾つか御説明を加えます。78ページ、先ほども少し触れました回復期リハビリテーション病棟について、今回の改定内容でございますが、5-4のところでは重症者の状況をお聞きしておりますが、FIMというところでも測定をするというところがございますので、FIMでも併記するような形で質問を構成してございます。
 それと類似いたしまして、Bの入院患者票でも同様のFIMの部分をつくっておりまして、84ページ、13番の項目で「FIM得点」というものを質問としてできるような形で構成をしてございます。
 91ページ、Bの退棟患者票というところも「FIM得点」というものをつくっておりまして、実際のこういった病棟での状況を詳しくお聞きできるような形をつくってございます。
 Cの施設調査票に進みますが、101ページというところでございます。療養病棟入院基本料につきましては、基本的に経過措置というところがない部分がございますので、令和2年11月1日時点の内訳ということで、改定前、入院基本料1だった場合、2だった場合、入院基本料の注11だった場合ということで、それぞれに関し質問できるように構成をしてございます。
 Cの施設票で新しく出てくるのが112ページ、中心静脈栄養の実施状況についてお伺いしますという質問でございます。今回の改定内容を踏まえまして、中心静脈カテーテルに関連した患者の状況、令和2年と令和元年の8月から10月の3か月間において、新規入院患者数のうち入院時から中心静脈栄養を実施している患者数、PICCにより行っている患者数、中止もしくは終了した患者数、転院前に挿入を依頼した患者数といったところ、また、入院後に中心静脈栄養を実施した患者数、入院後に経口摂取もしくは胃瘻増設した患者数というところで、栄養の投与経路に関する質問を加えてございます。
 113ページ、問22は、中心静脈注射用カテーテルに係る院内感染対策のための指針。問23では感染防止対策というところも細かくお伺いをするような構成にしてございます。
 171ページ、172ページは患者票の補助票になってございます。こちらは、今回の重症度、医療・看護必要度、特にB項目に変更がございましたので、その変更が反映されるような質問の構成にしてございます。
 ここまでがA、B、C、D票をかいつまんで御説明をいたしました。
 最後、ヒアリングの調査シートが179ページから始まりますが、先ほど入-1-1の資料の中で御説明したような項目について、ヒアリングですので細かい選択肢等はつくっておりません。基本的にはお伺いしながら埋めていくような構成になってございます。184ページ、185ページと実際の内容について御質問する項目をつくってございますし、187ページの中では「5)医療資源の少ない地域に係る診療報酬改定項目に対する評価とその理由」ということで、届出をしているのか、していないのか、している場合の負担軽減度合いはどうでしょうかという御質問をして、実際の改定の影響をお伺いする予定にしてございます。
 長くなりましたが、調査票について私から御説明を差し上げました。
 以上でございます。
○尾形分科会長
 ありがとうございました。
 それでは、早速議論に入りたいと思いますが、非常に膨大な資料なので、少し分けて御議論いただければと思います。まずは調査全体の概要説明資料。診調組入-1-1及び診調組入-1-2の辺りですが、この全体の概要説明資料につきまして御質問、御意見等があれば、承りたいと思います。中野委員、どうぞ。
○中野委員
 まず、入-1-1の最後の調査スケジュールに関してでございます。私、前回発言させていただきました。経過措置が延長された項目ということがありますので、可能な限り速やかな結果の報告をお願いするということについて申し上げたところでございます。
 先ほど御説明がございましたとおり、今回、前回の資料より前倒しの計画となっております。まず事務局に対しまして御礼を申し上げますとともに、改めて調査スケジュールの管理についてはお願いしたいと思います。よろしくお願いいたします。
○金光補佐
 (首肯)
○中野委員
 続いて、1-2の関係でもいいですか。
○尾形分科会長
 どうぞ。
○中野委員
 DPCの活用についてということでペーパーがまとめられておりますが、従前にも増してさらにDPCデータの活用ということでございます。この意向については異論ございません。大いに活用すべきと考えます。
 このペーパーどおりでございますけれども、事務局にも触れていただきましたが、DPCのデータを活用して救急医療管理加算については分析を行うということでございますが、改めまして今回の改定に関係して、重症者、中等症者に対しての特例的な評価がございましたので、これにつきましては、DPCデータ等を活用いたしましてさらにまとめていただけたらと思っております。よろしくお願いいたします。
 以上でございます。
○尾形分科会長
 ありがとうございました。
 ほかはいかがでしょうか。林田委員、どうぞ。
○林田委員
 ありがとうございます。
 2点確認させていただきたいのですが、まず入-1-1、10ページ目の資料になります。A票、B票という形でありますけれども、例えば1つの施設で複数の入院基本料を算定されている場合はどのカテゴリーに入るのか、あるいは複数の調査票が行く可能性があるのかということを確認したいというのが1点目です。
 2点目が入-1-2のDPCデータの活用というところですが、具体的にひもづけるときにどのような形で、例えば施設IDとかはDPCデータのどの項目でひもづける予定なのか、テクニカルな話ですが、分かれば教えていただければと思います。
○尾形分科会長
 2点御質問ですので、事務局のほうからお願いします。
○金光補佐
 御質問ありがとうございます。事務局でございます。
 まず、1点目の施設、A票、B票、C票、D票を送付するということで、重複等についてどのように考えるかというところでございますが、D票をまず抽出した上で、A票、B票、C票、重複することがないように抽出していくということになってございます。ですから、1つの医療機関にとってみれば、A票とB票が届くみたいなことは基本的にございません。
 突合についてですけれども、DPCのほうで識別番号がつくことになっておりますので、それを患者調査票の中で御記入いただければ、我々のところで突合ができるという仕組みになっているところでございます。
○林田委員
 ありがとうございます。
 では、DPCのデータにおいては、データ識別IDは匿名化番号を振るということが推奨されていますので、その番号が基本的に事務局のほうに届くという理解でよろしいですか。
○金光補佐
 はい。
○林田委員
 ありがとうございます。
○尾形分科会長
 ほかにいかがでしょうか。よろしいですか。
 それでは、また戻っていただいても結構ですが、取りあえず先に進みたいと思います。まず最初、調査票A、B、C、Dを通じて共通の新型コロナウイルス感染症の影響に関する設問につきまして、皆様から御質問、御意見を承りたいと思います。
 なお、調査票につきましては、今回議論していただいた内容を踏まえ、さらなる作業を行いますので、ぜひ闊達な御意見を頂戴できればと思います。いかがでしょうか。林田委員、どうぞ。
○林田委員
 ありがとうございます。続けてすみません。
 調査票の件で2年前も少し話題になった31ページ目の「患者の受療状況等」というところです。Aの入院票です。これはA票、B票、C票全てにありますけれども、前から分科会の委員の先生方は御存じだと思うのですが、「Ⅳ 患者の受療状況等」の「1-2 医師による診察の頻度」というところです。毎回どうすればいいかという議論、なかなか収束しないのですが、急性期であっても、「週1回程度以下、医師による診察が必要」という週に1回しかやっていないみたいなデータが一定数出てしまうというのがあって、これに関して少し注釈をつけるなり何かやらないと、非常に変なデータ、ミスリーディングするようなデータ、結果が出てしまうというのがありますので、ここについてはもう少し検討が必要なのかなと思っています。委員の先生方の御意見をいただきたいところなのですけれども。
○尾形分科会長
 まずはコロナの関係を先に済ませたいので、すみませんが、この件については後で議論したいと思います。
○林田委員
 わかりました。申し訳ございません。
○尾形分科会長
 いかがでしょうか。今回コロナ関係の質問がそれぞれ共通して入っておりますが。牧野委員、どうぞ。
○牧野委員
 ありがとうございます。
 今回の調査票を見て、赤いアスタリスクのある項目がコロナ関連だと思いますけれども、これが加わってかなりボリュームが増えて、医療機関の負担が増えるだろうなということは感じているところです。その中で、先ほど最初のほうの項目に関して、数値でなくて、ある程度定性的な答えでいいだろうと事務局が発言したことに関しては、賛成いたします。
 質問が2つあります。15ページの13-3、アスタリスクのあるところです。これは今回新たに加わったところですが、「貴施設と同一敷地内または隣接する敷地内の施設・事業所・サービス等」、この部分がちょっと曖昧かなと思っています。13-3-1、その下のところにある介護系のサービスの提供実績と結びつけているようですが、この質問自体が、例えば同じ法人の施設が敷地内にあるのでこういったサービスがしやすいということで、こういった設問が出ているのか、こういった施設が近くにあることが大事なのか、それとも同じ法人としてこういったものを持っているということを意識してつくっているのか、このところがはっきりしないなというのがまず第1点です。
 2つ目、21ページになります。病棟票(A)の3-1になります。項目は「新型コロナウイルス感染症による、貴病棟の重症度、医療・看護必要度に係る基準を満たす患者割合への影響について」ということで、回答項目があるのですけれども、実はこの4月で基準自体が大幅に変わっているのです。認知症項目プラス心電図、こういったものがなくなって、むしろそういった影響で基準を満たす患者が増えた、減ったということが影響を受けるというふうに理解しているところですが、それとコロナの影響がかぶったときに、これで正確な判断ができるのかということがちょっと気になるところであります。この答えが返ったときに、これを後でどう解釈するのかということも考えておかなくてはいけないかなと思っています。
 この2点、お願いします。
○尾形分科会長
 2点の御質問ということで、お願いいたします。
○金光補佐
 事務局でございます。
 まず、1つ目、15ページの「13-3 貴施設と同一敷地内または隣接する敷地内の施設・事業所・サービス等」という質問をつくっておりますが、こちらは既に地域包括ケア病棟入院料の施設基準で引用している言葉になってございますので、我々が何かを意図しているかどうかということもさることながら、ここに書いている内容のとおりというところがございます。
 21ページの1-3の質問、まさにその基準を満たす患者割合への影響というところでございますが、これはおっしゃるとおりでして、さらに言うと、そもそもの変化というものが、コロナウイルスの感染症によるものなのかどうかというのは非常に難しい。どの質問についても因果関係を考えるのは非常に難しいと思っていて、御指摘のとおり、基準自体が変わっているというところも踏まえて、これ自体を取るのか、取らないのかという部分もあると思うのですけれども、最終的にこの11月1日時点でコロナウイルスによる影響がありますかという質問に落ち着いているところでもございまして、例えばもう少し質問を分けるべきだなのか、そもそもこういった質問がないほうがいいのかどうかといったことについて、委員の皆さん方の御意見をいただければ幸いでございます。
○尾形分科会長
 まず、御質問された牧野委員、いかがでしょうか。
○牧野委員
 最初の件は了解しました。
 後のことですけれども、新型コロナによる影響なのか、重症度、医療・看護必要度の基準が変わったことによる影響なのかというのは、変化したかどうかという事実を最初に確認して、その上でその理由としてどちらが考えられるのかという順序のほうが考え方としてはいいのかなという気がしています。
 以上です。
○尾形分科会長
 今の点、ほかの委員の方はいかがでしょうか。山本委員、どうぞ。
○山本分科会長代理
 正確には牧野委員がおっしゃるようにやるべきなのだとは思いますが、ただ、それでも難しいのではないかなと思います。質問票1-1で受入の「有り」「無し」から、次に入院、手術、緊急手術にどれくらい影響があったかというところをまず答えさせていますから、そこから印象としてどちらへ振れたのかなという答え方でしかないのかなと思います。ここは最終的な分析でどれくらいこの答えを重視するかというところとも関わるのかなとは思いますが、各病院だってどちらなのだと分からないので、ここはインプレッションで答えるしか方法はないのかなと私は感じます。
○尾形分科会長
 牧野委員、どうぞ。
○牧野委員
 牧野です。
 この設問に関して言うならば、1-3のところで「新型コロナウイルス感染症による」という枕言葉を外して聞くのがいいのかと思っています。
 次の1-4で、この選択にかかわらず、その病棟では手術を制限しているのか、外来を制限しているのか、重症患者が減ったのか。そこから下は印象なのですけれども、そういった事実を伝えていただく。その上で、後でその結果を見ながら、この分科会で解釈していくという扱いのほうがいいので、最初から「新型コロナウイルス感染症による」ということを入れてしまうので、この部分の設問がちょっとおかしいかなという印象を受けるのだと思います。
 以上です。
○尾形分科会長
 ほかの委員の方、いかがでしょうか。
 では、事務局、どうぞ。
○金光補佐
 いろいろな御意見をいただきありがとうございます。そういった意味では、私がそこもちゃんと触れておけばよかったのですが、5ページ、Aの施設調査票の中で、施設単位の重症度、医療・看護必要度につきましては、お伺いをしている質問が⑦、⑧、⑨でございます。先ほど牧野委員からもございましたが、診療報酬改定においてスケール自体が変わっているというところも踏まえて、こういった質問構成にしてございます。
 施設調査票でこういった質問をさせていただいた上で、病棟調査票の中で、まさに山本委員に補足をいただきましたインプレッションに近いのですけれども、コロナウイルス感染症による影響をどう考えますかという質問だと御理解をいただくならば、今、牧野委員がおっしゃった、分別をして聞くというところの前段に関し、施設調査票で足りているのではないかと考えることもできるので、そこは施設調査票と病棟調査票を併せて考えていただく中で解釈をしていくものであろうと思っているところですが、いかがでしょうか。
○尾形分科会長
 牧野委員、どうぞ。
○牧野委員
 牧野です。
 実は私の病院でも今回の改定後に病棟によって大きく必要度が上がったところもあれば、逆に下がったところもあるのです。ですから、病院の必要度、それから病棟の必要度が上がった、下がったという影響。病院と病棟の動きというのは必ずしも一致しないというのが今回の改定の実情なのです。例えばいろんな手術をやっている病棟では上がりますけれども、そうでないところは上がらない。リハビリの患者が多いようなところだと下がってしまう。病棟によってもかなり差がある中で、病院の数字でもって各病棟のものに当てはめるというのは、ちょっと無理があるかなという気がしています。
 以上です。
○尾形分科会長
 どうでしょうか。なかなか難しいところですね。
 それでは、事務局、どうぞ。
○金光補佐
 事務局でございます。
 例えば1-3の「新型コロナウイルス感染症による」と記載をしておるところ、先ほど牧野委員の御指摘を踏まえて、そもそも影響、変化がありましたかという質問を立てた上で、1-3、まさに新型コロナウイルス感染症による患者割合への影響についてどのように考えますかとナローダウンしていくような質問の構成にしてはいかがでしょうか。
 例えば「1-3 新型コロナウイルス感染症による、貴病棟の重症度、医療・看護必要度に係る基準を満たす患者割合への影響について」とございますが、この前段として「貴病棟の重症度、医療・看護必要度に係る基準を満たす患者割合の変化について」という質問を入れて、「1-3 新型コロナウイルス感染症による」というふうに行くと、多分御想起していらっしゃる狭まっていく様子というのが分かりやすいのではないかと思いますが、いかがでしょうか。
○尾形分科会長
 事務局から提案がありましたが、いかがでしょうか。牧野委員。
○牧野委員
 今の事務局の御説明でいいとは思います。ただ、もうちょっと加えますと、病棟ごとに実際に数字がどう動いたのか。増えたのか、減ったのか、そういったことを別に出した上で考えるのが正しいのですけれども、問題なのは、経過措置があって、各病棟が新基準で比較できるようなものを出しているのかどうかというところもあるのが気になるところです。ですから、そういったことをきちんと比較できることを各病棟がやっているということを前提にして、そして割合が増えた、減ったという定性的なことでもいいので質問として設けるのがいいかなと思います。
○尾形分科会長
 ほかの委員の方、よろしいでしょうか。山本委員、どうぞ。
○山本分科会長代理
 ただ、施設全体の重症度、医療・看護必要度については、全体だから前の年と比べるというのはあると思いますけれども、病棟でやってしまうと、病棟の構成は、ころころ入れ替えたりする病院もあるので、同じ病棟で入っている患者が全然違うということは、例えばうちでも頻繁に起こります。病棟の入替えとかをするから、そこはなかなか難しいのではないですか。やはりコロナでどうなったと思いますという言い方でいいのかな。もちろん、その前の全体としてのインプレッションでいくしかない。病棟単位で定量的にやるのはかなり難しいなと思います。
○尾形分科会長
 そうですね。詳しく分析すればするほど深みにはまってしまうような気もするので、ここは山本委員の御提案のように、全体としてのインプレッションを見るという程度にとどめたいと思います。
 ほかにいかがでしょうか。井川委員、どうぞ。
○井川委員
 ありがとうございます。日本慢性期医療協会、井川でございます。
 私は今回のコロナ対策に対する設問に関してはかなり評価しております。まず、コロナの影響に関する項目で、病床利用率をはじめとして、幾つかの項目について、毎月数値を出すように仕様を変更していただきました。これは私もちょっとお願いをしたということで、反映していただいて、感謝しております。
 御存じのように、コロナ陽性患者の治療に当たった急性期病院とか地ケアを持たれる病院と、それから後方支援に回った回復期・慢性期の病院とは入院患者数等、いろんな影響が1~2か月ずれが起こっております。そういうところをしっかりと把握していくためには毎月、これが煩雑であったとしても必要なのではないか、やむを得ないと考えておりますし、慢性期科の人間としては、前回お示しいただいた形では回復期と慢性期への影響は把握しにくいと感じておりましたので、そこに関しては評価しております。ありがとうございました。
 以上です。
○尾形分科会長
 ありがとうございました。
 ほかにいかがでしょうか。猪口委員、どうぞ。
○猪口委員
 ありがとうございます。
 83ページ、B票の入院患者票ですが、84ページにFIM得点を書くようになっているのです。多分地域包括ケア病棟がここに入ってくると思うので、その場合はFIM得点ではなくて、Barthel Indexでやっている病院が結構あるはずなので、その場合はどのように書くのか。退院のほうには書かなくていいように書いてあるのですけれども、入院のほうには書いていないので、Barthelに置き換えるのかどうか、その辺を教えていただけますでしょうか。
○尾形分科会長
 では、事務局、お願いします。
○金光補佐
 御指摘ありがとうございます。
 FIM得点を入れた意図といたしましては、先生からも今、御指摘いただいております回リハの病棟に入院している患者さんということを念頭に置いてつくっておりましたので、ここは回リハ病棟に入院している患者さんの場合、書いてくださいという形にさせていただければよいかなと思っているところでございます。
 退棟患者票ではたしかシャープのマークをつけて記載が不要となっておりますが、こちらはDPCのデータで代用できる。退棟患者の場合には、退棟するときにDPCのデータを作成しますので、そこでDPCのデータで代用できるということで、提出を省略できるということで記載をしているところでございます。
○猪口委員
 分かりました。そのことをちょっと明記していただければいいかなと思います。
○尾形分科会長
 ありがとうございました。
 もう既に調査票の話に入っているので、ここからは調査票A及びBの部分につきまして、皆様から御質問、御意見を承りたいと思います。調査票A及びBについてお願いします。中野委員、どうぞ。
○中野委員
 今のFIMのところ、同じページです。ADLスコアがございますが、ADLスコアのところにはADLスコア表があわせて掲載されていますけれども、これはおそらく記入者の便宜を図って加えられている表だと思うのですが、それに関連して、「患者の状態等」のところに「認知症高齢者の日常生活自立度」「障害老人の日常生活自立度」が5と6と続いております。これについてもスコア表があったら便利なのかなと思います。逆にADLスコアがもう周知のごとくで、要らないとなれば、全部はずしてしまったほうがすっきりするか。それはどちらでも構わないと思うのですけれども、利便性を図る意味では5、6についてもつけたらどうかと思って見ておりました。
○尾形分科会長
 ありがとうございます。
 事務局、いかがでしょうか。
○金光補佐
 御指摘ありがとうございます。回答者にとって利便性というか、回答しやすいように構成は工夫をしたいと思います。ありがとうございます。
○尾形分科会長
 ほかにいかがでしょうか。秋山委員、どうぞ。
○秋山委員
 ありがとうございます。
 細かいところで恐縮ですが、7ページ目の急性期一般入院料1の転換のところの理由に関する、6-3-3と6-3-4の選択肢の文言のところです。例えば6-3-4の「01 7対1より10対1の看護職員配置が適切だと思われる入院患者が多いため」という回答がございますが、厳密には7対1よりも10対1ということではなくて、10対1以上7対1未満が適切といったようなニュアンスが適切かと思うので、例えば7対1から10対1までの間の看護職員配置が適切だと思われる入院患者が多いというほうが理解しやすいかなと思いました。
 同じようなことで、上の6-3-3の01のところも「急性期一般入院料1の看護職員配置」の後ろに、例えば括弧つきをして「7対1以上」という文言を加えると、選択肢の選び方をする上でより選びやすいのではないかと思います。
 6-3-3の「04 現在、急性期一般入院料1に応じた職員を雇用しており、転換することで余剰職員が発生するため」については、回答する場合のイメージがしづらいのですけれども、多くの場合は、上の03、同じ状況であれば、施設基準を満たしていて、看護師もいるので、特に転換する必要はないという回答が大半かと思われますし、前回、前々回の結果を見ても、特に回答しているところが1%以下のような状況もありますので、これを削除してしまってはどうかと思います。7ページのところでは以上3点です。
 続けてよろしいでしょうか。一回切ったほうがよろしいですか。
○尾形分科会長
 では、ここで切りましょうか。
 ここまでのところ、どうでしょうか。04を削除というお話が出ていますが。
○金光補佐
 ありがとうございます。
 ちょっと聞きそびれた部分もあるのですが、委員の御指摘というのは、この質問を答えることがほぼ03を選択するということに含まれ得るからということでよろしいでしょうか。
○秋山委員
 どういう状況かが分からない。つまり、患者さんの重症度基準も満たしていて、職員がいるにもかかわらず転換を考えていらっしゃるようなイメージですか。そこがよく分からなくて、むしろそういう状況だったら、3と回答する人が多いのではないでしょうか。4を回答するのがどういう状況かが想像できなかったものですから、曖昧な選択肢は削除してはどうかと思ったのです。実際前回、前々回の回答結果を伺ったところでも、1%以下にしか回答肢が選択されていないという点からも、意図が通じにくいような、あるいはよく分からない選択肢なのではないかなと思いました。選択肢としてあまり適切ではないような気がいたしましたので、むしろ外してしまったほうがいいのではないかと、できるだけスリムにするという意味でもそのように思いました。
○金光補佐
 事務局です。ありがとうございます。
 承知いたしました。おっしゃっている趣旨が理解できました。おっしゃっている内容としては、04と答えるときに、03との違いが見えにくくなるということだと思いますので、回答する者の立場に立って、03でいいということであるならば、04を削除するということは可能かと思いますので、その方向で対応させていただきたいと思います。それを含めて03の文言とかはまた検討させていただきますが、04を削除するということについては、その方向で進めたいと思います。
○尾形分科会長
 それでは、続けて秋山委員、どうぞ。
○秋山委員
 ありがとうございます。
 80ページの「5-11 リハビリテーションの必要性を判断・説明・記録を行っている職種について」という設問があるのですが、この設問の意図がよく分からなかったので、説明いただければと思います。というのは、判断は医師が行うものだと認識しておりましたので、多職種がリハビリテーションの必要性があるということを考えるということを含めるのであれば、この表現だと分かりにくいのかなと思いました。あと、「判断・説明・記録」というのがまとめて聞かれていますけれども、職種ごとに役割分担されているようなケースも想定されるのであれば、個別に聞いたほうがいいのではないかなと思いましたので、この設問の意図をお聞かせいただければと思います。
○尾形分科会長
 これは御質問ですので、事務局、お願いします。
○金光補佐
 御指摘ありがとうございます。
 先生がおっしゃっていただいたとおり、判断は医師が行うものだろうということでございますし、一方で、説明、記録というのは、いろんな職種が関わるだろうというところがございますので、そうすると、判断というのは、何を聞いているのだろうというところがまさにクエスチョンになってくると思います。ですので、ここは「判断」という文言を落とさせていただいて、説明と記録というところに絞ってお伺いをし、それに関与している職種についてということで、全てに丸をつけていただくということかなというふうに整理をさせていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
○尾形分科会長
 秋山委員、いかがでしょうか。
○秋山委員
 説明と記録はセットにするということですか。説明と記録とをまた分けて聞かれるのですか。
○金光補佐
 説明と記録は一緒にして、複数回答ということにさせていただきたいと思います。
○秋山委員
 分かりました。
 もう一点よろしいですか。
○尾形分科会長
 どうぞ。
○秋山委員
 今回171ページの補助票に重症度、医療・看護必要度の評価票の既存の評価項目が並べられておりまして、現在追加されたものも含めて、負担軽減の観点からは項目を増やすべきではないのかもしれないのですが、先ほど人生の最終段階の意思決定支援のプロセスについての項目もありましたように、実際入院医療の現場で意思決定支援ですとか指導に関することが非常にたくさん行われるようになっております。人生の最終段階以外にも、急性期で急変したり、いろんな場面で医師が丁寧に説明をしていて、そこに看護職や他職種も同席し、その後のフォローアップをするということがたくさん行われています。実際平成24年度のこの入院医療等の調査の中で意思決定支援あるいは指導といった項目を調査したときに、これらが7対1入院基本料を届出している医療機関でたくさん行われていて、なおかつ在院日数が短かったり、在宅復帰率が高いなど、そのアウトカムに関連している項目ということが調査結果からも分かって、実際それをA項目に含めたようなシミュレーションもたしか行われていたと思います。ただ、当時10分間という時間の要素が入っていたがために、項目としては含まれなかったということがあったように理解しているのです。
 その後、この指導、意思決定支援という項目についてはあまり調査が行われなかったようなのですけれども、今回意思決定支援に係るような項目も入ってきていて、まして医療ニーズが高いまま在宅に帰っていくことに対して、指導することも非常に多くなっていますので、そういったことを調べる上では、必要度の項目にせめてこの2項目、計画に基づいた指導、あるいは計画に基づいた意思決定支援といった項目が追加されてもいいのかなと思います。ぜひ今回から少し調査をいただいて、それを基準にどういうふうに盛り込むかということは次のステージになるかと思いますけれども、調査項目に加えていただければと思いますが、いかがでしょうか。
○尾形分科会長
 これは御提案ということですが、事務局、どうぞ。
○金光補佐
 御指摘ありがとうございます。
 今、患者調査票の補助票の部分についての追記の御意見だったと思いますが、既に御説明をしておりますとおり、Dの入院患者票で例に挙げて御説明をすると、164ページで「『人生の最終段階における医療・ケアの決定プロセスに関するガイドライン』等の内容を踏まえた、適切な意思決定支援の実施の有無」という13番の項目については、お伺いをしております。それを踏まえて今後どのように考えるかというのは、今回、特に診療報酬改定で本内容について組み込んですぐというところでありますので、まずはこういった形でお伺いをさせていただいて、さらに詳細にこれらを分析していくというステップがあり得るとすれば、例えば次回とか令和3年度の中でもお伺いすることは可能ですし、逆に補助票自体を変えてしまうと、まさに重症度、医療・看護必要度の変化というところで見られてしまうような危惧もするものですから、ひとまず入院患者票の中でお伺いする質問の中で大きなトレンドについて、診療報酬改定項目の影響ということでお伺いさせていただくことで今回は進めさせていただければと思っております。
○尾形分科会長
 秋山委員、よろしいでしょうか。
○秋山委員
 そうすると、日々どれぐらいの頻度で行われているかというデータは取れないかと思います。意思決定支援はそのほかにもたくさん行われており、指導の部分についてもかなり急性期の中で行われていると思います。既にアウトカムも分かっているわけですから、実態として2項目追加するということができるのであれば、そこは今回の結果を見てから次にということでなく、今回追加することはできるのではないでしょうか。
○尾形分科会長
 事務局、どうぞ。
○金光補佐
 ありがとうございます。
 先生の御指摘をよく理解した上で、現状、入院の補助票というところが重症度、医療・看護必要度の票というところで構成をされているところでございますので、こちら自体を我々が今の段階で次から次へと項目を追加するというのは、いろいろな推測を呼ぶところかなとも思ったりしますので、まずは現行使っておられる重症度、医療・看護必要度の項目の中で構成をさせていただきながら、次期改定に向けての議論をこの調査結果を踏まえてさらに進めていく中で、分析結果をお示ししてまいりますので、それで次の検討、検証、調査というところで御議論を進めていっていただければ幸いかなと思っておるところでございます。
○尾形分科会長
 いかがでしょうか。よろしいですか。
○秋山委員
 そうすると、患者票のところで人生の最終段階にとどまらず様々な意思決定支援が行われていること、それから指導が行われているといったような項目を加えるということは可能でしょうか。つまり、重症度、医療・看護必要度の評価票の項目に2項目ということではなくて、指導、意思決定支援といったものが行われているかどうかということを追加していただくことは可能でしょうか。
○尾形分科会長
 事務局、どうぞ。
○金光補佐
 御提案ありがとうございます。
 患者調査票の中に加えることは可能でございます。実際に調査をしていくに当たって、言葉の定義等も含めて、回答者にとって負担のないようにする必要も一方であろうかと思いますので、その辺りを含めて御意見をいただければ幸いでございます。
○尾形分科会長
 今、秋山委員から提起されている問題ですが、いかがでしょうか。ほかの委員の方々の御意見は。質問票のほうに加えてはどうかという御提案ですけれども。田宮委員、どうぞ。
○田宮委員
 これは難しくて、私も判断はしかねるのですが、現場のほうでかなり意思決定支援が主な位置を占めていて、結構時間を割いていらっしゃるということですね。だから、このセットの中にどう入れるのがよいのかという議論は、私も経過がよく分からないのですけれども、そういうふうにおっしゃるのは本当にそのとおりだと思うので、どこかに入れてそういうことが把握できるようにする方向は全然否定するものではないと思い、どこかに入れればと思いながら伺っております。7対1の比較とか今までの経緯からここには入れられないので別のところにお入れになるという御意見でしたら、どこかに入れることはやぶさかではないというか、されたほうがいいのではないかなと思っているところです。あまり建設的でない意見ですけれども。そうすると、どこになるとかいうのはありますか。
○尾形分科会長
 どうでしょうか。ほかに御意見はないですか。そうしましたら、これは検討させていただくということで、今、ほかの委員の方から御意見がないようでしたら、検討させていただきたいと思います。
 ほかはよろしいでしょうか。井川委員、どうぞ。
○井川委員
 ありがとうございます。
 非常にベーシックなお話ですけれども、特にBの調査票に関しましては、Bというのは、地域一般、地ケア、回リハの3つの入院基本料を算定する病院群がまとまってありますので、最近、機能分化においてかなりすみ分けができてきている中で、書ける欄、書けない欄というのがいっぱい出てきて、上のタグのところにここの入院基本料を取っているところはお書きくださいというところが非常に増えていて、最終的にほかの票に比べて57ページという非常に膨大な量になっていて、しかも飛ばして書かないといけないので、書く側から言うと非常に手間がかかる。現場から言いますと、飛ばして書くのを一々気にしておかないといけないということが挙がっています。
 そういう点で言いますと、例えばカラータグをつけるなり何なりの形で、地ケアの病棟はカラーのところだけ追っかけていけばいいという形にはできないものかと思います。例えば病床数の関係で3つに分けてしまうというのは多分難しいのだろうと思うのですけれども、そういう工夫はできないものかと思うのですが、いかがでしょうか。
○尾形分科会長
 どうでしょうか。カラーで分けるという御提案ですが。
○金光補佐
 御指摘ありがとうございます。
 先生のおっしゃっておられる回答者の負担軽減は、広い意味で回答者の負担軽減ですし、間違いを少なくするといった意味でも何か工夫ができればとは思っております。一方で、御覧いただいて分かるように、共通項目もあるものですから、色を例えば黄色と青にして、緑をつくるとか、あまり答えの見えない作業になるかなと思ったりもしますので、受け止め手側、回答者側が混乱をしないように、あちらに行ったり、こちらに行ったりしなくていいようにという点で、いま一度この質問の項目を整理している業者にそこら辺は指示をして、回答者が混乱をしないような工夫という点で、色にするかどうかはさておき、ちょっと調整はしたいと思っております。
○尾形分科会長
 その辺はちょっと検討していただくということで。
 林田委員、どうぞ。
○林田委員
 ありがとうございます。
 先ほど質問を違うタイミングでしてしまったのですが、31ページの「医師による診察」という部分に関して、この回答のところ、選択肢を少し考えないといけないのかなと思っていて、御意見をいただきたいなというのがあります。
 それと、先ほどの秋山委員の件、もし入れるとしたらこの辺に追加するのが質問項目としてはいいのかなと思いながら聞いておりました。
 以上です。
○尾形分科会長
 ありがとうございます。
 牧野委員、どうぞ。
○牧野委員
 ありがとうございます。
 補助票に関して質問したいのです。171ページの補助票ですが、これは重症度、医療・看護必要度。必要度Iを使っている場合にはA項目、C項目の記載が要ると思うのですが、必要度IIの場合はEFファイルのほうのデータを使うことになるので、この補助票にそこを記載する必要はないという理解でよろしいのでしょうか。
○尾形分科会長
 これは御質問ですので、事務局、お願いします。
○金光補佐
 事務局でございます。
 今いただきました補助票に関する御質問でございますが、先ほどの入-1-2辺りの資料で御説明をいたしましたが、まさにDPCデータのHファイルを御提出いただくような場合には、補助票の提出は不要になってございますので、先生の御認識によって対応していただくということだと思っております。
○牧野委員
 分かりました。ありがとうございました。
○尾形分科会長
 よろしいでしょうか。武井委員、どうぞ。
○武井委員
 入院患者票について、実際にやってみたのですが、先ほど林田委員から意見があった、医師の診察の頻度と併せて看護師の直接看護提供の頻度というところについても、観察、管理というものが曖昧で、判断に迷うところがありました。これも具体例もしくは除外例を解説に示したほうが、記載する看護師も記載しやすく、正しいデータが得られるのではないかと思いました。
 もう一つ、「Ⅲ 患者の状態等」についての評価になるのですが、8の褥瘡については「調査基準日直近の状況」とあるので書きやすいのですが、認知症高齢患者の日常生活自立度」とか「障害老人の日常生活自立度」については、特にそのような記載がないので、これは評価基準日、当日に改めて評価し記載すると私は判断しました。そうであるとすれば、先ほど中野委員から意見があったように、評価しやすい工夫が必要であるし、もしそうでなければ、褥瘡同様に「直近」というコメント、注釈を入れたほうが評価しやすいのではないかと思いました。
 以上です。
○尾形分科会長
 ありがとうございました。
 では、その辺はちょっと検討していただきたいと思います。
○金光補佐
 (首肯)
○尾形分科会長
 ほかはよろしいでしょうか。
 よろしければ、調査票のC、Dのほうに進みたいと思います。秋山委員、どうぞ。
○秋山委員
 恐縮です。先ほどの件ですけれども、指導、意思決定支援についてです。先ほど武井委員からも言われました31ページ、患者票の「患者の受療状況等」の中で5番のところに「過去7日間に実施した検査の件数」という項目があります。こういった形で過去7日間にどれだけ意思決定支援があったか、あるいは多職種によるカンファレンスが行われたか、あるいは指導であれば、どんな職種による指導が何件あったかという形で拾っていけるのではないかと思いましたので、御検討いただければと思います。
 以上です。
○尾形分科会長
 ありがとうございました。その辺も含めて検討させていただきます。
 では、中野委員、どうぞ。
○中野委員
 データの取り方ですが、外来患者数と総入院患者数につきましては、毎月単月で取ることになりましたが、例えば5ページのところになりますが、重症度、医療・看護必要度につきましては、届出に関して直近3か月の実績をということなので、三月まとめてというのは理解できるのですが、ほかのデータにつきましては、やはり3か月くくるのではなく、毎月取るほうが変化も見られますし、また、記入者側も転記という面では、三月まとめるというよりも毎月のほうが、ボリューム的には増えますけれども、より書きやすいのかなというイメージもあります。また、変化を見るという意味でも毎月取ったほうがいいのではないかと思います。先ほど三月か単月かということで事務局の考え方をお伺いしましたが、やはりデータを取るという意味では、取れるものは単月で取ったほうがいいのではないかと思います。
 以上です。
○尾形分科会長
 この辺はいかがでしょうか。実際に記入される立場の医療機関の方々、単月で毎月記入するという御提案ですが。
 ここは事務局としてはどうですか。単月のデータを入れるという話ですが。
○金光補佐
 御指摘ありがとうございます。
 どのスパンで今回の結果を取るかということにつきましては、コロナの関係でどういうふうなタイミングで取っていくかということをいろいろ考える中で、一方で、従前どういうふうに取ってきたかということに関して、ある程度は踏襲をしたいなという思いで本調査票をつくっております。それは毎回毎回調査の仕組みが変化をするというのも、これまた回答者の負担になりますし、そもそも多くすれば多くするほど負担が増えていきますし、実際今回コロナ関係の影響でかなりボリュームが増えているので、できるだけ項目数などもスリム化しながらやりたいという思いでやっております。
 その意味で、重症度、医療・看護必要度をはじめとしたこういう実績の値に関して、毎月取るべきだという御指摘も理解しつつ、また、先程来ご指摘があるようないろいろな項目について、さらに取るべきだという指摘もこちらとしては受け止めつつ、従前の調査設計と並ぶような形での、また、その延長線上で捉えられるような形での項目設計というところも念頭に置きたいところでございますので、今、5ページで御指摘いただきましたような3か月ごとというところについては、これまでの形を踏襲させていただきつつ、特に変化を見るというところで多く時点を加えているというところで御承知おきいただきたいなと思っているところでございます。
○尾形分科会長
 中野委員、いかがでしょうか。
○中野委員
 事務局の御意見は承りました。お考えということで承りました。
○尾形分科会長
 山本委員、どうぞ。
○山本分科会長代理
 先ほど林田委員から御指摘のあった31ページは「医師による診察の頻度」というところだったと思うのですけれども。林田委員、そうですね。
○林田委員
 はい。
○山本分科会長代理
 これは、たしか前回の調査のときに、特定機能病院とかで①の週1回程度以下の診察というのは、ある一定の数あって、特定機能病院でこれは一体何だよという議論があったように思うのですが、林田委員がおっしゃるのはそれとは全然関係ないことですか。
○林田委員
 その関係です。それです。
○山本分科会長代理
 結果を見て、ちょっと変だよねという議論が結構あったように思うのですが、あのときどういうふうに話をしたのか、今、思い出せないのですけれども。
○林田委員
 よろしいですか。すみません。
 結果がそういう形だったので、どうしてこう答えたのだろうというのを議論したのですけれども、もともと「処置、判断含む」と括弧書きで書いてしまったので、もしかしたらそれがない場合は、ただ単に診察しただけだったら該当しないと判断したのではないかみたいな話もありました。ただ、実は2年前にもともと「医師による診察の頻度」だったのを、診察だけよりも、処置とか判断みたいなものを加えたほうが、何かの関わりがあったらとにかくつける可能性があるということで修正をかけたようです。
 そういう話だったのですけれども、後で振り返って、結局、こういう風に括弧書きをつけたほうがいいのか、つけないほうがいいのか、あるいはそもそもこれではどういう書き方をしたとしても分かりづらいので、マニュアルなり、先ほど武井委員がおっしゃっていたようなこと、例外というか、除外とか、あるいはこういうものという具体性があるものを明記したほうがいいのではないかという話と、あと、病院団体等を含めて、これはそういう意味だからということをうまく周知していくというやり方で、調査票の変更プラスいろんな方面からの説明を加えることによって、とにかく誤解を招かないような、結果がミスリーディングしないようなものにやるべきだというところになっていて、また次のときに考えましょうという話になって、現在に至っているのだと思います。
 なので、私自身もこれを見ながら、2年前もこれを話して、どうすることにしようとしたのかと考えていたのですけれども、結局、あのときも結論が出なかったなと思って、どうすればよいのかなと思って、ちょっと問題提起をしたという経緯です。
 以上です。
○尾形分科会長
 牧野委員、どうぞ。
○牧野委員
 ありがとうございます。
 私も前回の議論に参加していたので少し記憶している部分があって、これは誰が回答しているのかと。これは患者票なのですが、患者票を誰が書いているのかというところで、多分その病棟の師長さんとか、そういった方が書いているのではないか。そうすると、ドクターが時間外にちょこっと来て回診したとか、医者の回診の仕方はいろいろあるわけで、そういったところが目に入らなければ、週1回程度などということが特定機能病院でも起こるのではないかという議論をした記憶があります。
 ですから、これはあまり細かく書いても意味がない。実はこの程度ファジーなところでいいのか。その程度の精度しか得られないものだと理解しながら調査するしかないのかなと私自身は思っています。
 以上です。
○尾形分科会長
 山本委員、どうぞ。
○山本分科会長代理
 逆にちょろっと診察に来ても、基本的に電子カルテに1行ぐらいは「変化なし」とかと書くはずなので、もし師長さんが生態観察で見た、見ないでやっているのだったら、「電子カルテ、診療録の記載によって」とかという注釈を入れておけばいいのかなと思いますけれども、どうですか。患者さんを診て一言も書かないということはないのではないかなと思うのですけれども。
○尾形分科会長
 池田委員、どうぞ。
○池田委員
 池田でございます。
 私も前回議論でいろいろもめたり、結果の解釈で先生方とディスカッションしたのを覚えておりますが、これは結局、患者さんの手のかかり方、重症度を診るものであって、医師が何回来ているからけしからぬとか、いいとかという評価ではないわけですね。質問のタイトルは「診察(処置、判断含む)の頻度」とありますが、実際の選択肢は診察が必要かどうかであって、実際に診察したかどうかを聞いているわけではない。「頻度」と書いてしまうと、何回来たというのを本当に小まめにチェックという話になるのですが、必要性について問うのだということを設問のところでより分かりやすく表記をすることで対応できるのではないかと考えておりますが、いかがでしょうか。
○尾形分科会長
 いかがでしょうか。どういう表記にしても答えにくいところなのかなという気がしないでもないですが。山本委員、どうぞ。
○山本分科会長代理
 ただ、「必要性」と言った場合、では、誰がその必要性を判断するのですかという問題が当然出てくるので、ここは単純に実績ベースで答えてもらう記録なり、裏づけが取れるもので書いてもらったほうが混乱は少ないのではないかなと思いますが、いかがでしょうか。
○尾形分科会長
 井原委員、どうぞ。
○井原委員
 私も前回この議論に入っていて覚えているのですが、ここは設問が「頻度」になっていて、池田委員と私の意見は似ているのですけれども、答えは「必要」になっているのです。ですから、この設問のところが「必要性(頻度)」とかという書き方になりますと、03、04、05の回答を見るとよく分かると思うのですが、例えば外科的なものであれば、処置等が必ず連日必要なのか、数回必要なのかということと、そうではないということが分かりますし、内科的な診察を考えてもこの趣旨は分かると思うのです。
 指導の際には先ほど山本委員もおっしゃったように、カルテに何も書いていないというのは、診察をしなかったというふうに一般的にはみなされてしまうわけですから、診察を毎日しているということは、これは当然なさっていることだという前提があってのこの設問だと理解しようという空気にあのときはなったように記憶しています。
 ですから、必ずやらなければいけない、行かなければいけないという必要性がどの程度ある患者さんなのかということを見るという意味の質問であれば、これでよろしいのだと思います。ただ、設問のところが「頻度」だけになっていますと、どうしても頻度にこだわってしまいますので、「必要性」という言葉がここに入れば、回答する方にとっては少し手助けになるのかなという印象を持っています。
 以上です。
○尾形分科会長
 確かに項目と中がちょっとずれている感じがありますね。
 ほかによろしいでしょうか。
 では、ここも検討させていただくということで、引き取らせていただきます。
○金光補佐
 (首肯)
○尾形分科会長
 ほかはいかがでしょうか。今、C、Dも含めて御意見を承っております。田宮委員、どうぞ。
○田宮委員
 田宮です。
 中心静脈の件、議論になりまして、随分細かく入れていただいてありがとうございます。ちょっと気になっておりますのは、あのときにも既に入院で入ってきている段階で中心静脈栄養となっていて、療養病床の中ではそれを外すわけになかなかいかないというお声を聞いたと思います。この調査でも、全体の票の中では中心静脈は入院の前に入っていたという項目があるのですけれども、個別のほうでどういう必要性だったとか、そういうアセスメントの細かい項目のところがないものですから、もともと入ってきてしまっている方に対しても、本人の希望とか家族の希望とか、これを書けるのかなと気になります。「転院を行うため」というのは、転院を行うために既に入っていたということを意味するのですか。
 これはいろんなところにあるのですけれども、たとえば113ページの辺りです。これは全体の数を聞いているところなのですね。そこが、もともと入っていた方が多かったという状況に対して、この質問が答えられるのかなというのがちょっと気になったのですけれども、その辺、どうでしょうか。入院前から入っていたというのは、問21辺りにも入っているのですね。入院時から入っていた。この辺はよくて、「中心静脈栄養の適応理由について」というのは、「転院を行うため」というのが、どちらの方向なのかがよく分からないのです。21-2の03ですけれども、ここは転院を行うために来たということでいいのですか。それともこれから転院をするのに入れているということですか。03はどんな方向なのでしょうか。
○尾形分科会長
 では、事務局、お願いします。
○金光補佐
 事務局でございます。
 今、御質問いただいたのは、113ページの21-2の「03 転院を行うため」というものについての御質問ですが、基本的には自分の病院に転院をしてくるためという質問の趣旨でございます。
○田宮委員
 それなら分かりました。
○金光補佐
 今、先生からいただいている点、まさに112から113ページにかけて、Cの施設票のほうでお伺いをしている質問になっておって、入院患者票の中でもCVについてはお伺いしています。127ページ、Cの入院患者票を御覧いただくと、実際の個別の患者さんについて、10-3以降、「中心静脈栄養開始の契機について」から始まって、継続している理由とか、見込みについてというところになってございますので、「転院を行う」という言葉の解釈については、確かに分かりづらい部分がありますので、表記を少し工夫したいと思います。
○田宮委員
 そうですね。転院してくるため、入ってくる段階から必要だったという意味ですね。また、そういう患者さんが今後はどうかということが重要ですね。まず、今いるところにおいては「転院を行うため」というだけですと、書き方が両方とれてしまうので、確認をお願いします。
○金光補佐
 (首肯)
○尾形分科会長
 では、そこはちょっと検討させていただきます。
 ほかはいかがでしょうか。
 それでは、最後の部分、ヒアリングも含めて御質問、御意見を承りたいと思います。津留委員、どうぞ。
○津留委員
 ありがとうございます。全日病の津留でございます。
 最初の新型コロナに戻ってもよろしいでしょうか。
○尾形分科会長
 どうぞ。
○津留委員
 1ページの問1の1-3ですけれども、コロナを診ているかどうかというところで、1-3は「新型コロナウイルス感染症疑い*2の外来患者受入の有無」ということで、小さな「*2」がついていまして、そこには「新型コロナウイルス感染症の検査の対象となった患者を指す(結果的に新型コロナウイルス感染症と診断されなかった患者も含む。)」となっています。これは外来。入院のほうは「新型コロナウイルス感染症患者の入院患者*3の受入の有無」ということになっていまして、ここは細かく字がありますけれども、「新型コロナウイルス感染症の疑似症と診断された患者を含む」となっていまして、私の理解不足もあるかと思うのですが、2番の外来の部分に関しましては、「感染症の検査の対象となった患者を指す」となりますと、例えば熱発の患者さん、外来で検査医療機関にその検査を依頼したような患者さんも含むとなると、ほとんどの病院がここにフラグが立っていってしまうのかなと思いますし、入院のほうに関しましては、疑似症と診断された患者を含むということで、疑似症というのは、PCR、行政検査とかを行いまして、保健所に届け出た疑似症と限定しますと、かなり絞られてきますので、その辺の解釈の違いで、そこの医療機関が熱発、肺炎疑いの患者さんも疑似症として捉えた場合には、全部そこにフラグがついてしまったり、例えば行政検査、保健所に届け出た疑似症となると、かなりそこは絞られるのかなと思いますけれども、その辺はいかがでしょうか。細かな話ですみません。
○尾形分科会長
 事務局、お願いします。
○金光補佐
 事務局でございます。ありがとうございます。
 1ページの1-3のところの新型コロナウイルス感染症疑いとか、入院患者の解釈についての御下問だと思いますが、先生が今、御指摘いただいたとおりでございます。これは考え方としては、現在外来の患者さんで新型コロナウイルス感染症疑いとして検査をするとか、疑って診療行為をされる場合には、例えば院内トリアージ実施料300点が算定できたりしますし、入院のほうでは、疑似症も含めて診療報酬上、臨時的な取扱いであったり、診療報酬の特例の算定ができるようになっていますので、そういう意味で、診療報酬上の様々な手当てを念頭に置きながらこの質問をつくっているところでございます。
○尾形分科会長
 津留委員、いかがでしょうか。
○津留委員
 ありがとうございます。
 では、大体の医療機関はこれを読めば、そのとおり回答いただけるということでよろしいでしょうか。
○尾形分科会長
 事務局、どうぞ。
○金光補佐
 事務局でございます。
 はい。こちらとしてはそのように認識してございます。むしろ診療報酬の解釈と違った解釈をここで用いないようにしているところでございます。
○津留委員
 分かりました。ありがとうございます。
○尾形分科会長
 ほかはいかがでしょうか。今、出ましたように全体を通じてでも結構ですので。井川委員、どうぞ。
○井川委員
 ありがとうございます。
 1つ細かいところですけれども、先ほど田宮委員のほうから出ましたCVに関することについて、その後どうしていくのかということの評価が必要ということで、事務局が先ほどお話をされました127ページの項目にいろんな項目を入れていただいて、嚥下訓練をしているかとかいうことで、抜去に向けて進んでいるかどうかという評価をしていただいているのですが、127ページの10-7、抜去の見込みについて、近日中に抜去予定と3か月以内と半年と1年というふうにあるのですが、大体嚥下訓練をして予想するとしても、3か月、6か月、1年というのは非常に厳しいといいますか、そういう判断を下しにくいということがあって、例えば長期にかかるか、短期にかかるか、そのレベルぐらいであればまだ判断はできると思うのですけれども、ここの設問の意図が少し分からないので、お教えいただきたいということが1つございます。
 もう一つ、これとは全く話が違いますが、私が前回の分科会で要望させていただきました特定看護師研修の修了者の影響に関する項目ですが、今回の調査票で非常にひっそりと。例えばA調査票でありますと、23ページの看護師さんの配置の中の1番のところに「(うち)特定行為研修修了者」と1行だけ書くところに入れていただいております。もともとは2015年までに10万人を目標とした非常に大事業でございましたけれども、現在まだ2,000人ちょっとしかできていない。インセンティブがほとんどないという状況で来ていますので、この数字を出していただいたことによって、今度DPCのEFファイルなどと突き合わせたりすると、何らかの結果が出るのではないかと非常に期待しておりますので、その評価のほうをよろしくお願いいたしたいというのが1つでございます。
 以上でございます。
○尾形分科会長
 最初のほうは御質問だったと思いますので、事務局、お願いします。
○金光補佐
 御指摘ありがとうございます。2点目については御意見ということだと思います。
 1点目の127ページの10-7のCVの抜去の見込みというところの期間の切り方ですが、我々は特段ここに意図を持っているわけではございませんので、先生方の御意見の中で、3か月、6か月、1年という切り方がかなり細か過ぎて、むしろ1年という単位の中で抜けるか、抜けないかみたいなことがいい、もしくは半年かもしれませんが、その辺りは御意見をいただければ、我々としては受け止めさせていただけると思っております。
○尾形分科会長
 井川委員、どうぞ。
○井川委員
 嚥下訓練という意味は、例えば脳疾患にしても半年間の一応の訓練の期間というのがございますので、その期間で抜けるかどうかという評価をするということであれば、「半年」と「半年以上」というぐらいのレベルが妥当ではないかと思っております。それ以上となりますと、大体普通の方はまず抜けないと。経腸栄養に移行すれば別ですが、経腸栄養に移行できるかどうかということですね。その評価も多分半年以内ではされるでしょうから、そういう点でいくと、抜けるか抜けないかの判断は、半年前後ぐらいで1か所で切ればいいかなと思っております。
 以上です。
○尾形分科会長
 ありがとうございました。ただいまの御意見も踏まえて検討させていただきます。
 田宮委員、どうぞ。
○田宮委員
 ありがとうございます。
 今のところに関連してですが、ACPの状況と中心静脈栄養のところは気になっていて、ACPをやっていますかという質問は別個あるのですけれども、そのタイミングは特に聞いていないのですね。中心静脈栄養のところと別に127ページの11番。これはどこの段階でやっていても、やっているということになりますね。ここは、ACPをやった上で栄養をやったのか、それともやらなくてやっていたのかというところが結構意味が違うと思うのですけれども、これはどこでもいいから今までやっていたかという聞き方になると思うのです。なので、あなたの病院でやっていたのかどうかとか、いつやったのかとか、もうちょっと突っ込まないと、解釈ができないような気がするのですけれども、どうでしょう。
○尾形分科会長
 事務局、お願いします。
○金光補佐
 御指摘ありがとうございます。127ページの11のACPの内容を踏まえた、適切な意思決定支援の実施の有無ですが、これは実施の有無を聞いておりますので、当該医療機関で行ったかどうかを聞いている趣旨でございます。ですから、先生の今の御指摘を踏まえて、「実施」と書いてあるので分かるかなと我々としては思っていたところでございますが、それが明確になるように記載の工夫はしたいと思います。
○田宮委員
 その患者さんについて当該医療機関でやりましたかということですね。
○金光補佐
 そのとおりです。
○田宮委員
 前にやっていたかどうかというのはどうですか。やってきたという記録があるかないかというのは。
○金光補佐
 ありがとうございます。
 調査の設計として、お伺いできるとかなり理想的なのは承知をしておって、なおかつ我々も聞ければ聞きたいという思いもありますが、前の医療機関の状況を調査に組み込んだときに実行可能かどうかというのは、非常に難しいところでもございますので、いろんな質問全てそうなのですけれども、あまり前の医療機関の情報を事細かに聞くようなことにはしておりません。そういった意味で、今回11番の質問の項目の中で「当該医療機関」ということを明記することでお許しいただければと思っております。
○田宮委員
 分かりました。
○尾形分科会長
 ほかはいかがでしょう。猪口委員、どうぞ。
○猪口委員
 ありがとうございます。
 ヒアリングの資料について1つ質問ですが、189ページの(7)にオンライン診療のことが出てくるのです。このヒアリングの対象は過疎な地域ということになるのでしょうから、ほかの地域とは違うかもしれませんが、現在コロナによってオンライン診療とか電話再診というのは状況が相当変わっているはずなので、いきなりここに出てきて、コロナの影響を考えずに、ただやっているか、やっていないかということでよいのかどうかと疑問に思いまして、質問させていただきました。
○尾形分科会長
 御質問ですので、事務局、お願いします。
○金光補佐
 ありがとうございます。
 ヒアリングの際にはそういったこともつぶさに聴取したいと思います。
○猪口委員
 分かりました。
○尾形分科会長
 ほかはよろしいでしょうか。
 ありがとうございました。特にほかに御質問、御意見等もないようでしたら、本件に関わる質疑はこの辺りにしたいと思います。
 本日はいろいろな御意見を賜りました。今後事務局とも相談の上で、必要に応じ資料を修正し、また御相談をさせていただきながら、中医協の診療報酬基本問題小委員会のほうに報告をいたしたいと思います。その報告の文言等については、私に御一任いただけますでしょうか。
(「はい」と声あり)
○尾形分科会長
 ありがとうございました。
 それでは、そのように取り計らわせていただきます。
 本日の議題は以上でございます。
 本日御議論いただいた内容につきましては、今、申し上げましたように、次回開催される予定の中医協診療報酬基本問題小委員会に私のほうから報告をさせていただきます。
 それでは、次回の日程等につきまして、事務局からお願いいたします。
○金光補佐
 事務局でございます。
 次回の開催は未定でございます。日程が決まりましたら御連絡を入れさせていただきます。
○尾形分科会長
 以上をもちまして、令和2年度第2回「診療報酬調査専門組織入院医療等の調査・評価分科会」を終了させていただきます。
 長時間にわたりまして熱心な御議論、どうもありがとうございました。
 

 

 

(了)

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