第66回患者申出療養評価会議 議事録

日時

令和8年3月19日(木)15:00~

場所

オンライン開催

出席者

構成員等
福井座長 森尾座長代理 天野構成員 池田構成員 井上構成員 大坪構成員 近藤構成員 新谷構成員 田島構成員 松井構成員 松山構成員 山崎構成員
事務局
審議官 先進・再生医療迅速評価専門官 医療技術評価推進室長 研究開発政策課長  医療課長補佐 医療技術評価推進室長 研究開発政策課長 他

議題

1 患者申出療養の総括報告書に関する評価について
(患-1)
(参考資料1-1)(参考資料1-2)

2 その他

議事

議事内容
15:00開会

○福井座長
 それでは、定刻となりましたので、ただいまより第65回「患者申出療養評価会議」を開催いたします。
 まず、初めに構成員の出欠状況です。本日は、比企構成員、佐藤構成員、上村夕香理構成員、上村尚人構成員、磯部構成員、5名の方々が御欠席となっております。その他の構成員は御出席です。
 本日、御欠席の構成員からは委任状の提出がございまして、座長に一任するとされておりますので、よろしくお願いいたします。
 続きまして、資料の確認を事務局からお願いいたします。
○医療技術評価推進室長補佐
 事務局でございます。頭撮りについては、ここまでとさせていただきます。
 それでは資料の確認をさせていただきます。
 議事次第、委員名簿と続きまして、「患者申出療養の総括報告書に関する評価について」として患-1、参考資料1-1、参考資料1-2の資料がございます。資料の確認は以上でございます。資料について不足・誤り等がございましたら事務局まで御連絡をください。
 今回の患者申出療養評価会議におきましては、対面とオンラインを組み合わせて開催させていただいております。先生方におかれましては、本日使用する資料一式を事前に送付させていただいております。書類等につきましては、送付させていただいた資料を閲覧していただきます。発言される先生方は、会議資料(公開資料、非公開資料)のページと合わせてあらかじめ御発言をいただきますと、議事の進行上助かりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
 以上でございます。
○福井座長
 資料等について、よろしいでしょうか。
 それでは、今回検討対象となります技術等に関しましては、事前に利益相反の確認をしております。その結果について事務局から報告をお願いします。
○医療技術評価推進室長補佐
 今回検討対象となる技術等に関しての利益相反について御報告をいたします。
 本日の検討対象となる技術等に関しての利益相反の対象者はございません。どうぞよろしくお願いいたします。
○福井座長
 ありがとうございました。
 出席されている構成員の先生方におかれましては、このほか、特に利益相反はないということで進めさせていただいてよろしいでしょうか。
 ありがとうございます。
 それでは議事に入りたいと思います。
 事務局から議題1「患者申出療養の総括報告書に関する評価について」の資料が提出されておりますので説明をお願いいたします。
○医療技術評価推進室長補佐
 資料に基づきまして御説明をさせていただきます。
 患者申出療養の総括報告書に関する評価表でございます。主担当は森尾先生、副担当は松山先生に評価をお願いしてございます。
 患者申出療養の名称、ダブラフェニブ経口投与及びトラメチニブ経口投与の併用療法、申請医療機関の名称は北海道大学病院、医療技術の概要、それから、ページをおめくりいただきまして医療技術の試験結果等が記載してございます。5ページ目以降に評価表がございます。
 参考資料につきましては、医療技術の概要図、それから、ロードマップがございます。
 医療技術の概要のほうですけれども、「BRAF V600E 変異陽性の局所進行・転移性小児固形腫瘍に対するダブラフェニブ・トラメチニブの第Ⅱ相試験」。対象と目的につきましては、BRAF V600E 変異陽性の切除不能かつ標準治療に抵抗性の1歳から15歳の小児固形腫瘍、ダブラフェニブ・トラメチニブ併用療法の有効性と安全性を評価する。
 投与方法と評価スケジュールについてはお示しのとおりでございます。
 また、評価項目、症例登録予定、登録期間についても記載がございます。
 事務局からの御説明は以上でございます。
○福井座長
 ありがとうございます。
 ただいま御説明がございましたように、本日の患者申出療養につきましての評価は、主担当を森尾先生、副担当を松山先生にお願いしております。
 最初に森尾先生から御説明をお願いいたします。
○森尾座長代理
 今、事務局から簡単に説明がありましたが、医療技術の概要を簡単に説明させていただければと思います
 対象は標準治療のない、または治療抵抗性のBRAF V600 変異陽性の局所進行・転移性小児固形腫瘍でございまして、使用薬はダブラフェニブ、こちらはBRAFの阻害薬でございます。そして、トラメチニブ、こちらはBRAFの下流にあるMAPキナーゼ、MEKの阻害薬ということで、この両者を使って、その安全性と有効性を検討するということでございました。
 それで、研究の開始当初、承認薬剤は成人のみでございまして、しかも、対象疾患が限られてございました。したがって、小児の固形腫瘍に対する適用はなかったということでございます。しかも、カプセルとか錠剤を内服のできない小児に対する分散錠や経口液製剤が未承認であったということで臨床研究が開始されたということでございました。
 対象疾患は非常に希少疾患ということでございまして、当初は18例、測定可能病変を有する患者さんは18名ということで計画を立てられました。最終的には患者さんかなり少なかった状況で、9例の方がエンロールされて6名の測定可能な患者さんがリクルートされているという状況でございます。
 その結果につきましては、後ほど評価とともにお話をさせていただこうと思いますが、今回は2023年の1月に申出療養が告示されたのですが、同年の11月24日にこの錠剤カプセルが様々な固形腫瘍に対して薬事承認されたということがございまして、こちらには年長の小児も含まれるという状況でございます。翌年2024年の9月24日には小児用の製剤、分散錠とか液状製剤、ドライシロップ、こちらが適応疾患として小児の疾患も含まれてということになって薬事承認されたということでございまして、プロトコル治療を中止したということで、今回、総括報告書を御提示いただいたということでございます。
 5ページ目、私からの有効性の評価ということでございます。こちらは登録された症例数は9例でございまして、その中で測定可能病院を持った患者様が6名のフルアナリシスセットにおける奏効率ということで検討されておりますが、こちらは50%でございました。そして、同病変を有するプロトコル準拠集団は4名でございましたけれども、その奏効率は4名中3名、75%ということで、当初想定された値を上回っているということでございます。対象は非常に希少な疾患でありまして、登録数は少ないものの有効性を示唆するデータと判断いたしまして、B、従来の医療技術を用いるよりもやや有効であるとさせていただきました。
 安全性でございます。詳しくは2ページ目のほうに書いてございまして、有害事象は9例全例に出現しておりまして、グレード3以上も4例ということで重篤な有害事象が2例、1例死亡例があるということでございましたけれども、1例の死亡例も疾患の進行で本研究との関連が否定されているということでございまして、グレード3以上の有害事象を認めたものの、有害事象もおおむね管理可能で、研究薬の安全性プロファイルに類似したもの、外れたものはないと判断いたしまして、こちらの安全性の評価はあまりなしのBとさせていただきました。
 そして、技術的な成熟度でございますが、既に保険収載されているということでございまして、北海道大学の中で分担された医師の皆様の状況を考えましても、技術的には成熟したものと考えまして、技術的な成熟度はAとさせていただきました。
 総合的なコメントでございます。最初に述べましたように、2023年の1月に申出療養が告示されまして、終了までに9例が投与されたということでございます。症例数は限られているのですけれども、一定の有効性が示され、そして、安全性のデータも収集されております。その後、2024年の9月24日に小児用ということで、ここに書かれているような患者さんの集団に対する薬事承認に至るということになりましたので、恐らく本研究は一定の役割を果たしたものと考えております。
 私からは以上でございます。
○福井座長
 ありがとうございます。
 続きまして、松山構成員から御説明をお願いいたします。
○松山構成員
 よろしくお願いします。今、御説明あったものとほぼ私も同じ意見でございます。
 資料のほうで言いますと、まず、有効性に関しましては先ほど御説明があったように、今回は9例で終了ということですが、この9例での奏効率が50%、閾値奏効率というのを10%設定しておられましたが、信頼区間の下限が10%を超えているということで、症例数は少ないですけれども、本治療の一定程度の有効性が示唆されたと考えます。有効性に関してはBと評価させていただきました。
 安全性に関しましても全例で有害事象が発現しておりますが、おおむね管理可能なものであって、薬剤との因果関係は否定されておりまして、疾患進行による1例は死亡に至っておりますが関連は否定されておりますので、安全性に関してもB、あまり問題なしと判断させていただきました。
 技術的な成熟度に関してはAとさせていただきました。
 総評としては、既に保険適用拡大されたということですが、欲を言えば、北海道大学だけの単施設ではなくて、多施設で医師主導治験を行えば、組織学的分類別の奏効率など、もう少しより多くのエビデンスが得られたのではないかなと考えますが、本治療はある程度有効性を示したと判断いたします。
 以上となります。
○福井座長
 ありがとうございます。
 森尾先生、松山先生、ありがとうございました。
 それでは、ただいまの説明につきまして、何か御質問等がございましたら構成員の先生方からよろしくお願いいたします。いかがでしょうか。
 担当のお二人の先生の御意見はほとんど一致している状況だと思います。PPSが75%ということですので、もし、プロトコルにちゃんと準拠した治療ができれば、75%のケースで効果が期待される薬ということになります。
 いかがでしょうか。よろしいですか。もし、御意見がないようでしたら、評価委員のお二人の先生の評価の結果どおりとしたいと思います。
(構成員首肯)
○福井座長
 ありがとうございます。それではそのようにさせていただきます。
 本日の議題は2番目に「その他」となっております。
 事務局から何かございますでしょうか。
○医療技術評価推進室長補佐
 事務局からは特にございません。
○福井座長
 それでは、構成員の先生方から何かございますでしょうか。本日のケースのことでも結構ですし、患者申出療養の評価会議全体のことについてでも結構ですけれども、よろしいでしょうか。
 もし、ないようでしたら、そのようにさせていただきたいと思います。
 次回の開催について、事務局から説明をお願いいたします。
○医療技術評価推進室長補佐
 次回は日程調整の上、後日御連絡をさせていただきます。
○福井座長
 それでは、第65回「患者申出療養評価会議」をこれで終了といたします。
 本日は、御多忙の中、御出席ありがとうございました。
 以上でございます。