ホーム> 政策について> 審議会・研究会等> 労働基準局が実施する検討会等> トンネル建設工事の切羽付近における作業環境等の改善のための技術的事項に関する検討会> 平成28年度第2回トンネル建設工事の切羽付近における作業環境等の改善のための技術的事項に関する検討会議事録(2017年3月2日)




2017年3月2日 平成28年度第2回トンネル建設工事の切羽付近における作業環境等の改善のための技術的事項に関する検討会議事録

厚生労働省労働基準局安全衛生部化学物質対策課環境改善室

○日時

平成29年3月2日(木)10:00~12:00


○場所

経済産業省別館 114各省庁共用会議室


○議題

(1)トンネル建設工事現場における粉じん対策の現状等について
(2)切羽付近の粉じん濃度の測定方法等について
(3)その他

○議事

○奥野環境改善室長補佐 本日は、大変お忙しい中御参集いただきまして、誠にありがとうございます。定刻となりましたので、ただいまから第 2 回トンネル建設工事の切羽付近における作業環境等の改善のための技術的事項に関する検討会を開催いたします。本日の検討会ですが、委員全員の御出席を頂いております。本日、お手元にお配りしている資料は両面印刷で、紙の下の中央部分に通し番号のページをお示しております。

 配布資料の確認をいたします。上から順に、座席表、その次が議事次第となっております。資料 2-1 、平成 28 年度第 1 回検討会における議事概要です。 9 ページ、資料 2-1-1 、トンネル建設工事における作業工程に係る作業員の配置状況等についてです。 13 ページ、資料 2-2 NATM 等の新技術に対応したじん肺防止対策に関する調査研究報告書のポイントです。 19 ページ、資料 2-3 、同じ報告書の検証のポイントとなっております。 29 ページ、資料 2-4 、平成 26 年度トンネル建設工事における相対濃度計等を用いた粉じん濃度測定に関する実証試験報告書のポイントです。 39 ページですが、委員の皆様のみへの配布となっている資料 2-4-1 です。

 傍聴の皆様は、 38 ページの次が 59 ページとなっておりますので、御了承いただけますようお願いいたします。 59 ページ、資料 2-5 、今後のスケジュール案についてです。 61 ページが開催要綱、 63 ページが参集者名簿、 65 ページが参考資料 2-2 、山岳トンネル工事の切羽における肌落ち災害防止対策に係るガイドラインとなっております。 79 ページ、参考資料 2-3 、ずい道等建設工事における粉じん対策に関するガイドラインのパンフレットとなっております。 95 ページ、参考資料 2-4 、一般的な粉じん濃度測定に係る機器及びトンネル建設工事における使用重機等についてとなっております。このほか、委員の皆様には別冊資料として、資料 1-2-1 、資料 1-3-1 、資料 1-3-2 と配布しております。もし、資料の不足・落丁等がありましたら事務局までお申し付けくださいますようお願いいたします。

 なお、先ほど申しましたように、資料 2-4-1 については、傍聴者の皆様への配布は割愛させていただいておりますが、本検討会終了後に厚生労働省ホームページに掲載されますので、御了承ください。カメラ撮りはここまでとさせていただきますので、御協力をお願いいたします。

 議事に入る前に、第 1 回検討会後に井上委員より事務局に対して、トンネル建設工事における粉じん濃度について、リアリティのある資料や実態などが提示されておらず、測定の専門家の皆様方にその実態について理解していただきたいということで、以前、井上委員がトンネルじん肺訴訟で証拠提出されました DVD を、映像資料として上映を求めたいというお申し出を頂きました。これを受けて、座長と事務局で協議した結果、公平性を期すために、本検討会の委員でもありますトンネル建設工事業界からの映像も同時に上映するということを条件に、お申し出を受け入れることとしましたので、報告させていただきます。

 井上委員から御提出いただいた DVD は約 24 分、トンネル建設工事業界ということで、土屋委員から御提出いただいたものが約 8 分あります。上映の後、映像についての解説とご意見を各委員からも頂きたいと思っております。それでは、これから提出された映像を上映いたします。

                                   (DVD 上映 )

 

○奥野環境改善室長補佐 以上が井上委員から提出いただいた DVD 資料となっております。続いて、土屋委員から提出いただいた映像を上映いたしますが、解説などが入っておりませんので、御了承いただければと思います。

○工藤環境改善係長 音声解説は入っていません。工事の様子などの音は拾っています。

                                 ( 映像資料上映 )

○奥野環境改善室長補佐 それでは、前半の井上委員から御提示いただいた映像資料について、井上委員より簡単に解説をお願いいたします。

○井上委員 井上でございます。見ていただいて解説も入っていましたので、大体お分かりいただけたと思いますが、概要をもう一度振り返ってポイントだけを御説明したいと思います。これは全くトンネルの内部のことを知らない裁判官に理解していただこうというつもりで、基本的な工法のやり方をまとめたビデオです。発破工法と機械工法があるのですが、発破工法が多いと思います。発破工法は、まず発破をかけるための削孔作業。それから装薬して、発破をかける発破作業。そしてずり出し作業。そして最後が、支保工建込みです。ロックボルトを打設。コンクリート吹付けとロックボルトを打設と。そういう手順で作業を進めていくことになりますが、この中でやはり粉じんがかなりひどいなと思われるのが、吹付け作業ではないかと思います。最近では粉じん低減剤などもかなり改良されてきているようですけれども、やはり跳ね返りなどでかなりの粉じんが発生しているのではないかと思います。もちろん一番粉じんが出るのは発破をかけた直後ですが、その次に粉じんが発生しやすいのが吹付け作業ではないかなと思います。その次に粉じんがかなり出るのがずり処理。今ではタイヤ工法ですけれども、ホイール式のローダーでずりを一気にすくい上げてダンプトラックに落とすときに、かなりの粉じんが舞い上がるのが先ほど見て取られたと思います。

 削孔は、基本的に発破工法の場合は大型なジャンボで一気に何本もの穴を削孔していく。油圧式なのですが、水を出して削孔していますから、水がかなり出ている間はそんなに粉じんは発生しないと思います。ただ先ほども映像に出ていましたが、大清水トンネルのガントリージャンボで一番下のトンネルの底部の所を掘るときに、これは水を出さずに恐らく掘削していたのだと思うのですが、かなり白い粉のようなほこりが出ていたのが見られたと思います。あれはどうしても一番下の部分は特に水を大量に出してしまうと、穴がつぶれてしまう傾向があるのです。比較的山が弱いような所では水を大量に出して底部の部分を掘削する場合には、下向きに掘るものですから、穴が砂れきで埋まってしまう恐れがある。そうなると装薬がうまくできないということで、そういう場合には水を出さずに掘削をする。空削孔をするということがよくあります。

 最近の湿式削岩機はそういうこともできるように、水の量をきちんと調節できるように、湿式、半湿式などいろいろな方式で掘れるように改良されている。そういう場合には掘削の場合にも大量の粉じんが出るのが見られたと思います。発破工法と違って、機械工法はかなり掘削のときに粉じんが出ます。先ほどもロードヘッダーで掘削をしている場面が出ていましたが、かなり機械で地山を削っているときに細かい粉じんがたくさん出ていたと思います。機械の先端には水を切羽に向けてかけられる装置が付いてはいるのですが、あまり大量の水が出るようにはなってはいないのと、すぐにそれが詰まってしまうということで、あまり効果が見られません。先ほどもそれほど水が出ているようにも見られませんでしたし、かなり粉じんが発生していたということで、機械掘削はかなりの粉じんが今でも出ているのではないかなと思います。

 これらの一連の作業を掘削、発破、ずり積み、それから支保工建込みと。工夫さんたちはその作業を 1 サイクルやると、また次に先に進んで次のサイクル、同じことを繰り返していくわけです。大体一班、昼の一班で 2 サイクルから、地山の状況がよければ 3 サイクルぐらい進んでいるというのが現状ではないかなと思います。一応、今のビデオを振り返ってのポイントの御説明とさせていただきます。ありがとうございました。

○奥野環境改善室長補佐 ありがとうございました。それではほかの委員の皆さまからの御意見等がございましたらお願いいたします。

○吉住委員 質問をさせてください。今のビデオで作業の内容についてはよく分かったのですが、「現在は」という解説がありました。これはいつの時点のものなのでしょうか。それから幾つかのトンネルによっては、工法の違いによってなのか、時代が違うからなのか。かなり古い時代と思われるものがありました。青函トンネルの映像などでは作業員が多かったり、安全対策では器具なども付けていなかったりというものがありました。このビデオはいつ時点のものであるかというのはお分かりでしょうか。

○井上委員 古いことは古いのはかなり入っているのは事実です。それぞれがいつの時代かというのは正確な年代は言えないのですが、青函トンネルはおっしゃるとおりとても古い時代のものですので、現在ではあれとは違う工法になっています。工法は同じでも機械が全然変わってきていると思います。大清水トンネルもかなり古いとは思いますが、最近のもので出ていたのは秩父と山梨とを結ぶ雁坂トンネルの工事が出ていたのは、比較的新しいものではないかなと思います。トンネルボーリングマシンも比較的新しい時代のものだと思います。正確にこれらの、調べればいつの時代か、トンネルの名前で大体分かるのですが、今の手控えで年代を記録したものがないので、申し訳ありませんがお答えできません。必要であれば調べます。

○土屋委員 雁坂トンネルは当社でやったので、これは平成 10 年が竣工です。

○吉住委員 そうするとビデオの解説での「現在は」というのは、平成 10 年頃の時点であると見てよろしいですか。

○井上委員 はい、まあそうですが、工法としては現在も例えば、タイヤ工法が取られているとか、そういうのは変わっていないという意味で、現在もと解説では言っているつもりなのですけれども。

○吉住委員 分かりました。ありがとうございました。

○阿部委員 大清水は前田建設がやったので、多分昭和 54 55 年だと思います。私が入社する前なので大分古いと思います。

○奥野環境改善室長補佐 ほかにいかがでしょうか。

○熊谷委員 ビデオを見ていてマスクを付けていないというのが結構ありましたよね。多分古い時代ということだったので、そういうことかなと理解したのですが、この前には業界の方は今は必ず付けているという説明でしたが、いつごろから付け始めたのかということと、そのきっかけ、どういうことで徹底されていったのかをお聞きしたいのです。

○及川委員 誰もお答えにならないので、平成 12 年の厚労省のガイドライン、ずい道等建設工事における粉じん対策に関するガイドライン、平成 12 12 26 日のいわゆる私たちがトンネルガイドラインと言っているものが出たときに、それ以降から大体、概ね全国的に普及し始めたと私は認識しております。

○熊谷委員 それは業界の方も同じような認識でよろしいのでしょうか。

○本山委員 昭和 30 年代から指導していますよね。

○奥村化学物質対策課長 そうですね。

○奥村化学物質対策課長 行政的には、昭和 30 年代からマスク着用は指導しています。

○熊谷委員 電動ファン付きマスクでしょうか。

○奥村化学物質対策課長 電動ファン付きではないです。

○熊谷委員 電動ファン付きマスクが出てきたというように、平成 12 年に。

○奥村化学物質対策課長 電動ではなくて。マスクもしていない人がいましたねという話でしたので。

○熊谷委員 そうですね。

○奥村化学物質対策課長 マスクは昭和 30 年代からずっと着用の指導はしております。

○熊谷委員 指導ということですね。ただ最近はずっとやっているという話だったので、いつごろからかというので、平成 12 年のガイドライン以降ということでしたが、業界の方もそういう理解でオーケーなのでしょうか。

○佐藤委員 電動ファン付きが使われるようになったということです。

○熊谷委員 電動ファン付きが、平成 12 年のガイドライン以降と。普通のマスクはどんなものですか。今、とにかくやっていない方が結構いたので、古い時代かなとは思うのですが、いつごろからきちんとしたマスク、国家検定が付いたものを。

○大野委員 私は 1980 年に入社しましたが、その当時、既にマスクをするように指導していました。

○熊谷委員 していましたか。

○阿部委員 はい、私が初めてトンネルをやったのが 1983 年ごろで、もうそのときは付けていました、防塵マスクは。ただ電動式というのはそのころはなかったです。

○井上委員 トンネルじん肺訴訟などが起きたりしたこともあったりして、段々とそういう安全対策は浸透していったのですが、確かにマスクがされるようになってもどうしてもトンネルの中ではいろいろなことで声を使って指示をしないと危ないのです。連携しながらやらなければならない。そうするとマスクをずっと付けているわけにもいかなくて、指示をする場合には常にマスクを外す。場合によっては粉じんがあまり出ていないだろうなと思うときには外してしまう。粉じんがかなり出る、例えば吹付けをやっているとき、ずり積みをやっているときなど、そういうときはするけれども、それが終わってしまうと外してしまうという傾向はあるのです。

 そういうことを防ぐために伝声式マスクというのもあるのです。マスクをしたまましゃべれるマスクです。これは指示をするときもマスクを常にしていることができる。そういうマスクはあるのですが、それはあまり普及していなかったです。ですからどうしても作業員は見た目の判断で粉じんがひどそうだなというときはマスクをするけれども、それ以外のときはわずらわしいというのもあるし、重いし、熱苦しい、息苦しいというのもあるので、どうしても外してしまう。そういう傾向があった。

 ところが電動ファン付きマスクというのはそれまでの従来のマスクと違って、中が陽圧になる。ファンで空気が送り込まれる、陽圧になるので、粉じんが入りにくいというのと息がしやすいというので、比較的それ以前よりも長時間マスクを付けていられるようになった。そこが平成 12 年のガイドライン以降、大分改良されてきた点ではないかなと思います。

○奥野環境改善室長補佐 ありがとうございました。次に土屋委員より提示いただいた映像資料について、土屋委員から簡単に解説をお願いいたします。

○土屋委員 このビデオは昨年撮っています。着工したのが確か昨年の 8 月か 9 月頃です。現場を見ていただくと、機械掘りで一部転石があるということで発破併用でやっております。現場自体が途中ですから、ずり出しまでというか、覆工コンクリート作業はないのですが、今の作業環境を見ていただければ、機械的には前段のビデオとかなりもう一緒ですが、性能も良くなるし、換気もかなり良くできています。ほとんど粉じんが少ないという状況を見ていただけたかと思います。吹付けのときが一番やはり出やすいので、今、当社でも吹付けも遠隔操作でできるような機械を開発していますし、どんどん改良されている最中です。

 また火薬も自動装填できる機械も使用していますし、ここは使っていませんが、そのようにして作業環境、衛生面も含めて、やはり込め棒で込むと、やはり低い姿勢でやらなければいけないし、腰痛対策を含めいろいろあるので、そのように改良しているのが現状です

○奥野環境改善室長補佐 ありがとうございました。ほかの委員の皆さまから御意見などございましたらお願いいたします。

○橋本委員 今の御説明がありましたが、画像を見ていたかぎりでは岩盤面の掘削中の所、あとはコンクリートの吹付けの所、それは作業のその部位の周辺の所はやはり白く相当粉じんは見えましたので、粉じんは発生はしていると。だから場所によっては目に見えるような粉じんもある。こういう理解でよろしいですか。

○土屋委員 はい。

○奥野環境改善室長補佐 よろしいでしょうか。

○外山委員 ビデオの中で防じんマスクを使っていた方がいらしたと思うのですが、私が見るかぎりでは使い方が、ヘルメットの上から、上の紐を通しているような形で、間違っているのではないかなと思うのですが。

○土屋委員 上に付けていたら間違いです。必ずヘルメットの下に付けなければ駄目です。

○外山委員 そうです。だからそういう教育などは現状ではどのような形になっているのでしょうか。

○土屋委員 もうそれは会社でも厳しく言っていますし、私もよく現場に行きますし、必ず自分が先に見せて、それで皆に注意してやっています。

○外山委員 ではたまたまそういう間違った使い方をしていたと。

○土屋委員 はい。

○熊谷委員 質問ですが、 A 液と B 液を混ぜてというのがありましたよね。

○土屋委員 はい。

○熊谷委員 あれはどこに使うのですか。

○土屋委員 あれは AGF で前段に打ち込みます。要するに、前方は緩いですから、今は AGF で大分上段にずっと穴を掘っています。あそこへみんな薬注して前方上部の地盤改良を行っています。

○熊谷委員 ロックボルトを入れる所ということですか。

○土屋委員 あれはモルタルですから。

○小山座長 あれはモルタルですね。

○土屋委員 前方です。

○熊谷委員 前方に。

○土屋委員 前方の、だから 12.5 という数値もあったけれども、そういう前方に全部打ち込んでいます。前方を固めて。

○熊谷委員 するとかなり大量に使うのですね。

○土屋委員 そうですね、量的にはよく分からないですけれども、ただ径も 125mm あるから、それを全部入れますので薬中を行います。

○小山座長 地盤改良しないと。

○土屋委員 掘削進行方向の情報精査が重要になります。

○小山座長 切羽前方の地山を改良するという意味で、地山中に A 液、 B 液を混ぜて浸透させてですね。

○熊谷委員 浸透するのですか。

○小山座長 はい、その割れ目に入っていって、それで固まって、地盤が強化されるという、そういう使い方です。

○熊谷委員 分かりました。あとコアを取って観察されていましたが、あれは結構あのようなことをされるのですか。

○土屋委員 今はもう、必ず先端を見ておかないと、また脆弱な地山や湧水があれば肌落ちの原因になりますので、前方探査を繰り返します。

○熊谷委員 では毎回、毎回掘る前に、みたいな。

○土屋委員 いや、もう 100m 見て、ある程度の量を見ています。

○熊谷委員 分かりました。

○土屋委員 あと上からも、様子によっては地上からのデータを見たり、情報を総合的に見ています。

○熊谷委員 分かりました。

○橋本委員 あともう 1 つ確認ですが、マスクをしている画像だったと思うのですが、あれは電動ファン付きですか。

○土屋委員 そうです。今は電動ファンに全てなっていますから。

○橋本委員 分かりました。

○土屋委員 先ほどありましたように、呼吸が今は本当に楽になりました。

○奥野環境改善室長補佐 ありがとうございました。それでは以降の進行については小山座長にお願いいたします。

○小山座長 それでは、議事進行を務めさせていただきますので、よろしくお願いいたします。今日は先ほどのビデオを見せていただいたということで、今日の資料の割に残りの時間が少ないので、本当は全部いきたいところですが、多分なかなかうまくいかないかもしれません。その場合には後から事務局からお話があると思いますが、もう一回、今日の中身で議論ができるチャンスがあるということですので、必要な議論はしっかりやるということで進めさせていただきたいと思います。それでは、資料の御説明をお願いいたします。

○木口環境改善室長 それでは 1 ページ目の資料 2-1 から説明します。次のページ、前回第 1 回の検討会議事録は既に厚生労働省のホームページで公表されておりますが、その中で委員の皆様から御質問、御意見を頂いたうち、切羽付近における粉じん濃度の測定方法に関する主な論点をまとめました。それが 2 ページ目の 1 番から 8 番です。中でも、この太字部分、 1 番、 4 番、 5 番、 7 番につきましては、本日の検討会で委員の皆様に御検討いただく上で必要になってくるものということで、追加の資料を作成しております。なお、 5 ページ、 6 ページにつきましては、土屋委員の御協力を得て作成いたしました。この場をお借りして御礼を申し上げたいと思います。

 まず、 1 番のデジタル粉じん計による「 5 回繰り返し測定」は 1 か所で 5 回繰り返すという趣旨かという御質問がありました。建災防の指針につきまして確認したものが 3 ページです。報告書の本文の中では、 6 か所で 5 回繰り返し測定という手法は書いていませんでした。 4 ページを御覧ください。指針の測定点の設定についてということで、表の中に入っていたのですが、左側の表の手順の 6 番の備考欄で、「 1 か所連続 5 回行う」という手法が書いております。右側も見ていただくと、 6 つの測定点で、それぞれ 5 回ずつ測定して、平均値を採るといった手法を取っております。ですから、こちらで一応、手法は決められていたということですが、こちらは減らすことができるかどうかという検討をこれからしていただきたいと考えております。

 それから次に 4 番、 5 番、 7 番につきまして、その作業ごとに、働き方がどのような配置でされているか。あるいはどの程度の時間を要しているかということにつきましては、 5 ページ目が機械掘削方式、 6 ページ目が発破掘削方式ということで、それぞれの工程別に配置される方の人数と時間、それから使用される機械の取りまとめを頂いたところです。こちらも後ほど、また詳しく御説明したいと思います。

 それから 4 ページ目ですけれども、測定対象の粉じんについて、総粉じんか吸入性粉じんかという御質問がありました。これも過去の報告書で、総粉じんで測っているもの、あるいは総粉じん、吸入性粉じん両方測っているものなどがあったのですが、じん肺の防止という観点に立つと、やはり吸入性粉じんで今後議論していただく必要があると思いますので、今回の測定対象につきましても、吸入性粉じんでやっていく必要があるのではないかなと考えております。

 それから、 7 ページです。これは切羽における粉じんの目標濃度、 3mg/ 3 につきまして、粉じんの管理濃度との関連についての御質問がありましたので、時系列で整理したものです。通しページの 7 ページ、右側の欄ですが、昭和 59 年時点で管理濃度が E 2.9/(0.22Q+1) という式になっております。これが平成 16 年に改正されたわけですけれども、 3mg という数字は平成 12 年に設定されたものです。ですから、 3mg と現在の管理濃度とは、別のものということで御理解いただきたいと思います。

 次に、作業員の配置状況につきまして、通しページの 9 ページ、資料 2-1-1 です。これは先ほど御覧いただいた 4 ページと 5 ページの資料の表を土屋委員の御協力を頂きまして、視覚化したものです。それぞれの作業につきまして、上の図が断面図、下の図が平面図ということですので、測定を行う場合の位置関係についての把握に資するものと考えております。この資料につきましても、後ほど土屋委員はじめトンネル建設業工事業界の委員の皆様方に補足説明をお願いしたいと思っております。以上が第 1 回の検討会における議事概要と論点を整理したものです。

○小山座長 それでは、土屋委員から補足の御説明を頂きたいと思います。

○土屋委員 私のほうから 10 ページでよろしいですか、この配置図がメインだと思いますので。一応、これは機械と発破工法のものの人員配置を書いています。サイクルタイムは前段にもあったのですが、一応標準仕様書が 3 サイクルになっていますが、現場のほうは実際は大抵 4 サイクルは動かしています。要するに、途中で交替はしませんので、必ず 4 サイクルということが普通です。なぜ、これが 3 サイクルになっているかというと、やはり仮設備の移動とか、いろいろありますので、その間の作業ができませんので、結局は平均したら 3 サイクルということで、官積算はなっております。

 配置ですが、この赤丸の人がいる所ですが、あとはほとんど断面図ですので、 10 ページの対象を見ていただきます。「掘削・ずり出し」、これはほとんど機械のメンバーだけでやっております。次に「こそく」、これも機械メンバーで、あとは後方に監視人です。次に「吹付けコンクリート」ですが、このときには先ほどのビデオにもありましたように、前踏みから更に、大体これだと、作業員は離れて 6 7 mですね。今、 8 mぐらいの所で、前踏みからだと 5 8 mぐらいの所で吹付け操作をやっております。あとは監視人と、ミキサー関係の方とです。

 次に「支保工建込」ですが、これがやはり全員での作業になり、支保工を持ってきて、両方組んで、タイロッドで結んで、金網を張るという作業がありますので、このときにみんな集まってきます。ただし、このときにはもう吹付けが終わっていますので、換気も十分になって、落ち着いてからの作業になっています。あとは「ロックボルト」のときも、二次吹付けが終わったときにロックボルトを打って終わりです。

 これが一応 1 サイクルで、ここで次にまた掘削して、同じサイクルして、昼番と夜番の交替で、大体 2 サイクルが普通ですから、進捗は機械掘りでしたら、もう 1 mですから、 1 日で 4 m進むような予定になっています。あとは発破のほうも同様ですが、ただ、火薬の運搬とかいろいろありますので、そちらのほうの人員がちょっと動くので、あとは見ていただければ、その動きでいいかと思います。あとはまた、人の配置のときに、距離を出していますので、これで検討していただければいいかなと思います。

○小山座長 ありがとうございました。何か補足の御説明があれば頂きたいと思いますが、ほかにはよろしいでしょうか。では、今の資料 2-1 について、御質問等があれば頂きたいと思いますが。

○明星委員 教えてほしいのですが、この 7 8 人ぐらいの中で、大体みんな仕事としては均等なのでしょうか。それとも決まってきているのでしょうか。

○土屋委員 決まっているというか、後方作業もありますので、やはり重機に乗っている人は重機で動きますし、この面で見ていただくと、例えば、ずり出しからこそく、吹付けまで言うと、大体 3 人のメンバー、あとは後方の作業ということですから、いろいろな段取りをしています。

○明星委員 変な例えですけれども、野球で言うと、ピッチャー、キャッチャー、内野と外野みたいな感じで、仕事はやはり分かれているという。

○土屋委員 ですから、その 5 6 人のメンバーが、いろいろ配置を決めていますので、削孔がうまいとか、いろいろなオペレーターの方がいますので、それで今は番割りはしています。

○明星委員 ありがとうございます。

○小西委員 今の 11 ページの図なのですが、これのタイトルが「装薬・発破」になっていますよね。発破のときは誰もいないはずですよね。ですから、そこのところはちょっと変えてもらったほうがいいのではないかと。

○土屋委員 発破時は後方に退避しています。

○小西委員 発破の時には作業者は待避所に退避していますよね。

○土屋委員 退避します。

○小西委員 ですから、発破のときは誰も切羽の所にいないので、これだと発破のときにいるみたいに見えてしまうので、そこは変更した方がいいと思います。

○土屋委員 わかりました、では点火小屋を記入して。

○小西委員 恐らく後で測定だとかのところでも関係してくるので、退避所へ下がるということは大変重要なポイントになると思いますので。

○土屋委員 はい、わかりました。

○熊谷委員 ビデオを見て、これを見たので、大分分かるようになってきたのですけれども、今、明星先生が質問されたのと関連ですが、表の中に何人というのが書いていますね。これは各作業 8 人なのですが、この 8 人は全部同じ人の 8 人ですか。

○土屋委員 そうです。 8 人で組んでいますから。

○熊谷委員 そうなのですね。ですから、掘削をやる人も、たまにはずり出しもするとか、多分そういうこともやるのですね。

○土屋委員 ええ、やります。いろいろな仕事をみんなで分担してやっていますね。

○熊谷委員 みんなで分担してやるということで OK なのですね。それから監視とか監督なども誰か現場で決めたということなのですね。

○土屋委員 はい。監視とかは決められた作業員がやっています。例えば、作業主任者だとか、資格がある人が行っています。

○熊谷委員 分かりました。あとは鏡吹付けがありますね。何と読むのですか、鏡(カガミ)でいいのですか。

○土屋委員 鏡でいいです。

○熊谷委員 これはどういうものですか。

○土屋委員 これは切羽の前面に吹付けして、やはりクラックが入れば、コンクリが割れますので、それを目視で見る、コンクリで見たほうが早くわかりやすくまた地山の防護も兼ねて、吹付けはやっています。

○熊谷委員 それは毎回やるのですか。

○土屋委員 毎回やります。

○熊谷委員 それが終わったら、またそこを掘り進みますよね。

○土屋委員 はい。

○熊谷委員 でも、吹付けして乾いたら、またそこをどんどん掘っていく、それのサイクルでやるのですか。

○土屋委員 ええ、やはり切羽の監視をするにも目視だけでは駄目ですから、吹付けをして、それである程度、盤を抑えるのもありますし、もし動いたらそれで分かりますので、それが今の普通の定常でやっています。

○熊谷委員 そうなのですか。はい、分かりました。

○橋本委員 ちょっといいでしょうか。合計時間が、 10 ページですと 6 時間ですね。

○土屋委員 はい。

○橋本委員 それで、 1 シフトの勤務時間というのは 8 時間でいいですか。

○土屋委員 そうですね。

○橋本委員  8 時間、では残りの 2 時間はどこで何をしているのでしょうか。

○土屋委員 仮説設備の段取りや資機材の整理整頓等の作業もあります。また吹付けコンクリートが終了すれば作業は終了ですので、交代番に引き継ぎます。もう上がれ(作業終了)ば、サイクルが 1 スパンのロックボルトまで打ってあれば、それでもう上がり(作業終了)ですから。

○橋本委員 はい。

○土屋委員 だから皆さんでそれまでやって、それで今度は交代番と替わると。

○橋本委員 いえいえ、そうではなくて。では、ちょっと聞き方を変えます。では 6 時間の間というのは、このサイクルを、例えば 3 サイクルであったら、ひたすらやるのですか。いや、聞きたいのは、例えば食事とか休憩とかはどこで取るのですか。

○土屋委員 それはもう、中に小屋がありますし、外でもありますし、そこで待機して。

○橋本委員 それは中が多いのですか、外が多いのですか。

○土屋委員 休憩小屋は外に必ず作っていますし、中でも、後ろのほうにも小屋は置いて、まあいろいろなものがありますので、休む所はありますので。

○橋本委員 例えば、長いトンネルだと中で休んでいるのかなと思うのですけれども。

○土屋委員 そうですね、それはあると思います。

○橋本委員 そういうことはあるのですか。

○土屋委員 はい。

○橋本委員 休んでいるときは当然マスクは外していますよね。

○土屋委員 そうです。その代わりきれいにクリーンルームにして、みんないますので。

○橋本委員 休憩室はクリーンルームになっているのですか。

○土屋委員 そのようにして入るようにしていますので。

○橋本委員 入るようにしている。

○土屋委員 ええ。もし駄目だったらまた外へ行って、車ですぐに出られますのでね。

○橋本委員 もう一回確認ですけれども、休憩する小屋というか部屋があるのですね。

○土屋委員 はい。

○橋本委員 そこは、では、何か除じん装置を付けた、換気装置を付けているとか、そういうことはあるのですか。

○土屋委員 いや、そこまで、除じんまではちょっと。

○橋本委員 ですから、要するに。

○土屋委員 特にエアウォッシュできれいにして、それで入るとか、そういうルールにはしています。

○佐藤委員 基本的に昼食等々は車でトンネルから出て、休憩所がありますので、そこで昼食を取るのですが、そのときに、付いている粉じん等々を落とすエアシャワーなどの設備を通って食事をするという形になっています。

○橋本委員 ただ、トンネルの中で休憩したり食事することもあるということですか。

○土屋委員 食事はどうだろうな、あり得ないと思いますね。

○佐藤委員 休憩は取るけれど、食事はちょっと。

○土屋委員 ないですね。

○橋本委員 それはないのですか。

○土屋委員 広い暖かい所でやっぱり食べたらいいですけれどもね。

○橋本委員 休憩はあるのですか。

○佐藤委員 休憩はしますね。

○土屋委員 サイクルで空いた時間があれば、そこで休みますので。

○大野委員 休憩所を坑内に設けるというのは、特殊な例だと思います。休憩するような設備であれば、マスクも外しますので、入室前に除じんする設備だとか、休憩所内に粉じんが入らないような設備等を備える必要があります。

○及川委員 質問させていただきます。今、いろいろ話を聞いていましたが、まず人数の部分、基本的には 8 人が常に坑内に入っているという、実際にそうなっているということでいいですね。

○土屋委員 いや、これはあくまでも積算ですから。

○及川委員 積算仕様書のあれですか。実際にはそうではないということですね。

○土屋委員 当社では 5 人プラス 1 ですね。普通、最低で組むときに。

○及川委員  5 人プラス 1 ですか。

○土屋委員 はい。

○及川委員 分かりました。つまり 6 人が坑内に常時入っているということですね。

○土屋委員 そうですね、それが基本のメンバーにしています。

○及川委員 今の現場の基本ですね。

○土屋委員 はい。

○及川委員 それともう 1 つ、サイクルの関係でいくと、先ほど標準が 3 サイクルということと、実際は 4 サイクルという話はちょっとはっきりしなかったのですけれども、現場は 1 4 サイクルで大体共通しているということでよろしいですか。

○土屋委員 よほどの大断面ではない限りはそれでいけると。普通は 4 サイクルがパターンです。

○佐藤委員 サイクルに関しては、地山の状況だとか機械の故障とかいろいろありますので、余りここで 3 だとか 4 だとかは言ってもせんないところですので、 3 サイクルから 4 サイクルという捉え方でいいのではないかなという思いはしますけれども。

○及川委員 なぜ言ったかというと、いろいろな坑夫さんに話を聞く機会が非常に多いので、サイクルの関係でいくと、前回、阿部委員でしたか、お話したように、 4 5 人で、 5 6 人と言っていましたかね、その程度で、昼夜 2 交替で、つまりサイクルにこだわるなということと、粉じんの測定ということはありますけれども、基本的な立場は、やはりもともとじん肺にかからないようにということを大前提と私は理解していましたので、粉じんの量とばく露時間の関係でいくと、労働時間というのは、やはり切り離せないのではないかなということで、お聞きしています。ですから人数と、昼夜 2 回ということの確認をさせていただいたということです。気にしないでください。

 もう 1 つ、坑内で食事をしないことはあり得ないということは、私の聞いた範囲ではありませんでした。中で必ず御飯を食べているということではないですけれども、「結構忙しいときには中で食うことはあるよ」と。ある意味ではしょっちゅうと。つい最近まであると、そういう話は聞きます。ただ、私は実際に見て確認していませんから分かりませんが、全くあり得ないという話はないと思います。

 すみません、もう 1 つ、 8 時間ということは実際にはないですよね。現場の建設会社の方、 4 社ぐらいいらっしゃっているでしょう。実際の労働時間が 8 時間ということは、今の標準的な作業では、基本的にはないですよね。 8 時間というのは積算の話でしょう。実際は最低 10 時間でしょう。

○佐藤委員 そうですね、 10 時間プラスマイナス前後 1 時間から 2 時間程度の差はあるというイメージですね。

○及川委員 ですよね。実際のところをきちんと確認しないと、ちゃんと粉じん濃度を測れないというか、そういうものがあるので、実際の話をしていただかないと前に進まないので、ちょっとこだわらせていただきました。

○佐藤委員 時間のところは、先ほど土屋さんがおっしゃっていたとおり、 1 4 サイクルできる、 3 サイクルできるで、交替時間も変わってくるわけですよね。ですから、 10 時間前後 1 2 時間というのは、そういうイメージです。

○橋本委員 すみません、今の 8 10 というのは、トンネルの中にいる時間が 10 時間にも最長でなるという意味ですか。ちょっとそこがよく説明が。

○及川委員  11 時間拘束、 10 時間労働でしょう。今、おっしゃっているのは。 10 時間の労働で前後 1 時間というお話をしたのでしょう。基本的には 11 時間拘束、 10 時間労働ですよね。

○佐藤委員  10 時間です。

○及川委員  10 時間労働ですよね。

○橋本委員 そうすると、例えば 10 ページでは、この作業自体は 6 時間で、残りの 4 時間は何をしていることになるのですか。

○土屋委員 これは要するに 3 サイクルの場合で見ていますから。 2 サイクルで、もし番がやれば、そういう時間もちょっと延長して、なっているわけですから。そうするとまた 8 時間が 10 時間ぐらいになってくる。

○大野委員 掘削からロックボルト打設までの 1 サイクルの作業が終わったら、作業時間内であれば次のサイクルの作業を始めるということですよね。

○土屋委員 そうですね。

○橋本委員 分かりました。あとはさっきの食事とか休憩で、トンネルの中で行う場合もあるというのですが、マスクを外しているときに吸っている空気の粉じん濃度がどうなのかということが、やはりポイントだと思うのですけれども、そのデータをまだ見ていないので、それがよく分からないので。今、その数字が分からないのであれば、今後それは確認して、考える必要があるとは思います。

○小山座長 よろしければ先に進みたいと思います。それでは、その次の資料の御説明をお願いします。

○木口環境改善室長 それでは通しページの 13 ページ、資料 2-2 を御覧いただきたいと思います。こちらは前回第 1 回の検討資料の 1-3 として御提示したものの再掲です。平成 8 年度から厚生労働省から建災防に委託事業ということで、いわゆる山岳工法、 NATM 工法における粉じん対策について、 2 年間にわたって調査を行ったポイントをまとめたものです。

 建災防指針による測定につきましても検証を行っております。 14 ページに調査の概要が書いており、 15 ページに粉じん濃度測定に関する所見が書いております。この辺りのことにつきましては、この後の資料でそれぞれの項目を具体的に検証していきたいと思っておりますので、詳しい説明は割愛させていただきたいと思います。以上です。

○工藤環境改善係長 それでは資料 2-3 につきまして、私、環境改善係長の工藤より御説明申し上げます。お手元の資料 2-3 19 ページからですが、別冊資料でお配りしている資料 1-3-1 72 ページを御覧いただきながら、御説明したいと思います。通し番号 20 ページです。構成上、ゴシック体になっている部分については、今、お話した別冊 1-3-1 で報告書に記載されている事項になります。明朝体の部分につきましては、行政がこの検討会の中で御議論いただきたい点、若しくは行政の見解につきまして、記載しているということです。

 この 19 ページからの資料は、 72 ページからの報告書のまとめ部分を、更に今回の測定の部分にポイントを絞ってまとめております。それでは通し番号 20 ページを御覧ください。この報告書の 72 ページの 4.2 に建災防指針、これも別冊資料がありますが、「建災防指針による測定を実施する場合、切羽付近での作業中は部外者立入禁止区域となっており、測定者に対する安全確保に十分な配慮が必要」という結びになっております。

 これにつきまして、まず本検討会で切羽付近の定議を測定するに当たってどうするのか。それから切羽から建災防指針につきましては、 5 m、 15 m、 25 m地点を単位作業場所相当、ここでは、※(アスタリスク)を付けておりますが、単位作業場所というと、通常、屋内作業でやる作業環境測定の考え方になるので、トンネル建設工事業現場というのは、一般的に我々の認識では屋内の作業現場とは異なる立場で、ここは区別をする目的で便宜的に「相当」という呼び方としております。それを踏まえて、この 5 15 25 mという地点が妥当なのか、そもそも測定することになると、労働者が立ち入る場所なのかというところがポイントになってくるかと思います。

 さらには、後で参考資料 2-2 という形で、 65 ページに付けておりますが、昨年 12 26 日に山岳トンネル建設工事の切羽における肌落ち災害防止対策に係るガイドライン、通称肌落ちガイドラインと呼んでおりますが、これが定められました。これは基本的には、切羽には余り人が立ち入ることを想定しておりませんので、このガイドラインとの整合も図る必要があるだろうということで、御検討いただきたいということが 1 点目です。

 続いて通し番号 21 ページです。これも同じく 72 ページの 4.2 の中段辺りに「 6 か所の測定で 5 回の繰り返し測定を行うのは、各作業に使用する大型の重機の移動や配置状況、作業状況によっては困難であり、各測定点の繰り返し測定は再検討の必要」という結びになっております。 1 点目としては、 6 か所の測定点で 5 回の繰り返し測定を行うことは、本当に必要なのかどうかというところが、まずあります。それから、屋内作業場と異なるという観点以外に、このやり方、すなわち作業環境測定の A 測定に準じたやり方になっていますけれども、それとの違いがあるのかどうかという部分については御議論いただきたい。

2 点目として、 1 点目で説明した内容、測定点を減らしても、なお、建災防指針では、一応 6 地点で 5 回繰り返し測定を行うという定めになっておりますので、それが同様の精度、あるいは確度で、粉じん濃度測定が可能なのかという技術的な御議論を頂きたいと思います。 3 点目として、機械掘削、発破掘削、各工法に応じた測定手法についても御議論を頂きたいと思います。

 参考までに、別冊資料 1-3-1 の報告書では、平成 9 年に 5 現場を実際に測定しております。これは、今回、委員で参画されております小西委員や明星委員が詳しいかと思いますが、 5 現場のうち 3 現場は発破現場、 2 現場につきましては機械掘削の現場です。皆さんに御検討いただくに当たり、追加というかパワーポイントのカラー刷りの部分、右側の部分に、円グラフ、棒グラフを示しております。これは検討の際に必要になるであろうと事務局のほうで判断し、載せております。

 すなわちそれは、先ほど土屋委員のほうから資料 2-1-1 で図を示していただきましたが、実際に NATM 工法では断面積がどのぐらいの大きさのもの、つまり空間的にどのぐらい広いものなのかということで、一番上に図 -17 という形で示しており、その中で山岳という所が NATM ですが、掘削断面積は圧倒的に 50 100m2 のものが多いという御理解でよろしいかと思います。

 また、図 -18 でトンネル掘削では発破と機械、どちらが多いのだというところも示しており、約 6 割・約 3 割で発破が多い。一部 10 %程度で発破と機械を組み合わせて行うという方法があります。図 -19 としては、機械と発破の掘削方法でも、では具体的にどのように掘っていくのだというところを、測定の専門家の先生も含めて皆さんがお聞きになりたい点だと思いますので、統計上はここに示したとおりです。加背割ですが、私は専門ではありませんので、後ほどまた委員の先生に補助的に御説明をいただければと思います。

 通しページの 22 ページです。これも先ほど 72 ページの 4.2 に記載がありますが、「トンネル以外の粉じん作業場で実施されている作業環境測定手法にとらわれず、トンネル内の粉じんの実態把握により効果的な測定法の導入を考える必要」があるという結びになっております。

 これはすなわち、この建災防指針に基づく建災防委託調査研究報告書を履行するならば、現状の課題となっている測定点を減らすということになっておりますが、ここについて、例えばこの図で示しているとおり、 6 点を例えば 5 点で可能とか、 3 点がいいとか、そういう話になるでしょうし、測定点を減らすのみならず、それは先ほど来申し上げているとおり、安全面でも配慮しなければいけないという観点から、測定時間を減らすことも可能なのかというところは、御議論いただきたいと思っています。

 それから、 2 点目としては、この建災防指針のやり方にこだわらないとするのであれば、この写真で示した、道具を用いて測定する方法も、今後、あるのではないかと御提案させていただいております。

 続いて、通しの 23 ページを御覧ください。これは別冊の資料 1-3-1 73 ページの 4.5 の記載を引用したものです。 3 点指摘がありますが、 2 点目につきましては、御覧いただければお分かりのとおり、換気のお話ですので、これはパワーポイント資料上は「略」という形で省略させていただいております。まず 1 点目ですが、これも先ほどから繰り返しになっておりますが、「切羽付近の 6 地点測定の簡略化」ということが提示されております。これにつきましては、行政としても、先ほどの資料にもあったとおり、簡略化した測定で十分に精度が保てるかにつきまして、今後、実際のトンネル建設工事現場において検証が必要であると考えております。

3 点目の部分につきましては、「切羽付近での粉じん濃度自動連続測定を検討する」という結びになっております。この箇所に続く文章を見ますと、機械的な、いわゆる測定装置のお話なのかなというイメージでまとめておりましたが、平成 10 年、今から約 20 年前の技術においては、自動連続測定ができる粉じん計、あるいは諸々の機器などが限られたものであったのではないかと推測されるわけです。現状の最新の機器において対応可能かについては、実際の現場で確認することが、やはり必要なのではないかと思います。

 通し番号 24 ページです。これは 72 ページに戻り、 4.1 に記載がある箇所です。この部分につきましては、この報告書の中で、先ほど申し上げたとおり、課題があるとか検討を要するというような記載はありません。ただ、第 1 回目の議事録にもあるとおり、井上委員より、「特にこの K 値について一定の数値を採用することが可能であると考えられる」という部分につきまして、厚労省に対して、ここの部分をどのように考えているのでしょうかという御質問がありました。我々としては、この建災防委託調査研究報告書の内容を直ちに否定するものではありませんので、第 1 回目のときは、そう答えておりました。

 ここでポイントとなってくるのは、これはどちらかというと、測定の専門家の先生に御議論いただくという形になるのですが、地下工事における粉じん作業は、先ほど来申し上げているとおり、時々刻々変位する等による特殊性があり、製造業などの一般作業場ともやはり異なるという前提は、皆さん共通で持っていただけると思うのです。この K 値を求めるために、今回もこの平成 10 年の報告書は測定を行っているわけですが、その併行測定点 1 点につきまして、本来、切羽で測定した場合、工程ごとに K 値が異なることが予想されるにもかかわらず、単位作業場所相当を代表する K 値と言えるのかどうか。確かにここでは一定の数値を採用することは可能となっておりますが、今後、これは実際のトンネル建設工事現場において検証が必要であろうという考えです。

 参考として、公益社団法人日本作業環境測定協会が発行している作業環境測定ガイドブックの併行測定に際しての注意事項というものを参考で記載しております。

 続いて、通し番号 25 ページです。これは「今後の課題」といったところで、別冊資料 1-3-1 75 ページです。先ほどのパワーポイント資料 2-2 では、通し番号の 18 ページの部分です。 1 5 まで示しておりますが、換気やマスクの話については、省略させていただいております。該当部分につきましては、先ほど出てきた粉じん濃度の自動連続測定に関係して、継続的監視警報装置の導入、使用装置や測定点の検討については、やはり議論は必要だという結びになっております。

3 番目で、測定手法の簡素化のために必要な定数、これは K 値の話になりますけれども、測定精度よりも、結果が即座に得られる、あるいは対策を念頭に置いた測定を行う、操作が容易であること等を考慮する必要があるという結びになっております。

1 点目としては、この検討会では、やはり建災防指針、毎回 K 値を求めて併行測定によって求めておりますが、結果が即座に得られるということに着目した場合、この方法のメリットはどういったところにあるのか、それは議論していただく必要があると思います。 2 点目、これも先ほど来繰り返しているとおり、測定点の削減という話と、今の測定を行うということは、安全と正確さの両立が必要になってくるわけで、そこの部分について、やはり議論は必要かなと思います。そして、 3 点目としては、先ほどもお話したとおり、 K 値の安定性のお話ということです。

 次は 26 ページです。これは先ほど申し上げたとおり、この資料は基本的には委託調査研究報告書のまとめ部分をポイントとして示しているのですが、大本となった建災防委託調査研究報告書は、先ほど来申し上げているとおり、 20 年前のやり方での調査方法という形になっています。現在、この調査方法の中で既に使用中止、あるいは置き換わっているもの、あるいはやり方について変わっているということも、今後検証するに当たって想定されるわけですので、まとめ部分に限らずその部分をやはりせっかくなので検討する必要があるだろうと事務局としては考えております。具体的な測定手法については別冊 1-3-1 9 ページを御覧いただければと思います。その調査方法から、これを抜粋しております。また分析方法につきましても、併せて 12 ページから抜粋しております。

 これをもって皆さん、やはり使用機器等について最新の知見に照らして、更新等は必要ではなかろうかという観点から御議論を頂きたいものということで、まとめております。資料 2-3 につきましては以上です。

○小山座長 では、関連して、肌落ちガイドラインの説明をお願いします。

○吉川委員 労働安全衛生総合研究所の吉川と申します。 20 ページ、切羽付近の定義といったことの関連で、肌落ちガイドラインについて説明させていただきます。肌落ちについて、皆さんもしかしたら御存じかもしれないのですが、肌落ちという災害は切羽面から岩石とか岩塊が落下してきて、それが作業員に当たって、作業員が被災するという災害です。こちらの災害は年間 1 件ないし 2 件程度の死亡災害を発生させています。また、死傷災害ですと、年間 10 件弱発生している現状です。

 私も災害調査に実際に行くことがあります。昨年 12 月に岐阜県で実際に肌落ち災害が発生し、 1 人の作業員の方が亡くなっています。今年も、 1 月、先々月ですが、切羽で肌落ちがあり、 1 人の作業員の方が亡くなっています。それは北海道だったのですが、切羽面の高さは 7 8 mぐらいあり、幅で言うと、切羽面の大体 4 分の 3 ぐらいの大きさのところが屏風を倒すようにばさっと落ちてきて、作業員の方が巻き込まれて亡くなっています。こういった肌落ち災害を防止するためにガイドラインをが発出されました。ガイドラインは 65 ページに添付されております。

 簡単に申しますと、基本的に切羽の立入りを禁止しております。それが 67 ページに書かれており、少し読みますと、「切羽の立入禁止措置」ということで、「事業者は、肌落ちによる労働災害を防止するため、切羽への労働者の立入りを原則として禁止し、真に必要がある場合のみ立ち入らせるようにすること。また、この措置を実効性のあるものとするため、切羽における作業はできる限り機械等で行うようにすること」とあります。

 切羽の定義です。ガイドラインでは、資料 66 ページですが、「山岳トンネル工事現場におけるトンネルの掘削の最先端をいい、地山が露出している領域全体をいう」としています。ただ、北海道の災害でもあるように、切羽付近となりますと、やはり切羽の全面が倒れてくる可能性がある。そうすると、高さが大体 7 8 mぐらいありますので、それ以上はやはり安全面から、離れてほしいという思いがあります。以上です。

○小山座長 ここまでで何か御質問等あればいただきたいと思います。よろしいですか。それでは更に御説明をお願いします。

○工藤環境改善係長 資料 2-4 、通し番号 29 ページを御覧ください。先ほど 24 ページで説明した K 値のばらつきの話との関連で、資料を御用意いたしました。平成 26 年度にトンネル建設工事における相対濃度計等を用いた粉じん濃度測定に係る実証試験報告書のポイントです。端的に申しますと、 30 ページ、調査の目的です。切羽付近での作業に支障を来さず、かつ、粉じん濃度測定者の安全が担保される条件を満足した状況下で、切羽付近の作業環境下の粉じん濃度を正確に測定できるかどうかを確認する。

 それから、科学的に十分な安定した標準的なデジタル粉じん計の質量濃度変換係数 K 値を求めることができるかの確認を行ったものです。科学的に十分に安定した標準的なデジタル粉じん計の K 値は、デジタル粉じん計の使用を前提とするものです。我々行政としては、切羽の測定とは直接は関係ありませんが、 50 m付近での換気の確認のための測定には、デジタル粉じん計のみを使っておりますが、。切羽でもデジタル粉じん計のみを用いた測定、すなわち較正された正しい機械であれば誰でも使えることを目標として平成 26 年に行ったものです。

 測定方法やその内容については、 31 ページに記載があります。平成 26 年は 2 か所のトンネルで行い、工程ごとに吹付けや掘削とか、ずり積み込み、積み卸しなどを一連の流れとして行いました。切羽から 20 m地点での測定を行いました。参考として 50 mの部分でも、相対濃度計は用いて比較のためにやってはいますが、真の目的としては、先ほど申し上げた切羽付近で、できるだけ簡単に測定ができないかということでやったものです。測定機器については、そちらにある機械です。

32 ページ、具体的には三重県鈴鹿の高速道路トンネルで測定を行いました。図にあるとおりの併行測定点あるいは測定点です。 K 値は資料右上の値です。 K 値についてはここに記載にあるとおり、一般的には粒径依存性があり、粒径が大きくなると K 値は大きくなる傾向があります。この三重県鈴鹿のトンネルでは切羽に近い 20 m地点の粉じん粒径は、 50 m地点での粉じん粒径に比べて大きいことから、 20 m地点の K 値は、今、説明したとおり、 50 m地点の K 値に比べて大きくなるということです。

 測定結果については 33 ページ、特に 3 点お示ししています。 K 値は、併行測定点での位置によっても変化する可能性があり、今回、併行測定点は、切羽に向かって右側の壁際に設置しています。同時に、左側の壁際に設置したとしたら、今回の K 値と違った K 値が求められる可能性があるという結果です。

34 ページは、大阪の茨木にあります高速道路トンネルです。これは先ほどの三重県鈴鹿のものとちょっと変わっていて、エアカーテン方式という換気方式がとられています。基本的にはエアカーテンの中で粉じんが閉じ込められる、封じ込められるという認識です。 K 値については資料右上にあるとおりです。測定結果についてはここに記載のとおりです。 1 点目としては、切羽より 30 m地点にエアカーテンが出来ることから、エアカーテンの内部にある 20 m地点の粉じん濃度は、切羽における作業状況に直接影響を受ける結果となっております。 50 m地点の粉じん濃度は、今言ったようにエアカーテンの外側にあることから、エアカーテンにより切羽から粉じん飛散影響は直接は受けない。そのために、 20 m地点と 50 m地点では著しく粉じん濃度が異なるという結論です。

36 ページ、科学的に十分な安定した標準的な K 値については、 2 か所のトンネル結果を踏まえ、 4 点お示ししております。例えば、 2 点目の棒線部で、同一の測定地点であっても、現場の状況によってバラツキがある。 3 点目では、発生粉じん量や K 値が著しく異なることがある。 4 点目として、今後多くの現場で 20 m地点で併行測定を行ったとしても、ここで言うガイドラインは、先ほどのトンネルガイドラインの 50 m地点の測定で規定しているような、どのトンネル工事においても使用できるような科学的に十分な安定した標準的な K 値を求めることは困難と考えるという結論に至っています。まとめの部分は 37 ページの記載のとおりです。以上、駆け足ですが資料 2-4 に関しての説明です。資料 2-4-1 の形で、報告書本体を委員のお手元にお付けしております。

 測定機器について、 95 ページを御覧ください。参考資料 2-4 の形で、測定機器の例を鷹屋委員の御協力を得て、どういうものがあるのかということでイメージがわくように写真を添付しております。この場をお借りして鷹屋委員には御礼申し上げます。 97 ページからは阿部委員から御協力いただき、使用重機等の例を示しております。必要に応じて各委員より補足説明いただければと思います。以上です。

○小山座長 ただいまの説明で何か補足がありましたら、お願いしたいと思います。

(無し)

よろしいですか。大分時間が過ぎています。これからが本番で、意見交換をしなくてはいけないのですが、できる限り進めていきたいと思います。議論のポイントは、資料 2-3 にまとめていますので、これのポイントを順番に、少しずつ皆さんの御意見を伺っていきたいと思います。多分いろいろ見解が違うところも出てくると思いますので、見解が違ったものは無理に今日結論を出すということではなく、次回以降でもう一度整理をさせていただくことにしたいと思います。

 では最初に、切羽付近の定義についていろいろ御意見いただきたいと思います。

○熊谷委員 先ほどの肌落ちのガイドラインの話でいけば、切羽というのは地肌が出ているところということなので、切羽面から 1 mぐらいなのですか。

○吉川委員 支保工の間隔にもよりますが、山がいいと 1.5 mぐらいの間隔になるかと思いますので、最長で 1.5 m付近だと思います。ただ、肌落ちが発生するときには、切羽面全面で倒れてくることもありますので、やはり切羽の断面の高さ以上は、測定する場合にもそれ以上離れてほしいという安全面からの思いがあります。

○熊谷委員 その切羽自体の定義は、結局 1 mとか 1.5 mということになると思うのですが。

○吉川委員 切羽付近ではなくて、切羽の定義です。

○熊谷委員 切羽の定義ですね。切羽付近というのは、測定するために設けた多分定義だと思うのですが、結局働いている人がいるところということになると思うのです。何を測定したいかというと、働いている人はどれぐらいの濃度のものを吸い込んでいるかということです。ただ、先ほどおっしゃったように、 7 mぐらいあって、それが落ちてくる可能性もあるということなので、それを考慮しながら決めざるを得ないですね。

○吉川委員 そうですね。そうしていただければ、安全側からは非常に助かります。

○熊谷委員 だから、その働いていられる方というのは、先ほど図があったのですが、図というか、赤い丸で作業者の方がおられて。

○木口環境改善室長  10 11 ページです。

○熊谷委員  10 ページ、だからこれで言うと、切羽から何メートルぐらいまで離れているのですか。それがよく分からないのですが、一番離れるのが。

○土屋委員 一番というか、掘削のときでも、 1 人ロードヘッダーに乗っているときは 7 mですね。

○熊谷委員  7 m。

○土屋委員 こそくでも 7 mで、吹付けのときで 8 mですね。そこが大体。

○熊谷委員 ただ、ずり出しとかもある。ずり出しは 20 mですか。

○土屋委員 後ろのほうですか、機械の稼働範囲を考慮する必要があります。

○熊谷委員 だから、ずり出しなども考えると 25 とかもあるので、 30 mぐらいまで含むことになるのですかね。そんなので、多分建災防指針では 5 m、 15 m、 25 mというようなところで測定点を取っているのではないかなと思うのですが。だから、付近の定義としてはそんなものなのかなという気はしますけど。

○橋本委員 この作業者のいる場所でなるべく測定するというところは全く同意なのですが、その考えでいくと、その作業が 10 ページの図でも異なるわけですね。ですから、 1 サイクルを通して作業者の平均的なばく露を本当は知りたいのです。ただ、それはなかなか難しいので短縮というか、簡略化の意味で、場所で測定しようということになると思う。そうすると、代表的な場所を測定することが良いのではないか。そうすると、作業も 1 つだけでなくて 2 つか、 3 つか。これは議論があるのですが、ばく露がどちらかというと多そうなところで、そういう作業を 2 つか 3 つ。しかも、その場所については作業者がいるような代表的な場所。一番近いのは 7 8 mだったら、それは要るかと思うのですが、それ以外にももうちょっと離れた所でどこを測るか。やはり代表的なところを取れるようにして、何点か測る。そういう考え方がいいかと思います。

○熊谷委員 だから、そういう意味では掘削のときとずり出しとか、その時々では測定の位置が変わってきますよね。

○橋本委員 はい。

○熊谷委員  7 mとか 25 mとか。だから、それぞれ測定のやり方が、測定の範囲が変わってくるというイメージになるのですよね、正確に言えば。

○橋本委員 はい。

○吉川委員 今の 10 ページで、機械掘削のところなのですが、恐らく粉じんが多く発生する作業、先ほど井上委員からも御説明ありましたが、掘削・ずり出し、こそく、吹付けコンクリート、これがメインの粉じんが発生する作業だと思うのです。切羽からメーター数も書いてあるので、一番近い人ですと、掘削・ずり出しですと 7 mのところですね。こそくですとブレーカーの運転者で 7 m。吹付けコンクリートの吹付け作業ということで、切羽から 8 m。大体安全も考慮した位置に作業員がいるのかなと思うのですが、掘削・ずり出しも、こそくも、基本的には建設機械の中にオペレーターが入っていますよね。ですので、もし粉じん濃度を測るとなると、やはりデジタル粉じん計等を建設機械の運転席内に設置して粉じん濃度を測るというのが、最も効果的だと思います。例えば、運転席の邪魔にならない箇所にデジタル粉じん計を置くとか、それが可能かどうかという議論はしなくてはいけないと思うのですが、そういったことではどうなのですか。

○小西委員 今の御議論ですが、委託調査研究報告書の調査のときに、実際に作業している人のところで調査するということは、外部から測定に行く人たちが調査をする場合は、立入禁止区間ですよと言われてしまうわけです。ただ、粉じん濃度測定の目的から考えると、肌落ちとかいろいろなことがあるということなのですが、基本的には、作業環境測定でも、労働者の作業中の行動範囲というか単位作業場所として設定する場所ということになっているわけです。だけども、その作業中の行動範囲の中で、今いろいろ議論が出ています定点の測定をするのか、そうではない別の測定をするのかによって全然違ってくるわけです。

 最も良いのは作業中の行動範囲の濃度をいかにしてきちんと測るかということで、1つの提案は重機の中に粉じん計を置くということが考えられますし、先ほど提案があったように、個人サンプラーで測定をすることも考えられます。個人サンプラーであれば、外部の人間の測定者が切羽の危険区域に入る必要はないわけです、作業者にサンプラーを付けてしまうわけですから。粉じん濃度を測る手法を考えていく場合には、誰が測定するのか、何を目的に測るのかということの両方を合わせて考えたうえで、今議論になっているとおり、作業者の働いている範囲の濃度をどう把握するかだと思うのです。

 方法論と誰が測るのかはとても重要なポイントになると思うのです。ですから、そういうことを総合的に、まず範囲はどの辺まで、何を目的に測るかを決めた上で、方法論を決めていかないと先に進まないのではないかという気がするのです。

 我々が調査したときよりも、確かに先ほど説明があったとおりで、機器が進歩しております。もう 1 つ、委託調査研究報告書でやっている粉じん計なども、その当時は吸引ポンプ内蔵の粉じん計はありませんでしたが、先ほど厚生労働省の説明があったように、吸入性粉じんを対象にした場合は、当時の粉じん計は吸入性粉じんを測れなかったわけです。粒径のカット特性を持てなかった。だけど、最近の粉じん計は吸引ポンプが内蔵されていますので、分粒装置を装着すれば吸入性粉じんだけを測定することだって可能になってきているわけです。そういうことも兼ね合わせていくと、一番手っ取り早いのは作業者にサンプラーを付けて作業者の行動エリアの中で測るのが一番測りやすいのかなと思います。

 平成 10 年のときに議論して、結局個人サンプラーに関しては取り上げてこなかった。そのときも議論が出たのは、個人サンプラーの管理をどうするかという問題だったのです。 1 つ提案があったのは、発破の退避時間に作業者に個人サンプラーを付けて、一次吹き、こそく、ずりだし、支保工の建て込み、吹き付けコンクリート、ロックボルト、削孔・装薬の後発破の点火時に作業者は皆退避して来ます。そこのところでサンプラーの取り外しをすれば、 1 サイクル測れるのではないか。そうしないと、作業しているところで個人サンプラーの取り外しはできませんから、そういうのも 1 つの考え方ではないかという議論は出ていたのです。ただ、換気をどうするかということが主体で進んできているので、こういう方法の結論なってきたのだと思います。

 そういうことで、その後の調査でも吸引ポンプ付きの小型の粉じん計で個人ばく露測定は行ってきていますから、新しい機械と、それから何を目的に測るのかをきちんと考えていただいて、御議論いただいたほうがいいのではないかという気がいたします。

○明星委員  1 点、今日の御議論で粉じんが見えるという話が多かったと思うのですが、本当に対象としている吸入性の粉じん、要するにじん肺になる粉じんというのは基本見えない。逆に、見えないからいいと思って、マスクを外す人がいるのですが、そのことも良くない。

 なぜというと、結局 1 つは、呼吸器の中でそういう大きな、今見えるようなものは肺の奥まで来ないので、その対象ではないので、測定機器としてはきっちり吸入性粉じんであることを確認するような測定にしないと。何が起きるかというと、一番典型的だと思うのは、この資料の、ものすごくどろどろになった粉じん計があると思うのです。通し番号で 48 ページ、こういう状態になるのですが、これは確かにおっしゃるように見えるのですが、この中に実際実効的な吸入性粉じんはそうない。特に、コンクリート吹付けなどは水もたくさん出ていますので、その中でどう見るか。私は純然と測定論として思ってはいるのですが、どう測定するかということを 1 つ考えないといけないのかなと思います。

 安全はもちろんそのとおりで、外部の人間が測るのは非常につらいところです。それで事故が起きるのではないかということのほうが、むしろ測定そのものより、測定がよくできるかどうかよりも、そちらのほうを私心配します。測定するのであれば吸入性粉じん、これにある程度きっちりすれば、 K 値の安定性ももう少し良くなるかな。現状不安定な原因の 1 つは、やはりそういう大きなものが完全に止め切れないと、 K 値が揺れることが大きいのかなと思います。

○橋本委員 その測定に対し、後で K 値の話も問題になると思うのですが。これも先ほどの報告だと、その場所場所で結構違いますよということなので。ただ、毎回 K 値を確認するとなると、それ併行測定が必要。そうすると専門家が必要ということになって、やはりその安全性とかの問題もあると思うのです。ですから K 値については、前回も K 値の例は幾つか見たのですが、 K 値について先ほどの報告では 2 倍ぐらい差がありました。では、ある機械について K 値をいろいろな場所で評価してみて、どれぐらい異なるのか。そういう幅があると思うのです。その中の平均ではあれですから、少し厳しめの、つまり安全側にところを使うことにするとか、そういう合理的な考え方ができるのではないかとは思います。

 あとはシリカの含有率についても、前回は確か 0 %~ 20 %ぐらいの含有率を見たと思うのです。いろいろな現場で差があると思うのですが、それもやはり、ではやや多めのところである値で決めて、それを採用する。シリカの含有率もその度に測るというのは大変な手間になるし、専門家も要りますので、そういう考え方が使えるのではないかと思います。

○小西委員 今の御議論と K 値の話ですね。 K 値を使うということは相対濃度計を使うということなのですね。

○橋本委員 はい。

○小西委員 逆に言うと、全てフィルターで重量を測る測定にすれば K 値は要らなくなります。ですから、方法論として、デジタル粉じん計で測るのか、フィルター方式のもので測るのか。あるいはどこで測るのか、誰が測るのか。例えば、労働者にサンプラーを付けてやるというのだったら、フィルターの計測できるわけですね、現実には。フィルターで直接重さを測って、濃度を測ることができることになるわけです。

 ただ、この平成 10 年のときにデジタル粉じん計を使用したのは、フィルターの重さを測るとなると、いわゆる作業環境測定でも大臣の指定する感度天秤、 0.01mg 天秤を持たなくてはいけない。その天秤の管理が、例えば現場の人たちが測定する場合にそれが可能かどうかということは大分議論したのです。それでフィルターの秤量をきちんとやっていただけるかどうかというようなことも議論しました。その時点ではトンネル現場の作業者では無理だろうということになり、デジタル粉じん計の使用を継続しようということで、 K 値にしたという経緯があるのです。

 もう 1 つは、 K 値をもし調べるのであれば、今後実態調査をやるのであれば、これから調査をする所でのその作業エリアの中で、定点で K 値を測るというよりは、むしろ働いている作業者全員に対して装着した小型の粉じん計と一緒に K 値の計測はできます。 22 ページにある写真を御覧ください。これは一番最初にサイクロン分粒装置を付けて、 LD-2 というタイプのデジタル粉じん計で吸入性粉じん濃度を計測し、その空気をそのままフィルターを通して吸引ポンプで吸引し、このサンプリングトレイン内で K 値を測定できるようにして測定しているのです。ですから、サンプラーを工夫することによって、 K 値の測定も同時にできる可能性があるということです。 K 値の測定には天秤が必要ですので、作業員が実施できるかどうかの検討が必要だと思いますが、今後の検討の中に、そういうのも加えられるといいかなという気がいたします。

 遊離けい酸については、先程お話しがあった通りで、例えば、地山の状況、あるいは質によって、どこかで区切って遊離けい酸を測定していくことの必要性があるのかどうか。少し厳し目のところで地山の平均的なもので決めていったほうがいいのかということの検討が必要になると思います。基準値をどう使うかによってということになると思います。アメリカみたいに、例えばフィルターサンプラーで取ったものを分析して遊離けい酸そのものの濃度測定をしてばく露限界値で評価する方法もあります。粉じん濃度ではなくてです。そういう測定をしてやっていくことも 1 つの方法なのかもしれません。

○小山座長  12 時になったので、やめなくてはいけないのですが。

○奥野環境改善室長補佐 一応ここは 12 時半まで、午後の会議が入っています。 12 時半には引き渡しをしなくてはいけないので、きりのいいところでお願いいたします。

○熊谷委員 まず最初、切羽付近の定義を始めて、結局とても議論が膨らんでいて、個人ばく露の話とか出てきています。私も、個人ばく露、非常にいいと思うのです。議論の進め方ですが、今のガイドラインの方法でやる方法と、大きく 2 つで、建災防指針のやり方と個人ばく露とあると思うのです。それぞれ建災防指針でやるような方法のほうで、どんな方法があるのかを 1 つ議論して、次に、個人ばく露について議論してということをやっていかないと、議論がまとまっていかないのではないかという気がするのですが、どうですか。

○明星委員 両方しないといけない。

○小山座長 建災防指針を詰めるかどうかという話です。その辺はどうなのですか。

○井上委員 これまでの積み重ねがあるわけですから、厚労省もずっといろいろ検討されてきて、平成 10 年の報告を見ても、測定点を簡略化すべきだという意見は出ていますが、基本的な測定はできる、 K 値も定められるということできているので。それをまず検討すべきではないかと。ゼロから出発するのではなくて、やはりこれまでの成果の上に立って進めるほうが早く結果が得られるのではないかという気もしているものですから、まずはそれをやってみることが必要なのではないか。それでそれが難しいということであれば、個人サンプラーを使った新しい手法というものを考えていくということで、議論を組み立てていく必要があるのではないかと思うのです。一緒に議論してしまうと、何かぐちゃぐちゃして、何だかどの議論をしているのかよく分からなくなってきてしまうものですから。進め方をそういうふうに整理していただければと思っているのですが。

○熊谷委員 私が提案したのは、建災防指針の方式について、どうやればうまくいくかという議論をして、個人ばく露も、個人ばく露で議論して、実際には現場で測定するときには、それまでにその議論を済ませておかないとできないので、それぞれ議論していったほうがいいのではないかという提案です。

○小山座長 同時平行で両方のものを検討するというのは、効率的ですね。順番に、これが駄目だから次と言うよりは。

○木口環境改善室長 しかし、入れこになって、ごちゃごちゃになってしまうからという御趣旨ですね。

○井上委員 そうです。

○小山座長 だから、そこはすっきり分けて、ここの場面ではガイドライン、この場面は個人サンプラーというようなことで、きっちり分けて議論していただくというような進め方で、どうですか。

○井上委員 それでいいです。

○橋本委員 もう 1 ついいですか。また基本に戻る面もあるのですが、測定の目的が何かという意味で、一応基準値が3mg / 3 で、吸入性という基準があるとして、ただ、実際の作業中は電動ファン付きマスクもしている。そうすると、呼吸器に実際に入る粉じんの濃度というのは、電動ファン付きマスクの防護係数というものによるわけなのですが、例えば 50 だとしますと、その 50 というのはマスクの中の濃度と外の濃度と比なのです。すなわち 2 %が漏れ込むという、そういう意味なのです。電動ファン付きについてはいろいろ話はあるのですが、数十とか、相当良いと、私は今までにいろいろな物では見ているのです。だから、それをどう考えるのか。

 例えば、それが 50 であるとすると、外の空気は 3 × 50 150mg まであっても、中は 3 に保たれるのでということになるのです。だから、外の濃度を測ったら、あるいは推定したときのその値をどう判断するか。まだこの議論が出てないと思うので、これについてはコンセンサスをやはり得る必要があると思います。ですから、電動ファン付きマスクの性能がどうなのか。あるいは話に聞いたのでは、トンネルで電動ファン付きマスクの中のその濃度を測定したというのも聞いたような気もするので、何かそういうデータがあったら非常に貴重だと思います。

○小山座長 いかがですか、電動ファン付きマスクの性能をチェックするというのは。

○工藤環境改善係長 研究も過去にやられているかと認識しておりますので、そこはまた資料で御提示できればと考えております。

○小山座長 では、今日は特にまとまった合意が得られた項目はないのですが。

○奥村化学物質対策課長 橋本委員の御指摘に対して答えたいと思います。もともと切羽での測定の趣旨は、もちろん切羽の付近では皆さんマスクを付けているというのが前提ですので、マスクを外してもいいような環境を達成するためではないというところが出発点です。マスクは最初議論していたように、マスクしていてもたまに外すことがあるとか、着用が不十分な方がいるとか、それは現実ですので。少しでもより良い環境を作るために測定というものを合理的に安全な、なるべく精度の高いものを開発していこうというのが、この会の趣旨だと思っております。

 今、トンネル内の粉じんの3mg という数字も、やがて画期的なトンネルの工法が開発されて、もっと下がることができるのであれば、やがて下げていきたい。やはり現実との兼ね合いでのバランスというのがどうしても出て来るという、そういう数字だと、厚生労働省では考えています。ですから、橋本委員がおっしゃっている、切羽での濃度というのはこれから問題になってくると思います。それも、マスクが外せるということではなくて、やはり着用しているマスクがあるのを前提にして、より望ましい環境に近付けていくというような方向で、この議論がまとめさせていただければありがたいと思っているところです。

○熊谷委員  1 つだけいいですか。戻ってしまうのですが、さっきの、 10 時間の働くという話、まだよく理解できてないのですが、本来 8 時間労働だけれども実際には 10 時間働いているという意味なのですか。 2 時間残業しているという意味ですか。そういう理解でいいのですか。

○佐藤委員 そうですね。

○熊谷委員 そういう意味ですね。 2 サイクルでとおっしゃったのだけれど、今は 12 時間働いて、どうなっているのですか。 3 交替ですか。

○佐藤委員  2 交替です。

○熊谷委員  2 交替。

○佐藤委員 はい。

○熊谷委員 ということは 24 時間動いているのですか。

○佐藤委員 ほぼそうなりますね。

○熊谷委員 ということは 12 時間拘束されていると。

○佐藤委員 いや、拘束はしてません。されてはいないのですけど、 10 時間サイクルがあって、仕事して、次の番と交替するということです。

○井上委員 私などが聞いているのは、大体 11 時間拘束で、 1 時間休憩ですから、 1 時間近く。だから 11 時間拘束で 10 時間労働というのが、大体普通のトンネル工事のやり方と聞いています。そうでないと進んでいかない。

○熊谷委員 それは 3 組いて、 12 時間ずつずっと回しているのではなくて、 2 組でやっているのですか。

○佐藤委員 そうです、 2 組です。

○鷹屋委員  1 サイクルの途中で替わるのではなくて、サイクルが終わったところで替わるという。つまり 2 サイクルではなくて 6 時間だと、 12 時間で。熊谷先生とはちょっと違った疑問かもしれないですけど、さっきから理解できなかったのですが。

○土屋委員 あくまで積算で朝夕 6 時間と入れているけれど、 2 サイクルで大体 10 時間かかります。

○鷹屋委員 だから 6 時間掛かるわけではなくて、大体一直といいますか、その 10 時間プラスマイナス 2 時間ぐらいで、大体 2 サイクル終わるのが標準的という。

○土屋委員 はい。必ず切羽の確認をして、引継ぎをしていかないと駄目ですから。作業主任者同士が打合せするので、その時間が作業主任者で。あとは皆上がってしまいます。

○奥村化学物質対策課長 多分工程がサイクルで、人間の入れ替えはシフトと振ったほうが分かりやすいかと。 2 シフトですね。 1 2 シフトでやっていると。

○土屋委員 今話ありました、例えば、 3 班でやる場合ですと、組立てしても、土・日、ここ、現場止めないでやってしまいますと、大てい 6 日働いて、 3 日休みなのです。 1 班が、そういう繰り返しで、 3 班体制はそうなります。 2 班だと、どうしてもこの繰り返しだけでいきますけど。

○小山座長 よろしいですか。ほか何かありますか。では、今日の議論はここまでということで。今後の進め方について、事務局から御説明をお願いします。

○木口環境改善室長 資料 59 ページ、資料 2-5 「今後のスケジュール ( ) について」です。 60 ページ、本日、平成 28 年度第 2 回検討会をやっていただきました。平成 29 年度、次回については、本日ちょっと議論が残った部分についての継続検討と、個人サンプラーに用いた切羽付近における粉じん濃度測定について、本日の議論の論点などを取りまとめまして、また改めて事務局より提案をさせていただき、技術的に詰めていきたいと思っております。次回は、来年度できるだけ早い時期に開催したいと考えております。追って日程調整の御相談をさせていただきますので、委員の皆様方におかれましては、お忙しいところ大変恐縮でございますが、御協力のほど、よろしくお願いいたします。

○小山座長 それでは、今日の検討会、これで終了いたします。どうもありがとうございました。


(了)

ホーム> 政策について> 審議会・研究会等> 労働基準局が実施する検討会等> トンネル建設工事の切羽付近における作業環境等の改善のための技術的事項に関する検討会> 平成28年度第2回トンネル建設工事の切羽付近における作業環境等の改善のための技術的事項に関する検討会議事録(2017年3月2日)

ページの先頭へ戻る