保健師助産師看護師国家試験制度改善検討部会(令和7年度第3回) 議事録

日時

令和8年3月17日(火) 15:00~

場所

厚生労働省 専用第22~24会議室

出席者

秋山委員、麻原委員、浅見委員、安達委員、伊藤委員、宇佐美委員、*萱間委員、岸委員、佐居委員、鈴木委員、高田委員、中田委員、服部委員、林委員、福島委員、正岡委員、水方委員、森委員、渡邊委員
(敬称略、五十音順、*は部会長)
(欠席:江澤委員)

議題

保健師助産師看護師国家試験制度改善検討部会報告書(案)について

議事

○勝又補佐 それでは、定刻となりましたので、ただいまから「医道審議会保健師助産師看護師分科会 保健師助産師看護師国家試験制度改善検討部会」を開催いたします。
 委員の皆様におかれましては、御多忙のところお集まりいただき、誠にありがとうございます。本日も限られた時間ではございますが、よろしくお願いいたします。
 まず、委員の出席状況ですが、本日は江澤委員より御欠席との御連絡をいただいており、19名の委員に御出席いただいております。医道審議会令第7条により、本日の部会は開催及び議決の可能な定数に達しておりますことを御報告申し上げます。
 また、本日の制度改善検討部会はハイブリッド開催といたしました。ウェブで御参加の先生、3名いらっしゃいますが、画像と音声の問題はございませんでしょうか。本日の開催におけるお願いといたしまして、ウェブ参加の委員の先生方におかれましては、参加中、基本的に画面をオンにしていただければと存じます。また、マイクをミュートにしていただき、御発言の際には挙手ボタンで挙手をし、部会長から指名がございましたらマイクをオンにし、御意見、御発言いただきますようお願い申し上げます。ウェブ参加及び会場から参加されている委員の皆様共通といたしまして、挙手をいただき、部会長からの指名がございましたら、初めにお名前をいただきましてから、御発言、御意見いただきますようお願いいたします。
 併せまして、本日、会場には傍聴の皆様がいらっしゃいますが、頭撮りはここまでとさせていただければと存じます。よろしくお願いいたします。
 それでは、以後の議事進行につきましては、萱間部会長にお願いしたいと思います。
○萱間部会長 皆様、こんにちは。年度末もいよいよ押し迫ってきたという感じですが、本日もよろしくお願いいたします。この部会、比較的短い時間で集中的に審議していただいてきましたけれども、今日、最後の仕上げということになりますので、皆様の御協力、よろしくお願いいたします。
 では、事務局より、まず資料の御確認をお願いします。
○勝又補佐 それでは、資料の確認をいたします。資料につきましては、全てお手元のタブレットに格納しております。資料の格納場所ですが、3月17日と日付を振っているフォルダの中にございます。中を開いていただきますと、
 議事次第
 資料「医道審議会保健師助産師看護師分科会保健師助産師看護師国家試験制度改善検討部会報告書(案)」
の2つが入ってございます。
 また、フォルダは別になりますが、前回以前の資料も格納しておりますので、適宜御参照ください。
 以上が資料の説明となります。資料の不足、端末の操作について御不明な点等ありましたら、事務局にお申し出ください。
 以上となります。
○萱間部会長 それでは、早速議論を進めてまいりたいと思います。本部会は、去る1月19日の第1回以降、計2回の保健師助産師看護師国家試験制度改善部会において、保健師助産師看護師国家試験制度の現状の評価や課題及び改善事項について検討を行い、報告書(案)を作成いたしました。第1回の後半及び第2回は、合否決定等に関わる機密性の高い内容を含むため、非公開での開催とさせていただきましたが、本日は公開でこれまでの議論の取りまとめをさせていただきます。
 保健師助産師看護師国家試験制度改善部会報告書(案)についてですが、今までいただいた御意見を基に報告書(案)を整理していただいております。
 では、事務局より報告書(案)の説明をお願いいたします。
○飯村指導官 事務局でございます。
 それでは、資料をお開きください。まず、表紙でございますけれども、「保健師助産師看護師国家試験制度改善検討部会報告書(案)」とさせていただいております。
 では、おめくりいただきまして、目次でございます。こちらの内容に沿って報告書(案)をまとめさせていただいておりますので、内容を御説明申し上げます。下の方にページ番号を振ってございますので、下のページ番号に基づきまして内容を御説明できればと思います。
 まず、1ページ目、Ⅰとしまして「はじめに」という形で記載させていただいております。保健師助産師看護師国家試験については、保健師助産師看護師法第17条に基づき、それぞれ保健師、助産師又は看護師として必要な知識及び技能を評価するものであり、社会の変化や看護を取り巻く環境の変化に合わせ、定期的に改善を行ってきております。
 直近では、令和3年3月にとりまとめられました制度改善検討部会の報告書に基づき、保健師国家試験及び助産師国家試験の試験時間の延長を行うなどの改善がなされたところであります。
 こうした状況の中で、本部会では、前回の報告書を踏まえまして近年の保健師助産師看護師国家試験の評価を行い、国家試験における諸課題及び改善すべき事項について、本日も含めまして3回にわたって議論を重ね、検討を行ってまいりました。その意見を取りまとめたので、ここに報告するという形で「はじめに」を記載させていただいております。
 では、内容に移ります。「Ⅱ 改善すべき事項」でございますが、まず、1番としまして、「国家試験問題について」でございます。何点かテーマを出して御議論いただいたところでございますが、まず、(1)出題内容についてでございます。前回の報告書に示された改善すべき事項については、令和5年版出題基準に反映され、令和5年以降の保健師助産師看護師国家試験では、出題基準の大項目及び中項目毎に、概ねバランスよく出題されております。また、出題基準が大きく見直された項目の解答状況は、問題ごとのばらつきはありますが、正解率は概ね全体の正解率と同様となっており、これまでの出題内容は概ね妥当であるとなっております。
 さらに詳細でございますが、ア 看護に求められる判断プロセスに係る出題についてです。国家試験の問題を作成する際は、出題の意図に応じ、看護に求められる判断プロセスを問う問題が出題されるよう、内容別類型を選択しております。出題年や職種により出題割合は異なりますが、看護における判断プロセスを問う問題が一定割合出題されています。引き続き、特に状況設定問題において、出題の意図を明確にしながら看護に求められる判断プロセスを問う問題を積極的に出題していくことが望ましいとしています。
 特に、状況設定問題における看護に求められる判断プロセスを問う問題は、複合的な事象において、基礎的な複数の知識を統合して臨床判断を行う能力を問うものであり、具体的には次のような特徴があることが明らかになったといった形で、3点記載させていただいているところでございます。
 2ページ目に移りますけれども、これらを踏まえまして、試験委員会においては、過不足ない情報を提示するために出題の意図の明確化・焦点化を行うこと、国家試験で求める判断プロセスと知識レベルを明確化すること及び正答を選択するための判断に必要な情報の整理と選択肢のテーマを統一すること等について、十分に検討することが望ましいとされました。
 続きまして、イでございます。国家試験で問う知識の新しさについて、近年の統計データや改正された法令等について出題されており、最新の知識を問う内容となっています。引き続き、この方針で出題することとするが、受験生の習熟度に留意して出題することが望ましいとされました。
 続きまして、(2)状況設定問題についてです。
 まず、ア 出題の意図の明確化についてです。国家試験の問題を作成する際は、問題の主題(テーマ)と出題の意図を設定するとともに、内容別類型を用いて出題の意図を類型化することにより、出題の意図の明確化を図っています。状況設定問題における出題の意図の明確化の重要性に鑑み、引き続き、これらの方法を用い出題の意図を明確化することが求められると記載しております。
 続いて、イ 状況設定問題における出題内容についてです。こちらは職種ごとに記載分けがございますが、まず、保健師国家試験においては、保健師に必要な地域診断等の判断力を問う出題の必要性があることを踏まえ、データ化された情報を活用した問題が出題されています。助産師国家試験においては、正常からの逸脱を予測・判断して対応するといった実践能力を問う必要があることから、正常からの逸脱に関する臨床に即した問題が出題されています。看護師国家試験においては、根拠に基づいたアセスメントや計画立案に基づく看護実践における思考や判断プロセスを問う問題が出題されています。これらは、これまでの報告書で指摘された内容であり、看護基礎教育修了時に求められる知識・技能を評価することを踏まえた出題がされており、引き続き、保健師助産師看護師国家試験においてこの方針で出題することが望ましいと記載しております。
 続きまして、ウ 状況設定問題の構成についてでございます。状況設定問題の構成は、1つの状況設定について3つの連続する問題(3連問)のみだったところ、累次の制度改善の議論により、2連問、そして長い状況文を付した単問の出題を可能としてきた経緯がございます。
 前回の報告書では、一般問題の短い状況設定を付した問題との差別化のため、長い状況文を付した単問の状況設定問題は、評価領域分類(Taxonomy)Ⅲ型を中心に出題することが望ましいとされましたが、近年はTaxonomyⅡ型の出題割合が高く、配点が異なる一般問題の短い状況設定文を付した問題との違いは、引き続き不明瞭であり、また、長い状況文を付した単問は、3連問と比較して1問あたりの文字数が多いといった状況がございました。
 状況設定問題は、看護基礎教育修了時に求められる実践能力を問うことを目指し、個別的状況を想定し、アセスメントを行い、介入に必要な情報を取捨選択し、どのような状況なのか、どのように介入すべきかなどを判断する能力を問う問題です。
 これらの趣旨を踏まえまして、状況設定問題は、原則3連問で出題することが望ましい。なお、保健師及び助産師国家試験は、出題数の設定上、2連問又は長い状況文を付した単問となる場合がある。この場合を含めて、2連問又は長い状況文を付した単問を出題する場合は、状況設定問題とすることの意図が明確であるか十分に吟味した上で出題する必要があると記載されております。
 (3)出題数についてでございます。こちらについては、引き続き、現行の出題数を維持することが妥当であると記載しております。
 (4)試験時間についてです。令和5年の保健師及び助産師国家試験から試験時間を5分延長しました。令和5年及び令和6年の解答状況を検証した結果、解答時間の設定に問題ないことが示唆されました。検証結果を踏まえ、試験時間は適切であり、引き続き現行の試験時間を維持することが妥当であると記載しております。
 (5)既出問題についてでございます。既出問題の活用は、難易度の安定化の観点からも有用であり、引き続き活用するとしました。
 また、必修問題は、看護師にとって特に重要な基本的事項を問うものであることから、限られた範囲の中で繰り返し問うことが妥当であると考えられます。また、これらの基本的事項は経年的に大幅に変わるものではないと考えられます。このため、看護師国家試験の必修問題における既出問題は、活用する既出問題の表現や選択肢を変更せずに出題することも可能としています。なお、一般問題及び状況設定問題において既出問題を活用する際には、引き続き、活用する既出問題の正解率等をよく吟味した上で選択し、表現や選択肢を変更する際には、難易度への影響に留意し検討することが必要です。
 また、保健師助産師看護師国家試験は、それぞれ100回を超える試験を実施して、年々既出問題が蓄積されております。これらの既出問題の活用方法について、蓄積したデータを用いて評価を行い、検討していく必要があるという記載となっております。
 (6)出題形式についてでございます。近年の国家試験では、X2タイプはAタイプに比べ、正解率は低く識別指数は高くなっており、非選択式の計算問題はAタイプに比べ、正解率は同等で識別指数は高くなっております。また、職種毎の経年的な出題形式別の出題割合に大きな偏りはなく妥当であるとしています。
 引き続き、出題の意図や出題内容などに適した形式で出題するとともに、現行と同等の出題形式別の出題割合を維持することが望ましく、また、出題の意図を明確にした上で、非選択式の計算問題を出題することが望ましいと記載しております。
 (7)評価領域分類(Taxonomy)についてですけれども、必修問題はTaxonomyⅠ型で、一般問題は概ねⅠ、Ⅰ´又はⅡ型で、状況設定問題は概ねⅡ又はⅢ型で出題されており、それぞれの問題の趣旨からすると妥当であり、引き続き、必修問題はⅠ型、一般問題はⅠ、Ⅰ´又はⅡ型を中心に、状況設定問題はⅡ又はⅢ型で出題することが望ましいと記載しております。
 (8)視覚素材についてですけれども、視覚素材については、引き続き、視覚素材を活用して出題することが望ましいと記載しております。
 大きな1については以上でございまして、2の「合格基準について」に移ります。保健師助産師看護師国家試験の合格基準については、現状維持とすることが望ましいと記載させていただいております。
 では、5ページ目に移ります。「保健師助産師看護師国家試験出題基準について」の、大きな3でございます。
 まず、(1)出題基準の見直しについてでございます。令和2年10月の養成所指定規則の一部改正に伴いまして、令和4年度に出題基準の見直しを行い、令和5年版出題基準を公表したところです。これ以降、看護基礎教育の見直しは行われていないため、出題基準の見直しは行わない。また、今後も制度改善に係る検討は定期的に行うとともに、出題基準は、原則として看護基礎教育の見直しが行われた際に、その見直し内容を踏まえて改定していくことが望ましい。なお、出題基準を改定する際は、小項目(キーワード)の記載が受験生に誤解を与えないように留意する必要がある、という記載にしております。
 (2)でございます。看護師国家試験出題基準における「在宅看護論/地域・在宅看護論」についてです。令和5年版出題基準では、看護基礎教育におけるカリキュラムの改正で「在宅看護論」が「地域・在宅看護論」に変更になったことを踏まえた見直しや、地域における多様な場における対象者や看護の役割の拡大を踏まえた項目の充実等が行われました。一方で、令和5年版出題基準に基づく看護師国家試験の出題内容は、出題基準改定の趣旨を十分に反映されているとは言えず、地域における多様な場での看護の役割や多職種連携を問う問題の出題が必要であるといった御意見がございました。
 また、今後出題基準を改定する際は、看護基礎教育の見直しに係る議論等の中で、地域における看護のあり方を十分に検討した上で、本制度改善検討部会や出題基準改定部会の中で当該課題を検討し、「地域・在宅看護論」の出題基準に反映させていく必要があるとという御意見もございました。以上を記載しております。
 最後、「Ⅲ 災害等の非常時への対応及びコンピュータ等の活用について」でございます。保健師助産師看護師国家試験は医療提供体制を支える人材を確保する上で重要であり、近年の自然災害の多発や新興感染症の発生・まん延等を踏まえて、危機管理の観点から非常時の試験実施方法等の対策を検討する必要がございます。
 まず、(1)災害等の非常時に対する短期的な対応についてですけれども、危機管理の観点から、災害等の非常時への対応としては、試験問題としてブラッシュアップされた問題を備える等の準備を行うことが求められる。
 (2)コンピュータの活用等に関する現状整理についてです。
 まず、アとしまして、国家試験におけるコンピュータの活用についてですが、試験におけるコンピュータの活用については、受験生がコンピュータを用いて解答する試験方式から、医師法に基づく医学生共用試験等と同様に、試験問題をあらかじめ蓄え、個々の受験生に対して異なる問題を出題し、異なる日時においても受験が可能となるシステムを構築した上で行う試験方式まで、様々な活用段階があります。
 災害等の非常時への対応として、コンピュータを活用し、同一年度に複数回の試験を実施出来るようにするためには、大量な問題を蓄積し、事前テストにより各問の難易度を推定した上で、異なる試験問題セット間の難易度を調整することが必要になります。
 現状、試験問題が公開されている中、必要とされる大量な問題数を一定の質を保った上で確保することは困難があると記載しております。
 続きまして、イでございます。試験問題の作成に関する生成AIによる支援に関する研究でございますけれども、保健師助産師看護師国家試験について、生成AIの一種である大規模言語モデルを用いることで、試験委員における試験問題作成の負担軽減や効率化へ寄与するか等について、研究が進められております。
 (3)コンピュータの活用等に関する中長期的な取組についてです。
 まず、ア 大量な試験問題の蓄積についてでございますが、生成AIを用いた試験問題の作成支援の研究の推進等、大量な試験問題を作成し蓄積していくための取組を、引き続き積極的に実施していくことが必要です。
 続きまして、イ コンピュータを活用した試験を実施するための課題の整理ですが、コンピュータの活用は、動画や音声を用いたより現場に即した問題の出題が可能になることや、採点時間の短縮等のメリットがあります。一方で、受験者数が多く養成機関が多様な看護師国家試験では、各試験会場で一定以上の性能が担保された機器の準備、試験実施時にコンピュータやネットワークの不具合に対応できる体制の準備、不正を防止するための環境整備等には多くの調整が必要です。
 前回の報告書では、実施方法、出題手法、合格基準、IT環境の整備、諸経費等の検討課題が挙げられたところですけれども、引き続き、医師や歯科医師等の他職種の検討状況及び保健師助産師看護師国家試験の受験生や養成機関等の特性を踏まえ、具体的な課題を整理するとともに、コンピュータを活用した試験を導入する目的を改めて整理することが求められます。
 なお、将来的なプール制によるコンピュータを用いた試験の実施を見据え、現状と同様の試験を、コンピュータを用いて解答する実施方法を、段階的に導入することも考えられる。また、保健師助産師看護師国家試験におけるコンピュータの活用については、3職種同時ではなく、受験者数が少ない助産師国家試験から導入することを検討することも考えられるという意見もあったという形で記載させていただいております。
 最後、7ページ目でございます。「おわりに」という形でまとめをさせていただいているところでございますけれども、本部会では、国家試験が保健師、助産師及び看護師としての資質を適正に問うことができているかについて検討し、引き続き、看護基礎教育を修了した時点で備えているべき基本的な事項を問うことの重要性を再確認した上で、見直しの方向性を示しました。
 保健師助産師看護師国家試験制度については、急速に変化する社会情勢の中で求められる看護の質を保証していく上で重要であり、看護関係者全体でより良いあり方に向けて取り組みを続けていくためにも、今後も定期的に議論を継続していくことが重要である。また、ICTやAIを含むデジタル技術の進展は急速であり、保健師助産師看護師国家試験におけるデジタル技術の活用方策についても、引き続き議論を継続していく必要があるとしました。
 以上、報告書として記載させていただいております。事務局からの説明は以上でございます。
○萱間部会長 ありがとうございました。
 全体を通して、御意見等、いかがでしょうか。
 中田委員、お願いいたします。
○中田委員 おまとめいただき、ありがとうございます。
 報告書5ページの「3 保健師助産師看護師国家試験出題基準」の(2)看護師国家試験出題基準における「在宅看護論/地域・在宅看護論」についてという項目につきまして、前回の部会で当該の課題について提起させていただいた内容を盛り込んでいただきまして、ありがとうございます。こちらについて、継続的に本部会や国家試験出題基準改定部会の中でも審議していただけるということなので、ぜひお願いしたいと思います。
 とはいっても、現状として前回発言させていただいたとおり、在宅看護論に主眼を置いた出題内容になっており、今後、これが改正される前に新カリで学んだ学生に対する国家試験になっていきますので、ぜひ今回の課題につきまして試験委員の先生とも共有していただきまして、出題内容を御検討いただければと思います。よろしくお願いします。
○萱間部会長 ありがとうございます。
 改善部会の報告書というのは、翌年度の試験委員とも共有を初回のときにするのですか。
○飯村指導官 御指摘ありがとうございます。事務局でございます。
 出題依頼する際に、制度改善検討部会の内容も御報告できるというふうに考えております。
○萱間部会長 中田委員、よろしいでしょうか。
 ほかにいかがでしょうか。
 森委員、お願いいたします。
○森委員 森でございます。
 確認なのですけれども、2ページの上から4行目のところに、「これらを踏まえ、「保健師助産師看護師試験委員会」」と書いてあって、「国家試験委員会」という「国家」が入りませんでしたでしょうか。
 それと併せて、6ページの真ん中辺りの(3)の前のイの下から2行目、「保健師助産師看護師試験委員」と書いてあるのは、「国家試験委員」が正式でしょうか。名称を御確認いただきたいと思います。
 それと併せて、5ページのところです。内容でなくて恐縮ですが、(2)の上から5行目、「内容は、出題基準改定の趣旨を十分に反映されているとは言えず」というところですが、「出題基準改定の趣旨を十分に反映しているとは言えず」とするか、「出題基準改定の趣旨が十分に反映されているとは言えず」にしたほうが自然な表現かというふうに思いました。御検討ください。
○萱間部会長 用語について、事務局いかがでしょうか。
○飯村指導官 確認します。少々お待ちください。
○萱間部会長 もう一つの御指摘は、「趣旨を」を「趣旨が」というところの変更ですが、これについてはよろしいでしょうか。では、そのようにしたいと思います。
 御確認いただいていますので、ほかの御意見がありましたら伺いたいと思いますが、いかがでしょうか。
 福島委員、お願いいたします。
○福島委員 ありがとうございます。
 今回の報告書(案)を医師の国家試験の考え方と対比しながら、いろいろ伺っておりますけれども、もちろん国家試験の問題の構成も違いますし、幾つか考え方が違うところが感じられましたけれども、それはどちらが正しいというものではなくて、今、皆さんがお考えになっている保健師助産師看護師国家試験の在り方というものを反映した報告案という点では、私は特に異論はございません。
 それで、5ページの上の部分の出題基準の見直しについてというところでちょっと教えていただきたいのですけれども、令和5年度の出題基準を公表し、それ以降、看護基礎教育の見直しは行われていないので、出題基準の見直しは行わないというのは自然なお話だと思いますが、医師の国家試験の場合、令和6年に出題基準の最新版が出たのですけれども、そのときに各疾患のレベル分類というのを新たに設けまして、各疾患において、どのレベルまで受験者に問うのが適切か。診断までなのか、それとも長期的な治療まで問うのかというふうなA、B、Cの分類を初めてつけたということがありました。
 そのような新たな試みというものが、もし令和5年度の出題基準の作成において行われたのであれば、それに対する検証というのは行っていく必要があるのかなと思ったので確認ですが、特に令和5年度の出題基準においては、新たな試みというのはされなかったのでしょうか。
○萱間部会長 ありがとうございます。
 令和5年度の出題基準について、よろしいですか。
○飯村指導官 事務局でございます。
 ただいま福島委員のほうから御指摘があった、医師国家試験における記載の見直しのような改定は、令和5年版の出題基準改定の中では特段行われておりません。
 以上でございます。
○福島委員 分かりました。
 それから、もう一点教えていただきたいのですけれども、最後の「なお」のところで、「出題基準を改定する際は、小項目の記載が受験生に誤解を与えないように留意する必要がある」というのは、医師の国家試験のために教えてもらいたいのですけれども、どういう理由があったとか、どういう反省点があったのか、差し支えなければ教えてくださいますか。
○萱間部会長 よろしいですか。
○飯村指導官 事務局でございます。
 本部会の議論の中で、現在、キーワードとして記載されている内容で、出題には適さないような内容がキーワードとして掲載されているといったこともございまして、そういう点も踏まえて、受験生に誤解がないようなキーワードをきちんと列記していく必要性があるのではないのかといった御意見をいただきましたので、記載させていただいております。
○福島委員 そういうことなのですね。何か適切じゃない言葉が用いられていたということなのですね。分かりました。ありがとうございます。
○飯村指導官 先ほどの森委員から指摘の点、発言させていただいてよろしいでしょうか。
○萱間部会長 どうぞ、お願いします。
○飯村指導官 試験委員については、保健師助産師看護師試験委員という形で記載させていただいているところでございますので、現在の報告書の記載が基本的な記載となっているところでございます。
○萱間部会長 森委員、よろしいですか。
○森委員 お調べいただき、ありがとうございます。委員会の名称も同様ということでしょうか。試験委員というところと試験委員会というところに気づいたのですが、「国家」は両方とも入らないということですね。
○飯村指導官 試験委員につきましては、保健師助産師看護師試験委員というのが法律上での規定があります。委員会のほうは確認いたします。少々お待ちください。
○萱間部会長 廣井室長、お願いします。
○廣井室長 保助看法の24条に、保健師国家試験、助産師国家試験及び看護師国家試験の実施に関する事務をつかさどらせるため、厚生労働省に保健師助産師看護師試験委員を置くとなっております。だから、委員会も同様のお名前を使っているのだと思います。委員は「国家」は入っておりません。
○森委員 お調べいただき、ありがとうございます。
○勝又補佐 もう少し確認させていただきたく、議論を先に。すみません。
○萱間部会長 委員会については、再度確認をお願いします。
 先ほどの福島委員の御質問については、福島委員、よろしかったでしょうか。
○福島委員 大丈夫です。ありがとうございます。
○萱間部会長 ありがとうございます。
 キーワードとして適切でない用語というよりも、キーワードは毎年話題になるところなのですけれども、必ずそれが出るのか、それ以外から出してはいけないのか、そういったことも含めて誤解のないようにという表現になったかと思っております。
○福島委員 すみません、ありがとうございます。
○萱間部会長 ありがとうございます。
 ほかにはいかがでしょうか。
 森委員、どうぞ。
○森委員 もう一点、よろしいでしょうか。3ページの(5)既出問題についてというところなのですが、必修問題は基本的に繰り返し問うことが妥当なので、変更せずに出題することも可能とするというくだりが4~5行目にあるのですけれども、これまでも既に変更せずに出題することも可能であったかと思いますが、この表現だと今後可能とするというふうにも読めます。なので、例えば「引き続き」といったような言葉が必要ではないでしょうか。
○萱間部会長 いかがでしょうか。
○飯村指導官 事務局でございます。
 これまでについても、試験委員会の中での議論を踏まえて、様々取扱いをしていたところでございますけれども、必修問題についての既出問題の取扱いについて、明記していたことがこれまでなかったというところもございましたので、このような記載にさせていただいたところでございます。
○森委員 御説明ありがとうございます。
○萱間部会長 他にいかがでしょうか。よろしいでしょうか。
 そうすると、先ほどの委員会の名称のところだけが残っておりますが、それにつきましては確認を再度しまして、委員会に国家試験が必要でしたら国家という文言を入れさせていただきます。それの修正につきましては、私のほうで確認させていただきますが、よろしいでしょうか。ありがとうございます。
 ほかには御意見、特によろしければ、本日御指摘いただいた点について修正をさせていただき、私のほうで確認した上で報告書にさせていただきたいと思いますが、よろしいでしょうか。
(首肯する委員あり)
○萱間部会長 はい。
 では、今後の予定についてですが、報告書は後日開催されます医道審議会保健師助産師看護師分科会に報告させていただくという形になります。よろしくお願いいたします。
 それでは、本日の議論は以上となります。委員の皆様には、3回にわたって活発な御議論をいただき、誠にありがとうございました。
 最後に、事務局からお願いいたします。
○勝又補佐 本改善検討部会の閉会に当たりまして、看護課長の習田より一言御挨拶申し上げます。
○習田課長 皆様、こんにちは。医道審議会保健師助産師看護師分科会保健師助産師看護師国家試験制度改善検討部会の取りまとめに当たりまして、一言御挨拶申し上げます。
 委員の先生方におかれましては、御多用の中、当部会に御出席を賜りまして、誠にありがとうございます。皆様方におかれましては、1月から3回にわたりまして、保健師助産師看護師国家試験の在り方について、幅広い見地から精力的に御議論いただきました。ありがとうございます。また、萱間部会長の御尽力の下、本日、このように報告書を取りまとめていただきましたことを深く感謝申し上げます。
 国民に提供されます医療サービスの質を担保する上で、保健師助産師看護師国家試験は大変重要な位置づけであり、今回、御提言いただきました内容を試験委員会における試験問題の作成に反映させ、保健師助産師看護師国家試験制度の改善を図っていきたいと考えております。委員の皆様には、引き続き御助言いただくことがあるかと思いますが、今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。
 今後とも保健医療福祉を取り巻く状況の変化や国民の期待に応えられるよう、保健医療人材の確保と質の向上のため、皆様方の御指導と御協力を賜りますようお願い申し上げます。どうもありがとうございました。
○勝又補佐 それでは、今後、取りまとめをいただきました最終的な報告書につきましては、厚生労働省のホームページでも公表を行う予定でございます。
 以上となります。
○萱間部会長 では、これをもちまして、令和7年度保健師助産師看護師国家試験制度改善検討部会を終了いたしたいと思います。お忙しいところ、ありがとうございました。