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2015年7月23日 平成27年度第2回発がん性評価ワーキンググループ

労働基準局安全衛生部化学物質対策課化学物質評価室

○日時

平成27年7月23日(木)15:30~17:30


○場所

経済産業省別館 114会議室(1階)


○議事

○櫻井有害性調査機関査察官 定刻となりましたので、ただいまより、第2回「発がん性評価ワーキンググループ」を開催させていただきます。委員の異動について御報告いたします。吉田委員に替わり、国立医薬品食品衛生研究所安全性生物試験研究センター病理部長の小川委員が就任されております。本日は、小野寺委員から欠席との御連絡を頂いております。

 以降の議事進行は西川座長にお願いいたします。

○西川座長 議事に入る前に、事務局より議事次第と資料の確認をお願いします。

○櫻井有害性調査機関査察官 本日お配りした資料は、傍聴される方も含め、ここにおられる方全員に配られたものと、机上配布資料として、御討議される方のみに配られた資料に大別されます。また、全ての資料に対して、各ページの右下隅に通しのページ番号を振ることも考えましたが、かえって分かりにくくなる場合もあるので、通しのページ番号を振らずに、資料もともとのページ番号を生かしている資料もあります。さらに、資料という位置付けのものと、参考資料という位置付けのものがあります。大変分かりにくくなり申し訳ありませんが、本日の議事が分かりやすく、円滑に進行するために、少々くどく説明させていただきます。

 資料1-1「ブチルアルデヒドの発がん性試験の具体的な方法について」、資料1-2「ブチルアルデヒドの概要」、資料2「遺伝子改変動物を用いたがん原性試験による調査の基準」、資料3-1「複層カーボンナノチューブ(MWCNT)の吸入によるがん原性試験結果」、資料3-2「複層カーボンナノチューブに関するがん原性指針策定の要否について」、資料3-3「複層カーボンナノチューブ(MWCNT)のラットを用いた吸入によるがん原性試験報告書」、資料3-4「複層カーボンナノチューブの発がん試験の概要」です。参考資料1「発がん性ワーキンググループ参集者名簿」、参考資料2「国が実施する発がん性試験について」です。机上配布資料として、資料3-4-2「複層カーボンナノチューブの発がん試験結果」、資料3-5「カーボンナノチューブの遺伝毒性試験結果」、資料3-5-2「カーボンナノチューブの染色体異常試験結果(平成2226年度)」です。机上配布の参考資料3は遺伝子改変マウスを用いた発がん性試験に係る文献情報、参考資料4は複層カーボンナノチューブに係る文献情報です。番号の入っていない机上配布資料は、会議後回収させていただきます。本資料を用いて発言される際は、製品名ではなく、各物質名に付けられた丸数字番号で特定されるよう御協力をお願いいたします。資料は以上になりますが、もし資料に不備がありましたら事務局にお知らせください。

○西川座長 議題に入ります。議題(1)「ブチルアルデヒドの試験動物の種類の決定について」を、事務局から説明してください。

○平川化学物質評価室長補佐 

資料1-1と資料1-2を用いて説明させていただきます。ブチルアルデヒドの発がん性試験の具体的な方法についての説明です。昨年度の検討会において、平成27年度から着手するがん原性試験の物質ということで、ブチルアルデヒドを選定いたしました。これの発がん性試験の具体的な方法です。

 まず、検討すべき事項は、1種類のげっ歯類を使用した長期発がん性試験と、別の種類のげっ歯類を使用した短期・中期in vivo試験を実施するに当たり、動物種を定めるということです。(1)長期発がん性試験に使用する動物種、(2)短期・中期in vivoげっ歯類試験系による試験の要否、(3)(2)で「要」の場合においての採用する試験法及び使用する動物種です。これまで直近の例で申しますと、2-ブロモプロパンにおいては、長期試験においてはラット、中期試験で遺伝子改変マウスということでの動物種となっております。酸化チタンナノ粒子においては、長期試験がラット、中期試験で遺伝子改変マウスを使用することとしています。

 検討の際に考慮すべき事項です。ブチルアルデヒドが選定された経緯です。ラット及びマウスの2週間経口投与試験及び13週間経口投与試験は、ともにNTPで実施済みであるが、結果の発表がされていない。この経緯については、現在確認中です。

 微生物変異原性試験では陰性でした。培養細胞を用いた3つの試験系:遺伝子突然変異試験、姉妹染色分体交換試験及び不定期DNA交換試験では、全て陽性の結果です。培養細胞を用いた染色体異常試験では陽性と陰性の両方の結果がありました。その他、雌雄マウスを用いた末梢血の小核試験では、雌雄とも陰性の結果です。

 ブチルアルデヒドの概要です。選定の際に使われた内容を参考に付けております。ブチルアルデヒドについては、融点が-99℃、沸点が74.8℃ということでの液体の物質です。遺伝毒性試験の概要については、Ames試験の複数の試験で陰性、染色体異常試験で陽性ということで、数的異常、構造異常が認められます。小核試験で陰性です。法規制については、現在、強度の変異原性が認められる物質ということで指定されております。GHS分類、管理濃度とも現在は未設定です。IARCの発がん性は設定されておらず、産衛・ACGIHとも許容濃度は未評価です。以上がブチルアルデヒドの状況です。

 参考としてブチルアルデヒドの吸入試験においては、一般試薬を使用することを予定しているが、試薬の保存は遮光、室温保存となっているものの、分解性に関する記載はないということです。

 発がん性の具体的な方法について御審議をお願いいたします。

○西川座長 今年度から着手する予定になっている、ブチルアルデヒドに係る動物の種類の選択に関する内容です。ただいまの説明に対し、御意見等がありましたらお願いいたします。特にないようでしたら、先に結論を言うのもあれなのですが、これまで同様にラットの長期試験と、遺伝子改変マウスの中期試験をやるということが事務局の提案でしょうか。

○平川化学物質評価室長補佐 これまで、2-ブロモプロパン、酸化チタンとも、先ほど申し上げたような動物種ですので、この検討会の中で、そのような形で同意が得られましたら、実施者のほうに、試験はこの内容で進めていただくということで考えております。

○西川座長 御意見をお願いいたします。資料1-1を見ると、1番目の項目で、「検討すべき事項」として、(1)長期の発がん性試験に使用する動物種。(2)短期・中期in vivoげっ歯類試験系による試験の要否。ここで必要な場合、(3)採用する試験及び使用する動物種を決める。この要否についても議論する必要があるということですか。

○平川化学物質評価室長補佐 (2)において、否とする場合の何か情報がありましたら、否という選択肢もあろうかと思いますけれども、特にそのような情報がなければ、要という形になろうかと思います。

○西川座長 よろしいでしょうか。

○若林委員 1番と2番についてです。この場合、長期発がん性試験及び短期・中期のin vivoげっ歯類試験系において、このブチルアルデヒドの投与ルートは経口投与を考えているのですか。

○平川化学物質評価室長補佐 長期発がん性試験に関しては吸入ということで考えております。短期・中期については、議題(2)のほうに、「遺伝子改変動物を用いた発がん性試験の基準」ということで書かれております。そちらにつながってまいりますので、また併せて御議論いただければと思います。

○津田委員 ラットですね。

○平川化学物質評価室長補佐 前回と前々回の2-ブロモプロパンと酸化チタンの場合は、長期試験でラットを使っておりましたので、この検討会の中では、そのままラットでいこうということであれば、そのような結論を得たことをもって、実施者のほうには、ラットでいきましょうという形でお伝えさせていただくことになります。

○津田委員 マウスでやるとしたら、遺伝子改変動物のほうという、それで対をなすということですね。

○平川化学物質評価室長補佐 平成24年度からの議論の中で、2種類の長期試験ということではなくて、1種類の長期、もう1種類については短・中期でやるという形での方向性を頂いておりますので、それに沿ってやらせていただくことになります。

○西川座長 遺伝子改変マウスを使った吸入試験は、もう実施済みということですね。

○平川化学物質評価室長補佐 遺伝子改変マウスの基準については、平成28年度からの予定ということですので、これからの話になります。基準については、資料2のほうで後ほど説明させていただきます。

○小川委員 今までや、直近の2剤については全て経口で行われたということですか。

○平川化学物質評価室長補佐 これまでの実験ということで言うと、吸入と経口とそれぞれ1物質ずつやっていました。途中からは吸入試験のみとなっております。

○小川委員 今回が初めてではないというか、実施可能ということがある程度担保されている。手技的にはOKということですね。

○平川化学物質評価室長補佐 遺伝子改変マウスでの試験は平成28年度から開始予定ということで、直近では2種類の動物での吸入試験という形で行っております。

○西川座長 吸入が原則で、どうしてもそれが無理な場合には経口でもということですね。

○平川化学物質評価室長補佐 そうです。

○森戸化学物質対策課長 長期試験は、吸入が原則です。

○西川座長 それで、遺伝子改変についてはまだこれからということですね。

○森戸化学物質対策課長 はい、そうです。

○若林委員 NTPの結果は出ていないということですけれども、いつ実施されて、全然漏れ伝わってこないのですか。大変参考になるかと思うのです。

○平川化学物質評価室長補佐 NTPのほうではコンプリートということで、既に試験自体は終わっているのですけれども、試験結果についての最終報告書が出ていない状況です。これについては、現在NTPのほうに状況確認をしています。

○若林委員 いつコンプリートになったのですか。

○平川化学物質評価室長補佐 詳細は出ておりませんが、コンプリートされているとの情報のみ得ております。

○若林委員 分かりました。

○西川座長 ラットの長期試験を吸入でやるかどうかですが、NTPの試験はどちらの経路でしたか。

○若林委員 13週間の経口です。

○西川座長 これは、既に平成261127日の有害性評価小検討会で、発がん性を実施する物質として選定されておりますので、試験をすることは当然だと思います。そのために、長期のラットの発がん性試験をやるということと、遺伝子改変マウスの中期の試験をやるということでよろしいでしょうか。

○津田委員 先ほどの13週は当然やるということですね。

○平川化学物質評価室長補佐 そうです。

○津田委員 NTPは経口ですから全く別なので、予備試験も兼ねて必要ということですね。

○西川座長 吸入でいけるかどうかという確認というか、それを一番最初にやらなければいけないですね。

○北村化学物質情報管理官 有害性評価小検討会で選定していただく際に、既にフィージビリティ試験自体は終わっていて、長期試験が可能な物質から選んでおりますので、その点については大丈夫です。

○西川座長 長期吸入が可能ということですね。

○北村化学物質情報管理官 そうです。

○西川座長 分かりました。恐らくマウスも吸入が可能ではないかと思うのです。それは、後でまとめて議論したいと思います。

○角田化学物質評価室長 昨年の経緯ですが、酸化チタンを検討したときに、当初はラットの長期を行って、マウスについては発がん性試験データがあるのでやらなくてもいいのではないかという議論もありました。当初は長期試験だけということで整理したのですけれども、その後、マウスの試験も物質の投与期間が短いなど、それだけで判断できるかどうかということもありましたので、両方やるという形で再整理した経緯があります。

○西川座長 したがって、ラットと遺伝子改変マウスの両方やることになると思います。この内容については、今申し上げたとおりに進めさせていただきます。特に後日の確認は必要ないと思いますので、そのように進めていきたいと思います。ありがとうございました。

 議題(2)に移ります。これが「遺伝子改変動物を用いた発がん性試験の基準について」です。事務局から説明をお願いします。

○平川化学物質評価室長補佐 先ほどの御議論の中にもありましたけれども、資料2「遺伝子改変動物を用いたがん原性試験の調査の基準」です。これについては平成28年度の2-ブロモプロパンから試験を始めることになります。それに先立って調査の基準ということで、最低限の縛りということで皆様方に御理解いただければと思います。順番に申し上げます。

1 試験の方法です。がん原性の投与方法は、被験物質の物理化学的性質及び人体がばく露される経路を考慮して選択されなければならない。

2 試験に用いる動物です。(1)がん原性試験に用いる動物は、遺伝子改変動物のマウスの体重がそろった8週齢前後としなければならない。(2)がん原性試験に用いる動物数は、1群につき、雄及び雌それぞれ25匹以上としております。

3 投与群及び対照群です。(1)がん原性試験における投与群の数は、雄及び雌それぞれについて、3段階以上としなければならない。(2)がん原性試験において、投与群のほかに対照群を設定しなければならない。

4 被験物質の用量です。がん原性試験における被験物質の用量は、次に定めるところによらなければならない。(1)用量は、あらかじめ短期試験を行い、その結果により決定すること。(2)最高用量は、腫瘍以外の原因で死亡率を増加させることなく、かつ、最小限の毒性兆候を表すのに十分な用量とすること。

5 投与期間です。がん原性試験における投与期間は、6か月以上としなければならい。

6 観察及び測定事項です。(1)各群の全例について、一般状態及び体重を適切な頻度で観察しなければならない。(2)摂餌量を適切な頻度で測定しなければならない。(3)被験物質と飲料水に添加し投与する場合は、摂水量を適切な頻度で測定しなければならない。(4)試験に使用した全ての動物を解剖し、器官・組織の肉眼的観察及び病理組織学的検査を行わなければならない。また、屠殺時、必要に応じて血液を採取し、被験物質の毒性を考慮して、適切な項目について検査を行わなければならない。(5)病理組織学的検査には、次の器官・組織について行わなければならない。

 このように最低限の縛りとさせていただきたく、御検討をお願いいたします。

○西川座長 遺伝子改変動物を用いた発がん性試験に関しては、1種類の動物の長期試験と並行して、もう1種類の動物で実施することとなっております。これは先ほど議論してきたところです。平成28年度から実施する、2-ブロモプロパンからこの試験法を導入するに当たり、この試験の基準について御意見等がありましたらお願いします。

3番の投与群は「3段階以上」とあるのですが、これはよろしいでしょうか。

○津田委員 3段階というのは、コントロールがゼロ、高用量という意味ですね。

○西川座長 いや、これは対照群は別です。(2)に対照群がありますが、4群ですよね。ここまで必要かどうかについて御意見を頂きます。

○平川化学物質評価室長補佐 書き方とすると、例えば「対照群を除く3段階以上」と書くか、「4段階」と書くか、その辺のことになります。

○西川座長 内容はいいのですけれども、この「3段階以上」というのが適当かどうかということです。

○小川委員 3段階で問題ないとは思うのですけれども、3段階にするべきであると言うか、あるいは3段階以上として、最低3段階行ってくださいという形にするかという意味合いになりますか。

○西川座長 医薬品は2段階以上でやっていたような気がするのです。通常のラットのがん原性試験でも、3段階の投与群のモデルというのはないでしょう。2段階以上ですよね。

○若林委員 低用量、高用量ですね。

○西川座長 そうですよね。この原案はどこから持ってきたのですか。長期の試験ですよね。

○平川化学物質評価室長補佐 いろいろなガイドラインなどをベースにしながら、日本バイオアッセイ研究センターの皆様からも御助言を頂きながら、これらの形を基準の案ということでお示ししております。

○小川委員 OECDの普通のがん原性試験の場合は3段階でしたか。医薬品は2段階ですか。

○西川座長 これまでのラットのがん原性試験を見ても、少なくとも3段階ではやっていますので、それに準ずるとすれば同じでもいいかと思います。余り簡略化するのもまずいと思いますので、取りあえず3段階というのはこのまま残したいと思います。

 もう1つは4番目の(1)に、用量設定試験が13か月とありますが、これはどうでしょうか。

○津田委員 用量設定3か月というのは90日の試験ですね。

○西川座長 でも、これはトータルで6か月しか試験をしないのです。

○津田委員 rasH2を使った場合ですね。

○西川座長 そうです。ですから、予備試験としては長すぎるような気がするのです。

○津田委員 そのまま延ばせば終わってしまいます。こんなことを書かずに、「適宜な短期試験により用量設定をする」ということでは駄目ですか。ある程度時間がないと、実施するほうも大変ではないかと思います。目安があるといいと思うのです。

○小川委員 最低1か月という意味合いでは、この文章でも読めるのかと思います。

○若林委員 全体のプロセスで1か月ぐらいでしょうね。

○小川委員 そうですね。

○西川座長 3か月というのが出てくるのがちょっと。

○若林委員 ちょっと置けば4か月になってしまう。

○西川座長 それでは。

○平川化学物質評価室長補佐 「1か月から3か月」の所を、「1か月以上」ということで。

○西川座長 1か月以上のほうがいいでしょうね。

○若林委員 1番の試験の方法に、被験物質の物理化学的性質及び人体ばく露される経路を考慮して選択するということになっています。6番の(2)が摂餌量で、餌などを考ています。(3)が飲料水です。人体ばく露の経路を考えると、時には皮膚に塗布したり、吸入をしたり、胃内に投与したりということも、化学物質によっては考えられると思います。そうすると、(2)(3)で餌に混ぜるか、飲料水に混ぜるかというようなことを書いて、これで規定してしまっているような感じが、ややもすると感じられるので、ここの所はいかがかと思いました。遺伝子改変マウスは、餌か飲料水に混ぜてやるわけではないですよね。

○西川座長 当然混ぜますよね。

○平川化学物質評価室長補佐 実際に試験施設等の絡みが当然ありますので、どういう試験がそのときにできるかどうかというところがあります。吸入でやる場合、やれる場合、それ以外の場合と、いろいろな考え方や状況が出てこようかと思います。そこについては、実際に試験を実施する際に決めさせていただければと考えています。

○西川座長 投与方法とかばく露経路としては、吸入も入るということですね。

○平川化学物質評価室長補佐 そうです。

○西川座長 若林先生がおっしゃったのは、6番の(2)(3)ですか。

○若林委員 そうです。

○西川座長 これは餌の量を測るとか、飲水の量を測るというのは、別の意味もあると思うのです。

○若林委員 そうすると、皮膚とか胃内といった場合には、投与量を適切に測るということをどこかに書く必要はないのですか。それは当然なのですけれども。(2)(3)をこのように改めて書かれると。

○西川座長 その前に、胃内投与とか、皮膚塗布という選択はあるのですか。余り聞いたことがないです。

○平川化学物質評価室長補佐 今までの試験で、皮膚塗布は過去何年かのものではなかったように理解しております。

○森戸化学物質対策課長 吸入が基本なのですけれども、多分、濃度をものすごく高くするというのは、沸点によっては無理になると思うのです。蒸気圧の関係とかが出てきます。余り高濃度になると液体のままですから、ある意味で逆に、水に混ぜるしか投与できないのではないかと思うのです。

○若林委員 これは、吸入が前提にあるわけではなくて、化学物質があって。

○森戸化学物質対策課長 そうです。

○若林委員 その毒性をうんぬんするのでしたならば、もちろん吸入はある。

○森戸化学物質対策課長 長期試験としては吸入をやるのが前提ですので、その前提のための中期試験です。長期は必ず吸入でやるということです。そういう意味では、それが前提の試験であるということです。

○若林委員 失礼しました。でも、接触するのだったら皮膚接触というようなことは当然考えられるような気がするのです。

○西川座長 吸入するというばく露が一番高いので、原則は吸入なのです。

○若林委員 そういう大前提を考えるということですね。

○西川座長 それができない場合に。

○津田委員 食品安全委員会の場合は、当然経口が主になりますが、こちらの場合は吸入ばく露形態になります。

○若林委員 そのようなものしか対象にしないということですか。

○森戸化学物質対策課長 労働の場でのばく露ですから、好んで食べるということはないので、気中にあるものを作業中に吸うということが基本ですので、そういう意味で吸入ばく露がベースになります。

○若林委員 労働関係ですね。でも、何か触るのではないかと思うのです。

○森戸化学物質対策課長 触る、まあ保護衣とか。

○北村化学物質情報管理官 保護衣とか保護手袋でガードはできると思います。

○小川委員 「病理組織学的検査には、次の器官・組織について行わなければならない」と、6(5)に記載してありますけれども、臓器重量の記載はしなくてもよろしいですか。

○西川座長 これは全部書いていないので、最低限やらなくてはいけない項目だけピックアップしていると思います。

○小川委員 どこまで書くかということですね。

○西川座長 どこまで書くかです。

○平川化学物質評価室長補佐 基準ということは、一定の最低限のものという形で考えています。

○西川座長 通常は、臓器の重量は測るでしょう。この観察・測定事項を全て網羅しているわけではないですよね。

○角田化学物質評価室長 「経口投与する場合にあっては」というのが(2)に付くのでしょうか。

○小川委員 摂餌量自体はルーチンで測る。

○__ 経口投与は(3)ですね。

○角田化学物質評価室長 失礼しました。経口は(3)ですね。(2)は適切な摂餌でした。。

○西川座長 余り細かいことを書いても仕方がないような気がしますので。

○津田委員 (2)(3)を一緒にして、「摂餌・摂水量を適切な頻度で測定しなければいけない」でいいのではないですか。そんな感じがしますね。

○西川座長 ただ、被験物質の投与経路が、経口なのかそうではないのかによっても違ってくると思うのです。経口投与でなくても、摂餌量や摂水量を測るのは常識的な部分だから、その辺りは。

○平川化学物質評価室長補佐 表現ぶり等については、また改めて事務局から委員の皆様方に確認させていただくことでよろしければ、そのような形にさせていただきます。

○西川座長 そのようにお願いします。これをもう少しよく見ていただいて、少しブラッシュアップすることにしたいと思いますので、是非御意見を頂ければと思います。これで、議題(2)は終わります。

 次に、議題(3)に移ります。「複層カーボンナノチューブのがん原性試験結果等について」を事務局から説明してください。

○角田化学物質評価室長 資料3-1です。先般、623日に有害性評価小検討会が開催され、日本バイオアッセイ研究センターで実施したラットの2年間の吸入ばく露によるがん原性試験の結果について報告されました。被験物質であるMWNT-7について、委員の検討によって、がん原性が確認されました。。

 また、同委員会の検討結果として、大臣が発がんのおそれがある化学物質について公表する指針の対象とすることが適当だという結論が出ております。また、リスク評価の対象とするかどうかについても検討が必要とされたという経緯があります。

 つきましては、有害性の評価小検討会、このワーキングの親検討会になるのですが、そこで検討された結果について、本ワーキングにも結果を御報告するということと、MWNT-7に限らず、複層カーボンナノチューブについて、私どももこれまで委託事業等を通じて試験成績等の情報を収集しておりますので、その結果としてまとめたものを御報告したいと考えております。

 資料につきましては、論文がオープンアクセスになっているものの記述から整理したものについては、そこで公開されている製品名も含めて資料の中に入れておりますが、そうではないもの、あるいは企業情報を含むものについては、従来どおり委員の検討用の机上配布ということで整理しております。

 まず資料3-1を御説明します。「複層カーボンナノチューブ(MWCNT)の吸入によるがん原性試験結果」という資料を御覧ください。これは後に細かい報告(資料3-3)が付いており、そこではMWNT-7と書かれておりますが、そういう特定の製品について検討した結果です。

 被験物質は複層カーボンナノチューブです。1-4に製造量が書かれていますが、今回の試験に用いたものを含めた複層カーボンナノチューブの全製造量として、国内で経産省に報告されたナノテクノロジービジネス推進協議会の会員企業の2013年の製造量合計は46トンとなっています。

 用途は、エレクトロニクス分野、エネルギー分野、マテリアル、バイオ、ナノテクノロジー関係ということで、かなり広く使われているものです。

 許容濃度等については、管理濃度は未設定、日本産業衛生学会でも許容濃度は未設定、ACGIHも未設定です。IARCではGroup2Bということで、これはMWCNT-7、被験物質と同じものですが、これについて昨年このような評価がなされており、それ以外のMWCNT、複層カーボンナノチューブについては、単層のものと同じでGroup3という評価になっています。

  次ページは、遺伝毒性については別途資料を付けておりますが、飛ばして、2の目的です。被験物質のがん原性を検索する目的でラットを用いた吸入による長期試験を実施しました。

 試験は、ラットを用い、被験物質投与群3群と対照群1群、計4群の構成で、各群とも雌雄50匹とし、合計400匹を使用しました。先ほど資料2でコントロール以外3群とありましたが、長期試験はこのような形でやっています。被験物質の投与は、微粒子発生装置で発生させたMWCNTエアロゾルを16時間、15日間で104週間全身ばく露(経気道投与)させることによって行ったものです。投与濃度は、雌雄とも00.020.2及び2mg/m3 4段階です。観察、検査として、動物の生死及び一般状態の観察、体重測定、摂餌量測定、尿検査を行い、さらに、血液学的検査、血液生化学的検査、解剖時の肉眼的観察、臓器重量測定、病理組織学的検査及び透過型電子顕微鏡による肺中のMWCNTの観察を行ったところです。

 結果ですが、動物の生死確認では、雌雄各群の生存動物は、対照群とばく露群との間に差は認められず、雄では36匹以上、雌では34匹以上が生存したというところです。

 体重は、雄では対照群とばく露群との間に差は認めらず、雌では2mg/m3 群でばく露1週、ばく露最終段階の102週と104週で低値が認められたが、その変化は僅かなものでした。

 血液学的検査では、雄の2mg/m3 群で赤血球数、ヘモグロビン濃度、ヘマトクリット値及び白血球数の増加がみられた。雌では、白血球数が全ばく露量で高値であった。尿検査及び血液生化学的検査では、雌雄に特記すべき変化はみられなかった。

 解剖時の肉眼的観察では、雌雄の0.2mg/m3 以上の群で肺の結節が観察された。さらに、雌雄とも2mg/m3 群に肺の白色斑や黒色斑が全葉に散在性にみられた。臓器重量では、雄は0.2mg/m3 以上の群、雌では0.02mg/m3 以上の群から肺の重量増加が認められ、雌雄とも2mg/m3 群の増加が顕著であった。

 病理組織学的検査の結果です。まず雄ですが、腫瘍性病変ということで肺です。細気管支-肺胞上皮腺腫の発生が対照群で1匹、0.02mg/m3 群で1匹、0.2mg/m3 群で7匹、2mg/m3 群で5匹認められ、Fisher検定によって0.2mg/m3 群に増加が示されました。0.2mg/m3 群の発生率は14%で、バイオアッセイセンターのヒストリカルコントロールデータの範囲を超えています。それから、細気管支-肺胞上皮がんの発生が対照群で1匹、0.02mg/m3 群で1匹、0.2mg/m3 群で8匹、2mg/m3 群で10匹認められました。Peto検定とCochran-Armitage検定で増加傾向を示し、Fisher検定では、0.2mg/m3 群と2mg/m3 群に増加がみられました。これらの群の発生率はセンターのヒストリカルコントロールデータの範囲を超えているということです。これらの腫瘍に加えて、2mg/m3 群では腺扁平上皮がんの発生が1匹認められました。腺扁平上皮がんはセンターのヒストリカルコントロールデータにはみられないまれな腫瘍です。

 上記の肺中にみられた2種類の悪性腫瘍を合わせた発生はPeto検定とCochran-Armitage検定で増加傾向を示し、Fisher検定で0.2mg/m3 以上の群に増加がみられました。それから、細気管支-肺胞上皮腺腫と細気管支-肺胞上皮がんを合わせた発生もPeto検定とCochran-Armitage検定で増加傾向を示し、Fisher検定で0.2mg/m3 以上の群に増加がみられました。肺にみられた3種類の腫瘍を合わせた発生は、Peto検定とCochran-Armitage検定で増加する傾向を示し、Fisher検定では0.2mg/m3 以上の群に増加がみられたということです。

 非腫瘍性病変は次のページです。肺胞壁の限局性線維性肥厚と肉芽腫性変化が0.02mg/m3 の群からみられ、0.2mg/m3 以上の群で増加したということです。細気管支-肺胞上皮過形成と肺胞上皮細胞過形成が0.2mg/m3 以上の群で増加した。また、異型過形成、終末細気管支上皮過形成及び肺胞マクロファージの浸潤が2mg/m3 の群で増加したということです。

 胸膜ですが、肺胸膜では、線維性肥厚が0.02mg/m3 0.2mg/m3 群の少数例にみられ、2mg/m3 群では増加した。壁側胸膜では、限局性線維化はばく露濃度に対応して増加しました。横隔膜や縦隔の中皮の単純過形成は、2mg/m3 で増加しています。

 次は雌です。腫瘍性病変ということで、まず肺の部分です。細気管支-肺胞上皮がんの発生が、対照群で0匹、0.02mg/m3 群で1匹、0.2mg/m3 群で0匹、2mg/m3 群で5匹認められ、これはPeto検定とCochran-Armitage検定で増加傾向を示して、Fisher検定で2mg/m3 群に増加が示されました。また、細気管支-肺胞上皮がんはヒストリカルコントロールデータにはみられない、まれな腫瘍であったということです。2mg/m3 群では、扁平上皮がん、腺扁平上皮がん及び低分化型腺がんの発生が各1匹に認められ、扁平上皮がん、腺扁平上皮がん及び低分化型腺がんはセンターのヒストリカルデータでみられない、まれな腫瘍です。

 上記の肺でみられた4種類の悪性腫瘍を合わせた発生ですが、Peto検定とCochran-Armitage検定で増加傾向を示し、Fisher検定で2mg/ m3 群で増加が示されました。また、肺にみられた良性又は悪性腫瘍を合わせた発生は、Peto検定とCochran-Armitage検定で増加傾向を示して、Fisher検定で2mg/m3 群に増加がみられました。

 非腫瘍性病変ですが、肺胞壁の限局性線維性肥厚と肉芽腫性変化が0.02mg/m3 群からみられ、0.2mg/m3 以上の群で増加した。また、細気管支-肺胞上皮細胞過形成、異型過形成、肺胞上皮細胞過形成、終末細気管支上皮過形成及び肺胞マクロファージの浸潤が2mg/m3 群で増加を示しました。

 肺胸膜です。線維性肥厚が、0.02mg/m3 群と0.2mg/m3 群で少数例にみられ、2mg/m3 群では増加した。壁側胸膜では、限局性線維化と中皮の単純過形成が観察されたということです。

 今まで申し上げたのが、12ページの上の表が雄で、下の表が雌です。その全体を整理したものが11ページの最後の「まとめ」に載っております。当該被験物質を00.020.2及び2mg/m3 の濃度で2年間にわたり、雌雄のラットに全身ばく露した結果、雄では0.2mg/m3 以上の群、雌では2mg/m3 以上の群で肺の悪性腫瘍の発生増加が認められた。したがって、MWCNTはラット雌雄への全身ばく露により新たながん原性を示すと結論するという形でまとまっています。

17ページの資料3-2で、「複層カーボンナノチューブに関するがん原性指針策定の要否について」ということで、これも有害性評価検討会に出した資料です。これを受けて、がん原性指針の策定が必要という結論になったということです。

 基本的な考え方ですが、専門家による評価を行い、「発がん性がある」と評価された物質については、原則として、「労働安全衛生法第28条第3項の規定に基づき厚生労働大臣が定める化学物質による健康障害を防止するための指針」(いわゆる「がん原性指針」)を策定、公表しているということです。

 ただし、当該物質に変異原性がなく、かつ試験の高用量のみで腫瘍発生増加が認められた場合には、労働環境中の濃度を考慮して、指針策定の要否を判断することとしております。

 こうしたことで、「発がん性あり」と評価されても、指針の策定に至らなかったものもありますが、今回の物質、MWNT-7ですが、がん原性指針の策定が必要となりました。

 資料3-3という試験結果の細かい資料がありますが、これについては説明を省略させていただき、報告書の最後の別とじになっている資料3-4「複層カーボンナノチューブの発がん試験の概要」について御説明します。ここには、委託事業等を通じて収集・整理した、発がん性試験結果ということで公表されている、ほとんどがオープンアクセスのものですが、その概要を整理したものです。

 まず1の、Takagi et al.で、これは被験試料としてはMWCNT-7で、マウスの腹腔内投与で、中皮腫が発生したというものです。

 右に概略を整理しておりますが、特に下線を引いている所ですが、25週間後までに全て死亡又は瀕死状態となり、剖検した16匹中14匹のマウス腹腔内に中皮腫の発生がみられました。この実験では、対照群には腫瘍の発生や死亡はみられていないが、同用量のクロシドライト投与群では、18匹中14匹に中皮腫がみられた。ただ、この報告に対して、用量が高すぎるという批判もあります。括弧で書いているのは試験の概略です。

2Poland et al.の試験です。これは著作権の関係で公表されているアブストラクトの部分を載せていますが、MWCNT4種類について実施したもので、マウスの腹腔内投与です。これは炎症と病変が形成されたということで、右の所の下線でinflammation and the formation of lesions known as granulomasと、肉芽腫について言及しています。

2ページの3ですが、これはMWCNT-7で、陰嚢内への投与です。結果としては腹膜の中皮腫が出ており、概要の欄ですが、MWCNT0.24mgの用量で雄のF344ラットの陰嚢内に投与し、52週間観察したところ、7匹中6匹の腹腔に中皮腫がみられ、胸腔への転移もみられた。一方、アスベストの一種であるクロシドライトを0.47mgの用量で陰嚢内に投与したラットや、対照群のラットには中皮腫の発生がみられなかったということです。備考欄は、先ほども触れましたが、IARCの発がん性分類がMWCNT-7について、昨年、Lancet oncology2014 Dec.)にまとめられておりますが、この文献については、その中で引用されているものです。

4Mullar et al.ですが、これはMWCNT2種類を使っています。これもラットですが、腹腔内の投与です。中皮腫の発生増加はなかったということです。これは金属を含んで格子欠損のあるMWCNTと、そうではないものについて、雄性Wistarラットに腹腔内投与をしたものです。一番下にありますが、MWCNTについては格子欠損の存在の有無にかかわらず、中皮腫の増加はみられなかったと報告されています。1番のTakagi et al.の陽性結果との相違はMWCNT繊維の長さに起因するということも推論されています。

5MWCNT-7で、Sakamoto et al.ですが、これはラットの陰嚢内投与ということで、中皮腫、過形成、発症なしという3群間で血清メソテリン濃度に差があるということですので、3ページの上の末尾に書いてありますが、ERC/Mesothelinは、発がんの初期の段階で増加し、発がんの進行とともに更に増加し、中皮腫のバイオマーカーとして有用であることが示唆されたという結論です。

6Donaldson et al.、これは2010年ですが、これはメカニズムの研究で、上から4行目の「即ち」以降に、気管内に投与されたMWCNTは肺間質を通って内臓胸膜を経て壁側胸膜に達する。壁側胸膜には裂孔があり、その裂孔は通常リンパ液調節用の流路となっておりますが、細いMWCNTや微細な粒子はその裂孔を通過し、肺リンパ管を通って縦隔リンパ節等の肺リンパ節を通過した後で血管に入る。しかし、裂孔を通過できない長いMWCNTや長いアスベスト繊維は裂孔の付近に蓄積する。裂孔に蓄積した長いMWCNT又はアスベスト繊維はマクロファージに貪食されるが、不完全貪食のために、炎症と活性酸素産生を促進し、付近の中皮細胞のDNAに障害を与え、中皮細胞に突然変異を惹き起こすということです。

7Varga and Szendi2010年の結果です。これは単層カーボンナノチューブと複層カーボンナノチューブをそれぞれ1種、右にサイズが書かれておりますが、こうしたものをゼラチンカプセルに入れて、10mgの用量でF344ラットに腹腔内投与をしましたが、中皮腫の発生はみられなかったというものです。追加情報なども下に書いておりますが、中皮腫が出なかったという整理です。

8は名古屋大学ですが、2011年のものです。MWCNT5種類のラットの腹腔内投与です。結果としては、細いMWCNTで、より高い発がん性を確認したということです。右に被験物質のNT50a以下5種類が書かれております。これは繊維長がほぼ同じで、繊維径の異なるMWCNTの腹腔内の投与試験です。右に下線を引きましたが、細いMWCNTは太いMWCNTと比べて、強い炎症を惹起し、早期に中皮腫が発生し、高率であったということです。その下に下線部がありますが、中皮細胞に入るためには、直径が小さいことのみではなく、剛性が高く、直線性が高いことが重要であると考えられたとなっています。この試験についても右の備考欄にありますが、IARCの発がん性分類のLancetの中で引用されています。

 次のページに、これも論文の中で整理されている表ですが、ラット発がん性について、それぞれの被験物質は、HighHighNDLowNoneと左から整理されています。

9Takagi et al.で、被験材料はMWCNT-7です。腹腔内投与で、マウスで腹膜の中皮腫が出たということです。これは最初のパラグラフにありますが、単回腹腔内投与をした後、最大1年間観察したということで、その下に線を引いてありますが、中皮腫は3μg群の5/20例、30μg群の17/20例、300μg群の19/20例で発生したということで、用量に依存して増加したという整理です。

6ページのNagai et al.で、先ほどの名古屋大の研究が8番にありますが、そこでの実施です。これはNTtnglという凝集するタイプのものを、ラットの腹腔内に投与し、中皮腫の発生はなかったということです。オープンになっているアブストラクトを記載したものです。一番下に括弧書で和文で書いてありますが、「互いに絡み合い凝集するタイプの直径15nmの繊維は中皮腫を発症しないことを確認」したというものです。

11番です。Mercer et al.ですが、これもMWCNT-7の吸入ばく露で肺胞組織の線維化が確認されたということです。吸入ばく露されたMWCNTは肺胞組織に沈着、滞留し、進行的、持続的な線維化反応をばく露後336日後まで起こしたということです。これも備考欄のとおり、Lancet oncologyで引用文献になっています。

12Sargent et al.。これもMWNT-7の試験です。マウス吸入・ばく露で、細気管支-肺胞性腺腫及びがんを促進したということです。これはMWCNT吸入ばく露による肺腺がんのプロモーション作用の有無を調べるということで行ったものです。最後に書いてありますが、これはMWCNTばく露がイニシエートされたマウスの肺細胞の腫瘍への進行を促進することを示しているということで、これもIARCLancet oncologyの中で引用文献とされているものです。

13Rittinghausen et al.2014年のデータです。これはMWCNT 4種類をラットの腹腔内投与したものですが、4種類に発がんを確認し、アスペクト比に加えて湾曲の度合いが発がん性に影響という結果です。8ページに表がありますが、ADが供試物質で、長さ、直径をこのようにまとめています。被験物質の一番右の欄にInner Angleと書かれておりますが、これが屈曲の度合いを示しているものです。A180度近いということですが、BCがそれに次ぐもので、Dは測定はしていませんが、一番大きいということです。中皮腫についての整理が一番右の欄にあります。

 表の上の下線部ですが、腫瘍は針状のMWCNT2種で高頻度かつ早期に観察され、曲線状のMWCNTでも2年間の試験の後半には観察されたということです。

14は、先ほどのバイオアッセイ研究センターでのデータですので、省略いたします。

 今のデータを整理したのが、机上配布の資料3-4-2の横長の表です。この表は今の資料3-4から114番までの試験の概要を整理してまとめたものです。左から種別、供試MWCNTの名称、形状、繊維径、繊維長、それから試験概要、結果概要、文献、Lancet oncologyで引用しているものはその旨を入れています。色を塗っている部分は、MWCNT-7についてのデータです。一番右に備考欄を入れていますが、例えば4Mullarについては、「細いが短い繊維」ということで、中皮腫の発生がないという形です。7についても同じで、12μmと比較的短いというこで、中皮腫が発生していません。8の試験は、備考欄に書いたとおり、繊維長がほほ同じ場合、細いほうが毒性が高かったという結果が出ています。10については、凝集タイプは発がんがなく、13は直線状・カーブともに程度に差があるが発がんが出ています。御覧のとおり、MWNT-7MWCNT-7)については比較的多くの試験がありますが、それ以外のものについてはそれほどデータが多くないのではないかと考えております。

 机上配布ということで、「会議後回収とさせていだたきます」という縦書きになっているものの2ページを御覧いただきますと、これは事業者に頂いたデータをまとめたものです。会社名や製品名等が入っておりますが、そこは伏せて御説明したいと思います。御発言の際も留意していただければ有り難いです。これは発がん性と反復投与毒性と単回投与毒性を調べられたものです。特に発がん性の所ですが、これは気管内投与の試験です。ハムスター等でのものです。所見の所を見ますと、肺に悪性腫瘍の発生増加はない、中皮腫の発生増加はないとあります。投与経過の所にあるとおり、2年間の試験です。一番上の部分はバイオアッセイの先ほどのものですが、その下の4つの発がん性試験は、悪性腫瘍や腫瘍性の病変はないという結果が出ています。

 右の備考欄に、それぞれの製品について、繊維径と繊維長が載っております。例えば14については、90nmの繊維径で5.5μmという繊維長です。

 反復投与毒性については、吸入試験の結果がその下に書かれておりますが、全身ではなくて鼻部についての試験です。90日の試験ということで、例えば9の試験については、主な病理組織所見として過形成等を伴う炎症性病変がみられており、1011も同様です。

 単回投与毒性が一番下にあります。主な病理組織所見として、線維化等を伴う炎症性病変という形で出ています。それは13です。12についても同じような炎症性の病変が出ています。これも参考に配布させていただきました。

 もう1つ、机上配布資料3-5「カーボンナノチューブの遺伝毒性試験結果」ということで、縦長の資料が載っています。3-5-2同様、製品名・事業者の名が入っておりますので、机上配布でお願いしたいと思います。遺伝毒性試験については、文章のほうですが、平成2225年度に関して、染色体異常試験を26試験行って、げっ歯類を用いる小核試験については6試験を実施しています。

 平成26年度は、染色体異常試験を8試験実施しました。染色体異常試験については、次ページに表の形で整理しております。全部で34試験ありますが、御覧のとおりの結果になっています。ここで試験結果が2つの欄に分かれていまして、構造異常と数的異常となっていますが、構造異常については確認されておらず、陽性のものについても全て数的異常という形になっております。それから形状の所がStraightとかCurveとかTangleと書かれておりますが、Straightのものについては比較的強い異常を示していると考えられるのではないかと思います。強いというのは、陽性の場合は括弧内に数的異常を20%誘発する用量を示しておりますので、これが低ければ比較的そういう異常が出やすいということだと理解しておりますが、そういったものがStraightのものに出ているということです。Tangle、凝集するような形態のものですが、そういうものについては異常は誘発しないか、あるいは、しても弱い傾向があるという形で整理されています。

 長くなりましたが、今日用意しましたとおり、多くの試験が実施されておりますし、それを踏まえて昨年IARCMWNT-7の発がん性分類を2Bとしているところです。今回いろいろと他の複層カーボンナノチューブについても情報収集をしたのですが、収集した情報を見る限り、限定的な感じもしますので、なお情報収集が必要な面があるのかと思ってはいますが、これらのデータを踏まえて、これらの試験結果についての御意見なり、このほか御存知の情報などがあれば、御教示いただればと考えております。よろしくお願いいたします。

○西川座長 詳しく説明いただきまして、ありがとうございました。ただいまの説明のとおり、623日の有害性評価小検討会で、長期発がん性試験の被験物質MWNT-7について、がん原性指針に加える必要があるとの結論となったところです。リスク評価の対象とするかについての検討も必要とされたところです。他の複層カーボンナノチューブのデータも含めて整理していただきましたので、試験結果等について御意見をお願いしたいと思います。

○津田委員 机上配布資料3-4-28番のNagai論文の要約に間違いがあります。一番上のNT50a。これは7です。

○角田化学物質評価室長 失礼いたしました。NT50aでなく、7ですか。

○津田委員 7です。論文に書いてあります。

○西川座長 NT50a7と同じということですね。

○津田委員 同じです。MWCNT-7で、発がん性が高いという報告と一致するわけです。あとの50bと……書いてあるのは、別の会社のMWCNTです。

○西川座長 論文では、どこに該当するのですか。

○角田化学物質評価室長 論文を用意しておりますが、8番ですから87ページに論文があります。今説明があったのは、102ページの下に、それぞれの供試物質があります。これもオープンアクセスのものですが、そこにNT50aという表現がありましたので、それを用いておりますが、先生が御指摘は、これが7ということですね。

○津田委員 そうです。元の論文は、ProNASMaterial and Methodsの所で、NT50a(MWCNT-7)と書いてあります。

○角田化学物質評価室長 ありがとうございます。

○津田委員 あとは、別の会社のものです。

○角田化学物質評価室長 はい。

○西川座長 論文の94ページの。

○角田化学物質評価室長 94ページですね。Material and Methods94ページで、そこの2行目にありますね。

○津田委員 Material and Methodsの所のMaterialsの所のNT50a(MWNT-7)と書いてあります。

○西川座長 分かりました。同じものということですね。ほかに御意見はありますか。

○若林委員 2つあります。1つは、机上配布の項目7の化合物の発がん性に関しては、これは公的機関でやっているのですが、既に何らかのジャーナルなどに発表があるものなのですか。

○角田化学物質評価室長 これは、確認いたします。

○津田委員 NEDOから既にスライドが公開されています、要約が。

○若林委員 きちんとした国際的なジャーナルには発表していないのですか。

○津田委員 そこは分からないです。私が見たのは報告書です。NEDOの報告書で出したスライドで見ることができます。それで見ても、陰性と書いてあります。

○角田化学物質評価室長 もし公表していて入手できるようなものであれば、そこは確認をしてまたお送りしたいと思います。

○津田委員 入手できるようになっているかは分からないですが、それは報告書として公表されています。

○角田化学物質評価室長 発がん性の所は、気管内投与のやり方になっていますので。2年に1回とか、それぞれの中で措置すると。私も、細かくは中身を把握しておりませんが、多分、液体に希釈して口腔から気管に投与するような。

○若林委員 シングルインジェクションってことですか。

○津田委員 1回投与して、2年間観察ですよね。

○角田化学物質評価室長 そういうことだと思います。

○若林委員 投与量が少なかった。ドーズが気になりましたので。

○西川座長 ほかにありますか。

○若林委員 バイオアッセイセンターでやりましたデータで、肺の腫瘍、がんが、コントロール群にも出ていますね。雌ではなかったと思うのですが。それは組織形態としても投与群のものと違うようなものなのですか。

○角田化学物質評価室長 すみません。ページでいきますと、資料3-1ですよね。

○若林委員 そうですね。ここですね。コントロール。12ページですね。投与濃度が0の所で、肺の腫瘍、がんが出ていますよね。

○角田化学物質評価室長 上のほうの表ですね。

○若林委員 はい。病理学所見はかなり違うものかが気になるのですが。

○西川座長 恐らく、程度は違うかもしれないのですが。

○平川化学物質評価室長補佐 ……の自然発生ということで。

○西川座長 ただ、組織系としては恐らく同じだと思うのですが。

○若林委員 ただ、雌では全く出ていないということが前に書いてありますね。ですから、そこが気になったので。雄だと、これぐらいの発生率で出るのですか。

○西川座長 恐らくそうだと思います。雄といえば、細気管支-肺胞上皮がんもまれに出るということだと思いますね。ほかによろしいですか。

○津田委員 これは要約は全く労作ですが、どこかに出すということではないのですね。単なるここの資料ですね。

○角田化学物質評価室長 これは、今回の会議の資料として出しておりますので、こちらの机上配布でないものについてはホームページなりでお示ししたいとは思っております。

○津田委員 そうしたら、この項目につきまして、n数を是非入れてください。

○角田化学物質評価室長 要するに、数ですか。

○津田委員 はい。あったとかなかったとかありますが、やはり読んでいくと、例えばある所に何匹に出たけれども、母集団が何とか、分からなかったり分かったりしているので、それが分かるような書きぶりにしてください。

○角田化学物質評価室長 分かりました。

○津田委員 ここだけの資料ならいいのですが、ホームページに出すと。

○角田化学物質評価室長 中にはアブストラクトしかないものがあり、匹数が分かるものについては論文等を見て一通り入れたつもりではあるのですが、何匹中何匹で出たかという形ですね。それは、もう一度確認いたします。

○西川座長 ほかにありますか。

○津田委員 6番のDonaldsonのは、わざわざ要るのですか。

○角田化学物質評価室長 6番は、試験をやるというよりは、メカニズム研究のような。

○津田委員 記述では間違ってはいないのですが、必ずしも皆さんが賛同しているわけではない部分もあります。確かに壁側胸壁にゆくルートがあって腫瘍が壁側にできるようなことが予測されると書いてあるのですが、まだそのデータは出ていません。試験の要約をまとめて、解釈を書いた総説論文です。

○角田化学物質評価室長 タイトルが「発がん試験」ということですので、除いたほうがいいと思います。

○西川座長 はい、それはよろしくお願いいたします。

○若林委員 机上配布の資料3-5のテーブルですが、これは染色体異常試験結果で、できれば安全性が高くて、かつ、工業的にも有用なナノチューブの形態にどういうものがあるかということを逆に示唆するものです。ストレートなものに関しては、安全性に関して多分問題があるだろうと。しかし、CurveですとかTangleタイプのものは、安全性が高くなるのですが、実際にこれらのものに関しては、私どもは全く素人なのですが、工業的に有用性のあるようなものであるかどうかについては、何か事務局は情報を持っていらっしゃるのですか。

○角田化学物質評価室長 工業的に有用性とは、要するに形態によってということですか。

○若林委員 これらのものは、実際に、工業的にはもう使われているのですか。できれば、安全性が高くて、なおかつ工業的に有用なものを発信できればというところがありますよね。

○森戸化学物質対策課長 安全性というのは比較論ですよね。安全性が高いということを、これで言い切っていいかということがあります。どういう試験でどういうデータがでたというところはあると思うのですが、これは1つの染色体異常試験でこういう試験結果が出たと。安全性が高いという話と、安全であるという話はちょっと違うと思いますので、発信の仕方というのはなかなか難しいと思っております。逆に、こういう試験でこういう試験結果が出れば安全であるということが言えるのであれば、そういった試験方法が標準化されるといいとは思いますけど。

○若林委員 いずれにしても、尖ってものすごく鋭いようなものに関しては、アスベストと同じように非常に危険性が高いですね。

○森戸化学物質対策課長 危険性が比較的高いということですよね。

○津田委員 これのデータを全部見ると、MWCNTの長さが一番大事で、10μm以下で数ミクロン前後が発がん性陽性ですね。ですから、その辺りは危ないということは分かります。Mullarという人のデータは、これは短く、0.7μm。発がん性なしとなっています。Nagai論文の要約を見ると、やはり強弱があります。要約と、PolandRittinghausenの要約では、長さ2μm。全繊維とWHO fibersはちょっと分からないのですが、大体数ミクロンから10μmぐらいのものが発がんするということは間違いないようです。恐らく1μmを切るとそうではないのではないかということが読み取れるのではないかと思います。

 それから、あとはSingleのほうでは何も起きなかったとか、Tangleで軟いのが……られているので、やはり先生の言われたように、かなりリジットで一定の長さがあるものでアスベストを想起させるようなものが発がん性があるのではないかというのが、今のところの結果ではないかと、個人的にはそう思います。

○西川座長 先ほども申し上げましたように、MWNT-7に関しては有害性評価小検討会で発がん性が評価されております。発がん性の可能性がありとなっております。ただし、他の複層カーボンナノチューブについては、かなり試験成績等が限定されており、しかも腹腔内の単回投与等が多いということになります。このMWNT-7以外のものを含めた評価にしていいかどうかについて、是非御意見を伺いたいのですが、津田先生はいかがですか、先ほどの御意見とも関連しますが。

○津田委員 要するに、発がん性ありとするのはどれかということでしょ。

○西川座長 MWNT-7だけは指針に加える必要があるという結論になっているのですが、例えば他のものを含めた評価にしたほうがよいかどうかについて、御意見を頂きたいと思うのですが。

○津田委員 集めていただいたデータを見ますと、先ほど申し上げましたが、7で代表されるタイプは間違いないということですね。他のものはいいかというと、そうでもなくて、データを見ると、他の会社のもの、あるいはデータが弱く出たりというのもあるので、他のは発がん性が低いということは言えないと思います。したがって、行政でどのように措置するのはどうするかは非常に難しいことだと思います。現状では今言われたようにデータが足りない、いわゆるIARCGroup3の状態なのでそれを含めて、将来のことを見据えて措置をしていくしかないのではないかと思います。今のデータでは、データのあるMitsuiMWCNT-7については発がん性ありということで、他については今のところ結論できないとしてゆかないと、将来データが出てきたときに、例えば他のメーカーのものが出たときに、7とまた違った形態だったりするということもあるので、そのあたりも考慮した措置が必要と思います。

 もう1つは、メーカーから聞いて教わったのですが、層が多いほど通電性の性能がいいのだそうです。それでよく使われると。しかし、層を多くすると、堅くなって曲がらなくなるということもあり、軟らかいものを作ったらいいのではないですかと言ったら、いや、そうはいかないということなので、かなり難しいところだと思います。

○西川座長 情報が足りないので、引き続き収集に努めていこうという御意見かと思います。若林委員はよろしいですか。

○若林委員 こちらに出されているのは、チャイニーズ・ハムスター・オバリー・セルの、染色体異常試験と発がん性の試験ですが、その間を埋めるものとしてナノマテリアルに関しては、Amesはみんなマイナスなのですが、in vitroの小核試験や、in vivoにおけるコメットアッセイですとか、あとはgpt deltaマウスの肺内に投与したときのミューテーションアッセイですとか、その間を埋める短期・中期試験がかなりたくさん、今データとして出ているのだと思います。そのようなものを積み重ねていって、最終的にどのようなものを発がん性試験に持っていくかというようなことのシステムみたいなものを、ナノマテリアルに関しては作っておく必要があるような気がしました。津田先生の意見をフォローするような感じですが、どのような試験が適切に行われるべきなのかということに関して、ある程度データがまとまってはいると思いますので、それを一度整理する必要があるような感じがしました。

○西川座長 ただいまの御意見に対して、事務局から何かありますか。

○角田化学物質評価室長 今、先生がおっしゃったようなことも含めて、既存の試験などのデータは収集していきたいと思います。特にナノについて、どういう試験で評価できるかというシステムを考えていくのは、御指摘のとおり大事なことと思います。

○若林委員 化学物質リスク研究事業の化学物質安全対策室でも、ナノマテリアルのいろいろな試験系でのアッセイデータがまとまっておりますので、一応情報交換されるといいのかもしれないと思いますが。津田先生もそちらで活躍されてきましたので、いろいろなデータを発表されていると思いますので。

○西川座長 個体数の話ですか。研究レベルでの話ですね。

○若林委員 ナノマテリアルに関しては、かなりデータがたくさん出てきましたので、大変参考になるデータが出ていると思います。

○西川座長 では、できるだけシステマティックに情報収集をお願いしたいと思います。ほかによろしいですか。議論は大体尽きたと思います。7を除く他の複層カーボンナノチューブについては、発がん性があるかどうかの判定について、まだ十分な情報がない状況ですので、引き続き情報の収集に努める必要があるということになるかと思います。どうもありがとうございました。

 最後に議題(4)「その他」について事務局から説明をお願いいたします。

○櫻井有害性調査機関査察官 「今後の予定」ですが、前回の会議で対応することとしておりました、文献情報を踏まえた発がん性の検討(IARC2B以上相当かどうかの判定)については、現在、論文データなどを整理中で、作業が終了次第、各委員の先生方にお送りする予定です。こちらの関連書類などをお送りしてから、次回の日程調整を行うことといたします。説明は以上です。

○西川座長 作業が終了する見込みは、いつ頃になるかは分かりますか。

○北村化学物質情報管理官 来月ぐらいを予定しております。ただ、物質数は昨年度よりも若干少なめで、30物質ぐらいだと思いますので、先生方のスケジュール等と御相談して、どれぐらいの期間で評価を行っていただくかを考えておりますので、そこも併せて御連絡したいと思います。

○西川座長 分かりました。よろしくお願いいたします。

 よろしいでしょうか。ほかになければ、以上で本日の「発がん性評価ワーキンググループ」を閉会といたします。どうもありがとうございました。


(了)

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