ホーム> 政策について> 審議会・研究会等> 健康局が実施する検討会等> 平成26年度管理栄養士国家試験出題基準(ガイドライン)改定検討会> 第1回平成26年度管理栄養士国家試験出題基準(ガイドライン)改定検討会(2014年10月27日)
2014年10月27日 第1回平成26年度管理栄養士国家試験出題基準(ガイドライン)改定検討会
健康局がん対策・健康増進課栄養指導室
○日時
平成26年10月27日(月)15:00~17:00
○場所
厚生労働省 専用第23会議室(6階)
(東京都千代田区霞が関1-2-2)
○出席者
構成員〈五十音順・敬称略〉
赤松 利恵 (お茶の水女子大学 准教授) |
石川 みどり (国立保健医療科学院 上席主任研究官) |
石田 裕美 (女子栄養大学 教授) |
加藤 昌彦 (椙山女学園大学 教授) |
狩野 恵美子 ((株)グリーンハウス 営業推進本部栄養健康事業部 部長) |
川久保 清 (共立女子大学 教授) |
川島 由起子 (聖マリアンナ医科大学付属病院 栄養部長) |
木戸 康博 (京都府立大学 教授) |
合田 敏尚 (静岡県立大学 教授) |
鈴木 志保子 (神奈川県立保健福祉大学 教授) |
伊達 ちぐさ (兵庫県立大学 教授) |
塚原 丘美 (名古屋学芸大学 教授) |
内藤 義彦 (武庫川女子大学 教授) |
弘津 公子 (山口県立大学 准教授) |
藤岡 由夫 (神戸学院大学 教授) |
丸山 千寿子 (日本女子大学 教授) |
吉池 信男 (青森県立保健大学 教授) |
和田 政裕 (城西大学 教授) |
渡邊 浩幸 (高知県立大学 教授) |
○議題
(1)出題基準の見直し方針について
(2)その他
○議事
○河野栄養指導室長 それでは、少しお時間早いのですが、先生方お集まりいただきましたので、ただいまから第1回「管理栄養士国家試験出題基準(ガイドライン)改定検討会」を開催いたします。
構成員の皆様方には、御多忙中のところ、御出席いただきまして、ありがとうございます。
開催に当たりまして、がん対策・健康増進課、正林課長より御挨拶申し上げます。
○正林がん対策・健康増進課長 皆さんこんにちは。
がん対策・健康増進課長の正林と申します。
本日は、大変お忙しい中、この会議にお集まりいただきまして、まことにありがとうございます。
国家試験は毎年2万人を超える方が受験されています。
3月23日に実施した試験では、そのうち1万人が合格し、今、管理栄養士としての第一歩を踏み出されたというところです。
現在、管理栄養士が活躍する場は、保健、医療、介護、福祉、さまざまな分野に広がり、高度な専門知識と技能を持った管理栄養士の社会的な使命はますます大きなものとなっております。
幅広い分野で活躍する管理栄養士が専門職種として一定の資質を確保する上で、管理栄養士国家試験は大変重要な役割を果たしております。
現行の出題基準は、平成22年に見直しが行われました。その際、出題基準は関連した法制度の改正等に速やかに対応するため、おおむね4年に一度改定を行うということとなりました。
そこで、今回、改定をすることにしております。
管理栄養士国家試験は、今後、社会で活躍する管理栄養士の方々に必要とされる知識、技能を試験を通じて確認する大変重要なものですので、先生方には、それぞれの分野の専門的な知見を踏まえて、十分に御討議をいただきますようお願いを申し上げまして、私の御挨拶とさせていただきます。
よろしくお願いします。
○河野栄養指導室長 座長選出までの間、進行を務めさせていただきます、私、栄養指導室長の河野と申します。
よろしくお願いいたします。
引き続きまして、構成員の先生方の御紹介に移らせていただきます。
本日は、科目ごとにお並びいただいておりますので、自己紹介をお願いできたらと思います。
それでは、内藤構成員から簡単に自己紹介をお願いいたします。
○内藤構成員 着席して失礼します。
武庫川女子大学の内藤と申します。
よろしくお願いいたします。
○吉池構成員 青森県立保健大学の吉池でございます。
どうぞよろしくお願いいたします。
○加藤構成員 椙山女学園大学の加藤でございます。
よろしくお願いいたします。
○渡邊構成員 高知県立大学の渡邉でございます。
よろしくお願いいたします。
○和田構成員 城西大学の和田でございます。
どうぞよろしくお願いします。
○木戸構成員 京都府立大学の木戸と言います。
どうぞよろしくお願いいたします。
○合田構成員 静岡県立大学の合田です。
どうぞよろしくお願いいたします。
○弘津構成員 山口県立大学の弘津と申します。
よろしくお願いいたします。
○赤松構成員 お茶の水女子大学の赤松と申します。
よろしくお願いいたします。
○丸山構成員 日本女子大学の丸山でございます。
よろしくお願いいたします。
○川島構成員 聖マリアンナ医科大学病院の川島でございます。
よろしくお願いいたします。
○塚原構成員 名古屋学芸大学の塚原と言います。
よろしくお願いいたします。
○石川構成員 国立保健医療科学院の石川と申します。
よろしくお願いいたします。
○伊達構成員 兵庫県立大学の伊達と申します。
よろしくお願いします。
○狩野構成員 株式会社グリーンハウスの狩野と申します。
どうぞよろしくお願いいたします。
○川久保構成員 共立女子大の川久保と申します。
よろしくお願い申し上げます。
○河野栄養指導室長 本日、石田構成員が30分ほどおくれるとの御連絡をいただいております。
また、鈴木構成員、藤岡構成員が欠席となっております。
なお、本日は、資料の都合で科目ごとにお並びいただいておりますが、今回の検討会は、先生方の御専門に限らず、各科目横断的に出題基準全体の御意見をいただきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。
引き続きまして、資料の確認をさせていただきます。
お手元の資料に、議事次第、座席表をおめくりいただきまして、資料1としまして改定検討会開催要綱。
資料2といたしまして、改定検討会の進め方(案)。
資料3といたしまして、改定状況について。
資料4といたしまして、ガイドラインの見直し(案)について。
参考資料1、2のほかに、管理栄養士国家試験の試験問題を机上に置かせていただいております。
また、構成員の方々の机上にのみ参考資料ファイルということで、各科目1部づつ資料ファイルを置かせていただいておりますので検討の際の資料として御活用いただければと思います。
以上ですが、よろしいでしょうか。
また、資料1が本検討会の開催要綱となっておりまして、3の「運営」のところをごらんいただけますでしょうか。
3の「運営」の(1)にありますように、本検討会は、原則として公開とするとなっておりますので、よろしくお願いいたします。
また、本検討会の座長につきましては、現在、管理栄養士国家試験委員会の委員長をお願いしております川久保構成員にお願いしたいと思いますが、いかがでしょうか。
(「異議なし」と声あり)(拍 手)
○河野栄養指導室長 では、川久保先生、一言御挨拶をお願いいたします。
○川久保座長 川久保です。座長を務めさせていただきます。よろしくお願い申し上げます。
前回の4年前のガイドライン改定のときも座長を務めさせていただきました。その後、国家試験委員会の委員長も務めさせていただきまして、前回の改定の後の問題というものも見えてきましたので、今回、4年目の改定という作業の委員長を務めさせて頂きます。
皆さん方の御協力をよろしくお願い申し上げます。
私からは、1つは、今、既に養成施設で勉強している学生には不利にならないような形の改定にしたいと思っておりますので、よろしく御配慮をお願い申し上げます。
以上です。
○河野栄養指導室長 ありがとうございました。
これ以降の進行につきましては、川久保座長にお願いいたします。
○川久保座長 それでは、議事を進めたいと思います。
本日は「(1)出題基準の見直し方針について」、先生方から御自由に意見をいただいて検討していきたいと思います。
まず、事務局から、本検討会の開催目的と検討会の進め方、これまでの改定状況について、御説明をお願いしたいと思います。
では、事務局、よろしくお願い申し上げます。
○芳賀栄養指導室室長補佐 それでは、栄養指導室室長補佐の芳賀と申します。
よろしくお願いいたします。
私のほうから、資料1、2、3について、開催目的と検討会の実際の進め方、それからこれまでの出題基準の改定状況について御説明いたします。
まず、資料1をごらんください。
「平成26年度管理栄養士国家試験出題基準(ガイドライン)改定検討会開催要綱」で、この検討会の開催目的についてです。
「1 目的」。
管理栄養士国家試験出題基準は、管理栄養士の業務の明確化等を行った「栄養士法の一部を改正する法律」の改正を踏まえ、平成14年に大幅な見直しが行われ、平成17年度の国家試験から適用されています。
その後は、平成22年にこの間の学術の進歩及び制度の変化に伴う見直しが行われ、その際、出題基準は関連した法・制度の改正等に速やかに対応することから、おおむね4年に1度改定を行い、内容の充実を図ることが望ましいとされています。
このため、本検討会におきましては、平成22年以降の法・制度の改正や各種ガイドラインの改定への対応、また出題傾向の分析による出題基準の中項目・小項目の整理、さらには応用力問題の出題のねらいの明確化など、出題基準の見直しについて検討を行うため、厚生労働省健康局長が開催するものであるということで、今回は、特に22年以降の改定への対応関連、それから出題傾向の分析による中・小項目の整理、さらには応用力問題に関するところというのが検討目的となっています。
運営に関しては、原則として公開です。なお庶務に関しては、当室が行います。また、その他、この要綱に定めるもののほか、検討会の運営に関し必要な事項は、座長が健康局長と協議の上定めます。裏返していただきまして、別紙に本検討会の構成員の皆様の名簿となっています。50音順で、全部で19名の先生方に、今回、お願いしています。
次に、資料2ですが、実際の検討会の進め方(案)についてです。
今回の検討会は、本日を含めまして、3回の開催を予定しております。
まず、本日、第1回検討会においては、出題基準の見直しの方針についての検討と決定ということで、現行の出題基準体系を基本とし、修正が必要な項目の見直しについて、また応用力試験問題の充実について、見直し方針についての検討と決定をお願いいたします。
次に、第2回の検討会は12月11日を予定しておりまして、本日の決定した見直し方針に基づき、出題基準の見直し案の検討並びに国家試験の出題及び運用に関する検討を計画してございます。
最終回の第3回は2月を予定しており、検討会の報告書の取りまとめ、あわせて、今回の見直し案の改定に入らなかった部分においても、今後、見直したほうがよいと考えられる課題も含む形での報告書の取りまとめとしてはいかがかということで、本日を含めまして、全部で3回の検討会を予定しています。
次に、資料3をごらんください。
これまでのガイドラインの改定状況について説明いたします。
栄養士法の一部改正が平成12年にあり、その際、管理栄養士の業務の明確化、国会試験の受験資格の見直しが行われております。
その後、平成13年に管理栄養士養成カリキュラムの全面改正が行われ、こちらは翌年の平成14年の施行となっています。
また、同年平成14年には、管理栄養士国家試験出題基準(ガイドライン)の改正と公表が行われております。
こちらは、平成12年の栄養士法の一部改正により、管理栄養士の業務が明確化されたことに伴い、改正の趣旨に基づいて、管理栄養士として必要な知識及び技能について評価できるような見直しを行っております。
また、現行の国家試験出題基準に関しては、平成22年に検討会の報告書が取りまとめられ、これが、現在運用している出題基準になります。
この際には、出題基準が公表された平成14年8月以降の学術の進歩やこの間に改正・公表された法・制度などの変化に対応できる内容としています。
また、管理栄養士としての第一歩を踏み出し、その職務を果たすのに必要な基本的知識、及び技能について的確に評価するという観点から、出題のねらいについては、国家試験で問うべき主要なものとし、そのねらいに沿って内容を精査し、見直しております。
おおむね4年に一度、出題基準改正を行い、内容の充実を図るものとしたということで、平成24年には、このガイドラインの出題基準に基づく国家試験の実施が行われているというところまでが改定状況となっています。
以上、資料1~3まで、本検討会の開催目的、また、実際の検討会の進め方の案、これまでの出題基準の改定状況について説明いたしました。
○川久保座長 ありがとうございました。
ただいまの資料1~3までの御説明に関して、何か御質問はございませんでしょうか。
今後の進め方あるいは改定状況ということでいかがでしょうか。
よろしいでしょうか。
それでは、この流れに従って進めたいと思います。
続きまして、本日の主要な議題であります資料4について、事務局のほうから御説明をお願いしたいと思います。
○芳賀栄養指導室室長補佐 それでは、資料4をごらんください。
「管理栄養士国家試験出題基準(ガイドライン)の見直しについて(案)」です。
見直しに当たっての基本的な考え方について1としてお示ししています。
まず、1点目が管理栄養士としての第一歩を踏み出す際の基本的知識や技能について的確に評価するため、国家試験で問うべき内容・構成であるかを精査する。
2点目が、現行出題基準が公表された平成22年以降の学術の進歩や改正・公表された法・制度などの変化に対応するものとするということで、今回の見直しに当たっての基本的考え方は以上の2点になります。
次に、2の見直しのポイントについてです。これは大きく2つに分けています。
まず?が現行の出題基準体系を基本とし、修正が必要な項目の見直しについて、見直すという案です。
内容に関しては、大きく3点に整理しています。
まず、1点目が管理栄養士国家試験出題基準の定義、基本的な考え方、利用方法は、おおむね現行どおりとしてはいかがか。
2点目が、基本的に「大項目」については、そのままとし「中項目」「小項目」について見直しを行う。その見直しに当たっては、平成22年以降に改正や公表された法・制度の内容を参考に、該当する項目について、見直しを行う。
3点目として、3年間出題が見られなかった項目、これは現行の出題基準になってからの国家試験を指します。
この3年間、出題が見られなかった項目及び科目間で重複している項目の整理を行い、必要に応じて、項目の順番の入れかえや削除を行う。
以上、3点について、見直しのポイント?として現行の出題基準体系を基本に修正が必要な項目の見直しを行う案です。
次に、?として、応用力試験問題の充実についての見直しです。
応用力試験問題に関して、出題基準の見直しに当たっての基本的な考え方に基づく「出題のねらい」を具体的に提示してはいかがかということです。
現行では、出題のねらいに関しては、数行の文章でのみの記述になっておりまして、ここに関して、具体的に提示する見直し方針です。
2点目が、科目間の組み合わせのあり方、問題数についての検討ということで、参考までに、資料4を1枚おめくりいただきますと、参考1として、現行の管理栄養士国家試験出題基準に関して利用法のところで報告書にまとめられているものを一部抜粋しています。
現在、定義については、こちらにお示ししているとおりで、基本的な考え方についてですが、管理栄養士としての第一歩を踏み出し、その職務を果たすのに必要な基本的知識及び技能について、的確に評価する内容とするということで「社会・環境と健康」「人体の構造と機能及び疾病の成り立ち」「食べ物と健康」では、栄養管理を実践する上での基本となる人間の健康(疾病)と社会・環境、食べ物の関係についての問題を出題する。
「基礎栄養学」「応用栄養学」「栄養教育論」「臨床栄養学」「公衆栄養学」「給食経営管理論」では、管理栄養士が果たすべき多様な専門領域のいずれにおいても重要な基盤となる栄養の意義や、個人、集団、地域を対象とした栄養管理に関する問題を出題する。
また、複数の科目にわたり、思考・判断力並びに問題解決能力を評価する問題を「応用力試験」として出題するという形の整理になっています。
利用法についても、現行のガイドラインで示されているとおりです。
おめくりいただきまして、参考2は実際に過去3回の国家試験で応用力試験問題が出題された結果を整理した資料になります。
応用力試験問題については、第20回の国家試験より導入されおり、現行の出題基準については、先ほどの参考1のような複数の科目にわたり、思考・判断力並びに問題解決能力を評価する問題を応用力試験として出題するとされています。
毎回、計10問の出題で、配点は一般問題と同点になっています。
第26回、27回、28回での実際の応用力試験問題の科目の組み合わせに関しての情報は以下の表のとおりです。
第26回については「社会・環境と健康」「栄養教育論」「公衆栄養学」の組み合わせ。
また、「人体の構造と機能及び疾病の成り立ち」と「臨床栄養学」の組み合わせ。
「食べ物と健康」「給食経営管理論」の組み合わせ。
「基礎栄養学」「応用栄養学」の組み合わせ。
それぞれこちらにお示ししたとおりとなっており、以降、第27回、28回と科目の組み合わせと実際の問題数を整理しています。
以上です。
○川久保座長 ありがとうございました。
それでは、この資料4に基づいて、ガイドラインの見直しについて検討してまいりたいと思います。
まず、1番の「見直しに当たっての基本的な考え方」というのが2項目書かれております。
今回は、4年に1回の見直しのときということですので、この2つの基本方針でやっていきたいと思っておりますけれども、これについて、御意見をいただきたいと思うのですけれどもいかがでしょうか。この基本的な考えについて御意見がある方は、どうぞ御発言ください。
木戸先生、どうぞ。
○木戸構成員 基本的な考え方の平成22年以降の学術の進歩や改正公表された法・制度などの変化に対応するということで、ここのところの資料というのは用意されていないのでしょうか。
○川久保座長 事務局のほうでよろしいですか。
これの資料、今の木戸先生の御質問は、この22年以降の改正された法・制度でどういうものを取り上げるべきかというリストアップのような、そういうイメージでしょうか。
○木戸構成員 そうです。
○芳賀栄養指導室室長補佐 こちらは各分野の先生方にお願いしたいと考えております。
現時点では特段リストのようなものは事務局では作成しておりません。
○木戸構成員 わかりました。
○芳賀栄養指導室室長補佐 済みません。先ほどの説明の補足です。御議論いただく際に、こちらの机上配付の資料には、これまでの出題分担と、第26回から第28回まで、実際の出題基準と出題状況とを、整理した表があります。出題がされたところは黒で潰しておりまして、出題されなかったところは、白抜きになっております。
○木戸構成員 それでは、改定の状況について、資料3をもとに説明をいただいたわけですが、そのどういった法律とかそれは大きな改定はなかったという理解でよろしいのでしょうか。ここに書いてある改正公表された法・制度という視点では。
○河野栄養指導室長 基本的に前回の改定の際に、これまでですと、例えば健康日本21の第一次と書くと、それが改定のときに、ガイドラインの改定をしていかなければいけないということがあるので、かなり幅広く読めるような形で整理はいただいています。汎用性のある形でなるべく小項目は整理していただこうということになっているのですが、今の段階で見て、例えば食品表示の関係について、今の現行の法律では読み込めませんねとか、そういったところがあれば、あわせて整理をいただければというものです。このような細かい点がまだ整理され尽くしておりませんので、その点もあわせて先生方のほうで御確認をいただければという趣旨です。
○木戸構成員 提案しながら確認していくということでよろしいでしょうか。
わかりました。
○川久保座長 特に、食品表示法が大きな改定ですので、それをどう入れ込むかが大きいかなと思うのですけれども、あとのところは、余り大きな改正はなかったように思います。
○木戸構成員 あとは、今、室長からも御指摘がありましたように、健康日本21の第二次であるとか、そこのあたりの大きく変わったということではなくて、議論をもう一度したほうがいいのかなと。あるいは食事摂取基準についても同じなのですが、そこらあたりの内容を議論し、そして対応できるような内容にすべきかと感じました。
○河野栄養指導室長 今の点に関して補足なのですが、恐らく、前回のときに、食事摂取基準ですと、何年版という表記はしないというところで整理をしていますので、健康日本21についてもあえて第一次とは入れずに、健康日本21という表記になっております。
○木戸構成員 名称ではなくて、中身について、検討が必要であれば、検討するという考えでいいと伺ったと理解したのです。名称が云々ではなくて、中身のほうが問題であると。それについては提案して議論していただければいいと解釈したのですが、よろしいのですか。
○河野栄養指導室長 基本的に、これは国家試験のガイドラインですので、教育の内容とか、あるいは国家試験問題作成時の細かいお話ではなく、このフレームの中で、必要なことについては、手当てをしていただければと思います。
○川久保座長 今のような形で修正していただければいいかなと思うのです。
例えば、細かいことですけれども、応用栄養学の中に食事摂取基準策定の基礎理論という中項目があって、小項目の中に、生活習慣病の一次予防を目的として指標の特徴と小項目では載っているのですけれども、今度、2015年版だと、一次予防ではなくて、重症化予防も視野に入れて、予防と言葉が変わっているのがあるのですね。だから、そういうものは生活習慣病の予防目的とした指標と修正していただくという形になるかと思うので。そういう意味で、ちょっとした小項目あるいは中項目の言葉が多少変更せざるを得ない部分があるのかなと思っていますので、よろしく御対応いただきたいと思います。
今の木戸先生の御意見は、この見直しに当たっての基本的な考えの中の法・制度などの変化に対応するものとするという表現の中に含まれているとしてよろしいでしょうかね。
○木戸構成員 はい。
○川久保座長 では、そこの部分はそういう意味ですということで、御対応をよろしくお願い申し上げます。
ほかに御意見はございませんでしょうか。
○赤松構成員 見直しのポイントの?の3つ目の重複している項目の中に含まれるのかもしれませんが、重複を削除するかも含めて議論になると思いますが、科目間で言葉遣いが違うことがあるので、言葉の統一も少し検討したほうがいいのではないかと思います。
○川久保座長 その点は、2番目の見直しのポイントのところでまた上がってくると思うので、そこで御議論いただければと思うのですけれども、各科目間で言葉、特に例えば栄養教育論と公衆栄養学で使っている言葉というのが、大分違っているので、管理栄養士の国家試験をつくるときに非常に迷うところがある。あるいは学生も学ぶ上で混乱することがあるので、そういう点は見直しのポイントの2番目のところで十分御検討いただきたいと思います。
どちらのほうをとるかというのは、ちょっと難しい問題にはなるかとは思うのですけれども、そこは十分御検討いただきたいところであります。
ほかに1番の見直しに当たっての基本的な考え方についていかがでしょうか。
内藤先生、お願いします。
○内藤構成員 ちょっと普段から感じていることなのですけれども、これはどちらかというとカリキュラムのほうに問題があるのかもしれませんけれども、統計学の基本的な知識をどこで教えたらいいかということで「社会・環境と健康」の中には、特に統計学としては、疫学というのはあるのですけれども、保健統計の概要とか、そういうところに入れるのか、その辺がちょっとよくわからないのですけれども、そういう統計というのは、実務の場合、やはりかなり必要ではないかなと思います。この見直しの中で、含めていいのか、やはりカリキュラム改定のときに、改めて考えるべきなのか、その辺ちょっと教えていただきたいのです。
○川久保座長 これは今の基本的な考え方の管理栄養士としての第一歩を踏み出す際の基本的知識や技能という中に、統計学のどの辺までを含めるかということになると思うのです。今「社会・環境と健康」の疫学という部分で出題されている内容というものは、統計学を一部含んだような形で出題されていますので、私としては、今回の中項目を大きくいじらないというところの考えからすると、統計学というものを項目として入れるというのは、今回は少し待ちたいと思います。
統計の応用的な疫学の方法の中で対応できているのかなと思います。
それから、また、いろいろなところに例えば公衆栄養学の問題などでも、平均値の問題が出たり、中央値の問題が出たりというのが、それぞれの中で出されておりますので、項目立てをせずとも、ある程度中に含まれているという形で、今回は対応していきたいと思います。それはまたもしお考えがあれば、そういう項目立ても小項目の中で少しお考えいただいてもいいかもわかりません。
見直しのポイントの2番の?というところに当たるかなと思います。
あくまで、前回のガイドラインの平成22年に改定したときは、管理栄養士というのは、非常に幅広い分野で働いているので、その管理栄養士としての基本的知識や技能というものを評価するという立場で、余り専門的なところに入り込まないという方針でガイドラインの検討をしたという経緯がありますので、その点を御配慮いただければと思っております。
あと1番の基本的な考え方の今の内藤構成員の意見は1番の基本的知識や技能というところに係る部分かと思うのですけれども、この2つの考え方はこれでよろしいでしょうか。
(「異議なし」と声あり)
○川久保座長 それでは、この基本的な考え方という2項目については、これに従って進めるということにさせていただきたいと思います。
2番の見直しのポイントのほうに移りたいと思います。
これで、今、赤松先生の御意見とか、内藤先生の意見もこれに多少関係するところかと思いますけれども、まず、2番の1番ですね。現行の出題基準体系を基本とし、修正が必要な項目の見直しについてということになります。
参考資料、資料4のうしろについております参考1の現行の出題基準の利用方法について、この定義、基本的な考え方について、おおむね現行どおりにするという案です。
「定義」と「基本的な考え方」が参考1に示されております。
ここの中は、科目を基本的知識とそれから応用的なものと2つに分けて出題すると。それから応用力試験という形で分類しております。
参考1の基本的な考え方については、現行どおりにするという案でございます。
それから、2番目は、基本的には大項目はそのままとしまして、中項目、小項目について見直しを行うと。そして、その見直しに当たっては、平成20年以降に改正が公表された法・制度の内容を参考にして、該当する項目について見直しを行うという方針であります。
3点目は、先生方のお手元に資料があると思いますけれども、3年間出題が見られなかった項目、それから科目間で重複している項目の整理を行い、必要に応じて項目の順番の入れかえとか、削除あるいは小項目の名前の変更等をお願いしたいというのが3つの考え方でございます。
これについて、何か御意見をいただきたいと思います。
赤松先生から先ほど御発言があった、主に小項目だと思うのですけれども、こういう言葉の重複、同じ言葉を違う言葉で使っていたりという例ですかね。
そういうものを見直していきたいというのが、私も賛成なのですけれども、具体的な作業として、どういう形になりそうですか。赤松先生。
○赤松構成員 1つずつ見ていかなければいけないのかと思います。例えば、このガイドラインで言うと、25ページの栄養教育論のところです。本当に細かいところになります。
結果表3のEのあたりに評価のことを書いてあるのですけれども、ここと31ページの公衆栄養の5のDのGとかHのあたりに評価のことを書かれていて、ちょっとした言葉の違いがあるので、出題するときに、どちらを使うかというのがありますね。
○川久保座長 そこのところというのは、実際、出題していて、すごく悩むところで、栄養教育論の先生の考え方と公衆栄養の先生の考え方は違うのだからという形で決着をつける場合もあるのです。事務局、今後は次回の12月までの間に各分野で御検討いただくわけですけれども、ほかの分野とのすり合わせというのはどうしましょうか。
○河野栄養指導室長 他の分野のほうをごらんいただいて、栄養教育論のほうを直したほうがよければ、栄養教育論のほうから御提案いただければよろしいかと思いますし、また、栄養教育論に合わせてほしいということであれば、具体的に中身を見ていただくときに、公衆栄養のここについては、栄養教育論のここと同じ文言を使ってはどうかというところで、御意見をいただければ、こちらのほうからまた担当の科目の先生に御提供するということは可能かと思います。
○赤松構成員 多分、これは科目間で言葉の統一という考えがある一方、ここに削除という言葉が書いてあるように、どちらかの科目から削除して、どちらかにお任せするという考え方もあると思います。
○川久保座長 それはとてもよろしい考えではないかなと思います。
重複している項目の整理ということをしていただいて、片方で余り出題されていなければ、そちらのほうは小項目を削除するということもあり得る。
両方を出題している場合でも、どちらかに整理をするというのは、やっていただいて結構だと思うので、そういう御提案をぜひお願い申し上げます。
○木戸構成員 実際に出題をするときに、そこのあたりの分担を決めて、出題をするという方法もあったと思うのです。
例えば、基礎の部分と臨床の部分であったり、あるいは生化学の部分と基礎栄養学の部分で、ここの部分については、こちらで出題するとか、そういうような調整をしながら。出題をし、漏れなく必要な項目はその分野ごとに出すということは前提にしたほうがいいのではないか。
つまり、そこから全部削除してしまうと、そこには必要ないという間違った解釈をされることが大きな問題ではないかと思うのですね。それはガイドラインであって、その国家試験をどのように作題するかというのは、また別の次元としてそこは考えていったほうがいいのではないか。
そういう意味では、やはり言葉の定義、そして統一というものは図らないと、同じガイドラインの中で同じ意味のようなことが違う表現をされているというのは避けたいと思います。
○川久保座長 その各科目の中で、必要な項目としてはもちろん削除しないで残していただいて、言葉の統一を図るという方向でお願いしたいと思います。
それから、今、木戸先生がおっしゃいましたように、2つの科目で同じようなものがあったという場合に、どちらかから出題するという形で今まで国家試験の委員会ではやってきたわけですけれども、後で述べます応用力試験問題の出題の仕方というときに、そういう各科目間で重複しているような項目については、応用力問題として2つの科目で出していただくというのもいい案ではないかと、今、考えていますので、そういうことも視野に入れて御検討いただければと思います。
ほかにいかがでしょうか。
加藤先生。
○加藤構成員 よろしいでしょうか。
ガイドラインの小項目には括弧のついたところが結構あって、用語を別の言い方にしています。わかりやすいところで言うと、26ページ、例えば臨床栄養分野のガイドラインの26ページの2のGのf、ミネラルが(無機質)、となっていますが、これはいいです。右のページの大項目の「栄養・食事療法」のなかの27ページの中項目、Cの「経腸栄養補給法」の上から3つ目です。
小項目のC 投与ルートと書いてあって、そのあとに[経鼻経管法、瘻管( 胃瘻、空腸瘻)] となっています、それともう少し下のほうで、中項目の静脈栄養補給法の小項目G、「静脈栄養の合併症と対応」という中には、リフィーディングシンドローム、感染など、と「など」という言葉が入っています。そうすると、「など」が入っていない場合には、国家試験問題として、ここに出てくる用語しか出さないという話になってくるかもしれません。実際には、前述の「 胃瘻、空腸瘻」のところでは、この2つの用語のみが書いてあるのですが、過去には「食道瘻」について試験問題として出したことがあります。
一方、「など」をつけてしまうと、「など」が付いているから全ての用語が含まれるという話になってしまい、教える側が混乱する可能性が有ります。つまり「など」をつけた時と、「など」をつけないときを、どのように理解するのかを統一しておく必要があると思います。
今、お話しした例えば27ページの上から3つ目「瘻管」のところに、胃瘻と空腸瘻「など」という言葉が要るのかどうか、「など」があったりなかったりしているところが非常に気になっているのですが、いかがなものでしょうか。
○川久保座長 括弧内の扱い方というのは前回も少し問題なったと思うのですけれども、括弧内は基本的には言いかえのことばが、ミネラルだったら無機質という言葉が、2つの言葉を併記するときに括弧を使う。例えばCOPDというものがありますけれども、その場合だと、慢性閉塞性肺疾患(COPD)あるいはCOPDを前に持って来て、後ろに慢性閉塞性肺疾患。括弧は基本的にそういうときの使い方にして、余り使わないというほうがいいですよね。
○加藤構成員 瘻管というところに括弧をつけて(胃瘻、空腸瘻)というのは、瘻管で重要事項はこの2つである、とわかりやすくていいと思うのですけれども、教えるほうは、ただ、この2つだけを教えればいい、という理解になってしまう可能性があるかなと不安に思ったのです。そこは、いかがでしょうか。
○川久保座長 括弧の中というのは、ただ、その内容を説明する 場合に使い、例えば瘻管というのは胃瘻と空腸瘻を言うのだよという意味の括弧の使い方はなるべくこれからは使わないようにして、外出しをするのがよいと思います。
ただ、小項目をこれは出すぞ、これは出さないぞというので、小項目をどんどんふやしていくというのは、余り賛成できないので、この場合だと、胃瘻、空腸瘻 でさらに食道瘻、まだあるのですか瘻というのは。
○加藤構成員 そのぐらいです。ここには、「など」をつけるのは、基本的には、ほかにもあるのだけれど、代表的なものがこの2つで、これ以外もあるという意味です。逆に、知っておくべき必要な用語がそれだけで十分なところは、「など」をつけないで、言い切りでもいいと思うのです。「など」が付いている場合と、付いていない場合の意味が曖昧になるかもしれないと思ったのです。
○川久保座長 「など」という曖昧な言葉はそういう複数が併記できる場合はもちろん使わざるを得ないところもあるのですけれども、余り小項目をたくさん挙げなければだめな場合は、やはり先ほどの瘻管の 胃瘻、空腸瘻という括弧の中を挙げなければだめであれば、瘻管だけでやめておくという形で、むしろ小項目を絞る方向に私は考えています。
余りこれは出す、これは出さないというので、小項目をどんどん挙げていくと、学ぶほうも大変ですし。
○加藤構成員 そうですね。ただ、言い切りになっているところは、今度は出題委員のほうで問題になってくると思うのですが、そこに書いていない用語は問題として出題されないのかというと、決してそうではないですよね。一方、人体の構造と機能の例えば12ページの7、「疾患診断の概要」のところに「全身症候」という小項目があって、そこには代表的な用語をずっと並べてあります。ここでは、これだけしか実際に並べていないし、教科書もほとんどこれぐらいの用語しか書いていないので、これはこの中から問題を出すという話でもいいと考えられますので、この場合は、「など」は付けないで言い切りの形でいいと思います。
そういう理解をどんどん広げていくということでよろしいでしょうか、おそらく、その場その場で考えるしかないと思いますので。
○川久保座長 そうですね。小項目の扱いというのは非常に大事で、たくさん書けばいいというものでもないのですけれども、ある程度書いておいてあげないと、勉強する範囲が定まらないというのもあって、その辺のバランスで決めていただくしかないのかなと思います。
基本的に、全身症候で括弧というのは、こういう場合はやはりコロンか何かで後も続くような形のほうがいいですかね。
○加藤構成員 「など」を入れておきたい気もするのですが、そういうところをチェックする必要があります。先生が言われたように、「など」が必要ないところは、基本的に「など」を付けないようにする、できる限り付けない。しかし、必要なところには入れようということで、各担当委員で話し合っていただけると思います。
○吉池構成員 前回、各科目で小項目を絞る作業の中で、今まで小項目にあったものをどう入れようかと検討し、それで括弧がふえてしまいました。その括弧には、言いかえの丸括弧と四角い括弧があり、整理し切れていない部分があります。実際に作業をしてみると、今までの出題が比較的少ないためにまとめると、見た目の範囲が広くなってしまいます。従って、「など」をつけなくても、特に重要なキーワードを座長がおっしゃったようなコロンとしてあらわすことで、ある程度具体的に限定できると思います。その辺は基本的な表現の仕方を意思統一してから、各科目の作業を振っていただけるとありがたいと思います。
○川久保座長 括弧は言いかえということにしたいと思うのですね。すると、今、言いかえの括弧の扱いで、国家試験の出題のときに、例えば慢性閉塞性肺疾患(COPD)というのは今までのやり方なのですけれども、COPDのほうが有名だろうということになれば、COPDを頭に持って来て、後ろに慢性閉塞性肺疾患という言いかえの括弧の使い方というものをやっております。
必ずしも日本語が先で後ろがCOPDというわけではなくて、学生の習いやすいということに考えて、そういう括弧の扱いを、今、やっております。
基本的には、括弧はその言いかえということで、例えば、先ほどのバイタルサインとか、全身兆候はこんなものを勉強してくださいというときは、括弧を使わないでやると。コロンであと項目を並べると。
○加藤構成員 先の「全身兆候」と書いた後をコロンにして、そこに用語を羅列し、後で注釈のところ、あるいは、解説で小項目に書いてある用語が出題される用語の全てではないということをコメントとして入れていただいて、ここに書いてある用語は代表的な用語だから、これらの用語は最低限知っておく必要があるという感じで示してくださればいいのかなと思うのです。
○川久保座長 はい。そういう読み方ですね。
それは事務局的にはそういう考えでよろしいですかね。
○河野栄養指導室長 恐らく、前回の作業のときには、現行のガイドラインのときには、そのさらに前のガイドラインに鍵括弧と括弧というものが非常に多くて、それをスリム化しようということで、吉池委員より、今、御説明いただきましたが、というところで、ようやくここまでたどりついたというところが現状ですので、さらにここからあるべき方向に今のような形で整理していただくと、よりわかりやすい形になるかと思います。
その点も含めて、先ほどの利用法案、参考1としてお示ししたもののところの利用方法のところの注釈に加える形でよろしいかと思います。
○川久保座長 参考1のその他というところに少しそういう利用方法をまた追記するという形でよろしいですかね。括弧の使い方と鍵括弧の使い方というのだけだとちょっと言い切れない部分があると思うので。
小項目のことで、ほかに ございませんか、今回は 、 なるべく小項目の追加ということは、余り考えていないのですけれども、先ほど内藤委員がおっしゃったように、少しこういう項目があったほうがというものがあれば、管理栄養士の基本的知識や技能という範囲の中で加えていただくのがいいかと思いますけれども、余り小項目が加わっていくのは非常に専門的なところになり過ぎるきらいがあるので、その辺はちょっと御検討いただきたいと私は思います。
木戸先生、どうぞ。
○木戸構成員 応用栄養学のところで、現行のガイドラインの20ページからなのですが、栄養管理(栄養ケアマネジメント)というこれはイコールという意味で括弧でしているわけですが、この栄養ケアマネジメントという言葉、それから栄養アセスメントという言葉についても、関連する科目を含めて、一度考えていただければと思います。
それで、食事摂取基準2015年版で、食事の摂取状況を判断するということが非常に重要で、どういう指標を持って判断するのかと、そういうことが今後問われてくると思います。
そういった意味で、ここのあたり、栄養管理の基本的な考え方についての理解を問うという内容のところでの少し議論をしていただければと思います。
○川久保座長 応用栄養学の栄養ケアマネジメントのこの概念的な部分というのは、応用栄養学としては、今までほとんど出題されていないのです。
応用栄養学では栄養アセスメントという部分が大体出題されている傾向にあります。この栄養マネジメントという部分が、あと臨床栄養学の中にもありますし、栄養教育論にもあるのです。
この栄養ケアマネジメントという部分は。公衆栄養学のほうにもあるのですね。
ほかの科目と非常に関連のある科目で、そういう意味では、応用栄養学の中で栄養ケアマネジメントそのものを出題することは遠慮してきたというか、余りされていなかったと思うのです。
今後の方向性としては、また応用力試験のほうに行ってしまうのですけれども、そういう問題は応用力試験として幾つかの科目で共同でつくっていただくというのがいいのではないかなと思うのです。
○木戸構成員 基本的にこの栄養管理というのは、ライフステージ栄養学のところでも、公衆栄養学のところでも、栄養教育論のところでも、給食経営管理でも、臨床栄養学でも、その栄養管理というのは、非常に重要なキーワードになるわけで、それを応用栄養学のところでは、概念的 な、ここにねらいのところに書いてあるそういったことが全体として理解できるということを目指して、ガイドラインをつくると。基本的な考え方が理解された上で、より実践的な科目において、今、座長がおっしゃられたように、応用力試験であったりとか、そういうような形でも、出題は可能になるのではないか。
そういう意味でも、言葉の整理であったり、概念の整理ということを一定しておく必要があるのではないかと考えているから発言いたしました。
○川久保座長 今の木戸先生の御意見で、いろいろな科目で概念の部分も重複しているところがあって、それを考えながら今回の改定ということを作業にしていただきたいと思います。
栄養ケアマネジメントの基本的な概念というところは、応用栄養学のところに一応入っていますので、そこを参考にしていただいて、ほかの科目もそれにのっとった形で項目立てをしていただければと思います。
あとほかの点でほかに御意見ございませんでしょうか。
どうぞ。
○弘津構成員 介護保険制度に関連していることですが、このガイドラインを拝見しましたところ、要介護者とほぼ自立に近い方は、位置づけされていると思われますが、要支援者というくくりがどこにも出てこないということ。さらに、今回の食事摂取基準の中に、フレイルティという定義が出てまいりましたが、このフレイルの定義に、最も近い高齢者は、要支援の方ではないかと思います。
しかしながら、このガイドラインの中には、要介護者に対するケア教育という表現があっても、その前段階の要支援の方に対する内容というのは全くありません。 先ほど、小項目は余りふやしたくないというお話がございましたが、要支援者に対するケアや教育といった項目をふやしたほうがよいのではないでしょうか
○川久保座長 例えば、応用栄養学の高齢期のBの高齢期8のBの一番Hというところに介護予防合併症予防のための栄養ケアというものが1つ入っていて、この中の高齢期の栄養アセスメントと栄養ケアという中にかなり要介護者に対するケアというものが入り込んでいるような内容になっているのですね。
だから、言葉として先生がおっしゃる要支援という言葉が1つ抜けているというような感じになりますか。
○弘津構成員 制度上の区分けでいくと、要支援者の区分だけがないという状態になっていると思うのです。
○川久保座長 その内容的には結構入っていると思うのですね。この高齢期の栄養アセスメント、栄養ケアという中に。そうでもないですか。
○弘津構成員 入っていないと思います。
というのが、これまでは要支援2と要介護5を含めて、介護保険の対象者ということで、個別のプランを作成して、1割を個人が支払うという形になっていたかと思うのですけれども、今、要支援のサービスの一部は市町村での提供となりましたので、介護保険の要介護5段階の中におられる方とはサービスの提供方法が変わってきています。介護保険の対象者でありながら、サービスは市町村で行い、介護予防事業の中にあるという場合、本来はどこに位置づけられたら良いのかをお尋ねしようと思い伺いました。
○川久保座長 要支援の部分が地域の市町村のほうに任せられるという制度のことになりますかね。
○弘津構成員 はい。
ですけれども、どの部分でも管理栄養士の方というのは、プランを作成してサービスを提供したり、サービス事業者とともに、栄養ケアを行ったりということでは、卒後働かれることは多いわけですから、どこかの形で出題されると良いのかなと思ったのです。
○川久保座長 そうですね。
介護保険法の制度、介護の制度については、社会・環境と健康の中で、1つの項目があって、その中に制度が全部含まれるような形になっていって、そして実際にでは実践的に要介護者あるいは要支援者を介護する場合の考え方というのは、臨床栄養と応用栄養の中に少し入っているという、そういう中になりますね。
臨床栄養のほ うではどうですか。
○川島構成員 川島ですが、今のお話は、26ページの福祉・介護と臨床栄養に出ていますが、このころは、まだそれ程福祉や介護が必要な方は大勢いらっしゃいませんでした。今は本当に多くなってきており、患者さんも高齢化してきている中で、要介護や、要支援の方の扱いを、どこかに入れておかないといけないと思います。
私にも判断ができないのですが、病気がない方をここの臨床栄養で扱うのはやや疑問に思っています。以前は、ほかに入っていなかったので、ここに入れ込んだと思いますが、取り扱いを少し考えてもいいのかなと思います。
○河野栄養指導室長 その点についての補足を申し上げますと、25ページのところの臨床栄養学の出題のねらいのところに、傷病者や要介護者の栄養管理ということで、この要介護者が入ったのが、今の現行のガイドラインで入ったということになりますので、そこからさらに、今の御指摘は、要支援者をどこで扱うのかというお話なので、こちらの要介護者を要支援者まで含めて見るのか、あるいはグレーゾーンのところですから、応用栄養学の先ほどの部分について、高齢期のところで見るのか、その点については御議論をしていただくことになります。今の現状を踏まえて、4年間このガイドラインを使うことになりますので、どちらに含めるほうがよろしいかということになるかと思います。
○加藤構成員 それに付随して、先ほど「フレイル」という用語が出てきたのですが、前回のガイドラインをつくるときに、「サルコペニア」という用語をやっと入れたのですね。どこの分野が、この用語を入れるかというので、人体の構造と機能の分野にサルコペニアを入れ、臨床栄養分野にも入れてもらった経緯があります。
今回の「フレイル」という用語は、本当に人体の構造と機能の分野でいいのか、さらに「ロコモ」という用語も重要ですので、これら3つは、重要な用語です。これらの用語は、小項目として、入れておかなければいけないと思います。基本的には人体の構造と機能の分野に入れておこうと思っているのですが。同時に、臨床栄養分野にも入ってくると思いますので、後で分野間の擦り合わせが必要になります。先ほど先生が言われた「要支援」という用語がどこに入るかは、私が明言するという立場ではないと思うのですが、制度的な内容と実務的な内容と2つの分野があるのだろうと思います。
○木戸構成員 先生、いいですか。
○川久保座長 木戸先生、どうぞ。
○木戸構成員 応用栄養学の23ページの先ほど、高齢者のところの小項目のBのところの低栄養の予防・対応というその一連の中で、低栄養、フレイルそれからサルコペニアにしろ、ロコモにしろ、その流れとしては、ここでは一定触れておく必要があるのではないかとは考えているところです。
もちろん、臨床栄養学であったり、その疾病の成り立ちのところであってもいいのですが、その一連の流れとしては、応用栄養学でも取り上げておくべき項目ではないかと考えております。
○川久保座長 応用栄養学のほうは、要支援とか要介護者という言葉が今のところはないので、そういうものも含めた形の広い形の高齢期の栄養アセスメント、栄養ケアという形になりまして、臨床栄養学のほうに要介護者とか、そういう言葉が出てきますので、そこのところにもう一つ要支援者を入れる必要があれば、要支援者を追加していただくという形になるかなと思います。
ただ、それを中項目として挙げてしまうかというと、ちょっとそこまではという気もいたしますけれども、それは各科目の中で御判断いただければと思います。
あと「社会・環境と健康」は、制度のほうがきちっと介護保険の制度がこの中に全て含まれていますので。そういう面もこの制度の中では含まれるということになると思います。
どうぞ、内藤先生。
○内藤構成員 ちょっと確認の意味で。見直しのポイントの2つ目のところで、平成22年以降に改正や公表されたとなっているのですけれども、上のほうでは、基本的な考え方の中に学術の進歩も入っていますけれども、学術の進歩はあえて外されたのは何かあるのでしょうか。
○川久保座長 いいえ、この中には学術の進歩も入っていると思っていただいて結構です。例えば、各学会のガイドライン等も変更になって、言葉等、定義とか、そういうものも変更になっていますので、対応いただければと思います。
○内藤構成員 はい。
○川久保座長 それから、先ほど食品表示法の話をしましたけれども、あれはもう内容はわかっているのでしたか。
○和田構成員 食品表示法の実施 は 平成27年度から です ので、変わらないところはそのままですが、新しい部分については、現在のところは入れても概略的な範囲だと思います 。
○川久保座長 これから ですか。今回は余りふれられないですね 。
○和田構成員 食品の機能性表示性表示にしても、具体的なところは現段階で は明確ではないです。
○川久保座長 新しいところはガイドラインには余り入れ込めないかもしれない。
○和田構成員 かもしれないです。ただ、枠組みを入れておくというか、ちょっと大きなくくりで入れておくという方法にはなるかと思います。
○川久保座長 一応、 改正・公表された法・制度については 、 ことしが26年度ですので、26年度中に公表されたというくくりでよろしいですかね。
確実なものは27年度を見越して修正していただいてもいいということでよろしいでしょうか。
27年度の終わりの国家試験をこの新しいガイドラインでつくることになりますので、そういう新しい制度や変更点の学生たちへの教育の波及というものを考えると、平成26年度、 今年中に 大体公表された事柄を含むというものを原則としていただきたいと思います。
あと、見直しのポイントの?についていかがでしょうか。
どうぞ。塚原構成員。
○塚原構成員 先ほどの木戸先生がおっしゃっ た、3年間出題がなかったりする部分をなくしてしまう方向なのか、それとも、そうではなくて、基本的にはそのままでいいのですよね。あるという方向で、そんなにないから削るという方向ではないという考え方でいいのですか。
ちょっと確認したいのです。
○川久保座長 それに関しては、これは参考資料として出させていただいたのは、3年間出題がなかったというので、ひょっとしたら小項目というのは、もうこの部分から削除してもいいのではないかという判断の材料に1つはなると思うのです。
ただ、先ほど木戸先生がおっしゃったように、これは大事な項目だから残しておくべきというのは、残すべきだと思うので、削除してもいいものを考える際の1つの参考材料になると考えてもらえばいいかと思います。
それを削除したらどうですかというわけではなくて、その削除を考える際の資料と考えてもらえばいいかと思います。
それから、あとは、3年間出題されていない分というのは、これから述べる応用力試験問題ということにもかかわるのですけれども、ほかのところと重複しているから、出題されていないという部分もあるのですね。
どこかよその科目で出題されているから、こちらからでは出題していないという意味であるかもしれないので、そういう場合は残していただいてということになるかと思います。
ほかに御意見いかがでしょうか。
大体、今の御意見で見直しの方法の小項目の言葉の統一をなされていないので、それを統一していきたいという方向でお願いしたいと思います。
それから、括弧の扱い方ですね。これについては、事務局のほうでもう一回まとめて、括弧はこうしますという原則を示して、先生方にお示ししたいと思います。
それから、あと、重なる領域の扱いに関しては、またその後の応用力問題のほうでまた討議したいと思います。
それから、ここ4年間の間に学術の進歩で、フレイルはまだ入っていないのでしたか、フレイリティー。
○加藤構成員 まだ、老年医学会で「フレイル」に統一しようと提案されたただけで、用語として本当に生きているのかどうかはよくわかりません。国家試験では、これまで「フレイリティー」という用語は出題しています。「フレイリティー」という用語をを「フレイル」に統一しようと去年ぐらいに老年医学会から提案されました、今年に入ってからかもしれませんけれども、今のところは提言されたという事実だけです。
○川島構成員 ことしもそういう話は出ていたようですけれども、まだ定義が決まっていないという話です。
○加藤構成員 そうです。老年医学会が統一しようと提案してきたというところなのですから、そういう意味では「フレイリティー」という用語のほうが、現在のところは一般的に使われているのではないでしょうか。
だから、どちらかの用語は括弧に入れるという方法があります。また、「ロコモ」は、現状はどこの分野のガイドラインにも入っていないので、ロコモは入れていこうと思います。
○川久保座長 ロコモティブシンドローム。
○加藤構成員 ロコモティブシンドロームという用語は入れていかなければいけないと思います。
○川久保座長 そういう新しいことで非常に重要なものであれば、国家試験にも出ているようなものであれば、小項目に追加していただくという形でよろしいのかなと思います。
ただ、小項目を先ほども言いましたように、これは出題するからと言って、小項目を非常に細かくするという方向性ではなくて、やはり基本的には整理したいと思います。
○木戸構成員 フレイル、フレイリティーですが、食事摂取基準2015では、フレイリティーで虚弱ということで、フレイルにしたいけれども、現状ではちょっとそこまではいけない。フレイルといいます。
○川久保座長 その場合は、片仮名が前に出て、後ろに虚弱と書くのですか。
ほかに、よろしいでしょうか、次に2番目の「応用力試験問題の充実について」ということに移りたいと思います。
応用力試験に関しては、参考1の基本的な考え方のところに複数の科目にわたり、思考判断力並びに問題解決能力を評価する問題を応用力試験として出題するとだけ、2行書かれているのですけれども、これだけだと、なかなか勉強する側も何を言っているのかよくわからないということもあるので、この出題のねらいというものをもう少し具体化したいというのが一つの今回の大きな見直しの方向性であります。
それから、もう一つは、この参考2をごらんいただきますと、応用力試験問題というのは、こういう科目の組み合わせで今までつくってきました経緯がありますけれども、応用力試験問題をつくられた先生方はよくおわかりなのですけれども、どうしても2問つくる状況設定が1つで2問つくる際に、何かとってつけたような2問になってしまうということがよくあります。
そういう科目の組み合わせをどうするのかと。あるいはきょうは栄養教育論の早渕先生がいらっしゃっていませんけれども、栄養教育論のほうからの栄養教育論は、自前で 1状況設定で2問出したほうが出しやすいという、そういう御意見もありました。1つはこの複数の科目にわたり、思考判断能力並びに問題解決能力を評価する問題を応用力試験として出題するというこの出題のねらいをもう少し具体化するというのが1つ。
それから、もう一つは、科目間の組み合わせのあり方、それからもう一つは応用力試験問題をもう少し充実したいという方向性がありますので、今のままで5状況設定、10問でいいのか、あるいは問題数をもう少しふやすのかというようなことも御議論いただきたいと思います。
応用力試験問題について、先生方、御意見いかがでしょうか。
吉池先生。
○吉池構成員 今、委員長がおっしゃったような実務的な作業のことは一旦置いておいて、基本的考え方としては、大いに充実するとよいのではないかとまず申し上げます。
例えば参考1の基本的な考え方として、「複数科目にわたり」という箇所は、出題のための作業プロセスのことを書いています。そのことよりも、「管理栄養士の実務における問題解決のための基本的な・・・」ということがあって、結果として、1つの科目であっても、複数にまたがっても、科目の縦割りにこだわらない多様な形の問題が出題できるということを、「基本的な考え方」としたほうが議論しやすいと思います。実務的にどの科目というのはその次の事としたら、2問に限定せず、例えばPDCAサイクルを全部カバーするのであれば、4問になるのかもしれません。
○川久保座長 ただいまの吉池先生のような表現をここにつけ加えたいというのが今回の目的であります。
○木戸構成員 先生、いいですか。
○川久保座長 どうぞ。
○木戸構成員 私も吉池先生のお考えに賛同する者として発言をさせていただきますが、もう少し応用力試験問題は充実させる方向で考えたらいいということと、それから教育の内容のところで、基礎科目と専門科目、専門基礎科目と専門科目と内容を分けて教育をしておりますが、その専門基礎科目というのは、専門科目の当然基礎になるところでありますし、それから専門科目の中にあっても、特に栄養教育論などは、全ての専門科目にまたがって必要とする内容ではないかと考えています。
ですから、2つだけとか、3つだけとか、そういうことではなくて、本当に複数にまたがって問題を考えられるような、これは自由な発想があってもいいのではないかと考えています。
○川久保座長 どうぞ。伊達先生。
○伊達構成員 今までの組み合わせを見てみますと、やはり公衆栄養と社会・環境と健康というように、よく似たもの同士がひっついている。人体の構造と機能及び疾病の成り立ちと臨床栄養というような形で、これがやはり初めのうちは一緒に2科目というのはしやすかったように思うのですけれども、例えば、公衆栄養では、この公衆栄養プログラムの展開の中で、食環境づくりのためのプログラムの展開というところで、特別用途食品などの活用というものが入っているのですけれども、この部分については全く今まで出ていないということなのです。
これは、多分、食品のところで出ているので、そういう今までなかったところと引っついて出せるとかいうようなところで、もう少し幅広く考えて、2つというよりも、幾つか合計の問題数を幾つかある程度枠を決めないとだめだと思いますけれども、1つについて、2つというのでないほうがいいのではないかと思います。
○川久保座長 基本的な考え方として は、今、先生方が御発言いただいたような方向で、少し充実するという方向で、その組み合わせも1つの科目でもいいし、3つでもいいしという方向で、少し考えていきたいと思います。あと、充実という意味で、何問ぐらいが適当かとか、そういうもので御意見ございますでしょうか。
現在は5状況設定、10問なのですね。充実ということなので、少し問数をふやすかということになりますと、問題数をふやすといっても、全体の200問というのは、今のところは余り変えるつもりはないということなので、応用力 問題の問題数をふやした場合には、例えば、栄養教育論のほうがたくさんつくっていただければ、栄養教育論の独自の問題数をちょっと減らして、その部分を応用力問題に持って行くといくと。問題数をふやすということになれば、どこかのところを応用力問題として出していただくという形になると思います。
事務局、それでいいのですよね。
○河野栄養指導室長 ふやす場合は、どこの科目というよりは、今、お話に出てきたような、実際に人体の構造と疾病の成り立ちと臨床栄養の重複の部分であるとか、そういったことも含めて、幅広く議論いただいたほうがよろしいかと思います。
○丸山構成員 応用力試験を何の目的で課すかということについては、ここに書いてあるように、思考判断力並びに問題解決能力を評価する問題とするということなのですけれども、やもすると、とにかく複数の科目にわたった内容が含まれていることを無理やり何らかのケースを提示して、実質的に見てみると、これは応用力問題で出す内容だったろうかと思われるようなことになってしまいがちだということで、やはり単純に知識を個別の教科ごとに習得したということを問うだけではなくて、管理栄養士が実際に実務を行おうとするときに、課題となるものについて、それぞれ解決できるかどうかということを問うことが望まれると思うのですね。
ですから、全体の管理栄養士国家試験の各科目については、それぞれ知識あるいは技能を持つだろうけれども、総合力として本当に役に立つ管理栄養士になれるかというところを問いたいということが見え、かつ国家試験問題を他分野の方がごらんになったときに、管理栄養士はこういうことをやってくれるのねということがわかるような問題にすると、試験の価値もあるような気がいたします。
そういう意味では、例えば、アセスメントの部分での問題とか、あるいは実際に計画ケアであったり、あるいは教育を立てる部門での問題であったり、あるいはほかの治療法との兼ね合いを決定する段階での課題であったり、いろいろな課題があるかと思いますので、そのようなことについて、少し管理栄養士は何ができるべきかということをまとめて考えてみるとつくりやすくなるかなと思います。
○川久保座長 赤松先生、どうぞ。
○赤松構成員 確かにそうなのです。
でも、栄養教育論でいつも試験問題を作成していて困るのが、正解をつくることです。個別になればなるほど、いろいろなケースが出てきて、国家試験でいう○×での回答は難しくなります。作問のことも考えながら、応用問題は考えたほうがいいと思います。
○川久保座長 今、丸山先生がおっしゃったように、管理栄養士が実務を行う上で、解決できる能力を問うというスタンスでつくって、それが実際物すごく解きやすく、正解率が高くてもいいのだろうと思うのです。ほかに。木戸先生。
○木戸構成員 赤松先生、いつも栄養教育論で難しいのですが、一般化すると非常に難しいのですけれども、条件設定して、そうすると除外できることがいっぱい出てくるではないですか。
むしろ、その栄養教育論とかは、その条件が合って初めていい問題ができるのではないかと思うのです。
そういう意味で、より実践的な丸山先生が言われた問題をどうやって解決していくかというところに栄養教育の内容というのが、重要になってくると思うのです。
だから、すごく、栄養教育論などは応用力に適している科目ではないかなと私は感じているのです。
○赤松構成員 確かにそうです。状況設定はかなり細かく書けば、正解、不正解というのはしやすくなるのですが、そうすると、やはり問題を解くのに時間がかかると思います。応用問題の問題数を増やす案もありますが、応用問題一問にどのぐらいの時間かかるのかというのも想定したほうがいいのではないかと思います。
○川久保座長 内藤構成員、どうぞ。
○内藤構成員 今、赤松委員が言われたことで、要は時間を充実させると、そこにかかる時間が多くなって逆に受験者が困る可能性がありますので、その辺ちゃんと十分考えて議論しないといけない。
それからもう一つ、複数科目にわたりという、この条件、別になくてもいいのではないかなと。1つの科目でいろいろ考える問題ということであってもいいのではないかなと思いました。
○川久保座長 どうぞ吉池委員。
○吉池構成員 実務作業も頭に入れると、知識を問う問題であれば「いかにも試験問題」として、五択にするのは、苦労はしながらもできるのですが、実際の現場で判断し、選択する状況では、5つの中からどれにしようかというよりも、4つ程度の選択が多いかもしれません。その方が問題をつくる方もつくりやすいし、回答する方もやりやすいのかもしれません。御検討いただけたらと思います。
○川久保座長 今まで管理栄養士の国家試験は、正しいのはどれかという、非常にすっきりつくってきたわけですけれども、医師国家試験などを見たら、適するのはどれかとか、曖昧な表現で聞いている問題も結構多いのですね。
ある領域の応用力問題に関しては、そういう判断をするので、その正しい、誤っているという判断ではないような問い方もありかなというのは思っ ています。それで4択にするというのはできるのかしらね。
○河野栄養指導室長 それは、特段この中のルールでそういった選択肢もあり得るということであれば、可能ではあるかと思います。
ただ、先ほどの時間の話について言うと、縛りがあるのは200問という問い数に縛りがあるのではなく、1日というところで縛りがあるだけですので、先ほど来出ているように、本来、管理栄養士として必要な問題解決能力を問うということであるところに時間がかかるということであれば、逆に問い数を減らして点数を上げるというようなやり方もありますので、そこまでも含めて御議論いただければと思います。
○加藤構成員 4択にすることの意味がよくわからないのですが。それより、事務局に伺いたいのは、使っていけない言葉が多過ぎないでしょうか。例えば、今、赤松先生に言われた中では「最も適切な」という言葉を使うことができないのかなと思います。いつも出題委員会で問題になるのが、1%の正解、例外があるのをやはり否定できないことです。「この選択肢の中で最も適切なのはどれか」というような問い方ができると、ここで話す問題ではないかもしれないけれども、比較的苦労しないで応用力問題をつくるということが可能になるのではないでしょうか。
○河野栄養指導室長 基本的に、今のような特に応用力問題に関しては、管理栄養士の実務というのは、いろいろな状況を調整して、より適切な答えを見出してケアを行うということだとすると、本来、1%の曇りもない丸であるというのは、つけられるはずがない。だけれども、結果として、問題の作成の段階で、今のようなことも承知でいるとすれば、こういった出題基準のガイドラインのところで、そこまで細かくは書けませんが、今のような考え方で応用力試験問題を基軸として、少し考え方を変えていくような部分も入れていけば、当然基礎的な知識の部分についても、是正されていくと考えますので、今回はそのあたりについても丁寧に御議論いただければと思います。
○加藤構成員 栄養教育とか、公衆栄養もそうだと思うのですが、「最も適切な」という言葉を使用できれば、問題をつくるのは楽になるような気がいつもしています。この解答は100%間違いとは言えないだろうと、議論ばかりで時間が費やされているような気がしていたものですから。これは、出題委員会でまた考えていただくことかもしれないのですけれども。そういうことを考えれば、4択にするとかは余り本質とは関係がないと思います。
○川久保座長 応用力問題のこういう聞き方とか、そういうこともあり得ると思います。
あと、時間的な問題で問題数を減らして点数を上げるとおっしゃったのでしたか。
○河野栄養指導室長 今の試験問題というのは、大体1問当たり1分半ぐらいで解くというような形の計積算で、問題数が組まれていますので、1日での時間というのには、トータル量が出てくるので、むしろ丁寧に読んで丁寧に考えて、答えるために、1問解くのに時間数がかかるという問題をあえて入れるのであれば、それはトータルとしての問い数を減らして、点数を加味するようなやり方もできるのではないかという情報提供です。
○川久保座長 そこまでこのガイドラインの検討委員会でそこまで提案してもいいということなのですね。
○河野栄養指導室長 今は、出題基準のところに話題が集中しておりますが、前回の検討会の報告書のほうを、今、お手元にお配りしておりますけれども、そちらのほうの2ページ、3ページにつきましては、出題基準以外にも、出題数及び、出題数の配分とか、出題形式について、2ページのところになりますが、そのあたりについても、検討会の報告書としては、取りまとめいただくことになりますので、変更しないのであれば、変更しない。あるいは、抜本改正というのは、大幅な改正となる背景がございませんので、難しいかと思いますが、そもそものここの管理栄養士として必要な基本的知識及び技能について、的確に評価するという観点から、1日という枠の中で現行を維持するような形でということであれば、工夫は可能かと思います。
○川久保座長 例えば、応用力問題を充実させて全体で190問にして、最後の応用力問題は1.5倍ぐらいの点数にするとか、そういうことがあり得るということですよね。
○河野栄養指導室長 そこも恐らくまず枠組みありきではなくて、どういった問題をつくり、どういった知識の能力を問うかというところでの議論の結果、そういうやり方がいいのではないかということであれば、こちらのほうにもはねていくというような流れかと思います。
○川久保座長 応用力問題 はどうしてもつくる際に大変だなというところに行ってしまうのですけれども、例えば先ほど、複数科目を統合してという、複数科目にわたりというのは、なくして、いろいろな場合があり得ていいのではないかしらという御意見が大体大きかったと思うのですけれども、そういう場合、実際的には作業的にはどうなるのかなというのが、疑問です。
1科目の先生に応用力問題として例えば栄養教育論の先生に1状況設定で問題を2つつくってくださいという依頼はしやすいけれども、3科目の先生に1状況設定で2問つくってくださいとかいうのは、なかなか難しくなってきますね。
○河野栄養指導室長 恐らく、実務の話は、こちらのガイドラインではなくて、実際の国家試験委員会のほうで御議論なり整理をしていく必要があると思うのは、現行上でも、全ての先生方、試験委員の先生方に問題をつくっていただいた上で、総務委員の先生方にはさらに応用力問題試験をつくっていただくような変則的なやり方が、今、なされていますが、そのあたりも場合によっては応用力試験を専門でつくる先生を設けるということも不可能ではありませんので、むしろこちら側のあるべき形で議論いただいて、それにあわせて実務のほうは、必要に応じて国家試験委員会で改善をさせていただけたらと思います。
○川久保座長 了解しました。今、出されたいろいろな御意見が応用力試験問題の充実ということ になります。丸山先生がおっしゃった基本的な技能の問題解決能力を高めるような形で作成するということとか、あるいは複数の科目にこだわらないという方向性、それから、専門基礎科目と専門科目を組み合わせるというのは、今のやり方に近いやり方になります。
栄養ケアマネジメントサイクルで出すという考えに従うと、応用力問題としては、状況設定と、あとアセスメントプランという形で、問題は出しやすいところがあるので、基本的なところとしては、そういう栄養ケアマネジメントのサイクルを基本にして出していただくというのがいいかなと思います。
管理栄養士が実務を行う場合に解決できる能力を問うということですので、そういう意味では、栄養ケアマネジメントに沿った出題という感じですか。
ほかに。
どうぞ。
○塚原構成員 先ほどの複数科目にもしわたらないとなって、1つの科目だったら、それはこちらの普通の1つの科目の中ではだめなのですか。
例えば、その科目は30問だったら31問になるという感じですか。何か、例えば、私、臨床ですけれども、臨床でもうちょっと膨らませたいなと思うのだったら、こちらの30問の中で、ちょっと頭をひねらないといけないような問題が出ればいいのではないかなと。
○川久保座長 そうですね。そういう考えもあると思うのですね。
そういう考えもありますけれども、今、提案しているのは、応用力問題に臨床栄養のそういう先生がつくられた問題が行って、こちらの個別の問題を少し減ら すという方向です。
○塚原構成員 いや、だから応用力のところは、ある程度いろいろな分野でいろいろな考え方をしないといけないような問題で、1つの分野でひねるのだったら、それは1つの分野で出せばいいのかなと思ったのです。
○川久保座長 そういう考えですね。
○吉池構成員 学生の勉強の仕方を考えると、科目の順番で試験をやると、設問に対して反射神経的に解答するかもしれません。同じ問題であっても、当該科目の中で問うのと、最後にさまざまな場の状況設定をし、問題解決するという形で問うのとでは、学生の捉え方とか思考のプロセスが変わるかもしれません。従って、たとえ1つの科目の中でおさまるものであっても、最後に問題解決型の設問が程度まとまってある方がよいと思います。
○加藤構成員 塚原先生のおっしゃることはもっともなので、多分、努力目標としてはいいと思うのですが、なかなか難しい場合もあります。1つの分野でつくったほうがいい場合もあるのですが、今までも例えば臨床栄養のところに出題された問題であっても、ちょっと頭をひねらないといけないような問題が実際にありました。それは時間との勝負の話で、ちょっと頭をひねるけれども、1分半以内で解ける問題は臨床栄養に持って行けばいいのだけれども、随分頭をひねって、1分半では短すぎて解けないような問題であれば、それは応用力問題のほうに持って行くという、そういう発想なのだろうと思うのです。
できるならば、いろいろなところで臨床栄養と人体の構造と機能の分野はくっつきやすいので、両分野で問題を膨らませられればいいのだけれども、余り複数の分野で問題を作成しなければならない、とそこを規定してしまうと、身動きがとりにくい、というのが今の座長のお話と理解いたしました。
○石田構成員 済みません。
○川久保座長 はい。
○石田構成員 今、問題をつくるときに、出題のねらい、 すなわち、何を意図してそれを問うのかということを示して問題をつくるようになっていると思います。作題のときに、例えば 給食経営 管理論でも、今までは、食べ物と健康や基礎栄養と組み合わせた応用問題の 中 で、その何がわかっていないとこの給食の問題が解けないのかというところを考えました。出題するときに他の科目をよく理解した上で、作成していけば、科目数とか、どの科目との組み合わせということを限定しないほうが問題をつくりやすくなるのではないかと思います。
○川久保座長 今、石田先生がおっしゃったのは、給食として出す場合でも、そういうほかの科目を前提にして出すと。
○石田構成員 いえ、応用力問題を考えるときには、自分としては給食がベースで問題をつくるのですけれども、他の科目とのかかわりをかなり意識した上で出題のねらいを考えることによって、総合力が問えるような問題がつくれるのではないかと思いますので、余り科目数を限定するとか、組み合わせを限定するよりも、出題のねらいをはっきりさせた作問をするということを意識するほうがよろしいのではないかと思います。
○川久保座長 わかりました。
少し時間が押してきたのですけれども、それでは、ただいまの議論を踏まえまして、応用力試験問題の充実についての見直しのポイントについて、これから整理していきたいと思います。
あと、残りの時間で、本日の議論は今回のガイドラインの見直しということでしていただきましたけれども、今後、中長期的な視野で見直しが必要になると思われます。
この出題基準そのものを大きく変更するというようなことも必要になるかと思いますので、今回の見直しには中長期的なことは入らないわけですけれども、報告書の文書として今後、こういう見直しが必要であろうという文書として盛り込むことは可能と考えられます。
出題基準の見直しというのは、国家試験全体をよりよくするための議論ですので、科目の枠組みに捉われずに全体をよくするような検討をしていただければと思いますので、少し、その辺の中長期的なガイドラインの方向性というもので、先生方から御意見をいただきたいのですけれども、いかがでしょうか。
木戸先生、どうぞ。
○木戸構成員 応用力試験のところでも出ていますように、業務を遂行するときに必要な思考あるいは判断、そういったより実務的なところがこれから求められてくるのではないかと思うのです。
そういう意味では、今までの専門基礎分野というものはしっかり勉強していただいて、それがわかった上で、より実際的な専門分野の業務内容が遂行できる。それを問うような問題に少しずつ変えていく必要があるのではないか。
そのコアになるのは、PDCAサイクルであり、そのPDCAサイクルのPに当たる計画を立てるための何が問題であるかということを正しく判断できるそういう能力を問う、そういうことが必要になるのではないかと考えています。
○川久保座長 今の御意見で、大体そういう方向性だろうと私も考えますけれども、ほかに御意見いかがでしょうか。
どんなことでも結構ですので。
○川島構成員 現場にいるのは私だけだと思いますが、現場では、本当にすぐ に使いたいです。できるだけ実務に強い管理栄養士が卒業してきているということがわかるような形にできたら、ほかの職種の方たちにもわかりやすいのかなと思います。
今の試験ですと、基本的なところはわかっているけれども、実務に余り強くはないのではないかという判断をされる可能性もありますので。私は病院におりますが、どこの現場もそうだと思います。
栄養ケアマネジメントを回しなさいとなっているので、それが実務的にできて、判断ができるということがこの試験でもある程度評価ができれば、多職種にも、栄養士が何をやっているかというのがもう少しわかりやすくなるのではないかと思 います。
ぜひ、今、木戸先生がおっしゃったような方向 に向かっていけたらいいのかなと思います。
○川久保座長 ありがとうございました。
もともとのこのガイドラインのところに書いてありますように、知識及び技能を問うという表現になっていて、技能を問うという部分がなかなか今まで難しくて、うまく出題できないということがあるわけですけれども、基本的な知識は問えるけれども、技能を問うという部分が難しいので、そういう面が今の先生方の御発言に反映されているのかなと思います。
ほかに御意見はいかがでしょうか。
あと、先生方、この専門基礎分野と専門分野にいろいろな科目があるわけですけれども、そういう科目のバランス的な意味で、基礎の部分はもうちょっと少なくてもいいのではないかとか、そういう御意見はございませんか。
木戸先生。
○木戸構成員 私はすごく基礎は大事なのですけれども、例えば、応用力試験とか、そういうようなところで、基礎がわかっていなければだめだという意味で、基本的なところを問うような問題がつくれるのではないか。
その条件設定に合ったところにおいて、それぞれ専門基礎分野でその条件における問題がつくれるのではないか。そういうような形で、少しずつ単独の問題は少なくなるけれども、応用力試験というところには必ず入ってきていて、それが理解できていなければ、解くことができない、そういう課題であるということがわかるように、そういうことによって、その科目間のつながりも理解できるのではないかなと思います。
決して少なくして、別の問題にということではなく、ちょっと形を変えてきちんと関連があるのだということを問えるような作題の方向に持っていくのも1つの方向ではないか。
○川久保座長 ほかにいかがですか。
○渡邊構成員 私も、木戸先生と全く同感でございまして、私も食品学的な、基礎的な分野を担当しておりますけれども、現場の卒業生から必ず基礎的な質問が来ております。
それは、やはり、現場で基礎をどう利用しているかということだと思いますので、もちろんこれも、先ほどの応用力問題との関係になるかと思いますが、その基礎をどう応用させるかという内容について、試験もしくは教育にぜひ基礎というものはやはり重要なものであるということで外せないかと思っております。
○川久保座長 ほかにいかがでしょうか。
このガイドライン自体は、教育の方法を規定するものではないと書いてありますけれども、教育の方法で、管理栄養士の教育においても、基礎から順番にやっていくのではなくて、基礎と応用の部分を一緒にやったりとか、そういう教育の仕方もあるのではないかなと思っているのですけれども、そういう突破口に少しなれればいいかなとも思います。
ほかに先生方、何かこのカリキュラムの中長期的な見直しということでいかがですかね。
内藤先生、どうぞ。
○内藤構成員 先ほど、最初にもちょっと話をさせていただきましたけれども、今、いろいろデータがあるわけですよね。それをいかに処理するかというのが結構ニーズが高いと思うのですけれども、そういう部分というのが、何かカリキュラム全体の中での問題もあるかもしれませんけれども、やはり、そういうような現場での問題があって、それをどう解釈して、これはどう判断するかという、そういう応用力問題を考えたときに、基本的な統計の話題というのがもうちょっとあってもいいかもしれないし、あとそういう情報通信技術、そういうものもやはりどこかで入れておかないとちょっと古くなってくるのではないかなという感じがいたします。
○川久保座長 前回のガイドラインに情報何とかというのがあったのをここでカットしてしまったのかな。
○内藤構成員 ですね。
○川久保座長 ほかにいかがでしょうか。
あと、各科目間の問題数のバランスとか、そういうこともあるでしょうし、基本的な方向性は先生方がおっしゃったとおりだと思いますし、具体的には、各科目間の点数のバランスとか、そういうようなことも検討していく必要があるかと思います。
それでは、この中長期的なねらいという点は、それも含めた形で報告書にしていきたいと思います。
それでは、今回の見直しのポイントについては、先生方の意見を踏まえまして、先生方には、第2回検討会が12月11日ということになっていますので、それまでに、各科目の出題基準の改正案の作業をお願いすることになりますので、よろしくお願い申し上げます。
作業スケジュールについては、別途、事務局のほうから御案内をさせていただきます。
本日、いただいた御意見を踏まえまして、次回は12月11日になりますけれども、具体的なガイドライン案について議論してまいりたいと思いますので、よろしくお願い申し上げます。
では、最後に、事務局から今後のスケジュールなどについて説明をお願い申し上げます。
○河野栄養指導室長 今、座長のほうからお話がありましたとおり、第2回検討会は12月11日木曜日、午後4時から6時に開催いたします。
場所等につきましては、また後日お送りいたしますので、よろしくお願いいたします。
また、今日いただいた御意見も踏まえまして、先生方には11月末を目途に見直しの作業を進めていただくことになりますので、必要な内容については、事務局から追って連絡をさせていただきたいと思います。
以上でございます。
○川久保座長 ありがとうございました。
最後にちょっと急ぎましたけれども、ちょうど時間どおり閉会することができました。
御協力どうもありがとうございました。
今後もよろしくお願い申し上げます。
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