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2011年4月26日 平成22年度化学物質のリスク評価に係る企画検討会 議事録

労働基準局安全衛生部化学物質対策課

○日時

平成23年4月26日(火)14:00~


○場所

経済産業省別館10階 共用1031会議室


○議事

○瀧ヶ平化学物質評価室長補佐 それでは、定刻になりましたので、第3回化学物質のリスク評価に係る企画検討会を開催いたします。
 出席の関係なんですが、本日、小泉委員が都合により欠席でございます。有識者として、労働安全衛生総合研究所の宮川先生に来ていただいております。また、中央労働災害防止協会から棗田さんに出席していただいております。
 議事進行は、櫻井座長にお願いいたします。よろしくお願いいたします。
○櫻井座長 それでは、早速でございますが、議事進行を務めさせていただきます。
 きょうは、リスク評価企画検討会、平成22年度の第3回に該当いたします。本日は、平成22年度のリスク評価の実績についてなど、三つの議題を予定しております。
 まず最初に、事務局から、きょうの議事予定と資料の確認をお願いいたします。
○瀧ヶ平化学物質評価室長補佐 お手元のほうに、議事次第として、(1)平成22年度のリスク評価の実績について、(2)労働者の健康障害防止にかかる化学物質のリスク評価方針(平成23年度)(案)について、(3)その他。裏側に配付資料一覧をつけてございます。
 配付資料といたしましては、資料1として、平成22年度のリスク評価の実績について、資料2-1といたしまして、労働者の健康障害防止にかかる化学物質のリスク評価方針(平成23年度)(案)、資料2-2といたしまして、平成23年度におけるリスクコミュニケーションの進め方(案)、資料3といたしまして、今後の検討予定、参考1として、労働者の健康障害防止にかかる化学物質のリスク評価方針(平成22年度)、参考2といたしまして、平成22年度リスク評価の進捗状況、参考3といたしまして、これまでのリスク評価の進捗状況一覧、参考4として、有害物ばく露作業報告書の書き方(パンフレット)、参考5として、特定化学物質障害予防規則等の改正(パンフレット)をつけてございます。
○櫻井座長 お手元にそろっていらっしゃるようですので、それでは、きょうの議事に入ります。
 最初の議題は、平成22年度のリスク評価の実績であります。事務局から説明をお願いいたします。
○瀧ヶ平化学物質評価室長補佐 資料1をごらんください。平成22年度のリスク評価の実績ということで、各検討会においてどのような形で平成22年度の検討を行ってきたかについて、とりまとめております。
 まず、1、各検討会における検討実績です。(1)が化学物質のリスク評価に係る企画検討会ということで、この検討会でございます。第1回といたしまして、昨年7月9日に開催いたしまして、リスク評価対象物質案件の選定についてということで、新たにリスク評価の対象とする14物質の選定を行っております。対象とされた物質は、平成23年有害物ばく露作業報告の対象物質として、平成22年12月に告示されております。報告期間は来年の1月から3月ということになってございます。また、がん原性試験、2物質については、人に対する発がん性が認められないと判断した有害性評価小検討会のほうの意見が報告されました。がん原性試験対象物質の選定に係る今後の方針について、構造活性相関の解析を踏まえ、専門的知見を有する者の意見を聴取し、がん原性試験対象物質を選定するという方針を決めました。平成22年度リスク評価に係るリスクコミュニケーションの開催予定についても議論いただきました。
 第2回目は、平成23年1月25日開催いたしまして、がん原性試験対象物質の選定については、第1回目の方針を踏まえ、「1,3,5-トリス(2,3-エポキシプロピル)ヘキサヒドロ-1,3,5-トリアジン-2,4,6-トリオン」、「2-ブロモプロパン」の2物質を、平成23年度のフィージビリティテストの対象物質として選定いたしました。また、平成22年度のリスクコミュニケーションの結果及び予定について、報告をいたしております。
 次に、(2)の化学物質のリスク評価検討会ですが、現在、平成22年度リスク評価として、詳細リスク評価物質を5物質、初期リスク評価対象9物質のリスク評価の実施をしております。こちらのほうは、参考2を見ていただきますと、平成22年度リスク評価の進捗状況のところに、詳細5物質、初期リスク評価9物質というものが書いてございます。これについて、現在、評価を実施中ということになっております。
 リスク評価のほうの小委員会として、有害性小検討会につきましては、2ページ目にございますが、1回目を平成23年2月22日に開催し、がん原性試験対象物質の選定について、フィージビリティテスト終了物質のうち、「アクリル酸メチル」を選定いたしました。これについては、平成23年度から長期がん原性試験を実施するということにしております。また、初期リスク評価評価対象9物質のうち6物質について、有害性評価書、評価値を検討しております。3物質については、既に検討が終わっているということでございました。
 第2回目は地震の関係で延びまして、今月14日に開催しております。初期リスク評価対象のうち、残りの1物質、酸化チタンについて、評価値を設定し、引き続き検討するということにしております。1物質、ジブロモエタンにつきましては、昨年度、評価値を設定した際に、引き続き評価値について海外の情報収集をするということにしておりましたので、その状況の確認をいたしました。またインジウムの健康障害防止に関する技術指針の報告をいたしました。
 リスク評価検討会のもう一つの小委員会としてのばく露評価小検討会でございますが、第1回目を平成23年3月2日に開催し、初期リスク評価対象物質のうち、2物質についてばく露実態調査の結果を検討し、今後リスク評価を行う物質のうち、1物質についてばく露実態調査の測定分析法について検討しております。
 第2回目は平成23年度4月6日に開催し、初期リスク評価対象物質のうち、6物質についてばく露実態調査の結果を検討し、詳細リスク評価対象の1物質について、同じようにばく露実態調査の結果を検討しております。また、今後リスク評価を行う物質のうち、7物質のばく露実態調査対象物質の測定分析法について検討しております。
 第3回目は平成23年4月20日に、初期リスク評価検討物質のうち3物質について、詳細リスク評価対象物質のうち4物質について、ばく露実態調査の検討を行いました。
 次に(3)、3ページでございますが、化学物質の健康障害防止措置に係る検討会です。これはリスク評価結果などをもとに必要な措置を検討する委員会でございますが、第1回を平成22年10月1日に開催し、インジウムによる健康障害の防止に関する技術指針(案)の検討、1,3-プロパンスルトンの測定方法についての確認を行ってございます。
 この措置委員会の小委員会として、インジウムの健康障害防止に係る小検討会を、平成22年8月26日~9月28日の間に4回ほど開催してございます。内容は、前回、この委員会で説明をしておりますが、インジウムの健康障害防止のための技術指針についてということになってございます。
 次に、4ページ目にいっていただきまして、2のリスク評価にかかる情報提供等の推進についてでございます。リスクコミュニケーションについては、前回説明したものに、予定どおり第4回目として、6ページ目になりますが、平成23年2月8日、大阪で「化学プラントのセーフティアセスメント」というのを、開催してございます。6ページの下のほうの段に書いてございますが、制度等の周知ということで、参考4平成23年度報告版の「有害物ばく露作業報告書の書き方」パンフレットを作成し、参考4、ばく露作業報告対象物質名ですとか、報告様式の改正、Q&Aについて記載し、広く国民にわかりやすい情報提供を行い、また参考5ですが、酸化プロピレン等4物質に係る特定化学物質障害予防規則等の改正についてもパンフレットを作成し、国民に広くわかりやすい情報提供をしてございます。さらに、パブリックコメントの関係でございますが、6ページの下のほうに丸をつけてございます。化学物質による労働者の健康障害防止に係るリスク評価候補物質・案件についての意見募集、平成21年度の化学物質のリスク評価結果を踏まえた行政指導通知の骨子(案)に係る意見募集、労働安全衛生規則95条の6の規定に基づき厚生労働大臣が定める物等の一部を改正する件(案)にかかる意見募集(ばく露作業報告対象物質)、インジウム・スズ酸化物等取扱い作業による健康障害防止に関する技術指針(案)に係る意見募集、労働安全衛生法施行令等の一部を改正する政令案及び労働安全衛生規則等の一部を改正する省令案に係る意見募集について(酸化プロピレン等4物質の改正)を、行ってございます。
 以上、平成22年度のリスク評価の実績についてでございました。
○櫻井座長 ありがとうございました。
 何かお気づきの点、あるいは記載しておいたほうがよいと思うような事項がございましたら、御発言をお願いいたします。
○堀口委員 大したことではないのですが、6ページの下のパンフレットについての記述なんですけど、「国民に広くわかりやすい」と書いてあるのですが、国民にわかりやすいかどうか聞いていないので、ただ作成したと書くだけではいかがでしょうか。というのは、進化していることはすごくよく理解しているのですが、パンフレットの中の防護マスクをつけた人の目線が非常にあやしかったり、ちょっと誤認を招くような絵もあったりするので、わかりやすいかどうかというのは、読んだ人がどう思うかということで、確認をとっていませんので、そこの文言の削除をしていただければと。広く周知という意味では、パンフレットの作成はそれに該当すると考えます。以上です。
○櫻井座長 確かによく使ってしまう言葉ですけれども、自己満足かもしれませんね。国民に広く情報提供が行われたということでよろしいですか。
○堀口委員 はい。
○櫻井座長 ほかに何かございますでしょうか。
○藤冨委員 1ページの(2)の化学物質のリスク評価検討会に記載について、詳細リスク評価対象5物質、初期リスク評価対象9物質について参考2の資料にまとめていただいていますので、物質の中身は理解するのですが、その後の有害性小検討会とばく露評価小検討会、こちらの物質と参考2の関係が少しわかりづらいと思います。例えば、2ページ上段に第1回の有害性小検討会がございまして、二つ目の矢印のところに初期リスク評価対象9物質と記載があり、これは先ほどの9物質だと思うのですが、そのうち6物質については検討されて、3物質は既に検討済みという記載がありますが、物質の数だけ書かれていて、具体的な物質名がなく、どのように評価をされたのかというところがわかりづらいのではと思うのですが、どこかに記載されているのかどうか、教えていただければと思います。
○瀧ヶ平化学物質評価室長補佐 それぞれの小委員会の検討状況についてはホームページに載せてはいるのですが、ここに全部物質名を書くとボリュームがふえてしまうというのもあって、物質の数だけにとどめているというような状況なのですが、書いたほうがいいという御意見だと思うので、ここにも載せるような形がよいのでしょうか。
○藤冨委員 こちらに書くか、あるいは参考2の表をうまく活用して、進捗がわかるようにするのか、それは事務局にお任せしたいと思うのですが、すべての物質名を資料に書いてしまうのは、確かに物質名が長いので厳しいと思うのですが、小検討会の状況も具体的にわかるような形のほうがいいと思いますので、一度御検討いただければと思います。
○櫻井座長 ありがとうございました。参考2のナンバーを利用するか何かですかね。確かにそのほうがいいですね。さっき、その後の初期リスク評価対象物質のうち残り7物質というときも、これは酸化チタンというふうにおっしゃいましたね。これなんかはたった一つだから書いてもよろしいんじゃないですか。その下の1物質というのも何かおっしゃいましたか。
○藤冨委員 ジブロモエタンとおっしゃったと記憶しています。
○櫻井座長 ジブロモエタンですか。その他、下のほうも同様でございますかね。
 あと、何かほかにございますでしょうか。
 大変小さいことなのですけれども、参考2の平成22年度の上の詳細リスク評価を行った物質5つの一番右に調査数というのが出ております。その中の4番目というのは、コバルト及びその化合物だと思うのですが、7+14+2/296と書いてあります。これは、296が報告、それで上が初期+詳細調査と書いてあるので、二つであるならわかるのですけれども、3つになっちゃっているものですから。
○松井化学物質評価室長 すみません、ちょっと説明不足で大変申しわけないのですけれども、コバルトの場合、塩化コバルトと硫酸コバルトを先行いたしまして、20年度に初期リスク評価を行っております。塩化コバルトと硫酸コバルト以外のコバルト、金属コバルトとそれ以外のコバルト化合物ですね、これについても一体としてやはり評価すべきではないかという御意見が出てまいりまして、結局、3カ年にわたって……。これは初期+初期+中間ということですかね。
〇寺島化学物質情報管理官 真ん中の数字が、塩化コバルト・硫酸コバルトの詳細と、その他のコバルトの初期があわさった、21年度にばく露実態調査でやったものという数になっていまして、すみません。
○堀口委員 そうしたら、括弧をつけたらどうですか。(何+何)+(何+何)のほうが。3つあると確かに混乱すると思います。
○櫻井座長 混乱してしまいます。これは大変こういう複雑なものをうまくまとめていただいておりますのでわかりやすいので、そこをさらにわかりやすくしていただくと。報告の数はそもそも初期リスク評価のときに行われた報告数ですね。はい。
 ほかに何かございますか。
 特にないようですので、それでは、実績についてお伺いしたということで、続きまして、議題2に入ります。労働者の健康障害防止にかかる化学物質のリスク評価方針(平成23年度)(案)について、事務局から説明をお願いいたします。
○瀧ヶ平化学物質評価室長補佐 資料2-1をごらんください。平成23年度の労働者の健康障害防止にかかる化学物質のリスク評価方針(案)ということでございます。
 平成18年度から実施しているリスク評価ですが、効率的な検討ができるように、21年度に小検討会を設ける等見直しを行い、現在に至っております。検討体制の確保といたしましては、1の1)リスク評価対象物質選定手順、基準の明確化、透明性の確保。2)として、科学的判断が求められるリスク評価検討会と政策的判断が求められるリスク管理の措置に係る検討会の分離。3)といたしまして、リスク評価の二つの要素である有害性評価検討とばく露評価検討の分離によるリスク評価検討の効率的推進。4)として、リスク評価結果を受けた健康障害防止措置の検討における最新の健康障害防止技術開発動向及び健康障害防止措置の取り組み動向の検討の推進。5)といたしまして、リスク評価の動向や評価結果の情報提供の推進ということを考えてございます。
 2、各検討会におけるリスク評価検討の加速等については、(1)といたしまして、化学物質のリスク評価に係る企画検討会においては、リスク評価にかかる方針の策定を行い、リスク評価対象物質の選定作業を平成23年6月までに実施することにより、平成23年12月までに告示を発出して、24年有害物ばく露作業報告の対象物質に反映されるようにする。さらに、国によるがん原性試験の実施が必要な物質の選定を24年1月までに行い、がん原性試験の有害評価小検討会評価結果を踏まえた今後の対策の進め方について検討する。
 このほか、前年度のリスク評価結果及び今後のリスク評価の方針等の情報を関係者に提供するとともに、リスク評価に関する関係者間の相互理解を促進するため、労働分野におけるリスクコミュニケーションの実施について検討する。このリスクコミュニケーションにつきましては、また2-2のほうで御説明いたします。
 次に、化学物質のリスク評価の検討でございます。基本的に、先ほど申しました有害性評価小検討会、ばく露評価小検討会で効率的に評価を行っていくということにしてございます。(2)のまた書きになりますが、各小検討会において、平成22年度より検討してきた有害性評価結果、ばく露評価結果に基づき、化学物質のリスク評価検討会において、平成23年6月までに「化学物質による労働者の健康障害防止にかかるリスク評価検討会報告書(案)(平成22年度)」をとりまとめようという方針でございます。
 次に(3)の化学物質の健康障害防止措置にかかる検討会でございます。前段は昨年と同じように評価結果がとりまとめられた物質について、政策ベースの検討が可能となるようヒアリング等いろいろ行って措置の導入を目指す、そのための検討を行うということにしてございます。これからまとめられるリスク評価検討会の報告書を踏まえ、それぞれ物質ごとにどういった措置が必要なのか、検討を行っていくと考えてございます。めどといたしましては、先ほど申し上げましたとおり、報告書を6月中にはとりまとめるという予定にしてございますので、それ以降に議論をしていくということになります。まとまる時期につきましては、報告書の中身がどれくらいのボリュームになるか、まだ検討中でございますので、具体的な時期がはっきりしませんけれども、いずれにしても速やかに検討をまとめていきたいというふうに考えてございます。
 3として、リスク評価にかかる情報提供等の推進でございます。3ページでございます。こちらについても、昨年と同様にリスクコミュニケーションを実施し、国民に広く情報提供を、先ほど御指摘がございましたが、わかりやすい情報提供に努めるとともに、MSDSを担当している部署とも連携しながら、測定や分析方法といったものについても情報提供していくといった形で、昨年にも増して情報提供の推進を進めていきたいというふうに考えてございます。
 資料2-1は以上でございます。
〇寺島化学物質情報管理官 引き続きまして資料2-2、平成23年度のリスクコミュニケーションの進め方(案)について、御説明させていただきます。
 冒頭のところ、リスクコミュニケーションのそもそもの考え方としまして書いてある部分でございますが、リスコミは、単に国が決めた措置について一方的に説明を行い理解を求めるものではなく、各段階において利害関係者の双方向の情報交換や対話を通じて相互理解を促進し、措置の円滑な導入を図ることを目的としているというものでございます。こういった観点から、23年度におきましても引き続き双方向型の意見交換の促進を基本にリスコミを実施することとし、以下のとおり、パブリックコメントとあわせまして意見交換会を開催することとするとしております。
 1、パブリックコメントでございますが、実施時期といたしましては、リスク評価の各段階で、対象物質の選定、それから健康障害防止措置の導入、そういった各段階におきまして、行政手続法に基づく意見募集(パブリックコメント)を実施するということとしております。実施方法としましては従来どおりでございますが、検討会において提出された意見等を十分考慮し、また意見の提出の機会が確保されるよう配慮し、情報の提供の中身を十分吟味しながら行っていくということとしております。
 2としまして、意見交換会ですが、リスコミ会合と言っておりますけれども、(1)としまして開催時期でございますが、これは関係者の意見を幅広く反映させる観点から、リスク評価の結果の公表後に2回、それから健康障害防止措置について、パブリックコメントを開始する直前に1回ということで、計3回予定しております。時期については、特段ここには書いてございませんけれども、リスク評価結果が、昨年ベースでいきますと夏前くらいになりますので、そのあたり。それから、パブリックコメントの?のほうですけれども、これも措置の直前ということになりますが、このあたりにつきましては、ことしは夏に計画停電等の関係で、検討会のスケジュールが変わってくる可能性もございますことから、これはちょっと時期については未定でございます。
 (2)としまして、開催要領でございますが、昨年4回の会合は、一般募集方のリスクコミュニケーションでございまして、基調講演をいただいた後に質問・意見に応える形でパネルディスカッションを行ったということでございます。こういったことを踏まえまして、基本的には同様の形でと考えておりますけれども、23年度におきましては、参加者の募集としまして、地方開催においては参加者への周知が重要になりますので、全国産業安全衛生大会あるいは日本産業衛生学会等にあわせて開催情報を提供し、機会の提供を図っていきたいというふうに思っています。それから、開催地及びテーマでございますが、地方における開催においては、そうそう何回も開くわけにはいきませんので、そういったことも考えまして、公募等により広く参加者を募集することが適当としております。それから、東京のみならず地方開催ということを検討したいということでございます。会合の持ち方としましては、現在も実施しているように、リスコミの時間としまして、全体を3時間としまして、意見交換1.5時間とすることが妥当としています。意見交換の方式は、参加者から当日募集した意見に応える形でパネルディスカッションを行う現行方式が有効であるというふうにしております。その際、あらかじめ意見提出用シートを配付する方式が適当ということでございます。参加者についても、100名程度上限という形でやりたいというふうに思っています。
 (3)その他といたしまして、リスクコミュニケーションについては、関係業界等との連携、それから、2パラグラフ目にありますように、PDCAサイクルを成立させるため、アンケート等の活用、ニーズにマッチした効率的・効果的な開催を行うとしております。
 3としまして、パンフレットですが、パンフレットについても情報提供のツールとして相互理科の促進の観点から制度改正を説明するパンフレットにQ&Aを掲載し、改訂の際に更新する等、その工夫を進めていくことが必要であるというふうにしております。
 以上です。
○松井化学物質評価室長 恐れ入ります、資料2-1で2点ほど補足させていただきます。2-1の資料の2ページのところで、(2)の?の有害性評価小検討会の第1段落の3行目ですけれども、有害性評価の手法について検討を行うというふうに書いてございます。18年度からこのリスク評価を行っておりますけれども、当初、がん原性に着目いたしまして対象物質を選定してまいりましたけれども、この企画検討会で御検討いただきまして、がん原性以外の物質についても、神経毒性ですとか生殖毒性ですとか、そういった重篤な健康障害の懸念のある物質について対象にするというふうになっておりますので、こういったがん原性以外の健康障害のおそれに着目して選定した物質が、23年度のリスク評価から対象となってまいりますので、そういったものの有害性の評価手法について、従来のがん原性のものと異なった手法が必要なのかどうかというようなところを検討しないといけないということで、有害性評価小検討会の検討項目として、ごく簡単ではございますけれども入れているところです。
 それから、3ページの4のその他ですけれども、23年度から国が実施することとしている生殖毒性試験ですけれども、これについて、従来、国ががん原性の試験を実施してきているところですけれども、23年度からは生殖毒性についても試験をしようということで、まだ詳細なフレームも固まっておりませんけれども、実施することとしておりますので、これについても対象物質なりフレームなりの検討を、このリスク評価の枠組みの中で御検討いただこうというふうに考えておりますので、また詳しく御検討いただくようなことがあるかと思いますので、よろしくお願いします。
○櫻井座長 ただいま、資料2-1と2-2について説明がありましたが、これについて、御質問あるいは御意見等ございましたら、どうぞ。
○堀口委員 では、前向きな話で。リスクコミュニケーションなんですが、今まで経験してきて、いろいろ皆さん御意見を言ってくださっていて、とてもありがたいと思っています。それで、参集者100名程度の会合が適当とあります。100名というのは確かにやりやすい数ではあるのですが、万が一100名以上ふえたとしても、対応が可能であると考えています。その際に重要になってくるのは、今までのところそういう経験は、この労働安全衛生上のリスコミではないのですが、プレゼンテーターのプレゼンテーションが下手だと、100人でも収拾がつかないことになってしまうので、先生方、今のところそういうことは全くないので、それを考えますと、100名以上でも対応可能というふうに考えておりますので、もし事前に募集があって、100名を超えたからといって募集を打ち切るようなことはせずに、前向きに進めていければというふうに考えます。以上です。
○櫻井座長 会場の広さなんかに少し余裕を持って。
〇寺島化学物質情報管理官 すみません、100名上限と付け加えてしまったのですけれども、上限を設けたいというわけではなくて、多くの方に参加したいと思わせるような企画をプランするのがなかなか難しいなと苦慮しているところです。
○櫻井座長 実際にはなかなか100名になってないですね。
○松井化学物質評価室長 今年度はリスク評価の結果をもとに、措置に行く前にリスクコミュニケーションの会合を開きたいと思っていまして、結構関心の高い物質も中に入っておりますので、おっしゃるように、かなり人数も集まることもあるのではないかと思っております。
○櫻井座長 特にリスク評価の報告の多かったような物質がたくさん使われていた物質ということになりますと、ふえる可能性がありますね。
 この資料2-2の2ページ目の、ただいま100名程度ということでございましたが、すぐその上で、「特に労働者が参加される場合にはあらかじめ質問・意見提出用シートを配付する」とありますが、これはそうでなくとも、みんなこのようにやっているのではなかったでしたか。
〇寺島化学物質情報管理官 労働者だと限るわけではなくて、来ている方々皆様に一番最初にアンケート用紙をお配りして、聞きながら書いていただく形にしています。
○松井化学物質評価室長 ちょっと文章が、おっしゃるように、何か限定しているようにも読めますね。
○藤冨委員 私も櫻井座長と同じ内容の発言をしようと考えていたところです。「労働者が参加される場合」と限定する必要はないと思います。
○櫻井座長 これは単に消してもいいと思いますけれども。
 アンケートのやり方などは工夫があるのですか。例えば答えやすく、ただ丸をつけるとかチェックするとか。
〇寺島化学物質情報管理官 パネルディスカッションに向けましては、テーマ別に自由に質問したいことを書いていただけるような形にしています。
○櫻井座長 評価のほうはどうですか。
〇寺島化学物質情報管理官 評価のほうも選択肢形式には特にしていなくて、意見としては、説明の時間が短かった、もっと聞きたかったとか、あるいはうまく質問しやすい雰囲気をもっとつくってほしいとか、そういうような御意見を多々いただいております。
○櫻井座長 こちらで答えを予測して書いておいて、それにチェックするというのはいい方法ではないですか。
○堀口委員 そろそろそれができるのかなと。どういう評価を個人個人が考えているのか、全く最初はわからなかったので自由記載であったと思うのですけれども、2カ年ほど継続してやってきているので、よく出てきた項目については、量的に今後は把握することを進めていくことが重要と考えます。
○櫻井座長 それも検討していただければ幸いです。
 ほかに何かお気づきの点。
○山口委員 資料2-1の頭書きのところで、自律的なという表現になっていますけれども、これは特別こういう言葉を選んでということでしょうか。自主活動という言葉を主に使っていると思うので、これは何か意図的なことがあって自律という表現にしたのか。もし特に意図がなければ、やはり自主的活動のほうが言葉の統一性という意味でよろしいかと思いますので、どうでしょうか。
○松井化学物質評価室長 内容としては御指摘のとおりで、厚生労働省で推奨しているリスクアセスメントなどを実施して、自主的に管理していただくということを意味していますので、言葉として、特に自律的ということに強い根拠があるわけではないので。
○山口委員 でしたら、一般的に自主活動ということが出てくるので、自主のほうがわかりやすいと思います。
○櫻井座長 非常によく使うこともあったんですよね、今まで。
〇寺島化学物質情報管理官 はい、リスク評価検討会の開催要綱にはあり、多分企画検討会の要綱は、ちょっと今日は持っていないのですが、そもそものこの検討会の位置づけを言ってきた中では、よく使われてきた文言ではあったと思います。(事務局注:後に確認したところ、「企画検討会」の要綱では使われていない)
○櫻井座長 素直に最初にそれを見たときに、今と同じ感覚を持ったのですけれども、自律的というのは本来やるべきことをやってくださいみたいな意味が、どちらかが強くてどちらかが弱いというような感覚的な差があるようなふうに聞いたのですけれども、わかりにくいですよね、確かに。
○山口委員 あと、今後の毒性で、生殖毒性あるいは神経毒性も取り扱っていくということですけれども、これもすべて、慢性毒性にかかわるところの毒性ということですよね。これまでどおり慢性毒性ということで。
○松井化学物質評価室長 そうですね。必ずしもこの企画検討会で御検討いただいたときには、がん原性のみならず、ほかの重篤な有害性についても対象としてということで、物質の選び方としてパブリックコメントもし、検討会の中の専門家の方にもこういう物質がありますということをお聞きしながらということですので、慢性毒性でないものを全く排除しているかというと、そうではないのだろうと思うのですが……。
○山口委員 そこら辺の考え方が変わるのであれば、これまで特化則にしても有機則にしても、あくまでも慢性毒性に、焦点を当てて規制しているわけですよね。急性毒性というのは、使ったらすぐ毒性がわかるわけで、国がお金をかけてやらなくても、情報さえきちんと出せば問題ないと思いますので、広げるのであれば、どういう考え方かというのをはっきりすべきです。
 というのは、今回の原発事故を見ましても、世の中が慢性と急性の区別がよくわかっていなくて、「ただちに健康に影響がない」という表現はわからないと。あれは要するに慢性毒性のことを言っているわけですよね。放射線量の被ばく量として、慢性毒性にかかわって決めている話が、慢性と急性がごっちゃになって世の中で理解されているときもあるので、やはりそこはきちんと分けて話をしないと、またごちゃごちゃになる恐れがあります。物事をこういったもので決めるのは、あくまでも長期のばく露に基づいて、例えば発がん確率が上がるとか、神経毒性があり、何年かたったらそれが確率的には100%出る場合もあるでしょうけれども、基本的には、あくまでもある量を長い期間吸って出る毒性についてということに、限定しないと、ロジックを新しくきちんと立てないで進めると、またごちゃごちゃになり、世の中がまた混乱するもとにもなります。
○松井化学物質評価室長 そこはむしろ事務局のほうで決めることでもなくて、企画検討会のほうで検討いただいて、がん原性以外の重篤なものも対象にしてという方針で……。
○山口委員 私は今までの議論の中では、あくまでも慢性で、慢性の症状としてがんだけではなくてほかのものに広げてきたと解釈していますけれども。これまでの議論を見直さないといけないと思いますけれども。何回かの企画検討会の中で、そういう話が出ていたような気もしないでもないのですけれども。
 この慢性と急性のところをきちんとしないと、世の中に混乱を招くわけです。急性で出るものに関してはきちんと守らないといけないわけです。すぐに症状として出るわけですから。今回、また原発のことを言ったらあれなのですけれども、被ばく量を倍にしましたよね。あれはあくまで急性がない範囲で、ただし、年間としてある程度被ばく量はおさえる形で決めているわけですよね。あくまでもがんの確率が何%とおさえる形でやっているわけですよね。同じように、そういうきちんとした考えがないと、世の中の理解がごっちゃになる恐れがあります。
○堀口委員 ごっちゃにしやすいですよね。
○櫻井座長 生殖毒性のことについて、宮川委員からお話があると思います。
○宮川委員 2点ばかり。まず、慢性毒性、急性毒性というときに、ばく露期間が長くて初めて生じるようなものという意味で慢性毒性という場合もございますけれども、影響がすぐには現れずに、晩発性の場合とかというものも慢性毒性という言い方をする可能性があります。GHSの分類を決めたときもそうなのですけれども、必ずしも急性・慢性という言い方でくくりにくいものも出てくるのですね。その中で特に申し上げたいのは、例えば、生殖毒性に関しては、臨界期のようなものがあって、特段影響が出やすいときには、そのときに比較的短い間急性のばく露を受けても、後になって次世代に影響が出るというようなことがありますので。だから、ばく露が短期間であったか長期であったかということでくくってしまうと漏れてしまうものが出てくる可能性がありますし、影響がいつ出てくるかということも考慮しなければいけないので、その辺は少し言葉の使い方から丁寧に考えていかないと、世の中に混乱を与えることももちろんですし、それから、簡単に割り切ってこれを取り上げないということにしてしまうと、実は本来問題にするべき問題を落とす可能性もあるので、ちょっとゆっくりと御議論いただきたいかなという気がします。
○櫻井座長 そうですね。生殖毒性だとそういう特異性があって、比較的短時間のばく露でも、それもわかりにくい。山口委員はわかりやすいものは、確かに全くの急性ばく露、災害性に起こる、その場でわかるようなもの、これはここで検討する必要は多分ないだろうと思います。それ以外のものは結構わかりにくいものもありますので。
○山口委員 そういうものは、そういう毒性ということをきちんと世の中にわかるように説明しないと、いろんな誤解を招くので。今言った生殖毒性のような毒性、今、短期で吸っても、ある時期に出るのであれば、本来濃度管理で済むべきものかどうかという問題も出てきます。確率的な話だったらよろしいのですけれども、そこら辺もロジックをきちんとしておかないといけないと思います。そういった毒性に関してはよく議論して、ロジックを明確にしてやっていく必要があると思いますので、よろしくお願いします。
○堀口委員 あと表現ですかね。先ほど言われた、急性・慢性という。その慢性の中にもいろいろな意味合いがあるので。やはり、ここではこういうものでこの言葉を使っているということを明確に、委員も共通認識で同じ言葉を使っていけるようにすれば解決するような気がします。
○櫻井座長 あと、これもまただんだん議論していくべきことだと思いますが、がん原性だけではなくて、それ以外のいろいろな毒性も当然考えるのが我々の役目だろうと思っていますが、順番として、優先順位として、神経毒性、生殖毒性等からいくにしましても、それで終わりというものでもないだろうと。毒性が比較的低くても、ばく露が大きければリスクが大きい。あくまでこのリスクを評価して、必要な対策を講じていくというスタンスだと思いますので。はあくまで優先順位としてがんから入ったというふうに私は考えておりますが、これもまたゆっくり皆さんで御議論いただきたい点でございます。
 ほかに何かございますでしょうか。
○名古屋委員 宮川委員にお聞きしたいのですが、生殖毒性を考えたとき、労働衛生的な立場で考えている場合はそう問題ないと思うのですけれども、母子への健康影響の委員を宮川委員と一緒に参加していますよね、そのときに、母子への健康影響を考えたときに、生殖毒性はかなりのファクターで健康に影響してくるのかなと思うのですが、今やる生殖毒性の試験というのは、そこまで関連してわかるものというふうに考えていいのか、その辺を教えてほしいなと思うのですが。
○宮川委員 一般的にはある程度の数を前提に生殖毒性試験は行われているとは思いますけれども、どこまで直接に人間に当てはめることができるかという個別のケースについては、いろいろと慎重に考えなければいけないのは、当然のことながらそれはあると思います。
○名古屋委員 例えば、今まで私たちは管理濃度等を決めているときは、余り母子の健康影響を考えずに考えてきている場合もあったので、これからはそういうところのものまで範囲を広げて考えていく時期に来ているのかなという意味でこれも入ってきたのかなと思ったので、ちょっとお聞きしました。ありがとうございました。
○櫻井座長 男性生殖器に対する影響は、精子形成に対する影響も当然あるんですよね。
○宮川委員 だから、受精卵になる前の生殖細胞の段階で影響が出る場合もございますので、そうすれば当然のことながら男性も含めて考える必要もあると思います。
○堀口委員 人に当てはめるとしたら、やはりその作業している人たちに対しての疫学的な研究をしない限りは、明確にはなっていかないのかなと思います。事故が発生したものについては、今回の放射線みたいに、治療の病理等、疫学研究されておりますが、事故が発生していない段階で、疫学研究に対するアレルギーが結構ある国民ですので、どのようにするかは今後の御議論だと思いますが。
○櫻井座長 疫学的な情報が非常に貴重であることはそのとおりなのですが、今後ますますそれが得られにくくなって、動物実験に頼る、そこの方法論を、我々はやはり、より精緻にしていかなければいけないだろうと思ったのですが。ただ、そのように決めた基準値であっても、それを本当に確かかどうか、後で検証するための疫学研究がまた必要なんですね。それをぜひ、アレルギーをなくして。
○堀口委員 そうですね。
○櫻井座長 その他、ございますでしょうか。
 資料2-1の3ページの上の3の情報提供の推進、パブコメ、リスコミの下で、ここで得られた情報を提供することも記載してありますが、例えば測定分析方法など新たに開発したものは積極的に情報提供する、それはいいなということになっております。これは、ある程度実績が出てきているでしょうか。まだ余りないかなという気もするのですけれども。
○瀧ヶ平化学物質評価室長補佐 これは中災防さんにいろいろ開発していただいておりますので、そこら辺をうまく世の中に出していかなければいけないなというふうには考えてございました。
○櫻井座長 今後、今までに開発したものをうまく提供する何か……。
○棗田中災防課長補佐 一応、二つの方法がありまして、全部ではないのですけれども、基本的にはなるべく学会発表をするということと、あと論文化するということで、今まで4個くらいは分析方法が出ています。そのうち、2個が英文という形で、今後、できれば英文でなるべく報告をしたいと考えているのですけれども、なかなか英文にするのが難しいものもありますので、そういった形で、少し積極的にやりたいとは思っています。あと、実際に法律に入った方に関しましては、日本環境作業測定協会と協力しましてガイドブックに入れたりとか、あとは測定士のトレーニングという形で、そこに講師として行ったりとかというような形で対応しております。
○櫻井座長 ありがとうございます。
 その他、何かございますでしょうか。
 特にないようでございます。ありがとうございました。
 それでは3番目の議事、その他ですが、事務局、何かありますか。
○瀧ヶ平化学物質評価室長補佐 特にございません。
○櫻井座長 それでは、予定された議事は以上でございます。
 あと、今後の予定について、事務局から説明をお願いいたします。
○瀧ヶ平化学物質評価室長補佐 資料3のほうに、今後の検討予定と書いてございます。23年度の第1回化学物質のリスク評価に係る企画検討会を、6月下旬をめどに開催したいと思っております。議題につきましては、平成24年度のリスク評価対象物質、25年1月から3月に報告いただく物質の選定などを検討したいと考えてございます。報告対象物質の選定につきましては、今後パブリックコメントで広く国民にも募集いたしますし、各委員の皆様方にも提案をお願いすることになります。会議の日程も含めて、追って御連絡させていただきますので、よろしくお願いいたします。
○櫻井座長 早目に予定をお願いいたします。
 それでは、そろそろ時間も予定……。
○山口委員 ちょっと関係ないのですけれども、ここで議論すべき問題かどうかはわかりませんけれども、厚生労働省のほうで、ばく露量の基準を変えましたよね。ああいったことは化学物質で起こり得るのではないかと。あれは、要するに労働者の健康のリスクが多少上がったとしても、ほかのリスクがあるわけですよね、社会に影響を与えるとか、いろいろな、爆発でさらに人災になるとか。ということで、単純に化学物質のリスクだけの判断ではいかなくなる緊急事態というのがあるわけですよね。そういうことで判断したのでしょうけれども、世の中には正しく理解されていないのではないかと。わかっている方はいますけれども、そこら辺に関して、単純に一つのリスクだけではいかない緊急事態があるということを、やはり世の中にどこかで発信して考えていかないといけないのではないかなと。多少こちらのリスクが上がっても、ほかのリスクを下げて、それでトータルでリスクを判断するという場面が出てくるわけですよね。
 この場でどうかという話もあります。ただ、同じ厚労省のことだったので。
○松井化学物質評価室長 作業環境において、化学物質の基準……。
○山口委員 いえ、通常は問題ないのです。何か緊急時ですよね、何かあったときに、ある濃度の高いところに何かのために短い時間だけでも仕方なく入るという必要性がある場合があるわけです。緊急の場合です。そのときに保護具等があればすべていろいろなものを着けて入るわけですけれども、もしなければ、ある基準を超えたところでも、極力時間を短くして入るとか、例えばの例です。ということで、やはり緊急時ということに対して何らかの措置、どうすべきかというようなことも考えていく必要があるのではないかと。通常の問題ではなくて。ただ、ここの議論なのかどうかは別としてです。
○櫻井座長 大変、ある意味で重要なテーマではあると思います。要するに、緊急性の程度にもよるだろうと思うのですけれども、化学物質の場合は、一般に評価基準は平均値で判断しておりますね。それで、それに対して、例えばACGIHなんかは、Short Term Exposure Limitという、STELというのを、15分だけだったらこれだけの濃度でもというような評価基準を提案している化学物質もありますし、すべてではないけれども。これは要するに丁寧親切といいますか。
○山口委員 そういった数値も含めて、やはり世の中に、緊急時にはちゃんと説明できるようなことを考えておかないと、ネットによっては、人の健康を見捨てて簡単に変えたようなイメージを持たれている人もいるわけです。決してそんなことはないわけです。多少リスクは上がっても、わかってやっているわけですから。ただほかのリスクをおさえるためにやっているわけですから。やはりそういったことも、この場で議論すべきかどうかとしても、今回のことを見て、非常に考えていくべきことかなと。放射性物質に関してはいろいろな世の中の誤解もありますし、化学物質も同じことだと思います。放射性物質も化学物質も目に見えないので恐ろしいというような言い方をすれば、いくらでもおどし的なことができるわけです。やはり事実に基づいて、化学的な根拠に基づいてきちんと説明できるということがまだまだ不十分だと思います。放射性物質を見て、化学物質に置きかえると、非常に考えるべきことが多いなと思いましたので、折につけそういったところも何か考えていく必要があるのかなと思いました。
○堀口委員 逆に、緊急時にどうするのだろうと、私は化学物質のこの委員会に入っているので、実は先週、福島に行って、住民説明会等に参加してきて、リスコミに今後について提言してきたのですけれども、化学物質も、物質物質で違うということはありますけれども、緊急時はどういうふうに国は、化学物質の例えば工場が爆発したとか、いろいろ想定はできると思うので、どうなっているのかなというのが、素朴な、私が今回こちらの方向で見直したときに感じた次第です。今は普通の正常な状態のときの基準を考えていると思うのですけれども、緊急時を、決めなくても想定して動いていたのと、想定していなかったのは、大きな違いがあるので、その辺もお役所のほうで、少し、どう検討していくのかということを検討していただくことを開始なりしていただければというふうに感じます。
○棗田中災防課長補佐 山口委員が言われている、緊急時に爆発とかそういう災害が起きたときの許容できる、15分くらいまでだと思うのですけれども、NIOSHではIDLHという形で、特別に高い数値をやはり出しています。ですからそういったものをこの委員会でやられるかどうかはちょっと別の問題だと思うのですけれども、そういうことを検討する余地というのは確かにあるのかもしれません。
○山口委員 そういった検討をきちんと出して、世の中に発信するということも検討する必要があると思います。誤解やいろいろな疑念を招きますので、それで風評被害とかいろいろなことにもつながります。
○堀口委員 でも、リスクコミュニケーションの成功事例としては、たしか延岡か何かの工場の事故の事例が挙がっていて、多分それが皆さんの記憶にないということは、風評被害がなかったという、いわゆる成功事例なんですけれども。なので、多分そういうのはもともとは化学物質のほうでそれなりにきちんとやられたものではないかというふうに、コミュニケーションのほうからは考えられますが。基準値等の検討をどうするかというのは、私もわからないので、皆さんで御議論していただければと思います。
○櫻井座長 かの有名なボパールの事故のような物すごいことになって、インドで。メチルイソシアネートですかね。そういうことがいつでも起こり得るということで、一般論として対応策を考えておくべきだろうという御指摘だろうと思いますけれども、おっしゃるとおりだと思いますが、ここでやるものでは、考えないと。
○清水委員 この間の地震で、千葉でタンクが爆発しましたね。あれで雨が降ったら有害物質が降るからという、それも風評のような。
○堀口委員 チェーンメールが回っていましたね。
○清水委員 そんなものに惑わされてはいけないと思うのですけれども。
○山口委員 特に風評被害は防げるものです、きちんと情報を伝達すれば。
○櫻井座長 幾つか大切なポイントについて御提言いただきまして、ありがとうございました。
 ほかに特にございませんでしたら、それでは閉会とさせていただきます。きょうはどうもありがとうございました。


(了)

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