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2010年10月29日 第2回デジタル撮影によるじん肺標準エックス線画像に関する検討会議事録

労働基準局安全衛生部労働衛生課

○日時

平成22年10月29日(金)10:00~12:00


○場所

厚生労働省労働基準局第2会議室


○議事

○中央じん肺診査医 本日は大変お忙しい中、お集まりいただきまして誠にあ
りがとうございます。時間となりましたので、ただいまより第2回「デジタル
撮影によるじん肺標準エックス線画像に関する検討会」を開催します。
 初めに傍聴される皆様への注意事項を確認させていただきます。1点目、事務
局の指定した場所以外に立ち入ることはできません。2点目、アラーム付きの時
計、携帯電話、ポケットベル等、音の出る機器については音の出ないようにし
てください。3点目、写真撮影、ビデオカメラ等の使用は事務局の指示に従って
ください。今回は会議冒頭までとします。4点目、会議場における言論に対して
賛否を表明し、また拍手をすることはできません。5点目、傍聴中、飲食及び喫
煙はご遠慮ください。6点目、静粛を旨とし会議の防害となるような行為は慎ん
でください。7点目、秩序維持のために危険な物を持っている方、酒気を帯びて
いる方の傍聴はお断りします。以上です。
 本日は労働衛生課長が所用のため遅れておりますので、先に始めさせていた
だきます。また参集者のうち、旭労災病院嘱託医の五藤雅博委員が今回から出
席されています。芦沢委員が本日、ご欠席となっています。またエックス線写
真の撮影機器メーカーからの参考人として、キヤノンマーケティングジャパン
の西田様と、富士フイルムメディカル株式会社の畔柳様にお越しいただいてい
ます。技術的な助言や、写真を出すところ等のお手伝いをしていただく予定で
す。
 次に配付資料の確認をさせていただきます。表紙のところに議事次第とあり
ます。1頁に資料1、2頁に資料2、3頁に資料3、4頁に資料4、5頁に資料5、
6頁に参考資料1、7頁に参考資料2、8頁、9頁に参考として開催要綱と参集者
名簿を載せています。抜けている、順番が違うとかございましたらお申し出く
ださい。よろしいですか。
 では、ここからの議事進行につきましては村田座長にお願いします。よろし
くお願いします。
○村田座長 ただいまから議事を始めたいと思います。円滑な議事進行へのご
協力をよろしくお願いします。本日は前半のおよそ1時間を公開ということで、
その前半の部分では1回目で検討した内容を、非公開の部分も含めて全体で確
認してから、新しい標準写真の全体像について議論したいと思います。それが
終わった後、新しい標準写真を導入した場合の利用法の検討も行いたいと思い
ますが、時間がもし押せば次回まわしになる可能性はあります。後半部分では、
前回のときに議論が出ていましたように、今回集めた症例に少し足りないとこ
ろがある可能性もあるので、そういうものを追加する症例を、非公開で委員の
中で検討したいと考えています。もちろん検討した結果は次回の第3回の最初
の部分で、ご紹介したいと考えています。
 それでは議事に入ります。第1回目の検討会での結果について、資料1及び
資料2に沿って、事務局からご説明をお願いします。
○中央じん肺診査医 資料1の1頁をご覧ください。第1回検討会での検討結
果(要旨)というタイトルになっています。1点目ですが、前回の検討会では最
初のほうで、新しい標準画像の必要要件についての検討を行いました。原案は
もともと(1)~(3)を挙げていました。これは村田座長がされていた、厚生労働科
学研究での写真の収集選定の経過を基にして3点準備していました。(1)がじん
肺として典型的な所見を示し、読影に影響をきたす他の所見の混在がないこと。
(2)が同一人における胸部エックス線以外の情報(粉じん作業歴、胸部CT写真
等)を勘案し、じん肺の程度として妥当と認められること。(3)が医師間で読影
結果のばらつきが小さいこと。こういうことを観点としてはどうかということ
で原案を示していましたが、第1回の検討会での議論の結果、これに(4)として
既存の標準フィルムとの整合性が確保できることが加わって、この4つを考慮
して決めていくことになりました。
 2点目は非公開で、候補となっている画像を検討した結果、厚生労働科学研究
で収集選定された28症例について、先ほど制定した要件を考えながら、1枚1
枚の標準としての適否についての検討を行っています。ただし、先ほど座長も
触れましたように、この中で再検討が必要なものがありましたし、あと追加で
補うものとして新たな症例が出されるという話も出ましたので、それらについ
ては本日の後半で個別に検討させていただくことになりました。
 2頁で資料2に移りますが、第1回検討会での候補画像の個別の検討結果をま
とめています。この後、1枚1枚のチェックをされるということですが、ざっと
概要だけ先にご紹介します。28枚あるのですが、1番と2番の2枚は、フィル
ムとして出力するときの条件に問題がありそうだということで見送りとなり、
今回、再検討となっています。12番のフィルムに関しては、じん肺以外の所見
があり、17番は大陰影があるのではないかということでしたが、これが不完全
だということでそれぞれ除外とされています。21番は、候補としては0/1とす
るか1/0とするかという議論がなされ、前回の結果としては1/0とするほうが妥
当となっています。それ以外は左にある写真の区分が、その型として妥当であ
ろうという結果となっています。
 ただし、※1、※2というのを何枚か付けているのですが、※1というのは粉
じん作業歴の確認がまだ取れていないもの、あと画像の所見としてはいいけれ
ども、粉じん作業歴と合うかどうか確認したほうがいいものに※1を付けていま
す。※2は写真の型としてはこの型でいいのですが、もっと典型的な写真があれ
ば、それを追加するなり置き換えることを検討しましょうという意見が出たも
のに※2と付けています。以上です。
○村田座長 ありがとうございました。前回、後半部分で1例1例検討し、フ
ィルムが不十分とか、少し問題点があってペンディングになった症例もありま
す。今日は28例について、除外した症例はいいと思いますけれども、残りの症
例を1例1例全員の先生方に見ていただいて、少なくとも丸の症例かどうかだ
け最初に確認します。その次に標準写真の全体像の中から0型は何枚とか、そ
ういうことを決めなければならないのですが、それはまた次のステップにする
ということで、とりあえず今日は0型として残したもので、これは0型として
残してよいというものを確立していく。そういうふうにしたいと思います。そ
れでは実際にフィルムを見て、この表に基づいて1例ずつ、前回の検討を再検
討していくことにしたいと思います。フィルムのほうをよろしくお願いします。

(シャウカステンの前へ移動)

 下のほうに標準写真の対応するものを出していただいて、上のほうに単純写
真とCTを横に並べる形で進めたいと思います。1と2に関してはまだCTがあ
りませんけれども、主治医の先生のご協力で患者さんの同意もいただきました
ので、CTが撮影される予定になっています。まずそれを含めて単純写真だけの
段階でOKかどうかだけやりたいと思います。1、2といきたいと思います。1
は48歳の男性、鉄粉製造の業種で、一応0型と判断しました。下のほうは標準
写真の0型です。おそらくCTが出てきても、特に何も所見のないCTが出てく
るものと思われますが、これはCRの写真で、これはよろしいですね。CTが出
てきた段階でもう1回再確認はしますけれども、一応、0型ということでOKと
いうことにしたいと思います。1は丸ということです。
 次は2を出していただけますか。これもCTはまだ撮られていませんけれど
も、肺野は非常にきれいな肺をしていると思われます。こっちの標準写真と見
て整合性のある0型であると思われますので、これも後でCTをもう1回、私
も確認しますけれども、このエックス線写真の段階で0型ということで、合格
でよろしいですね。次は3ですか。
○中央じん肺診査医 はい、3です。
○村田座長 これはCT、ありましたか。
○中央じん肺診査医 CT、ございます。
○村田座長 いかがでしょうか。よろしいですか。そしたらこれはCTで確認さ
れた0型ということで、次は4をお願いします。これはCT、ありましたか。
○岸本委員 これ、あるはずです。
○村田座長 これはDRですね。きれいな肺だと思います。4もCTで確認され
た0型です。5をお願いします。5はなかったでしたか。
○中央じん肺診査医 CTですか。
○村田座長 CTはなかったかもしれません。プリントアウトして、CTは出し
てないかもしれません。これは、前回は0/1という症例が判定されていたのです
が、CTを見ると何もなかったのです。
○岸本委員 何もないのですか。そうですか。びっくりですね。ないな、本当
だ。
○村田座長 ですから、これが非常に難しいです。いかにも小さな粒状影があ
りそうに見えるのですけど。
○岸本委員 びっくりですね。
○中央じん肺診査医 すみません、こちらになります。これとこれが一緒です。
○村田座長 これは0型です。
○岸本委員 これ、一緒です。
○木村委員 どういう違いがあるの、あれとこれと。
○村田座長 これはDRで直接、キヤノンさんに焼いてもらったのですが、私
の作ってきたのはもう1回、パックス画像から焼いたので、ちょっと。
○五藤委員 ちょっと違う。
○村田座長 あまり変わりはないのですけど。これは0/0でいいですね。
○五藤委員 これは0/0でいいです。
○岸本委員 0/0で納得です。
○五藤委員 5番ですね。58歳の男性。
○岸本委員 これは0/0で納得しましょう。
○村田座長 そしたら1から5までの5例は、一応、CR2例とDR3例ですか
ね、これに関しては問題ないので、この中から2例になるか3例になるかわか
りませんけれども、CRとDRから選ぶという形に、たぶんなりそうですね。
○五藤委員 そうですね。
○村田座長 わかりました。次、0/1、これは1つしかないはずなのですが、CT
で確認されて、でも単純写真では0型としか読みようがないという症例です。
番号間違い、大丈夫ですか。これ、ありそうに見えます。
○岸本委員 見えます。
○五藤委員 これは間違いない。69歳、男性ですね。
○村田座長 CTでは軽くあるのですが、これをあると取るか微妙なのです。
○木村委員 軽くあるね。
○五藤委員 微妙です。
○村田座長 ここは間違いなくありそうです。
○五藤委員 微妙にあります。
○村田座長 正常ではない。先ほどみたいな、ほかの正常な肺と比べ、ちょっ
と微妙に小さな粒があるのです。
○五藤委員 これは間違いなくあります。
○村田座長 ありますよね、両肺野ありますね。
○五藤委員 1型までいっているかどうか。ちょっと標準フィルムを見よう。
○村田座長 これだけ1/0とは言えない。だから0/1でいいのではないか。
○五藤委員 この標準フィルムを使って、どうだろう。
○村田座長 下は。
○岸本委員 ないですね。
○五藤委員 これと比べてどうかということだね。
○岸本委員 やはり緻密度が違いますね。
○村田座長 完全に正常ではないのですが、でも1型とは言えないという感じ
です。
○五藤委員 これがちょっと、写真が悪いからね。
○岸本委員 悪いですね。
○村田座長 やはり、あるよね。
○岸本委員 はい、あります。
○村田座長 結構ある。
○岸本委員 こっちもありますからね。
○村田座長 これもあるからね。
○岸本委員 まあ、0/1で。
○村田座長 それしかないですけど、これが、だから0/1というのはあるのです
けども、CTでは断定は、なかなか1型まで言えないという。
○岸本委員 これ、いいのではないか。
○村田座長 次は7番、1/0、この1/0がポイントなので。
○岸本委員 本当、悪いですね。
○村田座長 CTもあったと思います。
○岸本委員 これは誰が見てもありますね。
○村田座長 これ1/1ではなくて、1の程度が拾い上げられる1型かどうかとい
うことです。
○岸本委員 1/0より、ちょっとあるのではないですか。1/1ぐらいあるのでは
ないか。ありますよ。
○村田座長 診査医の先生方は、1/0と判定された方が多かったのです。
○岸本委員 私なんかは1/1ですね。
○村田座長 これが1/1とすると。
○五藤委員 見てみましょうか。
○岸本委員 1/1、結構厳しい1/1ですね。
○村田座長 それ、前半にあるでしょう。
○岸本委員 あります。
○村田座長 1/1とすると、1/0になるのではないかなという。
○岸本委員 そうですね。確かにここが厚くないですからね。
○村田座長 粒の大きさも違うけどね。量もちょっと少ないように思うのです。
○五藤委員 けい肺だね。
○村田座長 単純写真もパラパラパラという感じで、ICPも。
○岸本委員 1/0でいいですか。私は1/1と思いました。
○村田座長 1/1を、どのぐらいの基準にするかですけどね。
○五藤委員 一応、1/0として、今度1/1を見て比較してみましょう。
○岸本委員 はい、そうしましょう。
○村田座長 一応、丸ぐらいですね。
○岸本委員 はい。
○五藤委員 結構ありますものね。
○村田座長 そうなのですね。
○岸本委員 そうですね、粒が違いますからね。これ粒が大きいから多いよう
に見えます。
○村田座長 次は8番、結構あるのです。さっきのやつです。
○木村委員 ちょっと、あれよりは粒が大きいけど、密度的には。
○岸本委員 少な目なのですね。
○五藤委員 これ、何番ですか。8番。
○木村委員 これは結構あるからね。
○岸本委員 これ結構、ありますね。
○村田座長 結構あるのです。だから先というよりは、ちょっと粒が小さい。
○岸本委員 粒が小さいのですよね。p、qのどちらになるのですか。
○(発言者不明) pでしょう。qもあるかもしれないけど。
○(発言者不明) ちょっと混じっているけどね。
○五藤委員 でもpが主体でいい。
○村田座長 さっきはqではなかったでしたか。
○五藤委員 さっきはpです。
○村田座長 さっきもpですか。
○五藤委員 こっちのほうも大きいね。
○岸本委員 大きいですね。
○五藤委員 この数から言うと、1/0でいいですね。
○岸本委員 これ1/0ですか。
○五藤委員 数から言うとね。粒の大きさからするとはっきりしているけど。
○岸本委員 こっちが少ないですね。
○五藤委員 もう1回並べてみると、わかるけどね。
○岸本委員 これは、もともと1/0の予定です。
○村田座長 1/0です。
○岸本委員 わかりました。
○五藤委員 これは8番ですね。
○岸本委員 了解いたします。
○五藤委員 もう1回並べてみれば。
○村田座長 次、9番。
○岸本委員 これは十分あります。
○五藤委員 これが何番ですか。
○岸本委員 9番です。これは間違いなく十分あります。
○(発言者不明) それにしても小さいな。
○五藤委員 うん、小さいですね。
○岸本委員 小さいですね。
○五藤委員 職歴は。やはり耐火レンガだ。耐火レンガは小さいんだね。これ
ははっきりありますね。
○岸本委員 これは十分あります。
○坂井委員 かなり多いですね。さっきの1/0と比べて、CTを見てもだいぶ多
い。
○五藤委員 だいぶ多い。
○岸本委員 違いますね、下までありますね。
○村田座長 これ、今までの標準写真と比べると難しいですが。
○五藤委員 標準写真の2型は、これはないね。やはり1型だね。
○岸本委員 密度がI型です。
○村田座長 これも1/1。10番は丸。
○五藤委員 1/1だね。
○村田座長 小さめのね、粒状影。
○岸本委員 小さめですね。
○五藤委員 ごめんなさい、いま何番ですか。
○村田座長 今10番です。
○五藤委員 これも明確にありますね。
○村田座長 これは大き目ではないのですか。これもpでいいですか。
○岸本委員 ちょっと小さいですね。
○坂井委員 少し右端、かかってきているのではないですか。
○五藤委員 そうですね。
○岸本委員 しっかりありますね、CTで見て。
○村田座長 結構、1/1というと、CTでかなりしっかりある。
○岸本委員 ありますね。左右とも。
○五藤委員 これ、フルイドはどう。
○坂井委員 胸膜がちょっと肥厚がありますね。
○五藤委員 もうちょっと下のほうが、わかるけど。もう1個、次のやつを見
る。
○岸本委員 先生、どうぞ。
○五藤委員 ありますか。
○坂井委員 癒着がありますね。
○五藤委員 フルイドが癒着しているのですね。ちょっと曲がっている。
○村田座長 そうですね。ちょっとそこは目をつぶっていただけますか。これ
は別に不整形陰影ではない。
○五藤委員 わかりました。
○村田座長 上肺野の陰影は、結構1/1で。
○五藤委員 これは1/1でいいと思いますけど。
○村田座長 いい密度ではないかなというふうに思われるのですが。
○岸本委員 立派にあります。
○村田座長 もう1例、1/1。
○五藤委員 11番ですね。みんな耐火レンガだね。
○岸本委員 これは大きい。
○五藤委員 ちょっと大きくなりますね。
○岸本委員 これは、はっきり大きいですね。
○村田座長 ちょっと大きめですか。
○五藤委員 大体、程度は一緒ぐらいだから。
○坂井委員 この辺が少ないでしょう。
○岸本委員 そうですね、その辺が少ないですね。
○(発言者不明) 下は少ない。
○木村委員 リンパはバッチリですね。
○岸本委員 下は少ないですね。
○村田座長 所々、でも大きめのやつが、できかけみたいな感じですかね。
○(発言者不明) 癒合している。
○五藤委員 それで炎症がある。
○岸本委員 ここもそうですね。
○村田座長 そうですね。それはqかなと思ったけど、でもCTであまりqと
いう・・・。
○岸本委員 ないですね。
○村田座長 ないですかね。
○五藤委員 でもqもありますよ、これは。
○岸本委員 ちょっと大き目のものも入っているような感じですよね。
○(発言者不明) でも下の、やっぱり小さいね。
○岸本委員 これですね。
○五藤委員 縦隔条件ってある。
○村田座長 もっと大きいのに見えたんだけど、左側のね。
○岸本委員 ですね。
○村田座長 この辺もう少し大きな、ありそうなんだけど。
○五藤委員 ちょっと、あるね。ちょっと、あちこちあるな。
○村田座長 qとか、なかなかないんですよね。
○五藤委員 1では少ないかもしれませんね。2、3になってくるとqがダーッ
と。
○村田座長 分布としては、密度としては1/1でいいですね。
○岸本委員 1/1でいいですよね。
○五藤委員 はい、いいと思います。これ何番だっけ。
○村田座長 いまの11番です。ちょっと1/1にしては多いのではないかと、1/2
としたのですが。
○中央じん肺診査医 12番はスキップしました。
○村田座長 そうでしたね。13にいきます。
○五藤委員 ここはどんな。これ、あまりはっきりしないね。これがこうなっ
ている。
○村田座長 何か立っているみたいなのが見えているのですが、でも、ちょっ
と大き目の結節ですか、これは。
○岸本委員 大きいですね。
○五藤委員 これは、炎症も絡んでいるかなあ。
○岸本委員 上葉がつぶれているのでものすごく肺門が上がっていますからね。
○五藤委員 ちょっと、炎症があるね。
○木村委員 ここにこう集約化して、こっちが代償性に広がっていって。
○村田座長 だから、もっとノデュル(結節)がたくさん出ていいように思う
んだけど。
○岸本委員 ですね。これを見るとね。
○村田座長 これを見ているとね。
○岸本委員 少ないので。
○五藤委員 典型例にしては少しね。
○岸本委員 ちょっとね。
○五藤委員 ちょっと修飾されすぎているからな。いい写真ではあるけれど。
○岸本委員 こっちはいいかもしれませんけど、ここが潰れて、この単純で見
るときの診断が難しいですね。
○五藤委員 これ議論になるかもしれない。2と3、炎症がかぶさっているから。
○岸本委員 最後の……の高さが違うので、左右差があります。
○村田座長 だから2/1になったんだと思うんだけども、確かにね。ちょっと説
得力ないCTかもしれない。
○岸本委員 これはね。
○五藤委員 ちょっと、極端に大きいのがあるものね、ポツポツ。
○岸本委員 密度、少ないですからね。
○村田座長 だから上に、こんなにありますよというところを見せたいんだけ
ども、何かちょっと、あることはあるんだけどね。
○五藤委員 もちろん間違いなく。
○岸本委員 これはかなり収束しているように見えますけどね。
○五藤委員 これ職歴は、トンネルでしょう。
○岸本委員 ちょっと、三角ぐらいかな。
○五藤委員 いい写真だと思いますけど、典型と言うとね、三角にしましょう
か。
○村田座長 次は14番、お願いします。
○中央じん肺診査医 CTを出します。
○岸本委員 これはいいね。
○五藤委員 これは典型的なけい肺で、あそこまではいっていない。
○岸本委員 2/2ぐらいではないですかね。
○五藤委員 2/2でいいのではないですかね。
○村田座長 下、若干少ないけどもね。
○五藤委員 rに近いものもあるし、そのぐらいでいいのではないか。
○岸本委員 かなりはっきりしているね。
○村田座長 これはしっかりあると思うのですね、両肺野、非常に。
○五藤委員 これは誰が見ても。
○村田座長 2/2でよろしいですね。
○五藤委員 これはいいと思います。
○村田座長 15番。
○岸本委員 石材掘削です。
○村田座長 これ癒合してきやすいのにね。
○岸本委員 なかなかない。
○五藤委員 これもいい写真だけどね。
○(発言者不明) これはやっぱりqなんでしょうね。
○岸本委員 そうですね、qなんでしょう。
○五藤委員 OKですね。
○村田座長 もう1例、3/3があるはずですが。
○岸本委員 これはいいですね。
○木村委員 トンネルって結構肺の構造が壊れていませんから、だから意外に。
○岸本委員 肺気腫みたいなことはない。
○五藤委員 そうですね。
○岸本委員 これでタバコを吸っていると大変ですね。
○(発言者不明) CTがあまりよくない。
○岸本委員 CT、あまりよくないね。さっきのに比べると。
○村田座長 でもCTが、たぶん施設が違うんですよ。
○木村委員 ……と思うんだけれど、あまり大きく出てこないね。
○五藤委員 そうですね。割合ね。
○村田座長 でもたぶん、これCTのほうの問題ではないかなという気もするの
です。結構。
○坂井委員 しっかりありますね。
○五藤委員 これは間違いない。
○村田座長 これ大きさとしては、これはどう。
○岸本委員 rとqが混在している。
○五藤委員 どっちが多いかと言ったら、qでしょうね。
○村田座長 qですね。
○木村委員 両肺野に。
○岸本委員 ポロポロとあります。
○村田座長 主体はqなんでしょうね。
○(発言者不明) さっきの3型は。
○村田座長 あれはqです。これよりか小さいと思います。qで揃っている。こ
れはqとrの混在ですか。
○五藤委員 そうですね、混在だと。日本の方式だとqになるんだと思います。
より多いほうが。
○岸本委員 そうですね、日本は。
○五藤委員 主体を占めるものでやりますからね。
○村田座長 そうすると、ここまでが粒状影のパターンなんですが、そうする
とたぶん、振り返ると0/1は1つ、典型的なのがありますね。1/0、2つのほう
も一応、さっきの1/0と1/1を比べてどうですか。さっきの1/0の例はよろしい
ですよね。それから1/1が3例ありましたが、あれもよかったですかね。
○五藤委員 ええ。
○村田座長 2/1が。
○五藤委員 2/1が問題。
○岸本委員 2/1が、ちょっと問題ですからね。
○村田座長 2/2が、2が1例しかなくなってしまったのですが、ひょっとした
ら2を、もう1例探したほうがいいかもしれません。2例ずつあったほうがいい
ですね。
○五藤委員 そうですね。
○村田座長 わかりました。たぶんポイントは、0/1とか1/0のところが大事だ
ろうと思うので、0/1は残念ながら1例しかないので、それから1/0は2例、1/1
も2例か3例ぐらいの形になりますね、たぶん。あとは2をもう1例加えたら
2が2例、3が2例というぐらいの感じになりますかね。
○木村委員 14番の大きさは何でしたか。pでしたかqでしたか。
○村田座長 もう1回、14番。
○岸本委員 qでした。
○五藤委員 3型は3/3ですかね。
○村田座長 そうです。3/3です。
○村田座長 確かに1型のときは一部pだったような感じなのですが、ある程
度しようがないかもしれません。
○木村委員 比例するんですね、粒状影。
○村田座長 大きくもなってくる、大きくなってくることは大きくなってくる。
そういうことなのですね。わかりました。次は、よろしいですか。17は除外で。
○岸本委員 そうですね。わからなかった。AかBかわからないということで
す。
○中央じん肺診査医 18はCTがないのです。
○村田座長 18はCTがないのですが、とりあえず単純写真。
○岸本委員 これです。
○村田座長 クエスチョンなのですよ、これ。
○岸本委員 ここがどうかといことで。
○五藤委員 これが、そうそう。
○岸本委員 5cmを超えているのではないかということなのです。
○五藤委員 私はAだと思います。これ違うと思いますけども、でも迷うので
す。混乱するかもしれません。
○村田座長 標準写真としてはね。
○岸本委員 そうですね。
○村田座長 三角にしますか、外しておきましょうか。
○木村委員 後でまた持って来ましたので。
○村田座長 そうですか、一応、三角ということにしておいてください。次、
19。これは5cm以上の3分の1、肺野以下ですから、これはいいですよね。足
して5cmを超えていますし、CTでも割としっかりと固まりがあります。
○五藤委員 CTはどうですか。
○村田座長 あります。固まりがあります。
○五藤委員 これはいいのです。ほかの病変があると困るなと。
○村田座長 そうです。チョロチョロっと周りにあるのですけど、これは丸と
いうことで。4Bで丸。4Cがちょっと頼りないという、3分の1まで来ていな
いということなのですが。
○五藤委員 審査にきたらCと認めますね。
○村田座長 三角にしておきましょうか。
○五藤委員 CはCでいいと思いますけれども、ちょっと、もう少しきれいな
CT。
○岸本委員 もう少し迫力あるほうがよいと思います。BとCの境目ぐらいと
思います。
○五藤委員 これ職歴は何ですか。炭鉱11年。割と短い。
○岸本委員 割と短いですね。
○五藤委員 ただ、古い炭坑だから結構、環境悪かったのかもしれませんね。
○村田座長 Cにしては、ちょっとおとなしいですか。
○岸本委員 ちょっとおとなしいですね。
○五藤委員 でも、あると思いますよ。
○木村委員 確かにBかCかって厳密に言えば、ちょっとね。やはりBかC
かになるんだと思うけど、審査に上がってきたら、Cでいいかということだろ
うと思う。
○村田座長 じゃ、これ、一応、三角ということで。
○木村委員 はい。典型的なやつがもう少しあるはずですね。
○村田座長 大陰影に関しては、一応、19のBしか残らなかった。あとは△に
なったものはペンディングで、あと他施設の症例を見せていただいて、ほかに
適切な症例があるかどうか見るということにしたいと思います。不整形陰影に
いきたいと思います。アスベスト関係。
○岸本委員 これは1/0に、この間、格上げをしました。
○村田座長 そうですね。1/0にするか0/1にするかということ、いちばんの問
題なのですが。
○五藤委員 標準フィルムと比較してやらないと。
○岸本委員 変化がある症例がよいと思います。
○五藤委員 これよりはありそうだよね。
○岸本委員 もちろん、もちろん。これは一応、標準写真だから1/1と普通は考
えていいと思います。
○五藤委員 1/1だよね。
○村田座長 1/1まで、まだ全然いっていないのですが、でも単純写真ではっき
りと網状影ありますよね。
○岸本委員 そうですね、ありますね。
○村田座長 そういうやつを、さっきの粒状影のときは、CTがあるのはわかっ
ても、単純写真ではなかなか、あるのかないのかわからないぐらいが、たぶん
0/1だったと思うのです。これはだから、これだけはっきり見えているのに、0/1
とするかということがあって。
○五藤委員 標準フィルムの、これが1型ですか。標準フィルムは0/1はないの
ですよね。
○岸本委員 ないです。
○五藤委員 これ1/1なのですね。
○村田座長 でもこれと比べ、これ1/1ですか。
○五藤委員 10番は1/1。
○中央じん肺診査医 従来の標準フィルムで10番は1/0です。
○五藤委員 1/1はある。
○村田座長 1/1は落ちないからね、あまりね。
○五藤委員 これが1/1で、これが本症例で。
○岸本委員 1/1は厳しい。
○村田座長 相当上まで。
○岸本委員 こっちが0型で、こっちがI型です、たぶん。
○五藤委員 これまではいっていないね。だからこの辺にはきているかもしれ
ない。
○岸本委員 これ左右あるしね。
○五藤委員 これ1/0でいい。
○岸本委員 では1/0にしましょう。前の意見どおりということで。
○五藤委員 はい。
○村田座長 1/0で丸ですね。
○五藤委員 丸ですね。
○村田座長 そうすると、また0/1というのはどういうものか探さないといけな
い。
○岸本委員 そうですね。
○村田座長 次が不整形陰影の22番。
○村田座長 これが1/1。
○五藤委員 これ職歴は何ですか。
○村田座長 これは前の1/1と、結構いい線いっている。
○五藤委員 鋳物か。鋳物の石綿というと。
○岸本委員 これはアスベストですよね。
○五藤委員 これはこの辺、ちょっと粒になってないですか。
○岸本委員 ないと思います。
○村田座長 CTではない。米粒はないのです。
○木村委員 網状影が中心でね。
○岸本委員 そうですね。
○五藤委員 これ何かあるような気がするけどね。
○岸本委員 そうですね、微妙なところですね。
○五藤委員 CTで見れば、ほとんどね、線状網状影で。
○村田座長 こういう横向きの線とかが見えるので。
○五藤委員 これはいいのではないですかね。
○村田座長 アスベスト肺だと思うのですよね。
○五藤委員 では、これ、さっきの1/1で。
○村田座長 プロフュージョンとしては1/1で、よろしいですか。
○五藤委員 はい。
○岸本委員 1/1でいいと思います。
○五藤委員 これが1/1だよね。
○村田座長 次は23です。もう一つ1/1。
○岸本委員 これは職歴をもう一度。確認したほうがいいですね。
○五藤委員 鉄粉製造。でもたぶん間違いなくありそうですね。
○岸本委員 こういうところが何なのかなと。
○五藤委員 うん。何だろうね、これ。
○木村委員 鉄粉と石綿の合併。
○岸本委員 ここが何なのかが、ちょっとよくわからない。
○五藤委員 ここに来ているからね、網状影が。
○坂井委員 縦隔に沿って、こんな影があるのが何なのか、ちょっと気になる。
○五藤委員 鉄粉の石綿というのは、なかなか。
○岸本委員 そうですね。職歴をちょっと調べるとよいと思います。
○五藤委員 ばく露が強いかどうか。
○岸本委員 下肺野はいいと思う。
○(発言者不明) あることは間違いない。
○村田座長 上肺野の胸郭直下も結構、きていますよね。
○五藤委員 これが、この間議論したIIP。
○坂井委員 内側のもおかしいですね。
○岸本委員 内側に何か、これ何かラディエーションと思ったのです。
○村田座長 確かにおっしゃるとおり、食道がんか何か。
○(発言者不明) そう思ったのですよ。
○村田座長 これは外したほうがよさそうですね。
○五藤委員 ちょっと上のほうにありますからね。
○村田座長 おかしいですよね。
○五藤委員 水準的にはいいんだけど、ほかの病気の可能性がある。
○岸本委員 プラスアルファがありますので。
○村田座長 これは外すということで。
○岸本委員 はい。
○村田座長 次は2型です。
○岸本委員 職歴の確認をお願いします。
○木村委員 何かありそうですね。
○村田座長 何かあったみたいですね。
○岸本委員 典型的な2型です。網目が大きいですけどね。
○五藤委員 いいですね、上のほうにも2つきている。いいのではないですか。
○村田座長 でもいいですよね。
○五藤委員 この2型と比べてどうですか。
○村田座長 これは2型、プロフュージョンは2型でよろしいですか。
○五藤委員 こっちのほうが大きい。
○岸本委員 この辺までありますから。
○五藤委員 ありますね。
○村田座長 では2型、丸。
○岸本委員 これは丸ということで。
○村田座長 次、3型。
○(発言者不明) 2型と似たようなあれですね。
○岸本委員 これはちょっとね。
○村田座長 これは気腫が入っていましたか。
○岸本委員 上がだいぶ抜けていますね。
○五藤委員 そうだね。
○岸本委員 タバコでしょうか。
○五藤委員 作業歴は何だったって、溶接。この溶接は何の溶接ですかね。
○岸本委員 造船溶接だと思います。
○五藤委員 3型。
○岸本委員 はい。
○岸本委員 下はいいですよね。
○木村委員 だから3型自体があまりない。
○村田座長 これ消しちゃうとなくなっちゃうので。
○五藤委員 肺線維症との鑑別が難しい。
○村田座長 片目をつぶって丸にしていいですかね。
○岸本委員 片目をつぶりますか。
○村田座長 また後で。
○岸本委員 それをちょっと。
○村田座長 一応、丸にして。
○五藤委員 丸だね。いま、石綿の3型ってなかなかないでしょう。
○岸本委員 今時ね。
○五藤委員 あったら困るよね、今時に。
○村田座長 あとは例の淡い粒状影なんですけど、淡い粒状影のを3例。
○五藤委員 これはありますよ、これ下肺野に。
○岸本委員 下肺野に十分陰影があります。
○五藤委員 ここにもあるかもしれませんよ。これはここにありますものね。
○木村委員 両下肺野、ありますが、中、上。全部ですよ。
○岸本委員 全部あります。きれいにあります。
○村田座長 これ普通のけい肺とかと全然違うのです。
○五藤委員 その他のじん肺で。
○村田座長 黒鉛でしたか。
○五藤委員 黒鉛ですね。
○木村委員 呼吸機能としては、それほど。
○五藤委員 黒鉛の場合はね、気腫が伴ってくると呼吸機能が悪くなる。
○村田座長 じん肺はみんなそうだよね。気腫を伴って来たら悪くなる。あま
り線維化は起こってない。
○岸本委員 起こっていないですね、この症例はね。
○木村委員 教科書的には黒鉛。
○岸本委員 黒鉛は大陰影を作りやすいですけどね。
○村田座長 これは粒状影と、典型的なのと、これはどういうふうに分かれま
すか。
○五藤委員 やはり粒状影、粒状影のp。
○村田座長 これはプロフュージョンとしては、2でいいですか。
○五藤委員 2でいい。私は2にした。
○村田座長 これは2型。
○五藤委員 1と見る向きもあるかもしれないけど。
○村田座長 これはp・q・rという話ですと、qではないか。
○五藤委員 qかな。
○岸本委員 pではないですか。
○五藤委員 pではないか。
○木村委員 qはちょっと。
○五藤委員 たまにはあると思うけど。
○村田座長 qというと、すごく。
○岸本委員 pでしょう。
○五藤委員 さっきのCT、もう1回見せてください。
○村田座長 CTでは結構淡い。
○木村委員 結構、粒に見えるんじゃないの。
○村田座長 そうです。
○五藤委員 あるけど、細かい。
○木村委員 これ、結構、粒でしょう。
○村田座長 そうなのです。すりガラス結節なのです。
○五藤委員 1.5mm超していますかね。
○木村委員 1.5mmまでと、1.5mm以上だよ。
○村田座長 単純写真で、その大きさわかりますか。
○岸本委員 結構、見えます。
○村田座長 ただ、淡いから。
○五藤委員 どっちが主体か。もちろんpはあると思いますけど。
○岸本委員 あえてpとかqとか言わなくても、別にいいような気がします。
○村田座長 言わないほうがいいかもしれない。これは境界だからね。
○岸本委員 そうですね。これはけい肺の結節と意味が違いますから、金属じ
ん肺は。
○村田座長 そうそう。だからそのほかとしてね。淡い結節という形ですね。
黒鉛肺みたいな、それがいいかもしれません。一応、2型ということで。
○岸本委員 そうですね、2型でいいのではないですかね。
○村田座長 27番。
○五藤委員 鋳物、金属研磨。鋳物はいろいろあるからね。
○岸本委員 これも淡いね。一緒ですね。
○五藤委員 鋳物は、ヒュームのほうかな。
○岸本委員 これはもっと小さいですか。
○五藤委員 円くね。
○村田座長 きれいだよね、小さいのがね。
○五藤委員 きれいにあります。
○岸本委員 一緒ですね。
○村田座長 これはだから、鋳物、金属研磨とかですから、鉄肺とか、その類
いなのですか。
○五藤委員 鋳物はいろんなものがあるのが含まれていますからね。
○村田座長 線維化を起こさないような何か。
○岸本委員 そうですね。
○五藤委員 だからヒュームのほうが。
○岸本委員 ヒュームと同じかもしれませんね。
○村田座長 でも、これ止めてから良くなるようなものではないでしょう。
○木村委員 このまま。
○岸本委員 絶対そうでしょう。これはこのままでしょう。
○五藤委員 難しいですね。良くなる場合もあるかもしれないけどね、だけど。
○岸本委員 溶接工、肺野で残ります。
○村田座長 ちょっと違うよね。
○岸本委員 溶接工肺は消える場合があります。2型ぐらいが消えてなくなるの
ですけど。
○村田座長 陰影としてはね、たぶん似たような、こういう陰影になる。
○岸本委員 淡い。
○村田座長 画像としては、こういう淡い線状影のタイプをという形にしてお
いたほうがいいですよね。
○岸本委員 そうです。いいと思います。
○村田座長 これ2型で、よろしいですか。
○岸本委員 2型でいいです。
○五藤委員 2か3か難しいところです。
○村田座長 2か3か、わからない。
○五藤委員 難しいですけど、2型でいいのではないですかね。
○村田座長 あともう1例、い草のやつ。
○五藤委員 これは、きれいなじん肺なのです。じん肺と言えるかどうかわか
りませんけど、じん肺様に似た。
○村田座長 これも何か、ちょっと変わっていたと思います。
○岸本委員 これはい草染土がデボジットしているだけですから、線維化はほ
とんどないです。
○五藤委員 線維化はない。
○岸本委員 CTができましたので。
○五藤委員 きれいだね。これ線維化のない、デポジットだけの。
○岸本委員 デポジットだけなのです。
○村田座長 ちょっと濃い目なのですね、でも粒状影ですね、これ。
○木村委員 反応を起こさない分、きれいなのですね。
○岸本委員 粘土ですから。、シリカが14%ぐらいしかないものですから。
○五藤委員 これ線維化することは、将来的に。
○岸本委員 線維化することは、ほとんどないです。大陰影は作るんですけど。
○村田座長 大陰影でも置いたような形。
○岸本委員 はい。置いたような形です。
○村田座長 これも分布として、かなりびまん性に起こって。
○五藤委員 3に近い。
○村田座長 こちらのほうが濃くて、少し大きいように見えるから、はっきり
している。
○五藤委員 だけど、血管影がここまで見えるからね。2かな。
○村田座長 いま、最後の3例というのは似たような種類で、同じようなプロ
フュージョンという形で、よろしいですね。
○木村委員 反応しない。末梢で、呼吸領域で反応を起こさない。
○岸本委員 全く呼吸機能は正常です。
○木村委員 破壊されていない。
○村田座長 こういうのだと、1型とかはどうなるのですか。
○岸本委員 1型は本当に微妙なのがあるのです。
○五藤委員 2型でいいです。
○村田座長 なかなか1型のときは、症状ももちろん出ないですしね。
○岸本委員 3型になっても4Cになっても症状が出ます。

(席に戻る)

○村田座長 ありがとうございました。ここで症例検討を終わります。そうし
ますと、ざっといま、フリーディスカッションで速記の方が、大変だったと思
うので、特に抜けていても問題ないと思いますけれども、ざっと28例、見させ
ていただいて、順番に再確認しておきます。0型は1から5まで全員OKという
ことで、丸でした。0/1は6番の症例、これも丸ということです。1/0に関して
も7番と8番が丸でした。あと1/1と比べて少ないので、1/0ということで、よ
しということでよろしいですね。1/1はいまのところ3例は、どれを取っても
1/1という判定がpでできるということで、この中で2例にするのか、3例その
まま残すのかということになると思います。1/2は12には外しています。13も
容量減少とかほかのファクターが入っているので、これも三角でしたけど外す
という形ですかね。そうしますと2/2の症例というのは14の症例だけ、14の症
例はqで割ときれいな2/2であるというふうに判定いただきました。ですから
2/2が1例少なくなった形です。3/3に関しては15と16が、qないしはq、r
で分布も非常に適切である。CTでも確認できるということで、15、16に関し
ては3/3の症例として残すということです。
 大陰影に関しては、17は一応除外。18も1型にしては議論が出るということ
で、これも除外です。19に関してはBとしてOKだろうと。20もCにしては
足りないのではないかということがあるので、後ほどまた追加症例を検討する
可能性がありますので、これもペンディングないしは除外ということで、よろ
しいですかね。
 不整形陰影に関しましては、21番が1/0ということで丸、22に関しては1/1
ということで丸。23に関しては、これは職歴もですし、ほかのファクター、ほ
かの病変が入っている可能性があるので除外。24は2型ということで丸。25も
気腫の変化はあるのですが、貴重な症例なので、一応溶接という職歴も合わせ
て丸ということです。26、27、28に関しては、まだ通常のけい肺とは違った淡
い粒状影を作るじん肺、どちらも2型という、結構濃い密度分布をしておりま
すが、そういうものとしてこの3症例は適切な症例であるということでよろし
いですかね。
 それでは、ここまでに関しては大体これで。全体像として次に議論したいこ
とは、いまある標準写真は、参考資料1の6頁を見ると大体21例の症例がピッ
クアップされていて、22、23は組合せ写真ですが、組合せ写真は除いて、けい
肺は0/0が1例、0/1が2例、1/0が1例、1/1が2例、2/2が1例、3/3が1例、
4(A)が1例。石綿肺が1/0が1例、1/1が1例、2/2が2例、3/3が1例。その
他のじん肺、これは淡い粒状影などの類、あるいは溶接工肺とかそういうのが
多いのではないかと思うのですが、単純写真でコピーを見ると、あるのかない
のかわからないような淡い粒状影ですね。つまり、1/0と言われる類のものが3
例挙がっておりまして、1/1が1例、2/2が1例、3/3が1例、大陰影があるも
のが1例ということです。
 こういう標準写真なのですが、次にいまデジタルでの標準写真を作ろうとす
るときに、大体のボリュームとしては似たようなところ、その前後ぐらいがい
ちばん適切なのではないかと思いますが、先ほどのこれを頭の中に置いていた
だいて、もう一度資料2に戻ります。大体どんな組合せになるかということで
すが。
○中央じん肺診査医 資料3にそれに関する意見を、第1回で出たものですが、
読んでいただければと思います。
○村田座長 そうですね。構成を考えたときに、資料3のところでこの前議論
したのですが、真ん中以降で0型に関してはCRとDR両方ありますので、CR1
例、DR1例か。
○木村委員 そうですね。
○村田座長 そのぐらいでいいですね。最終的にはCR1例、DR1例ぐらいでよ
ろしいですか。
○木村委員 はい。
○村田座長 あまり0型ばかりたくさんあっても。0/1と1/0は、できるだけそ
れぞれの画像を収録するのが望ましいということで、いま現在0/1は1例しかな
いのですが、これは是非入れたいですね。1/0も2例なのですが、これもできた
ら入れたいですね。pとqとrに関しては、できるだけ木村先生からいろいろな
種類を入れたほうがいいということでしたが、1型などを見ると、qとかrはあ
まりなさそうですね。
○主任中央じん肺診査医 2型、3型になると、融合する感じですね。
○村田座長 数が増えるとともに大きくなってくる。だから、いまずっと見て
いただいたp、2型、3型ではqとかになっているもので、大体OKなのではな
いかと。いままでの標準写真も、そういうバラエティはあまり組み入れられて
いなかったのですが、どうでしょうか。これに関してもう少し。
○木村委員 p、qはありますからね。
○村田座長 pとqがありましたからね。
○木村委員 できればrという粒状影が入っていればありがたいのですけどね。
○村田座長 rというのは、3mmを超える粒状影は少なかったですね。なかな
か難しいのだろうと思いますね。大陰影になってきますので。
○木村委員 そうですね、大陰影に。
○中央じん肺診査医 見つかれば拾うと。
○木村委員 もし時間的に余裕があるのであれば、前にうちで作った典型例集
でrの粒状影がありましたので、もしあれでしたら集めてみますかね。
○村田座長 ただ、それをデータとしてデジタルデータに残さないといけない
ので。
○木村委員 いま生きている人の写真集でしたから、大丈夫と思います。
○村田座長 そういう可能性も残るわけですね。そうしましたら、これに関し
てはrを。
○木村委員 ただ、プロフュージョンが2型のrぐらいではなかったかなと思
うのですが。
○岸本委員 それ以上ですね。
○村田座長 ここは、できればぐらいの形で押さえておいて、いまザッと見て
いただいた中である程度pとqが入っているので。
○木村委員 しょうがないかもしれませんね。
○村田座長 それに関しては、それ以上強く追求はしないでもいいということ
にしておきたいと思います。
 最後に見ていた3例のその他淡い粒状影のタイプなのですが、これを別枠に
して、そうすると1型とか3型がないと何となく不自然なバランスなのですが、
これは2型の中にその他の特殊な淡い粒状影を作るじん肺として組み込んでい
く。3例は入れなくていいと思うのですが、粒状影の2型が1例になってしまい
ましたので、もう1例できたら追加したいですが、それプラス1例とか2例を2
型に追加するという形でしょうかね。その辺りはいかがでしょうか。
○五藤委員 症例が限られていますからね。そうせざるを得ないですね。
○村田座長 探そうと思ってもなかなか。
○五藤委員 分けるという考え方はどうなのですかね。この粒状影というのは、
けい肺を意識しているわけですか。
○村田座長 もともとじん肺法の中には、粒状影か不整形陰影かという大きな
分け方をしているので。
○五藤委員 ただ、標準フィルムではけい肺と石綿肺とその他のじん肺という
ことになっていますね。今回の粒状影というのは、けい肺を意識してずっとや
っているのですよね。淡い粒状影というのは、その他のじん肺ということを意
識しているということなのですかね。
○主任中央じん肺診査医 事務局から、皆様ご承知のように、じん肺法は昭和
35年に成立した法律で、その当時労災患者としていちばん蔓延していたのが炭
坑の炭肺、それから、高度成長期でしたのでトンネルじん肺ということでシリ
カ、いわゆるけい肺です。そして、もう1つ石綿肺が注目され出したというこ
とで、この3つに関して病状、いわゆる臨床症状と胸部エックス線写真の所見
がどのように関連するかという観点で法律の骨格があって、それを踏まえた形
で昭和53年の法改正や写真集にもその考えが引き継がれているところです。
○中央じん肺診査医 ただ、今では症例自体を集めるのが昔に比べると難しい
ということと、不整形陰影も石綿が主体ではありますが、アルミニウム等でも
起こり得る、イコール全部石綿とは限らない。そういうことも含めて、従来の
はけい肺、石綿肺としているのを、今回の研究では別にしていただいていると。
○村田座長 もう少しいろいろなもので同じような陰影を作り得るということ
も含めて、しかもじん肺法のエックス線病型分類が粒状影、不整形陰影という
ことで1型、2型を判断するようにという考え方なので、けい肺とか石綿肺とい
う形ではなくて、粒状影と不整形陰影にしたほうがいいのではないかなと思い
ます。
○主任中央じん肺診査医 ちょうどいまが過途期と考えていただくとよろしい
かと思うのです。産業構造が非常に変化しまして、吸引するものが非常に多彩
になってきたと。LSIだとかレアメタルのヒューム、従来の鉄とかアルミでは
なくて、アルミですと融点が低いので、割と大き目のものになりますから、あ
まり呼吸領域まではいかないと。それに対して、鉄は融点が高いですから、従
来ですと細かいヒュームになりますので、呼吸領域まで一気に下りていってし
まうと。それがレアメタルなどいろいろな新しい金属や、あるいは新しい粉じ
ん作業が出てきたときに、また、こういった検討会を開いて考えていかねばな
らないのですが、ちょうどその過途期としてこの検討会、あるいはフィルム画
像集が位置づけられていくものと考えております。
○村田座長 いまおっしゃったように、線維化を起こさないような、いちばん
最後にお出しした3例のような症例が、たぶん結構増えてくる可能性はあるの
でしょうね。
○主任中央じん肺診査医 それはもちろんありますので。
○村田座長 ですから、標準写真とした場合には、鉱物などを指定しておくの
ではなくて、形としては吸入して、線維化を起こさないものは、たぶん淡い粒
状影のタイプを取るはずですので、ああいう形のじん肺があると。それは2型
がこのぐらいの見え方で、本当はCTを見ていただくと全然違うというか、よく
わかるのですが、標準写真にCTは入れられないと思いますので、その例をちゃ
んと入れておいて、これはこういうもので起こり得るという説明を付けておけ
ば、将来的に違った鉱物が入ってきた場合でも、これに類したような影である
という判定ができるのではないかと思うのです。だからこそ、余計に鉱物を限
定したような文献にしておかないほうがいいかなと思いました。
○主任中央じん肺診査医 昭和35年とか昭和53年のような発想ではなくて、
写真で座長の言われるような考えでこの画像集をまとめていければと思ってお
ります。
○村田座長 ありがとうございました。
○五藤委員 そうすると、先ほど言った従来の標準フィルムはけい肺と石綿肺
とその他のじん肺と分けた範疇で考えていましたが、今回はそういう考え方は
抜きで、粒状影、不整形陰影という考えなのですね。
○主任中央じん肺診査医 はい。
○五藤委員 粒状影は比較的濃いというか、はっきりした粒状影と、場合によ
っては淡い。
○主任中央じん肺診査医 淡い、免疫反応を起こさない。
○五藤委員 メカニズムはちょっと難しいですが、淡い粒状影と分けて、典型
的には濃いのですが、場合によってはこういう粒状影もありますよという格好
ですよね。
○村田座長 そうですね。だから、本当を言うと淡い粒状影でものすごく軽い
ものから1型、2型、3型とすると、粒状影を2つのグループに分けて標準写真
ができるのですが、まだ淡い粒状影はそんなにたくさん症例が集められていま
せんし、頻度も少ないのだろうと思いますので、いまはとりあえずそういうも
のを、不十分ながらも少し入れておくという形でいいのではないかなと思うの
です。
○主任中央じん肺診査医 たぶん、淡い粒状影になる下3枚のものは、呼吸機
能が低下せず、症状は出ませんので、病院に来ません。したがって写真も手に
入らないと。
○村田座長 ということがありますよね。
○五藤委員 もう1つ確認しておきたいのですが、線維化が起こらないという
のはどういう意味ですかね。じん肺というのは線維増殖性変化ですから。
○岸本委員 線維化は起こっているのだけれど、それがすごく軽いということ
なのです。
○五藤委員 例えば、粒状影の部分に限られていて。
○岸本委員 その周りに、ほとんどが粉じんの沈着だけ、弱い線維化だけなの
で呼吸器の障害が起こらないというのが、溶接工肺とかいまのい草性じん肺な
どはその代表です。
○五藤委員 では、線維化はあることはあると。
○岸本委員 はい、そのとおりです。弱い線維化はあるけれども、けい肺のよ
うな、石綿肺のような強い線維化は来ないということです。
○五藤委員 わかりました。
○中央じん肺診査医 すみません、追加症例の検討の時間ということなので。
○村田座長 そうですね。残りをそれに当てないといけませんね。ここで前半
の部分を終了させていただいて、テクニカルな条件の議論は次回まわしという
ことでよろしくお願いします。
 それでは、公開はここまでで。
○中央じん肺診査医 公開部分は終了させていただきます。
○村田座長 よろしいですか。このあと残りの症例をもう1回非公開で見て、
次回、3回目の最初でまた提示させていただきたいと思います。
○中央じん肺診査医 それでは、次回のご案内をいたします。第3回は2週間
後、11月12日(金)、時間と場所は今回と同じで、10時より労働基準局会議室
を予定しております。よろしくお願いします。傍聴者の皆様、今日はありがと
うございました。

(傍聴者退室)

<非公開部分での検討内容概要>
・厚生労働科学研究以外からの13例(大陰影6例、不整形陰影7例)の個別検
討を行い、うち8例(大陰影4例、不整形陰影4例)について、詳細な粉じん
作業歴の調査と画像のデジタルデータの入手を試み、入手できた場合は厚生労
働科学研究からの候補と同様に扱うこととした。
・デジタル画像の撮影や表示等に関する条件について、第3回検討会までに村
田座長や坂井委員の監修の元で機器に関する情報を追加収集し、検討内容に反
映させることとした。



(了)
<照会先>

労働基準局安全衛生部労働衛生課

電話03(5253)1111(内線5493):

ホーム> 政策について> 審議会・研究会等> 労働基準局が実施する検討会等> デジタル撮影によるじん肺標準エックス線画像に関する検討会> 第2回デジタル撮影によるじん肺標準エックス線画像に関する検討会議事録

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