2026年世界保健デーのテーマは「Together for Health, Stand with Science(科学に基づき、みんなで健康に)」です。

1. 世界保健デーとは

 世界保健デーは、世界保健機関(World Health Organization: WHO)が設立された1948 年(昭和 23 年) 4 月 7 日を記念して設けられました。毎年この日には、WHOが国際保健医療に関するテーマを選び、世界各国でその年のテーマに沿った様々なイベントが開催されます。

2. 2026年世界保健デーについて

 2026年の世界保健デーのテーマは「Together for Health, Stand with Science(科学に基づき、みんなで健康に)」です。人々の命を守り、信頼を回復し、より健康な未来を守るため、政府、科学者、医療従事者、パートナー、市民一人一人が、科学に基づいて行動することを呼びかけています。人々や動物の健康だけでなく、それを取り巻く植物や地球環境を一体的に捉えた「ワンヘルス(One Health)」の概念に基づき、科学的知見を行動につなげることを目的としたキャンペーンが展開されます1

3. 科学によって健康を守るために

 新興・再興感染症の脅威、薬剤耐性(AMR)、気候変動など、今日の健康課題は国境や分野を超えて複雑に絡み合っており、単一の国や分野のみで解決することは困難です。科学の発展により多くの知見が蓄積されてきた一方で、それらを社会全体の行動に結びつけるためには、政府、国際機関、研究機関、市民社会等の多様な主体による連携が不可欠です。

4. 日本の取組について

 我が国では、新興・再興感染症への備えやAMR発生状況に応じた適切な対策の検討、気候変動による健康への影響の対応など、複合的な保健課題に対して、関係省庁、地方自治体、研究機関等が連携し、科学的知見に基づく危機管理体制やサーベイランスの強化が図られています。人・動物・環境の健康を一体的に捉える「ワンヘルス」の考え方に基づき分野を横断した連携を進めており、例えば人獣共通感染症(動物から人、人から動物へ伝播可能な感染症)の対応において、家きんや野鳥等の鳥インフルエンザ発生について農林水産省、環境省、厚生労働省が情報共有を行い、連携した対応がとれるようにしています2
 さらに、我が国は国際協力の分野においても、ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)の達成や健康安全保障の強化を念頭に、科学と連携を重視した取組を積極的に展開しています。JICA(国際協力機構)等を通じて、公衆衛生危機に対する予防・備え・対応(PPR)の強化や人材育成、日本と途上国による感染症分野の共同研究等などを支援しており、保健医療システムの強化に貢献しています3

5. 今後の展望 

 国際保健において、感染症の脅威、気候変動、高齢化など、健康を取り巻く課題は一層複雑化しています。科学が急速に発展する一方で、それらを社会全体の行動や政策に反映することの重要性は、これまで以上に高まっています。
 我が国としては、引き続きWHOをはじめとする国際機関や関係国と連携し、科学と協働を基盤とした国際社会での取組を推進していきます。


参考