福祉・介護認知症の日/認知症月間(世界アルツハイマーデー/世界アルツハイマー月間)に寄せて(メッセージ)令和7(2025)年度
一般社団法人日本認知症本人ワーキンググループ(JDWG)からのメッセージ
認知症の日/認知症月間(世界アルツハイマーデー/世界アルツハイマー月間)に寄せて
令和7(2025)年9月1日
一般社団法人 日本認知症本人ワーキンググループ(JDWG)
代表理事 山中 しのぶ
私は2019年2月、若年性アルツハイマー病と診断され6年が経ちます。
6年前は、自分自身の認知症観が古く落ち込みました。
けれども、勇気を出して一歩踏み出した先にはたくさんの仲間がいました。新しい仲間も増えました。
診断された本人、その家族のみなさん。
はじめの一歩を踏み出すのはご自身です。
まわりの方は、その一歩を見過ごさず、二歩、三歩をともに歩んでいく仲間になって下さい。
そして、私たちと一緒に新しい認知症観を広げてほしいです。
「新しい認知症」とは、「認知症になってからも、一人一人が個人として、できること・やりたいことがあり、住み慣れた地域で仲間等とつながり、希望を持って自分らしく暮らし続けることができる」という考え方です。
これは理想論やきれいごとではなく、私たち本人が実際に体験しながらリアルに実感していることです。
認知症だけをみずに、本人に出逢い、対話をし、ともに刻を過ごす事で、こうした新しい認知症観に変わっていくと私は信じています。
本人、家族、専門職、地域の人たち、社会のみんなが共生し、一緒にこれからの道を創っていけるよう、私たち本人は、認知症とともに生きる体験を通じて提案をし続けていきたいと思います。
そのためには、みなさんのお力も必要です。
認知症月間、それぞれの地域でひとりでも多くの方が、不安や孤独の迷路を脱し、安心して自分らしい道を歩んでいけるよう、ともに支え合って生きる地域の仲間が増えていく新たなスタートになりますように!
そして、必要な情報を伝えたり、つながったりして、認知症になってからも自分らしく暮らせるまちづくりへのアクションを、一緒にすすめていきましょう!
・「希望のリレー活動」
・「認知症とともに生きる希望宣言」