福祉・介護認知症の日/認知症月間(世界アルツハイマーデー/世界アルツハイマー月間)に寄せて(メッセージ) 令和6(2024)年度

一般社団法人日本認知症本人ワーキンググループ(JDWG)からのメッセージ

認知症の日/認知症月間(世界アルツハイマーデー/世界アルツハイマー月間)に寄せて
 
                        一般社団法人 日本認知症本人ワーキンググループ(JDWG)
                                        代表理事 藤田 和子
                  
  ~~~~~~~~~  「新しい認知症観」を元に、自分事として考え行動していこう   ~~~~~~~~
                                                        
 今年は各地で災害がおき、厳しい夏の暑さや不安定な天気からの交通機関の混乱も起きたりしています。それでも、感染対策を取りながら、以前のような社会活動を進められている皆さんが増えてきたように思います。工夫を重ねながら私たち本人とともに考え、行動しておられる全ての皆さんに心から感謝と敬意を表します。

 
 今年1月に「共生社会の実現を推進するための認知症基本法亅が施行されました。この基本法を元に、それぞれの地域で、とりくみを新たに、地域づくりを進められていく事を期待しています。

   これまでは認知症になることをおそれ、認知症に関することを避けてきた人も多いかもしれません。 「認知症になってからも一人ひとりが個人としてできること・やりたいことがあり、住み慣れた地域で仲間等とつながりながら、希望をもって自分らしく暮らし続けることができる」という「新しい認知症観」を持つ人々が増えていくとうれしいです。

   全国各地で認知症本人大使希望大使として活躍されている方も増えてきました。そうした姿に力をもらって、自分の人生をあきらめず、自分らしく堂々と生きる認知症の人が、各地で増え続けています。一足先に認知症になった私たちとともに、これまでの保健・医療・福祉の分野だけでなく、私たちの暮らしやすさを創り出すために、多様な企業の人たちとの製品サービス開発・イノベーションの動きも進んでいます。

   誰もが認知症になるかもしれないことを前提に、どのような状態であっても、どこで暮らしていても、希望と尊厳を持って暮らせる社会への歩みが着実に続いていくように、私たちもより一層力を尽くしていきたいです。
   皆さんもぜひ一緒に考え、行動していきましょう!

   
                                            令和6年9月1日

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