福祉・介護世界アルツハイマーデー及び世界アルツハイマー月間に寄せて(メッセージ)
一般社団法人日本認知症本人ワーキンググループ(JDWG)からのメッセージ
世界アルツハイマーデー・アルツハイマー月間に寄せて
一般社団法人 日本認知症本人ワーキンググループ(JDWG)
私たち、認知症とともに生きる一人ひとりは、日々、不安や心配なことがつきませんが、一方で、たくさんの可能性があることも見えてきました。私たちは今、各地で「希望のリレー」活動を進めています。
「希望のリレー」は、
○全国の認知症の本人に「認知症とともに生きる希望宣言」を届け、希望を持って暮らしていく人を増やしていく。
○さまざまな領域の人たちに「認知症とともに生きる希望宣言」を届け、賛同・活動の輪を広げていく。
○さまざまな領域で、認知症、認知症の人への見方・関わり方を変えていく。
ことを、認知症のある人と、その活動に賛同する皆さんとともに全国に広げていくためのアクションです。世界アルツハイマーデー・アルツハイマー月間を機に、多くの地域に「認知症とともに生きる希望宣言」を届けています。
「認知症とともに生きる希望宣言」は、私たち認知症とともに暮らす本人一人ひとりが、体験と思いを言葉にし、それらを寄せ合い、重ね合わせる中で生まれたものです。
日本認知症本人ワーキンググループ(JDWG)は、認知症になってからも希望と尊厳を持って暮らすことのできる社会を創り出すことを目的に活動しています。
本人の経験や声をもとに、試行錯誤を重ねながら、ともにより良い社会を創り出すことには多くの時間とエネルギーが必要です。認知症があることを隠したり、不安や諦めの気持ちを持つ人も多いですが、自らの体験や暮らしていくための工夫を発信する本人たちを知り、元気を取り戻し、動き始める本人、そういう本人とともに動きたいというパートナーの皆さんも少しずつ増えています。そんな仲間の輪を広げながら、私たちはあきらめずに、これからもチャレンジを続けています。
今、認知症とともに生きている人も、これから認知症になる人々も、不安なく暮らせる共生社会を目指して。
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<参考>
- 「希望のリレー」
- 「認知症とともに生きる希望宣言」