他分野の取り組み「戦没者遺骨の身元特定のためのDNA鑑定の精度向上のための研究」に関するご遺族の方へのお知らせ

 厚生労働省社会・援護局戦没者遺骨鑑定センターでは、戦没者遺骨の身元特定のためDNA鑑定を実施しています。
 本研究では、戦没者遺骨とご遺族のDNA鑑定の精度を高めるための手法を開発していますが、人のDNAを用いることから、本研究はヒトゲノム・遺伝子解析研究に該当し、「人を対象とする生命科学・医学系研究に関する倫理指針」の規定により、研究内容の情報を公開することとされていますので、下記のとおり公開します。

 本研究は、研究責任者の所属施設に設置されている倫理審査委員会において、研究方法の科学性や倫理性等に問題がないことが確認され、当該施設長の許可を得ています。
 本研究に関するお問い合わせ等ありましたら、以下の「お問い合わせ先」へご連絡願います。
 
《研究課題》 「戦没者遺骨の身元特定に係るDNA鑑定の精度向上のための研究」
 
《研究機関名・研究責任者》 関西医科大学法医学講座 准教授 橋谷田 真樹
 
《研究の目的》
 戦没者遺骨のDNA鑑定事業は、戦没者遺骨とそのご遺族特有の遺伝子多型を比較することにより判定しますが、戦没者遺骨は長年厳しい環境に置かれていたことから、DNAの抽出は容易ではなく、鑑定結果が得られるまで長い時間を要します。
そこで、DNA鑑定の精度をより高め、また、作業に要する時間を短縮することを目的として、新たな効率的な戦没者遺骨鑑定の手法を開発するための研究を実施します。
 
《研究期間》 研究許可日~2023年3月31日
 
《研究の方法》
 ●研究の対象
   戦没者遺骨
 ●研究に用いる試料・情報の種類
   試料:骨、歯
   情報:DNA鑑定で検査されるゲノム情報。ただし、個人の身体的特徴や体質、病気などに関わる遺伝子は検査しない。

《本研究における検体等の取扱い》
 これまでに国が収容したご遺骨とDNA鑑定のための提供されたご遺族の検体のそれぞれから抽出されたDNAデータを用います。
 研究にあたっては、戦没者遺骨やご遺族の氏名等が特定できないように、DNA鑑定のために提供された検体や情報等について匿名化処理を行った上で、取り扱います。
 
《本研究の資金源・利益相反について》
 本研究は外部の企業等からの資金提供は受けておらず、研究者が企業等から独立して実施するものです。
したがって、研究結果および解析等に企業等が影響を及ぼすことは無く、ご遺族の方に不利益につながることはありません。
 
《本研究に関する情報の提供について》
 本研究に関し、研究計画書や研究に関する資料の内容をお知りになりたい方は、以下の「お問い合わせ先」までご連絡下さい。
 個人情報や公開すると研究に支障が生じる事項以外の情報について、お知らせすることができます。

お問い合わせ先

厚生労働省社会・援護局戦没者遺骨鑑定センター

 〒100-8916 東京都千代田区霞が関1-2-2
  電話 03-5253-1111(代表) 内線4542
  FAX 03-3595-2229