医療・介護現場の視察

医療・介護現場の視察
日付:
2025年9月16日(火)~2025年9月17日(水)
場所:
社会福祉法人白寿会 特別養護老人ホーム サンシティ北条/社会医療法人石川記念会 HITO病院(愛媛県)
担当局:
老健局/医政局

福岡厚生労働大臣は、医療・介護現場の現状を把握するため、「令和7年度介護職員の働きやすい職場環境づくり 厚生労働大臣表彰優良賞」を受賞した特別養護老人ホーム サンシティ北条と、「看護業務の効率化先進事例アワード2022」で、優秀賞(AI・ICTなどの技術の活用部門)を受賞したHITO病院を視察しました。

最初に訪問した「特別養護老人ホーム サンシティ北条」では、介護職員がノーリフティングケアを実践している様子を確認するとともに、見守りや排泄ケアに関する介護テクノロジーの活用、職員の腰痛予防や健康づくり支援、職場環境の改善に向けた取り組みについて説明を受け、施設の取り組みや国の生産性向上の施策などについて、意見交換を行いました。

視察の中で、福岡厚生労働大臣は、「機器に関する研修やリーダーの育成、定期的な効果測定といった取り組みにより、介護テクノロジーの導入だけではなく、しっかりと活用、定着しており、こうした取り組みが、職員や利用者の方々の負担軽減や満足度の向上につながっていることを強く感じました。
引き続き、介護現場の皆さまが活き活きと働き、質の高い介護サービスを提供できるよう、職場環境改善や生産性向上の更なる推進に取り組んでまいります」と述べました。

次に訪問した「HITO病院」では、業務をDX化することによって、病棟での業務の効率化を図り、多職種協働によるケアの質の向上を実現している現場を確認するとともに、スマートグラスを用いた居宅・リハビリ施設の現場スタッフへのリアルタイムでの遠隔支援について説明を受け、病院の取り組みや今後のAI・ICTの活用について、意見交換を行いました。

視察の中で、福岡厚生労働大臣は、「医療においても、今後、医療従事者の確保がますます厳しくなっていくことが予想される中で、DX化による業務効率化や職場環境の改善は不可欠です。
好事例を横展開し、日本全体に普及させていく必要があると考えており、今日いろいろと承った内容を参考にさせていただき、業務効率化の推進と職場環境の改善を更に進めてまいりたいと考えています」と述べました。

特別養護老人ホーム サンシティ北条で見守り支援機器の活用について説明を受ける福岡厚生労働大臣
特別養護老人ホーム サンシティ北条でノーリフティングケアを実施している様子を確認する福岡厚生労働大臣
特別養護老人ホーム サンシティ北条での意見交換の様子
HITO病院でスマートグラスを体験する福岡厚生労働大臣
HITO病院の病棟での効率化について説明を受ける福岡厚生労働大臣
HITO病院での意見交換の様子