第78回WHO総会

- ■日付:
- 2025年5月19日(月)~2025年5月21日(水)
- ■場所:
- スイス連邦(ジュネーブ)
- ■担当局:
- 大臣官房国際課
第78回WHO(世界保健機関)総会が開催され、仁木厚生労働副大臣が出席しました。
仁木厚生労働副大臣は、政府代表演説を行い、日本は、ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)(※)の実現に向けて、WHOが、規範設定、関係者の招集、感染症危機への対策といった中核的な使命を果たすことを支持していくと述べました。
また、健康危機について、今年4月、日本が国立健康危機管理研究機構(JIHS)を発足させたことを紹介し、JIHSがWHOや他の加盟国・地域との協力を推進していくことに期待を示しました。
そして、WHOがUHCの達成を主導する役割を担っていることに触れ、日本として、低・中所得国の保健財政の強化のため、世界銀行と連携して「UHCナレッジハブ」を設立するWHOの取り組みを支持することを強調するとともに、WHOが「すべての人の健康」の実現に向けて、グローバルヘルス分野の中核的存在として効果的に機能できるよう、日本として取り組みを支援していくことを約束しました。
今回の総会の成果として、WHOパンデミック協定が採択されました。
その他、仁木厚生労働副大臣は、テドロス・アダノムWHO事務局長、サイア・マウ・ピウカラWHO西太平洋地域事務局長、ヤニック・ノダール・フランス共和国保健・医療アクセス担当大臣、アーロン・モツォアレディ南アフリカ共和国保健大臣、アシュリー・ダルトン英国公衆衛生・予防担当国務次官、プニャ・サリラ・スリバスタバ・インド共和国保健家族福祉省次官などと個別会談を行い、グローバルヘルスをめぐる情勢や保健・医療分野の課題と取り組みなどについて議論するとともに、サイドイベントへの登壇や各国の要人との意見交換を行いました。
- ※UHC((Universal Health Coverage)ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ)
- 全ての人が、適切な健康増進、予防、治療、機能回復に関するサービスを、支払い可能な費用で受けられる状態を指す。
UHCナレッジハブは、主に低・中所得国の保健財政を強化することを目的として設置するもので、WHOと世界銀行が連携し、各国の保健省と財務省の政策立案者に対する能力開発を支援するもの。






