- ホーム >
- 政策について >
- 審議会・研究会等 >
- 厚生科学審議会(予防接種・ワクチン分科会 研究開発及び生産・流通部会) >
- 第40回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会研究開発及び生産・流通部会 議事録
第40回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会研究開発及び生産・流通部会 議事録
健康・生活衛生局感染症対策部予防接種課
日時
場所
Web会議
厚生労働省 専用第21会議室
(東京都千代田区霞が関1-2-2)
議題
- (1)2026/27シーズンの季節性インフルエンザワクチン及び新型コロナワクチンの供給等について
- (2)ワクチンの研究開発支援について (報告)
- (3)その他
議事
○丹羽予防接種課長補佐 それでは、定刻を過ぎましたので、ただいまより「第40回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会研究開発及び生産・流通部会」を開催いたします。本日は御多忙のところ御出席を頂き、誠にありがとうございます。
本日の議事は公開です。また、前回と同様、議事の様子はYouTubeでライブ配信いたしますので、あらかじめ御了承ください。なお、事務局で用意しているYouTube撮影用以外のカメラ撮りは、議事に入るまでとさせていただきますので、関係者の方々におかれましては御理解と御協力をお願いいたします。また、会場内で傍聴される方におかれましては、「傍聴に関しての留意事項」の遵守をお願いいたします。なお、会議冒頭の頭撮りを除き、写真撮影、ビデオ撮影、録音をすることはできませんので、御留意ください。
YouTube配信にて傍聴される方におかれましては、本部会の動画の著作権は厚生労働省が有しており、配信している画面や内容を許可なくほかのWebサイトや著作物への転載をすること、著作権法で許された範囲を超えた複製、著作権法で許された範囲の複製であっても目的外の利用や内容の改変を固く禁止しております。これまで部会の画像を無断でSNSに投稿するようなケースが確認されており、今後、同様のことがあれば、公開での議事に影響が生じる可能性がありますので、くれぐれも無断使用などは行わないよう御留意ください。
本日は、対面とWeb会議のハイブリッドで開催いたします。まず、Web会議を開催するに当たり、会議の進め方について御連絡させていただきます。Web会議から御参加されている委員の皆様は、カメラをオンに切り替えをお願いいたします。御発言される場合は、Web会議システムの挙手機能などを用いて、部会長から御指名されてからお名前をおっしゃっていただいた上で、御発言をお願いいたします。会議の途中で長時間音声が聞こえないなどのトラブルが生じた場合は、あらかじめお知らせしている番号までお電話をお願いいたします。
また、開催に先立ちまして、事務局に人事異動がありましたので、御報告申し上げます。予防接種課長補佐に丹羽が、副反応情報分析専門官に村上が、予防接種係長に鵜川が着任しております。よろしくお願いいたします。
続きまして、委員の出欠状況について御報告いたします。井深委員、森崎委員から御欠席の連絡を受けております。現在、2名の委員が対面、6名の委員がWebにて御出席いただいており、委員10名のうち8名に御出席いただいておりますので、定足数を満たしており、厚生科学審議会の規定により、本日の会議が成立したことを御報告いたします。なお、前田予防接種課長と、鵜川予防接種係長は別の用務終了後に途中から出席させていただく予定となっております。
申し訳ございませんが、冒頭のカメラ撮りにつきましては、ここまでとさせていただきますので、御協力をお願いいたします。なお、これ以降は写真撮影、ビデオ撮影、録音をすることはできませんので、御留意ください。
それでは、議事に先立ちまして、本部会の資料について御説明させていただきます。資料は01議事次第及び委員名簿から06利益相反関係資料まで御用意しております。本部会の資料については、通信負荷軽減の観点から、基本的に画面には投影しませんので、傍聴される方々を含め、Webサイトに掲載している資料をお手元に御用意ください。
続きまして、審議参加の取扱いについて御報告いたします。本日、御出席いただきました委員から、予防接種・ワクチン分科会審議参加規程に基づき、ワクチンの製造販売業者からの寄付金等の受取状況、申請資料への関与について御申告を頂きました。各委員からの申告内容については、利益相反関係書類を御確認いただければと思います。本日の議事内容において、個別に調査審議される品目はございませんので、議事への不参加に該当する方はおりません。以上です。
次に、部会長の選任と部会長代理の指名についてでございます。前回の本部会まで部会長を務めていただいた伊藤委員におかれましては、厚生科学審議会本委員から臨時委員となられたことに伴い部会長を御退任されましたが、引き続き委員として本部会に御参画いただくこととなっております。伊藤委員、一言頂けますと幸いです。
○伊藤委員 ありがとうございます。厚生科学審議会の委員は10年が定年で、6月5日に定年を迎えて、本部会の部会長を退任いたしました。縁あって引き続き臨時委員として参加させていただいております。どうぞ、よろしくお願いいたします。以上です。
○丹羽予防接種課長補佐 部会長の選任は、厚生科学審議会令第6条第3項におきまして、部会長は当該部会に属する厚生科学審議会委員の互選により選出することとなっております。厚生科学審議会本委員でいらっしゃる齋藤委員と福島委員に御相談申し上げたところ、互選により齋藤委員にお願いすることで御了承を頂いておりますので、齋藤委員に部会長をお願いしたいと存じます。ここからの進行は、齋藤部会長にお願いいたします。
○齋藤部会長 部会長を拝命いたしました、国立医薬品食品衛生研究所の齋藤でございます。私などよりもよほど御経験豊富な先生方が多い中で、拝命いたしまして、甚だ恐縮でございますが、幸い前部会長の伊藤先生におかれましては、委員として御継続いただけるということですので、随時御指導いただければと存じます。伊藤先生どうぞ、よろしくお願いいたします。
さて、皆様御存じのとおり、本部会が扱うワクチンの研究開発、生産・流通問題は、必要な国民に円滑にワクチン接種を受けていただくことができるようにすること、そして本邦における公衆衛生の維持・向上において大変重要と考えております。これまでと同様、委員の先生方から御指導、御意見、御協力を賜りながら円滑に議事を進めてまいりたいと存じますので、どうぞ、よろしくお願いいたします。
また、厚生科学審議会令第6条第5項に「部会長に事故があるときは、当該部会に属する委員又は臨時委員のうちから部会長があらかじめ指名するものがその職務を代理する」と規定されております。部会長代理につきましては、福島先生にお願いしたいと存じます。福島先生、よろしければ一言よろしくお願いいたします。
○福島委員 大阪公立大学の福島でございます。齋藤先生、御指名いただきまして、ありがとうございます。謹んでお引き受けさせていただきます。精一杯務めさせていただきます。どうぞ、よろしくお願いいたします。
○齋藤部会長 福島先生、ありがとうございました。どうぞ、よろしくお願いいたします。
それでは、議事に入らせていただきます。本日初めの議題は「2026/27シーズンの季節性インフルエンザワクチン及び新型コロナワクチンの供給等について」、事務局から資料1に基づきまして、御説明をよろしくお願いいたします。
○村上副反応情報分析専門官 事務局です。まず、議題1につきまして資料1を御覧ください。2ページ目に進んでいただきまして、こちらが本日の内容を記載しています。本日の内容ですけれども、1つ目が季節性インフルエンザワクチンの供給等について、2つ目が新型コロナワクチンの供給等について、3つ目が各ワクチンの供給等に係る対応についてです。
3ページ目を御覧ください。こちらがインフルエンザワクチンの供給量の年次推移を表したグラフになります。棒グラフがワクチンの供給量、折れ線グラフがワクチンの使用量を表しています。昨年度と同様にインフルエンザワクチンの回数で表記していまして、経鼻弱毒生ワクチンと合算した数値としてお示ししています。2026/2027シーズンのワクチンの供給量ですけれども、合計で約5,190万回分となる見込みです。7月末には熊本にて地震が発生しましたが、各社から供給量に対して特段の影響はない旨の報告を受けています。また、参考資料のスライド13にあるとおり、本年5月に開催された小委員会のほうでは、製造株の検討の段階では製造効率について昨シーズンよりも少し低い値となっている株があったところですけれども、実際の製造に当たっては供給量への大きな影響はなかったことも企業から報告を受けています。
続きまして、4ページ目を御覧ください。こちらがインフルエンザワクチン(週次)の累積供給量となっています。9月5週時点、これは金曜日を基準としていますので10月2日の時点となりますけれども、2026/2027シーズンの供給量全体の6割を超える約3,147万回分が、この時点で出荷される見込みとなっています。過去3年間の平均使用量ですけれども、こちらは約4,689万回となっていますので、今回、予定されている総量である約5,190万回分はこれらを超える供給となる見込みです。また、過去3年間の定期の予防接種実施者数というところが約1,965万人となりますので、使用量全体の約4割のワクチンが定期接種に用いられていることとなります。インフルエンザに関しては以上です。
続きまして、5ページ目から新型コロナワクチンの供給等について御説明させていただきます。6ページ目を御覧ください。こちらにお示ししているとおり、2026/2027シーズンの定期接種に用いているワクチンの抗原組成は、令和8年5月の株選定に係る小委員会におきまして、「1価LP.8.1に対する抗原又は令和8年5月現在流行している変異株に対して、広汎かつ頑健な中和抗体応答又は有効性が示された抗原」として、例えばXFGとかNB.1.8.1とされたところです。現在、各製造販売企業におきまして薬事手続が進められているところです。一部の企業におきましては既に薬事承認を取得している状況ですけれども、今後の薬事承認の状況や供給の見通しを踏まえ、10月1日からの定期接種を開始する方向で準備が進められているといったところです。
続きまして、7ページ目にお進みください。こちらは新型コロナワクチンの見込み供給量となっています。先ほど御説明したとおり、一部の製剤については薬事手続中のものがございますけれども、株選定小委員会の決定を踏まえ、オミクロン株XFG対応製剤又はオミクロン株NB.1.8.1対応製剤に関する手続が行われているといったところです。また、定期接種に使用するワクチンにつきましては、この承認後にワクチン分科会に諮った上で決定されるところですけれども、2026/2027シーズンのワクチンの供給量としては約702万回となる見込みとなっています。モダリティ別の供給量に関しては、mRNAワクチンが約548万回、レプリコンワクチンが約52万回、組換えタンパクワクチンが約102万回となっています。
続きまして、8ページ目を御覧ください。こちらは、新型コロナワクチンの累積供給量(週次)となっています。こちらも9月5週時点で、2026/2027シーズンの供給量の8割を超える約584万回分が出荷される見込みとなっています。
続きまして、9ページ目からですが、各ワクチンの供給等に係る対応についてということで10ページ目にお進みいただければと思います。これまでのお話のまとめとなりますけれども、季節性インフルエンザワクチンの供給量につきまして、2026/2027シーズンのワクチンの供給量は約5,190万回分となり、近年の使用量を超える量の供給となる見込みとなっています。また、新型コロナワクチンの供給量につきましては、2026/2027シーズンのワクチンの供給量として全体では約702万回分となり、これは昨年度の使用量を超える供給量となる見込みです。また、ワクチンのモダリティは昨年度と同様に、mRNA、mRNA(レプリコン)、組換えタンパクが供給される予定で、ワクチンの抗原組成としては1価のXFG及びNB.1.8.1対応製剤が供給される予定となっています。
続きまして、季節性インフルエンザワクチン及び新型コロナワクチンの対応について(案)という所ですが、例年、ワクチンの効率的な使用について医療現場のほうに働きかけを行っています。季節性インフルエンザワクチンにつきましては、2026/2027シーズンは近年の使用量を超える供給量となる見込みですので、例年どおりワクチンを適切に使用すれば不足は生じない状況と考えています。また、新型コロナワクチンにつきましても、2026/2027シーズンは昨年度の使用量を超える供給量が見込まれていますので、季節性インフルエンザワクチンと同様に、適切に使用いただければ不足は生じないものと考えています。これらにつきましては、例年実施しているワクチンの効率的な使用が前提となっていますので、今年度も、ワクチンの効率的な使用等について医療現場へ働きかけを行うこととしてはどうかと考えているところです。参考として、スライドの一番下の部分に昨年度の取組を記載していますけれども、昨年度は、季節性インフルエンザワクチンと新型コロナワクチンの効率的な使用と安定供給を推進するために、同一バイアルから複数回の使用が可能とされている製剤については、ワクチンの取扱い上の注意等に留意いただいた上で、効率的な使用に努めていただくこと。また、必要量に見合うワクチンの購入をしていただくことについて、医療機関に要請する等の取組を行ってまいりました。
以降のページにつきましては、参考資料となりますので御確認いただければと思います。事務局からの説明は以上となります。
○齋藤部会長 ありがとうございました。ただいまの御説明について、委員の皆様から御質問、御意見がございましたら伺いたいと思います。いかがでしょうか。伊藤先生、お願いします。
○伊藤委員 ありがとうございます。今もありましたけれども、同一バイアルの中から適切にというか無駄のないように使ってくださいということでしたが、製品によってはシングルシリンジとか、生ワクは一人用があると思いますけど、今、提示されているものでバイアルのもので一人用のものは、どこに、どうあるのか御説明いただけますでしょうか。
○村上副反応情報分析専門官 事務局です。伊藤先生、御質問ありがとうございます。シリンジ製剤とバイアル製剤につきましては、ファイザー社、モデルナ社からはシリンジ製剤が供給される予定と聞いています。第一三共、Meiji Seika、武田薬品においてはバイアル製剤ですけれども、それぞれ内容量と言いますか、何回分が入っているかというところは製剤によって異なってくるところです。
○伊藤委員 以前はかなり大きなバイアルで使いにくかったのですが、具体的に、二人用なのか、また大きいそのままなのかというのを教えていただけますか。
○村上副反応情報分析専門官 御質問ありがとうございます。具体的に1バイアルに成人での量として2人分入っているのがMeiji Seikaのコスタイベと、武田薬品のヌバキソビッドとなります。ダイチロナにつきましては、昨シーズンまでは二人用の製剤として製造販売されていたところですが、既に情報公開されていると思いますけれども、こちらは先生がおっしゃったように、現場でのニーズに対応するため一人用の容量が含まれる製剤に変更を行ったことを企業から聞いています。今シーズンの供給という観点では、ダイチロナにつきましては一人用の製剤としての供給がされるものと考えています。
○伊藤委員 ありがとうございました。
○齋藤部会長 ほかの先生方、信澤先生、お願いします。
○信澤委員 御説明ありがとうございました。伺いたかったのはインフルエンザワクチンの供給のことです。数年前に、以前は4社でワクチンを作っていたのが3社に減って供給量が順調に維持されるのか心配していたのですが、今のところ順調に供給されているようでほっとしています。その上でなのですが、先ほどもおっしゃっていたように熊本で地震があったり、最近、結構、自然災害が多いと思います。インフルエンザの場合にはパンデミック対応ということはよく言われるのですが、もし自然災害で何か所もワクチンメーカーの工場がやられてしまうとか、あるいは、インフルエンザワクチンの場合は卵の供給が供給量を左右することになるので、養鶏場がやられてしまうことになると、結構、供給数に影響があると思います。そういう自然災害等に対する対策というのは何か考えられているものなのでしょうか。
○齋藤部会長 事務局、いかがでしょうか。
○丹羽予防接種課長補佐 御質問ありがとうございます。明確な対策ということで何か明示的にお示ししている文章はないのですが、どういった供給状況かという点は、各シーズンごとに製造販売業者と連携して確認していますので、そういった中で自然災害の影響が含まれる場合には、それに応じた企業との連携調整を行っていきたいと考えています。
○信澤委員 ありがとうございます。どうしてもといったときは輸入ということも考慮することになるのでしょうか。
○丹羽予防接種課長補佐 御質問ありがとうございます。事務局です。仮定の話ということであれば様々な手段を検討した上で、供給量の確保に努めてまいりたいと考えています。
○信澤委員 ありがとうございます。
○齋藤部会長 信澤先生、よろしいですか。
○信澤委員 はい、ありがとうございます。
○齋藤部会長 ありがとうございました。続きまして、福島先生、お願いいたします。
○福島委員 ありがとうございます。それぞれの御説明を頂きましてありがとうございました。今シーズン、インフルエンザワクチン、コロナワクチン共に供給見込みも順調ということで大変安心いたしました。また、事務局からの対応案として示されているスライド10の下の部分の記載、あるいは医療機関へのお声がけというところにも賛同いたします。適切に使っていただきまして、必要な方にワクチンがちゃんと届くというところが大変大事だと思いました。
私から感想ですが、新型コロナワクチンの使用実績とインフルエンザワクチンの使用実績を見た場合に、インフルエンザワクチンと比べてコロナワクチンは10分の1ぐらいしか使用されていないというのが、かなり印象的ではありました。同じような時期に打てる定期B類のワクチンで、接種対象も御高齢の方ということで同じであるのに、これだけの使用量の差があると。それは昨今、新型コロナ感染症の流行がだんだん下火になっていることであるとか、あるいは接種にかかる費用といったこともあるのかもしれませんけれども、これが低いレベルの使用見込みであるとすれば、今後、何か突発的な流行が起こったときに需要が急増することも考えられると思いました。ただ、これについては何か予測をして対応しておくということはできませんので、本当にただの感想だけですけれども、インフルエンザワクチンとコロナワクチンの使用実績にこれほどの差があるというのが印象的でした。以上です。
○齋藤部会長 ありがとうございました。特に事務局への回答を求めるものではないと理解しています。福島先生、ありがとうございました。続きまして、小嶋先生、お願いいたします。小嶋先生、ミュートではないでしょうか。
○小嶋委員 大変失礼いたしました。御説明ありがとうございました。インフルエンザワクチンについては高用量ワクチンの定期化が見送られたということで、今年度のインフルエンザワクチンの供給について影響がないか心配していましたが、ただいまの説明でそのようなことはないということで安心いたしました。また、コロナワクチンの供給についても昨年度の使用量を超えるとのことで、ひとまずは安心しております。ただ、あくまで見込みであって、先ほど信澤先生、福島先生が言及されましたように、特にコロナワクチンについては、今、薬事手続中のものも多く、何らかの支障で供給が滞ることもあり得るかと思います。先ほどの事務局からの御説明で様々な手段を講じていただけるというお話でしたが、市としましても、適切な使用、効率的な使用に協力してまいりたいと思いますので、何らか供給に支障があるような場合には、なるべく早くお知らせいただけるようご準備をしていただきたいと思います。必要な情報提供を迅速にしていただくようお願いいたします。以上です。
○齋藤部会長 小嶋先生、ありがとうございました。是非、供給見込みに変化がございましたら自治体及び医療機関の皆様に迅速な情報提供、よろしくお願いいたします。続きまして、笹本先生、お願いいたします。
○笹本委員 日本医師会の笹本です。御説明ありがとうございます。10ページの対応案について私どもは賛成です。また、表現としましても「効率的な使用が前提となっている」と、分かりやすい表現でありがとうございました。一つ質問があるのですが、インフルエンザワクチンについて、3ページに使用量についてのグラフが出ていますけれども、高齢者が増えている中でも減少しているという状況について、どのような理由が考えられるか教えていただければと思います。よろしくお願いいたします。
○齋藤部会長 御質問、ありがとうございました。事務局、いかがでしょうか。
○村上副反応情報分析専門官 笹本先生、御質問ありがとうございます。資料1の3ページのスライドのグラフですが、こちらは定期接種の数量だけでなく、任意で接種いただいた方の使用量も含まれていますので、御指摘いただいたような高齢化の影響による大きな変化はグラフ上で見えていないといったところです。
○笹本委員 そうしますと、任意の方が減っているという解釈でしょうか。
○丹羽予防接種課長補佐 御質問、ありがとうございます。個別の数値はないのですが、定期の予防接種者数、スライドの4ページ目の参考で枠囲みしていますけれども、その数字に関して昨年度お示しした、令和3年度から5年度の平均値としては約2,028万回となっていまして、大幅に定期予防接種の実施者数が減っているという状況ではないと認識しています。それ以外の要因について、こちらのほうで明確に把握しているものはございませんけれども、任意を含めた数としての実績ということで捉えていただければと存じます。
○笹本委員 ありがとうございました。
○齋藤部会長 笹本先生、ありがとうございました。続きまして、石井孝司先生、お願いいたします。
○石井委員 感染研の石井です。説明ありがとうございました。私、教えていただきたい点があるのですが、インフルエンザワクチンの定期接種に関して、今年はインフルエンザの流行が結構早くて、一部の地域では既に流行期に入っているというお話も聞くのです。定期接種の開始というのは10月1日からと理解していますが、定期接種ということで、もっと早く前倒しで接種したいという希望が例えば9月頃にあった場合、どのような扱いになっているか教えていただければと思います。
○丹羽予防接種課長補佐 御質問、ありがとうございます。まず、法令上というか予防接種の実施規則上は、インフルエンザに関しては年に1回実施すると定めていまして、これを踏まえて各自治体で定期接種の期間を定めている立て付けになっています。先生がおっしゃったとおり、多くは10月から実施する自治体が多いと認識しています。御質問の早められるのかというところに関しては、ワクチンの供給状況とも関係しますし、また、自治体のほうでの定期接種に当たっての手続を含めた御準備の状況にもよると考えています。
○石井委員 そうしますと、例えば昨年度のワクチンが接種されるというわけではなくて、9月の場合でも今年度生産のものが接種されるという理解で、よろしいでしょうか。
○村上副反応情報分析専門官 石井先生、ありがとうございます。昨年度のシーズンのワクチンにつきましては、まず、製造株が異なるというところが懸念点としてひとつあるかと思います。あと、実質的に有効期間というものがこのタイミングまであるかという観点で、メーカーからは切れているものが多いと聞いていますので、現実的に昨シーズンの製剤を御使用いただくことは難しいと考えています。
○石井委員 分かりました。そのようにしていただけるのは適切だと思いますので、ありがとうございます。
○齋藤部会長 石井先生、ありがとうございました。ほかはいかがでしょうか。特に10ページ目の下にございます対応方針でいいかどうか。こちらが今日の審議事項になるかと思いますが、ほかに御意見はございませんでしょうか。御意見がないようでしたら、この事務局案のとおりにさせていただければと思います。昨年度も、季節性インフルエンザワクチン及び新型コロナワクチンにつきまして、同一バイアルから複数回の使用が可能とされている製品につきましては、ワクチンの取扱い上の注意などに留意して効率的な使用に努めること、また、必要量に見合う量のワクチンを購入いただくこと、などについて働きかけを行っておりますので、今年度も医療現場の皆様をはじめ関係者にお願いする必要があろうかと存じます。この対応を前提として例年の取扱いから考えますと、需要と供給のバランスに問題は起こらないと現時点で予測できると思いますので、この対応でよいのではないかと思いますけれども、先生方、御異論はございませんでしょうか。特に御異論がないようですので、この方針で本部会としては決定させていただければと存じます。ありがとうございました。
それでは、次の議題に入らせていただきます。ワクチンの研究開発支援について、こちらは報告事項となりますけれども、事務局より御説明をお願いいたします。
○村上副反応情報分析専門官 事務局です。資料2を御覧ください。こちらは、ワクチンの研究開発支援についての御報告となります。
2ページ目、議題2では3つの項目について御報告いたしますが、まず、2ページ目にはそれぞれの概要をお示ししております。1つ目、開発優先度の高いワクチンに関する取組です。こちらは令和7年3月の生産・流通部会において御確認いただいた結果を踏まえ、ワクチンの4団体に対して開発要請の通知を発出したところです。この通知を踏まえた開発の状況の進捗については、こちらの部会において年1回程度の御報告を予定しており、今回はその進捗を御報告いたします。
2項目目、ワクチンの生産体制等緊急整備事業に関する取組です。こちらは引き続き支援を継続しており、その成果として、これまでに3社のワクチンが昨シーズンの定期接種に用いるワクチンに位置付けられており、また、それ以外の採択事業者においても、市場供給を目指して承認申請中であったり治験などが進められているところです。
3項目目、ワクチン開発・生産体制強化戦略、いわゆるワクチン戦略ですが、こちらに基づき取り組まれている事項の御報告となります。ワクチン戦略自体は見直しが行われ、MCM戦略が作成されたところですが、感染症有事に備えて、今後、脅威となり得る感染症にも対応できるように、基礎研究から実用化に至るまでの研究開発や製造体制整備など、政府一体となって必要な体制を再構築して継続的に支援を実施しているところです。以降、個別の内容の御説明をさせていただきますので、スライドの3枚目を御覧ください。
こちらは、開発優先度の高いワクチンに関する取組となっております。3ページ目には、予防接種の基本計画で関連する内容を記載しております。1つ目の基本的考え方、2つ目の開発優先度の高いワクチンの項で記載していますが、下線部でお示ししているとおり、定期の予防接種の対象とすることを目指し、現に我が国に存在し、疾病負荷が高い感染症を対象とした公衆衛生上必要性の高いワクチンについて研究開発の推進を図ることが基本計画上に盛り込まれているところです。
続いて、スライドの4枚目です。こちらは開発優先度の高いワクチンについて見直しをした際の結果のまとめとなっております。こちらを踏まえ、昨年6月にワクチン4団体に対して開発要請を行っているところです。
スライドの5枚目です。こちらは、開発優先度の高いワクチンに指定された品目に関して、企業へのヒアリングに基づき、各品目の開発状況をまとめたものとなっております。御覧いただいて分かるように、いずれの品目についても開発のほうが進められている状況です。
続いて、6ページ目です。冒頭にお示しした2番目のワクチン生産体制等緊急整備事業に関する取組の概要となっております。以前、本部会のほうでも御報告させていただいておりますが、情報を更新しておりますので、そちらのほうを今回のスライドにお示ししております。表の見方は、左側のほうに採択企業を示しており、それぞれについて主な成果・進捗を示しているところです。先ほど説明したとおり、薬事承認という欄に承認の状況を記載しております。それから、主な開発状況の進捗・その他の欄に、現在継続して進められている第Ⅲ相試験などの状況を記載しているところです。
7ページ目です。7ページ目以降は、3項目目でお示ししたワクチン開発に関する戦略の取組についての資料となっております。7、8ページ目については、前回、本部会で御報告したワクチン戦略を見直して策定された感染症危機対応医薬品(MCM)など、MCMの戦略の概要となっております。先ほど御報告したワクチン生産体制等緊急整備事業などに関連する事項としては、スライド8枚目の上のほうに⑤として記載されているところです。
スライド9枚目です。こちらは、本年7月に閣議決定された「経済財政運営と改革の基本方針2026」、いわゆる骨太の概要をお示ししているものです。次のスライド10枚目には、ワクチンの生産体制などに関する記載の該当部分を下線部でお示ししているところです。
また、スライド11枚目に飛んでいただき、11、12ページ目については、同じく7月に閣議決定された「日本成長戦略」の概要をお示ししております。
次のスライドの13枚目、こちらは、ワクチンの生産体制などに関する記載の該当部分をお示ししております。日本成長戦略において、感染症対応製品は戦略分野の1つに位置付けられているところで、「官民投資ロードマップ」において講じるべき製作パッケージとして生産体制の構築、維持が含まれているところです。目標としても、ワクチンの確保についても明記されているところで、このように、政府としてMCM戦略を踏まえたワクチンの生産体制に係る取組について推進をしているところです。
続いて、スライドの14枚目です。こちらは、ワクチン・新規モダリティ研究開発事業についてSCARDAで行われている事業ですが、そちらの進捗をまとめたものとなっております。今御覧いただいている14枚目については、事業の概要をお示ししているところです。
また、スライドの15~22枚目までは採択課題の一覧をお示ししておりますが、15枚目にあるように、緑色の枠にある課題として、後ほど御説明しますが、ワクチン大規模臨床試験等支援事業で採択されている課題となります。
16ページ目に進み、このように赤枠で掲載されている課題については、前回の御報告以降で追加されている課題を示しているところです。
スライドの23枚目まで進み、こちらは、先ほど少し御説明いたしましたが、ワクチン大規模臨床試験等支援事業の概要をお示ししたスライドです。内容としては、前回からの変更はありませんが、本事業についても取組を継続しているところです。
スライドの24~26枚目です。こちらは、ワクチン戦略における事業として、経済産業省が主導する、いわゆるデュアルユース事業の概要を示しているものになります。こちらの事業についても取組のほうが継続されており、関連省庁でも引き続き取組が進められているところです。御報告については以上ですが、以降は、関連する資料を参考資料としてまとめておりますので、適宜、御参照いただければと思います。事務局からの説明は以上です。
○齋藤部会長 ありがとうございました。国、厚生労働省をはじめとする国の施策が着々と成果を上げているなというのが分かる御報告だったと思います。ありがとうございました。
ただいまの説明の中で、委員の先生方から御質問や御意見がありましたらよろしくお願いいたします。いかがでしょうか、特にありませんでしょうか。はい、伊藤先生。
○伊藤委員 伊藤です。基本的にはMCMについての記載だというように読むのですが、例えば、ワクチンそのものの供給、麻疹や風疹などのワクチンの供給不安が起きているのですが、供給の安定化についての支援や対策は何か講じられているのでしょうか。
○丹羽予防接種課長補佐 御質問ありがとうございます。事務局です。支援の前に、まず、前回の3月の本部会で御確認いただいたワクチンの安定供給に関する指針というものを示させていただいております。こちらで、まず、平時から、供給不安になる前の段階で各流通関係主体が取り組むものをお示しさせていただいております。その上で、実際に何か、それでも供給不安に至った場合には個別に企業と相談をして調整をしていくということで、今、対応をさせていただいているところです。
○伊藤委員 先ほど、信澤先生の話にありましたけれど、有事が起きてから対応するのではなくて、起きないように事前にリスク管理をしなければいけないという時代に入ってきている。特に、熊本で、製紙会社の煙突が落ちてしまったりしたような状況ですので、今動いているからいいんだという話ではなく、しかるべき対応は考えなくてはいけないと思っていて。それに対応できる、メッセージを出していけるのはこの部会であろうと思いますので、今後、検討していただけるといいなと思います。以上です。
○齋藤部会長 伊藤先生、ありがとうございました。安定供給の指針には、需給逼迫のおそれがあるということが1段階ありましたが、自然災害に関しては、そういうおそれのという段階を飛ばして、いきなり需給逼迫になる可能性があるという御指摘だったと思います。この部会でも十分検討するに値する議題かなと個人的に考えております。ありがとうございました。
続いて、小嶋先生、お願いいたします。すみません、またミュートかなと思いますが、お願いいたします。
○小嶋委員 ワクチンの研究開発が進み、予防可能な疾病が実際に現実に予防をされるということは本当に有り難いことだと思っております。開発優先度の高いワクチンというのは定期化を見据えたものだとすると、その開発の過程の中では、是非、先ほどから話題に出ている供給の安定性という観点からも考えていただきたいということを強くお願いするものです。また、1社に頼るのは不安なものがありますので、複数のメーカーで製造されるような体制にしていただけると安心に思います。よろしくお願いします。
○齋藤部会長 御意見として拝聴させていただければと存じます。事務局、よろしいでしょうか。
○丹羽予防接種課長補佐 御意見ありがとうございます。安定供給という観点では、様々な観点で、どういった方法が一番というか、有効なのかという観点を踏まえて検討をしていくものと認識しております。御意見ありがとうございます。
○齋藤部会長 ありがとうございました。ほかは、先生方いかがでしょうか。よろしいでしょうか。それでは、御意見がないようですので、この議題については以上とさせていただければと存じます。ありがとうございました。
以上で、本日予定いたしました議事は終了となりますが、その他、事務局から何かありますか。
○丹羽予防接種課長補佐 本日も様々な御意見を頂きましてありがとうございました。次回の開催につきましては、追って御連絡させていただきます。事務局からは以上です。
○齋藤部会長 ありがとうございます。それでは、本日の厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会研究開発及び生産・流通部会を終了させていただければと存じます。
まだまだ暑い日が続いておりますので、どうか先生方、御自愛の上お過ごしください。本日はお忙しい中ありがとうございました。

