薬事審議会血液事業部会令和8年度第1回献血推進調査会議事録

日時

令和8年7月1日(水)18:00~20:00

開催形式

Web併用

出席者

出席委員(10名):五十音順、敬称略 ◎座長 ○座長代理

欠席委員(2名):五十音順、敬称略

  • 松本 剛史
  • 宮川 政昭

日本赤十字社:敬称略

  • 鹿野 千治(日本赤十字社血液事業本部 経営企画部次長)
  • 佐野 美紗子(日本赤十字社血液事業本部 経営企画部献血推進課長)

事務局:

  • 岩崎 容子(血液対策課長)
  • 山本 光寿(血液対策課長補佐)

議題

 1. 令和7年度実績報告について
 2. 「献血推進2025」の中間評価について
 3. その他

配布資料

資料ページをご参照ください。

議事

議事内容

○山本血液対策課長補佐 それでは、定刻となりましたので、ただいまより「薬事審議会血液事業部会令和8年度第1回献血推進調査会」をWeb併用の形で開催いたします。本日の会議は公開で行いますが、カメラ撮りは議事に入るまでとさせていただきます。マスコミ関係者の方々におかれましては、御理解と御協力をお願いいたします。
 本日はお忙しい中、また、お時間が遅くなってしまった中、御参集いただきまして誠にありがとうございます。この度、御参加いただく方の利便性等の観点から、Web併用の審議とさせていただきます。
 はじめに、今般、人見委員が御退任されることになりまして、後任として、山崎元靖委員が御就任されましたので、御紹介いたします。また、須貝委員が曽根前委員の後任として御就任されましたので御紹介いたします。それでは、山崎委員、須貝委員より一言、御挨拶を頂ければと思います。まず山崎委員、お願いいたします。
○山崎委員 神奈川県健康医療局医務担当部長の山崎と申します。都道府県の公衆衛生医師という立場で、またあと、全国衛生部長会からの推薦ということで参加させていただきます。よろしくお願いいたします。
○山本血液対策課長補佐 よろしくお願いいたします。
○須貝委員 全国学生献血推進実行委員会全国委員長を務めております須貝晃士と申します。献血の学生の目線というところで、また、国の厚生労働省様からの情報も踏まえながら、何か持って帰れるものがあればいいなと思っておりますので、本日はよろしくお願いいたします。
○山本血液対策課長補佐 よろしくお願いいたします。本日の会議における委員の出席についてですが、松本委員、宮川委員から御欠席との御連絡を頂いております。現時点で委員12名中10名に御出席いただいておりますことを御報告いたします。また、本日は日本赤十字社血液事業本部より、鹿野経営企画部次長、佐野経営企画部献血推進課長に御出席いただいております。よろしくお願いいたします。また、事務局に人事異動がありましたので御報告いたします。血液対策課課長補佐の山本と申します。金子の後任として就任しております。よろしくお願いいたします。
 次に、全ての委員の皆様より、薬事審議会規程第11条に適合している旨を御申告いただいておりますので、御報告申し上げます。委員の皆様には会議開催の都度、書面を御提出いただいており、御負担をお掛けしておりますが、引き続き御理解、御協力を賜りますよう、何とぞよろしくお願い申し上げます。
 議事に入る前に、会場にお越しいただいている委員の皆様におかれましては、本日の資料の確認をお願いいたします。タブレット上に、01議事次第から15参考資料6までのPDFファイルが表示されているかの御確認をお願いいたします。ファイルが表示されていない場合、あるいは不足がある場合には、お声掛けいただけますと幸いです。それでは、間もなく議事に入りますので、カメラの頭撮りはここまででお願いします。それでは、以降の進行を佐々木座長にお願いいたします。
○佐々木座長 それでは、事務局から審議の進行方法の説明をお願いいたします。
○山本血液対策課長補佐 事務局です。本日はWeb併用での審議のため、対面での進行と一部異なる部分がございますので、今回、委員の交代もございましたので、改めて審議の進行方法について御説明申し上げます。審議中に御意見、御質問をされたい委員におかれましては、まず、御自身のお名前と発言したい旨を御発言いただきますようお願いいたします。その後、佐々木座長から順に発言者を御指名いただきます。御発言いただく際には、マイクがミュートになっていないことを御確認の上、御発言をお願いいたします。また、ノイズを減らすため、御発言が終わりましたらマイクをミュートにしていただきますようお願いいたします。なお、発言者が多くなり、音声のみでの判別が難しいほど混雑した際には、一度、皆様の御発言を控えていただきまして、発言されたい委員については、チャットにその旨のメッセージを記入していただくよう、あるいは、手を挙げるようなリアクションを取っていただくよう、事務局又は座長からお願いをする場合がございます。その場合には記入されたメッセージに応じて、座長より発言者を御指名いただきます。
○佐々木座長 ただいまの説明について、御意見、御質問があればお願いいたします。ありがとうございました。それでは議事に入ります。
 はじめに、議題1「令和7年度実績報告について」です。資料1-1について、日本赤十字社から、続いて、資料1-2、資料1-3について事務局から説明をお願いします。
○日本赤十字社血液事業本部佐野経営企画部献血推進課長 日本赤十字社血液事業本部の佐野と申します。私から令和7年度の供給献血実績等について御報告申し上げます。それでは、資料№1-1の2ページを御覧ください。こちらは令和7年度の事業概況です。供給実績としましては、輸血用血液製剤の供給数は赤血球製剤が652万単位、血漿製剤が215万単位、血小板製剤が884万単位、合計で1,752万単位となっております。また、血漿分画製剤用の原料血漿供給量は、凝固製剤用が14万L、一般製剤用が106万L、合計で120万Lでした。これらを供給するため、全血献血343万人、血漿成分献血99万人、血小板成分献血57万人の合計500万人の皆様に、献血に御協力いただきました。令和7年度も供給に必要な血液を安定的に確保することができました。
 3ページ、輸血用血液製剤における供給実績の推移です。こちらは、平成27年度から令和7年度までの推移をお示ししております。ご覧のとおり、輸血用血液製剤の需要は全体として、ほぼ横ばいで推移している状況です。
 4ページ、こちらは献血者数と献血量の相関の図です。平成27年度から令和7年度までの推移を見ますと、血漿分画製剤の需要増加に伴いまして血液量も増加しております。令和元年度からは、輸血用血液製剤の献血量より血漿分画製剤用原料血漿の献血量が上回っている状況となっております。
 5ページ、こちらは輸血用血液と原料血漿の採血量です。平成15年度から令和7年度までの推移を御覧いただきますと、輸血用血液製剤がほぼ横ばいであるのに対し、原料血漿は増加傾向にあります。これは、自己免疫性神経疾患に対するグロブリン製剤の使用増加が背景にあると考えております。
 6ページ、こちらは延べ献血者数の年代別及び総数をお示ししたものです。棒グラフが延べ献血者数の総数、折れ線グラフが年代別の献血者数を表しております。一番左の平成13年度には、協力者数の多かった20代から30代が中心でしたが、一番右の令和7年度におきましては、50代以上の献血者数が増加しております。特に、コロナ禍以降は40代の減少が著しい状況となっております。
 7ページ、こちらは初回献血者の年代別及び総数の推移です。棒グラフが初回献血者数の総数、折れ線グラフが年代別の初回献血者数を示しています。年代別の初回献血者数を見ますと、特に10代から20代において、令和2年度のコロナ禍の影響により急激に減少しましたが、令和3年度以降は徐々に回復傾向にあります。しかしながら、献血可能人口の減少もあり、コロナ禍以前には戻っていないというのが現状です。
 8ページ、こちらは都道府県別の10代の献血者数です。令和6年度と令和7年度を比較しますと、約20の都道府県で献血者数が増加しておりまして、全国では、2,690人の増加となりました。
 9ページ、ただいまの表を都道府県別の10代献血者数としてグラフ化したものです。昨年度の実績は上回っているものの、各都道府県が策定しました目標には届いていないという状況です。
 10ページ、こちらも都道府県別の20代の献血者数です。こちらも令和6年度と令和7年度を比較しますと、18の都道府県で献血者が増加した一方、全国では1万508人の減少となりました。
 11ページ、こちらも都道府県別20代の献血者数をグラフ化したものです。各都道府県が策定しました目標にはこちらも届いていない状況です。
 12ページ、都道府県別の30代の献血者数です。こちらも、令和6年度と令和7年度を比較しますと、4つの都道府県で献血者が増加しましたが、全国では1万4,752人の減少という結果になりました。
 13ページ、こちらも都道府県別の30代の献血者数をグラフで表したものです。目標達成率は多くの県で70~80%前後に留まっておりまして、こちらも各都道府県が策定しました目標には届いていない状況です。
 14ページ、ここからは令和7年度の広報活動について御説明します。献血が国民運動であることを広く周知し、人口減少が続く若年層の機運醸成と献血を経験された方々の継続的な御協力を促すため、1年を通じて様々な施策を実施してまいりました。こちらに年間施策のTHINK献血のポスターを表示しておりますが、こちらは令和6年度から引き続き少し考えてみようというコンセプト、「THINK献血」をもとに令和7年度も展開してまいりました。令和6年度は、献血のことを考えてみようというところがコンセプトでしたが、令和7年度は、私の日常にある献血ということをテーマに、「今日も、誰かが誰かを支えてる。」というのをメインコピーとして、献血が全ての人のそばにある、献血とつながりがあるといったことを感じてもらうようなコンセプトを基に広報を展開してまいりました。テレビCMについては、6月期、11月期、1月・2月期に放映しております。また、それ以外の主な取組としましては、6月14日の「世界献血者デー」、8月21日の「献血の日」、1月から2月の「はたちの献血」、また、3月の「キッザニアの献血パビリオン」などを展開してまいりました。
 次のページから、各施策について御説明いたします。はじめに、6月14日の「世界献血者デー」は、献血者の皆様への感謝と、献血の必要性を知っていただくための日とされており、世界各国で行われているものです。今回は都内の渋谷で、世界献血者デーの限定バルーンを配布しました。また、全国の献血ルームでも、日頃の感謝の気持ちを込めて、こちらのバルーンのミニバージョンを、献血にお越しいただいた皆様に配布させていただきました。
 16ページ、こちらは8月21日の「献血の日」の取組です。全国7地区の主要駅で学生ボランティアのメッセージ付きシールを用いたピールオフ広告を展開しました。これはシールを剥がして持って帰っていただけるような仕様になっており、シールの裏面に学生ボランティアが献血への感謝や応援の気持ちを綴ったメッセージが記されております。御来場の皆様にはシールを剥がしてお持ち帰りいただけるようにしましたので、多くの皆様に御好評いただきました。
 17ページ、こちらは、例年実施しております「はたちの献血」です。安定的に献血血液を確保するために、「はたち」の若者を中心に、広く国民各層へ献血について普及啓発を行い理解と協力を呼び掛けるものです。令和8年1月1日から2月28日までの2か月間実施してまいりました。こちらは、令和6年度に引き続き、人気のイラストレーターの方を起用しまして、イラストを用いたポスターを展開してまいりました。また、テレビCMでは、人気の声優さんにも出演していただいて、SNSでも多くの反響を頂きました。
 18ページ、こちらは、読売巨人軍の大勢投手とのコラボ企画(大勢川崎病プロジェクト)です。川崎病を患った経験のある大勢投手と読売巨人軍、それから日本川崎病研究センター、そして日本赤十字社が協働して川崎病患者の支援を行う活動を展開しました。令和7年度の活動内容としては、川崎病の啓発動画の作成、コラボした献血記念品の配布、また、宮崎キャンプでの献血の実施と啓発、東京ドームのイベントへのブース出展などを行っております。
 19ページ、こちらは、小学生・中学生への教育啓発です。献血の啓発資材や動画などを活用し、普及啓発を行いました。具体的には、小学生用の普及動画と教育冊子を作成して、全国の小学校の皆様にお配りしております。また、キッザニアという、子供たちが様々な職業や社会の仕組みを実際に体験しながら楽しく学ぶことができる体験型施設で、社会経験の1つとして子供たちが献血に出会う機会を創出してまいりました。また、夏休み期間中に開催された「こども霞が関デー」では、献血の模擬体験を子供たちに体験していただくようなブースを出展しました。
 20ページ、最後に、その他の取組として、献血Web会員サービス「ラブラッド」を御紹介します。こちらは令和8年1月5日に、献血カード及び献血手帳を「ラブラッドアプリ」へ全面的に移行しております。会員数につきましては、導入時の平成30年10月の155万人から、令和7年度には478万人へと増加しました。これに伴い、献血の予約率についても大幅に向上しており、血小板成分献血が28.9%から92.6%へ、血漿成分献血が21.4%から90.6%、また、全血献血も1.5%から43.9%へと、それぞれ上昇しております。
 令和7年度の供給採血実績等の御報告は以上でございます。今後も、少子高齢化に伴う献血可能人口の減少が見込まれる中、若年層をはじめとする新たな献血者の確保が重要な課題となっていると認識しております。引き続き、献血への理解と協力の輪の拡大に努め、将来にわたり血液を安定的に供給できる体制の維持・強化に取り組んでまいりたいと思っております。私からの御報告は終わります。
○山本血液対策課長補佐 続きまして事務局から、厚生労働省の取組について、資料1-2、1-3により御説明申し上げます。まず、資料1-2を御覧ください。「献血推進の施策について」です。1の普及啓発ですが、(1)若年層に対する普及啓発としまして、従来より①~⑤までの取組について、それぞれ実施しております。
 まず、①の中学生への普及啓発としまして、令和7年度は、ポスターを1万636校に対して、3.2万枚を配布しております。②高校生への普及啓発としましては、アとして、副読本(けんけつHOP STEP JUMP)を全国に配布しております。なお、中学生用ポスター、高校生の副読本ともに、あらかじめ各学校に配布希望調査を行った上で希望部数を配布しております。また、イの高等学校等における献血に触れ合う機会の受入れの推進として、文部科学省の協力を得て、日本赤十字社が実施している学校献血や献血セミナーを積極的に受け入れてもらえるように、高等学校等の関係者に協力を依頼しております。こちらは参考資料1の3ページ目に詳細なデータを記載しています。
 ③大学生等への普及啓発としてはポスターを、令和7年度は4,850校に2.2万部を配布しております。なお、本調査会の御意見を踏まえまして、令和6年度から文部科学省の御協力を頂き、将来の医療の担い手になるような学生が在籍する医学部、薬学部、看護学部等の医療系学部等に対しても、献血の普及啓発への御協力をお願いすることも始めております。④主に10代、20代の若年層を対象とした普及啓発としては、1月から2月に「はたちの献血」キャンペーンの広報用ポスターを配布しております。
 ⑤献血血液の確保対策事業については、令和6年度の骨太の方針に、「小中学校段階での献血推進確保など、献血への理解を深める」と記載されたことを受けまして、献血可能年齢前の小中学生も含めた普及啓発として、令和6年度から新たに開始した事業です。昨年度は、アの中高生向け献血啓発動画を作成し、厚生労働省のホームページにアップするとともに、全国の学校に御活用いただくよう周知いたしました。また、イの献血普及啓発ボランティア発表会を開催するとともに、ウの中学生向け献血啓発テキスト「教えて!けんけつちゃん~中学生に知ってほしい献血のはなし~」を作成し、配布いたしました。このうち、イの事業につきましては、参考資料2-1、2-2のとおり、募集要項と受賞作品を決定し、公表しております。こちらは今年度も実施することとしております。
 続きまして、(2)その他の普及啓発です。①毎年7月の「愛の血液助け合い運動」のポスターを令和8年度は3.9万枚配布しております。また、イの献血運動推進全国大会の開催につきましては、昨年度は宮城県で開催しており、今年度は来週の7月10日に鳥取県米子市で開催することとしております。また、②テレビ、ラジオ、新聞等を活用した普及啓発としましては、令和7年度も政府公報オンライン、ラジオ、新聞、Xといった媒体を活用して実施しております。
 続きまして、2.若年層の献血者数の増加に向けた取組です。こちらは平成29年度から日本赤十字社や都道府県と協力の上で、減少傾向にある10代から30代の年代別の目標値を設定しております。令和7年度の実績については、10代は前年度から少し献血者が増加しておりますが、20代30代は減少しております。目標に対する達成率は、各年代ともに80%前後の実績となっております。
 続きまして、資料1-3について御説明申し上げます。令和7年度の献血実績と今後の方向性についてです。1.令和7年度の実績と評価ですが、1つ目の○として、令和7年度も、延べ献血者数は、対前年度約1.4万人増加の500万1,000人、献血率は前年度と同様の6.2%でした。課題とされている10代から30代の若年層の献血者数については、対前年度約2.3万人(1.4%)の減少となっております。
 2つ目の○ですが、令和7年度も全体としては多くの方に御協力いただきまして、輸血用血液製剤や血漿分画製剤の原料血漿の安定供給に必要な血液量を確保することができております。3つ目の○の若年層の献血者数については、ホームページやWeb会員サービスを用いた献血の協力依頼に加えて、アニメやSNSを活用した広報により、10代を中心に下げ止まりつつありますが、今後も有効な取組や働き掛けを模索し続けることといたします。
 2.令和9年度献血推進計画策定に当たっての方向性(案)です。昨年度は「骨太の方針2025」において、「小中学生から献血に対する理解を深める」という文章が記載されました。今年度については、「骨太の方針2026」は現在策定中で、まだ閣議決定されておりませんので、現時点では「骨太の方針2025」に沿った内容で献血推進計画を策定する必要があると考えております。
 また、現在、政府において策定が進められている成長戦略というものがあります。こちらは戦略17分野というものの中に、「創薬・先端医療」分野というものがあります。こちらの分野に「感染症対応製品」が含まれており、「主要な製品・技術等の官民投資ロードマップ素案」には献血血液を原料とする血漿分画製剤の「免疫グロブリン」というものが含まれております。
 参考資料5、6に詳細な資料を掲載しておりますので、一旦、参考資料の6を御覧いただけますか。グロブリン製剤の概要を記載しております。こちらは血液から製造される大変貴重な医薬品であり、主に川崎病などの疾患に使用されております。また、重症感染症や原発性免疫不全症候群、あるいは天疱瘡といった様々な疾患に使われております。近年、需要が右肩上がりですが、国内メーカーの製造能力が限界を向かえており、需要をカバーできず、海外の血液を用いた輸入のグロブリン製剤に頼っている状況です。
 その結果、2ページ目ですが、献血血液での自給率は68%、令和7年度の速報値としては60%を割っている状況でございます。国内自給率100%を目指すために、参考資料の5の5ページを御覧ください。「先行して検討を進めている主要な製品・技術等の官民投資ロードマップ素案」です。こちらの5ページ目ですが、(2)講じるべき政策パッケージが入れられておりまして、その中で、献血の啓発や献血ルームの整備などの原料血漿確保体制の強化が求められており、引き続き献血の推進が必要な状況となっております。
 資料1-3に、お戻りください。こちらは献血推進計画の策定に当たっては、8年度計画と同様に、2ページ目の①~③の項目について重点的に推進したいと考えております。①10代については、「また」以降になりますが、「骨太の方針2025」の記載内容を踏まえ、高校生以上の若年層への取組に加えて、献血可能年齢前の小中学生に対する普及啓発を引き続き進めていきたいと考えております。
 ②20代・30代については、引き続きの取組となりますが、学校を卒業されて以降の方々が、仕事や家事、育児等で忙しい中で、少しでも献血機会を確保できるように献血ルームや、ラブラッドアプリ等の利便性を高めるとともに継続して献血に御協力いただけるような取組について、日本赤十字社とも協力しながら引き続き考えてまいります。
 ③これまでの厚生労働科学研究により、初回献血の年度に、もう一度献血を実施する方については献血の継続率が高いという分析がなされておりますので、引き続きこうした研究結果を踏まえた取組についても検討することといたします。資料の説明は以上です。
○佐々木座長 ただいまの説明につきまして、御意見、御質問があれば、お願いいたします。大久保委員、お願いします。
○大久保委員 ライオンズクラブの大久保でございます。日本赤十字社の資料について、ちょっとお伺いしたいのですけれども、資料1-1の14ページに、「年間を通じた広報施策」というのがありました。真ん中のほうに、テレビCMの放映状況ということで、6月、11月、1月・2月ということで、大体3,000本以上が放映されたということなのですが、この本数というのは前年と比べてどのぐらい増えたのかとか、また前年並みだったのかとか、それから、その効果はどうだったのかとか、分析をされているようであれば教えていただければと思います。お願いします。
○日本赤十字社血液事業本部佐野経営企画部献血推進課長 日本赤十字社の佐野でございます。テレビCMにつきましては、ほぼ令和6年度と同じぐらいの回数というようにはなっているのですけれども、やはり今、若い世代の方は、テレビCMというよりも、WebやYouTubeのほうが見ていただける機会が多いので、そちらに比重を置いたような形で広告を流させていただきました。
 また、効果についてですけれども、ここは効果検証というものが広報の難しさを感じているところなのですが、やはり献血ということを常に広く国民の皆様に認知していただくという意味では、発信し続ける必要があると思っておりまして、このような形で広告をさせていただいているところです。
○大久保委員 ありがとうございました。
○佐々木座長 すみません、YouTubeの本数は、この資料には。
○日本赤十字社血液事業本部佐野経営企画部献血推進課長 申し訳ございません。こちらの資料には記載しておりません。
○佐々木座長 ほかにいかがでしょうか。渡部委員、お願いします。
○渡部委員 大田原高校の渡部と申します。昨年度の中学生向けのリーフレットを作成したり、中学生に対しての献血の推進が行われていることが、最近は実感できております。実は、13日に本校は学校献血の予定をしているのですけれども、新入生から「僕たちはできないんですか」という申し出がありました。中学生で献血の話を聞き、献血に対して意欲を持ってくれたのだなと思って嬉しく思ったところです。栃木県は高校献血率がすごく高くて、先日も教育委員会主催の研修会で高校の養護教諭が集まったときに、赤十字の担当の方がいらっしゃって、献血推進について、改めて私たちに対して協力をお願いするというお話を頂いたところなのです。しかし、1年生は学校での献血を実施できません。それは全国的なものなのかなと思うのですけれども、それもありまして、先日1年生が、「僕たちはできないんですか」と言ってくれたときに、「いや、学校ではできないんだよ」と伝えたところ、「じゃあ、どうしたらいいんですか」と言うので、「街中の献血ルームとかに行って、初めての献血をやってくるといいね。」という話をしました。しかし実際は現在200mLの献血は、余り引き受けていただけないというか、実は今日、私は街中で献血をしてから、この会に来ようかなと思って、ちょっとルームに行ってみたのですけれども、体重がないので、200mLなのですがそれで、「200mLって、できますか」とお伺いしたら、やはり「今日は申し訳ありません」と断られてしまいました。せっかく中学生から献血に興味を持って、高校生になりました、学校献血をしているけれど、1年生はできません。もしかしたらルームに行っても、「16歳、200mLは御遠慮いただいています」というように言われてしまうかもしれないと思うと、何かちょっと残念だしその1年間の間に、献血に対する興味が薄れてしまうと、協力してもらえないのかなと。是非そこのところを御一考いただきまして、高校1年生が学校で献血ができるシステムとか、200mLでも興味のある生徒には是非、初回献血に協力させていただくとか、そういうシステムを、もう一度お考えいただけると、現場の私たちも、また声を掛けやすいのかなと思いますので、よろしくお願いいたします。
○佐々木座長 いかがでしょうか。
○日本赤十字社血液事業本部鹿野経営企画部次長 日本赤十字社の鹿野です。御意見ありがとうございます。200mL献血を含め若年層献血、16歳の献血への御協力も必要で、ただ、需要に応じた献血血液の確保を基本に、医療機関の需要に応じてご協力を」いただいているというのが現状です。ただ、今後、将来的に若年層の献血へのご協力は必要になってきますので、十分理解している状況でございます。引き続き、若年層を含め16歳の200mL献血についても検討しながら進めていきたいと思いますので、よろしくお願いします。
○山本血液対策課長補佐 事務局からです。今の御指摘は非常に重要だと思っています。医療機関からの需要は400mLのほうが多いというのは承知していますが、初回献血者というのは非常に不安が大きいこともあると考えています。ですので、我々、こちらの基本方針というものを定めておりまして、その中で十分な説明をして、200、400の選択をしていただくことを記載しています。200の全血採血を選択していただくことによって今後の継続的な献血につながることが期待されますので、200だから駄目ということではなく、初回献血者の不安を取り除く意味でも、200というものもしっかり重視していきたいと考えています。以上です。
○佐々木座長 現状、どこに行けば200ができるか、そういう情報はありますか。
○日本赤十字社血液事業本部鹿野経営企画部次長 日本赤十字社の鹿野です。日々の医療機関からの需要に応じて献血に御協力いただいている状況がありますので、各施設でも、必要本数は200mL献血も採血しています。その採血が終了した後、400mL献血の御協力をいただくことになっておりますので、採血場所は移動採血も含めて、必要本数は御協力いただくような状況でございます。
○佐々木座長 喜多村委員、お待たせしました。お願いします。
○喜多村委員 ありがとうございます。献血は、今、日本赤十字社が申し上げましたが無理にしなくてもいいと私は思っています。小さい10代の方は無理にというところは必要ないし、必要量に応じてするというのは賛成ですけれども、10代の方が伸びてきたのは副読本や啓発動画を作っていただいていることが功を奏しているのだと思います。興味は持っていただけているので、これが持続すればいいかなと思います。
 啓発に関してはそうなんですけれども、日本赤十字社から頂いた5ページのグラフですね、これを見ますと、大体平成30年ぐらいから、一般用:アルブミン・グロブリン、血漿分画製剤用原料血漿が伸びてきているのですが、それにもかかわらず、先ほどお示しいただいた参考資料6の2ページ目の右側のグラフですね、免疫グロブリンの自給率が68.1%で、これも大体、平成30年頃から急激に減少しているのですが、こういったことになった理由というか、原因はどういうことが考えられるのか教えていただきたいと思います。
○山本血液対策課長補佐 事務局です。参考資料6の2ページ目の人免疫グロブリン製剤の自給率は、国内献血血液を基に作られたものの自給率の割合です。委員の御指摘のとおり、平成30年度あるいは令和元年度から急激に落ちている状況です。こちらの理由としましては、需要が伸びているにもかかわらず、国内メーカーの製造能力が非常に老朽化しています。今、国内メーカーは3社ありますが、いずれも工場が、設立というか稼働してから40年以上経っている状況です。そういう中で、製造能力が限界を迎えていまして、伸びる需要に対して供給能力が増やせない状況です。その結果、海外のグロブリン製剤を輸入することとしていまして、その結果、自給率が下がっている状況です。
 我々としましては、まず第一に優先すべきは、患者さんの医療機会を奪わないことで、しっかり安定供給することが大切だと考えていまして、短期的には輸入製剤でしっかり安定供給を図ると。ただ、中長期的には国内自給率100%を目指して、これまでも補正予算を付けて国内メーカーの支援をしたり、あるいは現在、策定中の成長戦略で、そういった製造能力の支援をしていきたいと考えています。以上です。
○喜多村委員 ありがとうございます。そうすると、採血量は5ページのグラフでいきますとマックスに達していて、ただ、アルブミン・グロブリン製剤の需要のほうの伸びが更にそれを上回っているために自給率が下がっているという理解でよろしいですか。
○山本血液対策課長補佐 事務局です。原料血漿たる献血については十分な量が採れているのですが、どちらが律速と言いますか、どちらが上限になっているかと言いますと、血漿分画製剤メーカーの製造能力が上限を迎えています。このため、日本赤十字社で仮に献血量を増やしたとしても、現状の血漿分画製剤を増やすことができない、製造量を増やせないという事情がございます。
○喜多村委員 ありがとうございました。よく分かりました。
○佐々木座長 服部委員、お願いいたします。
○服部委員 服部です。2点ほど質問させていただきたく思います。先ほどの喜多村先生の御質問とも関連しているかと思いますが、献血の必要とする血液量を一応は満たしているということだったと思います。一方で、達成率は地域ごとにかなり差異があったり、達成率としては満たしていないところがあって、そういうところの読み方が難しいかなと思っています。
 1つ目の質問は、全体量としては達しているけれども、地域においてはニーズ的に目標をかなり下回っている所もあるようですが、その目標を下回っている達成率であっても、その地域の血液のニーズはきちんと満たしていると読んでいいのか。それが1点目の質問です。
 2つ目は、こういうことは完全に達成できないと思いますが、地域の皆様に御努力いただいて、日本赤十字社も努力した形で達成率を100%、仮に全員がしてしまうと、今、お話になったようなグロブリン製造の企業の老朽化などもあって、結果的にはそれを製剤にすることができず無駄になると、そういうことが起こってしまうことになるのか。逆に言えば、仮にみんなが目標を100%達成すると、血が余って無駄になってしまうことが起きてしまうのか。そもそも正味期限ではないですが、輸血製剤を使うに当たっては期限があるようなので、その辺りもちょっと教えていただけると有り難いと思いました。
○佐々木座長 これは、日本赤十字社のほうからお願いしましょうか。
○服部委員 日本赤十字社だと思います。
○日本赤十字社血液事業本部佐野経営企画部献血推進課長 日本赤十字社の佐野でございます。1つ目の御質問ですが、全体としては血液量を満たしているけれども目標には届かないというところで、目標の数値につきましては若年層の10代から30代を示させていただきましたが、多くの50代、60代の方にも献血に御協力いただいている状況です。年代別に見ますと、人数の目標としては達成できなかったのですが、必要な血液量は安定的に確保できた状況です。
 2つ目の質問ですが、おっしゃるとおり献血は献血の間隔もあり、血液製剤には有効期間もございますので、そこを加味しながら安定的に確実に必要量を確保することが重要だと考えております。目標量の達成ももちろんなのですが、善意で頂いている献血を無駄にすることなく、確保していくのが日本赤十字社の使命だと感じています。
○佐々木座長 いかがでしょうか。
○服部委員 ありがとうございます。地域においては、他の年代から十分な血液が得られているので不足することはないと、1つ目の回答については、そのように理解いたしました。若年層の方たちの目標達成率がまだ足りていないところはある、ということで。2つ目の回答につきましては、無駄にしないという一方の目標というか、考慮すべき点もあることを把握しながら、この目標達成率というものの設定の仕方や目的をもう少し明瞭にすることによって、バランスのいい目標達成率を作っていく必要があるのかなと思いましたので、また御検討いただければ有り難いかなと思いました。以上です。ありがとうございました。
○佐々木座長 ありがとうございます。ほかに、石田委員、お願いします。
○石田委員 石田でございます。日本赤十字社からの資料によって10代の献血者数が、今は増加傾向にあり、一方で、20代、30代の献血者数が減少傾向にあるという説明を伺いました。深刻なのは20代、30代の献血者数の問題ではないかと理解しました。しかしながら、20代、30代の献血は、資料にもありますように仕事や家事や育児等で、この世代の方が献血をすることがなかなか難しいという状況があって、お話を伺ったところによると、仕事に関しては時間を少しシフトするような工夫をされているとか、育児に関してはプレイルームを作るなどいろいろな工夫がなされているということですが、なかなかそれが数字に反映しておらず、この点は更なる工夫が必要かなと考えました。
 それから、もう1つ問題なのは、20代、30代、40代の女性の方の20%ぐらいは貧血があるという状況であり、体重が足りないので200㏄しか採れないという女性の方も少なくなくこの年齢層の献血数を増やしていくには、その辺りも無視できないと考えました。今後、5年、10年先を考えていくと、この年齢層の改善をかなり真剣に考えていく必要があると思いました。
 もう1つ、先ほど説明いただいた文部科学省からの通知で、医療系の大学で献血に関する教育を進めているということですが、非常に重要なことだと考えます。具体的にみると、医学部の献血教育は、私の見る限りではかなり進んでいると思います。かなりの大学で献血に関する教育が行われていて、献血ルームで実習を行っている学生さんも多いと伺っています。一方で、医学部以外の薬学部や看護学部、あるいはその他の医療系学部に関しては、献血や輸血に関する教育が遅れていて、かなり深刻な問題だと考えます。私は医療学部でも講義をしているのですが、その辺りはなかなか進まないという問題があります。学生のときに献血を経験することによって、各医療施設で仕事をする際に、献血により興味を持っていただくことが非常に重要だと思います。医学部はもちろんですが、医学部以外の医療系の学部での献血教育の検討も、是非、進めていただいたらいいなと思いました。以上です。
○佐々木座長 これは、日本赤十字社のほうでお答えいただきますか。
○山本血液対策課長補佐 事務局です。ありがとうございます。医学部だけでなく医療系学部、薬学部や看護学部といった所にも十分周知していけるように努力してまいります。以上です。
○佐々木座長 ありがとうございます。ほかに御質問、いかがでしょうか。
○後藤委員 はばたき福祉事業団の後藤と申します。患者団体として参画しております。まず1点目、これまでも出ている若年層への啓発というところの話で、50代、60代の年長の方に頑張っていただいているというところで、今、需要が満たせている状態が続いているかと思います。若年層の方に今後も献血に参画していただくことは大変重要なことだと思っていますので、今でもなかなか目標は達成できていないところですが、是非、目標は高めに設定して、各都道府県の皆さんに頑張っていただくというところを、今後も続けていただくことをお願いしたいというのが1点です。
 あと、免疫グロブリンなどの血漿分画製剤用の原料血漿につきましては、製造側の上限があるので、そこを満たすようにということは1点あるのですが、今後、先ほどありました骨太の方針などもあったり、特に免疫グロブリンの製造量について自給を目指していく政府の方針もあるところで、更にメーカー側も何とか増やそうと努力はされているところかと思います。今後、すぐにどうこうという話ではないのですが、将来的に製造能力が増えたときのことを踏まえて、原料血漿の確保をどういうふうに進めていくか。それを長期的にというか、どういうふうに進めていくかについて今の時点でのお考えというか、今後に向けて何か方策などがあれば教えていただければと思います。いかがでしょうか。
○山本血液対策課長補佐 ありがとうございます。2点目のグロブリンの製造能力と、それに見合う原料血漿の強化方策ですが、委員の御指摘のとおり、各血漿分画メーカーも製造能力を増やす努力をしています。ただ、工場というものが1千億、2千億という単位ですので、なかなか自前だけでは難しいということで、我々厚生労働省あるいは政府としての支援が求められている中で、我々としても支援できるような形で努力しているところです。
 こちらの工場というものは1年、2年で建つものではなくて、5年以上、7年、8年、場合によっては10年ぐらいかかるという中で、その製造能力を増やしていく工場を新しく建てる中で、同時に献血者の増加といった施策も講じてまいりたいと考えています。これは献血ですので、急に10万人、20万人を増やすことは難しい状況です。毎年、大体2万リットルずつ徐々に増やしていって、10年後なりに、ちょうど見合うような形にすることを、今、考えています。それで何が重要かというのは、ベースとなる献血の啓発が重要かなと思っていまして、例えば献血ルームの整備などが、先ほどの参考資料5にございますが、献血ルームの整備というのは必要だろうと考えています。一番重要なのは、献血の啓発といったものを進めていく。自分事と申しますか、そういったことをしていくのが重要かと思っていますので、日本赤十字社とも協力しながら、そういった取組を進めてまいりたいと考えています。以上です。
○後藤委員 ありがとうございます。是非、そういう形で国のほうには努力をしていただきたいのと、日本赤十字社にお伺いしたいのですが、以前、成分献血専用の献血ルームを整備していただいた時期が確かあったかと思います。一時期、それを割と強く押していただいていた時期があったかと思いますが、その後、どうなっているのかなみたいな部分と、今後、血漿分画製剤用の原料血漿の需要が大きくなっていくことが想定される中で、そういったところの今後の取組をどのように考えているのか。長期的な視点になるので、すぐにという話ではないのですが、日本赤十字社としての見解を少し教えていただければと思います。
○日本赤十字社血液事業本部佐野経営企画部献血推進課長 日本赤十字社の佐野でございます。令和5年度までに全国に3か所、東京、愛知、大阪に原料血漿の専用ルームを新設いたしました。こちらは現在も大変好評で、八重洲ルームは連日、予約が埋まっている状況です。今後につきましては、すぐに土壌ができるというものではありませんので、広報等を通じながら、必要に応じて原料血漿専用ルームを作ることなどを検討して、きちんとした確保に向けて取り組んでまいりたいと考えています。
○佐々木座長 ほかにはよろしいでしょうか。山崎委員、お願いいたします。
○山崎委員 神奈川県の山崎です。初めて参加するので不勉強なところがあって御迷惑をおかけするかもしれませんけれども、資料1-2の3ページ目に(参考)として、延べ献血者数に占める割合ということで、かつては20代が中心だったのが、今や30代、40代を超えて50代、60代が半数だと説明していただいたと思います。48%まで増えると、もしデータがあればですが、50代、60代は更に分けてどのぐらいかというのは分からないでしょうか。その趣旨は、だんだんに年齢層が上がっているのは分かるのですが、既に60代が一番多いようですと限界に達しているということなので、近い将来、ここが人数としては減っていってしまうということです。要するに、将来の見通しとして近未来のうちに、ここが問題になってこないかということが気になりました。資料1の6ページで日本赤十字社のグラフを見ると、50代は確かにすごく人数が増えていますが、これを先ほどのような分析をすると、どこかで、ここが下がってきてしまうのではないかとも思えるのです。そういう意味では、今、40代がものすごく下がっていて、これは10代や20代の人口がどんどん減っている割に横ばいで耐えているのに対し、40代の人口はまだ急速には減っていないのに、こんなにも減っているという印象を持ちます。そういう意味で、若年者への広報や啓発が非常に重要なのは、もちろんそのとおりだと思いますけれども、逆に40代、50代、60代に対して何か戦略的なものがあるのでしょうかというところを日本赤十字社にお聞きしたいと思います。以上です。
○日本赤十字社血液事業本部鹿野経営企画部次長 日本赤十字社の鹿野でございます。令和7年度の50代の献血の割合が31.8%、60代が16.2%の状況です。60代の献血者につきましては81万1,246人の状況で、50代の献血者が158万9,829人という構成割合になっています。50代を中心に献血の御協力を頂いている状況もございますが、今後、先ほどお話したとおり、若年層の10代、20代、30代を含めてしっかり献血への御協力をいただけるよう、将来の基盤構築に向けて取り組んでいきたいと考えています。
○山崎委員 今のお話ですと、50代の令和7年は分かるのですが、既に60代のほうが増えてきているとか、50代自体が頭打ちになっているとか、むしろ50代自体は増えているかどうかというのは分からないですか。
○日本赤十字社血液事業本部鹿野経営企画部次長 日本赤十字社の鹿野でございます。令和2年度と比較しましても、50代の御協力者につきましては増加している状況がございます。また、60代につきましては、献血可能人口等を踏まえ、ある程度、現状の約81万人で将来的に頭打ちになってくるのではないかと考えます。各年代層については、今後の高齢化を含め献血可能人口が年々減少することを踏まえ、将来の献血基盤構築に向けて取り組んでいる状況です。
○山崎委員 分かりました。ありがとうございます。
○佐々木座長 よろしいですか。40代の話もあったと思います。40代の対策はどうでしょうかという御質問が山崎委員からあったと思いますが、これはいかがでしょうか。
○日本赤十字社血液事業本部鹿野経営企画部次長 40代につきましては、コロナ禍以降減少している企業献血を含めしっかり取り組んでいきたいと考えています。30代、40代も同様に減少傾向にございますので、企業献血を中心に強化を図っていきたいと考えています。
○佐々木座長 ありがとうございます。ほかはよろしいでしょうか。ありがとうございました。ただいまの議論を踏まえて、事務局においては令和9年度献血推進計画案を作成し、次回調査会に御提出いただければと思います。
 次に、議題2.「献血推進2025」の中間評価についてです。資料2について事務局から説明をお願いいたします。
○山本血液対策課長補佐 ありがとうございます。資料2について御説明します。1.概要です。令和3年度(2021年度)から、当初は令和7年度(2025年度)まで、その後、令和10年度(2028年度)までの期間で中期目標「献血推進2025」を設定しまして、献血の推進を図ってきました。もともと2025年度までの5年間を目標期間としておりましたが、「血液製剤の安全性の向上及び安定供給の確保を図るための基本的な方針(基本方針)」の対象期間が2024年度から2028年度、5年に一度更新することとされておりますので、こちらの期間と、献血の中期目標期間を合わせることにより、基本方針に基づき国、日本赤十字社、都道府県、市町村等が一体となって献血を推進することができるようにするため、令和10年度(2028年度)まで延長しております。今般、これまでの実績を確認しまして中期目標の中間評価を行うものです。
 2.令和7年度までの実績です。若年層の人口に対する献血者数の割合ですが、令和7年度は、対前年度比で0.1ポイント低下しております。その下の参考値の10代から30代までの割合は、10代は微増、20代は微減となっております。将来にわたり安定的に血液を確保するためには、引き続き、若年層への働きかけを行っていく必要があると考えております。
 2ページです。献血推進活動に協力いただける企業・団体の数、また、複数回献血の献血者数、「ラブラッド」の登録者数につきましては、それぞれ数字は伸びておりますが、目標値には到達していない状況となっております。
 3.現状の把握と今後の方向性です。(1)現状です。御説明申し上げたように、各目標値については、横ばい又は少し低下傾向にある項目や順調に数字を伸ばしている項目はありますが、いずれも目標値には達しておりません。他方で、全体としては、必要な献血者数を確保して輸血用血液製剤や原料血漿を滞りなく供給することができております。(2)今後の方向性です。各項目のそれぞれの達成状況を確認しつつ、昨年度から開始しました献血普及啓発ボランティアによる活動発表会を引き続き実施する、あるいは、医療現場で輸血を行っている医師と高校生の対話形式での献血セミナー動画を作成するなど、献血が若年層の方々にとっても身近な、命をつなぐボランティアであることを理解していただけるような献血推進の取組を行い、目標達成に向けて努力したいと考えております。また、今後の免疫グロブリン製剤の需要・供給動向の変化なども踏まえつつ、引き続き中長期的な需要予測を継続して行い、必要に応じて中期目標を見直していくことについても、併せて考えていきたいと考えております。御説明は以上です。
○佐々木座長 ただいまの説明について御意見、御質問があればお願いいたします。
○石田委員 石田でございます。令和7年度までの実績を見てみると、かなり目標値に近い状況まできているものと、まだ目標値にほど遠いものとがあるように見受けられます。特に、10代、20代、30代の献血者数の増加の目標値がまだほど遠いと思うのですけれども、1つは、目標値の設定が適切なのかが気になります。もう1つは、これは実際に到達するのにほど遠い原因を、もう少し詳しく追跡していく必要があると思います。例えば先ほどもお話しましたけれども、例えば20代、30代、40代もそうかもしれませんが、仕事や家事や育児でなかなか献血に行けないという状況があるならば、具体的に仕事が問題なのか、家事が問題なのか、育児が問題なのか、それから、女性の方の場合には献血に行っても貧血があって断られる方がどのぐらいいるのかという更に細かい部分まで検討して、この目標値を更に、ただ年代別に分けるのではなく、もう少し細かく設定をし直した方がいいと感じました。
 もう1つ、複数回献血の推進についてですけれども、これは「ラブラッド」の会員数が増えると、会員になって複数回献血する人が増えるのかなと、個人的には考えていたのですけれども、ラブラッドの登録者数は、目標に達していないものの、増加傾向にあって、あと1、2年で到達すると見受けられます。しかし、複数回献血の推進については、達成までまだかなり遠いことから、ラブラッド登録者数を増やす活動だけでは複数回献血の推進につながらないと思いました。この点に関しても具体的な施策を検討していくことが重要だと思いました。その辺りについて何か御意見がありましたら、聞かせていただきたいと思います。いかがでしょうか。
○山本血液対策課長補佐 まず、目標値については、なかなか難しいところはあると思っていますし、ちょっと高めに設定しているという事情は正直あるかと思っています。例えば年齢別に、各人口別に計算しますと、2024年10月1日現在の人口ですけれども、20歳から29歳の割合が、16歳から69歳までのうちで16%と出ております。そう考えると、13%というのは必ずしも低いとは言えないのではないか。逆に50歳から69歳の割合は41%になっております。そう考えると、ある意味人口動態とある程度相関していると取れると思っております。いずれにしましても精査が必要と考えております。
 また、複数回献血の取組につきましては、何か日本赤十字社のほうからあれば、お願いいたします。
○日本赤十字社血液事業本部佐野経営企画部献血推進課長 日本赤十字社の佐野でございます。献血者の中で一番多いのは全血献血となっております。こちらは、移動採血での献血が非常に多くなっておりまして、献血間隔もあるのですけれども、年に1回しか配車ができていない会場を、2回、3回に増やして献血の機会を多く持つという取組を実施したいと考えております。コロナ禍でテレワークが主流になってきたところで、やはり、バスが1回の配車ですと、そのときに出社していただけないと、なかなか献血の機会がないといった状況もあります。移動採血については配車を増やして、40代の方にも献血に御協力いただけるような環境をきちんと整備してまいりたいと思っております。
 また、バスの配車が難しい企業に対しては団体コードを発行しまして、ルームにお越しいただいても、企業の実績として、社会貢献活動の1つとして、献血をしていただいていることを社会的にアピールしていただけるような仕組作りを進めております。このような仕組みも活用していただきながら、30代、40代を増やしていきたいと考えております。
○佐々木座長 ありがとうございます。喜多村委員、お願いします。
○喜多村委員 喜多村です。目標値につきましては、以前からどのように設定しているのかということを私も言ってきております。各年代を一律に設定すると、このようになるのかなと思いますし、例えば別の委員が目標値は高いほうがいいという御意見もありましたので、私も目標は高めにしておくのがいいのかな、今後のことも考えて、成分血漿は必要になってくるのでいいのかなと思ったのです。やはり、データを眺めていますと、目標がいつまでたっても達成できないグラフを見せられると、これでいいのかなと感じます。例えば年代ごとに、献血に来られて採血できた方とできなかった方は、男女別で割合が違うと思いますので、その割合を反映させて分母を決定するという手もあります。単に人口を分母にするのではなく、年齢別の献血可能人口を試算していただいて、それを分母にすると、もう少し目標値は実際にそぐうような形に設定できるかと思いますので、もし目標値がいつまでも達成できないことが気になるようでしたら、目標値の設定の仕方をもう一度、再考してもいいという意見に、私も賛同いたします。以上です。
○岩崎血液対策課長 先生、御意見ありがとうございます。血液対策課の岩崎でございます。目標値の設定につきましては、今回の中期目標が2028年までなので、それはさておき、先ほど申し上げたとおり、中長期的には原料血漿がどんどん増えていくというところで、10年、20年かけて徐々に増やすということで、もう少し精緻な計算をして、かつ、先生がおっしゃったようなきめ細かい推計の仕方をしながら、きちんと時期の計画、目標値については検討してまいりたいと思いますので、今後1、2年かけて検討を進めていきたいと考えております。
○喜多村委員 ありがとうございます。そうですね。先ほどの自給率の急激な低下も見ましても、予想以上に需要が伸びるスピードが高くなっていますので、やはり精緻なシミュレーションが必要になると思いますので、その辺り、厚生労働省のほうで、よろしくお願いしたいと思います。ありがとうございました。
○佐々木座長 ほかにいかがでしょうか。
○石田委員 石田です。目標値は5年間の評価になるのですが、具体的な普及啓発活動の一つ一つについては、確認し、設置要綱にも調査の審議事項として普及啓発活動に関する検討及び効果の検証と書いてありますので、一つ一つについて1年毎にどの程度の効果があったかを検証し、PDCAサイクルを回すなどして新たな対策を考えるかそのまま継続するのかを丁寧に解析していくことが重要ではないかと考えました。以上です。
○山本血液対策課長補佐 ありがとうございます。効果の検証、非常に重要だと思っておりますので、なかなか難しい側面もあるとは思いますが、そういった点で検討していきたいと思っております。ありがとうございます。
○佐々木座長 ほかにはいかがでしょうか。
○後藤委員 先ほど「目標は高いほうがよい」と発言したのですが、素人なもので乱暴な物言いをしてしまって申し訳ありません。
 私としては、今、献血していただける方の中心が割と高齢の方に頼っているというような事実も踏まえて、今後そういった方が献血できない年齢になっていくということも踏まえて、若い方にどのぐらい献血をしてもらえれば持続可能な血液事業の体制が整えられるのかということをしっかり検証してもらった上で、目標値を設定していただきたいというところになります。
 感覚だけで言ってしまうところがあるので、10代、20代、30代の方が、どのぐらい献血をしてもらえれば、長い将来にわたって、しっかりとした日本の血液事業が続けられるのかというところを検討していただいて、適切な数字を出していただければ、それがいいかなと思います。是非そういったところも含めて、実情と将来的な血液事業の体制というところも踏まえて目標値を算出していただければ有り難いかなということを申し添えます。
○山本血液対策課長補佐 正に御指摘のとおりだと思います。年齢の構成要素もありますし、あるいは女性でなかなか献血ができないといったデータも踏まえる必要があると、本日、実感しております。引き続き検討してまいりたいと思います。
○佐々木座長 服部委員、お願いいたします。
○服部委員 私も、目標達成率を低くすればいいとか、高くすればいいという単純な話ではなくて、きちんとした根拠がある程度示されることが必要だと感じました。あと、世代ごとに、同じ算式というわけではなくて、傾斜配分と言いましょうか、若い人にこそやってもらいたいといった意図の下で作成されているとか、何か説明があり、かつ、それが普及することで地域も頑張り様が出てくるのかなと思いました。
 また、先ほど御説明もあったように、一方で、それをきちんと製剤にするという能力がまだ十分でなくて追い付いていないという部分もありますので、長期的な目標とか、短期的な達成とか、タイムスパンがあるのかなと思うのです。いきなり100%にするということも難しいし、仮になってしまったとしたら、逆に無駄にしてしまう可能性もあるということになるので、そこの全体像とのバランスも加味した達成、これはすごく難しいということはそのとおりかと思うのですが、しかし、そういったことも達成数値には勘案していかなければならないという意識が必要なのかなと思いましたので、今後とも御検討いただければ有り難いなという意見でございます。失礼いたしました。
○山本血液対策課長補佐 事務局です。御指摘を受けて、しっかり検討してまいりたいと思います。恐らく、50代、60代が多いという現状で、恐らく総量としては足りているというのは、50代、60代の方の御協力によるものだと思っております。
 ですので、年齢構成を少しずつ変えていく、若い人に少しずつシフトしていくといったことが必要なのではないかと考えておりますので、そういった施策を引き続き検討してまいりたいと思います。
○佐々木座長 ほかはございますでしょうか。
 私から1つだけ質問させていただきます。製造能力が非常に気になっております。これは増やすことはできないけれども維持はされているのか、それとも、老朽化で落ちていってしまっているのでしょうか。その辺はいかがでしょうか。
○山本血液対策課長補佐 今は何とか維持しているという状況です。私どもも、補正予算で数憶、10億前後を支援しておりますが、そういったものも含めて自給率を何とか維持しているというような状況です。例えばメーカーによっては、三交代制で24時間稼働しているというような工場もあります。そういった努力をしていただいて、何とか維持しているというような状況でございますが、需要が増えているため、必然的に自給率は下がっているように見えるというような状況です。
○佐々木座長 無理をしていただいているという状況ですか。
○山本血液対策課長補佐 いわゆる、通常稼働よりは増やして稼働していただいている状況です。
○佐々木座長 分かりました。ほかにはいかがでしょうか。
○石田委員 石田です。もう一点だけお願いいたします。今後の方向性のところに、「需要推計値を基に算出された目標値の変更は不要と考察された」とあります。実際に、ここ数年間で医療の中では、医療機関にいる立場でお話をすると、ロボット手術が急速に普及していて出血量が減ってきているという状況です。それから、適正使用の推進に関しても、学会等で検討が進められていてかなり進んでいると見受けられます。
 一方で、グロブリン製剤の需要が増えているという説明がありましたが、この4年間を見ると、ほとんど横ばいで、最近は新たな適応の追加もないので、今後更に増えてくるかどうかというと、横ばいとも見受けられます。あるいは新しい適応追加申請が予定されているかどうか、その辺りを詳細に解析されているのか教えていただけますでしょうか。
○山本血液対策課長補佐 具体的な今後の効能追加については、それによって大幅に需要が増えるような効能追加というのは、今のところは予定されていないと聞いております。他方で、これは診断技術の向上もあるのかと思うのですが、これまで病気とは分かっていなかった方が増えているということも聞いております。それで、新たに適応となる患者も増えているということは聞いております。
 精緻な需要予測については、こちらの献血推進とは別に、各血漿分画製剤のメーカーが独自に協力して、需要予測を立てております。その中では、将来的にも、やや増加傾向で、ほぼ横ばいではあるのですが、前年度比1.数パーセントとか、2パーセントとか、そういった状況で増えていくものと予測されております。
 我々としては、そういった予測も含めて検討していく必要があろうかと考えております。
○石田委員 診断が増えて輸血が必要になる疾患が増えるとは考えにくいと思うのですが。
○山本血液対策課長補佐 増えているのは血漿分画製剤、グロブリンの適応のほうでして、輸血量については、委員が御指摘のとおり、横ばい又は減少傾向とあるのは、日本赤十字社の資料1-1-5でも読み取れるものと考えております。
○石田委員 そうすると、今後グロブリン製剤の追加適応が増える可能性も考慮しているという理解でよろしいでしょうか。
○山本血液対策課長補佐 具体的には、効能追加とまでは言わないのですが、需要、患者数はまだ若干増えていくというような予測をしております。
○石田委員 ありがとうございました。
○佐々木座長 よろしいでしょうか。ありがとうございました。
 事務局におかれては、引き続き日本赤十字社と協力して、献血推進の取組を行い、目標達成に向けて努力をお願いいたします。また、血液製剤の需要予測を行いながら、必要に応じて中期目標を見直すということについても、御検討をお願いしたいと思います。
 それでは、議題3「その他」です。令和7年度下半期モニタリング結果について、事務局から説明をお願いいたします。
○山本血液対策課長補佐 資料3を御覧ください。「令和7年度下半期モニタリング結果について」です。1ページの1.原料血漿の確保状況、及び2.採血状況です。下半期のモニタリングということで、秋から冬の寒い時期に向かっての献血の状況となっております。前年度と比較しますと、マイナスとなっている採血種別もございますが、合計では1万7,000人の増加で、必要な血液は確保できている状況です。
 2ページの3.供給状況です。こちらも例年と変わることなく、医療需要に応じて供給している状況です。昨年度の同時期と比べて、赤血球製剤の供給量は減っており、血漿製剤、血小板製剤の供給量が増えております。
 3ページ4.令和7年度下半期の延べ献血者におけるラブラッド会員の割合です。下半期の累計では、ラブラッド会員による献血が更に増えております。こちらは、令和8年1月から、献血手帳と献血カードを廃止しておりますので、そういった効果、影響もあると考えております。月別のデータは、下段の資料の表です。簡単ではございますが、以上です。
○佐々木座長 ただいまの説明について、御意見、御質問があればお願いいたします。よろしいでしょうか。
 ありがとうございました。報告があったモニタリング項目については、献血推進の観点から、引き続き調査会に御報告をお願いします。そのほか、事務局から何かございましたらお願いいたします。
○山本血液対策課長補佐 次回の第2回調査会は、11月16日(月)に予定しております。令和9年度の献血推進計画(案)などの議題を予定しております。よろしくお願いいたします。
○佐々木座長 ほかに何か、全体を通してでも結構ですので、委員の皆様から御発言はございますか。大久保委員、お願いいたします。
○大久保委員 ライオンズクラブの大久保です。少しお時間を頂きまして、ライオンズクラブの活動の状況について御報告いたします。
 私が所属するのは、330-A地区と言いまして、東京エリアです。こちらには約170のクラブがあり、そのうちの約8割が献血に協力しています。一番取り掛かりやすいアクティビティということで、各クラブが協力しております。
 私が所属する東京白門ライオンズクラブというのが、中央大学のOB会の組織のようなもので、年間に6回、延べ14日、15日は、献血会をやっております。4月になると新入生が入ってくるので、非常に若い方の献血の割合が増えてきます。また、献血を経験された方が複数回、「また次回も献血します」ということで来ていただけて、学校でやる献血は非常に有効なのではないかと思います。
 特に、日本赤十字社にお願いなのですが、お渡しする記念品ですが、是非、学生に魅力のあるものを提供していただきたいと思います。ライオンズクラブでは、今年はモバイルバッテリーを1,400個買いまして、日本赤十字社に寄贈させていただきまして、大学の献血で活用しました。それから、各クラブでやっている献血でも、いろいろな記念品を用意して、例えば駅前でやる献血会であるとか、こういった大学でも配ったりしております。
 それと、初めての献血者ですが、大学でもたくさんいらっしゃいます。怖いとか痛いとか、そういったことで躊躇される方がたくさんいらっしゃいますので、初めての方に向けた簡単なリーフレットなどがあれば、そういったものを会場に用意していただければ、我々のほうで、初めての方に配ることもできますので、その辺りの御協力をよろしくお願いいたします。
 我々のクラブでは学生支部というのがあります。応援団の学生、赤十字学生奉仕団の皆様で、大体50人ぐらいおります。そういった方に、空いている時間に応援に来てほしいということで、皆さんに声掛けをしたり、友人を誘ってきてほしいということをお願いしております。特に東京は大学が多いので、これからも、できる所があると思います。我々もそういった所には協力してまいりたいと思いますので、引き続きよろしくお願いいたします。
○佐々木座長 何かコメントはございますか。
○日本赤十字社血液事業本部鹿野経営企画部次長 大変有り難いお言葉を頂きまして、引き続き御協力いただければと思います。
 また、初めての献血者等のリーフレットとか、学生への記念品等も、東京都の血液センターと検討しながら、しっかりと進めてまいりたいと思いますので、引き続きよろしくお願いいたします。
○佐々木座長 ほかの委員からはよろしいでしょうか。
○後藤委員 今回も通して、若年者の献血者の確保が課題だと思っております。どうしても、こういう委員会だと、私ぐらいの年寄りばかりが話している感じなので、せっかく御参加いただいているので、急で申し訳ないのですが、須貝委員にも、何か取組の中で、日本赤十字社とか厚生労働省に直接言いたいことなどがあれば、是非発言いただけると有り難いかなと思っております。
○須貝委員 わざわざ発言の機会を頂きまして、ありがとうございます。
 私は今、大学生なのですが、学内献血を主にさせていただいていて、地域によっては、学校があっても携われる人が少なかったり、東京、関東近郊ですと学生数も多いので、そこに携われる人や学内の人口が多い分、学校1つ当たりでできる献血者数が多かったりで、本当に地域によって差があると思います。
 ただ、最近見られるのは、どの学校でも、一生懸命に献血者数を増やす。又は、初めてくる新入生に関しては、4月の段階で学内献血を多く開催して、初めてを呼び込んでしまって、1回以上やってくれれば、その後も続いていくというのは実感しますし、私もそれで献血を始めた者ですので、引き続きそういった活動、取組に関しては、やっていきたいと思っております。
 また、今回、まだまだ若年層の献血者数が足りていないというところですので、こういったところを学生同士で共有しながら、更に献血について知っている人たちの輪を広げていければと思っております。
○佐々木座長 引き続きよろしくお願いいたします。
○石田委員 貴重な意見をありがとうございました。須貝委員に質問してもよろしいでしょうか。
 我々が「献血をしてほしい」といってもすぐにしてくれるものではないのですが、学生同士でお互いに誘い合うと、献血に行ってくれるというような話もよく聞きます。実際の現場で、学生さんにどのように勧めると献血に行こうという気持ちになるのか、あるいは献血に行く方が増えるのかを知りたいのですが、現場での実感されていることを教えていただければと思います。
○須貝委員 誰もが初めてのことに挑戦するのは怖くて、なおさら、献血に関しては針を刺されるという行為があるので、すごく苦手な学生が多いのですが、最初は友人同士とか、新入生だと席がたまたま一緒で、2人で歩いているときに、私たちから「献血をやっているのですが」といったときに、最初は献血について知らない学生たちというのは、怖いというよりも興味を持ってもらえる、「何だろう、これは」というような感じです。来てもらって、そこでいろいろと説明を踏まえていく中で、献血してもらえるというのがすごくあります。
 また、3、4年生の高学年になって、献血というものを知っているけれども怖いという学生に対しては、こちらからある程度の知識を教える、どうしても固定観念があるせいで敬遠されるので、それを払拭できるかどうかで変わってくると思っております。
○石田委員 そうすると、ただ誘うだけではなくて、献血はどういうものかということを知っている学生が1人でも2人でもいると全然効果が違うということもありますか。
○須貝委員 おっしゃるとおりです。私が所属している全国学生献血実行委員には、全ての県で、学生が赤十字のセンターの職員たちと一緒に活動していくのですが、それぞれ皆さんは、最初は献血の知識がない状態だったのですが、所属することによって、血液の知識を踏まえて、それを自分の通っている大学の生徒に教えるというところで、それが一番大きいと思っています。
 本当に興味のある学生でないと、検索で「献血、条件」というようなことで調べる学生は少ないと思うので、一番身近な学生たちがいることで大分変わるのかなと思います。
○石田委員 どの学内にも献血のボランティアの方が1人、2人いるということがすごく重要になると思うのですが、そういうことでしょうか。
○須貝委員 そうです。ただ、全ての大学にボランティアがいるというのは確証がないので、いない学校もあるとは思うのですが、少なからず、そういったちょっとした献血の知識のある大人の方々というのはいらっしゃると思うので、また、そこからきっかけが生まれたり、あとは、献血バスが学内にかかわらず近くの商業施設などで回っているときに、そこできっかけが生まれればなと思っているので、そういったところになります。
○石田委員 須貝委員のような方に、例えば文化際に来ていただいて活動していただくとか、そういうのがすごく効果があるのかもしれないと感じました。ありがとうございました。
○佐々木座長 喜多村委員、お待たせいたしました。
○喜多村委員 今、非常に心強いお言葉を聞いて、やはり若い人たちは凄いなと思いました。ですので、本気を出せば献血にもっと協力していただけるし、目標達成率ももっと高くなるという思いを改めて持ちました。
 先ほど山崎委員でしたか、おっしゃっていたように、50代、60代が多いと。私は以前から委員をさせていただいていて見ていると、あの方たちは複数回献血が多いのです。そういう世代ですので、今60代が多くなっていてというのは本当にコホート効果で、40代のときにたくさんしていた人が50代になり、60代になりというコホート効果なので、いつしか本当にガクンと減るときが来ると予想されることが推察されます。
 それで、グロブリン製剤の需要がそんなに伸びないのではないかという石田委員のお話がありました。私もそう思うのですが、資料5でしたか、「官民投資ロードマップ(素案)」の3ページ目の目標の所にある「免疫グロブリンについて、血液法の理念を踏まえ、国内需給100%を目指す」と。これが今は60%なので、目指していただきたいと思いますが、それとともに、海外市場を見据えて、「必要に応じて海外供給も可能とする」と書かれています。これは現状、輸出ということもかなり考えられている、要するに、輸出も可能になるという理解をしてよろしいのでしょうか。
 というのは、精緻に需給量のバランスを考えるときに、成分血漿の献血を推進していくと、当然そういう血液製剤の供給量も伸びていくので、今度は伸びすぎたときに余らせてしまうともったいないですから、そういうものは輸出してもいいという理解でよろしいのでしょうか。これは質問です。
○山本血液対策課長補佐 ここは非常に分かりにくくて申し訳ありません。まず、我々が目指すのは、何よりも国内自給率100%です。これを達成しない限りは、輸出は考えておりません。
 他方、輸出というのは、どちらかと言いますと、海外の血液、例えば新興国で献血はできるのだけれどもグロブリン製剤は作れないというような国を想定しております。例えば新興国の血液を頂いて、それを国内のメーカーがお預りして、グロブリン製剤に変えて、それを輸出するといったものを考えております。
 このほか、グロブリンではありませんが、ほかの血漿分画製剤で、血液凝固第Ⅷ因子製剤、第Ⅸ因子製剤というものがあります。こちらは、原料としては余剰が生じている状況ですので、国際貢献という意味でも、低額あるいは無償で海外に提供しているというような状況です。簡単ではございますが、以上です。
○喜多村委員 ありがとうございました。
○佐々木座長 ほかはよろしいでしょうか。どうもありがとうございました。本日の議題は以上ですので、これで終了にいたします。どうもありがとうございました。
(了)