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- 中央社会保険医療協議会 薬価専門部会 第247回議事録(2026年7月8日)
中央社会保険医療協議会 薬価専門部会 第247回議事録(2026年7月8日)
日時
令和8年7月8日(水) 総会議題1終了後~
場所
全国都市会館 2 階大ホール
出席者
- 構成員等
-
- 菅原琢磨部会長
- 城山英明委員
- 本田文子委員
- 笠木映里委員
- 鳥潟美夏子委員
- 佐竹陽一委員
- 永井幸子委員
- 奥田好秀委員
- 江澤和彦委員
- 黒瀨巌委員
- 大杉和司委員
- 渡邊大記委員
- 藤原尚也専門委員
- 越後園子専門委員
- 荒川隆治専門委員
- 事務局
-
- 間保険局長
- 林医療課長
- 吉田保険医療企画調査室長
- 梅木医療技術評価推進室長
- 和田歯科医療管理官
- 清原薬剤管理官 他
議題
- 部会長の選出について
- 令和9年度薬価改定について
- 令和8年度医薬品価格調査(薬価調査)について
- 薬剤費等の年次推移について
議事
○清原薬剤管理官
薬剤管理官でございます。
これまで部会長であった城山委員が総会の会長に着任されましたので、新しい部会長が選任されるまでの間、慣例によりまして、私が司会進行をさせていただきたいと思いますがいかがでしょうか。
(異議なしの意思表示あり)
○清原薬剤管理官
ありがとうございます。
それでは、新しい部会長の選任までの議事進行につきましては、私のほうで務めさせていただきます。
ただいまより、第247回「中央社会保険医療協議会 薬価専門部会」を開催いたします。
本日も対面を基本としつつ、オンラインも組み合わせての開催としております。また、会議の公開については、ユーチューブによるライブ配信で行うこととしております。
まず、薬価専門部会に属する委員に異動がございましたので御報告いたします。薬-1を御覧ください。
小塩隆士委員におかれましては、3月23日付けで御退任され、後任として3月24日付で菅原琢磨委員が発令されております。また、松本真人委員におかれましては、5月12日付けで御退任され、後任として5月13日付で佐竹陽一委員が発令されております。
また、森昌平委員におかれましては、7月7日付で御退任され、後任として本日付で渡邊大記委員が発令されております。
続きまして、委員の出欠状況について御報告いたします。
本日は、全委員が御出席でございます。
それでは、議事に入らせていただきます。
初めに部会長の選出を行います。社会保険医療協議会令第1条第6項の規定により、公益を代表する委員のうちから、委員の選挙した部会長を置くこととしております。まず、1号側の委員から御推薦をいただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
○佐竹委員
1号側でございます。
1号側といたしましては、菅原委員を推薦いたします。よろしくお願いします。
○清原薬剤管理官
ありがとうございます。
続きまして、2号側の委員、いかがでしょうか。
○江澤委員
2号側といたしましても、菅原委員にお願いしたいと考えております。
○清原薬剤管理官
1号側、2号側ともに菅原委員の御推薦をいただいております。菅原委員に部会長をお願いするということでよろしいでしょうか。
(異議なしの意思表示あり)
○清原薬剤管理官
どうもありがとうございました。
それでは、菅原委員に部会長をお願いしたいと存じます。
それでは、菅原部会長より一言御挨拶をお願いいたします。
○菅原部会長
ただいま、薬価専門部会長を拝命いたしました法政大学の菅原と申します。どうぞよろしくお願いいたします。
我が国の薬を取り巻く環境の変化は非常に激しくて、課題もたくさんあると認識しております。
本部会の運営に関しましては、各委員の皆様の御意見を丁寧に伺いながら、公正を旨として、建設的な議論が進みますよう、尽力させていただきたいと思っておりますので、御協力のほど、よろしくお願いいたします。
以上でございます。
○清原薬剤管理官
どうもありがとうございました。
では、会議冒頭のカメラの頭撮りはここまでとさせていただきます。
それでは、今後の進行を菅原部会長にお願い申し上げたいと思います。
よろしくお願いいたします。
○菅原部会長
ありがとうございます。
それでは、まず、議事に入る前に、当部会の運営を円滑に進めるため、部会長代理を選任しておきたいと思います。
部会長代理については、社会保険医療協議会令第1条第9項の規定によりまして、部会長があらかじめ指名する者が、部会長代理をすることとされております。
引き続き、笠木委員に、部会長代理をお願いすることとしたいと思いますが、いかがでしょうか。
(異議なしの意思表示あり)
○菅原部会長
ありがとうございます。
それでは、部会長代理は、引き続き、笠木委員にお願いいたします。
では「令和9年度薬価改定について」を議題といたします。
事務局より資料が提出されておりますので、説明をお願いいたします。
○清原薬剤管理官
薬剤管理官でございます。
資料薬-2を御覧ください。「令和9年度薬価改定について」でございます。
2ページ目、昨年12月の大臣折衝事項の抜粋でございます。赤字の前でございますが、3.①では、診療報酬改定について、今後の経済・物価動向が大きく変動し、医療機関等の経営状況に支障が生じた場合には、令和9年度の予算編成において、加減算を含む必要な調整を行うこととされております。
これを踏まえまして、赤字のところでございますが、薬価改定につきましては、「令和9年度の薬価改定を着実に実施する。その際の対象品目の範囲や適用される各種ルールの在り方については、創薬イノベーションの推進、医薬品の安定供給の確保、現役世代の保険料負担を含む国民負担の軽減といった要請についてバランス良く対応するとの基本的な考え方を踏まえて検討する。」とされております。
3ページ目、昨年12月に御了承いただきました令和8年度薬価改定の骨子でございます。
「「大臣折衝事項」に基づき、令和9年度薬価改定を着実に実施することとする。その際の対象品目の範囲や適用される各種ルールの在り方については、創薬イノベーションの推進、医薬品の安定供給の確保、現役世代の保険料負担を含む国民負担の軽減といった要請にバランス良く対応するとの基本的な考え方を踏まえて検討する」とされており、これを踏まえて、今回議論を開始するものでございます。
4ページ目、直近の診療報酬改定がない年の薬価改定である令和7年度薬価改定の概要についてでございます。
5ページ目、これまでの診療報酬改定がない年の薬価改定における改定の対象範囲をまとめた資料でございます。
6ページ目、これまでの診療報酬改定がない年の薬価改定において、適用された各種ルールの適用をまとめた資料でございます。
7ページ目、既収載品に対する各種ルールと、その影響をまとめた資料でございます。
左から2つ目の影響欄については、薬価の引上げとなるルールはプラス、薬価の引下げとなるルールは黒い三角で示しております。
8ページ目、平均乖離率の推移でございます。
年々平均乖離率は低下している状況であり、直近の令和7年度の値は4.8%でございました。
9ページ目、令和8年度薬価制度改革の概要でございます。
令和8年度の薬価制度改革では、国民負担の軽減と創薬イノベーションを両立する薬価上の適切な評価や、後発品を中心といたしました、医薬品の安定供給の確保のための対応を行っております。
10ページ目、令和9年度薬価改定に向けた検討についてでございます。
上部の経緯について、1ポツ、前回の診療報酬がない年の薬価改定である令和7年度の薬価改定では、創薬イノベーションの推進、医薬品の安定供給の確保、国民負担の軽減といった基本的な考え方を踏まえた対応を行っております。
2ポツ、令和9年度の薬価改定につきましては、「大臣折衝事項」において、「着実に実施する」とされており、令和8年度薬価制度改革の骨子において、「その際の対象品目の範囲や適用される各種ルールの在り方について、創薬イノベーションの推進、医薬品の安定供給の確保、現役世代の保険料負担を含む国民負担の軽減といった要請についてバランス良く対応するとの基本的な考え方を踏まえて検討する。」とされております。
下のほう、論点といたしまして2つまとめております。
1つ目、上記の経緯等を踏まえ、令和9年度薬価改定について、実施を前提に、改定の対象品目の範囲や適用される各種ルールの在り方についてどう考えるか。
2つ目、今後の検討に当たっては、これまでの改定の影響も含め、関係業界からの意見聴取も行いつつ、議論を深めることとしてはどうかとしております。
今回、この方針で御了解いただけましたら、次回の本部会では、関係業界からの意見聴取を行いたいと考えております。
以降の資料につきましては、参考資料ですので、説明は省略させていただきます。
また、薬-2参考は、現行の薬価基準制度の概要の資料でございます。
御説明は以上となります。御審議のほど、よろしくお願いいたします。
○菅原部会長
ありがとうございました。
ただいまの説明について、何か御質問などがありましたらお願いいたします。
江澤委員、どうぞ。
○江澤委員
薬-2の10ページの論点に沿ってコメントを申し上げます。
まず、1つ目の対象品目の範囲や、各種ルールの在り方についてでございます。
診療報酬改定のない年の薬価改定となる中間年改定は、2年に1回の通常改定とは異なる位置づけであり、薬価改定を行うとしても、平成28年の4大臣合意に基づき、価格乖離の大きな品目について価格調整するということが基本的な役割と認識しております。
この価格範囲は、様々な意見があるものの、実額あるいは比率によってあらかじめ基準を決めるというよりも、その時々の経済状況、財政状況、医療機関、薬局の経営状況等を勘案しながら、幅広い視点で対応していくことが重要であります。
昨年末の大臣折衝事項では、令和9年度の薬価改定を着実に実施することとされており、中間年改定を実施することは認識しておりますが、平成28年の4大臣合意では、国民負担軽減の観点が前面に押し出されているものの、同時に医療の質向上も勘案しつつ、薬価制度抜本改革を行うという趣旨が示されております。
医療の質向上に関しましては、抜本的な薬価制度改革を実施していきながら、適正な価格に引き下げることで生じた差額を全て国民に還元するという趣旨の中には、医療の質の向上という形での還元という意味も含まれていると認識しております。
したがいまして、医療の質の向上の観点で見ますと、薬価改定で得られた財源の一部を診療報酬との密接な関係の中で捉えることが重要であり、これにより質向上につなげていくということを前提とした議論を積み重ねていく必要があると考えております。
一方で、医薬品の安定供給は一向に改善されておらず、品目によっては、いまだに医療現場で納入されていない薬があるとの声が数多く届いております。
その原因は、厚生労働省の他の部局で検討されていると思いますので、引き続き改善に取り組んでいただきたいと思いますが、現実問題として、すぐに解決できない品目がある一方で、増産、安定供給に対応している品目もあります。
薬価改定が実施されることで、納入できている品目において、再び安定供給が悪化をするようでは意味がありません。薬価改定の対象品目は、先ほど述べました、医療機関、薬局の状況に加え、具体的な品目ごとの供給状況を勘案するべきかどうか検討が必要であると考えております。
次に2つ目の論点ですが、関係業界等からの意見聴取も行いつつ、議論を深めることに異論ありませんが、ヒアリングでは、業界としての具体的、建設的な主張、並びに公的役割に関する考えをしっかりお聞かせいただいて、有意義なものになるようにすることを要請したいと思っております。
前回のヒアリングでは、中医協の議論としてはふさわしくないと見受けられる御発言もあったかと思いますので、今後のヒアリングにおいては、この場にふさわしい、見識の高いヒアリングとなるようお願いしたいと思います。
私からは以上でございます。
○菅原部会長
江澤委員、ありがとうございました。御意見として承りました。
そのほか、いかがでしょうか。
佐竹委員、どうぞ。
○佐竹委員
健保連の佐竹でございます。
10ページの論点に沿いまして、健保連の基本的な考え方について、コメントを申し上げます。
まず、薬価改定の中身を議論することが中医協の役割でありまして、特に令和9年度におきましては、昨年の12月の大臣折衝、それから中医協において、薬価改定を着実に実施することが合意されております。今後、中医協で粛々と中身の議論が進むものと考えております。
その中で、論点の1つ目につきましては、創薬イノベーションの推進、安定供給の確保、国民負担の軽減にバランスよく対応する必要性があると考えます。
健保連といたしましては、公的医療保険制度の持続可能性を前提といたしまして、改定の対象範囲を狭くする、あるいは一律の対応にすることになりますとイノベーションの推進や、安定供給の確保に充てます財源が限定的になる可能性があると考えております。
したがいまして、改定の対象品目を広くすることや、ページ6にございます適用されるルールにつきましては、全て議論の俎上にのせまして、メリハリのある対応をする必要性があると考えております。
論点の2点目につきましては、業界からの意見を聞きつつ、議論を深めるということに異論はございません。
以上でございます。
○菅原部会長
ありがとうございました。
こちらも御意見として承りました。
そのほか、いかがでしょうか。
それでは、渡邊委員、先によろしくお願いいたします。
○渡邊委員
ありがとうございます。薬剤師会の渡邊でございます。
まず、9年度の薬価改定なのですけれども、江澤委員からもありましたように、まず、全体的な認識として令和9年度の薬価改定が中間年改定であることの認識に変わりはないと思っております。
その上で示された論点について、コメントをさせていただければと思っています。
1つ目ですけれども、スライドの2、3でありますように、大臣折衝等でもありますように、令和9年度の薬価改定では医薬品の安定供給の確保を踏まえて、対象品目の範囲、提供される各種のルールを検討することとなっています。
現場では安定供給が改善されていない中で薬価改定が行われることは、さらなる安定への不安につながる懸念があるということは御配慮いただきたいと思っています。
改定の対象品目の範囲についても、もともと4大臣合意の基本方針にあるとおり、あくまで乖離の大きな品目のみを対象として、基本的には実勢価改定と連動しないルールは中間年改定では対象にすべきでないと考えています。
2つ目の論点の方向性については、異論はございません。その上でのヒアリングをするに当たって現場から要望をしたいと思います。
御説明いただきたいポイントを申し上げさせていただきたいと思います。
まず、実質的には2018年から毎年の薬価改定が行われている状態になっていますけれども、現場では、妥結するまでに半年ほどの時間を要しているというのが現状になります。
その妥結から、また半年ほどたって4月を迎えた時点で、妥結率がまたリセットされて納品されているという状態が現場の状況であります。
医療機関、薬局と卸との妥結のサイクルが、これだけの短期間になっておりますので、現場には大きな負担となっています。これに関して、その辺りの課題についても、しっかりと卸の立場からも御意見をいただいておきたいと思います。
また、不採算品再算定の実施については、スライドの4の令和4年度の改定時の資料にあるように、状況が大きく変化していること、物価の上昇等があること、かかるコストが増大していることにも配慮が必要だと思っています。
参考資料にもありますように、医療用医薬品の流通改善に向けたガイドラインの改訂により、物価水準等を考慮した人件費や流通コスト等の必要なコストの実情に考慮することとなっています。
不採算品の再算定を申請する際につきましては、メーカーと卸もしっかり連携していただきまして、流通経費などの実情をしっかり踏まえていただければと思っています。それにより発生している逆ざやの状況という実態も、しっかり御紹介していただきたい、ご報告していただきたいと思っています。
加えて、不採算品再算定の今までに対象となった品目につきましては、どのように増産されているのかということもしっかりお教えいただければと思いますので、よろしくお願いを申し上げます。
私からは以上です。
○菅原部会長
ありがとうございました。
御要望と御意見として承りました。
それでは、お待たせいたしました、大杉委員、よろしくお願いいたします。
○大杉委員
ありがとうございます。
診療報酬がない年の薬価改定の議論のキックオフということで、事務局より示された論点に沿って、令和9年度の薬価改定の議論を進めていくことに異論はございません。
その上で、歯科の立場から1点のみコメントさせていただきます。
先ほど江澤委員のほうからもありましたけれども、依然として日常的に使用する使用薬剤の供給不足が解消しておらず、医科と比べますと、歯科では少量少品目の医薬品を用いて日常の診療に当たっておりますけれども、他剤の出荷調整の影響による出荷調整の事例も報告されており、安心・安全な歯科医療提供体制に影響が生じております。
令和7年12月の大臣折衝事項にも触れられておりますけれども、早期の医薬品の安定供給確保の解決につながるよう、必要な議論を重ねてお願いしたいと思いますので、よろしくお願いします。
○菅原部会長
ありがとうございました。
それでは、ほかにいかがでしょうか。
鳥潟委員、よろしくお願いします。
○鳥潟委員
令和9年度薬価改定につきましては、いわゆる中間年ではありますが、昨年の大臣折衝や薬価制度改革骨子、そして、4大臣合意を踏まえて、実施を前提に着実に議論を進めていくべきと考えております。
その上で、対象品目や算定ルールにつきましては、基本的には限定せずに実施すべきと考えております。
実勢価改定と連動しないルールも実施していくべきであり、少なくとも令和7年度に適用したルールを今回も適用することは、最低限行われるものと考えております。
また、対象範囲につきましては、もし一定限定が必要であるのであれば、令和7年度同様に、カテゴリー別の対象範囲の設定は、医薬品の特性を踏まえた考え方であり、一定合理性があると考えております。
次回、業界ヒアリングがありますが、特に供給問題に関しまして、需要に対する供給状況について、引き続き状況をお伺いできればと考えております。
私からは以上です。
○菅原部会長
ありがとうございました。
ほかにいかがでしょうか。
それでは、永井委員、お願いいたします。
○永井委員
ありがとうございます。
私からもスライド10の経緯と論点について意見を申し上げたいと思います。
中間年改定につきましては、大臣折衝で確認されていることでございますが、連合としては、これまでも申し上げておきましたとおり、中間年改定の在り方については引き続き検討が必要と考えます。
そのため、今後の検討に当たりましては、資料にもありますように、これまでの薬価改定の影響も含め、関係業界から幅広く意見を聴取しながら議論を進めることが重要と考えております。
特に、物価高騰や人件費の上昇など、医薬品を取り巻く環境は大きく変化しております。こうした状況が、医薬品の安定供給や製造、流通に与える影響についても十分に把握した上で、創薬イノベーションの推進、医薬品の安定供給の確保、国民負担の軽減のバランスを踏まえて検討を進めることが重要と考えております。
以上です。
○菅原部会長
御発言ありがとうございました。
そのほか、いかがでしょうか。オンラインのほうで奥田委員が挙手をされておりますので奥田委員、よろしくお願いいたします。
○奥田委員
ありがとうございます。
私のほうからも意見を申し上げたいと思います。
令和9年度薬価改定の検討に当たりましては、2ページの令和7年大臣折衝事項でも言及のあるとおり、国民負担の軽減はもちろんのことですが、創薬イノベーションの推進、医薬品の安定供給の確保にも配慮し、バランスを取った検討という、この基本的な考え方を踏まえることが、非常に重要であると考えております。
そうした点も踏まえて、10ページの論点の2ポツ目に示されておりますけれども、関係業界からの意見聴取の中で、前回の中間年改定の影響、また、現状の経済環境や社会情勢が医薬品市場に与えている影響、物価上昇であるとか、円安であるとか、昨今の中東情勢であるとか、人手不足、また、原材料調達、そういったいろいろな影響についても説明をいただいて、その点も十分考慮しながら、改定の対象品目の範囲や、適用される各種ルールの在り方について、検討していくべきと考えております。
私からは以上です。
○菅原部会長
ありがとうございました。御意見承りました。
そのほか、いかがでしょうか。
よろしゅうございますか。ほかに御意見、御質問などがないようでしたら、本件に係る質疑はこのあたりとし、次回の薬価専門部会において、関係業界からのヒアリングを行うとともに、今後、事務局において本日いただいた御意見を踏まえ、御対応いただくよう、よろしくお願いいたします。
それでは、次に「令和8年度医薬品価格調査(薬価調査)について」を議題といたします。
事務局より資料が提出されておりますので、説明をお願いいたします。
○安中医薬産業振興・医療情報企画課長
それでは、資料薬-3を御覧いただきたいと思います。令和8年度医薬品価格調査(薬価調査)について御説明を申し上げます。
まず、1ページ目でございますが、本年の薬価改定については、先ほど来出ております令和8年度の薬価制度改革の骨子において記載がございます。
下の段でございますけれども、これまでの中間年における薬価調査の経緯についてでありますが、平成28年の基本方針におきまして、中間年においても、大手事業者等を対象に調査を行い、価格乖離の大きな品目について薬価改定を行うとされております。
その後、中医協での御議論を踏まえまして、令和2年度、4年度、6年度の薬価調査におきましては、販売サイドの調査は全ての医薬品卸から3分の2の抽出率、また、購入サイド調査は、本改定に向けた調査実施時から半分の規模とする抽出率で行っているところでございます。
2ページを御覧ください。
これらの経緯を踏まえまして、本日は、本年度の薬価調査について、過去3回の中間年における薬価調査と同様の方法により実施することとしてはどうかということについてお諮りをさせていただきます。
また、下段のその他の報告事項でございますが、本調査の実施に当たりましては、調査客体の皆様方に大変な御協力をいただいておるところでございます。現状エクセル様式での調査票を格納したCD-Rで、卸売販売業者の皆様方等とデータのやり取りを行っておりますが、入力集計作業の負担が大きいこと、入力の際にヒューマンエラーが生じる要因となるなどの課題があると認識をしております。
このため、調査の合理化のために、調査票のオンライン提出機能等を有する情報システムの開発に向けて、現在、当該システムの仕様の検討を行っております。
本システム開発に当たりましては、関係団体の皆様の御意見も丁寧に伺いながら進めてまいりたいと思います。
システム開発の詳細については、後ほど6ページにつけておりますので御覧いただければと思います。
次に、3ページにつきまして、令和8年度における調査計画の具体的な内容を示しております。
調査の目的につきましては、薬価収載されている全ての医薬品について、一定の割合で抽出された医薬品卸売販売業者の営業所等の販売価格、また、一定割合で抽出された医療機関等での購入価格などを調査し、これを薬価改定に反映することを目的といたします。
調査期間につきましては、本年度の1か月分の取引分を対象と考えております。
調査対象、客体数につきましては、先ほど申しましたとおり、販売サイドについては、卸売販売業者の営業所等を対象に3分の2の抽出率で抽出を予定しております。
購入サイドにつきましては、本改定に向けた薬価調査実施時の半分の規模としておりまして、具体的には病院、診療所、保険薬局について、それぞれ40分の1、400分の1、120分の1の抽出率を予定しております。
調査事項につきまして、販売サイドは品目ごとの販売価格と販売数量、購入サイドにおきましては、品目ごとの購入価格、購入数量、購入先の卸売販売業者の情報としておりまして、価格につきましては調査時点で妥結しているものと考えております。
最後に、調査方法につきましては、厚生労働省から調査客体の皆様方に直接調査票を配付して回収するという形を考えております。
説明は以上となります。よろしくお願いいたします。
○菅原部会長
ありがとうございました。
ただいまの説明につきまして、何か御質問などがございましたら、お願いいたします。
江澤委員、よろしくお願いいたします。
○江澤委員
薬価調査の実施については異論ありませんが、医薬品流通に関して、1社流通などの課題は以前から指摘されており、病院の経営状況が悪化している現状において、適切な価格交渉ができる環境を確保することも重要であると指摘させていただきます。
こうした課題に対応しない場合、近い将来、物価高騰などの外部環境を理由に逆ざや品目が多発してしまう懸念があるとも考えておりますので、何とぞよろしくお願いいたします。
私からは以上でございます。
○菅原部会長
御発言ありがとうございました。御意見として承りました。
その他いかがでしょうか。
それでは、永井委員、よろしくお願いします。
○永井委員
ありがとうございます。
私からもスライドの2枚目のところ、その他報告事項について意見を申し上げます。
こちらでは、現行の薬価調査では、CD-Rによるデータの受け渡しや、エクセル様式による入力、集計作業が行われており、入力負担が大きいことやヒューマンエラーが生じる要因となっていることから、オンライン提出機能等を備えた情報システムの開発を検討しているとされております。
薬価調査は卸売販売業者だけでなく、医療機関や保険薬局にも御協力をお願いして実施される重要な調査でございます。正確なデータを収集するためには、調査対象者の負担軽減と入力ミスの防止を図ることが重要と考えます。
情報システム開発に当たっては、卸売販売業者や医療機関等の意見も十分に踏まえ、使いやすく回答率の向上にもつながるシステムとなるよう進めていただきたいと思っております。
以上です。
○菅原部会長
ありがとうございました。御意見、御要望として承りました。
その他いかがでしょうか。
よろしゅうございますか。ほかに御意見などがないようでしたら、本件につきましては、薬価専門部会として了承するということでよろしいでしょうか。
(異議なしの意思表示あり)
○菅原部会長
ありがとうございます。
それでは、本件につきましては、薬価専門部会として了承されたものとして、私から総会に報告させていただくこととしたいと思います。
次に「薬剤費等の年次推移について」を議題といたします。
事務局より資料が提出されておりますので、説明をお願いいたします。
○清原薬剤管理官
薬剤管理官でございます。
資料薬-4を御覧ください。
薬剤費等の年次推移についての定期的な御報告でございます。
2ページを御覧ください。
令和5年度分につきまして推計が整いましたので、こちらのほうの赤枠のとおり御報告いたします。
次のページは参考といたしまして、これをグラフ化したものでございます。
御報告は以上となります。
○菅原部会長
ありがとうございました。
ただいまの説明について何か御質問などがございましたら、お願いいたします。
よろしゅうございますか。特に御意見、御質問がございませんようでしたら、本件に係る質疑はこのあたりにしたいと思います。
本日の議題は以上です。
次回の日程につきましては、追って事務局より連絡をいたします。
それでは、本日の薬価専門部会は、これにて閉会といたします。どうもありがとうございました。
薬剤管理官でございます。
これまで部会長であった城山委員が総会の会長に着任されましたので、新しい部会長が選任されるまでの間、慣例によりまして、私が司会進行をさせていただきたいと思いますがいかがでしょうか。
(異議なしの意思表示あり)
○清原薬剤管理官
ありがとうございます。
それでは、新しい部会長の選任までの議事進行につきましては、私のほうで務めさせていただきます。
ただいまより、第247回「中央社会保険医療協議会 薬価専門部会」を開催いたします。
本日も対面を基本としつつ、オンラインも組み合わせての開催としております。また、会議の公開については、ユーチューブによるライブ配信で行うこととしております。
まず、薬価専門部会に属する委員に異動がございましたので御報告いたします。薬-1を御覧ください。
小塩隆士委員におかれましては、3月23日付けで御退任され、後任として3月24日付で菅原琢磨委員が発令されております。また、松本真人委員におかれましては、5月12日付けで御退任され、後任として5月13日付で佐竹陽一委員が発令されております。
また、森昌平委員におかれましては、7月7日付で御退任され、後任として本日付で渡邊大記委員が発令されております。
続きまして、委員の出欠状況について御報告いたします。
本日は、全委員が御出席でございます。
それでは、議事に入らせていただきます。
初めに部会長の選出を行います。社会保険医療協議会令第1条第6項の規定により、公益を代表する委員のうちから、委員の選挙した部会長を置くこととしております。まず、1号側の委員から御推薦をいただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
○佐竹委員
1号側でございます。
1号側といたしましては、菅原委員を推薦いたします。よろしくお願いします。
○清原薬剤管理官
ありがとうございます。
続きまして、2号側の委員、いかがでしょうか。
○江澤委員
2号側といたしましても、菅原委員にお願いしたいと考えております。
○清原薬剤管理官
1号側、2号側ともに菅原委員の御推薦をいただいております。菅原委員に部会長をお願いするということでよろしいでしょうか。
(異議なしの意思表示あり)
○清原薬剤管理官
どうもありがとうございました。
それでは、菅原委員に部会長をお願いしたいと存じます。
それでは、菅原部会長より一言御挨拶をお願いいたします。
○菅原部会長
ただいま、薬価専門部会長を拝命いたしました法政大学の菅原と申します。どうぞよろしくお願いいたします。
我が国の薬を取り巻く環境の変化は非常に激しくて、課題もたくさんあると認識しております。
本部会の運営に関しましては、各委員の皆様の御意見を丁寧に伺いながら、公正を旨として、建設的な議論が進みますよう、尽力させていただきたいと思っておりますので、御協力のほど、よろしくお願いいたします。
以上でございます。
○清原薬剤管理官
どうもありがとうございました。
では、会議冒頭のカメラの頭撮りはここまでとさせていただきます。
それでは、今後の進行を菅原部会長にお願い申し上げたいと思います。
よろしくお願いいたします。
○菅原部会長
ありがとうございます。
それでは、まず、議事に入る前に、当部会の運営を円滑に進めるため、部会長代理を選任しておきたいと思います。
部会長代理については、社会保険医療協議会令第1条第9項の規定によりまして、部会長があらかじめ指名する者が、部会長代理をすることとされております。
引き続き、笠木委員に、部会長代理をお願いすることとしたいと思いますが、いかがでしょうか。
(異議なしの意思表示あり)
○菅原部会長
ありがとうございます。
それでは、部会長代理は、引き続き、笠木委員にお願いいたします。
では「令和9年度薬価改定について」を議題といたします。
事務局より資料が提出されておりますので、説明をお願いいたします。
○清原薬剤管理官
薬剤管理官でございます。
資料薬-2を御覧ください。「令和9年度薬価改定について」でございます。
2ページ目、昨年12月の大臣折衝事項の抜粋でございます。赤字の前でございますが、3.①では、診療報酬改定について、今後の経済・物価動向が大きく変動し、医療機関等の経営状況に支障が生じた場合には、令和9年度の予算編成において、加減算を含む必要な調整を行うこととされております。
これを踏まえまして、赤字のところでございますが、薬価改定につきましては、「令和9年度の薬価改定を着実に実施する。その際の対象品目の範囲や適用される各種ルールの在り方については、創薬イノベーションの推進、医薬品の安定供給の確保、現役世代の保険料負担を含む国民負担の軽減といった要請についてバランス良く対応するとの基本的な考え方を踏まえて検討する。」とされております。
3ページ目、昨年12月に御了承いただきました令和8年度薬価改定の骨子でございます。
「「大臣折衝事項」に基づき、令和9年度薬価改定を着実に実施することとする。その際の対象品目の範囲や適用される各種ルールの在り方については、創薬イノベーションの推進、医薬品の安定供給の確保、現役世代の保険料負担を含む国民負担の軽減といった要請にバランス良く対応するとの基本的な考え方を踏まえて検討する」とされており、これを踏まえて、今回議論を開始するものでございます。
4ページ目、直近の診療報酬改定がない年の薬価改定である令和7年度薬価改定の概要についてでございます。
5ページ目、これまでの診療報酬改定がない年の薬価改定における改定の対象範囲をまとめた資料でございます。
6ページ目、これまでの診療報酬改定がない年の薬価改定において、適用された各種ルールの適用をまとめた資料でございます。
7ページ目、既収載品に対する各種ルールと、その影響をまとめた資料でございます。
左から2つ目の影響欄については、薬価の引上げとなるルールはプラス、薬価の引下げとなるルールは黒い三角で示しております。
8ページ目、平均乖離率の推移でございます。
年々平均乖離率は低下している状況であり、直近の令和7年度の値は4.8%でございました。
9ページ目、令和8年度薬価制度改革の概要でございます。
令和8年度の薬価制度改革では、国民負担の軽減と創薬イノベーションを両立する薬価上の適切な評価や、後発品を中心といたしました、医薬品の安定供給の確保のための対応を行っております。
10ページ目、令和9年度薬価改定に向けた検討についてでございます。
上部の経緯について、1ポツ、前回の診療報酬がない年の薬価改定である令和7年度の薬価改定では、創薬イノベーションの推進、医薬品の安定供給の確保、国民負担の軽減といった基本的な考え方を踏まえた対応を行っております。
2ポツ、令和9年度の薬価改定につきましては、「大臣折衝事項」において、「着実に実施する」とされており、令和8年度薬価制度改革の骨子において、「その際の対象品目の範囲や適用される各種ルールの在り方について、創薬イノベーションの推進、医薬品の安定供給の確保、現役世代の保険料負担を含む国民負担の軽減といった要請についてバランス良く対応するとの基本的な考え方を踏まえて検討する。」とされております。
下のほう、論点といたしまして2つまとめております。
1つ目、上記の経緯等を踏まえ、令和9年度薬価改定について、実施を前提に、改定の対象品目の範囲や適用される各種ルールの在り方についてどう考えるか。
2つ目、今後の検討に当たっては、これまでの改定の影響も含め、関係業界からの意見聴取も行いつつ、議論を深めることとしてはどうかとしております。
今回、この方針で御了解いただけましたら、次回の本部会では、関係業界からの意見聴取を行いたいと考えております。
以降の資料につきましては、参考資料ですので、説明は省略させていただきます。
また、薬-2参考は、現行の薬価基準制度の概要の資料でございます。
御説明は以上となります。御審議のほど、よろしくお願いいたします。
○菅原部会長
ありがとうございました。
ただいまの説明について、何か御質問などがありましたらお願いいたします。
江澤委員、どうぞ。
○江澤委員
薬-2の10ページの論点に沿ってコメントを申し上げます。
まず、1つ目の対象品目の範囲や、各種ルールの在り方についてでございます。
診療報酬改定のない年の薬価改定となる中間年改定は、2年に1回の通常改定とは異なる位置づけであり、薬価改定を行うとしても、平成28年の4大臣合意に基づき、価格乖離の大きな品目について価格調整するということが基本的な役割と認識しております。
この価格範囲は、様々な意見があるものの、実額あるいは比率によってあらかじめ基準を決めるというよりも、その時々の経済状況、財政状況、医療機関、薬局の経営状況等を勘案しながら、幅広い視点で対応していくことが重要であります。
昨年末の大臣折衝事項では、令和9年度の薬価改定を着実に実施することとされており、中間年改定を実施することは認識しておりますが、平成28年の4大臣合意では、国民負担軽減の観点が前面に押し出されているものの、同時に医療の質向上も勘案しつつ、薬価制度抜本改革を行うという趣旨が示されております。
医療の質向上に関しましては、抜本的な薬価制度改革を実施していきながら、適正な価格に引き下げることで生じた差額を全て国民に還元するという趣旨の中には、医療の質の向上という形での還元という意味も含まれていると認識しております。
したがいまして、医療の質の向上の観点で見ますと、薬価改定で得られた財源の一部を診療報酬との密接な関係の中で捉えることが重要であり、これにより質向上につなげていくということを前提とした議論を積み重ねていく必要があると考えております。
一方で、医薬品の安定供給は一向に改善されておらず、品目によっては、いまだに医療現場で納入されていない薬があるとの声が数多く届いております。
その原因は、厚生労働省の他の部局で検討されていると思いますので、引き続き改善に取り組んでいただきたいと思いますが、現実問題として、すぐに解決できない品目がある一方で、増産、安定供給に対応している品目もあります。
薬価改定が実施されることで、納入できている品目において、再び安定供給が悪化をするようでは意味がありません。薬価改定の対象品目は、先ほど述べました、医療機関、薬局の状況に加え、具体的な品目ごとの供給状況を勘案するべきかどうか検討が必要であると考えております。
次に2つ目の論点ですが、関係業界等からの意見聴取も行いつつ、議論を深めることに異論ありませんが、ヒアリングでは、業界としての具体的、建設的な主張、並びに公的役割に関する考えをしっかりお聞かせいただいて、有意義なものになるようにすることを要請したいと思っております。
前回のヒアリングでは、中医協の議論としてはふさわしくないと見受けられる御発言もあったかと思いますので、今後のヒアリングにおいては、この場にふさわしい、見識の高いヒアリングとなるようお願いしたいと思います。
私からは以上でございます。
○菅原部会長
江澤委員、ありがとうございました。御意見として承りました。
そのほか、いかがでしょうか。
佐竹委員、どうぞ。
○佐竹委員
健保連の佐竹でございます。
10ページの論点に沿いまして、健保連の基本的な考え方について、コメントを申し上げます。
まず、薬価改定の中身を議論することが中医協の役割でありまして、特に令和9年度におきましては、昨年の12月の大臣折衝、それから中医協において、薬価改定を着実に実施することが合意されております。今後、中医協で粛々と中身の議論が進むものと考えております。
その中で、論点の1つ目につきましては、創薬イノベーションの推進、安定供給の確保、国民負担の軽減にバランスよく対応する必要性があると考えます。
健保連といたしましては、公的医療保険制度の持続可能性を前提といたしまして、改定の対象範囲を狭くする、あるいは一律の対応にすることになりますとイノベーションの推進や、安定供給の確保に充てます財源が限定的になる可能性があると考えております。
したがいまして、改定の対象品目を広くすることや、ページ6にございます適用されるルールにつきましては、全て議論の俎上にのせまして、メリハリのある対応をする必要性があると考えております。
論点の2点目につきましては、業界からの意見を聞きつつ、議論を深めるということに異論はございません。
以上でございます。
○菅原部会長
ありがとうございました。
こちらも御意見として承りました。
そのほか、いかがでしょうか。
それでは、渡邊委員、先によろしくお願いいたします。
○渡邊委員
ありがとうございます。薬剤師会の渡邊でございます。
まず、9年度の薬価改定なのですけれども、江澤委員からもありましたように、まず、全体的な認識として令和9年度の薬価改定が中間年改定であることの認識に変わりはないと思っております。
その上で示された論点について、コメントをさせていただければと思っています。
1つ目ですけれども、スライドの2、3でありますように、大臣折衝等でもありますように、令和9年度の薬価改定では医薬品の安定供給の確保を踏まえて、対象品目の範囲、提供される各種のルールを検討することとなっています。
現場では安定供給が改善されていない中で薬価改定が行われることは、さらなる安定への不安につながる懸念があるということは御配慮いただきたいと思っています。
改定の対象品目の範囲についても、もともと4大臣合意の基本方針にあるとおり、あくまで乖離の大きな品目のみを対象として、基本的には実勢価改定と連動しないルールは中間年改定では対象にすべきでないと考えています。
2つ目の論点の方向性については、異論はございません。その上でのヒアリングをするに当たって現場から要望をしたいと思います。
御説明いただきたいポイントを申し上げさせていただきたいと思います。
まず、実質的には2018年から毎年の薬価改定が行われている状態になっていますけれども、現場では、妥結するまでに半年ほどの時間を要しているというのが現状になります。
その妥結から、また半年ほどたって4月を迎えた時点で、妥結率がまたリセットされて納品されているという状態が現場の状況であります。
医療機関、薬局と卸との妥結のサイクルが、これだけの短期間になっておりますので、現場には大きな負担となっています。これに関して、その辺りの課題についても、しっかりと卸の立場からも御意見をいただいておきたいと思います。
また、不採算品再算定の実施については、スライドの4の令和4年度の改定時の資料にあるように、状況が大きく変化していること、物価の上昇等があること、かかるコストが増大していることにも配慮が必要だと思っています。
参考資料にもありますように、医療用医薬品の流通改善に向けたガイドラインの改訂により、物価水準等を考慮した人件費や流通コスト等の必要なコストの実情に考慮することとなっています。
不採算品の再算定を申請する際につきましては、メーカーと卸もしっかり連携していただきまして、流通経費などの実情をしっかり踏まえていただければと思っています。それにより発生している逆ざやの状況という実態も、しっかり御紹介していただきたい、ご報告していただきたいと思っています。
加えて、不採算品再算定の今までに対象となった品目につきましては、どのように増産されているのかということもしっかりお教えいただければと思いますので、よろしくお願いを申し上げます。
私からは以上です。
○菅原部会長
ありがとうございました。
御要望と御意見として承りました。
それでは、お待たせいたしました、大杉委員、よろしくお願いいたします。
○大杉委員
ありがとうございます。
診療報酬がない年の薬価改定の議論のキックオフということで、事務局より示された論点に沿って、令和9年度の薬価改定の議論を進めていくことに異論はございません。
その上で、歯科の立場から1点のみコメントさせていただきます。
先ほど江澤委員のほうからもありましたけれども、依然として日常的に使用する使用薬剤の供給不足が解消しておらず、医科と比べますと、歯科では少量少品目の医薬品を用いて日常の診療に当たっておりますけれども、他剤の出荷調整の影響による出荷調整の事例も報告されており、安心・安全な歯科医療提供体制に影響が生じております。
令和7年12月の大臣折衝事項にも触れられておりますけれども、早期の医薬品の安定供給確保の解決につながるよう、必要な議論を重ねてお願いしたいと思いますので、よろしくお願いします。
○菅原部会長
ありがとうございました。
それでは、ほかにいかがでしょうか。
鳥潟委員、よろしくお願いします。
○鳥潟委員
令和9年度薬価改定につきましては、いわゆる中間年ではありますが、昨年の大臣折衝や薬価制度改革骨子、そして、4大臣合意を踏まえて、実施を前提に着実に議論を進めていくべきと考えております。
その上で、対象品目や算定ルールにつきましては、基本的には限定せずに実施すべきと考えております。
実勢価改定と連動しないルールも実施していくべきであり、少なくとも令和7年度に適用したルールを今回も適用することは、最低限行われるものと考えております。
また、対象範囲につきましては、もし一定限定が必要であるのであれば、令和7年度同様に、カテゴリー別の対象範囲の設定は、医薬品の特性を踏まえた考え方であり、一定合理性があると考えております。
次回、業界ヒアリングがありますが、特に供給問題に関しまして、需要に対する供給状況について、引き続き状況をお伺いできればと考えております。
私からは以上です。
○菅原部会長
ありがとうございました。
ほかにいかがでしょうか。
それでは、永井委員、お願いいたします。
○永井委員
ありがとうございます。
私からもスライド10の経緯と論点について意見を申し上げたいと思います。
中間年改定につきましては、大臣折衝で確認されていることでございますが、連合としては、これまでも申し上げておきましたとおり、中間年改定の在り方については引き続き検討が必要と考えます。
そのため、今後の検討に当たりましては、資料にもありますように、これまでの薬価改定の影響も含め、関係業界から幅広く意見を聴取しながら議論を進めることが重要と考えております。
特に、物価高騰や人件費の上昇など、医薬品を取り巻く環境は大きく変化しております。こうした状況が、医薬品の安定供給や製造、流通に与える影響についても十分に把握した上で、創薬イノベーションの推進、医薬品の安定供給の確保、国民負担の軽減のバランスを踏まえて検討を進めることが重要と考えております。
以上です。
○菅原部会長
御発言ありがとうございました。
そのほか、いかがでしょうか。オンラインのほうで奥田委員が挙手をされておりますので奥田委員、よろしくお願いいたします。
○奥田委員
ありがとうございます。
私のほうからも意見を申し上げたいと思います。
令和9年度薬価改定の検討に当たりましては、2ページの令和7年大臣折衝事項でも言及のあるとおり、国民負担の軽減はもちろんのことですが、創薬イノベーションの推進、医薬品の安定供給の確保にも配慮し、バランスを取った検討という、この基本的な考え方を踏まえることが、非常に重要であると考えております。
そうした点も踏まえて、10ページの論点の2ポツ目に示されておりますけれども、関係業界からの意見聴取の中で、前回の中間年改定の影響、また、現状の経済環境や社会情勢が医薬品市場に与えている影響、物価上昇であるとか、円安であるとか、昨今の中東情勢であるとか、人手不足、また、原材料調達、そういったいろいろな影響についても説明をいただいて、その点も十分考慮しながら、改定の対象品目の範囲や、適用される各種ルールの在り方について、検討していくべきと考えております。
私からは以上です。
○菅原部会長
ありがとうございました。御意見承りました。
そのほか、いかがでしょうか。
よろしゅうございますか。ほかに御意見、御質問などがないようでしたら、本件に係る質疑はこのあたりとし、次回の薬価専門部会において、関係業界からのヒアリングを行うとともに、今後、事務局において本日いただいた御意見を踏まえ、御対応いただくよう、よろしくお願いいたします。
それでは、次に「令和8年度医薬品価格調査(薬価調査)について」を議題といたします。
事務局より資料が提出されておりますので、説明をお願いいたします。
○安中医薬産業振興・医療情報企画課長
それでは、資料薬-3を御覧いただきたいと思います。令和8年度医薬品価格調査(薬価調査)について御説明を申し上げます。
まず、1ページ目でございますが、本年の薬価改定については、先ほど来出ております令和8年度の薬価制度改革の骨子において記載がございます。
下の段でございますけれども、これまでの中間年における薬価調査の経緯についてでありますが、平成28年の基本方針におきまして、中間年においても、大手事業者等を対象に調査を行い、価格乖離の大きな品目について薬価改定を行うとされております。
その後、中医協での御議論を踏まえまして、令和2年度、4年度、6年度の薬価調査におきましては、販売サイドの調査は全ての医薬品卸から3分の2の抽出率、また、購入サイド調査は、本改定に向けた調査実施時から半分の規模とする抽出率で行っているところでございます。
2ページを御覧ください。
これらの経緯を踏まえまして、本日は、本年度の薬価調査について、過去3回の中間年における薬価調査と同様の方法により実施することとしてはどうかということについてお諮りをさせていただきます。
また、下段のその他の報告事項でございますが、本調査の実施に当たりましては、調査客体の皆様方に大変な御協力をいただいておるところでございます。現状エクセル様式での調査票を格納したCD-Rで、卸売販売業者の皆様方等とデータのやり取りを行っておりますが、入力集計作業の負担が大きいこと、入力の際にヒューマンエラーが生じる要因となるなどの課題があると認識をしております。
このため、調査の合理化のために、調査票のオンライン提出機能等を有する情報システムの開発に向けて、現在、当該システムの仕様の検討を行っております。
本システム開発に当たりましては、関係団体の皆様の御意見も丁寧に伺いながら進めてまいりたいと思います。
システム開発の詳細については、後ほど6ページにつけておりますので御覧いただければと思います。
次に、3ページにつきまして、令和8年度における調査計画の具体的な内容を示しております。
調査の目的につきましては、薬価収載されている全ての医薬品について、一定の割合で抽出された医薬品卸売販売業者の営業所等の販売価格、また、一定割合で抽出された医療機関等での購入価格などを調査し、これを薬価改定に反映することを目的といたします。
調査期間につきましては、本年度の1か月分の取引分を対象と考えております。
調査対象、客体数につきましては、先ほど申しましたとおり、販売サイドについては、卸売販売業者の営業所等を対象に3分の2の抽出率で抽出を予定しております。
購入サイドにつきましては、本改定に向けた薬価調査実施時の半分の規模としておりまして、具体的には病院、診療所、保険薬局について、それぞれ40分の1、400分の1、120分の1の抽出率を予定しております。
調査事項につきまして、販売サイドは品目ごとの販売価格と販売数量、購入サイドにおきましては、品目ごとの購入価格、購入数量、購入先の卸売販売業者の情報としておりまして、価格につきましては調査時点で妥結しているものと考えております。
最後に、調査方法につきましては、厚生労働省から調査客体の皆様方に直接調査票を配付して回収するという形を考えております。
説明は以上となります。よろしくお願いいたします。
○菅原部会長
ありがとうございました。
ただいまの説明につきまして、何か御質問などがございましたら、お願いいたします。
江澤委員、よろしくお願いいたします。
○江澤委員
薬価調査の実施については異論ありませんが、医薬品流通に関して、1社流通などの課題は以前から指摘されており、病院の経営状況が悪化している現状において、適切な価格交渉ができる環境を確保することも重要であると指摘させていただきます。
こうした課題に対応しない場合、近い将来、物価高騰などの外部環境を理由に逆ざや品目が多発してしまう懸念があるとも考えておりますので、何とぞよろしくお願いいたします。
私からは以上でございます。
○菅原部会長
御発言ありがとうございました。御意見として承りました。
その他いかがでしょうか。
それでは、永井委員、よろしくお願いします。
○永井委員
ありがとうございます。
私からもスライドの2枚目のところ、その他報告事項について意見を申し上げます。
こちらでは、現行の薬価調査では、CD-Rによるデータの受け渡しや、エクセル様式による入力、集計作業が行われており、入力負担が大きいことやヒューマンエラーが生じる要因となっていることから、オンライン提出機能等を備えた情報システムの開発を検討しているとされております。
薬価調査は卸売販売業者だけでなく、医療機関や保険薬局にも御協力をお願いして実施される重要な調査でございます。正確なデータを収集するためには、調査対象者の負担軽減と入力ミスの防止を図ることが重要と考えます。
情報システム開発に当たっては、卸売販売業者や医療機関等の意見も十分に踏まえ、使いやすく回答率の向上にもつながるシステムとなるよう進めていただきたいと思っております。
以上です。
○菅原部会長
ありがとうございました。御意見、御要望として承りました。
その他いかがでしょうか。
よろしゅうございますか。ほかに御意見などがないようでしたら、本件につきましては、薬価専門部会として了承するということでよろしいでしょうか。
(異議なしの意思表示あり)
○菅原部会長
ありがとうございます。
それでは、本件につきましては、薬価専門部会として了承されたものとして、私から総会に報告させていただくこととしたいと思います。
次に「薬剤費等の年次推移について」を議題といたします。
事務局より資料が提出されておりますので、説明をお願いいたします。
○清原薬剤管理官
薬剤管理官でございます。
資料薬-4を御覧ください。
薬剤費等の年次推移についての定期的な御報告でございます。
2ページを御覧ください。
令和5年度分につきまして推計が整いましたので、こちらのほうの赤枠のとおり御報告いたします。
次のページは参考といたしまして、これをグラフ化したものでございます。
御報告は以上となります。
○菅原部会長
ありがとうございました。
ただいまの説明について何か御質問などがございましたら、お願いいたします。
よろしゅうございますか。特に御意見、御質問がございませんようでしたら、本件に係る質疑はこのあたりにしたいと思います。
本日の議題は以上です。
次回の日程につきましては、追って事務局より連絡をいたします。
それでは、本日の薬価専門部会は、これにて閉会といたします。どうもありがとうございました。

