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第20回化粧品規制協力国際会議(ICCR)が開催されました

~ICCR-20周年宣言(東京宣言)を策定しました~

 令和8年7月7日から9日まで東京において、化粧品規制協力国際会議(ICCR)が開催されました。
 ICCRでは、化粧品規制における技術的課題について各参加国・地域の共通認識を整理するため、共同作業部会(JWG)を設置して検討を行っていますが、第20回会議(ICCR-20)では以下の4つのJWGにおける進捗が報告されました。

1.安全性評価JWG:
 皮膚感作試験において新しいアプローチ方法論(New Approach Methodologies:NAMs)を利用したケーススタディについての報告がありました。次回会合に向け、より広範なリスク評価手法に着目して引き続き作業を進める予定です。
2.電子ラベル(E-ラベリング)JWG:
 本JWG が作成した「化粧品製品の電子ラベリングおよびデジタル情報提供に関する一般原則」が承認されました。今後、当該一般原則の実装に向けた推奨事項の作成準備を開始予定です。
3.消費者コミュニケーションJWG:
 ICCR-19で作成された消費者向けカルーセル(ウェブ上で回転する形式の説明資料)に引き続き、二つのカルーセル案が承認されました。今後、当該カルーセルの公開に向け作業を継続することとなりました。
4.ICCR 20周年宣言JWG:
 CCR設立20周年となる今回会合を機に、ICCR の目的・使命を再確認し、今後の方向性を示す「ICCR 20周年宣言」(東京宣言)が承認されました。
 この東京宣言では、ICCRのミッション、現在の化粧品を取り巻く環境を踏まえたうえで、過去にICCRが作成した38の成果物と各国/地域における活用状況を調査し、今後取り組むべき課題を総括しました。
 今後の戦略的重要事項として、①科学に基づく最高水準の消費者保護、②国際的な規制協力による貿易障壁の最小化、③ステークホルダーとの関係強化に向けたコミュニケーションの充実、の三本柱に基づくことを確認しました。
 具体的には、ICCR は今後、NAMs/次世代リスク評価 (Next Generation Risk Assessment: NGRA) をはじめとする最新科学の導入、各国の技術要件の整合、新興課題への対応、規制当局間のベストプラクティス共有を進め、また、消費者・産業界・学術界など多様なステークホルダーとの対話を強化し、デジタルツールを活用した透明性向上と正確な情報発信により、化粧品規制への信頼を高めることを目指します。
 ICCRはこれらを通じて、ICCRのミッションである最高水準の世界的な消費者保護と貿易障壁の最小化に取り組んでいきます。
 
 なお、今次会合では、英国の新規メンバー加入が承認されました。次回会合(ICCR-21)は、イスラエルが議長国となり、2027年7月にテルアビブにて開催される予定です。


 

(参考1)化粧品規制協力国際会議(ICCR)とは
 化粧品規制協力国際会議(International Cooperation on Cosmetics Regulation, ICCR)は、日米欧等の化粧品規制当局から構成される規制協力のための会議である(平成19年開始)。国際貿易の障壁を最小化しつつ、高いレベルの世界的な消費者保護を維持することを目的としている。会議では、各国の化粧品業界団体やNGOが参加して意見を述べる機会もある。
 ICCRでは化粧品規制における技術的課題について各参加国・地域の共通認識の整理を行い、作成したレポートをICCRウェブサイト(https://www.iccr-cosmetics.org/)で公表している。
 
(参考2)ICCR-20参加国・地域
【メンバー】日本、ブラジル、カナダ、台湾、欧州連合、イスラエル、韓国、米国
【オブザーバー】カーボベルデ、中国、タイ、英国