第31回労働政策審議会安全衛生分科会じん肺部会 議事録

日時

令和8年3月25日(水) 10:00~

場所

厚生労働省 専用第22~24会議室

出席者

公益代表(敬称略)
飯田 裕貴子、潤間 励子、島田 裕子、髙田 礼子、中野 真規子、山本 忍
労働者代表(敬称略)
金井 一久、鈴木 誠一、冨髙 裕子、堀尾 純士、松尾 慎一郎、前田 悠士
使用者代表(敬称略)
笠原 康雄、川中 一哲、松本 純子、森田 大三

事務局
安井 省侍郎(安全衛生部長) 佐々木 孝治(労働衛生課長)
森川 博司(主任中央じん肺診査医) 中村 登紀子(健康疫学専門官)

議題

(1)じん肺健康管理実施状況について(報告)
(2)ずい道等建設労働者健康情報管理システムについて(報告)
(3)その他

議事

議事内容

○髙田部会長 それでは、時間になりましたので、第31回「労働政策審議会安全衛生分科会じん肺部会」を開催させていただきます。
 本日は、坂下委員、矢内委員から御欠席の御連絡をいただいております。
 潤間委員、前田委員、島田委員、森田委員はウェブでの御参加となります。
 議事に入る前に、タブレットやマイク等の操作方法の説明と資料の確認を事務局からお願いいたします。
○森川主任中央じん肺診査医 今回は、タブレットにて資料をご用意しております。タブレットにつきましては、画面を御覧いただき、議事次第、資料等が並んでいるページであることをご確認ください。操作は指でできますので、見たい資料をタッチしてお開きください。前の画面に戻る場合は、左上に表示されている矢印や「戻る」の箇所をタッチしてください。資料のページを進みたい場合は、下へスクロールをお願いします。不具合等はございませんでしょうか。御不明な点があれば、係員が対応いたしますのでお知らせください。
 また、御発言の際は、皆様の席にありますコンフィットマイクを御使用ください。発言時にスイッチをオンにし、終わったらオフにお願いします。
 次に、タブレットで資料の確認をさせていただきます。
 議事次第。
 資料1「じん肺健康管理実施状況」。
 資料2「ずい道等建設労働者健康情報管理システムにおけるデータ登録状況等」。
 資料3「じん肺に関する研修実施状況」。
 参考資料として、参考1「令和6年業種別じん肺健康管理実施状況」。
 参考2「ずい道等建設労働者健康情報管理システムについて」。
 参考3「じん肺部会委員名簿」。
 参考4「労働政策審議会令」。
 参考5「労働政策審議会運営規程」。
 参考6「安全衛生分科会運営規程」。
 参考7「じん肺部会運営規程」。
 オンラインで御参加の委員には事前にお送りしております。資料の不足等がございましたら、事務局までお知らせください。
 また、お手元に、『じん肺診査ハンドブック』改訂第5版をお配りしております。委員の皆様方におかれましては、御意見等を賜り、本当にありがとうございました。
 ここで傍聴の方へのお願いですが、カメラ撮影等はここまでとさせていただきますので御協力をお願いします。
 以上です。
○髙田部会長 ありがとうございました。
 それでは、議事を進めさせていただきます。
 議題(1)は、「じん肺健康管理実施状況について」になります。
 事務局から説明をお願いいたします。
○森川主任中央じん肺診査医 資料1を御覧ください。じん肺健康管理実施状況についてです。令和6年度の結果がまとまりましたので、御報告いたします。
 最初の1.が、じん肺健康診断結果になります。こちらは、適用事業場数、粉じん作業従事労働者数、じん肺健康診断実施事業場数、じん肺健康診断受診労働者数、新規有所見労働者数の数字をこちらでお示ししています。平成19年から令和6年まで時系列に沿って載せております。
 ここで御覧いただきたいのが、一番右側の新規有所見労働者数が令和5年から令和6年に倍近く急増しております。原因を調べたところ、参考1を御覧いただきたいのですが、こちらは業種別に健康管理実施状況を載せたものになります。左から1、2、3、4、5と載せておりますが、5番のところが新規有所見労働者数で、一番上の「ゴム製品製造業」というところを御覧ください。ここが令和6年は41人となっております。ふだんは1桁でここ5年ぐらい推移していたのですが、それが急増しております。
 それから、下のほうに行っていただいて、「一般機械器具製造業」というところが55名となっております。ここもちょっと増えていますので、これを都道府県ごとに取り寄せました。各都道府県で数字が大きくなっている労働局に対して問合せをしたところ、事業場から報告いただいている報告の様式に記載するところが間違っていたり、あるいは労働局が提出を受けて登録のミスをしていたり、そういったものがあって、データの取扱いの誤りが考えられました。そのため、各労働局に対してちゃんと調査をするようにお願いしているところです。
 ですので、今、資料1、参考資料1に「精査中」と書かせていただいております。正式なデータがまとまり次第、またご報告させていただきたいと思います。
 資料1にお戻りください。
 続きまして、2.がじん肺管理区分の内訳になっております。こちらは、管理区分決定件数、管理区分1、管理区分2、管理区分3、管理区分4、管理区分2から4までの有所見者の合計、そして、合併症り患件数をこちらのほうでお示ししています。こちらは、労働局から管理区分決定がついた件数を報告していただいております。
 一番下の令和6年を御覧いただきますと、管理区分決定がついた人が全部で1,058人、そのうち管理区分1が223、管理区分2が667、管理区分3のイが89、管理区分3のロが71、管理区分4が8名ということになっております。その結果、有所見者の合計が835となっております。合併症のり患者の数が2名となっております。こちらを見ていただきますと、全体的な傾向としては減少傾向にあるのかなと考えております。
 続きまして、3.随時申請に係るじん肺管理区分決定状況を御覧ください。こちらは、随時申請によって申請された方にじん肺の管理区分を決定したものになります。こちらも同じように各管理区分によって報告をしていまして、令和6年を御覧いただきますと、管理区分決定件数の総数が542、管理区分1が203、管理区分2が225、管理区分3のイが29、管理区分3のロが42、管理区分4が43名、有所見者の合計が339、合併症のり罹患件数が30となっております。こちらも減少傾向にあるのかなと考えております。
 続きまして、4.の合併症り患者数を御覧ください。こちらは、6種類の合併症について、それぞれ何名り患されていたかというのをまとめたものになります。令和6年ですと、原発性肺がんの方が2名となっております。
 続きまして、5.の随時申請に係る合併症り患者数を御覧ください。こちらは、令和6年は続発性気管支炎が22名、原発性肺がんが9名となっております。
 資料1については以上です。
○髙田部会長 御説明ありがとうございました。
 今、資料1について御説明いただきましたけれども、有所見労働者数について現在精査中という状況でございます。
 ただいまの説明につきまして、質問や意見等はございますでしょうか。会場参加の委員からいかがでしょうか。
 冨髙委員、お願いいたします。
○冨髙委員 ご説明ありがとうございました。
 新規有所見者数が急増した要因について調査を行うとともに、その対策について、本部会に報告をいただきたいと思います。
 なお、労働側として、毎回発言をしておりますが、じん肺健康診断の対象となる労働者の100%受診に向けて、より一層の取組をいただきたいと思います。また、未受診者が存在する事業場に対する監督指導の徹底もぜひお願いしたいと思います。
 以上です。
○髙田部会長 ありがとうございました。
 事務局、いかがでしょうか。何かコメントはございますか。
○森川主任中央じん肺診査医 ありがとうございます。
 ちゃんと精査してご報告して、もし本当に増えているようであれば対策をしっかりしたいと考えております。また、未受診者がいないように、そこも事業所に対して周知徹底をしていきたいと考えております。ありがとうございます。
○髙田部会長 冨髙委員、よろしいでしょうか。
○冨髙委員 再発防止策を含めて、周知いただければと思います。
○髙田部会長 もし間違い等がありましたら、再発防止策もしっかりしていただきたいということでしょうから、よろしくお願いいたします。
 そのほかいかがでしょうか。
 松尾委員、お願いいたします。
○松尾委員 今のことに関連して、単純に集計の間違いだったということで理解してよろしいのですか。
○髙田部会長 事務局、お願いいたします。
○森川主任中央じん肺診査医 その可能性が高いと考えております。ただ、本当に増えているかもしれないので、そこはちゃんと精査をさせていただきます。
○髙田部会長 お願いいたします。
○佐々木労働衛生課長 補足をいたします。労働衛生課長でございます。
 今回、数字が上がっていることから、経年的に見ますと著しい増加でございますので、数字上の問題ではないかということで、幾つか大きな都道府県労働局に確認をいたしました。そこから伺えたのは、この報告は事業者から上がってくるデータになります。もともと原票のほうでどうも著しい増加が見られているという可能性がございましたので、上がってきている時点で様式が分かりにくい部分があったかもしれませんけれども、その原因も考えられるかなと思った次第でございます。ただ、あくまでもこれは仮説の段階でございますので、これから全労働局に御協力をいただいて総点検してまいりたいと思っております。
 その結果を踏まえまして、原因の分析、必要な再発防止策についても併せて検討してまいりたいと考えている次第でございます。
 以上です。
○髙田部会長 ありがとございます。
 松尾委員、いかがでしょうか。
○松尾委員 通常、数字を報告するときはかなり余裕を持ってやっているはずだと思うのですけれども、最初のチェックのときに数字が異常値だという判断が遅れたということはなかったのですか。こういう異常値がある場合は、今言ったように幾つかのところにヒアリングをして、精査をして、正確な数字を出して、対策はどうでしたかということでじん肺部会に報告をするというのが通常だと思うのだと私は理解するのですけれども、その辺はいかがでしょうか。
○髙田部会長 事務局、お願いいたします。
○佐々木労働衛生課長 御指摘はごもっともだと思っております。我々の最初の時点での確認、そして、チェックが適切になされていなかったというところについては大変申し訳なく思っているところでございます。いずれにしましても、今回分かりましたので、それを踏まえて迅速に点検、そして、対策の検討を考えてまいりたいと思っております。
です。
○髙田部会長 ありがとうございます。
 松尾委員、よろしいでしょうか。
 そのほか、いかがでしょうか。
 中野委員、お願いいたします。
○中野委員 ありがとうございます。中野です。
 今回、新規有所見労働者数が倍ぐらいに上がったことは、データの取扱いによるものの可能性は否定できないというところですが、せっかくヒアリング、見直しをしていただける機会ですので、先ほど上がっていましたゴム製品製造や一般機械機器という業種以外ですけれども、2019年ぐらいから人造大理石のキッチン周りの施工で急速進行性のじん肺が増えているという海外からの報告があるので、日本からの報告は少ないのですけれども、その辺は増えていないかどうか、御確認いただけたらいいと思っております。よろしくお願いいたします。
○髙田部会長 貴重な御意見をありがとうございました。
 事務局、何かございますでしょうか。
○森川主任中央じん肺診査医 情報ありがとうございます。併せて聞いてみたいと思います。ありがとうございます。
○髙田部会長 そのほかいかがでしょうか。よろしいでしょうか。
 オンライン参加の委員で御発言を御希望の委員はいらっしゃいますでしょうか。よろしいでしょうか。
 ありがとうございます。
 それでは、引き続き精査を進めていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
 続きまして、議題(2)「ずい道等建設労働者健康情報管理システムについて」になります。
 事務局から御説明をお願いいたします。
○森川主任中央じん肺診査医 それでは、資料2を御覧ください。こちらは、ずい道等建設労働者健康情報管理システムにおけるデータ登録状況等についての御報告になります。
 参考2も御覧いただけますでしょうか。このシステムの概要になっております。
 こちらは、トンネル工事に従事される労働者の方は、その事業場での作業が終わるとトンネルの現場を転々とされますので、その方がどの現場でどういう作業にどれぐらい従事されていたかというのを登録するシステムを作って、そこで一元的に粉じん作業にどれだけ携わっておられたかというのを管理しようというシステムになります。
 こちらは、労働者の方の同意を得られると、建設会社が建災防で行っているこのシステムに登録をしていただきます。そこで経年的に管理をして、労働者の方がもし御自身の粉じん作業歴についてデータが必要になった場合は、建災防に申請をしていただいて、そこから御自身の粉じん作業歴のデータを取り寄せることができるというシステムになっております。
 資料2に戻っていただきまして、事業場のほうで登録していただいた数をそちらに載せています。こちらは竣工年ごとに載せています。例えば、一番右の令和7年ですと、令和7年に竣工したトンネルの工事現場の登録数が117件あったというものになります。平成30年からこのシステムが稼働しておりますので、累積で588の事業場が登録をしてくださっています。全体で対象となっているのが664事業場になりますので、登録率は88.6%になっているところです。一方で、労働者の登録者数は4,323人となっております。
 このシステムにつきましては、登録率を上げることが大事ですので、2番にありますように様々な取組を行っているところです。(1)と(3)にありますように、労働基準監督署等におきまして、元請会社あるいはずい道工事会社に対して、集団説明とか個別訪問のときにこのシステムについて周知広報を行っております。また、トンネルの工事計画の届けを出されるときに登録を案内しております。
 そして、(2)になりますが、建災防のほうでも対象事業場を把握して、登録の勧奨を行っていただいています。
 そこの4つ目のポツにありますが、登録事業場に対してずい道工事現場に掲示できるプレートを配布しております。このプレートの有無を監督署などが現場を見にいったときに確認をして、このプレートがない場合には登録を勧奨するということも取り組んでおります。
 引き続き、各労働局に対してこのシステムの周知等をしっかりするように伝えていきたいと思っております。
 以上です。
○髙田部会長 御説明ありがとうございました。
 資料2に基づきまして、ずい道等建設労働者健康情報管理システムのデータ登録状況と、登録率を上げるための取組について御説明をいただきました。
 本件につきまして質問等がございましたらお願いいたします。
 会場の委員、いかがでしょうか。よろしいでしょうか。
 オンライン参加の委員も御発言を御希望の委員はいらっしゃらないということでよろしいでしょうか。
 ありがとうございます。
 こちらにつきましては引き続き取組を進めていただきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。
 それでは、最後に議題(3)「その他」になります。
 事務局から説明をお願いいたします。
○森川主任中央じん肺診査医 議題(3)につきましては、じん肺に関する研修の実施状況について御報告いたします。資料3を御覧ください。
 1ポツの「じん肺総合対策普及啓発事業」についてです。こちらは、粉じん障害防止総合対策の取組について、事業者向けの講習会を実施しているものになります。令和7年度は、3月2日に一般従事者向けにオンラインで実施をいたしました。
 内容といたしましては、粉じん対策に関する法律的なもの、じん肺の医学的な話、換気の方法、マスクのつけ方などの内容になっております。こちらは、オンラインで実施しましたので、715アカウントの方が聞いてくださいました。
 続きまして、2ポツの「じん肺診断技術研修」についてです。こちらは、じん肺健康診断に従事するお医者さんたちに対して、必要な法制度の知識、実際のじん肺の病態、それから、じん肺を判断するのに様々な検査がありますので、その検査についての説明を行っています。実技として、実際に患者さんのエックス線写真を見て、この患者さんのじん肺の程度がどの程度かというのを判断して答えていただくというのを行っております。こちらは、労働者健康安全機構が実施しておりまして、今年度は11月末に実施しまして、参加者が36名、そのうち地方じん肺診査医は11名参加をしてくださいました。
 以上になります。
○髙田部会長 ありがとうございました。
 ただいま、資料3に基づきましてじん肺に関する研修の実施状況について御説明をいただきました。
 本件につきまして、質問、意見等がございましたらお願いいたします。いかがでしょうか。よろしいでしょうか。
 オンライン参加の委員につきましても、御発言を御希望の委員はいらっしゃらないということでよろしいでしょうか。
 ありがとうございます。
 それでは、こちらについても重要な取組でございますので、引き続き進めていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。
 最後に、議題について、委員の方でその他何かございますでしょうか。
 松尾委員、お願いいたします。
○松尾委員 先ほど紹介されましたけれども、いろいろ議論がありましてハンドブックの作成ということになりました。そのとき私も申し上げた検査の関係の状況については、保険適用並みにするという発言もあったところだと思うのですけれども、じん肺部会はそれほど回数がないとお聞きをしているところですが、次回のときには、例えば検査がどれぐらい増えているのか、費用の面でどういう経過か、それは一応参考という形で、私はそれはどうだろうという発言をしましたが、事務局からは有用なものだということがありましたので、次回のときには、どういう状況になったのか、その経過を御報告いただきたいという要望です。
 以上です。
○髙田部会長 ありがとうございます。
 事務局からお願いいたします。
○森川主任中央じん肺診査医 ありがとうございます。
 検査の実績等については御報告するようにしたいと思います。
○髙田部会長 松尾委員、よろしいでしょうか。
 そのほかいかがでしょうか。
 労働衛生課長からお願いいたします。
○佐々木労働衛生課長 1点事務的な話になりますけれども、今日の議題(1)で、先ほどじん肺の健康管理実施状況について、誤りの可能性についての点検、また報告ということを申し上げました。ですので、現時点でお配りしているものは「精査中」と断り書きをしておりますように、これはあくまでも本日のためにお配りしたものです。本来であれば、松尾委員御指摘のとおり、ちゃんと正しいものをこの場で提示すべきだったところでございますけれども、そのような数字ということでお取扱は御注意いただきたいと思います。また、オープン資料から一旦削除させていただいて、改めて報告と併せて正しいものを御提示するような格好にしたいと考えておりますので、御承知おきくだいませ。
 事務連絡でございました。
○髙田部会長 ありがとうございます。
 資料1の取扱いについて事務局から追加で説明ございましたけれども、委員の皆様、よろしいでしょうか。
 そうしましたら、ただいまの事務局からの説明のとおりにさせていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
 そのほか、本日の議題にかかわらず御意見等はございますでしょうか。よろしいでしょうか。
 ありがとうございます。
 最後に、事務局からそのほかの事務連絡等がございましたらお願いいたします。
○森川主任中央じん肺診査医 本日は、御議論をいただきありがとうございました。
 本日の議事録につきましては、皆様方に御確認いただいた後、ホームページに掲載させていただきます。
 次回につきましては、後日、事務局より日程調整等をさせていただき、御連絡いたします。
○髙田部会長 ありがとうございました。
 以上をもちまして、当部会の議事は全て終了いたしました。皆様、お忙しいところをありがとうございました。