照会先

医薬局 医療機器審査管理課
室長
高梨 文人(内線4226)
専門官
富樫 直之(内線4259)

(代表電話)03(5253)1111
(直通電話)03(3595)2419

報道関係者 各位

2026 MDSAPフォーラムを開催しました

~アジア太平洋地域初の開催を通じてMDSAPの国際的な発展に日本が貢献~

 医療機器単一調査プログラム(MDSAP: Medical Device Single Audit Program)は、当該プログラムに加入する規制当局が共同で、医療機器の製造管理及び品質管理システム(QMS)に関する調査を行わせる民間の第三者調査機関(MDSAP調査機関)を評価・認定し、調査の品質を確保するとともに、MDSAP調査機関が実施したQMS調査の報告書や認証書を各国の規制業務に活用することを目的とした国際的な枠組みです。MDSAP調査の成果物の活用は、各国が医療機器製造所に対して行うQMS調査の重複解消に資するものであり、世界保健機関(WHO)が世界の薬事規制当局に推奨する「リライアンス」の一形態です。
 日本は、米国、カナダ、オーストラリア及びブラジルとともに、MDSAPを運営する規制当局協議会(RAC: Regulatory Authority Council)のメンバーとして、制度の運営及び発展に深く関与しています。
 MDSAPフォーラムは、RACメンバー国を中心にこれまで北米、南米及び欧州で開催されてきましたが、アジア太平洋地域では初めて日本が主催国となり、2026年6月15日(月)から19日(金)まで京都において一連の会議を開催しました。

1. 規制当局、産業界、MDSAP調査機関等によるオープンセッション
 6月 16 日(火)及び17日(水)に開催されたオープンセッションでは、規制当局、産業界、MDSAP調査機関等の関係者から積極的な参加がありました。

  • 世界各国より過去最大の約130名が対面参加、約90名がWeb参加しました。
  • 日本はアジア地域等のMDSAP未加入国及びSEARN(南東アジア規制当局ネットワーク)を招待し、アジア太平洋地域におけるMDSAPの理解促進及び普及拡大に向けた機会を創出しました。
  • MDSAP未加入国のインドネシア、タイ、ベトナム及びエジプトは対面参加、インドはWeb参加し、SEARNの事務局並びに加盟国であるスリランカ及びブータンは対面参加しました。
  • RAC構成当局による制度運営状況や今後の取組が紹介されました。
  • 公式オブザーバー※1から各地域における規制動向やMDSAPとの連携状況について報告が行われました。
  • アフィリエイトメンバー※2によるMDSAP調査の成果物に関する現在の活用状況や導入時の経験が共有されました。
  • MDSAP未加入国及びSEARNからMDSAPへの期待や加入・活用に向けた取組、課題等について発表が行われました。
  • 産業界から新たに発足されたMDSAPインダストリーグループ※3の活動計画等が共有されました。
  • MDSAP調査機関からの運用上の課題や改善提案等が共有されました。
  • これらを通じ、MDSAPの更なる活用促進、アジア太平洋地域を含む加入国・関係国との協力強化及び制度の継続的改善に向けた活発な意見交換が行われました。

※1 公式オブザーバー:正式なメンバーではないが、RACの活動に貢献し、又はMDSAPの運営を観察する規制当局を指す。EU、シンガポールHSA、英国MHRAが該当するが、例外としてWHOを含む(2026年7月現在)。

※2 アフィリエイトメンバー:MDSAPに参画し、MDSAPに関する理解を有するとともに、自国・自地域の規制枠組みに基づき、製造業者のQMSを含む適用される医療機器の規制要求事項への適合性評価において、MDSAP調査の成果物を活用する規制当局を指す。該当する国・地域は<参考>の英語ウェブサイトから確認可能(2026年7月現在、8カ国)。

※3 MDSAPインダストリーグループ:医療機器メーカー等の産業界関係者から構成され、MDSAPの運営、産業界が直面する課題及びMDSAPの改善機会に関する業界の意見・知見をRACに提供し、RACへの支援や提言を行う組織として、2026年5月に新設された。
 
2. 規制当局及びMDSAP調査機関によるクローズドセッション
 6月15日(月)、18日(木)及び19日(金)に開催されたクローズドセッションでは、MDSAP未加入国、アフィリエイトメンバーやMDSAP調査機関を対象としたMDSAPトレーニングが実施され、MDSAPの概要や各規制当局における活用状況等について理解を深める機会が提供されました。このほかMDSAP調査における個別事例を用いたワークショップが開催されるなど、より実務的な課題について活発な意見交換が行われました。
 また、クローズドセッションと並行して開催されたMDSAP RAC会議では、MDSAPの運営状況や今後の取組方針等について議論が行われ、今後も加入規制当局間の緊密な連携のもと、MDSAP調査の品質、一貫性及び効率性の更なる向上を図り、医療機器規制における国際協力を一層推進していくことが確認されました。
 
3. 今後の予定
 2027年に次回MDSAPフォーラムを開催予定です(開催地未定)。
 
<参考>
・MDSAPに関する業務(PMDAウェブサイト)
https://www.pmda.go.jp/review-services/reexamine-reevaluate/registered-cb/0003.html
 
・2026 MDSAPフォーラム開催情報
https://2026mdsapforum.omcst.org/
 
・MDSAPの概要(英語)
https://www.mdsap.global/about/what-mdsap