2026年5月20日 第3回人口動態統計のICD-11準拠の統計分類適用に係るワーキンググループ 議事録

政策統括官付参事官付統計企画調整室

日時

令和8年5月20日(水) 14:00~14:27

場所

厚生労働省政策統括官(統計・情報システム管理、労使関係担当)内会議室

出席者

構成員(五十音順、敬称略、◎:主査)
  •  石井  太
  • ◎大久保 一郎
  •  田宮  菜奈子
  •  樋田  勉
  •  別府  志海
事務局
  •  原口政策統括官
  •  髙橋参事官(企画調整担当)
  •  飯島統計企画調整室長
  •  篠山審査解析室長
  •  村田統計管理官(人口動態・保健社会統計室長)
  •  黒木人口動態・保健社会統計室長補佐
  •  成井人口動態・保健社会統計室長補佐
  •  中山人口動態・保健社会統計室死因分類基準指導官

議題

  1. 人口動態統計の ICD-11 準拠の統計分類適用に係るワーキンググループ報告書(案)について
  2. その他

議事内容

○飯島統計企画調整室長
定刻になりましたので、ただいまから第3回人口動態統計のICD-11準拠の統計分類適用に係るワーキンググループを開催いたします。委員の皆様方におかれましては、お忙しい中御出席いただき誠にありがとうございます。
 本日の出席状況ですが、全ての委員の皆様に御出席いただいております。
 それでは、以後の進行につきましては、大久保主査にお願いいたします。
 
○大久保主査
 皆様、本日はお忙しい中お集まりいただきまして、誠にありがとうございます。
 それでは、議事を進めていきたいと思います。本日の議題ですが、2つあります。1つ目が「人口動態統計のICD-11準拠の統計分類適用に係るワーキンググループ報告書(案)について」、2つ目が「その他」となっております。円滑な議事の進行に御協力いただければ幸いです。
 まず、1つ目の議題として、先ほどお話しましたが、人口動態統計のICD-11準拠の統計分類適用に係るワーキンググループ報告書(案)についてです。こちらは、令和7年10月開催の第1回ワーキンググループから議論を重ねていただいた内容を報告書(案)として、委員の皆様の御意見を基に事務局にて作成していただきました。事務局から御説明いただいた後、当ワーキンググループとして、報告書の取りまとめを行いたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
 それでは、事務局から御説明をお願いいたします。
 
○村田統計管理官
 人口動態・保健社会統計室統計管理官の村田です。まず、資料1を御覧ください。第2回ワーキンググループの後、各種死因分類表について改めて確認したところ、幾つか訂正点がありますので、御説明いたします。
 まず、資料1の1ページを御覧ください。『死因基本分類表』に関する訂正です。赤字・下線で訂正箇所をお示ししておりますが、こちらは人口動態統計で追加する細分類項目の分類名の訂正です。ほかの分類の分類名と平仄をそろえるなどしており、例えば一番上の橙色で囲った所では、訂正前の「他に分類されない」というのを、訂正後は「その他又は詳細不明の」としております。
 次に、2ページを御覧ください。WHOの原死因選択ルールにおいて原死因には用いないとされている分類を、『死因基本分類表』から除くこととしたところですが、改めて確認したところ、WHOの原死因選択ルールにて、前回原死因には用いない分類としていた「胎児又は新生児に特異的な一過性内分泌又は代謝障害」のうち、一部の分類は原死因に用いることができるとされておりましたため、その分類を『死因基本分類表』に追加いたします。
 具体的には、左側の下の表に記載しております。当該分類の範囲に含まれている基本分類コードの一覧がありますが、これらのコードのうち緑色で示したコードが、原死因に用いることができるとされており、その分類を追加しております。また、灰色で示したコードは、原死因には用いないとされていますので、「原死因には用いない分類」として、これらの分類を記載する形に訂正いたします。
 3ページを御覧ください。こちらは、『乳児死因簡単分類表』に関する訂正です。赤字・下線でお示ししたように、「不慮の転落」の死因基本分類コードの範囲を訂正しております。
 訂正点は以上です。今回、各種死因分類表について改めて確認したところでは、このほかには問題はありませんでした。なお、この後御説明するワーキンググループ報告書(案)には、今見た訂正点について反映しております。
 それでは続きまして、資料2-1です。ワーキンググループの報告書の案になります。こちらの資料2-1と、資料2-2に付けております別添「人口動態で用いる各種死因分類表(ICD-11準拠)」、これら2つをセットで報告書としております。中間まとめで第1回ワーキンググループまでの結果を取りまとめておりましたが、今回最終結果を取りまとめるに当たり、若干の修正を加えた上で、第2回ワーキンググループ以降の結果を追加しております。中間まとめからの変更点につきましては、資料2-3にまとめておりますので、詳細は適宜御覧いただくこととさせていただき、私からは主な変更点と新たに追加した部分を中心に御説明いたします。
 3ページです。下の部分に「死因分類表の種類」の表がありますが、こちらは分かりやすくするために、掲載場所を丸2の検討結果から丸1検討の方向性に移動しております。
 続いて4ページです。上の表の一番下の枠の所に『感染症分類表』についての記載がありますが、こちらにおきまして感染症法の正式名称を記載しております。それから、下の部分には、分かりやすくするために、「人口動態統計で用いる各種死因分類表」の図を新規で追加しております。
 少し飛びまして、10ページです。(4)『死因基本分類表』について、第2回ワーキンググループで検討した内容を追加しております。丸1の検討の方向性では、(イ)原死因には用いない分類についての記載を追加いたしました。また、丸2の検討結果では、次の11ページの下の部分になりますが、『感染症分類表』関連につきまして、「『感染症分類表』の分類項目を把握するために必要な細分類項目を設ける。なお、その際は、ICD-11の分類範囲がおおむねICD-10と同様の範囲となるよう配慮した」としております。
 続く12~13ページにかけては、『死因基本分類表』の細分類項目についてまとめた表を掲載しております。
 次に14ページです。(イ)原死因には用いない分類についての検討結果です。2段落目ですが、「以下の表の原死因には用いない分類については、現行同様に『死因基本分類表』から除くことが適当である。また、総務省告示の統計基準である《基本分類表》との差異が分かるよう、原死因には用いない分類として示すこととする」としております。なお、こちらの表は、先ほど資料1で御説明した訂正点を反映したものとなっています。
 続きまして18ページです。(6)『死因年次推移分類表』についての検討結果の所ですが、文章の最後に第2回ワーキンググループでの結論を追加しており、「第2回ワーキンググループにおいて、ICD-10の分類項目と同じ順番とすることが適当とされた」としております。
 少し飛びまして、25ページです。ここからは第2回ワーキンググループの内容になります。新規で追加しております。まず、(9)『感染症分類表』についてです。丸2の検討結果として、「『感染症分類表』については、感染症法に基づく感染症について対応する分類項目となっているところ、基本的には現行の分類をそのまま用いるのが適当である」としております。また、ただし書で、「分類名も基本的には変更しないが、以下については、感染症法に従った名称となるよう分類名を変更する」としており、変更する分類名を列挙しております。
 続きまして29ページです。こちらは、ワーキンググループの2つ目の検討内容、ブリッジコーディングについてです。まず、課題としては、「人口動態統計の死因統計におけるICD-11適用の影響を把握する必要があるため、ブリッジコーディングを実施する予定としている。その際、どの程度のブリッジコーディングを実施するべきか、その技法について、妥当性を検討する必要がある」としております。丸1の検討の方向性の所は、第2回ワーキンググループの資料を基に記載しており、次の30ページの(イ)ブリッジコーディングの技法の検討につきましては、ワーキンググループでお示しした図を入れて説明しております。また、中段からですが、参考として自動コーディングやOKデータ、MCデータといった用語についても説明を加えております。
 続きまして31ページです。検討の結果です。まず、(ア)ブリッジコーディングの対象につきましては、「ブリッジコーディング実施時点で最新の確定数である令和8年確定数(1年間分)とするのが適当であるとしております。それから、(イ)ブリッジコーディングの技法については、「検討の結果、ICD-11への変更の影響を分析するに当たり、以下の改良案とするのが適当である」としております。具体的にはここに記載のとおり、まず、全数を自動コーディング後、目視確認不要のOKデータと、目視確認を要するMCデータに振り分け、OKデータについては全数を用い、MCデータについてはICD-10の死因簡単分類別に層化抽出をした上で、目視確認し、原死因を選択したものを用いる。最後に、OKデータの全数と、MCデータからの抽出データに対し抽出率の逆数を掛けて復元した数、これらをICD-11の死因簡単分類別に集計する、というのが改良案の技法になります。
 31ページの一番下の段落では、ワーキンググループにおける委員の先生方からの御意見を記載しており、「この点について、ブリッジコーディングは改正の影響を見る上で極めて重要であり、今回の技法は、出現度の低い分類も網羅的に把握し、多くの調査票を有効に活用できるよう精緻に考えられており、適当であるとの意見があった」としております。
 続きまして32ページ、冒頭の所ですが、こちらも委員の方からありました御要望を記載しております。「なお、ブリッジコーディングのデータは継続的な死因の観察にとって重要であるため、マイクロデータを残し、研究で使用できるように検討してほしいとの要望があった」としております。
 33ページです。ここでは、MCデータの抽出数の設定方法、それからブリッジコーディングの具体的イメージについて、記載しております。
 最後に34ページです。こちらが本ワーキンググループのまとめになります。「次のとおり結論を得ることができた」ということで、まず1つ目の各種死因分類表につきましては、死因分類表の種類については現行と同様とする。そして、人口動態統計で用いる各種死因分類表については、別添の「人口動態統計で用いる各種死因分類表(ICD-11準拠)」のとおりとする、としております。次に、ブリッジコーディングにつきましては、まず、ブリッジコーディングの対象データは令和8年確定数(1年間分)とする。そして、ブリッジコーディングの技法は以下のとおりとする、として、改良案の内容を記載しております。私からの説明は以上となります。
 
○大久保主査
 どうもありがとうございました。ただいま御説明のあった事項について、御意見や御質問等がありましたら御自由に御発言をお願いいたします。委員各位の御意見等は反映されているとは思いますが、委員の意向が十分に伝わっていない、ニュアンスが異なる、また、よりふさわしい表現があるなどありましたら、遠慮なく御発言いただければと思います。いかがでしょうか。石井先生、どうぞ。
 
○石井委員
 報告書の取りまとめ、どうもありがとうございます。内容については全く異存はございません。特に、32ページの所で、ブリッジコーディングのマイクロデータを残し、研究で使用できるようにということを報告書に記していただいたことを非常に評価したいと思います。具体的な検討のほうもどうぞよろしくお願いいたします。
 
○大久保主査
 ありがとうございます。これは、これから厚労省の側で検討していくというところで。
 
○村田統計管理官
 事務的な手続なども確認させていただいた上で、どのような形が可能かを検討させていただこうと思っております。よろしくお願いいたします。
 
○大久保主査
 ほかに、いかがでしょうか。
 ちょっと私から確認です。ブリッジコーディングですが、実際に行うのは令和8年確定数というと、実際、確定するのは令和9年度になる、令和9年度の秋ぐらいですか、いつ頃になるのでしょうか。
 
○村田統計管理官
 令和8年の確定数がまとまるのが令和9年9月ぐらいになりますので、その確定数を用いてブリッジコーディングを行うことになります。
 
○大久保主査
 1年半後ぐらいですね。
 
○村田統計管理官
 はい。
 
○大久保主査
 分かりました。ありがとうございます。ほかに、いかがでしょうか。内容の確認等でも構いませんが。皆さんの御意見が大体反映されていると思いますけれども。よろしいでしょうか。別府先生、よろしくお願いします。
 
○別府委員
 社人研の別府です。報告の取りまとめをどうもありがとうございます。報告書の内容とはちょっと直接ではないのですが、このブリッジコーディングされたデータの公表の仕方はどのような形をお考えかということをお伺いさせていただきます。確定と同時に公表される御予定なのか、それとも、それとは別に、年末なり、年度末といったタイミングで公表していかれるのか、その辺のところを。
 
○村田統計管理官
 今後の作業状況を見ないと確定的なことは言えないのですが、今、考えていることとしては、確定数の公表の際には、何かしらのブリッジコーディングの結果をお示しして、前の年の結果と見比べられるようにしたいと思っております。ただ、そこでどこまで詳細な結果を出せるかはわかりませんので、場合によっては、令和9年の確定数のときに公表した後で、もう少し詳細なものを後で出すのか、ちょっとそのあたりは作業の進捗次第なので、今の段階ではっきりと言えないのですが、大体そのような感じで進めさせていただきたいと思っております。
 
○別府委員
 よろしくお願いいたします。
 
○村田統計管理官
 はい。
 
○大久保主査
 どうもありがとうございます。ほかに、いかがでしょうか。田宮先生、何か御意見はいかがですか、特にないですか。
 
○田宮委員
 事前のときに、先ほどあったように、ブリッジコーディングに関しては、なお書ではっきり書いていただいていて、……新旧ブリッジについて、目立つ所に大きく。なお書の所に、データについてきちっとブリッジコーディングができるように、研究にも使えるようにということをお願いしてきたことが書いてあったので、よかったと思います。あと、前後の表もすごく分かりやすくなっていたので、これでよろしいと思いました。
 
○大久保主査
 ありがとうございます。樋田先生、いかがですか。
 
○樋田委員
 取りまとめ、ありがとうございました。特に修正意見等はありません。事前説明の際に細かい点でコメントを差し上げましたが、この点についても御対応いただきましてありがとうございました。以上です。
 
○大久保主査
 どうもありがとうございました。各委員から一言ずつ御発言いただき、特に問題ないということでしたので、本議題については御意見等はないと、特別に修正する部分はないということで、事務局の御提案のとおり進めていただくようお願いいたします。皆様、よろしいでしょうか。異議はないということで進めさせていただきます。
 また今後、更に事務局側で精査し、誤字や脱字等、修正の必要が生じた際には主査の私に一任いただく形として考えておりますので、併せてよろしいでしょうか。異議がないということで、これで進めさせていただきます。
 なお、本日、御了承いただいた報告書については、厚生労働統計の整備に関する検討会の開催要綱に基づき、今後、開催される同検討会に御報告をさせていただくことになりますので、これも併せて御承知いただければと思います。よろしくお願いいたします。
 それでは、議題1が終了いたしました。最後に議題2「その他」、事務局から何かありますか。
 
○飯島統計企画調整室長
 事務局からは特段ございません。
 
○大久保主査
 ありがとうございます。特にないということです。それでは、本日、予定しておりました議題は以上となりますが、全体を通して、報告書のことでも、ちょっと言い忘れたということでもあれば、最後、御意見や御質問等があればお受けいたしますが、いかがでしょうか。よろしいでしょうか。
 予定よりも早いですが、本日の議題は全て終了いたしました。また、本ワーキンググループも本日をもって終了となります。委員の皆様におかれましては、これまで御多忙の中、活発な御議論いただきまして誠にありがとうございます。どうもお疲れさまでした。それでは、事務局へお返しいたします。
 
○飯島統計企画調整室長
 皆様、本日はお忙しい中、御出席いただきありがとうございました。これまで3回にわたって御議論いただきました結果を報告書としておまとめいただき、感謝申し上げます。本日、おまとめいただきました報告書は、後日、厚生労働省ホームページへ掲載いたしますので、掲載した際には改めて御連絡申し上げます。
 それでは、今回で本ワーキンググループは終了となりますので、政策統括官の原口から一言、御挨拶申し上げます。
 
○原口政策統括官
 政策統括官の原口でございます。委員の皆様方におかれましては、令和7年10月から本日まで3回にわたりまして、御多忙の中、精力的に御議論いただき、心より御礼申し上げます。
 本ワーキンググループでは、死因分類で用いているICD-10準拠の統計分類をICD-11準拠に変更することに伴いまして、人口動態統計におけるICD-11での死因分類の表章、ICD-10とICD-11の新旧分類による集計比較を行う、いわゆるブリッジコーディングの技法について検討を行うなど、多岐にわたるテーマにつきまして御議論の上、本日、取りまとめいただきました。本ワーキンググループでは、御指摘等を踏まえまして、今後も引き続き人口動態統計の品質向上に取り組んでまいりたいと考えております。
 本日をもちまして本ワーキンググループは終了となりますけれども、今後とも、引き続き皆様方のお力添えをいただきますよう、この場をお借りしてよろしくお願いいたします。
 
○飯島統計企画調整室長
 これをもちまして、第3回人口動態統計のICD-11準拠の統計分類適用に係るワーキンググループを終了させていただきます。お忙しいところありがとうございました。
 
(了)

照会先

政策統括官付参事官付統計企画調整室

電話:03-5253-1111(内線7373)