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2026年3月23日 第2回縦断調査(出生児・成年者)の特別報告に関する研究会議事録
政策統括官付参事官付世帯統計室
日時
令和8年3月23日(月)14:00~14:50
場所
厚生労働省共用第9会議室(中央合同庁舎第5号館12階)
出席者
- 構成員(五十音順、敬称略、◎:座長)
-
- ◎泉田 信行
- 岩澤 美帆
- 卯月 由佳
- 夏 天
- 黒川 すみれ
- 毛塚 和宏
- 斉藤 知洋
- 榊原 賢二郎
- 下瀬川 陽
- 内藤 朋枝
- 西村 仁憲
- 南 拓磨
- 守泉 理恵
- 事務局
-
- 原口政策統括官
- 河野政策立案総括審議官
- 髙橋参事官(企画調整担当)
- 笹木世帯統計官
- 菅沼縦断調査管理官
- 清水世帯統計室長補佐
- 原口世帯統計室長補佐
議題
1 研究テーマ・分析方法について
2 令和8年度の研究スケジュールについて
3 その他
2 令和8年度の研究スケジュールについて
3 その他
議事
○笹木世帯統計官
では定刻より若干早いですが、皆様お揃いのようでございますので、ただいまから第2回縦断調査(出生児・成年者)の特別報告に関する研究会を開催させていただきます。委員の皆様方におかれましては、お忙しい中御出席いただきまして、誠にありがとうございます。本日の委員の出席状況でございますが、西村幸満委員が御欠席となっております。それでは、以後の進行につきましては、泉田座長にお願いします。よろしくお願いいたします。
○泉田座長
皆様、本日はお忙しい中お集まりいただきましてありがとうございます。それでは早速ですが、議事を進めていきたいと思います。議事次第のほうを御覧いただきますと、3点、「1.研究テーマ・分析方法について」「2.令和8年度の研究スケジュールについて」「3.その他」となっております。
本日の研究会は議事次第にあるとおり、15時までを予定しているのですが、時間を過ぎる可能性もありますので、その場合は御予定のある方は御退席いただいて結構です。それではよろしくお願いいたします。
○菅沼縦断調査管理官
それでは資料について、事務局のほうから説明をさせていただきます。資料1を御覧ください。各委員から御提出いただきました研究テーマ・分析方法案に関する資料となっております。それでは1ページを御覧ください。1ページ、2ページは研究テーマ案の一覧となります。2ページの南委員、岩澤委員、守泉委員は共同研究となっております。複数のテーマを設定していただいた委員もいらっしゃり、計15テーマとなっております。出生児、成年者につきまして利用されるデータについてチェックをさせていただきました。それでは、御提出いただきました研究テーマ案等につきまして、概要を御紹介させていただきます。
4ページを御覧ください。泉田委員の研究テーマとなります。研究テーマは、「生活の支え方の変化についての分析」でございます。就職氷河期世代、家計を誰が支えているか、その変化、結婚状況、就業状況などの関連について分析を行っていただくものでございます。
5ページを御覧ください。同じく、泉田委員の研究テーマとなります。研究テーマは、「子どものけがの関連要因についての分析」でございます。特に低年齢のこどもの怪我について、出現頻度、関連要因の分析を行っていただくものとなっております。
7ページ、8ページを御覧ください。卯月委員の研究テーマとなります。研究テーマは、「子どもの社会経済的背景が学校生活に及ぼす影響に関する出生コーホート間比較」でございます。8ページの分析課題といたしまして、世帯の社会経済的背景がこどもの学校生活に及ぼす影響が平成22年出生児において、平成13年出生児よりも縮小しているかの分析を行っていただくものでございます。
10ページを御覧ください。10ページは、夏委員の研究テーマでございます。研究テーマは、「家族形態、ライフステージと子どもへの関わりに関する分析」でございます。家庭内の育児分担等、家族形態の変化、祖父母同居、親の不在等に着目し、家族形態の変化がこどもへの関わりに与える影響を検証していただくものでございます。
12ページを御覧ください。12ページは、黒川委員の研究テーマとなります。テーマは2つございます。1つ目は、「若年期の職業経歴の世代間比較分析」でございます。およそ30歳までの職業経歴、初期キャリアについて、世代間で分析していただくものでございます。2つ目のテーマは、「初期キャリア形成に関する分析」でございます。初期キャリアの分化要因、早期離職と職場定着の要因等についての分析を行っていただくものでございます。
14ページを御覧ください。14ページは毛塚委員の研究テーマとなります。テーマは2つございます。1つ目のテーマは、「コロナ禍は離婚を促進したか?」です。夫婦の同居時間の影響等を分析していただくものでございます。2つ目のテーマは、「交際ステータスまで込めた初婚状態への推移確率の推定」です。地域差、コロナの影響の推定も含んだ分析を行っていただくものとなります。
16ページを御覧ください。16ページは、斉藤委員の研究テーマとなります。研究テーマは、「夫婦の働き方・家事育児分担・追加出生に関する分析」でございます。夫婦の働き方と家庭内役割分担が追加出生に及ぼす影響と、その時代的変化を明らかにしていただくものとなります。
19ページを御覧ください。19ページは、榊原委員の研究テーマとなります。研究テーマは、「子育て費用に対する子どもの病気による影響の分析」でございます。こどもに慢性疾患等がある場合の育児にかかる費用や教育費のような医療以外の費目について分析していただくものとなります。
21ページを御覧ください。21ページは、下瀬川委員の研究テーマとなります。研究テーマは、「学校中退者は『不利』からいかにして脱出するのか」でございます。学校中退経験者の職業的キャリアへの影響、脱出を促進・阻害する要素、職業以外への長期的な影響を分析していただくものとなります。
23ページを御覧ください。23ページは内藤委員の研究テーマとなります。研究テーマは、「働きやすい労働環境が既婚女性の離職行動に与える影響」でございます。24ページのとおり、成年者調査で把握しているいくつかの子育て支援制度における「利用の雰囲気」を働きやすい職場環境の代理変数として用いることを検討されております。25ページは、データとモデルとなります。
27ページを御覧ください。27ページは、西村幸満委員の研究テーマとなります。研究テーマは、「就職氷河期世代前後の男性稼ぎ主モデルの実態把握と動態の分析」でございます。夫がフルタイム労働、妻が専業主婦やパートといった男性稼ぎ主モデルについて、国内と海外の差異を検討する、国内の世代間の差異を検討していただくものとなります。28ページは分析方法となっております。
30ページを御覧ください。30ページからは西村仁憲委員の研究テーマとなります。研究テーマは32ページのとおり、「学校における学習内容の変化(学習カリキュラムの違い)と進路選択及び職業選択との関係を検証」でございます。学習指導要領の改訂と進路選択、職業選択との関係を検証していただくものとなります。
34ページからは、南委員、岩澤委員、守泉委員の研究テーマとなります。研究テーマは「1980年代生まれの出生力」でございます。35ページのとおり、1980年代生まれの世代において、婚前妊娠の有無等、第1子妊娠の意図を踏まえた出生力の把握、出産後の出生意欲の変化の観察を行っていただくものでございます。
資料1に関する御説明は以上となります。私の説明では不十分な箇所もあったかと存じます。必要に応じまして、補足等をしていただければ幸いでございます。どうぞよろしくお願いいたします。
○泉田座長
ありがとうございました。皆様から提出いただいたテーマについて、分析方法案に関する質問や意見交換を行えればと思いますが、補足的に質問されたい方がいらっしゃいましたら、積極的にお願いします。いかがでしょうか、大丈夫でしょうか。
では、資料1の最後の36ページを見てください。1回目の研究会の資料からの再掲ですが、研究テーマ案として、5番目、「厚生労働行政における縦断調査データの有用性を検証するため、多方面の分野からの分析を試みる」とあります。御提出いただいた研究テーマ案は割とバランスが良かったなという気がしますが、もしバッティングがあるかもしれないというところがあれば、守備範囲はどこかというところと、軽いちょっと意見出しみたいなものもあっても良いのかなというように考えております。その点も含めまして、何か質疑あれば、是非積極的にお願いします。
なさそうですかね。ではすみません、口火を切らせていただきますけれども、毛塚先生の分析なのですけど、これは面白いなと思っての質問です。コロナ禍が離婚を促進したかというもので、コロナ期に結婚した人間としてはですね、逆向きもあるのではないか、とも考えられますが、それは2番目の研究テーマのほうで拾える。1番目は離婚に焦点化した分析であると、そういうイメージで捉えてよろしいですか。
○毛塚委員
御質問いただきありがとうございます。そうですね、1番目は確かに両方まずあるとの認識はありまして、要するに夫婦関係というのが、同居時間というか、会話時間が増えると夫婦関係が良好になるというのは、先行研究があがっている。それは元々の夫婦関係が良かったらのことであって、例えば、いわゆる同居時間が増えることによって、例えばDVのリスクが増えるとか、いわゆる社会保障的なリスクも増加する可能性もある。それが端的な現れとして、離婚として、一応観測可能な形として出るのではないか、案1で考えていたのはそういうことです。案2に関しては、そこまで夫婦関係の流れまで踏み込めてはいないところではあるのですけど、案1をメインで置いて、案2も頑張れればなと思いつつというところではあるのですが、確かにそうですね、結果的に総合的なというか補完的な分析にはなり得るのかなと思っています。私からは以上です。ありがとうございます。
○泉田座長
ありがとうございました。毛塚先生に最初にお話しいただいたのは、タイトルにコロナ禍というのが入っている。先ほどの36ページのテーマ案の4をもう1回見ていただきますと、「この世代はコロナ禍を経験していることから、その影響について分析を試みる」ということで、毛塚先生はコロナ禍を焦点にしているので、この研究テーマ案のようにフィットして良かったなと思います。ついでに申し上げますと、3番目、「居住地や転居に関する影響について分析を試みる」というところも、テーマ案の中に入っているので、その点について、皆さん御自身の研究についてお考えがあれば。書いていない場合は追加的に御説明いただければと考えています。どうでしょう、もうちょっと場を温めたほうがよろしいでしょうか。では、斉藤委員お願いします。
○斉藤委員
社人研の斉藤と申します。まず下瀬川先生の資料について1点と、あと事務局に対して御質問を1点させていただければと思います。
下瀬川先生の資料21ページ目ですが、成年者縦断調査で中退者の分析ができることを初めて知りましたけれども、高校中退というのが、第1回調査で大体2~3%で、大学中退で大体2%弱ということですが、これはその他の学術調査と比較して大体このぐらいの割合として発生するものなのか、つまり成年者縦断調査の代表性といいますか、比較的高めに割合が出ているのか、あるいはなかなか捕捉できていないのかというところをお聞かせいただければと思います。
2点目が事務局に御質問なのですけれども、前回の研究会では、委員の研究関心・研究テーマをこの第2回で広く拾って、場合によっては、本省から追加の研究テーマについて、希望を出させていただくかもしれない、とお話があったと思います。今のところ何か追加で行うべきテーマ等がもしございましたら、お聞かせいただければと思います。以上です。
○泉田座長
はい、ありがとうございます。まず下瀬川先生お願いします。可能な範囲で大丈夫です。
○下瀬川委員
御質問ありがとうございます。作新学院大学の下瀬川です。ここでの比率が、他の調査に比べてどうなのかという点ですけれども、普段私は大学中退者を中心に研究をしているので、こちらは他の二次分析をしたことがあるデータと比べて、そんなに大きく変わらないかなという印象です。大体2%か1%ちょっとというぐらいなので、そんなに大きく変わらないかなという印象です。高校中退に関してはちょっと確実なことが分からないので、確認して後ほどお答えさせてください。文部科学省で発表している値とも、大学に関しては、そんなに大きく乖離していないという印象です。以上です。
○泉田座長
はい、ありがとうございました。次に事務局お願いします。
○菅沼縦断調査管理官
事務局側に御質問をいただきました、今回テーマを設定していただきまして、事務局側から追加的に分析依頼があるかというところですけれども、先ほど、泉田座長からもお話がございましたとおり、幅広くテーマを設定していただいておりますので、現時点でここのところをもう少し補強してほしいというようなものは特に今のところございません。ただこれから分析していく中で、こんなことも調べられるんじゃないかといったものを発見されるかと思いますので、さらにこの設定していただいたテーマに限らず、何か発見があれば追加的に研究をしていただければと思います。よろしくお願いいたします。
○斉藤委員
承知いたしました。ありがとうございました。
○泉田座長
はい。いかがでしょう。相互に理解を深める良い機会ですので、敬意を持って質問していくということで、どんどん意見交換していただければと思います。特になければ、私からどんどん振って参ります。南委員他、3人の研究ですけれど、近藤絢子先生とか、もしくは氷河期世代とポスト氷河期の研究をしている先生方が、氷河期と氷河期後の差は大きくないけれど、その前のバブルのときと比べるとそれぞれ有意に違うんだ、という知見の蓄積が進んできているのかなと思うのですけど、今回は全部3グループ分けて分析されるということで良いのですかね。
○南委員
社人研の南です。御質問いただきありがとうございます。
そうですね。就職氷河期前後世代ということで、3グループに分けて研究するかということで、それはおっしゃるとおりです。前、氷河期世代、その後ということで、分析させていただこうと思っています。ちょうどその35ページの資料右のところに近藤絢子先生の書籍を引いてきていますが、実は引いてきているのは、卒業年の部分だけですね。卒業年と世代区分の対応だけをあくまで実は引いてきまして、生まれ年は、実はこれこの縦断調査ではないのですけど、実は我々の社人研で実施している出生動向基本調査から拾ってきた対応年ということで、実はよく見ていただくと、その微妙に幅が違うのです。実はその5年、卒業年の幅があるはずなのに、生まれ年は4年しかない、とかぴったりは対応していない。要は、中退ですとか、そういったものでブレたり、卒業している学校の種類の割合が変わることによってブレているところがあると思っていまして、その辺りも勘案して分析できたらなと思っております。
○泉田座長
ありがとうございます。ちなみに卒業時なので、中退の方は1つ前の学歴に戻って設定されるのかという、その微妙なところをどうされるのですか。
○南委員
ひとまずは、今回は戻らずに中退した学校を中退したということで、データを持たせて分析しようと思います。ただちょっと今回初めてそうやって精緻に分析していきますので、どういうふうになるのか分からない。一旦やってみて、これではとなれば、1つ前の学歴に戻すなどを考えていけたらなと思います。
○泉田座長
そうやって深く使っていただくほうが良いと思います。データの精度が発揮されると思いますので、頑張ってください。非常に関心をもっております。
○岩澤委員
補足して良いですか。
○泉田座長
はい、どうぞお願いします。
○岩澤委員
南委員と一緒に分析しております社人研の岩澤と申します。まさにこの研究は、近藤絢子先生が本を出す前からいろいろ私も研究を聞いていて、この世代というのは、将来人口推計をするところでもすごく重要な世代なのですけれども、ポイントとしては、氷河期卒業年に景気が悪かったというのもありますし、それから実はこの時期に、ここにも書いてありますけれども、性行動がいろいろ変わって、婚前妊娠で結婚する方がちょっと増えた時期だったのですね。それからもう1つ、この辺りから少子化対策を拡充していったということで、この3つの効果があります。簡単に言うと、少し上がっているとか、下がっていると言ってもそれぞれどういう影響があったかというのも、ちょっと示せていないところがあったので、そこを丁寧に縦断調査でやってみようという目標になっております。
○泉田座長
ありがとうございます。他にいかがでしょうか。またまた振っていきますけど、榊原委員の研究で、こどもの健康の話が出てきていると思うのですけど、コロナの時期がどう取り扱われるのか。書いてあったら申し訳ないのですけど、もし今の段階でのお考えがあれば。
○榊原委員
はい、御質問ありがとうございます。榊原です。コロナ後遺症で病気がちになりましたとかですね、そうなるとなかなか分離が難しいなというところはあるのですが、一応それはコロナ前後で、例えば病気がちであるとかですね、あるいは具体的な慢性疾患名がいくつかある選択肢もあったような気がするのですが、そういうものを持っていることの影響がどう変わってくるのか、みたいなことはやろうと思えばできるかなと思います。
○泉田座長
はい、ありがとうございます。他はいかがでしょう。西村委員何か質問ありますか。
○西村(仁)委員
社人研の西村です。今のところは大丈夫です。
○泉田座長
西村委員の学習内容の変化、学習指導要領改訂とか、事例としてありますよというところがありましたけど、そこは、コロナの影響は検出されないのですよね。
○西村(仁)委員
実は想定していたのは、平成20年から21年の改訂、大体2001年1月生まれの方が小学校3年生ぐらいから、平成20年の改訂に入ると。2001年7月の方ですか、この方は大体小学校2年生ぐらいから改訂に入ると。まさにその改訂の導入の違いが、つまり改訂を行った教育カリキュラムを受けた期間が変わってくるのですね。その違いをうまく利用して、その効果を検出しようというアイデアです。コロナは、実は想定していなかったのですけれども、今後その分析を入れたほうがよろしいということであれば、何かこうひねり出すとかあります。以上です。
○泉田座長
無理にやってほしいということじゃないのですけど、外的な影響としては、カリキュラム自体を変えたわけじゃないかもしれないですけど、カリキュラムの運用の仕方みたいなところに影響したのかどうかみたいなのがあるのかなと。外的にそういうことの影響があるのだったら、拾えるのかもしれないし、データの期間の問題でちょっと難しいかもなというところもあったかなと。
○西村(仁)委員
地域差というお話があったのですが、コロナの影響で地域差があれば、まさにそれを自然実験として使うというのは、今お話していて、ひとつアイデアとしてあるのかなと思いますね。
○泉田座長
地域的な流行で違うところを使うみたいな。ありがとうございます。では、黒川先生、せっかくお越しいただいたので。
○黒川委員
福岡県立大学の黒川と申します。よろしくお願いいたします。私は、若年期の職業経歴の分析を検討しているのですけれども、南委員、岩澤委員、守泉委員の御研究に、先ほどもお話にあがりました、世代区分が提示されているのですけれども、私もその若年期の初期キャリアの職業経歴のコーホートの比較分析をやろうと思っています。そのときに資料35ページで御提示いただいている世代区分を参考にさせていただきたいなと思っております。必ずしも、研究会で、コーホートを揃えなければいけないというわけではないのは承知しているのですけれども、こちらの区分が非常に理解しやすく、整理されておりますので、参考にさせていただきたいと思っております。
○泉田座長
はい、ありがとうございます。そういった、横の連携みたいなのが非常に研究を進める上で、生産的な研究を進める意味ですごく重要だと思うので、今みたいに意見交換していただけるとすごくありがたいです。夏委員、何かありますか。
○夏委員
国立社会保障・人口問題研究所の夏です。卯月先生に御質問があります。私は、こどもの家庭環境の分析を行おうと思っているのですけれども、卯月先生の統制変数の中で、例えばひとり親とかそういった変数をみるご予定があるのか、お話を伺いたいと思います。
○卯月委員
御質問ありがとうございます。国立教育政策研究所の卯月と申します。私の資料で、統制変数のうち親の変数に関しては、学歴だけ書いているのですけれども、もちろんひとり親等もできれば変数として追加することを検討したいと思います。前に全国学力・学習状況調査の分析をした際に、そのときは、世帯所得とひとり親かどうかを両方検討したら、それぞれに学力に対してネガティブな効果を与えていることが分かったので、世帯所得とは違った次元で、ひとり親というのが、こどもの教育に影響力を与える可能性はあります。そのため分析する意義があると思っております。ただ、今回そこを書かずに、親の学歴だけを書いているのは、実は親の学歴というのは、大人になってから全く変えられないわけではないのですけれども、こどもの教育のアウトカムを高めるために親の学歴の向上を目指すという政策提言は非現実的だし、たとえこどもへの成果があるとしても親の自由とバッティングする。一方で、親の学歴に絶大なる効果があることは分かっているので、それ以外の政策で変えられる変数を探すために、親の学歴を最も重要な統制変数として用いる必要があり、書いておきました。
○夏委員
ありがとうございます。一時的な貧困と慢性的な貧困についてはどう分析されるのでしょうか。
○卯月委員
ありがとうございます。こちらも重要な課題なので、是非分析したいと思っているのですが、実は日本において、慢性的貧困の効果を推定するのは結構難しいかもしれないとも思っております。ただ、やはりないわけではないと予想されるので、分析できるようにしたいと思っております。
○泉田座長
はい、ありがとうございます。内藤先生、何かこれを機会に質問はありますか。
○内藤委員
成蹊大学の内藤と申します。よろしくお願いします。非常に多岐にわたるテーマで、テーマを見るだけでも大変勉強になっております。私も今資料を探していて、どの先生のものか、ちょっと見つけることができなかったのですけど、私もDIDを使って分析しようかなと考えているのですけれども、その中で、傾向スコアでウェイトをつけてDIDを行うという分析デザインを拝見しましたので、私も使ってみようかなと考えております。私は、傾向スコアでマッチしたサンプルだけでDIDをできたらいいなと思って、それも1つ根拠としては考えているのですけれども、どうやってプログラミングするかというところをまだ一生懸命考えているという状況です。
あと、先ほどお話があったように私も研究テーマを1つしか出しておりませんので、他の先生方で、研究テーマを2つ出されている先生もいらっしゃいますので、何かありましたら、是非私も頑張ってみようかなと思っております。以上です。ありがとうございます。
○泉田座長
はい、ありがとうございました。傾向スコアのところは榊原委員だと思いますけど、何かコメントあれば。
○榊原委員
まだ手法は検討中です。ということで、改めてシャオという人のパネルデータも見たのですけど、どうも何か潜在的アウトカムをモデル化するみたいなことをやっているようなことも見えるので、その辺りはまだ検討中です。すみません。
○内藤委員
ありがとうございます。
○泉田座長
はい、いろいろ試してみていただければと思います。ところで、分析案の追加について、事務局に確認なのですけど、追加することの明示的な登録みたいなことは必要ですか。
○菅沼縦断調査管理官
研究テーマ案の追加につきましては、事前にこちらに登録してくださいということはございません。後ほど説明をさせていただきますが、今後の研究報告会で研究の途中経過を御報告いただく機会を作っておりますので、その中でこんなことを追加してみました、これから追加してみようと思いますと御説明いただければ、追加いただくに当たり、事前に登録してくださいということは特にございません。
○泉田座長
はい、ありがとうございます。では、ちょうどそういう話題が出てきましたので、令和8年度の研究スケジュールについてですね。議題2に続いて進んでいければと思います。よろしくお願いいたします。
○菅沼縦断調査管理官
それでは、資料2を御覧ください。資料2は、令和8年度の研究スケジュール案となります。1ページを御覧ください。一番上の青色の矢羽根が研究報告会でございます。年度明けは、何かとスケジュールが厳しいところがございますので、5月から毎月開催したいと考えております。毎回3名の委員から、途中経過を御報告いただきたいと考えております。報告者の予定につきましては、座長と相談し、下の表のとおり、御指名をさせていただきました。なお、報告者につきましては、あくまでも予定でございます。御都合等もあるかと存じますので、御相談をいただければと考えております。
それでは、スケジュールの中になりますが、10月の第3回研究会では、研究報告会でまとめた資料を取りまとめまして、「中間報告」ということで取りまとめたいと考えております。なお、この「中間報告」の資料につきましては、まだ精査前の資料となりますので、非公開にしたいと考えております。一方、取りまとめました「中間報告」につきましては、第3回研究会に合わせまして、省内各局、こども家庭庁、文部科学省等にも意見照会をし、内容の調整ができればと考えております。10月からの研究報告会では、2回目の経過報告として、研究結果をまとめていただければと考えております。そして、令和9年3月頃開催予定の、第4回研究会では、それらの研究成果について「結果報告」として取りまとめたいと考えております。なお、最終的には読み物となる報告書をまとめることとなりますが、その報告書につきましては、令和9年度の第5回研究会で確認し、令和9年度中の公表を予定しているところでございます。ですので、それまでは研究を継続していただいて構いません。「結果報告」につきましても、こちらもまだ最終的な報告ではございませんので、精査前ということで、こちらも非公表にしたいというふうに考えております。また、こちらの「結果報告」についても先ほどと同様、省内、関係府省に意見照会を行い、内容調整を行いたいと考えております。資料2、令和8年度の研究スケジュールに関する説明は以上となります。どうぞよろしくお願いいたします。
○泉田座長
はい、ありがとうございました。それではただいま事務局から御説明がありました、令和8年度の研究スケジュールについて、御意見・御質問等がありましたらお願いいたします。全体的なスケジュールの流れとか、研究成果の公表、非公表のところについては分析のスケジュール感に相当影響するところですので、よくよく確認していただければと思います。そして最もこの資料で揉めるかなと思っていたところは、5月頃と書いてあるところの3人の方のお名前なのですが、ここについては、いかがでしょうか。はい、よろしくお願いします。
○岩澤委員
この一番右にある、令和9年度の読み物が、第5回研究会とあるのですけど、この5回というのは、4月からありそうだということですか。
○菅沼縦断調査管理官
ちょっと資料の書き方が良くなかったと思いますけれども、令和9年3月頃に「結果報告」ということで、一定の研究結果をまとめていただくのですけれども、それから冊子の報告書を作り上げるのに、皆様に査読いただくなど、結構時間がかかると思っております。第5回研究会については、令和9年度の年末から年度末にかけてくらいかなと。1年程度ぐらいは、冊子にまとめるのには時間がかかるのかなと考えておりますので、年末から年度末くらいに第5回研究会を開催したいなというスケジュール感でおります。
○岩澤委員
ありがとうございました。それから、この分析結果、当然今後分析をしていきますけれども、この研究会以外では出さないということになっていましたか。
○菅沼縦断調査管理官
そうですね。こちらの研究については、この研究会の報告書として公表していただくことになるかと思います。ただ、この研究会の後ですね、継続して研究されるということもあるかと思いますので、継続して研究していただくことは構わないかと思います。ただ、この研究会でやっていただくのは、報告書にまとめたものだけにしてほしいというところになります。
○岩澤委員
そうすると、普通こういうブラッシュアップするときに、学会報告をしてコメントをもらって、モデルをいろいろ変えて、それで完成するのが普通なのですけれど、その機会もここだけの場となりますか。
○菅沼縦断調査管理官
学会報告ですとか、意見照会とかにつきましては、事前にですね、事務局のほうにいつ頃、どのような学会に提出をしたい、報告をしたいということを御連絡いただければ、それで学会への報告等はしていただいて構わないと考えております。
○岩澤委員
事前にこういう分析を学会でしたいということを御相談させていただく、そのときのクレジットはこの研究会でやっている成果の中間報告です、みたいなイメージで発信するのですかね。分かりました。ただ、出版物とする前に、学会報告までは可能ということで、分かりました。以上です。
○泉田座長
すみません。言葉尻を捉えるのですけど、承認のイメージなのか、届出のイメージなのか、その辺をちょっと細かくお願いします。
○菅沼縦断調査管理官
実質的には届出のイメージです。承認というところまではなくて、この研究会の結果が、私どもの知らないところで外に出ているということがないように、事前に教えてほしいということで届出という扱いにさせていただければと思います。
○泉田座長
はい、ありがとうございます。他にどんどん意見とか確認事項を出していただければと思います。いかがでしょうか。
○卯月委員
質問よろしいでしょうか。
○泉田座長
はい、お願いします。
○卯月委員
学会報告などをするに当たり、この研究会の分析をするに当たり、例えばその科研費などを入れて、学会に行くのにお金を出すとかいうことがあった場合、その科研の成果があるみたいなことも、もちろんこの研究会の成果なのですけれども、科学研究費の助成も受けているみたいな書き方というのは認められるのか、そういうことはやめたほうが良いということになるのか。全然制度的に全く所管ではないことを質問していたら申し訳ないのですけれども、教えていただければありがたいです。
○菅沼縦断調査管理官
科研費とかの関係につきましては、いろんなケースがあるかと思いますので、大変恐縮なのですが、事前に個別に御相談をさせていただければと思います。
○卯月委員
ありがとうございます。
○泉田座長
例えば内藤委員のケースをたまたまですけど、事例にさせていただくと、5月に第2回研究報告会で発表をしていただく。それはどのぐらいの粒度かというのはお任せするわけですけど、その後に2回目の報告が6、7、8、9回報告会とある。私確認していなかったのですけど、6、7、8、9回報告会の報告順というのは、第2回の人が第6回、第3回の人が第7回なのか確認していなかったので、今後決めることにもなるのかもしれないのですけど、どこかでもう1回発表をし、学会報告が途中に挟まる場合、エントリーをする場合はエントリーをして、その結果で報告編さんのところに入っていくという流れになるのですかね。それが、2027年の3月にまとまって第4回研究会の「結果報告」になって、以後は読み物としてまとめられていくプロセスになるかと思います。例えば内藤先生のケースで、第2回報告会で報告して、次が仮に第6回報告会だとすると、そこで2回報告いただき、学会には適宜エントリーしていただくとした上で、あとは「結果報告」に流れ込んでいくという形になるわけですけど、それで大丈夫かどうか。他の方も同じようになります。例えば、第5回で最初の発表をする西村仁憲委員については、第5回で発表した後に「中間報告」として編さんをされると。その上で6、7、8、9回報告会のどこかで報告をして、結果を報告書として編さんされるという形になるわけですね。なので、学会報告についてはその中でやっていただくのですが、今話をしていて私も質問が出てきたのですけど、第4回研究会の「結果報告」をした後に、読み物として編さんされていくわけですけど、その後で学会報告をしたい、みたいなことは許容されるのか否か。多分ありがちな話なのですけど、研究者の都合だけでものを言っているので、ダメならダメですが、2027年4月以降に、学会でここはこうしたほうがいいよみたいなことを言われた場合に、どうするか。それはNGということであれば、早めに学会報告するしかないのですけど、そこら辺のスケジュール感はいかがでしょうか。
○菅沼縦断調査管理官
はい。最終的に読み物としての報告書をまとめるまでに、学会等で報告して、修正や提案があった場合にどうするかということについてですが、第4回研究会で「結果報告」ということで、一旦取りまとめますが、一番上の青の矢羽根なのですけども、データは令和9年度末まで二次利用できることになっておりますので、第4回研究会で一度「結果報告」として取りまとめて、皆さんで共通の認識を持っていただいた上で、その後、学会等からの御助言をいただいて修正があるということであれば、最終的な報告書を取りまとめるまでの間に、必要に応じて内容を見直していただくということは考えられると思います。必ずしも第4回研究会でまとめたものを、そのまま文章に起こすということではなくて構わないかと思います。
○泉田座長
はい、ありがとうございます。これは分かったらで良いのですけど、第2回報告会の方は第6回報告会で報告することが自然と期待されているという感じでしょうか。
○菅沼縦断調査管理官
事務局側の都合で恐縮ですけども、第2回報告会で御報告いただいた方は、その次に2回目の報告として、第6回報告会で原則的には御報告をいただきたいなと考えております。ただ、それぞれ御都合はあるかと思いますので、個別の調整のほうは追って相談をさせていただければと思います。
○泉田座長
はい、ありがとうございます。そうしますと、あのスケジュールを変えるのは、こういうタイミングで固まっていくのが常なので、何かあれば。大丈夫でしょうか。そうしましたら、特に修正意見等はなく、本研究会としてはこのスケジュールで進んでいくということにしたいと思います。
では、最後に議題3として、事務局から何かあればよろしくお願いします。
○笹木世帯統計官
事務局からは特段ございません。
○泉田座長
はい、ありがとうございました。それでは、本日予定しておりました議事は以上となりますが、全体を通して、聞いておけば良かったということが特にあれば。そういう御発言ができなかったことを含めて、御質問や意見とか、是非皆さんいかがでしょうか。
はい。では本日の議事は全て終了ということで、それでは事務局にお返ししたいと思います。
○笹木世帯統計官
皆様、本日はお忙しい中、御出席いただきましてありがとうございました。これをもちまして、第2回縦断調査(出生児・成年者)の特別報告に関する研究会を閉会させていただきます。先ほどの議事にもありましたが、5月以降に予定しております研究報告会の詳細につきましては、事務局から追って御連絡させていただきますので、よろしくお願いいたします。本日はどうもありがとうございました。
(了)
では定刻より若干早いですが、皆様お揃いのようでございますので、ただいまから第2回縦断調査(出生児・成年者)の特別報告に関する研究会を開催させていただきます。委員の皆様方におかれましては、お忙しい中御出席いただきまして、誠にありがとうございます。本日の委員の出席状況でございますが、西村幸満委員が御欠席となっております。それでは、以後の進行につきましては、泉田座長にお願いします。よろしくお願いいたします。
○泉田座長
皆様、本日はお忙しい中お集まりいただきましてありがとうございます。それでは早速ですが、議事を進めていきたいと思います。議事次第のほうを御覧いただきますと、3点、「1.研究テーマ・分析方法について」「2.令和8年度の研究スケジュールについて」「3.その他」となっております。
本日の研究会は議事次第にあるとおり、15時までを予定しているのですが、時間を過ぎる可能性もありますので、その場合は御予定のある方は御退席いただいて結構です。それではよろしくお願いいたします。
○菅沼縦断調査管理官
それでは資料について、事務局のほうから説明をさせていただきます。資料1を御覧ください。各委員から御提出いただきました研究テーマ・分析方法案に関する資料となっております。それでは1ページを御覧ください。1ページ、2ページは研究テーマ案の一覧となります。2ページの南委員、岩澤委員、守泉委員は共同研究となっております。複数のテーマを設定していただいた委員もいらっしゃり、計15テーマとなっております。出生児、成年者につきまして利用されるデータについてチェックをさせていただきました。それでは、御提出いただきました研究テーマ案等につきまして、概要を御紹介させていただきます。
4ページを御覧ください。泉田委員の研究テーマとなります。研究テーマは、「生活の支え方の変化についての分析」でございます。就職氷河期世代、家計を誰が支えているか、その変化、結婚状況、就業状況などの関連について分析を行っていただくものでございます。
5ページを御覧ください。同じく、泉田委員の研究テーマとなります。研究テーマは、「子どものけがの関連要因についての分析」でございます。特に低年齢のこどもの怪我について、出現頻度、関連要因の分析を行っていただくものとなっております。
7ページ、8ページを御覧ください。卯月委員の研究テーマとなります。研究テーマは、「子どもの社会経済的背景が学校生活に及ぼす影響に関する出生コーホート間比較」でございます。8ページの分析課題といたしまして、世帯の社会経済的背景がこどもの学校生活に及ぼす影響が平成22年出生児において、平成13年出生児よりも縮小しているかの分析を行っていただくものでございます。
10ページを御覧ください。10ページは、夏委員の研究テーマでございます。研究テーマは、「家族形態、ライフステージと子どもへの関わりに関する分析」でございます。家庭内の育児分担等、家族形態の変化、祖父母同居、親の不在等に着目し、家族形態の変化がこどもへの関わりに与える影響を検証していただくものでございます。
12ページを御覧ください。12ページは、黒川委員の研究テーマとなります。テーマは2つございます。1つ目は、「若年期の職業経歴の世代間比較分析」でございます。およそ30歳までの職業経歴、初期キャリアについて、世代間で分析していただくものでございます。2つ目のテーマは、「初期キャリア形成に関する分析」でございます。初期キャリアの分化要因、早期離職と職場定着の要因等についての分析を行っていただくものでございます。
14ページを御覧ください。14ページは毛塚委員の研究テーマとなります。テーマは2つございます。1つ目のテーマは、「コロナ禍は離婚を促進したか?」です。夫婦の同居時間の影響等を分析していただくものでございます。2つ目のテーマは、「交際ステータスまで込めた初婚状態への推移確率の推定」です。地域差、コロナの影響の推定も含んだ分析を行っていただくものとなります。
16ページを御覧ください。16ページは、斉藤委員の研究テーマとなります。研究テーマは、「夫婦の働き方・家事育児分担・追加出生に関する分析」でございます。夫婦の働き方と家庭内役割分担が追加出生に及ぼす影響と、その時代的変化を明らかにしていただくものとなります。
19ページを御覧ください。19ページは、榊原委員の研究テーマとなります。研究テーマは、「子育て費用に対する子どもの病気による影響の分析」でございます。こどもに慢性疾患等がある場合の育児にかかる費用や教育費のような医療以外の費目について分析していただくものとなります。
21ページを御覧ください。21ページは、下瀬川委員の研究テーマとなります。研究テーマは、「学校中退者は『不利』からいかにして脱出するのか」でございます。学校中退経験者の職業的キャリアへの影響、脱出を促進・阻害する要素、職業以外への長期的な影響を分析していただくものとなります。
23ページを御覧ください。23ページは内藤委員の研究テーマとなります。研究テーマは、「働きやすい労働環境が既婚女性の離職行動に与える影響」でございます。24ページのとおり、成年者調査で把握しているいくつかの子育て支援制度における「利用の雰囲気」を働きやすい職場環境の代理変数として用いることを検討されております。25ページは、データとモデルとなります。
27ページを御覧ください。27ページは、西村幸満委員の研究テーマとなります。研究テーマは、「就職氷河期世代前後の男性稼ぎ主モデルの実態把握と動態の分析」でございます。夫がフルタイム労働、妻が専業主婦やパートといった男性稼ぎ主モデルについて、国内と海外の差異を検討する、国内の世代間の差異を検討していただくものとなります。28ページは分析方法となっております。
30ページを御覧ください。30ページからは西村仁憲委員の研究テーマとなります。研究テーマは32ページのとおり、「学校における学習内容の変化(学習カリキュラムの違い)と進路選択及び職業選択との関係を検証」でございます。学習指導要領の改訂と進路選択、職業選択との関係を検証していただくものとなります。
34ページからは、南委員、岩澤委員、守泉委員の研究テーマとなります。研究テーマは「1980年代生まれの出生力」でございます。35ページのとおり、1980年代生まれの世代において、婚前妊娠の有無等、第1子妊娠の意図を踏まえた出生力の把握、出産後の出生意欲の変化の観察を行っていただくものでございます。
資料1に関する御説明は以上となります。私の説明では不十分な箇所もあったかと存じます。必要に応じまして、補足等をしていただければ幸いでございます。どうぞよろしくお願いいたします。
○泉田座長
ありがとうございました。皆様から提出いただいたテーマについて、分析方法案に関する質問や意見交換を行えればと思いますが、補足的に質問されたい方がいらっしゃいましたら、積極的にお願いします。いかがでしょうか、大丈夫でしょうか。
では、資料1の最後の36ページを見てください。1回目の研究会の資料からの再掲ですが、研究テーマ案として、5番目、「厚生労働行政における縦断調査データの有用性を検証するため、多方面の分野からの分析を試みる」とあります。御提出いただいた研究テーマ案は割とバランスが良かったなという気がしますが、もしバッティングがあるかもしれないというところがあれば、守備範囲はどこかというところと、軽いちょっと意見出しみたいなものもあっても良いのかなというように考えております。その点も含めまして、何か質疑あれば、是非積極的にお願いします。
なさそうですかね。ではすみません、口火を切らせていただきますけれども、毛塚先生の分析なのですけど、これは面白いなと思っての質問です。コロナ禍が離婚を促進したかというもので、コロナ期に結婚した人間としてはですね、逆向きもあるのではないか、とも考えられますが、それは2番目の研究テーマのほうで拾える。1番目は離婚に焦点化した分析であると、そういうイメージで捉えてよろしいですか。
○毛塚委員
御質問いただきありがとうございます。そうですね、1番目は確かに両方まずあるとの認識はありまして、要するに夫婦関係というのが、同居時間というか、会話時間が増えると夫婦関係が良好になるというのは、先行研究があがっている。それは元々の夫婦関係が良かったらのことであって、例えば、いわゆる同居時間が増えることによって、例えばDVのリスクが増えるとか、いわゆる社会保障的なリスクも増加する可能性もある。それが端的な現れとして、離婚として、一応観測可能な形として出るのではないか、案1で考えていたのはそういうことです。案2に関しては、そこまで夫婦関係の流れまで踏み込めてはいないところではあるのですけど、案1をメインで置いて、案2も頑張れればなと思いつつというところではあるのですが、確かにそうですね、結果的に総合的なというか補完的な分析にはなり得るのかなと思っています。私からは以上です。ありがとうございます。
○泉田座長
ありがとうございました。毛塚先生に最初にお話しいただいたのは、タイトルにコロナ禍というのが入っている。先ほどの36ページのテーマ案の4をもう1回見ていただきますと、「この世代はコロナ禍を経験していることから、その影響について分析を試みる」ということで、毛塚先生はコロナ禍を焦点にしているので、この研究テーマ案のようにフィットして良かったなと思います。ついでに申し上げますと、3番目、「居住地や転居に関する影響について分析を試みる」というところも、テーマ案の中に入っているので、その点について、皆さん御自身の研究についてお考えがあれば。書いていない場合は追加的に御説明いただければと考えています。どうでしょう、もうちょっと場を温めたほうがよろしいでしょうか。では、斉藤委員お願いします。
○斉藤委員
社人研の斉藤と申します。まず下瀬川先生の資料について1点と、あと事務局に対して御質問を1点させていただければと思います。
下瀬川先生の資料21ページ目ですが、成年者縦断調査で中退者の分析ができることを初めて知りましたけれども、高校中退というのが、第1回調査で大体2~3%で、大学中退で大体2%弱ということですが、これはその他の学術調査と比較して大体このぐらいの割合として発生するものなのか、つまり成年者縦断調査の代表性といいますか、比較的高めに割合が出ているのか、あるいはなかなか捕捉できていないのかというところをお聞かせいただければと思います。
2点目が事務局に御質問なのですけれども、前回の研究会では、委員の研究関心・研究テーマをこの第2回で広く拾って、場合によっては、本省から追加の研究テーマについて、希望を出させていただくかもしれない、とお話があったと思います。今のところ何か追加で行うべきテーマ等がもしございましたら、お聞かせいただければと思います。以上です。
○泉田座長
はい、ありがとうございます。まず下瀬川先生お願いします。可能な範囲で大丈夫です。
○下瀬川委員
御質問ありがとうございます。作新学院大学の下瀬川です。ここでの比率が、他の調査に比べてどうなのかという点ですけれども、普段私は大学中退者を中心に研究をしているので、こちらは他の二次分析をしたことがあるデータと比べて、そんなに大きく変わらないかなという印象です。大体2%か1%ちょっとというぐらいなので、そんなに大きく変わらないかなという印象です。高校中退に関してはちょっと確実なことが分からないので、確認して後ほどお答えさせてください。文部科学省で発表している値とも、大学に関しては、そんなに大きく乖離していないという印象です。以上です。
○泉田座長
はい、ありがとうございました。次に事務局お願いします。
○菅沼縦断調査管理官
事務局側に御質問をいただきました、今回テーマを設定していただきまして、事務局側から追加的に分析依頼があるかというところですけれども、先ほど、泉田座長からもお話がございましたとおり、幅広くテーマを設定していただいておりますので、現時点でここのところをもう少し補強してほしいというようなものは特に今のところございません。ただこれから分析していく中で、こんなことも調べられるんじゃないかといったものを発見されるかと思いますので、さらにこの設定していただいたテーマに限らず、何か発見があれば追加的に研究をしていただければと思います。よろしくお願いいたします。
○斉藤委員
承知いたしました。ありがとうございました。
○泉田座長
はい。いかがでしょう。相互に理解を深める良い機会ですので、敬意を持って質問していくということで、どんどん意見交換していただければと思います。特になければ、私からどんどん振って参ります。南委員他、3人の研究ですけれど、近藤絢子先生とか、もしくは氷河期世代とポスト氷河期の研究をしている先生方が、氷河期と氷河期後の差は大きくないけれど、その前のバブルのときと比べるとそれぞれ有意に違うんだ、という知見の蓄積が進んできているのかなと思うのですけど、今回は全部3グループ分けて分析されるということで良いのですかね。
○南委員
社人研の南です。御質問いただきありがとうございます。
そうですね。就職氷河期前後世代ということで、3グループに分けて研究するかということで、それはおっしゃるとおりです。前、氷河期世代、その後ということで、分析させていただこうと思っています。ちょうどその35ページの資料右のところに近藤絢子先生の書籍を引いてきていますが、実は引いてきているのは、卒業年の部分だけですね。卒業年と世代区分の対応だけをあくまで実は引いてきまして、生まれ年は、実はこれこの縦断調査ではないのですけど、実は我々の社人研で実施している出生動向基本調査から拾ってきた対応年ということで、実はよく見ていただくと、その微妙に幅が違うのです。実はその5年、卒業年の幅があるはずなのに、生まれ年は4年しかない、とかぴったりは対応していない。要は、中退ですとか、そういったものでブレたり、卒業している学校の種類の割合が変わることによってブレているところがあると思っていまして、その辺りも勘案して分析できたらなと思っております。
○泉田座長
ありがとうございます。ちなみに卒業時なので、中退の方は1つ前の学歴に戻って設定されるのかという、その微妙なところをどうされるのですか。
○南委員
ひとまずは、今回は戻らずに中退した学校を中退したということで、データを持たせて分析しようと思います。ただちょっと今回初めてそうやって精緻に分析していきますので、どういうふうになるのか分からない。一旦やってみて、これではとなれば、1つ前の学歴に戻すなどを考えていけたらなと思います。
○泉田座長
そうやって深く使っていただくほうが良いと思います。データの精度が発揮されると思いますので、頑張ってください。非常に関心をもっております。
○岩澤委員
補足して良いですか。
○泉田座長
はい、どうぞお願いします。
○岩澤委員
南委員と一緒に分析しております社人研の岩澤と申します。まさにこの研究は、近藤絢子先生が本を出す前からいろいろ私も研究を聞いていて、この世代というのは、将来人口推計をするところでもすごく重要な世代なのですけれども、ポイントとしては、氷河期卒業年に景気が悪かったというのもありますし、それから実はこの時期に、ここにも書いてありますけれども、性行動がいろいろ変わって、婚前妊娠で結婚する方がちょっと増えた時期だったのですね。それからもう1つ、この辺りから少子化対策を拡充していったということで、この3つの効果があります。簡単に言うと、少し上がっているとか、下がっていると言ってもそれぞれどういう影響があったかというのも、ちょっと示せていないところがあったので、そこを丁寧に縦断調査でやってみようという目標になっております。
○泉田座長
ありがとうございます。他にいかがでしょうか。またまた振っていきますけど、榊原委員の研究で、こどもの健康の話が出てきていると思うのですけど、コロナの時期がどう取り扱われるのか。書いてあったら申し訳ないのですけど、もし今の段階でのお考えがあれば。
○榊原委員
はい、御質問ありがとうございます。榊原です。コロナ後遺症で病気がちになりましたとかですね、そうなるとなかなか分離が難しいなというところはあるのですが、一応それはコロナ前後で、例えば病気がちであるとかですね、あるいは具体的な慢性疾患名がいくつかある選択肢もあったような気がするのですが、そういうものを持っていることの影響がどう変わってくるのか、みたいなことはやろうと思えばできるかなと思います。
○泉田座長
はい、ありがとうございます。他はいかがでしょう。西村委員何か質問ありますか。
○西村(仁)委員
社人研の西村です。今のところは大丈夫です。
○泉田座長
西村委員の学習内容の変化、学習指導要領改訂とか、事例としてありますよというところがありましたけど、そこは、コロナの影響は検出されないのですよね。
○西村(仁)委員
実は想定していたのは、平成20年から21年の改訂、大体2001年1月生まれの方が小学校3年生ぐらいから、平成20年の改訂に入ると。2001年7月の方ですか、この方は大体小学校2年生ぐらいから改訂に入ると。まさにその改訂の導入の違いが、つまり改訂を行った教育カリキュラムを受けた期間が変わってくるのですね。その違いをうまく利用して、その効果を検出しようというアイデアです。コロナは、実は想定していなかったのですけれども、今後その分析を入れたほうがよろしいということであれば、何かこうひねり出すとかあります。以上です。
○泉田座長
無理にやってほしいということじゃないのですけど、外的な影響としては、カリキュラム自体を変えたわけじゃないかもしれないですけど、カリキュラムの運用の仕方みたいなところに影響したのかどうかみたいなのがあるのかなと。外的にそういうことの影響があるのだったら、拾えるのかもしれないし、データの期間の問題でちょっと難しいかもなというところもあったかなと。
○西村(仁)委員
地域差というお話があったのですが、コロナの影響で地域差があれば、まさにそれを自然実験として使うというのは、今お話していて、ひとつアイデアとしてあるのかなと思いますね。
○泉田座長
地域的な流行で違うところを使うみたいな。ありがとうございます。では、黒川先生、せっかくお越しいただいたので。
○黒川委員
福岡県立大学の黒川と申します。よろしくお願いいたします。私は、若年期の職業経歴の分析を検討しているのですけれども、南委員、岩澤委員、守泉委員の御研究に、先ほどもお話にあがりました、世代区分が提示されているのですけれども、私もその若年期の初期キャリアの職業経歴のコーホートの比較分析をやろうと思っています。そのときに資料35ページで御提示いただいている世代区分を参考にさせていただきたいなと思っております。必ずしも、研究会で、コーホートを揃えなければいけないというわけではないのは承知しているのですけれども、こちらの区分が非常に理解しやすく、整理されておりますので、参考にさせていただきたいと思っております。
○泉田座長
はい、ありがとうございます。そういった、横の連携みたいなのが非常に研究を進める上で、生産的な研究を進める意味ですごく重要だと思うので、今みたいに意見交換していただけるとすごくありがたいです。夏委員、何かありますか。
○夏委員
国立社会保障・人口問題研究所の夏です。卯月先生に御質問があります。私は、こどもの家庭環境の分析を行おうと思っているのですけれども、卯月先生の統制変数の中で、例えばひとり親とかそういった変数をみるご予定があるのか、お話を伺いたいと思います。
○卯月委員
御質問ありがとうございます。国立教育政策研究所の卯月と申します。私の資料で、統制変数のうち親の変数に関しては、学歴だけ書いているのですけれども、もちろんひとり親等もできれば変数として追加することを検討したいと思います。前に全国学力・学習状況調査の分析をした際に、そのときは、世帯所得とひとり親かどうかを両方検討したら、それぞれに学力に対してネガティブな効果を与えていることが分かったので、世帯所得とは違った次元で、ひとり親というのが、こどもの教育に影響力を与える可能性はあります。そのため分析する意義があると思っております。ただ、今回そこを書かずに、親の学歴だけを書いているのは、実は親の学歴というのは、大人になってから全く変えられないわけではないのですけれども、こどもの教育のアウトカムを高めるために親の学歴の向上を目指すという政策提言は非現実的だし、たとえこどもへの成果があるとしても親の自由とバッティングする。一方で、親の学歴に絶大なる効果があることは分かっているので、それ以外の政策で変えられる変数を探すために、親の学歴を最も重要な統制変数として用いる必要があり、書いておきました。
○夏委員
ありがとうございます。一時的な貧困と慢性的な貧困についてはどう分析されるのでしょうか。
○卯月委員
ありがとうございます。こちらも重要な課題なので、是非分析したいと思っているのですが、実は日本において、慢性的貧困の効果を推定するのは結構難しいかもしれないとも思っております。ただ、やはりないわけではないと予想されるので、分析できるようにしたいと思っております。
○泉田座長
はい、ありがとうございます。内藤先生、何かこれを機会に質問はありますか。
○内藤委員
成蹊大学の内藤と申します。よろしくお願いします。非常に多岐にわたるテーマで、テーマを見るだけでも大変勉強になっております。私も今資料を探していて、どの先生のものか、ちょっと見つけることができなかったのですけど、私もDIDを使って分析しようかなと考えているのですけれども、その中で、傾向スコアでウェイトをつけてDIDを行うという分析デザインを拝見しましたので、私も使ってみようかなと考えております。私は、傾向スコアでマッチしたサンプルだけでDIDをできたらいいなと思って、それも1つ根拠としては考えているのですけれども、どうやってプログラミングするかというところをまだ一生懸命考えているという状況です。
あと、先ほどお話があったように私も研究テーマを1つしか出しておりませんので、他の先生方で、研究テーマを2つ出されている先生もいらっしゃいますので、何かありましたら、是非私も頑張ってみようかなと思っております。以上です。ありがとうございます。
○泉田座長
はい、ありがとうございました。傾向スコアのところは榊原委員だと思いますけど、何かコメントあれば。
○榊原委員
まだ手法は検討中です。ということで、改めてシャオという人のパネルデータも見たのですけど、どうも何か潜在的アウトカムをモデル化するみたいなことをやっているようなことも見えるので、その辺りはまだ検討中です。すみません。
○内藤委員
ありがとうございます。
○泉田座長
はい、いろいろ試してみていただければと思います。ところで、分析案の追加について、事務局に確認なのですけど、追加することの明示的な登録みたいなことは必要ですか。
○菅沼縦断調査管理官
研究テーマ案の追加につきましては、事前にこちらに登録してくださいということはございません。後ほど説明をさせていただきますが、今後の研究報告会で研究の途中経過を御報告いただく機会を作っておりますので、その中でこんなことを追加してみました、これから追加してみようと思いますと御説明いただければ、追加いただくに当たり、事前に登録してくださいということは特にございません。
○泉田座長
はい、ありがとうございます。では、ちょうどそういう話題が出てきましたので、令和8年度の研究スケジュールについてですね。議題2に続いて進んでいければと思います。よろしくお願いいたします。
○菅沼縦断調査管理官
それでは、資料2を御覧ください。資料2は、令和8年度の研究スケジュール案となります。1ページを御覧ください。一番上の青色の矢羽根が研究報告会でございます。年度明けは、何かとスケジュールが厳しいところがございますので、5月から毎月開催したいと考えております。毎回3名の委員から、途中経過を御報告いただきたいと考えております。報告者の予定につきましては、座長と相談し、下の表のとおり、御指名をさせていただきました。なお、報告者につきましては、あくまでも予定でございます。御都合等もあるかと存じますので、御相談をいただければと考えております。
それでは、スケジュールの中になりますが、10月の第3回研究会では、研究報告会でまとめた資料を取りまとめまして、「中間報告」ということで取りまとめたいと考えております。なお、この「中間報告」の資料につきましては、まだ精査前の資料となりますので、非公開にしたいと考えております。一方、取りまとめました「中間報告」につきましては、第3回研究会に合わせまして、省内各局、こども家庭庁、文部科学省等にも意見照会をし、内容の調整ができればと考えております。10月からの研究報告会では、2回目の経過報告として、研究結果をまとめていただければと考えております。そして、令和9年3月頃開催予定の、第4回研究会では、それらの研究成果について「結果報告」として取りまとめたいと考えております。なお、最終的には読み物となる報告書をまとめることとなりますが、その報告書につきましては、令和9年度の第5回研究会で確認し、令和9年度中の公表を予定しているところでございます。ですので、それまでは研究を継続していただいて構いません。「結果報告」につきましても、こちらもまだ最終的な報告ではございませんので、精査前ということで、こちらも非公表にしたいというふうに考えております。また、こちらの「結果報告」についても先ほどと同様、省内、関係府省に意見照会を行い、内容調整を行いたいと考えております。資料2、令和8年度の研究スケジュールに関する説明は以上となります。どうぞよろしくお願いいたします。
○泉田座長
はい、ありがとうございました。それではただいま事務局から御説明がありました、令和8年度の研究スケジュールについて、御意見・御質問等がありましたらお願いいたします。全体的なスケジュールの流れとか、研究成果の公表、非公表のところについては分析のスケジュール感に相当影響するところですので、よくよく確認していただければと思います。そして最もこの資料で揉めるかなと思っていたところは、5月頃と書いてあるところの3人の方のお名前なのですが、ここについては、いかがでしょうか。はい、よろしくお願いします。
○岩澤委員
この一番右にある、令和9年度の読み物が、第5回研究会とあるのですけど、この5回というのは、4月からありそうだということですか。
○菅沼縦断調査管理官
ちょっと資料の書き方が良くなかったと思いますけれども、令和9年3月頃に「結果報告」ということで、一定の研究結果をまとめていただくのですけれども、それから冊子の報告書を作り上げるのに、皆様に査読いただくなど、結構時間がかかると思っております。第5回研究会については、令和9年度の年末から年度末にかけてくらいかなと。1年程度ぐらいは、冊子にまとめるのには時間がかかるのかなと考えておりますので、年末から年度末くらいに第5回研究会を開催したいなというスケジュール感でおります。
○岩澤委員
ありがとうございました。それから、この分析結果、当然今後分析をしていきますけれども、この研究会以外では出さないということになっていましたか。
○菅沼縦断調査管理官
そうですね。こちらの研究については、この研究会の報告書として公表していただくことになるかと思います。ただ、この研究会の後ですね、継続して研究されるということもあるかと思いますので、継続して研究していただくことは構わないかと思います。ただ、この研究会でやっていただくのは、報告書にまとめたものだけにしてほしいというところになります。
○岩澤委員
そうすると、普通こういうブラッシュアップするときに、学会報告をしてコメントをもらって、モデルをいろいろ変えて、それで完成するのが普通なのですけれど、その機会もここだけの場となりますか。
○菅沼縦断調査管理官
学会報告ですとか、意見照会とかにつきましては、事前にですね、事務局のほうにいつ頃、どのような学会に提出をしたい、報告をしたいということを御連絡いただければ、それで学会への報告等はしていただいて構わないと考えております。
○岩澤委員
事前にこういう分析を学会でしたいということを御相談させていただく、そのときのクレジットはこの研究会でやっている成果の中間報告です、みたいなイメージで発信するのですかね。分かりました。ただ、出版物とする前に、学会報告までは可能ということで、分かりました。以上です。
○泉田座長
すみません。言葉尻を捉えるのですけど、承認のイメージなのか、届出のイメージなのか、その辺をちょっと細かくお願いします。
○菅沼縦断調査管理官
実質的には届出のイメージです。承認というところまではなくて、この研究会の結果が、私どもの知らないところで外に出ているということがないように、事前に教えてほしいということで届出という扱いにさせていただければと思います。
○泉田座長
はい、ありがとうございます。他にどんどん意見とか確認事項を出していただければと思います。いかがでしょうか。
○卯月委員
質問よろしいでしょうか。
○泉田座長
はい、お願いします。
○卯月委員
学会報告などをするに当たり、この研究会の分析をするに当たり、例えばその科研費などを入れて、学会に行くのにお金を出すとかいうことがあった場合、その科研の成果があるみたいなことも、もちろんこの研究会の成果なのですけれども、科学研究費の助成も受けているみたいな書き方というのは認められるのか、そういうことはやめたほうが良いということになるのか。全然制度的に全く所管ではないことを質問していたら申し訳ないのですけれども、教えていただければありがたいです。
○菅沼縦断調査管理官
科研費とかの関係につきましては、いろんなケースがあるかと思いますので、大変恐縮なのですが、事前に個別に御相談をさせていただければと思います。
○卯月委員
ありがとうございます。
○泉田座長
例えば内藤委員のケースをたまたまですけど、事例にさせていただくと、5月に第2回研究報告会で発表をしていただく。それはどのぐらいの粒度かというのはお任せするわけですけど、その後に2回目の報告が6、7、8、9回報告会とある。私確認していなかったのですけど、6、7、8、9回報告会の報告順というのは、第2回の人が第6回、第3回の人が第7回なのか確認していなかったので、今後決めることにもなるのかもしれないのですけど、どこかでもう1回発表をし、学会報告が途中に挟まる場合、エントリーをする場合はエントリーをして、その結果で報告編さんのところに入っていくという流れになるのですかね。それが、2027年の3月にまとまって第4回研究会の「結果報告」になって、以後は読み物としてまとめられていくプロセスになるかと思います。例えば内藤先生のケースで、第2回報告会で報告して、次が仮に第6回報告会だとすると、そこで2回報告いただき、学会には適宜エントリーしていただくとした上で、あとは「結果報告」に流れ込んでいくという形になるわけですけど、それで大丈夫かどうか。他の方も同じようになります。例えば、第5回で最初の発表をする西村仁憲委員については、第5回で発表した後に「中間報告」として編さんをされると。その上で6、7、8、9回報告会のどこかで報告をして、結果を報告書として編さんされるという形になるわけですね。なので、学会報告についてはその中でやっていただくのですが、今話をしていて私も質問が出てきたのですけど、第4回研究会の「結果報告」をした後に、読み物として編さんされていくわけですけど、その後で学会報告をしたい、みたいなことは許容されるのか否か。多分ありがちな話なのですけど、研究者の都合だけでものを言っているので、ダメならダメですが、2027年4月以降に、学会でここはこうしたほうがいいよみたいなことを言われた場合に、どうするか。それはNGということであれば、早めに学会報告するしかないのですけど、そこら辺のスケジュール感はいかがでしょうか。
○菅沼縦断調査管理官
はい。最終的に読み物としての報告書をまとめるまでに、学会等で報告して、修正や提案があった場合にどうするかということについてですが、第4回研究会で「結果報告」ということで、一旦取りまとめますが、一番上の青の矢羽根なのですけども、データは令和9年度末まで二次利用できることになっておりますので、第4回研究会で一度「結果報告」として取りまとめて、皆さんで共通の認識を持っていただいた上で、その後、学会等からの御助言をいただいて修正があるということであれば、最終的な報告書を取りまとめるまでの間に、必要に応じて内容を見直していただくということは考えられると思います。必ずしも第4回研究会でまとめたものを、そのまま文章に起こすということではなくて構わないかと思います。
○泉田座長
はい、ありがとうございます。これは分かったらで良いのですけど、第2回報告会の方は第6回報告会で報告することが自然と期待されているという感じでしょうか。
○菅沼縦断調査管理官
事務局側の都合で恐縮ですけども、第2回報告会で御報告いただいた方は、その次に2回目の報告として、第6回報告会で原則的には御報告をいただきたいなと考えております。ただ、それぞれ御都合はあるかと思いますので、個別の調整のほうは追って相談をさせていただければと思います。
○泉田座長
はい、ありがとうございます。そうしますと、あのスケジュールを変えるのは、こういうタイミングで固まっていくのが常なので、何かあれば。大丈夫でしょうか。そうしましたら、特に修正意見等はなく、本研究会としてはこのスケジュールで進んでいくということにしたいと思います。
では、最後に議題3として、事務局から何かあればよろしくお願いします。
○笹木世帯統計官
事務局からは特段ございません。
○泉田座長
はい、ありがとうございました。それでは、本日予定しておりました議事は以上となりますが、全体を通して、聞いておけば良かったということが特にあれば。そういう御発言ができなかったことを含めて、御質問や意見とか、是非皆さんいかがでしょうか。
はい。では本日の議事は全て終了ということで、それでは事務局にお返ししたいと思います。
○笹木世帯統計官
皆様、本日はお忙しい中、御出席いただきましてありがとうございました。これをもちまして、第2回縦断調査(出生児・成年者)の特別報告に関する研究会を閉会させていただきます。先ほどの議事にもありましたが、5月以降に予定しております研究報告会の詳細につきましては、事務局から追って御連絡させていただきますので、よろしくお願いいたします。本日はどうもありがとうございました。
(了)
照会先
政策統括官付参事官付世帯統計室
電話:03-5253-1111(内線7548)

