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- 第180回先進医療技術審査部会 議事録
第180回先進医療技術審査部会 議事録
日時
令和7年10月10日(金)16:00~18:00
場所
日比谷国際ビルコンファレンススクエア「8F」(オンライン)
出席者
- 出席委員
-
- 竹内座長
- 天野構成員
- 一家構成員
- 今井構成員
- 上村構成員
- 岡田構成員
- 掛江構成員
- 木村構成員
- 後藤構成員
- 坂井構成員
- 真田構成員
- 戸高構成員
- 蓮沼構成員
- 松山座長代理
- 飛田構成員
- 平田構成員
- 平川構成員
- 山本構成員
- 藤原構成員
- 事務局
-
- 医政局研究開発政策課長
- 医政局研究開発政策課 治験推進室長
- 医政局研究開発政策課 課長補佐
- 医政局研究開発政策課 治験推進室長補佐
- 保険局医療課 先進・再生医療迅速評価専門官
- 医薬局医薬品審査管理課 審査調整官
議題
- 総括報告書の評価について
- 新規申請技術の評価結果について
- 試験実施計画の変更について
- 協力医療機関の追加について
- 先進医療Bの試験終了に伴う取下げについて
- その他
議事
○竹内座長
定刻となりましたので、「第180回先進医療技術審査部会」を始めさせていただきます。御多用の折、お集まりいただきまして誠にありがとうございます。本日は、オンライン及び対面によるハイブリッド開催となります。それでは、本日の構成員の出欠状況について、事務局よりお願いいたします。
○医政局研究開発政策課課長補佐
事務局です。本日、伊藤構成員から欠席の御連絡を頂いておりますが、19名の構成員にお集まりいただいていることから定足数を満たしており、本会議が成立していることを申し添えます。なお、傍聴の方の撮影はここまでとさせていただきます。御協力のほど、よろしくお願い申し上げます。
続いて、配布資料及び本日の審査案件について確認させていただきます。「議事次第」から「座席表」「開催要綱及び運営細則」「構成員及び技術専門委員名簿」と続きます。続いて、総括報告書の評価については資料1、2、試験実施計画書の変更については資料3~6、協力医療機関の追加については資料7、先進医療Bの試験終了に伴う取下げについては資料8、その他は資料9です。会議資料の最終ページは62ページです。お手元の資料に乱丁・落丁等がありましたら、事務局までお知らせください。
今回、旧B7の技術、東京大学医学部附属病院からの総括報告に関して、竹内座長より御報告がありました。50万円以上500万円未満でしたので、議事の取りまとめのみ加わることができません。旧B41の技術、国立研究開発法人国立成育医療研究センターの総括報告に関しては、竹内座長、岡田構成員、後藤構成員において利益相反に該当がありましたため、審議の際には一時御退席いただければと存じます。同技術に関して、藤原構成員より御報告がありましたが、50万円以上500万円未満でしたので、議事の取りまとめのみ加わることができません。また、木村構成員と平川構成員からの御報告もありましたが、50万円以下でしたので、当該技術の議事取りまとめ及び事前評価に加わることができます。
なお、事前の届出以外に、もし何らかの利益相反がありましたら、この場で御報告をお願い申し上げます。
○藤原構成員
すみません。「藤原構成員」と聞こえたのですが、私に何か問題がありますか。
○医政局研究開発政策課課長補佐
現在、事前に提出いただいた利益相反の様式について確認をさせていただいております。少しお時間を頂きますことを申し添えます。
先に提出いただいていた資料を確認させていただきました。事務局のほうの手違いでして、先生は今回、特に同技術による報告がなかったというところを確認させていただきました。誠に申し訳ございません。特に問題なく、全ての審議、議事の取りまとめも含めて参加いただければと思います。よろしくお願いいたします。
○後藤構成員
すみません。先ほど「後藤」と聞こえたのですけれども、私も何かあるのでしょうか。千葉大学の案件があったようには思えないのですが。
○医政局研究開発政策課課長補佐
確認させていただきます。少しお時間を頂ければと思います。
○掛江構成員
掛江です。成育の案件があるのですけれども、私の名前が聞こえなかったような気もするのです。併せて確認いただけますか。
○医政局研究開発政策課課長補佐
掛江先生に関しては、特にCOI(利益相反)等はなかったので、今はお名前を出させていただかなかったのですけれども、議事の段階で一度退席というように考えておりました。先にお伝えできておらず、申し訳ございません。
○平川構成員
平川です。私もCOIなしで報告したと思うのですが、先ほど名前を読み上げられたような気がしているのです。御確認をお願いできますか。
○竹内座長
今、利益相反を確認していただいております。御自身のCOIについて追加で、先ほど御案内があったものと異なるのではないかという先生方はいらっしゃいますか。大丈夫ですか。
○木村構成員
木村です。木村も2つ目の案件ではなかったと思います。
○竹内座長
旧B41ですね。
○木村構成員
旧B41ではなかったと報告していたと思います。
○竹内座長
それでは、議題を変更させていただいて、改めて利益相反の確認をしていただく間、申請の変更、実施計画の変更についての審議を先に進めることとします。よろしいでしょうか。ありがとうございます。ここのところは大変重要なので、もう一回確認をさせていただきます。そうすると、どこからスタートになりますか。
○医政局研究開発政策課課長補佐
41ページです。
○竹内座長
それでは少し飛ばして、41ページから始めさせていただきます。試験実施計画の変更について、事務局から説明をお願いいたします。
○医政局研究開発政策課課長補佐
資料3の41ページを御覧ください。医療法人徳洲会湘南鎌倉総合病院からの申請で、告示番号17、「自家末梢血CD34陽性細胞移植による下肢血管再生療法」です。適応症は、「下肢閉塞性動脈硬化症(疼痛又は潰瘍を伴う重症虚血を呈するものであって、維持透析治療を行っているものに限る。)」です。
御審議いただく主な変更内容については、43ページを御覧ください。主な変更内容として、(1)研究分担医師の追加、(2)事務担当者変更、監査担当者変更、(3)悪性腫瘍等検索における大腸内視鏡検査はCTでの代用を許容する旨の修正、(4)細胞培養加工施設の品質マニュアル改訂、(5)その他(再生医療等の安全性確保等の改正法施行に伴う様式変更等)です。
変更申請する理由として、(1)研究分担医師1名を追加したため。(2)担当者を変更したため。(3)経口腸管洗浄剤を嘔吐してしまい大腸内視鏡検査を実施できない患者に対し、代用の検査としてCTを実施できるように悪性腫瘍検索のためのスクリーニング検査を変更したため。(4)細胞培養加工施設である細胞調整室の運営組織変更及び読替対応をしていた法人名変更を反映したため。(5)「再生医療等の安全性の確保等に関する法律及び臨床研究法の一部を改正する法律」施行に伴う様式変更に対応したため。以上です。
○竹内座長
ありがとうございました。この変更内容について、御意見等はありますか。藤原先生、お願いいたします。
○藤原構成員
一応確認します。こちらは、あらかじめちょっと伺ってはいたのですけれども、(3)の悪性腫瘍等検索における大腸内視鏡検査をCTでということで、便潜血が陽性の場合には大腸カメラをやって、それで異常がなければ胃カメラをやるという段取りになっていたようですが、大腸内視鏡で見付けることができる大腸がんというのは、例えば腺腫内がんなど、かなり小さいものまで分かると思います。このCTは、前処置ができないということであれば、大腸CTではなくて普通の断層のCTということなのだろうと思うのです。結局、この悪性腫瘍等検索というのは、どの程度の腫瘍があっては駄目なのか。本当に初期のもの、小さいものも駄目だというのであれば、カメラとCTだと見えるものが全然違うということになると思いますし、大きなものを検索して否定すればいいというような趣旨でやられるものであれば、CTでもいいだろうと思うのです。この目的が何なのかが分からなかったので、教えていただければと思います。以上です。
○竹内座長
事務局のほうでお答えできますか。
○医政局研究開発政策課課長補佐
今、頂いた照会について、事前に申請者から回答を頂いておりますので、読ませていただこうと思います。
当院で、自家末梢血CD34陽性細胞の移植による再生医療の研究を、現在、先進医療で御審議しております。下肢血管疾患をはじめ、慢性腎臓病、急性腎不全、脊髄損傷を適応として実施しております。これらの研究に共通して、悪性腫瘍は除外基準の1つとして設定されており、スクリーニングとして、便中ヒトヘモグロビン検査陽性の場合に、大腸内視鏡検査を実施する計画としておりました。しかしながら、実臨床において、嘔吐などの症状により大腸内視鏡検査の前処置に必要な経口下剤の投与が困難な患者さんがいらっしゃいます。こうした患者さんで、経鼻管を用いて下剤注入を行っても、胃への刺激による嘔吐のため、内視鏡の施行が難しい場合が少なくありません。
こうした事情を鑑み、このほど、上記4つの研究全てにおいて、大腸内視鏡検査が困難な対象者に対する悪性腫瘍スクリーニングの代替手段として、CT検査の実施を認めるよう、研究計画の変更を行いました。この変更は、最初に慢性腎臓病を対象とする研究について、2025年8月22日に開催の特定認定再生医療等委員会で審議され、その結果、変更は適切との意見書が発出されております。悪性腫瘍のスクリーニングは、内視鏡ができない場合、実施可能な範囲の検査、CTで確認することは妥当であるとの判断によります。引き続き9月11日に行われた特定認定再生医療等委員会においても、同様の考え方で、今回の審議対象を含めた残る3研究について、変更が適切との意見書が出されております。
補足事項になりますけれども、大腸内視鏡とCTは異なる検査方法ですので、確かに検出率の差異についての検討は行っていないというところを御回答いただいております。ただ、最善の代替法については、やはり大腸CTというところも考えていらっしゃるのですけれども、大腸CT検査に必要な経口下剤の服用も困難である場合に、断層CT検査を実施されます。通常の腹部CT検査では、ミリ単位の小さな病変の検出は難しいという限界があることは認識しておりますので、事前の対応として考えているという回答を頂いているところです。
○竹内座長
藤原先生、いかがでしょうか。
○藤原構成員
問題というか、多分、質問の意図がうまく伝わっていないのかもしれませんが、悪性腫瘍をこの試験で除外する理由というのが分からなかったのです。要するに、悪性腫瘍があれば予後が規定されるのでやっておこうというような趣旨であれば、大きなものを除外すればいいということかもしれないと思うのですが、この試験でなぜ悪性腫瘍を除外するのかが分からなかったので質問しているのです。理屈は分かるのですよ。できない人もいるから代わりにというのはいいのです。ただ、小さいものでもこの治験の中では駄目だということなのか、それとも、大きなものを除外しておけばいいということなのか。悪性腫瘍を除外するという目的が分からないので伺ったのです。言っている意味が分かりますか。分かっていただけると有り難いのですが。
○竹内座長
その点は松山先生から少しコメントがありますか。
○松山座長代理
一般的に、再生医療の場合、投与した細胞自身が腫瘍化するのではないかという議論が常にあるので、事前に腫瘍があるのかないのか、なかったところで細胞を投与して出てくるのであれば、もしかしたら自己の細胞で、外でカルチャーを通したものによって腫瘍ができたのではないかという議論が1つあるので、事前に腫瘍を。通常は5年間悪性腫瘍の履歴がない形で、除外基準になることが多いです。加えて、今回のCD34陽性細胞というのは、東海大学にいらっしゃる浅原先生が見付けられたEPCの流れを汲むもので、血管内皮細胞になるものですから、腫瘍があった場合、腫瘍の増殖を促進するような血管内皮になるのではないかという議論もあります。そこで丁寧に調べてくださっているのではないかという形で、一般的に再生医療の立場から言うと、そういうコメントになるかと思います。以上です。
○竹内座長
藤原先生、よろしいでしょうか。そのようなことです。
○藤原構成員
そうですね。それを伺いたかったということです。そういう意味では、恐らく本当に初期の小さなものでもあったらいけないということなのかと思います。ただ、現実的には難しいからということであれば、それはそれなりに理解できるかと思います。ありがとうございます。
○竹内座長
それ以外にコメントや御意見等はありますか。よろしいですか。それでは、本変更内容についてはお認めすることといたします。告示番号17番ですね。
続いて、試験実施計画の変更について、事務局から説明をお願いいたします。
○医政局研究開発政策課課長補佐
御説明いたします。資料4の44ページを御覧ください。慶應義塾大学病院からの申請で、告示番号28、「抗腫瘍自己リンパ球移入療法」です。適応症は、「子宮頸がん(切除が不能と判断されたもの又は術後に再発したものであって、プラチナ製剤に抵抗性を有するものに限る。)」です。
御審議いただく主な変更内容について、45ページを御覧ください。主な変更内容として、1.細胞培養加工施設の人員変更、2.作業手順書の記載整備として、廃棄処理の工程を細胞回収と同時に実施するよう記載整備、また、凍結用培地が不足した場合の対応手順を追記となっております。
変更申請する理由として、1点目が製造体制変更のため、2点目が実作業との整合性を図るためとなっております。以上です。
○竹内座長
ありがとうございます。この件に関して、何か御意見、コメント等はありますか。ないようですね。それでは、告示番号28の変更についてはお認めすることといたします。
続いて、試験実施計画の変更について、事務局から説明をお願いいたします。
○医政局研究開発政策課課長補佐
御説明いたします。資料5の47ページを御覧ください。東北大学病院からの申請で、告示番号44、「術前のゲムシタビン静脈内投与及びナブ-パクリタキセル静脈内投与の併用療法」です。適応症は、「切除が可能な膵臓がん(七十歳以上の患者に係るものに限る。)」です。
御審議いただく主な変更内容について、48ページを御覧ください。主な変更内容として、登録期間の延長について、その他の記載整備となっております。
変更申請する理由として、1点目が、2025年7月末時点での登録数が236人であり、登録終了予定の2026年1月までに予定登録数400人の登録が困難な状況であるため、予定登録期間を1年延長して4年に変更する。2025年7月に発効したプロトコール改正で、適格規準の年齢上限を撤廃したこと、及び除外規準の「5年以内の活動性の重複がんを有さないこと」を「2年以内の活動性の重複がんを有さないこと」に変更したことにより、登録ペースの上昇が見込まれるため、2027年1月までに登録を完遂することは可能であると考える。現在、切除可能膵がんを対象とした術前GnP療法の優越性を検証する試験は本試験以外に実施されておらず、切除可能膵がんに対し術前療法以外に期待されている新規治療はないことを考慮し、本試験が1年延長されても本試験の意義は維持されると考える。2点目が、研究者情報の更新などの記載整備です。以上です。
○竹内座長
ありがとうございます。本変更内容について、御意見、コメント等はありますか。いかがですか。よろしいですか。御意見がないようです。それでは、告示番号44の変更についてはお認めすることといたします。
続いて、試験実施計画の変更について、事務局から説明をお願いいたします。
○医政局研究開発政策課課長補佐
御説明いたします。資料6の49ページを御覧ください。東海大学医学部付属病院からの申請で、告示番号47、「集束超音波治療器を用いた前立腺がん局所焼灼・凝固療法」になります。適応症は、「前立腺がん(限局性のものに限る。)」です。
御審議いただく主な変更内容について、50ページを御覧ください。主な変更内容として、1点目が協力医療機関の追加、2点目が予定の試験期間の延長、3点目が患者負担費用の変更、4点目が記載整備となっております。
変更申請する理由として、1点目、香川大学医学部附属病院にて、先進医療の実施に係る準備が整ったため、協力医療機関への追加を希望する。2点目、今後、香川大学医学部附属病院以外に、更に1施設の協力医療機関の追加を予定しているが、当初予定していた被験者登録期間内に目標症例数である310症例を達成することは困難と判断したため、被験者登録期間及び研究実施期間の延長を希望する。3点目、為替レート変動に伴う機器レンタル費用の高騰のため、東海大学医学部付属病院における先進医療に係る費用の変更を希望する。以上です。
○竹内座長
ありがとうございます。本変更内容について、御意見、コメント等はありますか。いかがですか。よろしいですか。ありがとうございます。御意見がないようです。それでは、告示番号47の変更については認めることといたします。
続いて、協力医療機関の追加について、事務局から説明をお願いいたします。
○医政局研究開発政策課課長補佐
資料7-1の53ページを御覧ください。先ほども申し上げました告示番号47について、1施設の協力医療機関の追加申請がありました。資料7-2の54ページ以降を御覧ください。事務局において、先進医療を実施可能とする保険医療機関の要件、様式第9号を満たしていることを確認いたしました。協力医療機関の追加として、御了承いただきたく存じます。
特に御意見がなければ、手続を進めさせていただきます。以上です。
○竹内座長
ありがとうございます。よろしいですか。それでは、事務局で手続を進めていただきますようお願いいたします。
続いて、先進医療Bの取下げについて、事務局から説明をお願いいたします。
○医政局研究開発政策課課長補佐
御説明いたします。資料8の56ページを御覧ください。先進医療の取下げとして、告示番号29の1件申請がありました。取下げ理由としては、「研究期間が終了したため」となっております。以上について、特に御意見がなければ手続を進めさせていただきます。以上です。
○竹内座長
ありがとうございます。よろしいですか。それでは、ここまで終了いたしまして、先ほどの利益相反の関係を調べていただきましたでしょうか。
○医政局研究開発政策課課長補佐
ありがとうございます。事務局のほうでの確認が終了いたしました。少しお待ちください。
○竹内座長
改めて確認をさせていただきました。それでは、先の審議事項に戻りまして、利益相反の確認を事務局からしていただけますでしょうか。変更になった点ですね。
○医政局研究開発政策課課長補佐
すみません。お時間を頂きまして、ありがとうございました。事務局において、先生方個人にも連絡をして確認をさせていただいているところなのですが、先生方だけではなく企業にもCOI(利益相反)の確認をさせていただいております。その関係で先生方の回答と異なっていたというところです。誠に御迷惑をお掛けいたしました。
旧B41について、今、少し確認をさせていただきたいと思います。竹内先生、岡田先生、後藤先生、藤原先生、木村先生、平川先生に関して、先ほどお名前をお呼びさせていただいたところですが、所属に対して企業から利益相反があると御回答いただいているところです。こちらは特に個人に対してないということでしたら、議事に関して御参加いただければと思います。いかがでしょうか。
○藤原構成員
藤原です。所属ということですけれども、医師会ということですか。
○医政局研究開発政策課課長補佐
医師会の所属にということで、こちらは承っているところです。
○藤原構成員
どの内容についてでしたか。
○医政局研究開発政策課課長補佐
旧B41ですので、「タクロリムス経口投与療法 不妊症」の技術についてです。
○藤原構成員
どう関係があるのか、少なくとも私は自分の担当部署からは何もいっていないのですけれども。
○医政局研究開発政策課課長補佐
アステラス製薬から頂いた情報ですと、2023年度に日本医師会組織に対して利益相反があると伺っているところです。
○藤原構成員
そっちのほうということね。アステラスからということであれば、そうですかなのですが、少なくとも自分は全く関わりがない、担当も関係ないですし、診療科も関係ないですし、医療安全としてということもちょっと考えにくいとは思うのですが。少なくとも個人としては全く関係ないかと思っておりますが、どうなのですか、ちょっとその場合は。
○医政局研究開発政策課課長補佐 ありがとうございます。個人ではなく組織の場合には、今回の議事には御参加いただければと思っておりますので、よろしくお願いいたします。
○藤原構成員
分かりました。
○後藤構成員
すみません、後藤も個人にはないのですけれども、組織にあるということになれば、多くの組織に利益相反があるということになるのではないかと思います。それは、これまでも同じようなことがあり得たわけで、なぜ今回だけそのようなことになったのかというのは、ちょっと説明が必要かなと思うのですけれども。
○医政局研究開発政策課課長補佐
ありがとうございます。今までも同様に企業に対してのCOIの確認はさせていただいておりましたが、今までは、企業からCOIの報告がなかったところなのですが、今回に関して企業からいろいろと報告を頂いたということです。
○後藤構成員
個人に対してはやっていないので、例えば企業に対して、例えば大学に対してやっているということを情報提供されても、ほとんど無意味だと思うのですけれども、利益相反の関係で。だから、今回の企業の方との中で確認をきちんとされたと理解してよろしいのでしょうか。ただ企業がこう言ってきたから、そのまま受け取ったというふうにしか、今、聞こえなかったのですけれども。
○竹内座長
よろしいでしょうか。今回、そういうことで、個人ではなくて所属する団体機関に対して何らかの利益相反ありと企業から報告されたと。この場合、それに思い当たることがないと、先ほどの藤原構成員もそうでしたけれども、であれば、今回、審議には加わることができるということですよね。
改めて、後藤構成員におかれても、個人的には利益相反がない、告示番号旧B41、アステラス製薬には個人的に何もないということですので、審議に加わることができます。岡田構成員も同じようでしょうか。実は、私もそうなのですが。これ機関ですよね。
○岡田構成員
私のほうは、国立成育医療研究所の研究のほうの非常勤研究員の職を1つ頂いているので、念のためにCOIとして私から報告させていただいています。
○竹内座長
そうですか、分かりました。では、岡田構成員はそういうことがおありになると。私も、多分、これは機関に対してなはずですよね。組織なので、直接的には令和5年以降はないと思います。
○医政局研究開発政策課課長補佐
ありがとうございます。承知いたしました。
○竹内座長
ということで、皆様に確認していただいたということでよろしいでしょうか。
○平川構成員
平川です。私はなにかしら関わっている可能性がありますので、COIあり、企業の報告のとおりというところでお願いいたします。
○竹内座長
分かりました。木村構成員はいかがでしょうか。
○木村構成員
私は企業からの報告のとおりでして、この件に関して個人的には全くありません。
○竹内座長
ありませんということは、審議に加わることができるということですね。
○木村構成員
できると思います。
○竹内座長
ありがとうございました。確認させていただきました。大変お手間を取らせまして恐れ入ります。ということで、今回、そのことを確認していただいたということです。それでは、そういう形でお進めいただけますでしょうか。
○医政局研究開発政策課課長補佐
ありがとうございます。今、竹内先生のほうで取りまとめをしていただきまして、誠にありがとうございました。確認させていただきましたとおり、旧B41に関して、岡田構成員に関しては審議から外れていただく、あと、平川先生なのですけれども、個人にというところだったのですが、50万円以下ということでしたので、特に問題なく当該技術の議事取りまとめ及び事前評価に加わることができるというところです。よろしくお願いいたします。
また、旧B7に関して、竹内先生に関しては、今回、利益相反を確認させていただきましたので、議事の取りまとめのみ加わることができないというところです。よろしくお願いいたします。
○竹内座長
ありがとうございました。ということで、改めて利益相反を確認していただきましたので、また冒頭に戻りまして、総括報告書の評価について、事務局から説明をお願いいたします。
○医政局研究開発政策課課長補佐
説明させていただきます。資料1-1の15ページを御覧ください。先進医療Bの総括報告書に関する評価を頂くのが、告示番号旧7、「ゲムシタビン静脈内投与、ナブ-パクリタキセル静脈内投与及びパクリタキセル 腹腔内投与の併用療法 腹膜播種を伴う膵臓がん」です。申請医療機関は、東京大学医学部附属病院です。審査担当構成員は、主担当が平田構成員、副担当が飛田構成員となっております。
それでは、資料に沿って御説明させていただきます。ゲムシタビン不応となった腹膜播種を伴う膵がん患者を対象とした臨床試験により、S-1とパクリタキセル経静脈及び腹腔内投与併用療法の安全性及び有効性が報告された。腹膜播種の制御の可能性が示された一方で、原発巣や他臓器転移の制御には限界があることが示唆された。更なる生存期間延長のためには、より強力な全身化学療法との併用が必要であると考えられた。そのため、切除不能進行膵がんに2014年に本邦で保険承認されたゲムシタビン/ナブ-パクリタキセル療法に、パクリタキセル腹腔内投与を併用する治療法を考案した。
本研究では、腹膜播種を伴う膵がんに対する新たな治療法の開発を目指し、ゲムシタビン/ナブ-パクリタキセル点滴静注+パクリタキセル腹腔内投与併用療法を施行し、導入相試験にて安全性の確認と推奨投与量の決定を行い、引き続き探索相試験にて安全性及び有効性の評価を行う。
主要評価項目は、15ページに記載しておりますとおり、第Ⅰ相試験では安全性評価基準として用量制限毒性、第Ⅱ相試験では有効性評価基準として全生存期間、副次評価項目は、第Ⅰ相試験では安全性評価基準として有害事象の発生、第Ⅱ相試験では安全性評価基準として有害事象の発生、有効性評価基準として、1)抗腫瘍効果、2)無増悪生存期間、3)投与完遂性、4)腹水細胞診陰性化率となっております。
目標症例数は、導入相試験6~18人、探索相試験35人、症例登録数は44例です。試験期間は、2016年10月~2024年9月となっております。以上です。
○竹内座長
ありがとうございます。それでは、本技術の評価について、主担当の平田構成員から御説明をお願いいたします。
○平田構成員
平田です。私が説明させていただくのは、先ほどありましたように、腹膜播種を伴う膵がんに対するゲムシタビンとナブ-パクリタキセルの点滴静注及びパクリタキセルの腹腔内投与併用療法に関する医療技術になります。
こちらに関しては、会議資料27ページ、資料1-3を御覧ください。まず、本試験の対象となっているのが、腹膜播種を伴った患者さんです。お腹の中には胃とか腸、肝臓を含む腹膜という膜があります。この腹膜播種というのは、がん細胞が腹膜に広がってしまう状態のことを指します。この腹膜播種があると、腹水貯留、消化管が閉塞したり水腎症を来したりと、患者さんのQOLが著しく低下することや、予後の悪化にも影響すると言われておりまして、本試験ではそのような方が対象となっております。
現在、膵がんに対しては、ゲムシタビン点滴静注、ナブ-パクリタキセル点滴静注は日常診療でも使用されておりますが、本試験において、いわゆる「適」を取っていない部分に関して言いますと、パクリタキセルはもともとの静注薬ですので、同薬剤を腹腔内に投与する部分が新規の部分となっております。
この試験は、第Ⅰ・Ⅱ試験となっておりまして、第Ⅰ相試験においては、最大耐量用量(MTD)を判断して、最終的に第Ⅱ相試験に進むための推奨用量(recommended dose)を決定します。第Ⅱ相試験は、第Ⅰ相試験で決定されたrecommended doseを基に、併用療法の有効性・安全性を評価する試験となっております。主要評価項目については、先ほど事務局から御説明があったとおりです。
こちらの試験に関して、2017年から登録が開始となっておりまして、全適格例については、2次登録例までが第Ⅰ相試験においては12例、第Ⅱ相試験においては37例で、合計本試験全体で49例となっております。この組入れには大変な御苦労があったものと推察します。
今度は私の評価の部分に移ります。会議資料19ページを御覧ください。まず、有効性に関しては、本試験の主要評価項目である全生存期間においては、計画時に設定した基準を満たしていることから、有効性はあると判断いたします。しかしながら、本試験は非盲検の非対照試験であることを考慮しますと、従来の医療技術を用いるよりも大幅に有効であるとまでは判断ができず、Bの「従来の医療技術を用いるよりも、やや有効である」と判断いたしました。
次に安全性に関する評価になります。本試験では、腹腔ポートを挿入しますが、それに関連した重篤な有害事象を49例中9例、18.4%に認めております。これに対して、再手術やポート抜去、ポート再固定等の対応をして、全例回復しております。しかし、やはり注意が必要な有害事象と考えます。このような腹腔ポートに関連した重篤な有害事象を含め、全身的に一定の割合で起こるGrade3以上の有害事象や、一部に死亡例も認めておりますので、BかCかということでは判断は迷いますが、現在、転移性膵がんに対する標準的な治療の化学療法については幾つか種類がありまして、2種類の抗がん剤を組み合わせたレジメンもあれば、それ以上多いレジメンの種類もありまして、今回、そのような多剤を併用した細胞分裂を阻害するがん剤を用いた薬物療法で考えますと、そこまで突出した差異はないと考えまして、最終的にBと判断しました。
技術的な成熟度に関しては、腹腔ポートに関連した重篤な有害事象は全例回復しておりますが、抗がん剤の腹腔内投与自体がまだ一般的ではないことを踏まえると、現時点においては日常診療下で実施できる状況まで至っていないことから、また、今後の検証が必要な段階であるため、Bと判断しております。
続いての評価に関しては、飛田構成員の御説明の後にさせていただきます。以上です。
○竹内座長
ありがとうございます。それでは、続きまして、副担当の飛田構成員から御説明をお願いします。
○飛田構成員
よろしくお願いします。私の意見に関しては、20ページから記載しております。試験の内容等々に関しては、これまで事務局及び平田先生のほうから御説明があったとおりです。有効性について少し御説明しますと、本試験は、推奨用量を決定するための第Ⅰ相パートと、決定された推奨用量で有効性・安全性を確認する第Ⅱ相パートからなる試験デザインで実施されています。特に有効性に関しては、第Ⅰ相パートで推奨用量と決定された投与量が投与された3例と、第Ⅱ相パートで推奨用量が投与された32例を合わせた35例で評価が行われています。
これに関しては、事前に計画書の段階で、標準治療による全生存期間の閾値7か月を上回る推定精度で症例数等々が計算されていました。その結果は、既に御報告されているように、今回の試験では全生存期間の中央値が12.9か月で、有意水準が片側10%で設定されていましたので、それに対応する80%信頼区間の下限値が9.5、さらに、一般的によく使われる5%、95%信頼区間の下限値が9か月ということなので、いずれも事前に設定した閾値を上回っている結果になっています。ただ、先ほど平田先生の意見の中にもありましたが、本試験は非盲検非対照の試験成績であることも考慮して、次の医師主導治験に進むに足る、意思決定ができるような情報が得られたということから、AというよりはBという形で判断させていただいております。
安全性に関しては次のページです。Grade3の有害事象や死亡例も認められていますが、標準治療である併用しないゲムシタビン+ナブ-パクリタキセル併用療法における既報告の有害事象の発現状況と同程度であることから、Bと判断しています。
技術的成熟度に関しては、カテーテル留置部位の感染等々が多く発現しているということから、一定のリスクに対しての注意が必要であると考えて、Bと判断させていただいております。以上です。
○竹内座長
ありがとうございます。それでは、主担当の平田構成員、追加のコメント等がありましたら御説明をお願いします。
○平田構成員
平田です。総合的なコメントに移ります。本試験の結果から、腹膜播種を伴う膵がんに対して、ゲムシタビン静脈内投与、ナブ-パクリタキセル静脈内投与及びパクリタキセル腹腔内投与の併用療法の一定の有効性は示されてたと考えます。安全性に関しても、重篤な有害事象の発現はありますが、緊急時に対応できる医療施設において、十分な経験と知識を持つ医師の下で適切な管理ができるのであれば、臨床的には許容できる範囲と考えます。今回、次相の実施に資する結果が得られたと考えます。照会回答でもありましたように、今後、検証試験の実施を検討中ということですので、それに期待したいと考えております。
薬事承認の申請の効率化に資するかどうかについては、本試験の結果から、一定の有効性を示すデータが得られていると考えますので、本試験の対象疾患に対する薬事承認申請が行われるのであれば、本技術の薬事承認申請の効率化には一定程度資するものと考えております。私からは以上です。
○医政局研究開発政策課課長補佐
ありがとうございます。それでは、検討結果の取りまとめを行いたいと存じます。大変申し訳ありませんが、竹内座長に一時御退席いただきます。以降の進行につきまして、松山座長代理にお願いいたします。
(竹内座長退室)
○松山座長代理
ありがとうございます。先生方、よろしいですか。ただいまの御説明について、何か御担当の先生に御質問等はありませんか。まず、藤原構成員、その次に天野先生にお願いします。
○藤原構成員
確認というか、教えていただきたいのですが、17ページの結論の下の所で、基本的には回復が不能な大きな重篤な合併症はなかったということでいいのかなと思って読みましたが、下から5行目の所の「腹腔ポート関連合併症は9件報告され、このうち未知の合併症として小腸穿孔2件」と書いてありますが、これはどういうことなのか。腹腔ポートと関連する小腸穿孔というのは、機械的に何か起こったものということを言っているのか、それとも、腹腔内投与に伴う小腸穿孔だとすれば、腹腔ポート関連合併症とは分類されないかと思ったのですが。この未知の合併症という分類の中で、腹腔ポート関連合併症として「未知の」と言っている意味がどういうことなのかというのが1つです。
それから、その文章をずっと読み続けていくと、「既知の合併症として腹腔ポート感染4件、閉塞2件、腹水漏出が1件が生じたが、いずれも再手術、ポート抜去、ポート再固定などの適切な処置により回復した」と書いてあって、この「いずれも」というのがどこに掛かるのか。「いずれも」は9件全部に掛かるのか。そうすると、再手術というのは、小腸穿孔の手術、それは再手術とは言わないですよね。この文章をどういうふうに読んだらいいのか気になったのですが。細かいことですが、もしお分かりでしたら教えていただけると有り難いです。
○松山座長代理
ありがとうございます。平田構成員、お願いします。
○平田構成員
まず、未知の合併症については、腹腔ポート関連合併症が49例中9例報告されたということですが、既にポート自体はほかでも使われておりまして、その過去の報告には、腹腔内ポートの感染や閉塞、腹水漏出というのが報告されているのですが、今回、小腸穿孔というのが報告されたと。過去に報告がなかったので未知ということだと思います。腹腔ポート関連合併症と書いてありますので、やはり腹腔ポートが原因として上げられたと。今回、まだ報告がなかった小腸穿孔が2例あって治験したということだと思います。
あと、いずれも再手術、ポート抜去、ポート再固定などにより回復したというのは、これは別の資料になりますが、9例発生して、9例ともいずれかの対応をされておりまして、9例とも回復しているということです。再手術というのが確かに私も分からないのですが、もし事務局のほうでお分かりであれば教示いただきたいのですが。
○医政局研究開発政策課課長補佐
申し訳ありません。こちらも把握ができておりませんので、申請者のほうに確認をさせていただこうと思います。
○藤原構成員
いろいろありがとうございます。そうすると、この小腸穿孔は腹腔内投与に伴うものではないということは除外できているということでいいのですよね。
○平田構成員
投与に関連しないかどうか、ポート関連合併症は挿入だけの話なのか、申請医療機関に尋ねてみないと分からないのですが、こちらも、もしよければ事務局のほうから、腹腔内投与そのものと関係があるのか、ないのかを含めてクリアに。
○医政局研究開発政策課課長補佐
ありがとうございます。そちらにつきましても確認をさせていただきます。
○飛田構成員
飛田です。今の点に関して、タブレット資料で総括報告書を映すことは可能ですか。
○医政局研究開発政策課課長補佐
タブレット資料につきましては見えるようにはできないので、先生方のお手持ちの所で確認いただければと思います。
○飛田構成員
平田先生とかにも御案内するのですが、総括報告書の12.3.1.3.2という章があるのですが、そこに今議論になっている腹腔ポートに関連した重篤な有害事象9件の一覧表みたいなものがあって、そこを確認していただければいいのかと思いましたが、いかがでしょうか。
○松山座長代理
飛田構成員、申し訳ありません、総括報告書は資料の何番になりますか。
○飛田構成員
これが恐らく資料1になると思いますが、私のパソコンで資料1を開くと、約6万8,000ページぐらいのファイルになっていて、中身が全然開けない感じになっているのですが、先生方のほうはいかがですか。
○平田構成員
多分、飛田構成員がおっしゃっているのは、下のページの157ページになるのですが。
○飛田構成員
そうですね、総括報告書ではそのページ数にはなりますが、タブレット資料だと大分いろいろなものが統合されたファイルになっているかと思います。
○藤原構成員
聞いた者の立場として、資料が発見できずで申し訳ないのですが。
○医政局研究開発政策課課長補佐
申し訳ございません。画面の共有はできないのですが、今、飛田構成員からお伝えいただいた所ですと、腹腔ポートに関連した重篤な有害事象の9例につきまして、転帰、重篤性、予知性処置を記載いただいております。その中で、先ほど平田構成員からお伝えいただいたとおり、処置に関して、腹腔ポート再固定が4件、それ以外にポート抜去をしているのが3件、開腹手術をしているのが1件、緊急手術になったものが1件となっております。
○藤原構成員
これを見ますと、多分、手術になったのが正に小腸穿孔のところですよね。
○医政局研究開発政策課課長補佐
はい、そのようになっております。緊急手術と開腹手術が両方とも小腸穿孔に伴って実施されているところです。
○藤原構成員
再手術なのかなという気がしますが。書いた人に聞かないと分からないかと思いますが、書きぶりの問題かという気はします。
○医政局研究開発政策課課長補佐
そちらの点は確認させていただきます。ありがとうございます。
○松山座長代理
ありがとうございます。それでは、天野構成員、お願いします。
○天野構成員
恐れ入ります。細かい確認で大変恐縮ですが、資料1-2、事前照会事項に対する回答3の所で、25ページです。亡くなられた患者さんの中で、肝不全の患者さん、症例2について、25ページで詳細に記していただいています。念のため確認ですが、この患者さんは、化学療法を開始する前から、既に化学療法とは因果関係がない重篤な事象という形で様々な合併症を起こされていて、2020年10月に化学療法開始基準を満たすことを確認して、第1コースを開始した後に、直ちにやはり化学療法は継続が困難となるような全身状態の悪化が見られて、残念ながら逝去されたということが書かれています。これは、その前の化学療法を開始する前は随時CRBに報告されていて、その上で恐らく問題ないと判断されて治療を開始したとは思うのですが、治療を開始したことについては、効果・安全性評価委員会等では問題なかったという評価になっているという理解、もちろん、この臨床試験とは直接の因果関係はないと判断されているということかと思いますが、念のため確認させていただきたく質問させていただきました。
○松山座長代理
ありがとうございます。平田構成員あるいは飛田構成員、お分かりになるでしょうか。
○平田構成員
ありがとうございます。私も、特に症例2に関しては、何が原因だったのか非常に疑問で、追加照会を何度かさせていただきました。今回、お示しできないような状況なのですが、確認させていただいたら、結果としては、原病の悪化が基礎にあってお亡くなりになって、いわゆる肝不全ということになっております。私も、最初に読んだときに、薬剤性の肝不全でないかが一番心配でしたが、いろいろな詳細な情報を頂いた結果、原病の悪化が原因だったということが判明しましたので、この点に関しては私も理解しましたし、第三者評価委員会でも確認済みとなっております。以上です。
○天野構成員
承知いたしました。ありがとうございました。
○松山座長代理
そのほか、先生方から御質問、御議論等はありませんか。ありがとうございます。申請者、提出者のほうに聞かなければいけないことがありますので、一旦聞かせていただいた後に、こちらでお預かりさせていただいて、必要があれば再度諮らせていただくことにしたいと思います。よろしいですか。ありがとうございました。
それでは、竹内座長にお戻りいただいて、議事の進行をお戻ししたいと思います。よろしくお願いします。
○医政局研究開発政策課課長補佐
竹内座長にお戻りいただきますので、少しお待ちください。
(竹内座長入室)
○竹内座長
ありがとうございました。続きまして、総括報告書の評価について、事務局から説明をお願いいたします。
○医政局研究開発政策課課長補佐
御説明いたします。資料2、28ページを御覧ください。先進医療Bの総括報告書に関する御評価を頂きますのが、旧告示番号B41、「タクロリムス経口投与療法」です。申請医療機関は国立成育医療研究センターになります。審査担当構成員は、主担当が木村構成員、副担当が伊藤構成員となっております。
先ほど申し上げましたとおり、本議題の審議に関して、成育医療研究センターの技術ですので、御所属の関係から、掛江構成員におかれましては御退席いただければと思います。よろしくお願いいたします。
(掛江構成員退室)
○医政局研究開発政策課課長補佐
資料に沿って御説明させていただきます。先進国において現在少子化が問題とされているが、その背景には原因不明の不妊・不育症が含まれ、挙児を強く希望しているにもかかわらず、治療が成功せず妊娠・出産に至らないことより、最終的に挙児を断念している患者が世界中に存在する。原因不明の不妊症に対する治療においては、新たな診断方法、治療方法が期待されている。
我々は、移植領域での治療に既に有効かつ副作用の少ない薬剤として用いられ、また、妊婦への安全性が高いと評価されているカルシニューリン阻害薬であるタクロリムスを、世界的に全く新しい不妊症に対する治療方法として考案した。この治療法では、細胞性免疫だけでなく、液性免疫の抑制と免疫寛容の促進へも作用する可能性がある。母体-胎児間における種々の免疫学的な問題を解決することにより、不妊症の治療だけでなく、良好な胎盤構築の誘導と病原抗体産生の抑制から、不育症や多くの妊娠合併症の予防効果、抗体の関係する胎児疾患の治療など、将来的な適応拡大が考えられる。
研究内容としましては、対象となる重症不妊患者を無作為に低用量投与群(タクロリムス2mg/日)と高用量投与群(タクロリムス4mg/日)の2群に分け、試験薬を胚移植2日前から投与し、胚移植後から絶対過敏期前までの14日間、計16日間経口投与する。なお、各群の投与量及び投与時間は、低用量投与群は、プログラフカプセル1mgを1回1カプセル1日2回投与、高用量投与群では、プログラフカプセル1mgを1回2カプセル1日2回投与するとなっております。
主要評価項目は29ページに記載のあるとおり、安全性評価基準として、異所性妊娠、有害事象及び副作用の発生頻度とその程度、発現割合、件数を求め、一覧表を作成する。有害事象について、有害事象が少なくとも1件発現した被験者数及び発現割合、各有害事象の発現者数及び発現割合、件数、重症度別の有害事象の発現者数及び発現割合を集計する。
有効性評価基準として、胚移植後3週若しくは4週時の臨床的妊娠の有無。胚移植後3週に胎嚢確認ができなかった場合には、胚移植後4週時に生化学的妊娠の有無と胎嚢確認を行う。胎嚢確認された場合には臨床的妊娠とするが、確認されずにhCG値が生化学的妊娠判定日の値を超えている場合には「異所性妊娠疑い」とし、安全性評価を行う。その後の経過は観察研究で評価し、有害事象の収集を行う。
副次評価項目は、安全性評価基準として、胎嚢が確認された被験者及び異所性妊娠疑いと判定された被験者に関しては、その後、出産までの経過を観察する観察研究の中で、異所性妊娠、流産、胎児奇形を含む胎児異常、早産、子宮内胎児発育不全、妊娠高血圧症候群などの発生に関する情報を集める。
有効性基準としては、胚移植後2週時の生化学的妊娠の有無(異所性妊娠は20IU/L以上でも「生化学的妊娠」から除外する)となっております。
目標症例数は26例で、登録症例数は26例、試験期間は2022年8月~2025年9月となっております。以上です。
○竹内座長
ありがとうございました。本議事の評価について、主担当の木村構成員から御説明をお願いいたします。
○木村構成員
木村でございます。生殖異常に関しましては、その評価が非常に難しいところがございますが、この研究のフロー、40ページにあります不妊症患者に対するタクロリムス投与療法というフローを参照していただきながら、先に解説をさせていただきたいと思います。
まず、この対象症例は、形態良好胚を3回以上胚移植を行って、妊娠が成立しなかった方ということになっております。ただ、ここで胚が4個以上と書いてありますが、日本産科婦人科学会等で多胎妊娠を防止するために原則胚移植は1個にしています。ですから本当は3個ですが、複数回上手くいかなかった場合に、1個よりも2個のほうが妊娠率が高いことが知られていますので、2個胚移植を許容しています。それで合計4個以上というような文言が入っているのだと考えます。
そのときに、この集団だけではなく、もう1つバイオマーカーとして、末梢血リンパ球におけるTh1/Th2比というのを業者に測ってもらい、その比が10.3以上というのをバイオマーカーとして適応に用いていると。そして、その適応者群に対して、タクロリムス投与の量を高用量と低用量に分け、胚移植の2日目から16日間ということで、実際にはほぼオール・オア・ナンの時期、すなわち、この薬剤が入ってもしも影響があるとしたら、流産あるいは胚の消滅につながると考えられているような時期です、この時期に投与するということで、これが介入です。
介入後の評価ですが、1つは、生化学妊娠というのは非常に妊娠初期で、胚は着床した後、hCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)という物質を出しますので、その物質の測定を高感度で行うことが、いわゆる生化学的妊娠になります。その次に、胚がある程度大きくなってきますと、臨床的妊娠と言いまして、妊娠の5週ないし6週ぐらい、ここで言うちょうど判定期間のときに、経膣超音波を見ますと、胎嚢という赤ちゃんが入る袋が見えてまいります。この時点での妊娠率を最終的なアウトカムというように、このグループはしております。
その次に、ここに初期流産という言葉があります。妊娠12週ぐらいを超えて、胎児の心拍が見えていますと、実際にはほとんどの妊娠は継続して出産に至ります。そこでのロスの率は数パーセントを割るということですので、そこの時期の評価はこの研究ではされておりません。ただ、臨床妊娠を確認した症例が今回は全例出産をしたというような記載がございましたので、これは非常に大きなデータではあると思います。
ただ、一般的には、例えば大阪大学で調べてみますと、臨床的妊娠の後、初期流産と言いますか、妊娠12週ぐらいで心拍が確認できなくなる、あるいは、もう流産してしまうというような事例は、35歳以下でも25%ぐらい、40歳以上になってきますと40%以上ぐらいの方が初期流産になってくるということは知られています。それが起こっていないことが、このTh1/Th2で選別したことによって、この患者が非常にシャープに選別されたかどうかということは、可能性はあると思います。
ですので、妊娠の評価は非常に難しいわけです。この妊娠の評価に対して、主要評価項目で対象をどうしたかと言うと、この先生方のこれまでのTh1/Th2比が10.3以上の方々では、ちょっと症例数を今すぐ出せませんが、妊娠した人が0であったということで、最大でも5%ぐらいを対照値として、そういう水準を考えたという記載です。
ただ、私はこの有効性に関して一応Bとさせていただいたのですが、このBの根拠については、34ページに質問のやり取りがございます。今はPGT-Aという胚の染色体数を評価して、染色体数に異数性がないもの、あるいはモザイクであるものを移植するというようなことで、この値は変わってきてしまいますが、その技術がなかった時代、かなり古い論文で、このように3回連続して体外受精が上手くいかなかった人の4回目の妊娠率はどれぐらいかという論文が、観察研究ですがありまして、20%ぐらいは4回目に成功しているのですね。ですので、その値と比べても、今回の60%、50%いくという値は、非常に良いものでありますので、「従来の医療技術を用いるよりも、やや有効である」と考えました。この統計学的な有意差というのはなかなか、全く研究も違いますし、背景も違います。また、この先生方がお答えのように、症例数を26例としまして、Th1/Th2比が10.3以上という条件は、この論文にはもちろん加わっておりませんので、その方々に対しては有効であると考えました。
また、安全性に関しましては、タクロリムスは、本研究の中でも特に問題はなかったという報告です。一般的に、臓器移植を受けた、例えば腎移植などを受けた妊婦さんに対して、タクロリムスは妊娠中にこの時期を超えてずっと投与されております。かなり症例が集まり、そのような方にも安全性が確認されていますので、これに関しては「問題なし」でよろしいかと思います。
技術的成熟度というのは、経口投与ですので、当該分野を専門とする先生であれば十分可能であるということです。ただ1つだけ、今回の研究のように、きちんと母体あるいは妊娠・出産の全過程を見ていくためには、実はこういう体外受精や胚移植を行う施設と妊娠・出産を扱う施設が同じである、あるいは、その間で非常によく連絡を取れていることが、やはり必要であろうと思います。日本の現状では、妊娠8週ぐらいで胎嚢が確認されて、胎児の心拍が確認されますと、ほとんどが分娩する機関に紹介して、自施設で分娩を行わないと、このような不妊治療を行う施設が日本の中で多数ですので、その点をどう考えるかということに関しては、少し議論の余地があるかなと思っております。
総合的なコメントは、伊藤構成員の御意見を伺ってから述べさせていただきたいと思います。以上です。
○竹内座長
大変御丁寧に御説明いただきまして、ありがとうございました。続きまして、副担当の伊藤構成員から御説明をお願いいたします。
○医政局研究開発政策課課長補佐
伊藤構成員が本日欠席となっていますので、事務局から代読をさせていただきます。有効性につきまして、「A.従来の医療技術を用いるよりも、大幅に有効である」、コメントとしまして、低用量群と高用量群それぞれで、独立に有意性が検証されており、高い胎嚢確認確率が得られていると考える。
安全性につきまして、「A.問題なし。(ほとんど副作用、合併症なし)」、コメントとしまして、高用量群であってもGrade2以上の有害事象を認められておらず、安全性は高いと考えられる。
技術的成熟度に関しまして「A.当該分野を専門とし、経験を積んだ医師又は医師の指導の下であれば実施できる」、コメントとしまして、技術的困難さはほとんどないものと思われると頂いているところです。
○竹内座長
ありがとうございました。伊藤構成員からの評価につきまして、事務局から代読をさせていただきました。これを踏まえまして、主担当の木村構成員、いかがでしょうか。追加のコメントなどおありでしたら、よろしくお願いいたします。
○木村構成員
ありがとうございます。総合的なコメントとしまして、実は体外受精はそもそも今まで私費診療として行われておりまして、結構オフラベルの治療というのが様々な所で行われているということは、私も認識しております。そのようなときに、「流産や着床不全を防ぎます」というようなささやきによって使ってしまうと、1回目から使ってしまうというようなことがまま行われているというのは、ちょっとこういうところの問題点であると認識しております。したがいまして、このような形できちんと評価されるのは非常に喜ばしいことだと考えています。無制限に投与されてしまうことでどこかでリスクが生じるということは若干懸念いたしますので、今回のように、母体あるいは妊娠経過も含めてきっちり観察できるような所で、一定の制約の下で使用されるのが適当かと考えます。
また、ほかの技術、例えばこういう反復して着床しない方に対して、PGT-Aという胚の染色体異数性検査が行われています。今後、このようなものとの使い分けをどのように検討していくかということで、やはり検証的なことが必要であります。その使い分けの根拠としまして、今回、治療前の末梢血中のTh1/Th2比を入れているのですが、この今回の探索的な結果から、このTh1/Th2比を取るのが、このタクロリムスを使用するに当たって、非常に重要なファクターであるのかどうかについての検討が、今後必要であろうかと考えました。
ということで、基本的には非常に喜ばしい結果でありますが、これからどのように使うところ、あるいは使う前提条件としてのバイオマーカーをきちんと評価していくかが今後の課題であるかと認識いたしました。以上です。
○竹内座長
ありがとうございました。総括的なまとめをしていただきました。ただいまの御説明につきまして、何か御意見、コメント等はございますか。よろしいでしょうか。コメント等がございませんので、それでは、このような形で進めさせていただきたいと思います。どうもありがとうございました。旧告示番号B41につきましては、ただいま御審議いただいた結果をまとめまして、先進医療会議に報告させていただきたいと思います。
退室されていた先生、お戻りいただければと思います。
(掛江構成員入室)
○竹内座長
お戻りいだきましたでしょうか。ありがとうございます。これで審議事項は終了です。
議題はその他になりますので、その他について、事務局から御説明をお願いいたします。
○医政局研究開発政策課課長補佐
事務局から御報告がございます。資料9について、57ページから御覧ください。国立がん研究センター東病院から、告示番号24、周術期デュルバルマブ静脈内投与療法に関する御報告です。本件は、第179回の先進医療技術審査部会で一度御報告させていただいております。その際に構成員から頂いた照会等を踏まえ、国立がん研究センター東病院より、修正版の報告を頂いております。具体的には、有効期間、有効期限、使用期限について修正をされているところです。
また、その後の様式の変更について、今後、新規に開始する試験について、払出しごとに製造番号、使用期限を記載できる当院様式の試験薬管理表を使用しますが、試験独自様式の使用が求められた場合に、研究事務局側と協議し、当該不適合事例が発生しないような様式、運用に変更するよう対応します。なお、本試験を含め2試験が当院様式ではない試験薬管理表を用いて現在実施していますが、これらの試験については、試験薬管理表の備考欄に払出しごとの使用期限を記載する運用に改めています。また、協力医療機関につきましては、ほかの参加施設から今のところ報告はございませんが、本事例を含めて、各参加施設の薬剤部に注意喚起をしているという御報告を頂いております。以上です。
○竹内座長
御報告ありがとうございました。何か御意見、コメント等はございますか。藤原構成員から手が挙がっております。お願いいたします。
○藤原構成員
すみません、ちょっとどこが改まったのか、分からなかったのですけれど、下線などが付いていると分かりやすいという話が多分あったかと。
○医政局研究開発政策課課長補佐
61ページの所に、赤字と青字で修正部分の所が記載されております。
○藤原構成員
はい、ありがとうございます。分かりました。
○竹内座長
ありがとうございます。それ以外にコメント、御意見等はございませんか。よろしいですか。御説明ありがとうございました。
それでは、一言、事務局から利益相反に関して御説明を頂けますか。
○医政局研究開発政策課長
課長の長谷川でございます。冒頭、円滑な議事進行の妨げとなってしまいまして、大変申し訳ございませんでした。一方で、COIの確認につきましては非常に重要な事項ですので、次回以降、このようなことがないよう、円滑に進むよう、手順を事務方で再度確認させていただきたいと思います。大変失礼いたしました。
○竹内座長
ありがとうございました。先ほどのことも含めまして、もう一度、利益相反についての確認、個人に対するもの、それから機関に対するもの、それらをお調べいただいた結果、先ほどの議事に入れるかどうかの判断にしているということですので、次回もその確認をお願いしたいと思います。ありがとうございました。
それでは、本日の議題は以上ですが、構成員の皆様、全体を通して何か御意見、御質問等はございますか。藤原構成員から手が挙がっております、どうぞ。
○藤原構成員
すみません、度々、しつこくて申し訳ありません。一番最初のところで、大腸カメラができないときにCTで代用するというのがありましたけれども、基本的に、先ほどの御説明のとおりであれば、やはりきちんと悪性腫瘍があるかどうかを除外するという趣旨が最も大事だと思います。臨床的にやむを得ずできないときには代用する、それを許容するという内容になっていましたので、その大腸カメラができないという理由がきちんと分かるように記録が残るとか、何かそういう手順で多分やられると思いますけれども、そこをきちんと確認していただければと思いました。多分、大腸カメラをやるのは、みんなめんどくさいというか、みんな大変だと思うので、できないということで、みんなCTに回るみたいなことがないように、そういう運用ではそもそもないのだろうと思いますので、そこは確認していただければと思いました。以上です。
○竹内座長
ありがとうございます。実は私もその点が気になりまして、事務局のほうで確認を頂きました。それも含めまして、きちんと、そういう症例を絞って、最初から全例CTをやるというようなことはなく、どうしてもやむを得ない理由によって内視鏡ができない方についてはCTで代用するという運用にしていただきたい、そのことを確認いただきたいというコメントだったと理解しております。藤原構成員、どうもありがとうございました。
それ以外にコメント、御意見等はございますか。よろしいですか。ありがとうございました。
それでは、次回の日程を事務局からお願いいたします。
○医政局研究開発政策課課長補佐
次回は、令和7年11月13日(木)の開催とさせていただきます。時間は16時から18時までの予定で、詳細につきましては別途御連絡させていただきます。
また、本日の議事録につきまして、作成次第、構成員の皆様に御確認をお願いし、その後、公開させていただきますので、よろしくお願いいたします。
○竹内座長
ありがとうございます。これをもちまして、第180回先進医療技術審査部会を終了させていただきます。どうも今日はありがとうございました。

