第35回厚生科学審議会がん登録部会(議事録)

健康・生活衛生局 がん・疾病対策課

日時

令和8年2月26日(木)10:00~12:00

場所

オンライン開催

議題

  1. (1)医療法等の一部を改正する法律の成立について(報告)【公開】
    (2)全国がん登録における届出項目等に係る変更(がん登録等の推進に関する 法律施行規則の一部改正を含む)について【公開】
    (3)全国がん登録のマニュアル改訂について【公開】
    (4)全国がん登録データベースの状況について【公開】
    (5)全国がん登録情報の利用・提供に係る審査【非公開】 

議事

○石川補佐 すみません。定刻を少し過ぎてしまいましたけれども、お待たせいたしました。ただいまより第35回「厚生科学審議会がん登録部会」を開催いたします。
 委員の皆様方におかれましては、お忙しい中、お集まりいただきましてありがとうございます。
 本日の検討会につきましては、YouTubeにおいて配信しております。委員の皆様方におかれましては、参加中、基本的にマイクをミュートにしていただき、御発言の際には挙手ボタンで挙手いただきまして、事務局から、もしくは部会長から指名がございましたら、初めにお名前をいただいてから御意見、御発言いただくようお願いいたします。
 まず冒頭に、部会構成員の変更がございましたので、御紹介さしあげます。本年1月までで、川崎市健康福祉局医務監の坂元昇委員が御退任となり、新たに名古屋市健康福祉局医務担当局長・名古屋市保健所所長の村本雅代様に委員として御参加いただくことになりました。
 新たに委員に御就任いただいた小嶋委員に一言御挨拶をいただければと思います。
○小嶋委員 名古屋市健康福祉局の小嶋でございます。このたび、全国衛生部長会を代表しまして、自治体の立場から発言させていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。
○石川補佐 ありがとうございました。
 続いて、委員の出欠状況でございますが、本日は、徳永えり子委員、木下義晶委員から御欠席の御連絡をいただいております。
 また、白井千香委員から途中退席の御連絡をいただいております。
 今村委員と佐藤委員からは少し遅れての御参加という形で現在承っております。
 本日のがん登録部会における委員、及び議事に関係のある臨時委員定数13名に対しまして、現在12名が参加されています。厚生科学審議会令にある議事運営に必要な「委員及び議事に関係のある臨時委員の過半数」を満たしていることを御報告申し上げます。
 本日、1名の参考人に御出席をいただいております。国立がん研究センターがん対策研究所がん登録センターセンター長、松田智大参考人です。
○松田参考人 松田と申します。よろしくお願いいたします。
○石川補佐 それでは、以降の議事進行を中山部会長にお願いいたします。
○中山部会長 皆様、どうもおはようございます。本日もどうぞよろしくお願いいたします。
 まず、事務局から資料の確認をお願いいたします。
○石川補佐 事務局でございます。
 それでは、資料の確認をいたします。資料は委員の皆様方に事前にメールでお送りしております。議事次第、資料1から7、参考資料1から10がございますので、御確認ください。なお、資料6に関しましては6-1から6-6に分かれてございます。また、資料5から7は非公開資料です。資料の不足等がございましたら、事務局までお申し出ください。
 事務局からは以上です。
 それでは、中山部会長、議題をよろしくお願いいたします。
○中山部会長 どうもありがとうございます。
 それでは、資料等に問題がなければ、議事に入りたいと思います。皆様、よろしいでしょうか。
(首肯する委員あり)
○中山部会長 それでは、議題1「医療法等の一部を改正する法律の成立について」の報告に入りたいと思います。事務局から資料1の報告をお願いいたします。
○石川補佐 事務局でございます。資料1「医療法等の一部を改正する法律の成立について」を御説明いたします。
 2ページ目を御覧ください。
 医療法等の一部を改正する法律について、第31回がん登録部会において昨年2月14日に閣議決定された旨を御報告させていただいておりましたが、昨年の臨時国会において成立し、12月12日に公布されました。
 がん登録推進法の改正事項は、いずれも2ページ目の赤枠の「3.医療DXの推進」に含まれており、公布後3年以内に施行となります。施行に向けて詳細を議論していくこととなりますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
 3ページ目は、それの関連資料でございます。
 簡単ですけれども、以上、事務局から御報告でございます。
○中山部会長 報告、どうもありがとうございました。医療DXという中で、情報の連結・活用がさらに推進されていく方向が示されているかと思います。
 それでは、続いて、議題2「全国がん登録における届出項目等に係る変更(がん登録等の推進に関する法律施行規則の一部改正を含む)について」に入ります。事務局から資料の説明をお願いいたします。
○石川補佐 事務局でございます。資料2「全国がん登録における届出項目等に係る変更(がん登録等の推進に関する法律施行規則の一部改正を含む)について」を御説明いたします。
 2ページを御覧ください。
 第32回がん登録部会にて、今後、医療・介護関係の公的データベースとの連結・解析が可能となることに伴い、がん登録データベースの利活用がさらに進むことを見据えた、届出項目等に関する見直しに関する検討プロセスが共有され、検討項目について御議論いただいておりました。
 その際、検討項目の案として、UICC TNM分類や死亡場所などが挙げられました。今回、その個別の検討項目について、次のページ以降の詳細に挙げさせていただいております。
 3ページを御覧ください。
 まず、全国がん登録の届出項目におけるUICC TNM分類の追加について、現状・課題をまとめております。全国がん登録では、がん登録推進法に基づき、がんの進行度の届出が義務づけられており、この進行度の具体的な内容は「全国がん登録 届出マニュアル」に規定される進展度を入力する運用となっております。この進展度は、がん登録推進法の施行以前からがん登録において標準化されたがんの病期分類です。
 一方、多くの医学研究で用いられる国際的に標準化されたがんの進行度はUICC TNM分類に基づく病期分類であり、現状の全国がん登録情報では、例えば胃がんにおいて、治療方針に影響を与える「T1a」と「T1b」の区別ができないなど、医学研究への活用が限られてしまっております。このような状況を受けて、日本がん登録協議会等から、全国がん登録の届出項目へUICC TNM分類を追加することについての要望を受けております。
 また、院内がん登録では、既にUICC TNM分類が登録項目として採用されております。
これらの状況を踏まえ、先般開催された国立がん研究センターがん登録標準化専門委員会にて、全国がん登録の届出項目へUICC TNM分類を追加する実務上の課題及びその対応案について協議されたところでございます。
 4ページを御覧ください。
 次に、対応(案)を上の枠内にお示ししております。がん登録標準化専門委員会において挙げられた実務上の課題に対する対応案について、国立がん研究センター及び厚生労働省において検討を進め、全国がん登録情報の医学研究へのさらなる活用を推進することを目的に、システムの改修や教育体制の構築等を行って円滑に導入するため、令和10年診断症例から、がんの進行度としてUICC TNM分類を全国がん登録の届出項目として加えてはどうかと考えております。
 なお、がん登録標準化専門委員会において挙げられた主な実務上の課題と対応案について、下の表のとおり記載しております。課題として、主に、システムが対応していないことや、これまで院内がん登録を実施しておらず、UICC TNM分類の登録に慣れていない病院等における届出項目や入力間違いといったことへの懸念、UICC TNM分類の改訂前後の一貫性や導入スケジュールといったことが挙げられており、それぞれの対応案として、システムの改修、研修環境の整備、不確かな情報や誤った病期等の登録を防ぐ仕組みの検討、UICC TNM分類の登録を日常的に行っていない施設があることを考慮した届出・集約方法の検討、進展度をUICC TNM分類から変換して引き続き登録すること、円滑な導入のために、令和10年診断症例を適用することといったようなことが挙げられたという状況になっております。
 5ページ目を御覧ください。
 続いて、全国がん登録の登録項目において死亡場所を追加することについてでございます。まず、現状・課題を上の枠内にお示ししております。死亡の情報については、がん登録推進法等に基づき、人口動態調査の死亡票に記載された情報が全国がん登録データベースに記録されることとされていますが、死亡場所は登録項目に含まれていません。しかし、死亡場所は、がん患者の終末期において必要な医療や支援の分析・評価に必要な情報でございます。
 こうした状況を受けて、日本がん登録協議会等から、全国がん登録データベースへ死亡場所を追加することについて要望を受けております。
こうした状況を踏まえ、先般開催された国立がん研究センターがん登録標準化専門委員会にて、全国がん登録の登録項目として死亡場所を追加する実務上の課題及びその対応案について協議されたところでございます。
 次に、対応(案)を中央の枠内にお示ししております。がん登録標準化専門委員会において挙げられた実務上の課題に対する対応案について、国立がん研究センター及び厚生労働省において検討を進め、全国がん登録情報の医学研究へのさらなる活用を推進することを目的に、令和9年診断症例から、死亡場所を全国がん登録の登録項目として加えてはどうかと考えております。
 なお、がん登録標準化専門委員会において挙げられた主な実務上の課題と対応案について、下の表のとおり記載しております。課題として、システムが対応していないこと、その対応案として、システム改修といったことが挙げられたということになっております。
 7ページ目から14ページ目は、御参考として、これまでいただいている御要望や御指摘、UICC TNM分類の説明に関連する条文や通知、様式を掲載しております。
 事務局からは以上です。
○中山部会長 御説明、どうもありがとうございました。
 資料2の内容について、事務局から説明いただきました。全国がん登録の届出項目として、UICC TNM分類と死亡場所を追加するということについての検討が報告されたかと思います。
 それでは、委員の皆様から御意見、御確認に必要な点がありましたら御発言をお願いいたします。
 藤田委員、お願いいたします。
○藤田委員 沖縄病院の藤田です。
 この資料2の4ページのほうに、UICC TNM分類を追加されることについての問題点が記載されておりますが、医師のカルテに記載するTNMは取扱規約などのTNMで、UICCの記載ではない場合があります。現在は、院内がん登録では実務者の方々が研修を受けたその知識でしっかり登録されていますけれども、これが全国がん登録で可能なのかというのはかなり疑問が残ります。
 今、実務者をされている方々のなかには、医師事務作業補助者とか診療情報管理士など、その他の登録業務を行っていて、カルテを理解する能力にかなりたけた方々が実務されていると思います。今までこのがん登録のTNMの登録をされていなかった方ががん登録実務者の教育研修の素材を利用しても、そこまでのレベルに到達できるのか、正確なTNM分類がなされると担保できるかというのは非常に疑問がございます。
 大学病院やがんセンターでは、こういう登録業務を担う方にスキルアップの機会の時間や予算を配分できると思われますが、全国の医療機関全てでそれができるかはかなり厳しいところだと思います。教育資材をつくっても、その研修をある程度義務化してその能力が担保されないとTNM分類の登録の精度は保証できないと思います。
 以上です。
○中山部会長 どうも、御意見ありがとうございます。
 この点については、事務局、いかがでしょうか。
○事務局 藤田委員、貴重な御意見をありがとうございます。事務局から回答いたします。
 現場の御意見は非常に貴重なところと思っております。御指摘のように、研修資材を整えるだけでは足りない部分はあるかとは思うのですけれども、そこを具体的にどのように拡散していくかというところを、国立がん研究センターとも引き続き検討を進めて、研修体制というところは検討を進めたいと思っています。
 そのほか、ヒューマンエラーへの対策といいますか、できるだけ分かりやすくしつつ、入力したときに間違いがあったらエラーが出るようにするとか、決まった分類であれば、それがちゃんと表示されるようにして、そして、自動的にTNMからステージの変換ができるようにするであったり、そういったシステムの工夫もすることで正確性というところを一定担保できるのかなと考えております。
○中山部会長 藤田委員、どうぞ。
 今、ミュートのままです。
○藤田委員 すみません。
 ステージが自動に入力されるとか、そういう補助のところはこちらにも記載があるのですけれども、大本のTNMの入力自体が間違うかもしれないので、そこの補助はかなり難しいのかなと思いました。
 以上です。
○中山部会長 ありがとうございます。
 事務局、ここは非常に大きな課題だと思いますので、検討を進めていただきたいと思います。
 では、東委員、お願いいたします。
○東委員 ありがとうございます。東京大学の東です。
 私も藤田委員と全く同じ懸念を持っております。院内がん登録の実務者研修というものは非常に大変ですし、更新をしながらそのスキルを保っていただくというようなことを、今、やっています。それが大変だということは、逆に申し上げると、それだけ正確な情報行為というものは大変だということでありますので、この辺、やはり十分に担保するというところがないと、これは非常に困ったことになるのではないかと思います。
 データが入力された後でチェックをするというのはとても大変です。そういう誤ったデータが入った中で、誤ったままにエビデンスだというものが誤ってしまうということになると、それは非常に大きな問題ですので、そこをきちんと検証をするということが大事だと思いますし、これは本当に別途検証をして、こうやって何か対応すれば大丈夫というのではなくて、そこを確認するということが大事だと思いますので、そこを提案させていただきたいと思います。
 以上です。
○中山部会長 ありがとうございます。
 これも藤田委員と同じ立場で、事務局、引き続き、徹底して確認を進めていただきたいと思います。
 それでは、村本委員、お願いいたします。
○村本委員 ありがとうございます。村本です。
 私は、事務局から示された方向性には基本的に異論がありません。私からはTNM分類に関してと、死亡場所に関して、合わせて2点、意見を申し上げたいと思います。
 まず、TNM分類の追加は、がんの進行度の項目を国際標準に合わせることは、国際比較をよりしやすくなることでの今後のがん研究のさらなる進展が期待されるものであり、患者・国民への成果還元として望ましいことだと思います。
 一方で、医療機関のがん登録の現場の方々の負担が著しく大きかったり、実際の判断の問題もあろうかと思いますが、入力間違い等により適切な運用が十分になされないことがあったりすると、がん登録の持続性や正確性に影響しかねず、患者・国民としても心配であります。この点から、TNM分類追加後の適切な運用をいただくとともに、実際に適切な運用がなされているかの状況把握も重要と思います。
 スライド7枚目には日本がん登録協議会の御提言書がありますが、最後の2行にあるような状況調査の実施に関し、事務局として現時点でどのようにお考えか、お伺いしたいと思います。以上が1点目です。
 2点目は、続けてもよろしいでしょうか。
○中山部会長 まず、1つずつでいたしましょうか。
 では、事務局のほう、まず1点目についてよろしいでしょうか。お願いいたします。
○事務局 村本委員、御意見をありがとうございます。事務局から回答いたします。
 現場の負担というところを考えることは重要と考えています。がん登録協議会の提言書の最後のところに記載いただいている点に関しましては、資料の4ページの3番で記載させていただいておりますけれども、病院の規模によってTNM分類の登録というものを区別できるように、具体的には院内がん登録をやっている病院とそうでない病院のところを一定区別できるような形にするなどして、実際、入力の状況がどうなっているかというところを検証できるようにするというのが一案としてはございます。現在、それについては検討を進めるところでございます。
○中山部会長 ありがとうございました。
 それでは、村本委員、2点目をお願いいたします。
○村本委員 ありがとうございます。
 2点目は死亡場所についてです。前回、公開審議が行われた第32回での佐藤委員の御発言に重なる内容で恐縮です。
 高齢化の進展度、医療技術の進歩により、高齢者のがんの問題が以前より大きく取り上げられるようになっていると認識しております中、最終的にどこで亡くなるかは患者のサバイバーシップの上でも重要です。昨今、いわゆる老人ホームに関して、入居者のニーズや経済状況に応じて形態が多様化しており、中には入居者にとっては自宅とほぼ変わらないものもあるのではないかと思っております。
 今回のがん登録における死亡場所に関しては、当面、スライド14の人口動態調査死亡票の分類や記載内容を信じるしかないのか、あるいは今後のがん研究の進展を見据えて、さらなる方策の検討の余地があるのかどうなのか、事務局の考えをお聞かせいただきたいと思います。
 以上です。
○中山部会長 どうもありがとうございます。
 それでは、事務局、お願いいたします。
○石川補佐 村本委員、ありがとうございます。こちらとしては死亡場所が重要だと考えて、こちらはがん登録でも利活用できるように進められればと考えているところでございます。
 死亡場所の実際にどういったデータとなるかというものは、おっしゃっていただいたとおり、この14ページ目の死亡診断書の書いているような項目があるということになりまして、こちらにつきましては、まずは現状の、死亡場所に限らず、死亡に関する情報というものが現状のこのがん登録の制度自体で死亡者情報票という形で、こちらの人口動態調査の死亡票を活用して入ることとなっておりますので、まず、こちらを活用して、こちらの項目、死亡したところの種別をがん登録の情報でも取り入れるということで考えているところでございます。
 こちら自体が実際に、例えば今後、この項目が変わっていくということになれば、それに合わせてがん登録のほうもこの項目の変更を取り入れるということになると考えておりますが、こちらにつきましては、がんだけの状況ではなくて、死亡者の情報全体と、この死亡に関する全体の議論といったところを踏まえて考えていく必要があるということになりますので、我々のほうとしても死亡に関する議論といったところは注視して、こちらも適宜把握していきたいと思っております。
 以上です。
○中山部会長 御説明、どうもありがとうございました。
 それでは、黒瀨委員、お願いいたします。
○黒瀨委員 ありがとうございます。
 まず、この追加項目に関して、2点とも方向性に全く異論はございません。先ほど村本委員も御指摘されましたように、まず、TNM分類のほうに関しましてはやはり検証が必要だろうと思いますし、適切な運用が行われているかどうかの運用の検証についてはしっかりとまた御報告いただければと思っております。慎重かつ迅速に行っていただくということが必要かなと思います。
 次の死亡場所の件ですが、やはり御懸念のとおり、多様な最後のみとりの場所というものが今後出てくるかと思うのですけれども、その中で1点懸念するのは、動態調査では最終的に死亡されたところの種別ということで選択するようになっておりますが、実際には、例えば御本人が、高齢の方がACPで自宅で亡くなることを希望されていたのだけれども、家族のほうがどうしても慌ててしまって救急隊を呼んでしまった。その救急隊のほうの確認が十分にACPを反映できずに、病院に運ばれてしまった。そういったようなケースも決してなくはない。むしろ、そういったことが日常、我々にとっても救急医療の逼迫等にも関連して問題視をしているところでございます。
 ですので、この最終的に亡くなった場所を示すことが本当に事実関係を反映しているのか、あるいは御本人が、本来なら違うところで、御自宅あるいは施設で最後をみとっていただきたいという希望があったにもかかわらず最終的にみとられた場所がどこだったのか。そういったところが見てとれるように、反映されるようにしていただくことによって、本当の意味のがん患者さんの最後のステージがどう過ごされていくのかということをしっかりと我々が把握でき、反映した施策が考えられていくのではないかなと思いますので、その点、御考慮いただければと思います。
 以上でございます。
○中山部会長 どうもありがとうございました。
 この点について、事務局はいかがでしょうか。
○事務局 黒瀨委員、御意見いただきありがとうございます。現場の状況として、そういった実際の希望のところと、最期の死亡された場所が合っているかどうかというところを見るというのは非常に重要な観点かとは思います。
 がん登録情報として、そのところを収集するというのは現状では難しいのかなとは思いますけれども、死亡場所が追加されることによって、研究者の方が別途、どういった希望があったかという情報を得た場合、その研究とつなげて研究をすることができるようになりますので、そういったところに活用していっていただければと思っております。
○黒瀨委員 ありがとうございます。
 さらなる御検討をお願いしたいと思います。ありがとうございます。
○中山部会長 どうもありがとうございます。
 それでは、白井委員、お願いいたします。
○白井委員 白井です。よろしくお願いいたします。
 私も、死亡場所についての統計上、このような人口動態統計を活用するということについては、作成事務の簡素化ということも示されておりますけれども、がんに対してだけではない、いろいろな統計を取れるための情報源になると思いますが、やはりこれを活用することで、がん登録といいますか、がんの診断・治療等にどのような影響といいますか、反映するかといったことは、これ(人口動態統計)だけでは十分ではないのではと思います。場合によってはもっとほかの疾患や、いろいろ死亡統計の取り方についても、この人口動態統計の分類がふさわしいかどうかを、この部会からぜひこういう意見があったということを、担当部署といいますか、総務省になるのかどうなるかですけれども、そちらのほうにも意見を言っていただきたいとは思っています。
 がんや、ほかの分野でもいろいろな問題点があるのではないかと思いますので、このままの統計でいいかということをぜひ検討していただく資料にもしていただきたいと思っています。
 以上です。
○中山部会長 どうもありがとうございます。
 この点についても、事務局、よろしいでしょうか。
○石川補佐 白井委員、ありがとうございます。死亡場所の重要性というところにつきましては、がんの研究を進めるためにも非常に重要なものであるということを改めて、御意見を伺って認識したところでございます。
 こちらは、先ほどのような、この分類でいいのかといったところにつきましては、実際にがん以外の疾患、その他の分野についてもいろいろ意見はあるところなのかなと思っているところでございますので、がんのほうでもこういった話があったというところは適宜、この死亡の情報を扱っている部署にも共有をしながら、一緒に全体の検討をしっかり見ていきたいと思います。ありがとうございます。
○中山部会長 ありがとうございます。
 それでは、東委員、お願いいたします。
○東委員 すみません。複数回になって申し訳ないですが、2点、追加でお話をさせてください。
 TNMに関することですけれども、まず、TNMのなぜ評価が必要なのかということの認識合わせなのですけれども、これはカルテに書いてあるTNM分類とUICC TNM分類というものが基本的には同じではないことがあるという、ここが一番の問題で、ここが曖昧なところで入力がされると、どちらが書いてあるか分からないというようなことが起きると思いますので、検証を提案しましたけれども、検証されるときにはそこを中心にやっていくということが恐らく必要なのだろうと思います。
 それがまた2点目に関係することなのですけれども、検証をするということになると、評価という話になるかと思います。ただ、これが書いていない記載率というような評価になると、医療機関としては無理に入れるというようなことがインセンティブとして働くというリスクがあると思いますので、一般的にこのがん登録の評価というものが割とステージの入力率といったような評価がされることが多いので、それを何も考えずに応用してしまうと、変なインセンティブを持って、変なデータが出てくるということになりかねませんので、そこを十分に気をつけてやっていただきたいということを申し上げたいと思いました。
 以上です。
○中山部会長 東委員、非常に重要な御指摘、どうもありがとうございます。これは本当に事務局のほうは、既に把握されていることも多いと思いますけれども、さらに確認をお願いいたします。
 それでは、村本委員、お願いいたします。
○村本委員 ありがとうございます。村本です。先ほど白井委員が発言された内容に関連して、追加で恐縮です。
 人口動態調査の中での死亡場所というものは、見方によっては亡くなり方にすぎませんが、がんを含めた医療に関して、患者側から見た場合、それは亡くなり方にとどまらずサバイバーシップ、すなわち、生き方等を表していると思います。この点をぜひ関係省庁で協議される場合に強く御要望いただければありがたいと思います。
 どうぞよろしくお願いします。
○中山部会長 どうもありがとうございました。
 ほかはいかがでしょうか。よろしいでしょうか。
 非常に重要な御意見をいただいたかと思います。
 全体の方向については、このUICC TNM分類の追加で、死亡場所の種別の追加ということで、大きな方向性については御了解いただけたかと思いますけれども、非常に重要な御指摘、御提案がついていたということになるかと思います。
 この登録システムとしての質・レベルの担保、それから、現場の労力負担を勘案したレベルをいかに保っていくか。運用していく中での検証作業をどうしていくか。それから、死亡場所については、ほかの非常に国の大きな制度、人口動態調査などとの関連についても整合性のある、そして、願わくばよりよいシステムに向けて、本システムが改善されて実現されていくことを願いたいと思います。
 事務局につきましては、基本的には議論を踏まえて、対応(案)のとおりに進めていただければと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
 それでは、続いて、議題3「全国がん登録のマニュアル改訂について」に入りたいと思います。事務局から資料3の報告をお願いいたします。
○石川補佐 事務局でございます。資料3「全国がん登録のマニュアル改訂について」を御説明いたします。
 2ページを御覧ください。
 令和7年度末を目途に、全国がん登録の各種マニュアルの改訂を予定しております。今回、大きな改訂事項はなく、旧氏使用の明記や、同意代替措置について、別途、事務連絡で示していた疑義解釈資料の内容をマニュアルへ反映すること、その他の各種記載の整備を行うことといったことを予定しておりますので、御報告させていただきます。
 簡単ですけれども、以上でございます。
○中山部会長 ありがとうございました。
 この点はよろしいでしょうか。
 委員の先生方、よろしいですか。
(首肯する委員あり)
○中山部会長 ありがとうございます。
 それでは、続いて、議題4「全国がん登録データベースの状況について」に入ります。資料4について、こちらは国立がん研究センターがん対策研究所がん登録センターの松田参考人から説明をお願いいたします。
○松田参考人 よろしくお願いいたします。
 既にこの場でも何回か御報告をしておりますけれども、全国がん登録システムがこの新しいものに変える際に、うまくいかずに、システム上の不備が生じてしまったので、年次確定がペースとして1年遅れてしまったという問題を既に御報告いたしました。これについては、原因についてきちんと解明した上で、その対策を取っておりまして、講じた再発防止策というところに書いた点についてはこれまで御報告したとおりです。
 システム請負業者との会議の頻度を増やして、きちんと管理をすることですとか、システム全体の合理化ですとか、それから、がん登録運用方針決定の整理ですとか、諮問委員会の見直し。こういったことで対策が十分できていると私のほうでは認識しておりまして、厚労省にこれを報告しております。
 もう一枚のスライドをお願いします。
 これまで報告したとおりなのですけれども、これについてきちんと、最終的には1年間の遅れというものを取り戻しまして、一番下の半分ですけれども、2026年1月に2022年罹患数・率報告を、これが今までの1年遅れが、もう少し早くなったのですが、公表できまして、さらに2023年。これは当初のベースで言うと報告すべき年次なのですけれども、2023年の罹患数・率の報告を以前のペースより少し前倒しで公表することができました。さらに2016年の生存率の公表というものもできまして、不具合対応をこれで完了したと国立がん研究センターとしては考えております。
 2026年2月には、2017年と2018年の5年生存率の報告も公表できました。以前のペースをキャッチアップしただけではなくて、いろいろな部分について、先ほどの再発防止策と同時に見直しをしたことによって迅速化ができましたので、これをもって本件不具合の解消と、それから、さらなる効率化ですとか迅速化ができたということを御報告いたします。
 以上です。
○中山部会長 御報告、どうもありがとうございました。
 システムの不具合が改善されたということで、関係の方々には御対応、大変お疲れさまでした。また引き続き、安定した運用を続けていければと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
○松田参考人 よろしくお願いいたします。
○中山部会長 中島委員、お願いいたします。
○中島委員 中島です。今のお話で、解決策を立てていただいてありがとうございます。
 ただ、これは、今回は数値が異常があったということで見つかったということで、逆にもう少しマイナーな、見つかりにくい異常も十分起こり得るということで、今回のような異常が見つかった場合の対策にならないように、本当にマイナーな異常でも常に見つかるような対策まで立てていただくということが必要になります。
 これは様々なデータベース事業、特にこういう数値を扱うデータベースで非常に大事になりますので、今回恐らく分かったきっかけは数値から分かったのだろうと思うのですけれども、それだけではなくて、全体の傾向から分かるとか、ちょっとしたぶれから分かるような仕組みを入れるとかということもぜひ入れていただきたいと思います。
 以上です。
○中山部会長 ありがとうございます。
 この点、松田先生、何か、いかがでしょうか。
○松田参考人 御指摘ありがとうございます。
 今回おっしゃっていただいたとおり、最終的に年次確定の報告の数値を見ておかしいのではないかと、まとめてから気づいたという部分があって、後手後手に回ったというところは否めないところだなと思っております。
 常日頃から登録されている数ですとか、その内容について、プロセスの段階でモニタリングすることができますので、そういったところについてきちんと、今までもどちらかというと、職員が目で見て、おかしいところはきちんと着目をして直してきたのですけれども、もう少し何か、基準を設けたりですとか、こういったところをルーチンとしてチェックするみたいな形で、先に気づくような体制づくりをしていきたいと思います。ありがとうございます。
○中山部会長 どうもありがとうございました。
 それでは、次の議題に移りたいと思います。次の議題は非公開となりますので、事務局からお願いをいたします。
○石川補佐 これより非公開の議事となりますので、YouTubeを切断させていただきます。
 
 
 

照会先

健康・生活衛生局 がん・疾病対策課

代表03-5253-1111(内線 8306)