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第33回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会予防接種基本方針部会ワクチン評価に関する小委員会 議事録
健康・生活衛生局 感染症対策部予防接種課
日時
令和8年2月26日(木) 13:00~15:00
場所
オンライン及び対面のハイブリッド開催
(TKP新橋カンファレンスセンター ホール10H(10階))
(TKP新橋カンファレンスセンター ホール10H(10階))
議題
- (1)高齢者に対する肺炎球菌ワクチンについて
-
(2)その他
議事
- 議事内容
- ○佐野予防接種課課長補佐 それでは、定刻になりましたので、第33回「厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会予防接種基本方針部会ワクチン評価に関する小委員会」を開催します。
本日は御多忙のところ御出席いただき、誠にありがとうございます。
本日の議事は公開・頭撮り可です。また、前回と同様、議事の様子はユーチューブで配信いたしますので、あらかじめ御了承ください。なお、事務局で用意しているユーチューブ撮影用以外のカメラ撮りは議事に入るまでとさせていただきますので、関係者の方々におかれましては御理解と御協力をお願いいたします。
また、傍聴の方におかれましては「傍聴に関しての留意事項」の遵守をお願いいたします。なお、会議冒頭の頭撮りを除き、写真撮影、ビデオ撮影、録音をすることはできませんので御留意ください。
次に、本日の出欠状況について御報告いたします。
本日は、宮﨑委員より御欠席の連絡をいただいております。
現在、委員9名のうち8名に出席いただいておりますので、厚生科学審議会令第7条の規定により、本日の会議は成立したことを御報告いたします。
また、本日は参考人として、大石和徳富山県衛生研究所所長、岡田賢司福岡看護大学客員教授、岸野博之MSD株式会社グローバル研究開発本部クリニカルリサーチセンター領域感染症・ワクチン領域クリニカルディレクター、澤田美由紀MSD株式会社グローバル研究開発本部クリニカルリサーチセンター領域感染症・ワクチン領域上席部長、高橋靖史MSD株式会社医薬政策部門ワクチン政策アソシエイトディレクターに御出席いただいております。
本委員会の資料は、あらかじめ送付させていただいた電子ファイル及びお手元の配布資料で閲覧する方式で実施いたします。番号01の議事次第及び委員名簿から、番号06の利益相反関係書類までを用意しております。資料の不足等、御不明な点等がございましたら事務局までお申し出ください。
申し訳ございませんが、冒頭の頭撮りにつきましては、ここまでとさせていただきますので、御協力をお願いいたします。
(頭撮り終了)
○佐野予防接種課課長補佐 それでは、ここからの進行は、鈴木委員長にお願いいたします。
○鈴木委員長 こんにちは。皆さん、よろしくお願いいたします。
それでは、事務局から審議参加に関する遵守事項等について報告をよろしくお願いします。
○佐野予防接種課課長補佐 審議参加の取扱いについて御報告いたします。本日御出席いただきました委員・参考人から、予防接種・ワクチン分科会審議参加規程に基づき、薬事承認等の申請資料への関与、ワクチンの製造販売業者からの寄附金等の受取状況について申告をいただきました。各委員及び参考人からの申告内容については、番号06利益相反関係書類を御確認いただければと思います。
まずは、薬事承認等の申請資料への関与ですが、議題(1)について、澤田参考人、岸野参考人より21価肺炎球菌結合型ワクチンについて申請資料作成の申告をいただいておりますので、該当ワクチンの審議または議決が行われている間は「退室」に該当いたしますので、取扱いについてお諮りいたします。
次に、寄附金等の受け取りの状況の報告でございますが、本日の議事内容に関して「退室」や「審議又は議決に参加しない」に該当する方はいらっしゃいませんでした。
また、毎回のお願いとなり恐縮ですが、各委員におかれましては、講演料等の受け取りについて、通帳や源泉徴収票などの書類も確認いただくことにより、正しい内容を申告いただきますようお願いいたします。
事務局からは以上です。
○鈴木委員長 ありがとうございました。
ただいま事務局から、本日の審議参加について説明いただきました。
「予防接種・ワクチン分科会審議参加規程」の第5条の規定では、当分科会が特に必要と認めた場合には、出席し意見を述べることができる、となっています。今回は、当委員会より参考人の出席をお願いしていることから、審議に御参加いただき、議決の部分については加わらないということで、本委員会として議論を進めていくということではどうかと考えておりますが、委員の皆様、よろしいでしょうか。
(委員首肯)
○鈴木委員長 特に異論なしということで、そのようにさせていただきたいと思います。
それでは、早速、議題のほうに入っていきたいと思います。本日の議題は、「高齢者に対する肺炎球菌ワクチンについて」となっております。
それでは、事務局のほうから資料について説明をよろしくお願いいたします。
○竹内予防接種課主査 事務局より、資料1「高齢者に対する肺炎球菌ワクチンについて」を御説明いたします。資料1を御覧ください。
おめくりいただきまして、2ページを御覧ください。今回の議題は「高齢者に対する肺炎球菌ワクチンについて」でありまして、「これまでの経緯等」、「肺炎球菌感染症の疾病負荷等について」、「PCV21の有効性・安全性・費用対効果等について」、最後に「まとめ」と議論を進めてまいりたいと思います。
続きまして、4ページを御覧ください。4ページ目では、「成人に使用可能な肺炎球菌ワクチンについて」といたしまして、現在、成人に対して販売されている各ワクチンの添付文書の記載等をおまとめしております。今回御議論いただく21価肺炎球菌結合型ワクチンをはじめとした各ワクチンの効能又は効果、用法及び用量、成人・高齢者に対する薬事承認、定期接種の導入時期等についてお示ししておりますので、適宜御参照いただければと思います。
続きまして、5ページを御覧ください。5ページ目では、「高齢者に対する肺炎球菌ワクチンのこれまでの経緯」についておまとめしております。本委員会においては、直近では令和7年7月の第30回ワクチン小委におきまして、主にPCV20等について御議論いただいたところでございますが、その際に、新たな結合型ワクチンであるPCV21の開発状況を踏まえ、仮に今後、PCV21が薬事承認された場合、本小委員会で検討を開始することと取りまとめていただき、翌8月に21価肺炎球菌結合型ワクチンの高齢者に対する使用が薬事承認されたところでございます。
続きまして、6ページ目以降の「肺炎球菌感染症の疾病負荷等について」を御説明してまいります。
7ページを御覧ください。7ページ目では、「肺炎球菌感染症についての知見」といたしまして、成人用肺炎球菌ワクチンファクトシートを参照いたしまして、昨年7月の本委員会において提出させていただきました資料を再掲し、肺炎球菌感染症の概要、感染経路、治療法・薬剤耐性等についておまとめしておりますので、適宜御参照ください。
続きまして、8ページ目を御覧ください。8ページ目以降では、侵襲性肺炎球菌感染症の疾病負荷についてお示ししております。
8ページ目では、人口10万人当たりの侵襲性肺炎球菌感染症における血清型別の罹患状況についてお示ししております。研究班によりますと、2020年から2022年の侵襲性肺炎球菌感染症の罹患率は、2017年から2019年の罹患率と比較して大きく減少し、COVID-19に対する感染対策の影響と考えられるというところでございました。
また、2023年以降の侵襲性肺炎球菌感染症の罹患率は上昇傾向にあるというところでございます。
続きまして、9ページを御覧ください。9ページ目では、2014年から2024年までの侵襲性肺炎球菌感染症における血清型分布の推移といたしまして、65歳以上の侵襲性肺炎球菌感染症症例におきまして、PCV20及びPCV21がカバーする血清型は持続的に検出されていること。
そして、PCV20及びPCV21のいずれのワクチンもカバーいたします血清型3、19Aでしたり、PCV21のみカバーする血清型でございます15A、23A、35Bの増加傾向が見られているということについてお示ししております。
続きまして、10ページを御覧ください。10ページ目では、2014年から2024年までの侵襲性肺炎球菌感染症における各ワクチンがカバーする血清型分布の推移といたしまして、15歳以上及び65歳以上における侵襲性肺炎球菌感染症症例から検出された肺炎球菌の血清型のうち、PCV20がカバーする血清型の割合に比較して、PCV21がカバーする血清型の割合が高いこと。
そして、同様に、PCV20がカバーする血清型の割合は2014年以降低下傾向にございますが、PCV21でカバーする血清型の割合は2014年以降、おおむね維持されていること。
加えて、PCV20がカバーし、PCV21がカバーしない血清型の割合は2014年以降低下傾向にあるものの、2023年から2024年においても65歳以上では7%認められること等についてお示ししてございます。
続きまして、11ページを御覧ください。11ページ目では、「肺炎球菌性肺炎の疾病負荷」といたしまして、成人用肺炎球菌ワクチンファクトシートを参照いたしまして、昨年7月の本委員会に提出させていただいた資料を再掲しているところでございます。
続きまして、12ページ以降の「PCV21の有効性・安全性・費用対効果等について」、進めてまいります。
委員長、今回、高齢者に対する21価肺炎球菌結合型ワクチンの有効性・安全性について、製造販売業者のMSD株式会社より参考人として御出席をお願いしてございますので、参考人から御説明いただく形でよろしいでしょうか。
○鈴木委員長 ありがとうございます。
それでは、MSD株式会社様からお越しいただいております澤田参考人、岸野参考人から御説明いただきまして、その後、質疑応答とさせていただきたいと思います。それでは、御説明をよろしくお願いいたします。
○澤田参考人 ありがとうございます。
そうしましたら、MSD 澤田より、21価肺炎球菌結合型ワクチンであるキャップバックス(PCV21)につきまして御説明させていただきます。
資料2ページを御覧ください。製品概要を示しております。本剤は、昨年8月に本邦で承認されております。高齢者と肺炎球菌による疾患への罹患リスクが高い成人における肺炎球菌感染症の予防を適応としまして、用法・用量は1回0.5mLの筋肉内投与となっております。
3ページに参りまして、本剤開発の背景として、成人の侵襲性肺炎球菌感染症(IPD)の疾病負担に係る状況を御紹介しております。
左は、本邦成人における2010年から2016年度の成人IPDの血清型割合の変化を示しております。PCVはもともと小児向けのワクチンですが、本邦でも2010年からPCV7の公費接種が始まっております。肺炎球菌は、主に乳幼児の鼻咽頭に保菌されて、成人にも伝播すると考えられておりまして、小児での減少の結果、御覧のように成人でもPPSV23の定期接種導入前の時点で、青のラインで示しますようにPCV7タイプのIPDの割合が大きく減少しております。一方で、それ以外の非ワクチンタイプによるIPDの割合が増加しております。
これらの非ワクチンタイプは、薬剤耐性の面でも問題となっております。右側は、厚生労働省研究班のデータですけれども、髄膜炎由来のペニシリンG耐性の肺炎球菌の血清型分布を示したものです。多い順に、血清型23A、15A、35Bとなっておりまして、これらはいずれも既存のワクチンではカバーされない型になっております。弊社は、このような成人での疫学変化に着目しまして、PCV21の開発を進めてまいりました。
4ページに参ります。こちらには2013年から2024年度までの成人IPDの血清型分布と各肺炎球菌ワクチンのカバー率をお示ししました。PCV21がカバーする血清型を一番下に示しておりますが、本剤は小児PCV導入後に成人で多く分離されている型をカバーしております。2013年にPCV13が小児定期接種に導入されて以降、他のワクチンでは、右上に示しますようにカバー率は減少傾向にありますが、PCV21のカバー率は一貫して75%以上を維持しております。なお、ここに示している数字ですけれども、本剤は15Bもカバーしますが、ここでは15Bは含まれない数となっております。
また、前の3ページで御説明した髄膜炎由来のペニシリンG耐性の肺炎球菌に多い血清型である15A、23A、35Bを新たにカバーする製剤となっております。
5ページに参ります。ここからPCV21の臨床試験成績について御紹介いたします。こちらには、第III相開発プログラムを示しております。肺炎球菌ワクチン接種歴のない人、接種歴のある人、肺炎球菌感染症への罹患リスクを有する人をそれぞれ対象とした試験、また、インフルエンザワクチンとの同時接種試験も行っております。本日は、赤で囲った3つの試験のデータを御紹介いたします。
6ページに参りまして、最初に、国内第III相試験であるSTRIDE-9試験について御紹介したいと思います。こちらは肺炎球菌ワクチン接種歴のない日本人高齢者450人を組み入れた試験で、PPSV23を対照として二重盲検比較を行っております。Day1にPCV21またはPPSV23を1回接種し、30日目に免疫原性の評価を行っております。
免疫原性の主要評価項目としましては、血清型特異的OPAの幾何平均抗体価(GMT)を用いまして、PPSV23との12の共通血清型についてはPPSV23に対する非劣性、交差反応性血清型である15Bにつきましても非劣性、PCV21のみに含まれる15Cにつきましては優越性の検証を行いました。
また、15C以外の8つの固有血清型につきましては、OPA応答の4倍上昇率を用いて、PPSV23に対する優越性を検証しております。
7ページに参ります。こちらには12の共通血清型に関する結果をお示ししております。OPA GMTの比につきまして、非劣性基準の0.5を赤の線で示しておりますけれども、全ての血清型で95%信頼区間の下限がこの基準を上回っておりまして、PPSV23に対する非劣性が示されております。
8ページに参りまして、こちらには15Bと15Cに対する結果をお示ししております。PCV21には15C、PPSV23には15Bの抗原が含まれておりますが、これらは互いの型に交差反応する抗体を誘導します。そのため、PPSV23に含まれる15Bに関しては非劣性、PCV21に含まれる15Cに関しては優越性を検証いたしました。左のように15Bでは非劣性、右のように15Cでは優越性が検証されております。
次の9ページに参ります。15C以外の8つの固有血清型での結果を示しております。OPA応答がベースラインから4倍以上上昇した被験者の割合で見ておりますが、全ての血清型でPPSV23群との差の95%信頼区間の下限がゼロを上回っておりまして、優越性が示されております。
10ページは安全性の結果になります。事前に規定した注射部位の疼痛の発現割合に関しましては、PCV21群で低い傾向が認められました。その他の発現割合は、概して同程度でした。
重篤な副反応の発現は認められておりません。
次に、11ページに参りまして、海外第III相試験でありますSTRIDE-3試験について御紹介いたします。デザインを示しておりますが、本試験ではコホート1として、肺炎球菌ワクチン接種歴のない50歳以上の成人2362人を組み入れ、PCV20を対照としての二重盲検比較を行っております。
免疫原性の主要評価項目としてはOPA GMTを用いまして、PCV20との10の共通血清型については非劣性、PCV21の11の固有血清型については優越性を検証しております。
さらに、固有血清型についてはOPA応答の4倍上昇率に関しても優越性の検証を行っております。
12ページに参りまして、最初に10の共通血清型に関する結果をお示ししております。御覧のとおり、全ての血清型でOPA GMT比の信頼区間の下限は0.5を上回り、PCV20に対する非劣性が検証されております。
続きまして、13ページ、11の固有血清型に関する結果となります。15Cを除く全ての血清型でOPA GMT比の信頼区間の下限が優越性基準の2を上回っております。
もう一つ、14ページに11の固有血清型のOPA応答の4倍上昇率の結果を示しております。こちらでも15Cを除く全ての血清型で、PCV20との差の信頼区間の下限が優越性基準である10%を上回っております。
15ページに参ります。安全性の結果になります。事前に規定した注射部位疼痛の発現割合はPCV21群で低く、それ以外の発現割合は概して同程度でした。
重篤な副反応の発現は認められておりません。
16ページに参ります。最後に、国際共同試験として日本も参加しましたSTRIDE-6試験について御紹介します。この試験は、肺炎球菌ワクチンの接種歴のある50歳以上の成人を対象としまして、過去に接種したワクチンの種類によりコホートを分けて実施しております。コホート1では、過去にPPSV23を接種した350人を組み入れまして、PCV15を対照として二重盲検比較を行いました。コホート2は過去にPCV13を接種した人、コホート3はその他の肺炎球菌ワクチンを接種した人を対象としておりまして、PCV21を接種。また、コホート2では、対照としてPPSV23を接種しております。
免疫原性の主要評価項目としましてはOPA GMTを用いておりまして、PCV21に含有される21の血清型について記述的に評価しております。
17ページに免疫原性の結果をお示ししておりますが、コホート1の結果となります。御覧のように、PCV15と共通する6つの血清型については、PCV15と同程度の免疫原性を示しております。PCV21のみに含まれる15の血清型については、PCV15よりも高い免疫原性を示しております。
そのほかのコホートでの免疫原性につきましては、参考資料のほうにお示ししておりますので、適宜御確認いただければと思います。
18ページには安全性の結果を示しております。安全性については、全てのコホートの結果を示しています。コホート1では、事前に規定した注射部位及び全身性の有害事象の発現割合は、対照としたPCV15と同程度でございました。PCV13既接種者を組み入れたコホート2に関しましては、PPSV23を対照としておりますが、事前に規定した注射部位の腫脹の発現割合がPCV21群で低く、それ以外の発現割合はPPSV23と同程度でした。
重篤な副反応として、コホート1のPCV21群の1例で注射部位蜂巣炎がワクチン接種後6日目に発現しておりますが、回復が認められております。コホート2、コホート3では、重篤な副反応の発現は認められませんでした。
19ページに参ります。こちらに御紹介した3つの試験の結果をまとめております。いずれの試験につきましても、PCV21の忍容性は良好で、安全性プロファイルは対照として用いた既承認ワクチンと概して同様でございました。
免疫原性については、共通血清型は対照ワクチンに対して非劣性あるいは同程度の結果。固有血清型は、対照ワクチンに対して優越性あるいは高い結果を示しております。
以上のことから、PCV21は過去の肺炎球菌ワクチン接種歴の有無にかかわらず、幅広い高齢者を含む成人集団における安全性及び免疫原性が確認されております。最初に説明したカバー率及びペニシリンG耐性の血清型も加味しますと、本剤は成人の肺炎球菌感染症予防におきまして、現状よりも臨床的に意味のある改善に寄与し得るものと考えております。
最後のページですが、供給に関しましては、弊社はPCV21が仮に定期接種化された場合におきましても、安定供給を行うための準備を進めております。
私からは以上です。
○鈴木委員長 御説明どうもありがとうございました。
それでは、ただいま御説明いただきました資料につきまして、委員、参考人から御質問ありましたら、よろしくお願いいたします。挙手ボタンを押していただければと思います。
大藤委員、お願いします。
○大藤委員 御説明ありがとうございました。
最近の血清型変化に対応したワクチンということで、免疫原性のほうも良好であったというふうに理解しました。
12ページのPCV20と21を比較した免疫原性の結果のところで、非劣性基準を満たしていたというのを理解したのですけれども、この95%信頼区間の上限とかを見ますと、6Aとか10A、19A、22Fのところで上限が1を下回っているというところで、PCV20よりも抗体価が低かったのかなと判断したのですけれども、こちらは何か解釈があれば教えていただきたいと思いました。
○澤田参考人 御質問ありがとうございます。
データに関しては、そのとおりでございます。低いかどうかに関しましては、そういった検証はしていないというところで、非劣性検証というところで御理解いただければと思います。
○大藤委員 分かりました。ありがとうございます。
○鈴木委員長 そのほか、いかがでしょうか。
では、待っている間に私から1つ確認させていただきたいのですが、8ページのほうでは優越性基準が1倍で、13ページのほうは2倍になっているのかなと思いますが、その理解でいいのでしょうか。その違いはどこから来るのでしょうか。
○澤田参考人 鈴木先生、御質問ありがとうございます。
この点に関しては、各国の規制当局との相談の結果というのが回答でございます。優越性の2に関しましては、以前、御紹介しましたPCV15の開発の際にFDAとの話し合いで2を設定してきた経緯がございます。よりロバストに優越性を示すということで、2を設定しております。
本邦におきましては、過去の開発においても優越性基準として1が用いられていた経緯がございましたので、本試験においても、日本人の試験においては1を用いたという経緯になっております。
○鈴木委員長 分かりました。ありがとうございます。
そのほか、いかがでしょうか。
大石さん、お願いします。
○大石参考人 幾つかのスライドで固有血清型に対する血清型特異抗体の報告があるのですけれども、PCV21については固有の血清型というのは8血清型というふうに理解しておったのですけれども、対照となるワクチンによって、その違いを表現する意味で固有血清型という表現をされているのですけれども、その辺の解釈が変わってくるので、そこは一定の固有血清型という理解のほうが分かりやすいのではないかなというコメントでございます。
○澤田参考人 大石先生、ありがとうございます。御指摘、どうもありがとうございます。
確かに、固有と申しますと、PCV21にだけ、ほかのワクチンにはない型というふうに理解されることがあるのかなというふうに理解しましたので、今後、使い方に気をつけたいと思います。対照としたワクチンに含まれていない型という意味で、ここでは固有という形で書いておりました。ありがとうございます。
○鈴木委員長 続きまして、原委員でしょうか、よろしくお願いします。
○原委員 よろしくお願いします。
御説明ありがとうございました。質問なのですけれども、STRIDE-6試験では非劣性基準とか優越性基準といったものは設けられていなかったのでしょうかということを教えていただければと思います。
○澤田参考人 原先生、御質問ありがとうございます。
御理解のとおりでございます。STRIDE-6は記述的な評価となっております。
○原委員 記述的なものですけれども、見た感じはそう悪くないというふうに見てよいものですか。
○澤田参考人 はい。記述的なので限界はありますが、共通型に対しては同程度、21のみに含まれていた型については、PCV15よりも高い免疫原性が得られたというふうに考えております。
○原委員 ありがとうございます。
○鈴木委員長 続きまして、岡田先生、お願いします。
○岡田参考人 参考人の岡田です。
副反応のところでお伺いしたいのですけれども、スライドの10ページ目でSTRIDE-9の国内試験で、PPSV23は筋注で接種されていると理解してよろしいですか。
○澤田参考人 そうです。プロトコルのほうで、全て筋注を指定しておりました。
○岡田参考人 そうすれば、例えば18ページの国際共同試験でもPPSV23は筋注でやっているという理解でよろしいですね。
○澤田参考人 はい。臨床試験では全て筋注を用いております。
○岡田参考人 分かりました。ありがとうございました。
○鈴木委員長 大藤先生、お願いします。
○大藤委員 すみません、あと1点、教えてほしいのですけれども、今回の御説明にはなかったのですけれども、インフルエンザワクチンとの同時接種をしたSTRIDE-5という試験で、何か少しコメントいただけたらと思いました。
○澤田参考人 ありがとうございます。
こちらは同時接種における安全性を中心に評価した試験となっております。結果として安全性、同時接種の有無で特に大きな違いはなく、安全に接種していただけるものかと思っております。添付文書のほうでも、同時接種に関しては、特に何の縛りもなく利用していただける形になっております。
○大藤委員 分かりました。では、こちらは安全性をメインにしていて、免疫原性とかの評価は行っていないということで。
○澤田参考人 免疫原性の評価は行っております。結果としましては、23Bを除くそれ以外の型に関しては非劣性が示されたということで、23Bについては少し非劣性基準を上回ることができなかったというふうになります。
あと、インフルエンザに関しては、AのH3N2亜型を除きましては非劣性を示しているということで、この型に関しても少し非劣性基準のところには引っかかったという結果になっております。
○大藤委員 分かりました。ありがとうございます。
○鈴木委員長 そのほか、いかがでしょうか。よろしいですか。
それでは、どうもありがとうございました。
続きまして、事務局のほうから、引き続き資料の説明をよろしくお願いいたします。
○竹内予防接種課主査 それでは、引き続き事務局より資料1の御説明を続けてまいります。
資料1を御覧ください。おめくりいただきまして、14ページを御覧ください。14ページ目及び15ページ目では、先ほど製造販売業者MSDより御説明いただきました、PCV21の免疫原性についての知見といたしまして、それぞれ14ページ目では、海外の50歳以上におけるPCV20との比較について。そして15ページ目では、日本の65歳以上におけるPPSV23との比較についてお示ししているところでございます。
続きまして、16ページを御覧ください。16ページ目では、PCV21の安全性についての知見といたしまして、PCV21の安全性について、日本を含む諸外国における複数の臨床試験におきまして、PPSV23、PCV15、PCV20、PPSV23及びPCV15の連続接種と比較いたしまして、有害事象の頻度について変化はないと報告されていること、これらの臨床試験を踏まえた薬事審査において、年齢、リスク因子の数や種類、過去の肺炎球菌ワクチンの接種歴の有無で特有の安全性の懸念は認められなかったこと、また、日本人特有の安全性の懸念は認められなかったと報告されていることについてお示しさせていただいているところでございます。
続きまして、17ページを御覧ください。17ページ目では、21価肺炎球菌結合型ワクチンの費用対効果についての知見といたしまして、製造販売業者によるPCV21の費用対効果に係る論文といたしまして、公的医療の立場からの分析におきまして、PCV21とPCV20のワクチン価格差が1321円以内であった場合、PCV20に対するPCV21の費用対効果がDominantになると報告されていることについてお示ししてございます。
続きまして、18ページ目以降の「まとめ」について御説明してまいります。
19ページ目を御覧ください。19ページ目では、高齢者に対する肺炎球菌ワクチンに関する論点といたしまして、上の枠囲み、まとめと書かせていただいておりますが、高齢者に対する肺炎球菌ワクチンのこれまでの経緯等、肺炎球菌感染症の疾病負荷について、製造販売業者からのヒアリング等についておまとめさせていただいているところでございます。
それらを踏まえまして、下の枠囲みにおきまして、令和7年8月に21価肺炎球菌結合型ワクチンの高齢者に対する使用について薬事承認されておりまして、当該ワクチンを用いて高齢者のワクチンの接種を行う場合、有効性、安全性や費用対効果分析の知見について、どのように考えるか。そして、不足している知見はあるか。
高齢者に対する21価肺炎球菌結合型ワクチンの接種費用は、令和8年度から新たに高齢者に対する肺炎球菌感染症の定期接種に用いられる予定の沈降20価肺炎球菌結合型ワクチンの接種費用より増加する見込みであることも踏まえまして、ワクチンの評価に必要な知見が一定程度集積していると考えられる場合は、本日の御議論も踏まえまして、成人の肺炎球菌感染症に係るファクトシートの追記や修正を国立感染症研究所に依頼することとしてはどうか。
また、令和7年7月に成人の肺炎球菌感染症ファクトシートを既に作成いただいていることも踏まえまして、今後、ファクトシートを作成するに当たりまして留意すべき点はあるか。
最後に、作成されたファクトシートの内容を踏まえ、再度議論を行うこととしてはどうかとお示ししているところでございます。
20ページ目以降は参考資料といたしまして、21ページ目におきましては、諸外国におけるPCV21の承認状況及び導入状況といたしまして、多くの諸外国におきましてPCV21は薬事承認されているところでございますが、PCV21を現在、高齢者等に対して公的接種に導入している国は限られていること。
そして、過去にPPSV23のみの接種歴がある方に対して、PCV20やPCV21等の再接種を推奨している国はあるところでございますが、PCV20の接種歴がある方に対して、PCV21の接種を推奨している国はないということについてお示ししているところでございます。
22ページ目、23ページ目では、第30回、本小委員会における高齢者に対する沈降15価及び20価肺炎球菌結合型ワクチンについての御議論のまとめをお示ししているところでございます。
事務局からの御説明は以上でございます。
○鈴木委員長 御説明どうもありがとうございました。
昨年後半、この小委員会、それから基本方針部会での議論、それから直近の予防接種ワクチン分科会での議論を踏まえて、この春から、高齢者に対する肺炎球菌ワクチンは、従来のポリサッカライドワクチンからPCV20に変更になるということになっております。その議論の過程で、PCV21についての議論も、この小委員会での議論にするという方針については既に話に出ていたかと思います。
ということで、論点として事務局のほうから上げていただきました。これらを踏まえまして、委員、参考人の先生方から御意見いただければと思います。挙手ボタンを押していただければと思います。
大石先生、お願いします。
○大石参考人 今、気づいたのですけれども、19ページのまとめのところで3ポツ目に「PCV20及びPCV21で予防される血清型の割合」と書かれているのですけれども、ここはちょっと誤解を生む可能性があるので、カバーされる血清型の割合というふうに記載されたほうがよろしいかと思いましたので、申し上げたいと思います。
以上です。
○鈴木委員長 ありがとうございます。
すみません、その意図を確認させていただいてよろしいでしょうか。必ずしも予防効果があるわけではないという趣旨でしょうか。
○大石参考人 もちろんそうです。PCVでCAPiTA Studyのデータを引用すれば、IPDにおいては75%ぐらいが予防されるということで、必ずしもこの接種がされるわけではないし、ここはカバーされるという表現のほうがいいのではないかと思います。
○鈴木委員長 分かりました。事務局はよろしいですか。
○竹内予防接種課主査 大石先生、貴重な御指摘ありがとうございます。
今後の表記につきまして検討させていただければと思います。ありがとうございます。
○鈴木委員長 ありがとうございます。
そのほか、いかがでしょうか。
氏家委員、お願いいたします。
○氏家委員 ありがとうございます。
御説明いただきましたPCV21の有効性・安全性、そして費用対効果の現時点での知見において、PCV20が2026年4月から高齢者においても定期接種化されるということを踏まえて、一定程度の安全性・有効性・費用対効果の議論に進むだけの知見というものはそろってきていると思います。
有効性についても、PCV13を除いて、直接的な臨床での有効性データというものはございませんので、現状のデータでの検討を進めるということは問題ないと思いますし、安全性についても大きな課題というものは出ていませんので、それについても問題ないと思います。費用対効果については、PCV21製剤のカバー率が最も高いわけですけれども、価格もPCV20よりも上がるという設定ですので、費用対効果の評価という観点でも議論が必要となるという方針で問題ありません。こういった観点からすると、ファクトシートをつくって、より議論も深めていくという方針について異論はないところです。
コメントを幾つか追加でさせていただくと、PCV20についても、市販後調査などで、アメリカでは因果関係は分からないものの、データマイニングで、高齢者とギラン・バレーとかが少し増えるのではないかのような検討がされていて、実際に添付文書の改正や推奨の変更などはされていないですけれども、そうした安全性に関する議論がされているところもあり、多くの人が使うことで、非常に稀な健康問題が出てくるかもしれない問題という観点でしっかり評価していくということが重要です。特に、先行して国際的に使用されているワクチンでもありますので、そういった実臨床の知見をファクトシートでしっかりと拾っていくということが大切だろうというふうに思います。
また、20価と21価で血清型の数は近いですけれども、御説明のあったように、カバーしている血清型が大きく異なるということで、その背景としては、小児で日本でも先行してPCV20が定期接種化されていますように、小児での定期接種が20価の血清型による疾病負担を低減することで、高齢者での血清置換による侵襲性感染症が減るという、これまでの疫学的なデータに基づいた戦略ということになります。一方で、高齢者の接種では小児で予防されている血清型の一部が対象から外れることになるので、日本では既にPCV20接種が始まっていますけれども、この疫学的な血清置換の戦略に乗るためには、しっかりと高い接種率を小児で実現することで、初めて、より効果的な高齢者でのカバーを広げた接種戦略が成立するということになりますので、今後もしっかりと小児での高い接種率を維持していくことが重要だと思います。
特に、麻疹風疹のワクチンなどとか、接種率が昨今、低下しているという傾向が世界的に見られていますし、特に今、年度末でこども予防接種週間も実施されているということもありますので、年度末で接種対象者が変わる麻疹風疹ワクチンなど、肺炎球菌以外のワクチンを含めて、小児での定期接種ワクチンの高い実施率の維持ということが重要になるだろうと思います。
あと、今回の議論ではありませんが、60~64歳で実施されているハイリスク者の接種について、現在、行政では、インフルエンザ、肺炎球菌、同じ定義で接種がハイリスク者として定義されて早くから接種できるという規定になっているところですけれども、特に肺炎球菌に関しましては、脾臓摘出者とか人工内耳とか、特定のハイリスク者が明らかになっているところでありますので、全く同じハイリスク者の定義でいいのかというところについては、こういった接種制度の変更をとらまえて再度検討していただくと議論が深まるのかなというふうに考えている次第です。
そういった意味で、今回の議論とはまたちょっとさらに外れるのですけれども、その肺炎球菌感染症のハイリスク者に対する保険適用があるのが、今年度まで定期接種で使用されているPPSV23、23価のポリサッカライド肺炎球菌ワクチンですので、こちらに代わってPCV20、そしてPCV21がより免疫原性の高いワクチンとして一般的に予防戦略として使用されていくという背景を踏まえて、ハイリスク者の方に対して使っていただける保険適用についても、議論の場が異なることは存じ上げていますが、厚労省内での検討が進むと良いのかなというふうに思いますので、これについてもコメントさせていただきます。
すみません、長くなりましたが、以上です。
○鈴木委員長 氏家委員、どうもありがとうございます。いずれも非常に重要なポイントであるというふうに理解いたしました。
そのほか、いかがでしょうか。
大藤委員、お願いいたします。
○大藤委員 ありがとうございます。
私も、今回のPCV21に関しては、最近のIPDの血清型のカバー率なども考えますと、有効性とか安全性に関しても示していただいたとおりでございますので、そのファクトシートの作成に進めるということで特に異論はないところでございます。ぜひ進めていただけたらと思っております。
その上で、4月から始まるPCV20とPCV21と、それぞれカバーする血清型のところが異なるという点がございますので、例えば疫学の面では、その血清型の違いによる重症化がどう違うのかとか、それぞれの血清型での薬剤耐性とかの問題もあるかと思いますので、その辺りも示していただけるといいのかなと思いました。
あと、PCV21が今後また普及していくと、将来的にその血清型の置換とかも起こってくる可能性もあるかなと思いますし、また、それぞれの地域での流行状況が違うこともあるかなと思いますので、ひょっとすると将来的にPCV20と21の両方が利用可能になったほうがいいのかなとも思っておりまして、その場合、その2つが流通した場合の費用対効果がどうなのかという点も見ておいたほうがいいのかなというふうに思いました。
あと、PPSV23の既接種者、既に接種した人に対して、PCV21をまた接種していくのかという点とかに関して、70歳とか75歳で接種した場合の費用対効果などの情報もあればいいかなと思いました。
以上です。
○鈴木委員長 ありがとうございます。
では、少しまとめて御意見伺いたいと思います。大石参考人、お願いいたします。
○大石参考人 発言させていただきたいのですけれども、このPCV21は血清型のカバーがPCV20とは全く違うというところで、小児のPCV13と20の間接効果ということも期待できるワクチンではあるのですけれども、今日、資料の説明にもあったと思うのですけれども、PCV7の血清型がワクチンに含まれていないわけですけれども、ここが全体の7%程度あるということで、これは大したことはないという見方もあるかもしれません。特に注目されているのは血清型4でして、これが海外ではカナダとかアメリカ・コロラド州とか、あるいはスペインのアンダルシア地方とか、そういったところで一定の流行があるということが分かっています。
恐らく、日本でも経験がある12Fという血清型があって、今はもうほとんど消えてしまいましたけれども、高い侵襲性ポテンシャルを持った血清型が一旦国内に入ると、日本国内でも血清型4が広がる可能性は否定できないだろうと思います。なので、サーベイランスを行うことで、特にPCV7血清型のこれからの変動というものをしっかり見ていき、そういった事態に対応するためにも、PCV20は今後も有用になるのではないかなと私は思っています。
以上です。
○鈴木委員長 ありがとうございます。非常に重要なポイントだと思いました。必ずしもカバー率だけではなくて、個別の血清型ごとに侵襲性とかアウトブレイクを起こしやすいとか、そういった特性の違いもあるということは踏まえておくべきではないかといった御意見だというふうにお伺いいたしました。
菅沼委員、よろしくお願いします。
○菅沼委員 よろしくお願いいたします。
これまで御説明ありがとうございました。今までの研究からすると、有効性・安全性については、一定程度の知見が確認されたかなという点について、そういうふうに私も考えました。
あと、その費用対効果については、価格の問題は詰めていくところがあるのかなというところは、私も同感でございます。これからファクトシートをつくられるということで、それについての議論はこれを土台にしてつくれるのではないかというふうに思っております。
これまでは、カバーする血清型が徐々に増えていくような形でやっていきましたので、シンプルに血清のカバーが増えていくと、それは承認しやすいだろうという形で進んできたような感じであります。今回の21は、今までとは別の戦略でつくられたワクチンでありますので、そういったことも踏まえてファクトシートの作成というところで議論を進められるのが必要かなというふうに思っております。
あと、今までお話があったとおりで、プロファイルが大分違うワクチンになってくるという点と、今後の血清型の置換が起こった場合にどういうふうになっていくか。それと、国内でという話もありますが、地域によっても、もしかすると血清型が変わってきて、地域によって影響が変わってくるというような場合に、その使い分けができたほうがいいのかどうかといった議論もあるかと思いますので、その辺も含めて、今後考慮されるべきかなと思いました。
以上です。
○鈴木委員長 ありがとうございます。
続きまして、原委員、よろしくお願いいたします。
○原委員 よろしくお願いします。
今までの委員の先生方がおっしゃっていた内容とほぼ同じなのですけれども、PCV21に関しては、免疫原性も問題なく、安全性についても特に問題がないという点に加えて、4月からPCV20が定期接種化されていく中で血清型置換が起こっていくときに、PCV20でカバーできていない部分がカバーできているという点や、特に薬剤耐性の出現頻度の多い血清型が含まれているというところで、非常に期待できるのかなと思いました。
一方で、事務局から提出いただいた資料で、費用対効果については1つ御紹介いただいていたのですけれども、仮説の部分でかなり値も変わってくるようなものですので、この辺り、少し情報が増えてくればいいのかなというふうにも思いました。
また、どうしても費用はPCV20より高くなりますし、今、自己負担ということを考えますと、自己負担の地域差なども出てくる可能性が十分あって、その場合、接種率にも差が出てきてしまうということにつながりますので、その辺りも含めて費用対効果の分析は緻密にあったほうが、情報としてはありがたいかなと思いました。
以上です。
○鈴木委員長 ありがとうございます。原委員の御指摘の最後のところ、とても重要だと思っています。この4月からPCV20になるわけですが、どうしても価格が上がってくるだろうと。自治体によって自己負担の価格も変わってきた場合に、どれぐらいそれが接種率に影響するのかというところは踏まえての議論も必要になってくるのかなというふうに思っているところです。
ひとまず一区切りになりましたので、事務局のほうから、もしコメントいただければと思います。
○竹内予防接種課主査 事務局でございます。先生方、御意見、御質問ありがとうございます。順にお答えさせていただきます。
まず、氏家委員から4点ほど御質問、御意見がございました。
まず、ギラン・バレー症候群のお話でございますが、これはPCV21のファクトシートを今後作成させていただく際に、国立感染症研究所の先生方と協力して進めさせていただければと思います。
そして、2点目、小児の肺炎球菌感染症の接種率のお話でございます。我々としても、引き続き小児の肺炎球菌感染症に対する定期接種の実施率が高い水準で維持されるよう、周知・広報等に努めてまいりたいというところでございます。
3点目、60歳から64歳のハイリスク者の御質問がございました。まずは、成人の肺炎球菌感染症に係るファクトシートの追記や修正をいただきまして、作成されたファクトシートの内容を踏まえまして、科学的観点からPCV21、そして肺炎球菌感染症そのものについて御議論いただくこととしたいというところでございます。
続きまして、大藤委員より幾つか御質問いただいたところでございます。PCV21がカバーする血清型は、薬剤耐性であったり、重症化率が高いというところでございました。加えて費用対効果につきましても、65歳以上の方に対する接種機会、タイプリプレイスメント、地域の流行等々を踏まえて、PCV20とPCV21を並立して定期接種に導入することも念頭に置いて費用対効果をというような御質問でございました。これは、まさにファクトシートの追記や修正ということを御了承いただきましたら、今後、池田委員及び厚労科研池田班の先生方と協力させていただきながら、費用対効果分析を実施させていただくところでございますので、これも適宜進めさせていただければと存じます。
加えて、大藤先生、菅沼先生、原先生等から、PCV20と21のカバー率の違いにつきまして、カバーする血清型が1個増えているのではなくて、そのカバーする血清型がPCV7分、ずれているということでありまして、加えて、単純にカバー率のみならず、血清型による薬剤耐性だったり、重症化率等々について検討すべきというような御意見だったと思います。こちらもファクトシートの追記や修正を踏まえて、また改めて科学的観点から御議論いただくこととしたいと思います。
私からは以上でございます。
○鈴木委員長 分かりました。ありがとうございます。
それでは、大石参考人、お願いいたします。
○大石参考人 すみません、先ほどあった質問で、血清型による重症化ということについて、厚労省研究班で行っているIPDサーベイランスにおいて、これまで解析した中で、この血清型が一番重症化するという血清型は明確にはなっていません。これは海外の文献も、一部、血清型3が死亡に関与するということもありますけれども、死亡に至るファクターというのはホスト側の要因も非常に大きいので、血清型でこれが重症化するというものは、今のところはないというふうに研究班のほうでは考えています。
以上、御報告をいたします。
○鈴木委員長 ありがとうございます。
そのほか、いかがでしょうか。
私から1つコメントですが、ファクトシートの作成ということで、恐らく、今日、御出席の皆様、それ自体には異論はないのかなというふうに理解しているところですが、高齢者、成人に対する肺炎球菌のファクトシートそのものは、昨年後半に小委員会に提出しているということもありますので、恐らく完全に新しいものをつくるのではなくて、追補版といいますか、追加的な情報をまとめるというところなのかなというふうに、私のほうは理解しているところです。
すみません、こちらから指名して恐縮ですが、森野委員、そうした観点から、恐らくファクトシートの作成に関わると思いますが、もしコメントいただければと思いまmす。いかがでしょうか。
○森野委員 ありがとうございます。森野です。
今、御指摘くださいましたように、皆様方の御了承をいただけるようでありましたら、比較的直近の時期に完全版といいますか、ファクトシート全体を通した基本的知見から始まり、ワクチンの有効性・安全性・費用対効果分析の既報、そして海外での状況というふうな一通りのまとめをさせていただいたところになっていまして、過去から現在までに用いられておりますPCV13、15、20、23価のまとめを提出させていただいたところでありました。そういう点では、今回、21価というところにフォーカスすることで、またより読んでいただきやすい情報を集約するという点でも工夫ができればというふうにも思っているところであります。
また、新しい知見を漏らさないようにというふうに我々としても思っているところでありまして、そのまとめ方に関しては試行錯誤の部分もございますけれども、御相談させていただければというふうに思っております。
すみません、ありがとうございます。
○鈴木委員長 ありがとうございます。そうした観点から、今度準備するファクトシート追補版というようなものは、恐らくPCV20と21の差分のところにフォーカスを置いて作成を進めることになるだろうと思います。
既にたくさん御意見いただいていますが、御意見をいただければと思います。
岡田先生、お願いします。
○岡田参考人 ありがとうございます。
ファクトシートのところになりましたから、お願いです。PCV20のときにもありましたけれども、65歳以上の方に対しての費用対効果や、有効性・安全性などの情報も、今後は少し幅を広げていただいた形で検討していただけるとありがたいと思います。どうぞよろしくお願いします。
○鈴木委員長 御指摘ありがとうございます。
既に岡田先生も含めてですが、御意見があって、この春からPCV20の65歳に対する接種が始まりますが、経過措置として、さらにその上の世代に対する接種機会というところは、今回のPCV21の議論を踏まえて、また検討するという議論であったのかなというふうに記憶しております。そうしたことも踏まえて今後の議論が進んでいくのかなというふうに私のほうは考えておりますが。
ひとまずよろしければ、事務局から何か追加のコメントはありますか。
○竹内予防接種課主査 事務局でございます。
岡田参考人、ありがとうございます。ファクトシートでございますが、今般、令和8年度からPCV20を高齢者の肺炎球菌感染症の定期接種に位置づける御議論をした際に、65歳以上の方に対する経過措置については、PCV21の定期接種化についての議論と併せて議論するということを基本方針部会等々において御議論いただいたところでございます。そういったことも踏まえまして、まずは、ファクトシートにおいて、65歳以上の方に対する科学的知見を収集・整理いただきまして、ワクチン使用におきましては、科学的観点から65歳以上の方に対する有効性・安全性、そして疾病負荷、費用対効果等について御議論いただければと思います。
私からは以上でございます。
○鈴木委員長 ありがとうございます。
そのほか、いかがでしょうか。よろしいでしょうか。
それでは、先ほど簡単には取りまとめましたが、最終的な本日の論点としては、成人の肺炎球菌感染症に対するファクトシート、これ自体は昨年提出されておりますので、今回のPCV21にフォーカスを絞った追補版あるいは補足的なレポート、報告書というものをまとめるという方向で、それ自体には異論がないという理解でよろしいでしょうか。
(委員首肯)
○鈴木委員長 御首肯いただいたかと思います。
それでは、事務局におかれましては、国立感染症研究所とよく連携を取っていただいて、ファクトシート追補版の作成のほうに進めていただければと思います。よろしくお願いいたします。
本日の議事は以上となりますが、そのほか、委員、参考人の皆様、あるいは事務局のほうから追加的にコメント等ありますでしょうか。よろしいですかね。
それでは、特にないようであれば、事務局のほうに議事をお戻しししたいと思います。
○佐野予防接種課課長補佐 ありがとうございます。
本日も活発な御意見、御議論をいただきまして、ありがとうございました。次回の開催については、追って御連絡をさせていただきます。
事務局からは以上です。
○鈴木委員長 ありがとうございます。
本日のワクチン評価小委員会は以上となります。活発な御意見どうもありがとうございました。お疲れさまでした。

