2026年2月9日 第2回人口動態統計のICD-11準拠の統計分類適用に係るワーキンググループ 議事録

政策統括官付参事官付統計企画調整室

日時

令和8年2月9日(月) 14:00~15:08

場所

厚生労働省政策統括官(統計・情報システム管理、労使関係担当)内会議室

出席者

構成員(五十音順、敬称略、◎:主査)
  •  石井  太
  • ◎大久保 一郎
  •  田宮  菜奈子
  •  樋田  勉
  •  別府  志海
事務局
  •  原口政策統括官
  •  河野政策立案総括審議官
  •  髙橋参事官(企画調整担当)
  •  飯島統計企画調整室長
  •  篠山審査解析室長
  •  村田統計管理官(人口動態・保健社会統計室長)
  •  黒木人口動態・保健社会統計室室長補佐
  •  成井人口動態・保健社会統計室室長補佐
  •  中山人口動態・保健社会統計室死因分類基準指導官

議題

  1. 1.死因年次推移分類表(案)について
  2. 2.感染症分類表(案)及び死因基本分類表(案)について
  3. 3.ブリッジコーディングの技法(案)について
  4. 4.人口動態統計のICD-11準拠の統計分類適用に係るワーキンググループ中間まとめ(第1回ワーキンググループの検討結果)(案)について
  5. 5.その他

議事内容

○飯島統計企画調整室長
 定刻になりましたので、ただいまから第2回人口動態統計のICD-11準拠の統計分類適用に係るワーキンググループを開催いたします。委員の皆様方におかれましては、お忙しい中御出席いただき、誠にありがとうございます。
 本日の出席状況ですが、全ての委員の皆様に御出席いただいております。それでは、以後の進行につきましては、大久保主査にお願いいたします。
 
○大久保主査
 皆様、本日は選挙も終わりまして、大変寒い中お集まりいただきまして、誠にありがとうございます。それでは議事を進めさせていただきます。本日の議題は、5の「その他」を含めて5件ありますので、かなり盛りだくさんあります。円滑な議事の進行に御協力いただければと思います。
 まず、1つ目の議題「死因年次推移分類表(案)について」です。こちらは前回のワーキンググループにおいて、委員から御指摘があり、事務局にて修正案を作成いただきました。それでは、事務局から御説明をお願いいたします。
 
○村田統計管理官
 人口動態・保健社会統計室統計管理官の村田です。よろしくお願いいたします。まず、資料1-1について御説明いたします。こちらは、「死因年次推移分類表(修正案)」です。1ページを御覧ください。第1回ワーキンググループにおきまして、死因年次推移分類表については長期の動向を見るときに使用されているため、コードの順番を現行のICD-10と同じにしてはどうかという御意見がありました。それを受けて、今回修正したものです。真ん中に修正案を示しておりますが、だいだい色で囲んでいる部分を左側にあります現行の順番とそろえており、当初案から入れ替えているところです。私からは以上です。
 
○大久保主査
 どうもありがとうございました。それでは、ただいま御説明がありましたが、御意見、御質問等がありましたらお願いいたします。順番を入れ替えた、なるべく今までの順番に合わせたということですので、石井先生より前回御指摘いただきましたので、石井先生、何か御意見、御質問等はありますか。
 
○石井委員
 ありがとうございます。出させていただきました意見に従って修正していただき、非常に結構だと思います。どうもありがとうございます。
 
○大久保主査
 どうもありがとうございます。ほかの委員で、何かありますか。特に御意見等がないようですので、事務局の御提案のとおり進めさせていただきますようお願いいたします。ありがとうございました。
 次に議題2「感染症分類表(案)及び死因基本分類表(案)について」、事務局から御説明をお願いいたします。
 
○村田統計管理官
 それでは資料1-2「感染症分類表(案)及び死因基本分類表(案)」です。1ページを御覧ください。『感染症分類表』についてです。『感染症分類表』は、感染症法に基づく感染症について対応する『死因基本分類表』の分類項目を集約したものです。感染症による死亡数の動向を把握する目的で用いられます。ICD-10に準拠した《死因分類表》から感染症の項目が減少したことを受け、平成7年から設けられたところです。
 2ページを御覧ください。2ページからは、ICD-11で用いる『感染症分類表(案)』についてです。現行では、感染症法に基づく感染症について対応する分類項目となっているところですが、ICD-11におきましても、基本的には現行の分類をそのまま用いてはどうかと考えております。なお、ICD-11への改正に伴い、厳密な比較は困難な箇所もあることに留意する必要があります。例えばですが、*の所に、「感染性胃腸炎」の例を記載しております。ICD-10では「下痢症」や「下痢」といった死因も、「感染性胃腸炎」に含まれておりました。ICD-11になりますと、疾患としての「下痢症」はこれまで同様含まれますが、「下痢」は症状とみなされ、第21章に新設された「下痢」に分類されることとなったため、「感染性胃腸炎」の対象に含まれなくなります。このように、厳密な比較は困難な箇所はありますが、基本的には現行の分類をそのまま用いることとしたいということです。
 具体的な感染症分類表(案)は、2ページから4ページにかけての右側にお示ししております。なお、2ページの下の所に※で書いていますが、感染症分類コードにつきましては、ICD-10のコードと混同しないよう、2桁目と3桁目の間にアンダーバーを加えております。
 4ページの右側を御覧ください。分類名についてです。分類名は、基本的には変更しておりませんが、ここに記載したものについては変更しております。大きく3つあり、まず1つ目、表の青い線で囲んでいる所に対応しますが、こちらは感染症法上の名称に合わせて表記を見直したものです。In_505の所で、「急性ウイルス性肝炎」を「ウイルス性肝炎」に、In_506、In_513で「連鎖球菌」の連鎖を漢字からカタカナに変更しております。2つ目、だいだい色の線で囲んでいるところですが、「急性脳炎」の後の括弧書きの中の除外するものについて、ウエストナイル脳炎となっていたのをウエストナイル熱に変更しております。これは、除外される「In_402ウエストナイル熱」の分類名に合わせて表記を見直したものです。3つ目、赤い線で囲んでいるところは、「薬剤耐性緑膿菌感染症」を「多剤耐性緑膿菌感染症」に変更しております。これは、令和8年4月6日適用予定の感染症法に基づく届出基準の見直し及び名称の変更に伴うものです。『感染症分類表』については以上となります。
 5ページを御覧ください。ここからは、『死因基本分類表』についてです。第1回ワーキンググループでも御説明いたしましたが、『死因基本分類表』は、総務省告示の統計基準《基本分類表》を基に、人口動態統計で用いる細分類項目を加えたもので、詳細な死因について把握することができます。また、最小単位の分類項目であり、他の分類表を集計する際に利用されます。
 6ページからが、ICD-11で用いる『死因基本分類表(案)』についてです。第1回ワーキンググループで了承された、熱中症や新型コロナウイルス感染症ワクチン関連などの細分類項目に加え、先ほど見た『感染症分類表』の分類項目を把握するために、以下に示した細分類項目を設けることとしてはどうかと考えております。なお、『感染症分類表』のための細分類項目の検討に当たっては、ICD-11の分類範囲がおおむねICD-10と同様の範囲となるよう配慮するということです。具体例として、右下のだいだい色の囲みの中に「オウム病」の例を示しておりますので、適宜御参照いただければと思います。また、詳しくは後で御説明いたしますが、WHOの原死因選択ルールにより、原死因には用いないとされている分類項目等があります。そちらについては現行同様に、『死因基本分類表』から除き、《基本分類表》との差違が分かるよう、原死因には用いない分類として示してはどうかと考えております。具体的な細分類項目の案は、6ページから8ページにかけて示しております。総務省告示の《基本分類表》からの追加・修正点は約110項目となっております。なお、細分類項目は、《基本分類表》の基本分類コードと区別できるよう、死因基本分類コードの末尾に英字小文字を用いております。
 8ページの右上を御覧ください。原死因には使用しない分類を『死因基本分類表』から除いたことにより、中間分類の範囲を変更した箇所があります。具体的には、ここに示したとおりです。
 9ページを御覧ください。後で御説明すると申し上げておりました、原死因には用いない分類についてです。総務省告示の統計基準《基本分類表》のうち、一部の分類項目は、WHOの原死因選択ルールにおきまして、原死因には使用してはならないと規定されております。具体的には、ICD-11では、以下の表に示したとおりに定められております。《基本分類表》のうち、これらの分類を、死因統計の表章に用いられない分類項目として『死因基本分類表』から除いております。この原死因には用いない分類について見てみますと、右のグレーの枠囲みの中ですが、ICD-11のWHOの原死因選択ルールにおいて、原死因には使用してはならないとされている分類項目の基本的な考え方や内容、こちらはおおむねICD-10と同様となっております。ただし、ICD-11では、WHOの死亡・疾病統計用分類に大幅な改正があったため、原死因には用いない分類もそれを受けて更新されております。
 10ページを御覧ください。こちらに参考として幾つか例を挙げております。まず、おおむねICD-10と同様の例です。1つ目のポツですが、「悪性新生物転移」の分類は、原死因に用いないとされており、原発部位が具体的に記載されなかった場合には、何らかの原発性悪性新生物があったと考え、原発部位不明の悪性新生物が選択されます。これは、ICD-10のときと同様となっています。
 2つ目ですが、第6章「精神、行動又は神経発達の疾患群」に含まれる「特定の物質による中毒」の分類は、原死因に用いないとされており、外因死として特定の物質への曝露又はその有害作用が選択されます。例えば、右側に示しておりますが、急性アルコール中毒の場合は、原死因はアルコールへの不慮の曝露ということで、PB30が選択されることになります。
 一方、WHOの改正で更新された例ですが、1つ目、「血管性認知症」の分類は、ICD-10、ICD-11ともに精神疾患の章に含まれており、ICD-10では原死因に用いられていたところです。しかし、ICD-11では、認知症の原因が多様な脳血管疾患にあることが判明してきたことを受け、原死因として、第8章の「神経系の疾患」に含まれる「脳血管疾患」を選択することとされたため、「血管性認知症」は原死因には用いない分類に追加されたところです。
 また、「癌性悪液質」ですが、ICD-10では直接、原発部位不明の悪性新生物(C80.9)に分類され、原死因に用いられておりました。ICD-11では、第21章に分類が新設されましたが、「癌性悪液質」の原因は何らかの悪性新生物と考えられるため、新設された分類は、原死因には用いない分類に追加されたところです。
 以上、原死因には用いない分類について詳しめに説明いたしました。この原死因に用いない分類につきましては、WHOの原死因選択ルールで規定されているものですので、人口動態統計においてもそのルールに従い、死因統計の表章には用いず、したがって『死因基本分類表』から除いております。
 最後に、11ページを御覧ください。原死因には用いない分類を『死因基本分類表』から除いたことなどにより、第1回ワーキンググループで御了承いただきました『死因簡単分類表』、『乳児死因簡単分類表』につきまして、以下に記載しているように修正することとしたいと思っております。説明は以上となります。
 
○大久保主査
 どうもありがとうございました。それでは、ただいまの御説明のありました事項につきまして、御意見、御質問等がありましたらお願いいたします。感染症分類表については、基本的に現行の分類をそのまま用いるということ。死因のほうでは、原死因には用いない分類表を明示するということですが、これは新しい試みですか。
 
○村田統計管理官
 原死因には用いない分類というのは、これまでICD-10でもございました。
 ただ、内容がICD-11に準拠したものになるということでございます。
 
○大久保主査
 ありがとうございます。それに伴って「血管性認知症」というのはもう使用されないで、「脳血管疾患」に含まれるという理解でよろしいですか。
 
○村田統計管理官
 はい、そうでございます。
 
○大久保主査
 ありがとうございます。私も十分理解しているわけではないのですが、いかがでしょうか、委員の先生方。
 
○田宮委員
 アルコールの不慮の曝露のことなのですけれども、今日の議論ではないかもしれないのですけれども、これは、PB30の前後を少し見せていただいても、これは不慮の曝露とは限らないですよね、急性アルコール中毒は。これは、何か不慮という語に、どこに不慮がいっぱい入っているのか気になり出して。不慮の事故などは言いますけれども、急性アルコール中毒は分かって飲んでいることもあるし、この不慮というのがどの程度に使われているのか。これは、もともとICD-11で決まっていることなのでしょうけれども、少し確認させていただけますか。
 
○中山死因分類基準指導官
 ICD-11の外因の章については、大きく不慮、自殺、他殺といずれか分からないという分類に分かれておりまして、アルコール中毒を全て不慮とみなしているわけではなく、死亡診断書に死因の種類として不慮、事故、中毒、自殺、他殺が書いてございますので、そういった情報がある場合は、アルコールを自分で飲んで自殺とか、何か飲まされてしまったなど、そういったことであれば不慮ではないコードが付くこともございます。外因の章については、ICD-10では不慮に多くのコードが設けられていましたが、ICD-11では、不慮、自殺、他殺と、それぞれに詳細なコードが設けられるというような変更がありました。
 
○田宮委員
 不慮と自殺と他殺ですか。
 
○中山死因分類基準指導官
 不慮、自殺、他殺に加えていずれか分からないものというように分かれており、大きなくくりとしては、ICD-10の頃から同じような体系となっております。
 
○田宮委員
 それで、アルコールへの不慮の曝露以外にも、アルコールで他殺だった場合もあるし、自殺だった場合もあるということですか。
 
○中山死因分類基準指導官
 はい、ございます。
 
○田宮委員
 アルコールで不慮の曝露という言葉は、でも、そのままあるわけですね、もともと。
 
○中山死因分類基準指導官
 はい、ICD-11のコードに、いろいろな物質への曝露という名称の分類がございます。
 
○田宮委員
 不慮ではない曝露もあると思うのですけれども。
死亡は不慮でも、曝露は不慮に限らないと考えます。ここで言っても仕方がない、もともとのICD-11がそうなっているということですね。
 
○中山死因分類基準指導官
 はい。もともとのICD-11がそのように作られておりまして、例えば資料1-3の329ページに、PB30、「アルコールへの不慮の曝露又はその有害作用」というような分類名がございます。
 
○田宮委員
 分かりました。「不慮の曝露又はその有害作用」という言葉が入っているということですね。
 
○中山死因分類基準指導官
 はい。資料では省略して書いておりますが分類名には「その有害作用」も含まれます。
 
○田宮委員
 全部入っていますね。ここは入れておいたほうが正確だと思います。「不慮の曝露」には限らないので、ただその物質によって不慮の有害作用が起きたということでは正しいと思うので。では、この資料が省略されたということですね。もともとはあるということならいいです。それだと不慮の曝露以外による不慮の有害作用ものも入るので、納得できます。
 
○大久保主査
 そうですね。有害作用が読み取れるのかもしれないですね。田宮先生の御心配は。
 
○田宮委員
 そうですね。
 
○中山死因分類基準指導官
 先生のおっしゃっている不慮の曝露以外のものというのは、どのようなことでしょうか。
 
○大久保主査
 田宮先生のおっしゃっているのは、アルコール中毒は不慮の曝露ではないのではないのかと、意図的に飲んでいるわけだから。不慮の曝露という表現で終わってしまうのは適切ではないのではと。
 
○中山死因分類基準指導官
 死ぬつもりでは飲んでいなかったと言う意味で、意図的ではない場合が入りますので、不慮以外のものは、この分類には入りません。
 
○田宮委員
 不慮以外は入らないのですか。
 
○中山死因分類基準指導官
 はい。非常に細かいコードの話になりますが、自殺のコードはPD00にありまして、資料1-3の332ページになるのですけれども、こちらは「アルコールへの曝露又はその有害作用による自傷」という名前で、それぞれ別にコードがあります。
 
○田宮委員
 先ほどの不慮との違いがよく分かりません。
 
○中山死因分類基準指導官
 アルコールを自分で意図的に飲んだか飲んでいないかというよりは、それを飲むことによって死ぬ意図があったか、そうでなかったか。死ぬつもりはなかったけれども、アルコールを飲んで、結果的に亡くなってしまった場合は不慮というように判断しております。
 
○田宮委員
 不慮という言葉は結構使いますけれども、今一つよく分かっていない。
 
○大久保主査
 英語では何と書いてあるのですか。
 
○中山死因分類基準指導官
 Unintentionalという用語で、Intentional(意図的)ではなかったというような意味になります。
 
○大久保主査
 田宮先生、そういうことになっているようなので、御理解いただくしかないかもしれませんが。
 
○田宮委員
 そうですね。
 
○大久保主査
 ありがとうございました。
 
○田宮委員
 そうですね。ここで気になってしまって。すみません。分かりました。少し変な気はしますけれども。ここで言っても仕方がないですよね。分かりました。
 
○大久保主査
 先生、当然ながら麻薬中毒で亡くなった場合も、その麻薬の不慮の曝露となるわけですね。
 
○中山死因分類基準指導官
 はい、同じようになります。
 
○田宮委員
 でしょうね。自殺の意図がないからというよりは。でも、そこは分からないですよね。
 曝露は不慮には限らないですよね。でも自殺とも限らない。少し疑問には思っていますが。そういうように決めている、Unintentionalと、ICD-11の問題というか、そこは。分かりました。ここでは言っても仕方がないですよね。少し疑問には思いました。
 
○大久保主査
 細かく見ると、いろいろ疑問が生じるかもしれませんが、ある程度ルールになっているようですので。
 
○田宮委員
 分かりました。
 
○大久保主査
 ほかに先生方、御意見、御質問等はありますでしょうか。今の御意見以外にはないようですので、進めてよろしいでしょうか。では、事務局の御提案のとおり進めていただければと、よろしくお願いいたします。
 次は議題3です。「ブリッジコーディングの技法(案)について」です。それでは事務局から御説明をお願いいたします。
 
○村田統計管理官
 それでは、資料2「ブリッジコーディングの技法(案)」を御覧ください。1ページです。背景及び過去の対応についてです。まず背景ですが、死因統計におけるICD-11の適用の影響把握のため、人口動態統計ではブリッジコーディングを実施する予定としております。その際、どの程度のブリッジコーディングを実施すべきか、その技法について妥当性を検討する必要があるということです。
 次に、過去のブリッジコーディングについてです。表でまとめておりますが、平成7年にICD-9からICD-10になった際には、平成6年の確定数のデータを抽出対象として、1月、4月、7月、10月の約2分の1を抽出して実施しました。また、平成29年のICD-10一部改正の際には、平成28年の確定数のデータを抽出対象とし、約7分の1を抽出して実施しました。
 2ページを御覧ください。ここから今回のブリッジコーディングの案についてになります。まず、ブリッジコーディングの対象(案)についてです。ブリッジコーディングの対象データとしては、ブリッジコーディング実施時点で最新の確定数である令和8年確定数(1年間分)としてはどうかと考えております。なお、今回のブリッジコーディングについては、ICD-10のコードがあらかじめ付与されているデータを用いて、そこにICD-11のコードを付与する形で行いたいと考えております。
 3ページを御覧ください。ここからは、ブリッジコーディングの技法(案)についてです。技法(案)の検討ですが、まず一番左の丸1の図を御覧ください。大改正であったICD-10適用時には、特定月からの全体抽出を行い、復元せずにそのまま集計する形で行っております。今回のICD-11適用時については、当初、全体抽出ではなく層化抽出をすることで、効率的なブリッジコーディングを行えるのではないかと考えまして、丸2の当初案のように、死因簡単分類別に層化抽出し、層ごとの抽出率の逆数で復元することを検討いたしました。それから、更に改良したものが丸3の改良案です。自動コーディングによる目視確認不要のデータはそのまま用い、目視確認を要するデータは層化抽出し復元したものを用いることを検討しました。以降、目視確認不要のデータをOKデータ、目視確認を要するデータをMCデータと呼ぶことにいたします。また、自動コーディング、OKデータ、MCデータの詳細は後ほど御説明いたします。
 4ページを御覧ください。改良案の概要です。まず、全数を自動コーディングした後でOKデータとMCデータに振り分けます。OKデータについては全数を用い、MCデータについてはICD-10の死因簡単分類(111分類)別に層化抽出をした上で、目視確認し、原死因を選択したものを用います。最後に、OKデータの全数と、MCデータからの抽出データに対し抽出率の逆数を掛けて復元した数、それらを合わせて、ICD-11の死因簡単分類別に集計します。この案のメリットは、層化抽出することで、出現度の低い分類についても確実に抽出できること、また、OKデータを活用することで、より多く事例を含むデータを用いることができることだと考えておりまして、そのため、一定の精度を保ちながら、効果的にブリッジコーディングすることが可能となると考えております。
 5ページを御覧ください。自動コーディングなどについて御説明いたします。まず、グレーの四角囲みの中ですが、自動コーディングとは、死因統計の作成過程において、死亡票の死亡の原因欄のⅠ・Ⅱ欄、右側の図の青で囲んだ所ですが、こちらに記載されている傷病名にICD符号を付与し、その後、WHOの統一ルールに従って原死因を選択する処理、これらを機械的に行うことを意味しております。したがって、※に書いておりますように、死因統計におけるICD-10のコードをICD-11のコードに自動的に置き換える、マッピングするようなことではないということです。つまり、自動コーディングにおいては、ICD-10とICD-11の分類の対応関係に関係なく、これから御説明します以下の違いによって、OKデータとMCデータに分かれることになります。
 まず、青い四角囲みの中がOKデータについてです。一般的な傷病名が記載されICD符号の付与が容易である場合、それから、死亡票に死因が1つしか記載されていない場合、死因が一般的な傷病経過で記載されている場合などは、通常、自動コーディングにより問題なく原死因が選択され、OKデータになるということです。例えば下の図の場合ですと、パーキンソン病によって嚥下障害となり、誤嚥性肺炎を起こして死亡したという一般的な傷病経過で記載されており、こうした場合は一番下のパーキンソン病が自動的に原死因として選択されますので、OKデータとなります。
 一方で、赤い四角囲みの中、MCデータについてです。傷病名に誤字がある場合、死亡の原因欄のⅠ・Ⅱ欄以外に、手術の部位又は所見、外因死の手段や状況、乳児死亡における母体の病態などが記載されている場合など、機械的な処理が行えない箇所がある場合は、目視確認により原死因を選択することになりますので、MCデータとなります。このような感じで、OKデータとMCデータに分かれるということです。
 6ページを御覧ください。改良案ではMCデータについて層化抽出を行うこととしておりますが、こちらは、そのMCデータの抽出数の設定方法についてです。MCデータについては、ICD-10における死因簡単分類別に層化して抽出を行い、ICD-11においていずれの死因簡単分類になるかを確認し、層ごとの抽出率の逆数で復元することを考えております。抽出に当たりましては、信頼区間95%で誤差5%となるように抽出数を設定します。ここで言う誤差とは、例えば、下の図の丸4÷丸3、こちらは抽出時における、旧分類における新分類の構成比になりますが、これを、丸2÷丸1、旧分類における新分類の真の構成比、これと比べたときの差を指しております。
 7ページを御覧ください。こちらは改良案全体を図にまとめたものです。繰り返しになる所もありますが、改めて簡単に流れを御説明します。まず、一番左ですが、ブリッジコーディングに用いる死亡数(確定数)の全データには、あらかじめ既に旧分類(ICD-10)のコードが付与されています。それをICD-11におけるOKデータとMCデータに振り分けます。そして、上にあるOKデータについては、自動コーディングによって新分類(ICD-11)のコードが付与され、それをそのまま用いるということになります。一方、下にあるMCデータについては、旧分類別に層化抽出を行い、抽出したデータについて目視による原死因選択を行い、それらを層ごとに抽出率の逆数で復元することになります。最後に、OKデータとMC抽出復元後を合わせる、という流れになります。
 8ページを御覧ください。今回のブリッジコーディングの技法(案)についてです。ICD-11への変更の影響を分析するに当たり、ブリッジコーディングの技法については、ここまで御説明してきた改良案のとおりとしてはどうかと考えております。具体的な技法等について、再度こちらに記載させていただいております。また、参考までに、下の方に今回のブリッジコーディングの規模感について触れております。令和6年の年計概数で試算した結果では、ブリッジコーディングの客体数は、OKデータ数が約70万~80万件、MCデータからの抽出データ数が約3万件、合計で約73万~83万件となっております。こちらの件数については、※で書かせていただいていますが、死因の動向や現在開発中のシステムの精度の影響を受けますため、実際の客体数とは異なる可能性があります点をご留意いただき、おおよその規模感としてお考えいただければと思います。
 この後は、9ページ以降に参考資料として、原死因選択及び自動コーディングについての説明資料やブリッジコーディングのイメージなどを付けておりますので、適宜、御覧いただければと思います。説明は以上です。
 
○大久保主査
 どうもありがとうございました。それでは、ただいま御説明のありました事項につきまして、御意見、御質問等がありましたらお願いいたします。
 
○石井委員
 石井です。よろしいでしょうか。どうも、御説明ありがとうございました。事務局でブリッジコーディングの技法に関して詳細に御検討いただきましてありがとうございます。今、お話いただいたブリッジコーディングの技法ですけれども、ブリッジコーディングというのは、後々、改正の影響がどういうふうになるのかを見る上で極めて重要だと思います。一方では、近年、死亡の数が増加してきていますので、その中で、どうやって効率的にブリッジコーディングをするかが非常に重要です。特に今回、そういった中で、OKデータとMCデータに分けて、OKデータに関しては全部使っていただき、MCデータに関しては、層化抽出をして、出現度の低い所に関しても網羅的に把握をされるという考え方と理解しました。技法に関しましては非常に精緻に考えられていて、いい手法ではないかと思いますので、事務局の御提案に私は賛成したいと思います。
 あと、もう1点ですが、今、申し上げましたように、ブリッジコーディングは後々、連続的な死因の観察に重要で、死因の長期系列を作る国際的なプロジェクトの中でもブリッジコーディングは重要な情報になります。そういった意味では、あらかじめ公表される集計表とは別に、研究ベースということで結構ですので、このブリッジコーディングのマイクロデータを残していただいた上で、後々、研究用に使えるようにしていただくと非常に有用かなと思います。そういったマイクロデータを残すこと、そしてそれを研究用に使わせていただくことに関しての御検討をお願いできればと思います。私の意見は以上です。
 
○大久保主査
 どうもありがとうございました。石井先生から、手法的には特に問題ないということですが、その後研究でも使えるようにそのマイクロデータを残してほしいということですが、それは事務局、いかがですか。
 
○村田統計管理官
 データの二次利用と言いますか、提供につきましては、どのようなことがどこまでできるかを、これから前向きに検討させていただければと思っております。もちろん、マイクロデータを残すことを考えております。先生の御要望として承らせていただこうと思います。ありがとうございます。
 
○大久保主査
 では、その方向でよろしくお願いいたします。
 
○石井委員
 よろしくお願いいたします。
 
○大久保主査
 ほかにございませんでしょうか。私からですが、この手法は、ほかのどこかで応用されているのですか。本邦初公開ということですか。
 
○村田統計管理官
 OKデータとMCデータに分けるというのは、我々のシステムを使って行うので、他に余りないかもしれないですが、大きく見れば、OKデータとMCデータという2つの層に分けるという意味で、層化抽出の1つだと考えております。手法としては、OKデータとMCデータという2つの層と、それからMCデータの中に更に死因簡単分類別の層ということで、そういった複合的に行う層化抽出の手法の1つと見ることができるのではないかと考えております。
 
○大久保主査
 ありがとうございます。ほかの部署の統計で同様な手法を使っている所は余りないのですか。
 
○村田統計管理官
 多分、私の知る限りは余りないかと思います。
 
○大久保主査
 ありがとうございます。ほかにございますでしょうか。統計にお詳しい樋田先生、何かコメントはございますでしょうか。
 
○樋田委員
 御説明ありがとうございました。事務局案でよろしいのではないかと考えております。今回、御説明いただいた改良案では、この自動コーディングできた調査票は全て使い、さらに、自動コーディングできなかったものについては層化抽出して利用するということで、多くの調査票を有効に活用できるようになっています。そのことから、精度の高いブリッジコーディングを行うための情報として有用なデータが作成でき、これまでと同等か、それ以上のブリッジコーディングができるのではないかと思っております。
 また、資料についてもいろいろな工夫や改善を図っていただきまして、大変分かりやすいものになっていると思います。ありがとうございました。以上です。
 
○大久保主査
 どうもありがとうございます。この技法につきましては賛同が得られたということであります。このシステムは開発次第だと思うのですが、半分ぐらいがMCになるのですけれども、大体そのぐらいはやむを得ないと。もっとMCが減るとか、そういうことは期待できるのでしょうか。
 
○村田統計管理官
 今の感じですと、大体半分ぐらいまではいけそうだと思っているのですけれども、この後、どこまで我々のほうで、システムに使う辞書の充実ですとか、そういったものができるかに掛かっていると思っています。ICD-10のときにはもっとOKデータになるものが多かったので、そこはICD-11についてはまだ知見が集まっていないということもあるので、実際にブリッジコーディングを行うまでに、少しでもOKデータの割合を増やせるように努力させていただければと思います。
 
○大久保主査
 分かりました。ありがとうございます。ほかにございますでしょうか。予定より少し早く進んでいますが。この方法につきましては、特に異議、異存がないということですので、事務局の御提案のとおりに進めさせていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。また何か最後ありましたら、御意見を頂ければと思います。
 続きまして、議題4「人口動態統計のICD-11準拠の統計分類適用に係るワーキンググループ中間まとめ(第1回ワーキンググループの検討結果)(案)について」、御説明願います。こちらは、令和7年10月開催、前回の第1回ワーキンググループで御議論いただきました内容を中間まとめ案として事務局にて作成していただきました。それでは、事務局から御説明をお願いいたします。
 
○村田統計管理官
 それでは、資料3を御覧ください。本ワーキンググループの中間まとめ(案)です。こちらは、今、大久保先生からもお話がありましたように、第1回ワーキンググループで御審議いただいた内容を中間まとめとして取りまとめたものとなっています。まず2ページの目次を御覧ください。本中間まとめの構成ですが、「Ⅰ はじめに」、「Ⅱ 検討スケジュール」とありまして、「Ⅲ 検討の概要」の所で、本ワーキンググループの2つの検討内容である、「人口動態統計で用いる各種死因分類表について」と、「ブリッジコーディングについて」に分けてまとめております。その後、「Ⅳ おわりに」、「Ⅴ 参考資料」という構成になっております。
 3ページを御覧ください。「はじめに」の所です。こちらは、本ワーキンググループが開催された経緯や、中間まとめの位置付けなどを記載しております。
 5ページを御覧ください。ここからが、「Ⅲ 検討の概要」となります。主に検討結果を中心に御説明したいと思います。まず、「Ⅲ-1 人口動態統計で用いる各種死因分類表について」です。課題としては、ICD-11の適用に当たり、人口動態統計の死因統計で用いる各種分類表について、統計の整合性・継続性、政策的活用の観点から検討する必要がある、としております。(1)人口動態統計で用いる各種死因分類表の種類に関する方針についてです。丸2の検討結果にありますように、ICD-11への移行に当たっては、継続性の観点から、以下に示す現行の死因分類表の種類と同様とすることが適当である、としております。
 7ページを御覧ください。(2)各種死因分類表の内容の検討に当たっての方針案についてです。丸2検討結果です。総務省告示の統計基準である《死因分類表》及び《基本分類表》を基本とし、統計基準の分類だけでは把握できない死因のうち、一定の死因については、政策的ニーズや統計継続性の観点から、一部細分類項目を設ける等により、人口動態統計で把握できるようにすることが適当である、としております。
 8ページからは、(3)『死因簡単分類表』についてです。丸2検討結果です。『死因簡単分類表』については、《死因分類表》を基本としつつ、「熱中症」「新型コロナウイルス感染症ワクチン」「中皮腫」については、以下のとおりとすることが適当である、としております。
 具体的には9ページに記載しております。おおよその所だけ申します。「熱中症」と「新型コロナウイルス感染症ワクチン」については、『死因簡単分類表』に細分類項目を設ける。それから、「中皮腫」については、ここに記載している理由から、『死因簡単分類表』に細分類項目を設けるのではなく、これまでと同様に、中皮腫の統計表として別途掲載する、としております。
 12ページを御覧ください。(4)『死因基本分類表』についてです。丸2検討結果の(ア)細分類項目の案についてです。『死因基本分類表』については、《基本分類表》を基に作成し、統計の継続性等の観点から、以下のとおり、『死因簡単分類表』及び『感染症分類表』の分類項目を把握するために必要な細分類項目、並びに、中皮腫及び周産期関連の統計の把握に必要な細分類項目を設けることが適当である、としております。
 具体的には、12ページの下から13ページに記載しております。「中皮腫」関連では、現行との継続性を考慮の上、「心膜中皮腫」など頻度の多い部位について細分類項目を設け、その他の部位については、内部コード等にて処理し、「中皮腫」の総数を把握可能とする、としております。
 14ページを御覧ください。(5)『選択死因分類表』についてです。丸2検討結果です。『選択死因分類表』については、基本的に現行を参考に分類項目を選択し、《死因分類表》の変更により厳密な比較が困難な場合でも、『死因簡単分類表』に類似する分類項目がある場合には、それを選択することが適当である、としております。
 15ページですが、類似する項目を選択することができず『選択死因分類表』にも含められなかった場合として、「白血病」についての議論がありましたので、記載しております。2段落目の所です。この点について、「白血病」について統計上把握できないとのことだが、ICD-11のコード上、消失してしまうので致し方ないことなのか、という意見があった。この意見に関して検討の結果、「白血病」については、ICD-11改正の中でも大きな変更の1つであり、骨髄系、リンパ系、組織のリンパ組織と大きく3つの箇所に分かれるなど分類軸が変更されたことで基本分類において特定することが困難な状況となり、《死因分類表》の分類項目がなく、選択元である『死因簡単分類表』に分類項目を設けられないことから、『選択死因分類表』に分類項目を設けないことは適当とされた、と議論の結果を書いています。
 16ページを御覧ください。(6)『死因年次推移分類表』についてです。丸2検討結果です。まず、『死因年次推移分類表』については、長期にわたり年次ごとの死因の動向を観察する目的で用いられることから、基本的には現行の分類を残すことが適当である、としています。そして、「高血圧性疾患」、「心疾患(高血圧性を除く)」については、分類項目が《死因分類表》において変更されたため、統計基準に準じた分類とすることが適当である、としています。この点については議論がありましたので、16ページの一番下から記載しております。統計の不連続性が起こりえると考えられるが、新たな分類範囲を過去の統計に対し遡及して適用せず、分類の変更によるものとして許容していくのかとの意見があった。この意見に関して検討した結果、人口動態統計は、基本的にそのときに適用される統計基準で作成しており、分類の変更による影響は、ブリッジコーディングを実施し、その結果も併せてみていくことが適当とされた、としております。
 それから、検討結果の続きです。17ページの2段落目、分類項目の追加について検討した結果として、「アルツハイマー病」及び「誤嚥性肺炎」を追加することが適当である、としております。また、分類コードについては、3段落目にありますように、継続性に配慮し、現行と同じコード体系を用いることが適当である、とされましたが、この点に関して御意見がありましたので、4段落目に記載しております。『死因年次推移分類表』の順番について、第1回ワーキンググループ時点の案では、追加する分類項目以外の分類項目がICD-11の死因簡単分類コード順に並べられていたところ、長期の動向を見るときに使用されているため、混乱を招かないよう、ICD-10と同じ順番にしてはどうかとの意見があり、第2回ワーキンググループで修正案を検討することとなった、としております。この検討については、先ほど御議論をいただいたところです。
 18ページを御覧ください。(7)『乳児死因簡単分類表』についてです。丸2検討結果として、『乳児死因簡単分類表』については、乳児死亡の特徴を考慮し、現行の分類を参考に、周産期に発生した状態や発生異常に関する分類を中心に、『死因簡単分類表』から選択する、『死因基本分類表』の分類項目を集約するなどにより作成することが適当である、としております。
 20ページを御覧ください。(8)『死因順位に用いる分類項目』・『乳児死因順位に用いる分類項目』についてです。検討結果は22ページからになります。まず、(ア)『死因順位に用いる項目』についての検討結果としては、現行を参考に分類項目を選択することが適当であること。また、追加する項目としては、新規の章である「免疫系の疾患」及び「睡眠・覚醒障害群」の分類、それから、ICD-11になって悪性新生物から独立した項目となった「脳又は中枢神経系の新生物」、「骨髄系新生物」、「リンパ系新生物」の分類を追加することとしております。
 23ページを御覧ください。(イ)『乳児死因順位に用いる項目』についての検討結果です。現行を参考に『乳児死因簡単分類表』の分類項目から選択することが適当である。また、《死因分類表》の変更により厳密な比較が困難な場合でも、『乳児死因簡単分類表』の分類項目に類似するものがある場合には、それを選択することが適当である、としております。
 24、25ページは、『感染症分類表』、ブリッジコーディングについてになります。こちらは、本日の第2回ワーキンググループの検討事項ですので、中間まとめの中では項目名だけ記載しております。
 最後に26ページを御覧ください。「おわりに」の所です。1段落目で、本中間まとめは、第1回ワーキンググループで検討した結果を取りまとめたものであることを記載しました。2段落目で、今後、第2回ワーキンググループ以降の検討結果及び令和8年1月19日に告示された総務省告示の内容を踏まえ、令和8年度に最終報告書として取りまとめる予定であることを記載しております。
 少し駆け足になりましたが、私からは以上です。
 
○大久保主査
 どうもありがとうございました。それでは、ただいまの御説明にありました中間報告のまとめ(案)について、御意見、御質問等ございましたらお願いいたします。今お話があったのは、第1回目のまとめということで、振り返るとかなり濃厚な議論があったのだと思いました。いかがでしょうか。ほかにもこんな議論があったのではないかや、ちょっと、その検討結果は違うのではないかという御意見も含めて、何かコメント等ありますでしょうか。
 
○田宮委員
 田宮です。よろしいですか。新たな意見ではなく、先ほど石井先生がおっしゃられたことを、私も本当にそのように思うということを、ここの表現を見て、改めて思いました。例えば、17ページの2行目ですが、分類の変更による影響は、ブリッジコーディングを実施し、その結果も併せて見ていくことが適当とされたと書いてあるので、やはり変更したときに、ずっと見ていく研究者にとってはどのように変わったかが大事になります。ですので、先ほど議論にありましたように、このプロセスをきちんと残していただき、その結果を併せて見るという点、改めて強調させていただきたいと思いました。ほかは特にありません。
 
○大久保主査
 ありがとうございます。今日そのデータを残してほしいという研究者の御意見がありましたが、それは今回の検討結果に含めるのか、今後検討していこうという話ですか。
 
○村田統計管理官
 こちらの中間まとめは、第1回ワーキンググループで検討したことをまとめておりますので、こちらには書かずに、来年度の最終報告書をまとめるときには、今の御意見も盛り込ませていただければよいのではないかと考えております。
 
○大久保主査
 ありがとうございました。量としてはかなり多いのですが、皆さん、事前に目を通されてるかと思いますが、いかがでしょうか。かなりしっかり記載されていると思います。よろしいですか。今日の議論は別途追加されるということですね。特段、大きな修正がないということですので、この(案)のとおりに進めさせていただきたいと思います。
 本日、御了承いただきました中間まとめにつきましては、第2回ワーキンググループにおける検討結果と併せて、厚生労働統計の整備に関する検討会の開催要項に基づき、3月に開催されます同検討会に御報告をさせていただくことになりますので、御承知のほど、よろしくお願いいたします。
 なお、本日の第2回のワーキンググループ検討状況の報告内容につきましては、私、主査に御一任いただきたいと考えておりますが、よろしいでしょうか。
(異議なし)
○大久保主査
 特に異議がないということで、私が責任を持って対応させていただきます。
本日、人口動態統計で用いる死因分類表及びブリッジコーディングの技法について御了承いただきましたが、ICD-11準拠統計基準については、今般令和8年1月19日に告示されて間もないことですので、事務局にて、改めてコード等を確認した上で、次回のワーキンググループにおいて最終的な取りまとめをしたいと思います。よろしくお願いいたします。
 次の「その他」ですが、先生方、今まで1から4の中で、言い忘れたことやここは強調したいということがありましたら、御発言いただければと思います。
 
○別府委員
 よろしいですか。先ほどのブリッジコーディングの資料の中の7番目の所で、原死因をICD-10ベースのものとICD-11ベースのものと変えていくというところがありましたが、念のためですが、これは原死因を変換するのではなく、死亡診断書に書かれているいろいろな死因を基に、ゼロベースでICD-10のものと、それと別にICD-11のものを付けていくということですよね。
 
○村田統計管理官
 ICD-10のものは、既に、実際の統計を作るときにその処理は終わっていますが、ICD-11についても単純に置き換えるわけではなく、改めて記載された各傷病名にICD-11のコードを一から付けて、その後、ICD-11の原死因選択ルールに従って原死因を選択するということになります。先生がおっしゃるとおりでございます。
 
○別府委員
 ありがとうございます。その際に、ICD-10のときはOKになったが、ICD-11のときはOKにならないとかが、もしかしたらその可能性もあるわけですよね。お願いしたいというか、先ほどの所にもありましたが、記載されている死因には、例えば誤記などがあると思うのですが、その死因の記入をできるだけ丁寧に書いていただくように、少なくともこの数年間ぐらいは、死因を書いていただける方にそのような御協力をということを宣伝していただけると、このようなところのデータの精度の向上を期待できるかと思いましたので、広報・宣伝のところもよろしくお願いします。
 
○大久保主査
 死亡診断書に死因を書くドクターへの協力依頼ですね。
 
○別府委員
 はい、現場の医師にです。
 
○大久保主査
 確かに、そこでしっかり書いていれば、MCデータは減るわけですよね。
 
○田宮委員
 とても大切なことです。
 
○大久保主査
 田宮先生を含めてドクターには、死亡診断書をしっかり書いていただくことですね。
 
○田宮委員
 はい、分かりました。周りの先生にも。本当に、ここは結構重要なものだと思います。現場では、本当になかなか正しい書き方が周知されていない点がありますので、本当に今の御意見、そのとおりだと思いました。私個人も頑張りますが、やはりそれを広めるようなことも、国の動きとして力を入れて、今やってらっしゃるとは思いますが、現場ではまだまだという感じがありますので、さらによろしくお願いします。
 
○大久保主査
 ありがとうございます。具体的にどのような方策があるかと言うとなかなか難しいかもしれませんが。
 
○田宮委員
 県医師会がこの間、研修会をやっていましたね。以前に比べたら動きがあるのは把握しています。ただ、出る人は一部というところはあるのかと思います。
 
○大久保主査
 まず、読めるきれいな字で書いてくれるということですね。学会や研究会などで、ICD-11の話をされるときに、ドクターが集まっていれば改めて「死亡診断書を書く際には、ちゃんとしっかりやってください」と話はできるかもしれませんね。分かりました。何か機会がありましたら、工夫していただければと思います。
 ほかにございますか。
 
○田宮委員
 追加で。今の死亡診断書の書き方については、本当に大事で法医学会の先生方がそれをやはり懸念されて、随分いろいろな動きをされているようではあります。その辺を含めて、今、学会というお話が出たので思いついたのですが、確かに行政と学会などが連携を取り合って進めていかれたらいいのではないかと思いましたので。追加発言でした。
 
○大久保主査
 ありがとうございます。それでは、最後の議題5「その他」ですが、事務局から何かありますか。
 
○飯島統計企画調整室長
 事務局からは特段ございません。
 
○大久保主査
 ありがとうございます。それでは、本日予定しておりました議題は以上となります。最後ですが、よろしいでしょうか。しつこくて申し訳ありませんが。では、本日の議題は全て終了いたしましたので、それでは事務局へお返しいたします。よろしくお願いいたします。
 
○飯島統計企画調整室長
 皆様、本日はお忙しい中、御出席いただきありがとうございました。本日、御議論いただきました中間まとめにつきましては、後日、厚生労働省ホームページへ掲載しますので、掲載した際には改めて御連絡申し上げます。これをもちまして、第2回人口動態統計のICD-11準拠の統計分類適用に係るワーキンググループを終了いたします。次回の開催日程につきましては、事務局から追って御連絡いたしますので、よろしくお願いいたします。本日はどうもありがとうございました。
 
(了)

照会先

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