2025年6月6日 薬事審議会 医薬品第二部会 議事録

日時

令和7年6月6日(金)18:00~
 

場所

厚生労働省専用第22~24会議室

出席者

出席委員(17名)五十音順

(注)◎部会長 ○部会長代理  
 

欠席委員(4名)五十音順

行政機関出席者
  •  城克文   (医薬局長)
  •  佐藤大作  (大臣官房審議官)
  •  中井清人  (医薬局医薬品審査管理課長) 
  •  野村由美子 (医薬局医薬安全対策課長)  他

議事

○医薬品審査管理課長 それでは、「薬事審議会医薬品第二部会」を開催させていただきます。本日はお忙しい中、御参集いただきましてありがとうございます。本会議はペーパーレスの開催といたしますので、資料はお手元のタブレットを操作して御覧いただくことになります。操作等で御不明点がありましたら、事務局がサポートいたしますのでよろしくお願いいたします。
 本日の会議における委員の出席についてですが、浦野委員、大曲委員、保田委員、山本俊幸委員から御欠席との連絡を頂いております。そのほか、現在のところ、川上委員、末岡委員、松井委員がまだ御参加されておりませんが、後ほど御参加いただけると思っております。本日は現在のところ、当部会員数21名のうち、14名の委員がこの会議に出席いただいておりますので、定足数に達しておりますことを御報告いたします。
 続きまして、薬事審議会規程第11条の適合状況については、全ての委員の皆様より適合している旨の御申告を頂いておりますので、報告させていただきます。委員の皆様におかれましては、会議開催の都度、御協力を賜り、誠にありがとうございます。
 それでは、山本昇部会長に以降の進行をお願いいたします。
○山本昇部会長 それでは、本日の審議に入ります。まず、事務局から審議事項に関する競合品目・競合企業リスト、委員からの申出状況につきまして報告をお願いいたします。
○事務局 それでは、まず、資料の確認からさせていただきます。本日は、あらかじめお送りさせていただいた資料のうち、資料No.1~18を用いますので、お手元に御用意いただけますでしょうか。本日の審議事項に関する競合品目・競合企業リストは、資料18に記載のとおりです。これらに関する委員からの申出状況等を踏まえた、薬事審議会審議参加規程第5条、第8条及び第11条に基づく各委員の審議参加に係る取り扱いは、次のとおりです。
 議題1「ウェリレグ」退室委員なし。議決に参加しない委員、松下委員。議題2「インレビック」退室委員なし。議決に参加しない委員、亀田委員。議題3「タービー」退室委員なし。議決に参加しない委員、亀田委員。議題4「リンヴォック」退室委員、滝田委員。議決に参加しない委員、亀田委員、中野委員、松下委員、南委員、山本昇委員。議題5「希少疾病用医薬品の指定の可否」退室委員、滝田委員。議決に参加しない委員、亀田委員、松下委員、南委員、山本昇委員。また、議題6についても、各委員より寄附金・契約金等の受取りの申告を頂いておりますが、本議題は、薬事審議会審議参加規程第18条の「個別の医薬品等の承認審査や安全対策に係る審議以外の審議」に該当しますので、部会後に厚生労働省のホームページ上で申告書を公開することをもって、審議及び議決に加わることができるものとなっております。以上です。
○山本昇部会長 ありがとうございます。今の事務局からの説明に特段の御意見は、ありますか。よろしいですか。では、本日の非公開議題は、審議事項が6議題、報告事項が6議題、その他事項が2議題となっております。
 それでは、審議事項の議題に移りたいと思います。まず、審議事項の1と報告事項の議題1は関連する議題ですので、まとめて議論していただきたいと思います。まず、審議事項の議題1及び報告事項の議題1につきまして、機構側から説明をお願いいたします。
○医薬品医療機器総合機構 審議事項の議題1及び報告事項の議題1について、機構より御説明いたします。まず、審議事項の議題1、資料No.1、医薬品ウェリレグ錠40mgの製造販売承認の可否等について、説明いたします。審査報告書116分の4ページを御覧ください。
 本剤の有効成分であるベルズチファンは、低酸素誘導因子であるHIF-2αに対する阻害作用を有する低分子化合物であり、HIF-2αとアリール炭化水素受容体核内輸送体の結合を阻害し、下流の遺伝子等の発現を抑制し、アポトーシス誘導や血管新生阻害により腫瘍増殖抑制作用を示すと考えられています。
 今般、本剤は「フォン・ヒッペル・リンドウ(VHL)病関連腫瘍」及び「根治切除不能又は転移性の腎細胞癌」を効能・効果として、承認申請されました。令和7年2月末時点において、本剤はVHL病関連腫瘍及び腎細胞癌に係る効能・効果で、それぞれ40以上及び30以上の国又は地域で承認されています。本品目の専門協議には、8人の専門委員に御参加いただきました。詳細は資料17を御覧ください。
 以降、臨床試験成績を中心に審査の概要を説明いたします。
 今般の承認申請では、腎細胞癌に係る主な臨床試験成績として、PD-1/PD-L1阻害剤及びVEGF受容体チロシンキナーゼ阻害剤による治療歴のある根治切除不能又は転移性の淡明細胞型腎細胞癌患者を対象とした国際共同第III相試験である005試験の成績が提出されました。
 有効性について、審査報告書42ページ、表28及び図5を御覧ください。005試験において、主要評価項目とされた盲検下独立中央判定による無増悪生存期間(PFS)について、対照群とされたエベロリムス群に対する本剤群の優越性が検証されました。この結果から、005試験の対象患者に対する本剤の有効性は示されたと判断しました。
 また、VHL病関連腫瘍に係る主な臨床試験成績として、腎細胞癌病変を有するVHL病患者を対象とした海外第II相試験である004試験の成績が提出されました。
 有効性について、審査報告書46ページ、表31を御覧ください。004試験において、主要評価項目とされた盲検下独立中央判定による腎細胞癌病変に対する奏効率は、63.9%でした。また、腎細胞癌病変以外のVHL病関連腫瘍病変に対する有効性の結果を審査報告書90~91ページに示しています。004試験の対象患者における腫瘍性病変に対しては、切除などの局所治療を繰り返す以外に推奨される治療選択肢はないことなどを考慮すると、得られた奏効率の結果には臨床的意義があり、VHL病関連腫瘍患者に対する本剤の有効性は期待できると判断しました。
 安全性については、審査報告書47ページからの「7.R.2 安全性について」の項を御覧ください。
 本剤投与時に特に注意すべき有害事象は、貧血、低酸素症、出血及び骨折であり、これらの有害事象については、がん化学療法に十分な知識と経験を持つ医師によって患者の観察、投与開始前及び投与中の定期的な検査や、ヘモグロビン値を踏まえた赤血球造血刺激因子製剤の投与や輸血などの支持療法等の有害事象の管理、本薬の休薬等の適切な対応により忍容可能と判断しました。ただし、製造販売後には、重要な潜在的リスクである出血及び骨折の発現リスクについて検討することを主な目的とした製造販売後調査の実施が必要と判断しました。
 以上のような審査の結果、機構は「フォン・ヒッペル・リンドウ病関連腫瘍」及び「がん化学療法後に増悪した根治切除不能又は転移性の腎細胞癌」を効能・効果として本剤を承認することは可能と判断しました。本剤は新有効成分であり、「フォン・ヒッペル・リンドウ病関連腫瘍」に対しては希少疾病用医薬品に指定されていることから、当該効能に係る再審査期間は10年、腎細胞癌に係る再審査期間は8年とすることが適当であり、生物由来製品及び特定生物由来製品には該当せず、原体及び製剤はいずれも劇薬に該当すると判断しました。薬事審議会には報告を予定しています。
 なお、報告事項の議題1、資料No.8、ネスプ注射液5μgプラシリンジほか、及びダルベポエチンアルファ注5μgシリンジ「KKF」他については、それぞれ協和キリン株式会社及び協和キリンフロンティア株式会社から、ベルズチファン投与に伴う貧血に係る効能・効果及び用法・用量を追加する製造販売承認事項一部変更承認申請がなされました。機構における審査の結果、当該品目についても承認して差し支えないと判断しております。御説明は以上です。御審議のほど、お願いいたします。
○山本昇部会長 御説明ありがとうございました。委員の先生方から御質問等がありましたら、御発言をお願いいたします。
○亀田委員 すみません、東邦大学の亀田です。一つお伺いしてよろしいでしょうか。
○山本昇部会長 お願いします。
○亀田委員 この骨折に関しては、メカニズムはまだ分かっていないのでしょうか。もし、分かっていたら教えてください。
○医薬品医療機器総合機構 機構よりお答えいたします。御質問ありがとうございます。骨折に関しては、メカニズムは分かっておりません。以上です。
○亀田委員 ありがとうございます。
○山本昇部会長 ほかは、いかがですか。
○登美委員 慶應大学の登美ですけれども、よろしいでしょうか。
○山本昇部会長 お願いします。
○登美委員 今回、市販後にも更に調査をされるということなのですけれども、ちょっと気になっているのは遺伝子多型のUGT2B17とかその辺りなのですが、その辺りも併せて見ていく予定とかはあるのでしょうか。
○医薬品医療機器総合機構 機構よりお答えいたします。遺伝子多型については保険適用となっていない検査ですので、製造販売後調査において積極的に情報収集することは困難と考えております。
○登美委員 とりあえず、今のところはないということですね。いや、ちょっと気になったので、ありがとうございます。
○山本昇部会長 ありがとうございます。ほかは、いかがですか。
○安藤委員 すみません、安藤です。
○山本昇部会長 どうぞ。
○安藤委員 低酸素血症は徐々に来るものなのか、突然来るものなのかと、低酸素血症のモニタリングについて、例えば診察ごとの酸素飽和度をモニタリングしていれば十分に安全性は保たれるのでしょうか。
○医薬品医療機器総合機構 まず、モニタリングに関してお答えいたします。モニタリングについては、臨床試験においても定期的に実施されており、必要に応じて酸素投与が行われております。それによって管理可能と判断しております。添付文書でも定期的なSpOの検査は情報提供しております。
○安藤委員 もう1点目の発症が徐々に来るものなのか、突然来るものなのかは、いかがでしょうか。
○医薬品医療機器総合機構 発現時期につきましては、審査報告書の64ページに記載しているとおり、「7.R.2.7 低酸素症」の項の表57の上の段落に発現時期の中央値、最小値、最大値を記載しております。こちらは、本剤群ですと36.5日、最小値が一日、最大値が643日となっておりまして、一貫した傾向は認められておりませんので、人によって徐々に来るのか、突然来るのかというのが分かりかねる状況です。
○安藤委員 ありがとうございました。なぜ、それを伺ったかと言うと、突然来るものであれば、例えば、いきなり低酸素血症を来たせば、意識障害、意識消失発作を起こす可能性があるので、懸念されたため、伺いました。
○山本昇部会長 ほかに、南先生から手が挙がっているようですが、南先生、いかがですか。
○南委員 ありがとうございます。確認させていただきたいのですが。クリアセルのRCC(腎細胞癌)で承認するのはいいと思うのですが、クリアセル以外の組織型でも使える承認になると思いますが、臨床成績の所に淡明細胞癌、つまりクリアセルで試験を行ったという記載がありますが、それ以外の組織型でVHL遺伝子の異常はどのぐらい認められているのでしょうか。クリアセルとそれ以外をまとめて認めてしまっていいのでしょうか。恐らく使用時の利便性を考えてのことだと思うのですが。クリアセル以外の組織型でどのぐらいVHL遺伝子異常が報告されているのでしょうか。教えてください。
○医薬品医療機器総合機構 機構よりお答えいたします。淡明細胞型以外の組織型におけるVHL遺伝子機能欠損の割合については症例報告レベルであって、特に具体的な頻度については報告されておりませんが、淡明細胞型よりも頻度は低いものの、遺伝子異常が認められるということは報告されております。
○南委員 一律に認めてしまっていいですか。
○医薬品医療機器総合機構 御質問ありがとうございます。先生がおっしゃるとおり、今回の試験では淡明細胞型のみが対象となっておりましたので、その他の組織型の腎細胞癌に対する有効性については期待できるのか、そうでないかということは現時点で不明です。
 機構といたしましては、臨床試験成績の項において、本剤の臨床試験の対象となった組織型は淡明細胞型であった旨を情報提供するとともに、効能・効果の関連注意において、当該内容を参照した上で適応患者の選択を行うように注意喚起することが適切と判断いたしております。
○南委員 そういった形になると思うのですが、臨床試験の成績を参考にしてということにすると、「はい、参考にしました。」で終わってしまう可能性があるので、クリアセル以外の情報をきちんと収集して、もし、効果が今一つの場合はしっかりと臨床現場に還元するよう指導してもらえればと思います。私はちょっと懸念があります。
○医薬品医療機器総合機構 ありがとうございます。頂いた御意見を申請者にもお伝えさせていただきます。
○南委員 お願いします。
○山本昇部会長 ほかは御意見、いかがですか。よろしいですか。それでは、議決に入ります。なお、松下先生におかれましては、利益相反に関する申出に基づきまして、議決への参加を御遠慮いただくことといたします。審議事項議題1につきまして、承認を可としてよろしいでしょうか。御異議がないようですので、承認を可として薬事審議会に報告とさせていただきます。また、報告事項議題1については、御確認いただいたものといたします。
 続きまして、議題2に移ります。議題2につきまして、まず、機構から概要の説明をお願いいたします。
○医薬品医療機器総合機構 議題2、資料No.2、医薬品インレビックカプセル100mgの製造販売承認の可否等について機構より説明いたします。本剤の有効成分であるフェドラチニブ塩酸塩水和物は、JAKに対する阻害作用を有する低分子化合物であり、JAKシグナル伝達経路を阻害すること等により、腫瘍増殖抑制作用を示すと考えられています。今般、本剤は「骨髄線維症」を効能・効果として承認申請されました。令和7年2月時点において本剤は、骨髄線維症に係る効能・効果で44の国又は地域で承認されています。本品目の専門協議には8人の専門委員に御参加いただきました。詳細は資料17を御覧ください。
 以降、臨床試験成績を中心に審査の概要を説明します。なお、審査報告書のページ数は、フッターに記載している数字を使用いたします。審査報告書37ページを御覧ください。今般の承認申請では、主な臨床試験成績として海外第III相試験であるJAKARTA試験及び海外第II相試験であるJAKARTA2試験の成績が提出されました。有効性については、審査報告書42ページの表28を御覧ください。脾腫を有する中間リスク又は高リスクでJAK阻害剤による治療歴のない骨髄線維症(MF)患者を対象としたJAKARTA試験において、主要評価項目とされた第6サイクル終了時点及びその4週間後に脾臓容積がベースラインと比較して35%以上縮小(SVR35)を達成した患者の割合について、プラセボ群に対する本剤群の優越性が検証されたこと等から、当該試験の対象患者に対する本剤の一定の有効性は示されたと判断しました。
 次に審査報告書41ページを御覧ください。脾腫を有する中間リスク又は高リスクで、ルキソリチニブによる治療歴のあるMF患者を対象としたJAKARTA2試験において、主要評価項目とされた第6サイクル終了時点のSVR35を達成した患者の割合は、48.2%であったこと等から、当該試験の対象患者に対する本剤の有効性は期待できると判断しました。
 安全性については、審査報告書51ページの「7.R.3 安全性について」の項を御覧ください。本剤投与時に特に注意を要する有害事象は、脳症(ウェルニッケ脳症を含む)、骨髄抑制、感染症、肝機能障害、ぶどう膜炎、出血、膵炎、心血管系事象、二次性悪性腫瘍及び間質性肺疾患であり、これらの有害事象については、造血器悪性腫瘍の治療に対して十分な知識と経験を持つ医師によって、有害事象の観察や管理等の適切な対応により、忍容可能と判断しました。
 以上のような審査の結果、機構は「骨髄線維症」を効能・効果として、本剤を承認することは可能と判断しました。本剤は希少疾病用医薬品であることから、再審査期間は10年とすることが適当であり、生物由来製品及び特定生物由来製品には該当せず、原体及び製剤はいずれも劇薬に該当すると判断しました。薬事審議会には報告を予定しています。御審議のほど、よろしくお願いいたします。
○山本昇部会長 御説明ありがとうございました。委員の先生方から御質問ありましたら、御発言をお願いいたします。よろしいですか。それでは、議決に入ります。なお、亀田先生におかれましては、利益相反に関する申出に基づきまして、議決への参加を御遠慮いただくことといたします。本議題につきまして、承認を可としてよろしいでしょうか。御異議がないようですので、承認を可とし、薬事審議会に報告とさせていただきます。ありがとうございます。
 続きまして議題3に移ります。議題3につきまして、機構側から概要について説明をお願いいたします。
○医薬品医療機器総合機構 議題3、資料No.3、医薬品タービー皮下注3mg他の製造販売承認可否等について説明します。本剤の有効成分であるトアルクエタマブ(遺伝子組換え)は、ヒトCD3及びGPRC5Dに対する抗原結合部位を有する二重特異性抗体であり、GPRC5Dを発現する腫瘍細胞に対して、T細胞依存性の細胞傷害活性を誘導することにより腫瘍増殖抑制作用を示すと考えられています。
 今般、本剤は「再発又は難治性の多発性骨髄腫」を効能・効果として承認申請されました。令和7年2月時点において、本剤は再発又は難治性の多発性骨髄腫に係る効能・効果で50の国又は地域で承認されています。本品目の専門協議には、9名の専門委員に御参加いただきました。詳細は資料17を御覧ください。以下、臨床試験成績を中心に審査の概要を説明します。
 審査報告書36ページを御覧ください。今般の承認申請では、主な臨床試験成績として再発又は難治性の多発性骨髄腫(MM)患者を対象とした、国際共同第I/II相試験である1001試験が提出されました。
 有効性について、39、40ページの表34~36を御覧ください。本試験では、免疫調整薬、プロテアソーム阻害剤及び抗CD38モノクローナル抗体製剤を含む、少なくとも3レジメンによる前治療歴を有する再発又は難治性のMM患者が対象とされ、本剤0.4mg/kgを1週間間隔で投与するコホートA及びB、本剤0.8mg/kgを2週間間隔で投与するコホートC、並びに日本人患者を対象とした日本人コホートの四つのコホートが設定されました。いずれのコホートも主要評価項目は奏効率が設定され、コホートA及びBについては、事前に設定された有効性の基準を満たしました。また、コホートC及び日本人コホートについては、得られた結果を統計学的に解釈することは困難であるものの、コホートAの結果と同程度の結果が得られました。以上の結果等より、本剤の一定の有効性は示されたと判断しました。
 44ページの「7.R.3 安全性について」を御覧ください。本剤投与時に特に注意すべき有害事象として、サイトカイン放出症候群(CRS)、免疫エフェクター細胞関連神経毒性症候群(ICANS)を含む神経学的事象、運動失調、感染症及び血球減少が認められています。特にCRSについては重篤化や死亡に至る可能性がある事象であり、また、本剤の投与初期に特に認められます。したがって、投与初期の入院管理下での適切なモニタリングやCRS発現時の処置等も含め、適切な対応がなされる体制下で本剤が投与される必要があり、適正使用に当たって、必要な措置を講じる旨の承認条件を付すことが適切と判断しました。このようなCRS等の本剤の副作用管理について、造血器悪性腫瘍の治療に対して、十分な知識と経験を持つ医師によって適切に対応できることを前提として、本剤の投与は忍容可能と判断しました。
 以上のような審査の結果、機構は、「再発又は難治性の多発性骨髄腫(標準的な治療が困難な場合に限る)」を効能・効果として、本剤を承認することは可能と判断しました。本剤は希少疾病用医薬品であることから、再審査期間は10年とすることが適当であり、生物由来製品に該当し、原体及び製剤はいずれも劇薬に該当すると判断しました。薬事審議会には報告を予定しています。御審議のほど、よろしくお願いいたします。
○山本昇部会長 御説明ありがとうございました。委員の先生方から御質問がありましたら、御発言をお願いいたします。
○松下委員 よろしいでしょうか。CRSになった人のICUの平均在室日数というのは、データはありますか。
○医薬品医療機器総合機構 御質問ありがとうございます。データの確認をいたしますので、少々お待ちいただければと思います。
○松下委員 お手数を掛けます。
○医薬品医療機器総合機構 ICUに限定したデータはないかもしれませんが、CRS発現からどれぐらい持続したかという情報は、一度精査させていただき、後日回答差し上げることでもよろしいでしょうか。
○松下委員 はい、問題ございません。
○医薬品医療機器総合機構 ありがとうございます。
○山本昇部会長 ほか、いかがでしょうか。よろしいですか。それでは議決に入ります。亀田先生におかれましては、利益相反に関する申出に基づきまして議決への参加を御遠慮いただくことといたします。本議題につきまして、承認を可としてよろしいでしょうか。御異議がないようですので、承認を可として薬事審議会に報告とさせていただきます。
 続きまして、議題4に移ります。議題4ですが、滝田先生におかれましては、利益相反の申出に基づきまして議題4及び議題5の審議の間、御退室いただきまして待機をお願いいたします。滝田先生、御退室をお願いいたします。
――滝田委員退室――
○山本昇部会長 それでは、議題4につきまして、機構側から御説明をお願いいたします。
○医薬品医療機器総合機構 議題4、資料No.4、リンヴォック錠7.5mg及び同錠15mgの製造販売承認事項一部変更承認の可否等について機構から説明します。審査報告書34分の5ページ、第1項をご覧ください。本剤の有効成分であるウパダシチニブ水和物はヤヌスキナーゼ、いわゆるJAKの阻害薬であり、本邦では2020年に関節リウマチに係る効能・効果で承認されて以降、現在までに七つの疾患に係る効能・効果で承認されています。今般、「既存治療で効果不十分な巨細胞性動脈炎」の効能・効果を追加する一変申請がなされました。以降この疾患名をGCAと略します。本剤のGCAに係る効能は、欧州及び米国等で承認されています。
 主な審査内容について、ステロイド治療を受けている初発又は再発のGCA患者を対象とした国際共同第III相試験の成績を中心に御説明します。なお、本申請の専門委員として、資料17に記載の4名の委員を指名しました。
 まず、有効性について、審査報告書34分の11ページ、表7をご覧ください。主要評価項目である投与52週時の寛解維持割合は、本剤15mg群で46.4%、プラセボ群で29.0%であり、これらの群の対比較において統計学的に有意な差が認められ、プラセボに対する本剤15mgの優越性が検証されました。以上の点等を踏まえ、機構は本剤15mgのGCAに対する有効性は示されたと判断しました。
 次に、安全性について、審査報告書34分の22~23ページにまたがる、表17をご覧ください。この表では、GCA患者を対象とした臨床試験のほか、本剤の既承認のリウマチ性疾患の患者を対象とした臨床試験における安全性の概要等を示しています。GCA患者を対象とした国際共同第III相試験では、全有害事象や帯状疱疹等の特定の有害事象の発現率が、プラセボ群と比較して本剤15mg群で高い傾向を示しましたが、後述する動脈血栓塞栓症を除き、本剤の既知の安全性プロファイルから想定される範囲を超えないと考えられました。以降、動脈血栓塞栓症をATEと略します。
 当該試験では、プラセボ群を含め他疾患患者を対象とした試験と比較して、全般的に有害事象の発現率が高い傾向を示しましたが、申請者は、患者の年齢が高かったこと、高用量のステロイドが投与されていたことなどが影響した可能性があると説明しており、機構も申請者の説明は一定の理解が可能であると考えております。ATEについては、もともとGCA患者ではATEのリスクが高いことが報告されていますが、今般の試験では、本剤15mg群に2例認められたことなどを踏まえると、添付文書の重大な副作用の項で注意喚起を行うなど、新たな安全対策が必要と判断しました。以上の審査を踏まえ、本申請を承認して差し支えないとの結論に達し、本部会にて御審議いただくことが適当と判断しました。本申請は、新効能・新用量医薬品としての申請であることから、再審査期間は4年と設定することが適切と判断しています。薬事審議会では、報告を予定しています。以上、御審議のほど、よろしくお願いいたします。
○山本昇部会長 御説明ありがとうございました。それでは、委員の先生方から御質問がありましたら御発言をお願いいたします。
○亀田委員 すみません。東邦大学の亀田ですけれども、1点よろしいでしょうか。
○山本昇部会長 お願いします。
○亀田委員 重篤な感染症に関しましては、プラセボ群の方が多かった。リンヴォック投与群の方が、数字上は少なかったということでよろしいのでしょうか。
○医薬品医療機器総合機構 少々お待ちください。御質問ありがとうございます。先生の御理解のとおりです。
○亀田委員 これは、ステロイドの減量のスピードが違ったとか、そういったデータとカップリングされているのですか。
○医薬品医療機器総合機構 ステロイドの減量のスピードは、本剤群とプラセボ群とで異なる設定になっておりました。具体的には、34分の10ページです。図1で今回の試験のデザインを記載しております。本剤群では、最大で26週間かけてステロイドを減量して中止する計画になっておりましたが、プラセボ群では、最大で52週間かけて減量して中止する計画となっておりますので、本剤群とプラセボ群とでは、先生御指摘のとおり、ステロイドの減らし方が異なります。
○亀田委員 ありがとうございました。
○医薬品医療機器総合機構 治験のデザインとしては、このような形になっていましたが、重篤な感染症が本剤群で少なかった理由を、今この場で明確にお答えすることは困難と考えます。
○亀田委員 ありがとうございます。
○山本昇部会長 続きまして、松下先生から手が挙がっております。松下先生、お願いします。
○松下委員 先ほど説明があった動脈血栓塞栓症ですが、例数もそれほど多くないのですけれど、これは有効性とは関係なく発症したということでいいのでしょうか。
○医薬品医療機器総合機構 機構から御回答差し上げます。34分の21ページです。脚注17に当該2例の経過を記載しております。本剤の有効性との関係は明確ではありませんけれども、こちらに示しているようなリスク因子を持っているような患者さんで生じているという状況です。
○松下委員 治験責任医師が否定しているということですね。
○医薬品医療機器総合機構 症例1に関しては、因果関係は否定されています。症例2に関しては、因果関係は否定されておりません。
○松下委員 分かりました。
○山本昇部会長 ほかいかがでしょうか。いいですか。それでは、議決に入りたいと思います。なお、亀田先生、中野先生、松下先生、南先生におかれましては、利益相反に関する申出に基づきまして、議決への参加を御遠慮いただくこととします。また、私も利益相反に関する申出に基づきまして、議決には参加しません。本議題につきまして承認を可としてよろしいでしょうか。異議がないようですので、承認を可としまして薬事審議会に報告とさせていただきます。
 続きまして、議題5に移ります。議題5につきまして事務局から概要の説明をお願いいたします。
○事務局 議題5、希少疾病用医薬品の指定の可否について御説明いたします。資料No.5-1が今回御審議いただく品目のまとめで、各品目については資料No.5-2~資料No.5-5になります。順を追って説明いたします。まず、資料No.5-2、golcadomide hydrochloride(優先非該当)、申請者はブリストル・マイヤーズスクイブ株式会社、予定効能・効果は濾胞性リンパ腫で、当該疾患の患者数は3万3,000人と推定されております。濾胞性リンパ腫はリツキシマブ又はオビヌツズマブ併用化学療法が実施されますが、約半数の患者が7~8年以内に再発します。また、再発又は難治性濾胞性リンパ腫では、リツキシマブとレナリドミドとの併用等が推奨されておりますが、これらの治療を行った場合でも再発を繰り返し、治療を繰り返すごとにPFS及びOSが次第に短くなることが報告されています。
 本剤は、海外第I/II相試験が実施中であり、その結果、再発又は難治性濾胞性リンパ腫患者における奏効率は本剤0.2mgとリツキシマブとの併用群で○○%、本剤0.4mgとリツキシマブ併用群で○○%という結果でした。現在、再発又は難治性濾胞性リンパ腫を対象とした国際共同第III相試験及び未治療の濾胞性リンパ腫患者を対象とした海外第II相試験が実施中です。
 続きまして、資料No.5-3、イボシデニブ、申請者は日本セルヴィエ株式会社、予定効能・効果はがん化学療法後に増悪したIDH1遺伝子変異陽性の治癒切除不能な胆道癌で、本邦におけるIDH1遺伝子変異陽性の胆道癌の患者数は、多くとも1,220人と推測されています。治癒切除不能な胆道癌に対してはIDH1遺伝子変異の有無にかかわらず、一次治療としてゲムシタビン塩酸塩とシスプラチンとの併用等が行われます。また、一次治療に不応又は不耐となった胆道癌の二次治療は確立しておらず、本邦では第II相試験の結果に基づき、IDH1遺伝子変異の有無にかかわらずS-1が使用されますが、予後不良です。IDH1遺伝子変異陽性の治癒切除不能な胆管癌患者を対象とした海外第III相試験では、プラセボ群と比較して本剤群で無増悪生存期間(PFS)の統計学的に有意な延長が認められております。現在、化学療法歴のあるIDH1遺伝子変異陽性の治癒切除不能な胆管癌患者を対象とした国内第II相試験が実施中です。
 続きまして、資料No.5-4、リソバリシブメシル酸塩水和物、申請者は海和製薬株式会社、予定効能・効果はがん化学療法後に増悪したPIK3CA遺伝子変異を有する進行・再発の卵巣明細胞癌で、本邦における卵巣明細胞癌の患者数は約1万1,800人と推測されております。
 卵巣明細胞癌は卵巣癌の病理組織型のうち、最も多い卵巣高異型漿液性癌と比較すると、再発卵巣癌に対する標準的な薬物療法等の一つである、白金系抗悪性腫瘍剤を含む多剤併用化学療法の有効性が乏しいことから、卵巣明細胞癌に対する新規薬物療法の開発が強く望まれております。再発卵巣明細胞癌患者を対象とした後方視研究等における白金系抗悪性腫瘍剤を含む多剤併用化学療法の奏効率は約6~7%、全生存期間の中央値は11~18か月であったことが報告されております。化学療法歴のあるPIK3CA遺伝子変異を有する進行・再発の卵巣明細胞癌患者を対象とした本剤の国際共同第II相試験では、エクソン9変異を有する患者集団で34.2%、エクソン9又は20に変異を有する患者集団においては34.5%の奏効率が認められております。
 近日中にがん化学療法後に増悪したPIK3CA遺伝子変異を有する進行・再発の卵巣明細胞癌に係る効能・効果で製造販売承認申請が計画されております。
 続きまして、資料No.5-5、anakinra、申請者はSwedish Orphan Biovitrum Japan株式会社、予定効能・効果は全身型若年性特発性関節炎(以下sJIAと略します)、及び成人発症スチル病(以下AOSDと略します)で、両疾患は発症年齢が異なるものの、同一の病態を有する疾患とされており、sJIAは指定難病である若年性特発性関節炎の病型の一つ、AOSDは指定難病です。sJIA及びAOSDは発熱、関節症状及び皮疹を主症状とする全身性炎症性疾患であり、疾患活動性が高い状態にある患者では、重篤な合併症を併発する可能性があり、持続的な疾患活動性の管理が重要です。
 本邦では、sJIA及びAOSDに対して、全身性副腎皮質ステロイドが標準治療薬として用いられますが、長期使用による感染症や小児での成長障害等の懸念があります。副腎皮質ステロイドで十分な効果が得られない患者における治療選択肢としては、トシリズマブ及びカナキヌマブが承認されていますが、いずれも2歳未満の患者を対象とした臨床試験は実施されておりません。
 なお、本薬は医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議で、医療上の必要性が高いと判断され、開発要請が行われております。月齢8か月以上のsJIA及びAOSD患者を対象とした国内第III相試験において、有効性が確認されており、当該国内第III相試験成績に基づき、製造販売承認申請が予定されております。以上より、いずれも希少疾病用医薬品の指定要件を満たすと考えております。御審議のほどよろしくお願いいたします。
○山本昇部会長 御説明ありがとうございました。委員の先生方から御質問がありましたら御発言をお願いいたします。南先生、お願いします。
○南委員 よろしいでしょうか。資料No.5-2のgolcadomide hydrochlorideについて、希少疾病に指定するのはいいと思うのですが、リツキシマブとの併用の臨床試験で、有効性が観察されていると説明を頂いていると思います。非常に奏効割合が高いので、効果は十分あると思います。単剤でこれだけ奏効割合があれば問題ないと思うのですが、リツキシマブとの併用というところがちょっと気になり、この奏効割合の推定精度の下限が、リツキシマブ単剤の奏効割合を超えることを想定した試験デザインになっているかどうか、統計学的仮説に基づいた設定なのかどうかについて、御説明いただければと思います。
○事務局 御質問の点は確認させていただいて、追って御報告をさせていただければと思いますが、その点につきましては、具体的には審査において丁寧に確認してまいりたいと考えております。
○南委員 是非よろしくお願いします。単剤での試験であればいいのですが、併用試験なので、本当にこの薬剤の効果があると判断していいのかどうかがちょっと心配です。きちんと仮説に基づいたデータかどうかを検討いただければと思います。
○事務局 コメントありがとうございます。留意いたします。
○南委員 お願いします。
○山本昇部会長 ほかはいかがでしょうか。よろしいですか。それでは議決に入ります。亀田先生、松下先生、南先生におかれましては、利益相反に関する申出に基づきまして、議決への参加を御遠慮いただくことといたします。また、私も利益相反に関する申出に基づきまして、議決には参加いたしません。本議題につきまして、指定を可としてよろしいでしょうか。はい、御異議がないようですので、指定を可とし、薬事審議会に報告とさせていただきます。
 それでは、ロビーで待機されています、滝田先生をお呼び願います。
――滝田委員入室――
○山本昇部会長 続きまして、議題6に移ります。議題6につきまして、事務局から内容の説明をお願いいたします。
○事務局 議題6、資料No.6、生物学的製剤基準の一部改正について説明いたします。改正内容の1ページの2ポツに記載しております。まず(1)、今回、経鼻弱毒生インフルエンザワクチンの基準について、弱毒性試験を削除してもシードロット等の試験として設定されている遺伝的安定性試験、及び原薬の表現型試験で管理可能であるということが、これまでの試験実績より示されたことから、弱毒性試験の項目を削除するものです。具体的な改正内容については、4分の2ページを御覧ください。
 また、2ポツ(2)改正内容の二つ目ですが、pH4処理酸性ヒト免疫グロブリンに該当する医薬品の申請に伴い、必要な改正を行うものです。具体的には、原画分の製法の規定については、製剤の薬液充填後に実施するpH4処理を追記し、小分製品の試験における免疫グロブリンG含量試験及び免疫グロブリンG重合物否定試験の規定に試験法を追加し、pH試験及び有効期間については各品目の承認書において当然規定されている試験項目ですが、生物学的製剤特有の管理項目としては必要というものではないことから、記載整備として削除をするものです。具体的な改正内容については、4分の3ページ以降になりますので、御参照いただければと思います。
 以上、御審議のほどよろしくお願いいたします。
○山本昇部会長 委員の先生方から御質問がありましたら、御発言をお願いいたします。石井先生、よろしくお願いします。
○石井委員 御説明ありがとうございました。経鼻弱毒生インフルエンザワクチンの弱毒性試験の削除に関して、遺伝的安定性試験の結果で担保できるという御説明があったのですが、シードロットの試験として設定されている遺伝的安定性試験や原薬の表現型試験で十分に確認ができるのか、口頭の御説明だけで、データもないですし、適切な変更であるのか判断が難しいと感じました。もう少し御説明をお願いできますか。
○事務局 事務局より回答いたします。まず弱毒性試験については、フェレットを用いて表層温度の低い鼻甲介でウイルスが増殖すること、深部温度の高い肺内ではウイルスが増殖しないこと、並びに接種したフェレットがインフルエンザ様症状を示さないことを確認し、弱毒化の特性を本剤のワクチン株が有していることを確認する試験と理解をしております。本剤のワクチン株は、動物モデルでインフルエンザ症状を引き起こさない弱毒化の特性に加え、野生株が増殖しにくい低温で増殖する低温馴化、37℃以上で増殖しない温度感受性の三つの特性を有するように設計をされているものです。弱毒化の特性については、これまで得られている情報から、この低温馴化と温度感受性の特性と密接に関係をしており、この低温馴化と温度感受性の特性を有することで弱毒化の特性を示すと考えられます。
 この低温馴化及び温度感受性を確認する試験としては、シードロットの試験として、それらの特性に関与する遺伝子の変異の有無を確認する遺伝的安定性試験、原薬の試験として異なる培養温度におけるウイルス増殖能を確認する表現型試験が設定されております。遺伝的安定性試験は、弱毒化に関与する遺伝子の変異の有無も確認をしており、遺伝的安定性試験、表現型試験でも弱毒化を評価できる管理が行われていると判断をしております。これまでの実績から、弱毒性試験では確認できないこれらの特性の変化を、遺伝的安定性試験及び表現型試験により確認できることが示されたものとして、弱毒性試験を削除した場合でも品質の担保が可能と判断をしているところです。説明は以上です。
○石井委員 承知いたしました。今回の変更に関しては、既承認品目において、一部変更承認申請が行われたということでしょうか。
○事務局 恐れ入ります。こちらは、今回生物基の一部改正について審議議題となっておりますが、承認書上のその規格及び試験方法の一部変更承認申請が行われており、その審査の中で今説明したような内容を確認しております。その審査自体は事務局で取扱うものとなっておりますので、本日の議題には挙がっておりません。生物基の改正事項として、御審議を頂く議題としております。
○石井委員 では、同時に一変の方も承認されるタイミングということでよろしいでしょうか。
○事務局 生物学的製剤基準の改正と、経鼻インフルの一変承認については同時期になると考えております。
○石井委員 分かりました。ありがとうございました。
○山本昇部会長 ほかにいかがでしょうか。それでは、議決に入ります。本議題について、改正を可としてよろしいでしょうか。御異議がないようですので、改正を可とし、薬事審議会に報告といたします。
 続いて、報告議題及びその他事項議題に移ります。まず、報告事項の議題2~6、並びその他事項議題1、2について、事務局から説明をお願いいたします。
○事務局 それでは、報告事項について説明いたします。今回の報告事項の議題一覧は、資料No.7のとおりです。まず議題2、資料No.9、オプジーボ点滴静注20mg、同点滴静注100mg。議題3、資料No.10、ヤーボイ点滴静注液20mg、同点滴静注液について、それぞれ小野薬品工業株式会社及びブリストル・マイヤーズスクイブ株式会社より、切除不能な肝細胞癌に係る効能・効果及び用法・用量の追加に関する製造販売承認事項一部変更承認申請があり、機構における審査の結果、承認して差し支えないと判断しております。関連して、その他の議題1、資料No.14-1、ニボルマブについて、最適使用推進ガイドラインを作成しております。
 続いて、議題4、資料No.11、エルレフィオ皮下注44mg、同皮下注76mgについて、ファイザー株式会社より再発又は難治性の多発性骨髄腫(標準的治療が困難な場合に限る)について、用法・用量の追加に係る申請がありました。こちらは、既存の承認の用量で2週間隔投与に関する用量がありますが、これらを一定期間投与した後に4週間隔投与に切り替えることができるという用量を追加する申請です。こちらは、機構における審査の結果、承認して差し支えないと判断しております。
 続いて、議題5、医療用医薬品の承認条件についてです。まず、資料No.12-1、ヴァンフリタ錠17.7mg、同錠26.5mgについて、再発又は難治性のFLT3-ITD変異陽性の急性骨髄性白血病の効能・効果について、全例調査に係る承認条件が付されておりました。この度、第一三共株式会社から承認条件に基づいて実施された全例調査の報告書が提出され、機構における評価の結果、全例調査に係る承認条件は対応されたものと判断しております。
 続いて、資料No.12-2、バベンチオ点滴静注200mgについて、根治切除不能又は転移性の腎細胞癌の効能・効果について、全例調査に関する承認条件が付されております。この度、メルクバイオファーマ株式会社から承認条件に基づいて実施された全例調査の報告書が提出され、機構における評価の結果、全例調査に係る承認条件は対応されたものと判断しております。
 続いて、議題6、資料No.13、医療用医薬品の再審査結果について、説明いたします。資料13、イムノマックス-γ注50、同注100について、共和薬品工業株式会社より菌状息肉症・セザリー症候群に関する効能・効果について、再審査の申請がありました。機構において確認し、こちらはカテゴリーI、承認拒否事由のいずれにも該当しないと判断しております。
 続いて、その他の議題1、資料No.14-2です。最適使用推進ガイドラインの対象となる医薬品の選定についてです。ザイニーズ点滴静注500mgについて、3月28日に承認申請されておりますが、本品目について最適使用推進ガイドラインを作成する対象として選定したいと考えております。
 続いて、その他の議題2、資料No.15です。乾燥人フィブリノゲンの心臓血管外科手術に係る効能・効果の公知申請についてです。本剤ですが、令和3年9月6日開催の本部会において、日本産科婦人科学会からの要望を受け、医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議で取りまとめられた報告書に基づき、産科危機的出血及び心臓血管外科手術における出血に伴う後天性フィブリノゲン血症に対するフィブリノゲンの補充に係る効能・効果の公知申請についての事前評価について報告し、公知申請を行って差し支えない旨、報告しております。
 令和3年9月6日開催の部会において提示した資料として、資料15-1に医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議報告書、資料15-2に後天性低フィブリノゲン血症における乾燥人フィブリノゲンの使用に関する今後の取扱いに関する資料を添付しております。資料15-2に示したとおり、同部会において心臓血管外科での使用については、日本心臓血管外科学会が行う適正使用に関する調査の実施後とする旨が申し出られたこと。製造販売業者による供給量には限界があることから、まずは産科危機的出血に伴う後天性低フィブリノゲン血症に関して公知申請を行い、心臓血管外科手術に係る効能・効果については、関連学会が行う調査や製造量、供給量を勘案の上、追って公知申請する取扱いについて報告を併せてしておりました。
 今般、日本心臓血管外科学会が実施する調査等の結果が報告されたこと、製造販売業者である一般社団法人日本血液製剤機構における安定供給のための体制整備の見込みが示されたことから、心臓血管外科手術に係る効能・効果を追加する公知申請がなされる見込みですので、報告いたします。なお、心臓血管外科手術に係る効能追加に係る審査結果については、改めて本部会に報告する予定です。報告は以上です。
○山本昇部会長 委員の先生方から御質問がありましたら、御発言をお願いいたします。よろしいですか。それでは、報告事項及びその他事項については、御確認いただいたものといたします。
 本日の議題は以上となります。事務局から何か報告はありますか。
○事務局 次回の部会ですが、令和7年7月24日(木)午後6時から開催の予定です。
よろしくお願いいたします。
○山本昇部会長 それでは、本日はこれで終了といたします。お疲れさまでした。
( 了 )
備考
本部会は、企業の知的財産保護の観点等から非公開で開催された。

照会先

医薬局

医薬品審査管理課 課長補佐 浦(内線2746)