第13回薬剤耐性ワンヘルス動向調査検討会 議事録

健康・生活衛生局 感染症対策部 感染症対策課

日時

令和7年12月4日(木)
10:00~12:00

場所

厚生労働省 専用第21会議室(17階)

議題

  1. (1) 薬剤耐性ワンヘルス動向調査年次報告書2025について
  2. (2) その他

議事

議事内容
○小谷エイズ対策推進室長 ただいまより、第13回「薬剤耐性ワンヘルス動向調査検討会」を開催いたします。
 御出席の先生方におかれましては、御多忙にもかかわらず、御出席いただき誠にありがとうございます。
 議事進行を務めさせていただきます、健康・生活衛生局感染症対策部感染症対策課の小谷と申します。どうぞよろしくお願いいたします。
 本日の議事は公開となります。カメラ撮りは議事に入るまでとさせていただきますので、プレス関係者の方々におかれましては、御理解と御協力をお願いいたします。
 傍聴の方は「傍聴に関しての留意事項」の遵守をお願いいたします。
 会議冒頭の頭撮りを除き、写真撮影、ビデオ撮影、録音をすることはできませんので御留意ください。
 本日は、ウェブ会議で開催することとしております。まず、ウェブ会議を開催するに当たり、会議の進め方について御連絡させていただきます。
 御発言される場合は、まず、挙手機能を用いて挙手していただくか、チャットに発言される旨のコメントを記載していただき、座長から御指名されてから御発言をお願いいたします。ウェブ会議ですのでタイムラグが生じますが、御了承願います。
 会議の途中で長時間音声が聞こえない等のトラブルが生じた場合は、あらかじめお知らせしている番号までお電話をお願いいたします。
 続きまして、構成員の出欠状況について御報告いたします。
 御出席の構成員につきましては、通信の確認も踏まえて、構成員のお名前をこちらから申し上げますので、一言お返事をいただければと思います。
 五十音順で失礼いたします。浅井構成員。
○浅井構成員 おはようございます、浅井です。
○小谷エイズ対策推進室長 勝田構成員。
○勝田構成員 勝田です。
○小谷エイズ対策推進室長 小林構成員。
○小林構成員 農研機構動物衛生研究部門の小林でございます。よろしくお願いいたします。
○小谷エイズ対策推進室長 笹本構成員。
○笹本構成員 笹本でございます。よろしくお願いいたします。
○小谷エイズ対策推進室長 四宮構成員。
○四宮構成員 四宮です。よろしくお願いいたします。
○小谷エイズ対策推進室長 柴山構成員。
○柴山構成員 名古屋大学の柴山です。よろしくお願いします。
○小谷エイズ対策推進室長 菅井構成員。
○菅井構成員 感染研の菅井です。よろしくお願いします。
○小谷エイズ対策推進室長 菅原構成員。
○菅原構成員 感染研の菅原です。よろしくお願いいたします。
○小谷エイズ対策推進室長 関谷構成員。
○関谷構成員 農林水産省動物医薬品検査所の関谷です。よろしくお願いいたします。
○小谷エイズ対策推進室長 藤井構成員。
○藤井構成員 茨城県県北家保の藤井です。よろしくお願いします。
○小谷エイズ対策推進室長 伏見構成員。
 すみません、後ほど確認させていただきます。
 藤本構成員。
○藤本構成員 藤本です。よろしくお願いいたします。
○小谷エイズ対策推進室長 松永構成員。
○松永構成員 AMR臨床リファレンスセンターの松永です。よろしくお願いいたします。
○小谷エイズ対策推進室長 村木構成員。
○村木構成員 京都薬科大学の村木です。よろしくお願いします。
○小谷エイズ対策推進室長 渡邉構成員。
○渡邉座長 渡邉です。よろしくお願いいたします。
○小谷エイズ対策推進室長 すみません、名前を飛ばして申し訳ございません。宮﨑構成員。
○宮﨑構成員 宮﨑です。よろしくお願いいたします。
○小谷エイズ対策推進室長 なお、田中構成員、御手洗構成員より御欠席の御連絡をいただいております。
 また、参考人として、金森参考人、山岸参考人の御出席をいただいております。
 現在、構成員の過半数に御出席いただいておりますので、本日の会議は成立したことを御報告いたします。
 申し訳ございませんが、冒頭のカメラ撮りにつきましてはここまでとさせていただきますので、御協力をお願いいたします。
 なお、これ以降は、写真撮影、ビデオ撮影、録音することはできませんので、御留意ください。
 それでは、議事に入る前に、配付資料の確認をさせていただきます。
 配付資料は、議事次第のほか、構成員名簿、座席図、資料1として、薬剤耐性ワンヘルス動向調査について。
 資料2として、薬剤耐性ワンヘルス動向調査年次報告書2025(たたき台)。
 資料3として、サマリー版2025(たたき台)。
 資料4として、日本におけるカルバペネマーゼの状況(案)。
 また、参考資料1として、開催要綱をお送りさせていただいております。
 不備等がございましたら、事務局にお申し出ください。
 それでは、以降の議事運営については、渡邉座長にお願いいたします。
○渡邉座長 よろしくお願いいたします。
 それでは、本日は、薬剤耐性ワンヘルス動向調査年次報告書2025について及びその他の議題について、皆さんで討議したいと思いますので、よろしくお願いいたします。
 では、事務局から資料1について、簡単に御説明をお願いいたします。
○中村感染症対策課長補佐 ありがとうございます。事務局です。
 それでは、資料1の投影をお願いいたします。
 表紙がありまして、次をおめくりください。
 2ページ目になりますけれども、薬剤耐性ワンヘルス動向調査は、アクションプランの進捗状況に資する調査としまして、弊省並びに関係府省庁の御協力のもと、様々な事業や研究において収集された薬剤耐性菌や抗菌薬使用量などのデータを収集し、取りまとめた後、報告書として毎年発出しております。
 本スライドでは、厚生労働省関係の審議会の流れをお示ししております。
 次をお願いいたします。
 ワンヘルス動向調査検討会及びその報告書については、アクションプラン2023-2027においても記載されております。
 アクションプランには、薬剤耐性ワンヘルス動向調査検討会を設置する旨、また、年次報告書を毎年公表する旨が記載されております。
 次をお願いいたします。
 こちらは、検討会の開催要項を抜粋したものになります。繰り返しになりますが、本検討会では、薬剤耐性ワンヘルス動向調査に係る技術的事項について検討することを目的としており、厚労省健康・生活衛生局感染症対策部長のもと、有識者の先生方に御参集いただき、検討会を開催することとしており、その検討会の資料、議事においては、公開となっております。
 次をお願いいたします。
今年の変更箇所を、目次をお示ししながら御説明させていただきます。
 こちらの報告書の目次は、本文でございますが、追加事項として、日本におけるカルバペネマーゼの状況について記述を追加してはどうかを、本検討会にてお諮りさせていただければと考えております。
 次をお願いいたします。
 こちらは、サマリー版の目次でございますが、赤枠に記載のとおり、環境に関する記述を追加してはどうかというところになります。
 次をお願いいたします。
 以上より、今年度のワンヘルス動向調査年次報告書の変更内容をまとめますと、時点更新として、成果指標をはじめ、全体的な時点更新を行ったこと。
 次に、新規追加項目として、サマリー版に本文6章4節、環境の記載を要約してサマリー版へ追加する点。
 次をお願いいたします。
 さらに、資料4、日本におけるカルバペネマーゼの状況の内容を、ワンヘルス動向調査年次報告書へ追加してはどうかという3点になります。
 本検討会では、アクションプランの成果指標などの時点更新された箇所や、新規追加項目について御議論いただきたく存じます。
 なお、報告書の記載ぶりや、いわゆる「てにをは」については、検討会後にメール等で御指摘いただければと考えております。
 お時間も限られておりますので、御協力のほど、何とぞ、どうぞよろしくお願いいたします。
 以上になります。
 渡邉座長、お返しいたします。
○渡邉座長 ありがとうございます。
 今、事務局から説明がありましたような点を中心に審議をいただきければと思います。かつ、時間も限られておりますので、なるべくコメント等は簡単な形でお願いいたします。
 また、手を挙げた方は、私からあまり見えない点がありますので、事務局のほうで誰が手を挙げているか、知らせていただければと思います。よろしくお願いいたします。
 では、まず、5番目のアクションプランの成果指標について、そのところをスライドで出していただけますか。
 よろしいですかね、では、まず、成果指標について、関わられた先生方に、一言、説明を簡潔にお願いしたいと思います。
 まず、ヒトのところを書かれた、菅井先生から耐性菌の分離率等についての簡単な説明をお願いいたします。
○菅井構成員 ありがとうございます。
 12ページの「5.アクションプランの成果指標」「ヒトに関するアクションプラン(2016-2020)の成果指標:特定の耐性菌の耐性率」については、従前どおりですけれども、各種の耐性菌、耐性率について記載がございますが、2024年のデータがそこに追加された状況にあります。
 全体としては、特に大きな変化はありませんが、1つ注目しておかなくてはいけないのは、上から3番目の大腸菌のフルオロキノロン耐性率が、2022年の39.6、2023年の38.7、そして、2024年の38.1と、今、下がってきています。
 実は、このアクションプランの成果指標に入っていない大腸菌の第3世代セファロスポリン耐性の耐性率というのは、実は逆に上がり始めているということがあって、今、少し乖離が出ているのですけれども、今後これが、また、頭をもっと上げてくるのかどうかというのを、今後、注視していく必要があると、JANISのほうでは考えております。
 ほかは、緑膿菌については、イミペネム耐性もメロペネム耐性も順調に減少傾向にありますので、両方が目標値に達成するのは、可能であろうと考えていますし、また、カルバペネム耐性率に関しても、非常に低い耐性率で推移しているということで、今後もこの形を維持できればと考えております。
 次のページに行っていただいて、13ページのヒトに関するアクションプラン2023から2027の成果指標、特定の耐性菌の報告数及び耐性率でございます。
 一番上だけは、バンコマイシン耐性腸球菌感染症の報告数になっていますが、こちらは、2024年のデータは、まだ確定値が出ていないのでバーになっていますが、暫定値では、121名というデータが出ていて、やはりまだ100名以上でふらついているという状況が継続していますし、全国の一部の都市ですけれども、アウトブレークの報告数が多く出ていますので、今後もしっかり対策をしていく必要があると思われます。
 ほかについては、経年的な状況で大きく変化があるとは考えておりません。
 以上でございます。
○渡邉座長 ありがとうございます。
 このVREのところは、今回の報告書には入らないということでよろしいですか。
○藤井構成員 確定値が、まだ出ておりませんので、ここはバーにしております。
○渡邉座長 分かりました。
 では、ヒトの抗菌薬指標について、松永先生、お願いいたします。
○松永構成員 よろしくお願いします。ヒト分野の抗菌薬の指標について、13ページの下のほうを見ていただければと思います。
 ヒトに関するアクションプラン2024と書いてありますけれども、すみません、23から27の成果指標のほうをまず見ていただければと思います。
 全抗菌薬の使用量ですけれども、2023年から2024年にかけて増加していて、2020年に比較すると、27.3%増加しているような状況となっております。
 経口第3世代セファロスポリン系に関しましては、2023年からは減っているものの、2020年とほぼ横ばいの状況であります。
 また、経口フルオロキノロン系薬に関しましては、2024年は2023年に比して増加していると、同様にマクロライド系も増加しているような状況です。それぞれ2020年との比較を見てみますと、45.8%、34.8%増加しているという現状がございます。
 静注のカルバペネム系抗菌薬に関しましては、2020年と比較して14.3%減少しているというのが、今回の結果となっております。少しこの状況について補足させていただければと思います。
 上の2016から2020年に、もう少し長いタームで見た経過が見て取れると思います。2013年から徐々に抗菌薬が減ってきていて、2020年からコロナの影響で20、21、22年という形で、抗菌薬が下がってきて、2023年、2024年と再び増加に転じていると。
 そして、24年の状況は、コロナ前の2028年、29年の数値と、ほぼ似たような状況になっているというのが現状となっております。
 そこで、少し解釈のほうをさせていただきますと、他のヨーロッパの欧州の国も、一過性にコロナ禍で下がって、その後、リバインドして上がってきているような状況は、変わらないです。
 また、ヨーロッパ諸国と比べて日本の抗菌薬の使用量につきましては、低い位置にいるということは変わらない状況であります。
 もう一つは、その要因として当センターのほうで、少し経過を見てみたのですけれども、2023年、2024年は上気道炎が非常に増加していると。2018年に比しても、さらに増えているというところで、上気道炎、上気道感染症の増加が、抗菌薬の使用量に影響しているのではないかと考えております。
 また、マクロライド系、キノロン系の抗菌薬の増加につきましては、マイコプラズマ感染症が、今年度非常に増加しているところから、その影響が大きいのではないかと考えております。
 しかしながら、抗菌薬適正使用の状況につきましては、上気道への処方割合を確認しております。
 2015年では、大体上気道炎の処方割合が50%程度だったのですが、年々増加してきて、コロナの状況でも、昨年度、今年度と10%台で推移しているという状況があります。
 以上のことから、この抗菌薬使用量の増加というものは、抗菌薬適正使用の後退というよりは、感染症の流行であったりとか、受診状況の変化によるものと解釈しております。
 また、経口第3世代セファロスポリン系の抗菌薬は、引き続き低下のままなのですけれども、こちらは抗菌薬のアクセス率を見てみると、2018年からは、今年は、アクセス率が23.5%ということで、18年度から比べて8%ぐらい上昇しているということがあって、経口第3世代セファロスポリン系につきましては、アクセスのほうに流れているのではないかと推察しております。
 長くなりましたが、以上となります。
○渡邉座長 ありがとうございます。
 では、動物のほうに関して、保坂先生のほうからお願いいたします。
○保坂畜水産安全管理課課長補佐 農林水産省畜水産安全管理課の保坂でございます。
 14ページの真ん中の表を御覧ください。まず、成果指標としている耐性率についてですが、いずれの動物種及び薬剤においても、大きな増減は認められませんでした。
 家畜において使用されているテトラサイクリンは、牛のみ目標値を達成しているという状況です。
 ヒトの医療で、また、動物薬として第二次選択薬として位置づけている第3世代セファロスポリンと、フルオロキノロンにつきましては、鶏のフルオロキノロンを除いて、基本的に目標値より低い状況です。
 ニワトリのフルオロキノロンにつきましては、昨年よりやや増加しておりまして、抗菌剤の慎重使用の徹底を推進するとともに、今後の動向を引き続き注視する必要があると考えております。
 一番下の使用量についての成果指標です。
 こちらは、畜産分野の抗菌薬の総販売量につきましては、昨年から減少しまして、2023年で559.4トン、2020年比で10.8%減少しております。成果指標の達成に向けて、引き続き、各種取組を進めていく必要があると考えております。
 ヒトの医療で重要となる抗菌薬である第二次選択薬の販売量につきましては、こちらも昨年から減少して、23.5トンで、目標値としております27トン以下に抑えられているという状況でございます。
 以上です。
○渡邉座長 ありがとうございます。
 今、お三方の先生から説明をいただきましたけれども、構成員の方、参考人の方々、もし、質問がありましたらお願いいたします。
 これは、ヒトへの抗菌薬の使用が元に戻っているというか、コロナ以前に戻ってきているということですけれども、あと、上気道炎に対しての使用が少し増えているということで、これらに対しての対応というのは、今後、どのようにすればよいと、松永先生たちは考えていらっしゃるか、何か考えていらっしゃる方策等がありましたら、一言お願いいたします。
○松永構成員 ありがとうございます。
 すみません、上気道に対する処方が増えているというよりは、上気道炎自体が増えているために抗菌薬使用量が増えていると解釈しています。処方割合自体は20%程度と、そ悪化しているわけではなくて、悪くはない状況ではないかなと思っております。
 やはり、私たちのターゲットが上気道炎であったりとか、特に下痢症であったりとか、そちらのほうが、抗菌薬適正使用の手引を基にして、教育啓発を推進しておりますので、引き続き、そちらを周知して、皆様に御助力をいただきながら進めていければなと思っております。
 一方で、それと同様に、国民の方々であったりとか、キャンペーンなども実施しておりまして、今年度は、かなり以前と比べても露出が増えているなという印象がありますので、その活動も引き続き続けていければなと思っております。
 以上となります。
○渡邉座長 ありがとうございます。
 ほかの先生方、何か質問がありましたらお願いいたします。
 特にございませんか。ないようでしたら、次の課題に移らせていただいて、また、後で御質問がありましたら、お願いいたします。
 続いて、サマリー版の環境に対する記述に関してですけれども、金森先生、御説明、コメントがありましたら、お願いいたします。
○金森参考人 金沢大学の金森と申します。よろしくお願いいたします。
 今回、ヒト、動物に関しまして、成果指標の達成状況を教えていただいたのですけれども、環境についても、ちょうど今回のほうでは、報告書に厚労科研と環境省の研究推進費の活動結果をレポーティングしている形です。サマリー版は去年から始まったということで、そのときには、まだサマリー版の中に環境のほうのところは加えていませんでした。今回から、特に下水処理場の流入水で見られる薬剤耐性遺伝子の解析、特にゲノム解析についてということなのですが、そういったものであったり、それから、その次のページになりますけれども、今年度から、同じく下水処理場の出るところ、放流水も、いわゆる抗菌薬の解析をしていこうというところで、事務局のほうでサマリーにも書いていただきました。このサマリー版というものが、見る人の、いわゆる一般向けのというところになることを考えますと、どういう表現というか、メッセージを書いたほうがいいのかというのは、まだ、私自身も考え中です。私もサマリー版を、今、見させていただくと、ほかの先生方に、何かこれに関して、どういう方向で書いていったほうがいいかなという助言とかもいただけるとありがたいです。
 私からの説明をさせていただきまして、ありがとうございます。
○渡邉座長 ありがとうございます。
 また、後で、サマリー版のところを詳しく、また、ディスカッションさせていただきますけれども、確かに、これを一般の人が見たら、何を言っているのかよく分からないというコメントが出るかなと思うので、何かデータとして非常に重要なのだと思うのですけれども、書き方と訴え方ですか、その辺をどのようにすればいいのかというのは、後でまた皆さんに、もう一回問い直したいと思います。
 先に、次の課題として、今度は新しく、日本人におけるカルバペネマーゼの状況についてが、追加予定なのですけれども、これについて内容を説明していただいて、この文書等を報告書等にどういう形で入れるかという点について、皆さんの御意見をお願いしたいと思います。
 菅井先生、お願いします。
○菅井構成員 よろしくお願いいたします。
 ページは大丈夫ですかね、資料4を御覧いただいている、もう少し大きく拡大できますか。ありがとうございます。
 我々が事務局のほうにお送りしたときは、タイトルはなかったのですけれども、このようにつけていただいたのですが、タイトルは変更が必要かなと思っています。
 それで、内容としては、今回までのワンヘルス動向調査報告書のヒトの分野については、JANISのデータが主に使われています。一部で診療のデータもありますけれども、多くのJANISのデータで薬剤耐性菌の感受性の動向について、今までずっと記載がなされてきました。そのトレンドが見られるようになってきていますけれども、前から議論していたところでありますけれども、実際には、その耐性菌の感受性データだけでは、例えば、ワンヘルスの観点から、様々なセクターで耐性菌が行き来したりあるいは耐性遺伝子が行き来したりということも分かりませんし、ヒトの分野に限って見ても、例えば、ある耐性菌の耐性率がサージしたときに、その原因が何かということも確認できないということがあって、2019年に、我々のセンターで、薬剤耐性菌に関して、JANISの産科医療機関に声をかけて耐性菌を収集して、それに基づいて、ゲノム解析を行った後の耐性遺伝子、病原性遺伝子の網羅的検出と菌株の型別というのを行って、それを産科医療機関に還元してきました。
 2019年から2020年に、第1期という形で、Japan Antimicrobial Resistant Bacterial Surveillance、サーベイランスを実施して、それをさらにJANISのデータベースと連携して、効率化し、菌株データのアップロードと還元データのダウンロードが可能なウェブシステム化を実施して、収集対象菌株を絞り込んだ上で、そのゲノム解析を行って還元する耐性を構築しました。
 JARBS-GNRと呼んでいますけれども、2023年から、このサーベイランスが実施されています。その結果が次第に出てきましたので、そろそろワンヘルス動向調査の報告書のほうに入れていいのではないかということを、事務局のほうからも御助言いただきまして、今回、2023年の収集したゲノムを解読したデータに基づいて、カルバペネム低感受性、メロペネムのMICが0.25以上の腸内細菌目細菌898株の解析結果についての報告する案をここに提示しております。
 全体的には、その898株、日本全国から収集した株のカルバペネマーゼ遺伝子のタイプであったり、あるいは、今、ちょうど出てきています新薬、あるいはこれから出てくるであろう新薬に対する感受性データを一緒に合わせて、ここに掲載するという形になっております。
 これは、ヒトの分野の中のどこかのセクションに入れてはどうかということを考えているのですけれども、タイトルに関しては、これはJANISとリンクした薬剤耐性菌のサーベイランスというようなタイトルで入れ込んではどうかと考えています。
 あるいは今回のことに関してだけであれば、カルバペネム低感受性、腸内細菌目細菌、JARBS2.0という形のタイトルも考えられるのですけれども、今後、また、これがJARBSのデータが増えていきますので、そういうことを考えると、少し大くくりでJANISとリンクした薬剤耐性菌サーベイランスのような形で入れ込んではどうかというのが、私からの提案でございます。
 以上、皆さんの御意見を伺えればと思います。よろしくお願いいたします。
○渡邉座長 ありがとうございます。
 このカルバペネマーゼに関する遺伝学的な解析結果及び新薬との関係というのは、臨床家からすると非常に興味ある課題だと思いますので、重要な点だと思いますけれども、皆さんのほうから、このデータを報告書に入れるべきか、また、入れる場所、タイトル等に関して、御意見をお願いしたいと思います。
 柴山先生、いかがですか、前にこの分野のことを感染研でやられていたと思いますので。
○柴山構成員 柴山です。よろしいですか。
○渡邉座長 はい、お願いします。
○柴山構成員 これは、非常に大事なデータで、ぜひこれは報告書に盛り込んでいただくのがいいと思います。
 あと、タイトルは、菅井先生もおっしゃいましたけれども、少しこれは変なので、例えば、日本における腸内細菌目細菌のカルバペネマーゼの状況とか、そんな感じにしていただいたらいいのではないかと思います。
 それから、少し菅井先生にお伺いしたいのですけれども、これはすごくいい、大事なナショナルデータだと思うのですけれども、このデータを参加参加医療機関にも還元されているという御説明がありました。これは、還元はどれぐらいの頻度で行われているのでしょうか。
○菅井構成員 これは、基本、多分1回データが出た段階でお返ししていると思います。以前の最初のJARBSのときには、PCRでカルバペネマーゼが出た段階で1回お返しして、その後、ゲノム解析をした後で、また1回ということで、2回お返ししていたのですけれども、現在では、まとめて1回だと思います。
○柴山構成員 なるほど、そうすると医療機関としては、リアルタイムで感染対策に役立てているというよりは、レトロスペクティブに状況を把握するといいますか、そういうような使い方をされているということになりますか。
○菅井構成員 そうだと思います。1回目のときには、最初にざっと出てきたPCRのデータで、同じ病院から複数の同じタイプのカルバペネマーゼが出たところには、先行して、こういうものが出ていますということでアラートを出してはいました。でも、今回に関しては、それは多分していないと思います。
○柴山構成員 具体的に還元するデータを出していただいたときにというお話だったのですけれども、具体的に、例えば、年1回とか、そんな感じ。
○菅井構成員 はい、そうですね。
○柴山構成員 分かりました。ありがとうございます。これは、いずれにしてもすごく大事なデータだと思いますので、これが報告書に盛り込まれるというのは、すごく報告書のクオリティが上がると思いますので、いいと思います。
 私からは以上です。
○渡邉座長 ありがとうございます。
 では、医療の立場からということで、日本医師会の笹本先生、いかがでしょうか。
○笹本構成員 日本医師会の笹本でございます。発言の機会をいただきましてありがとうございます。
 このカルバペネマーゼの耐性菌に関しては非常に重要なので、ぜひとも載せていただきたいと思うのですが、一般の臨床医にとっては、なかなかこれの解釈が難しいのかなという感じがします。遺伝子のことについてあまり詳しくない先生方にも分かるような表現を加えつつ、専門家の先生にも参考になるような表現にしていただければありがたいと考えております。
 以上でございます。
○渡邉座長 ありがとうございます。
 というようなコメントで、確かにそうだと思いますので、菅井先生、専門家用と、あと、一般用という形で少し分けて書くということは可能ですか。
○菅井構成員 はい、ちょっと担当部局に確認しまして、一般の方にも、もちろん分かりやすくないといけないと思いますので、その点は考慮していきたいと思います。ありがとうございます。
○渡邉座長 よろしくお願いします。
 特に一般と言っても、全く一般の素人というか、感染症を専門としていない、または、感染症学会とかに入っていない医療従事者等にも分かっていただくというのは、カルバペネム剤とかを使う上でも重要なポイントだと思いますので、よろしくお願いいたします。
 後で、報告書、サマリー版も少しディスカッションをするのですけれども、サマリー版にも、これは加えることは可能でしょうか。
○菅井構成員 担当部局と相談しますけれども、可能かと思います。
○渡邉座長 本文は分厚い200ページにもなると、なかなか読む方というのは少ないと思うので、サマリー版を皆さんが見てくれるような形での情報提供というのも非常に重要だと思うので、その辺もぜひ考慮していただければと思います。
 四宮先生、どうぞ。
○四宮構成員 僕よりも松永先生が早かったと思いますが。
○松永構成員 先にどうぞ、先生。
○渡邉座長 では、四宮先生が先で、松永先生は、続いてお願いします。
○四宮構成員 基本的には賛成で、カルバペネム耐性菌は非常に重要な薬剤耐性菌なので、その成果をぜひ年次報告書にも入れていただきたいと思いますが、地衛研の立場としては、平成29年(2017年)から、CREの全数報告の菌株が地衛研に搬入されて、主なCPEの検出を行っているところです。
 歴史的には平成26年に厚労省通知が出て、地方衛生研究所等で適切に院内感染原因菌の遺伝子検出ができるようにということがあったと思いますが、MRSAの時代の院内感染から、CREは公衆衛生上の問題に広がってきたということがあり、行政のほうも、そこに関与するようになったと大きい流れとして理解しています。
 先ほど柴山先生のご発言で、JARBSは、どちらかというとレトロスペクティブに国のトレンドを把握するということですが、NESIDの報告になっている地衛研の検査は、比較的リアルタイムに近いところで検査をして、自治体ごとの地域において検査結果を還元しているというところがあります。それも2017年からかなり長い年月のデータが集積してきています。
 それから、今年度、CREの報告基準が変更されましたが、基本的にはNESIDの地衛研のデータを基に報告基準が変わったので、可能であればNESIDのデータも、どこかで入れていただければと思います。また、感染研が集約的に医療機関を対象に行っているJARBSと、地域の保健所、地衛研を間に挟めた形で行っているNESIDの検査とのお互いの関係とかにも触れていただけると、NESIDに関与している担当者は非常にありがたいと感じると思います。これは保健所も含めてですが、各自治体で地域感染症ネットワークをつくって、公衆衛生機関や医療機関を含めた形で薬剤耐性に対応しようという流れがありますので、その点にも触れていただければ、ありがたいかと思います。
 少し長くなりましたが、以上です。
○渡邉座長 ありがとうございます。
 非常に重要なポイントだと思うのですけれども、NESIDで出たデータというのは、どこかでまとめて出されているのですか。
○菅井構成員 これについては、基本的に感染研のほうで、病原体サーベイランスのまとめとして、IASRに投稿しています。それを発表しているということがございますが、毎年毎年ということにはなっていませんので、そのデータが蓄積という意味では、ワンヘルス動向調査にそれが入ってきても全くおかしくないのかなとは感じています。
○渡邉座長 そうですね、IASRでまとめたものを引用するという形で、この報告書に入れ込むということは可能なのですか。
○菅井構成員 IASRは、多分その年のものを入れていると思います。ただ、経年的なものは、もちろん入ってきますので、そのような形で記載するのは、ワンヘルス動向調査にセクションを設けて記載するのは可能かと思います。
○渡邉座長 今、四宮さんから提案がありましたように、地方研究所、保健所等も、これに絡んで、NESIDとしてやっているということも、やはり重要な点だと思いますので、少し四宮先生と、菅井先生のほうで少し話し合って、このカルバペネマーゼのデータをどういう形で報告書に載せるのかということを議論していただければ、そして、その結論されたものを、この年次報告書に入れるということでよろしいでしょうか。
○菅井構成員 多分、今年度は、ちょっと難しいかなと思います。次年度から、それを入れることについて、多分、今後検討していくというのが、よいのかなと思っています。
○渡邉座長 分かりました。
 四宮先生、それでよろしいですか。
○四宮構成員 今年度も、どこかで触れていただけるとありがたいと思います。感染症法に基づく病原体検出をルーチンにやっている活動ですので、何行かでも触れていただければと思います。データとしては、今回のものが中心でよろしいかと思いますが。
○渡邉座長 分かりました。そうしたら、菅井先生、今回いただいている案の中の、例えば、最後のところか何かに追記みたいな形で、こういう事業ということも行われて、報告が出ているというところ、そこには地方衛生研究所、保健所等のネットワークでもって出されているデータもあるということを、ぜひ加えていただければと思うのですけれども、よろしいでしょうか。
○菅井構成員 あるいは既に出ている下水道の報告がありますので、そこの中に加えるというのがいいと思います。
○渡邉座長 そうですね。やはり日本でやっているデータが、ちゃんと公表されるというのは非常に重要だと思いますので、今の点を考慮した形で、先生からいただいた案のバージョンアップのほうをお願いして、それを報告書に入れるという形にできればと思うのですけれども、その辺の件に関して、松永先生も、どうぞ。
○松永構成員 すみません、ありがとうございます。
 本研究結果は、非常に大事なものでして、私も、この報告書に入れていただくこと、また、サマリー版にも、ぜひ入れていただきたいなと思っています。
 これまで、感染拡大の予防のためのサーベイランスの観点からいただきましたけれども、柴山先生、笹本先生がおっしゃったように、臨床面の治療の観点からも、こちらを見ていくということが大切なのかなと思っております。
 例えば、抗菌薬の手引でも、カルバペネマーゼごとの対応というものが記載されておりましたので、そちらをできる限り早く臨床現場にフィードバックできればいいかなと思っております。
 その中で、やはり、カルバペネマーゼ自体を検出できるような医療体制というか、その検査の体制というのがまだまだ整っていないような状況もあるのかなと思いますので、少なくとも大きな機関ができるような形になっていくといいのかなと思っております。
 それと同様なことで、インバウンドで、やはり海外の方もいろいろな方がいて、様々なカルバペネマーゼが入ってきていて、また、NDMですと、セフィデロコルすら効かないようなタイプも出てきているような感じですので、全国だけではなくて少し地域ごとのカルバペネマーゼの状況であったりとか、そういうものがあると、臨床医であったりとか、地域の先生方も参考になると思うのですけれども、今後そのような取組であったりとか、お考えなどについて、伺えればと思っております。
○渡邉座長 菅井先生、お願いします。
○菅井構成員 地域ごとに関しては、第1期のときに2019年から2020年にかけてのJARBSでは、地域における、例えばカルバペネマーゼ遺伝子を持っているプラスミドの分布の違いみたいなものを出して、それは報告していますが、一方で、NESIDのほうでは行政的な区分けに基づいて、幾つかの日本の地域でのカルバペネマーゼの種類であったり、カルバペネマーゼの持つ菌の種類の多寡についてのデータが出ていますので、こちらは多分、NESIDのほうで書き込むときに参考になるデータとして使えるのではないかと思っています。
 以上です。
○渡邉座長 ありがとうございます。
 ほかの先生、この問題に関してコメントがありましたらお願いいたします。
 どうぞ。
○菅井構成員 すみません、タイトルについて、もう一度確認させていただきたいのですけれども、JARBSで行っているのは、このCREというか、カルバペネムの低感受性の腸内細菌目細菌だけではなくて、緑膿菌であったり、シトロバクターも入っていまして、そういったものについては、今後、多分データが出てくる可能性があります。
 そういうことも考えて、最初、タイトルをつけるときに、いわゆるカルバペネム低感受性腸内細菌目細菌についての、そういうタイトルにするのか、あるいは、JANISとリンクした薬剤耐性菌のサーベイランスという形にするのかというところで、当方は迷いまして、できれば今後のことを考えて、後者のタイトルをつけたいなと思っているのですけれども、その点については、柴山先生は、どのようにお考えでしょうか。
○渡邉座長 柴山先生、お願いします。
○柴山構成員 もちろん、それでいいと思います。
○菅井構成員 ありがとうございます。
○渡邉座長 これは、そうすると、JARBSばっかりというとあれだけれども、NESIDの関係をするためには。
○菅井構成員 NESIDは、多分、別に立てる必要があるかなと思っています。
○渡邉座長 そうすると、今の先生のお話だと、腸内細菌目細菌だけではなくて、緑膿菌とか、ほかのもののカルバペネマーゼもやられるということで、全体的にはカルバペネマーゼということですか、それ以外の。
○菅井構成員 いや、多分、VREも入ってくると。
○渡邉座長 全部入っているわけですね。
○菅井構成員 はい。ただ、NESIDのほうも5類の感染症で、全数報告で、遺伝子検査まで完全に進んでいるのはCREですけれども、MDRAであったり、MDRPもそうなっていきますし、VREも遺伝子検査が推奨されていますので、そこは、そのデータが出てくるようになると思います。
○渡邉座長 そうすると、2本というか、JARBSに基づく遺伝子解析ということと、NESIDのほうにおける遺伝子解析ということで、2本を報告書のほうに別々な形で入れたほうがいいということですか。
○菅井構成員 NESIDのほうは、あくまでも感染症を発症したケースから取ったもので、私のほうは、いわゆる日本にどんな耐性菌がいるかということを取ったもので、多少ニュアンスが違うかと思います。
○渡邉座長 なるほどですね、データとしては、もちろん両方出したほうがいいかなと思うのですけれども、ただ、問題は、そういう形で別々2つ出すと、これを読む側からした場合に、違いがあった場合に、どのように日本の状況として捉えるかということで混乱を来すのではないかと思うのですけれども、その辺は、いかがですか。
○菅井構成員 そこは、きちんと書き分ける必要があるかなとは思っています。
○渡邉座長 そうすると、今年度の報告書としては、JARBSに基づいたカルバペネマーゼの解析状況ということにしたほうがいいのか、カルバペネマーゼだけではなくても、大くくりに耐性菌の遺伝学的解析という形にしたほうがいいのか、どちらにしたほうがいいですかね。
○菅井構成員 今後のこと考えると、後者のほうがいいかなと。
○渡邉座長 後者のほうですね。
○菅井構成員 はい、それは、事務局のほうにお任せします。
○渡邉座長 はい。浅井先生、どうぞ。
○浅井構成員 ちょっと水を差すようで申し訳ないのですけれど、やはりある程度菌の、例えば、カルバペネマーゼ耐性腸内細菌目細菌みたいな形で、まとめていただいたほうが、読むほうは読みやすいし、探すときに、JARBSだったり、NESIDだったりとかだと、それがどういうことをやっているのかというのは、後ろのほうを見れば分かるのですけれども、探すときとかの便利さからすると、やはり耐性菌ごとに、いろいろな分野というか、そういうものを含めて記載するような形の取りまとめのほうが、多分、いいのかなと思います。
 以上です。
○渡邉座長 ありがとうございます。
 菅井先生、どうですか。
○菅井構成員 分かりました。では、それは持ち帰って検討して、今の浅井先生のお考え、非常に大事だと思いますので、その点を考慮に入れて決めたいと思います。
○渡邉座長 今年に限っては、カルバペネマーゼが中心であるということで、今年の報告書には、その辺を中心にした形で入れていただいて、来年以降は、そこにアディショナルに何か加わる可能性があるということで、理解するということでよろしいわけですね。
○菅井構成員 はい。
○渡邉座長 ほかの先生、いかがでしょうか。
 特にないようでしたら、どこに加えるかということですけれども、先ほど最初に事務局から年次報告書のヒトのところの11番目としてはどうかという提案があったのですけれども、ページ数としては、52からということになるのですかね。これは、ヒト以外は、今回のサーベイには入っていないのですね。
○菅井構成員 入っていません。
○渡邉座長 そうすると、ヒトのところでということですけれども、いかがでしょうか。
 もし、それでよろしいようでしたら、ヒトの項目の最後のところに、今回においては、カルバペネマーゼの状況の遺伝学的解析というような形で入れていただくということと、次年度以降については、ほかのものも加わる可能性があるので、また、タイトルは変わるかもしれない、報告の仕方も変わるかもしれないということと、あと、NESIDの結果についても、どういう形で入れ込むかということは、来年度の報告書に向けて討議していくというとことで、この問題に関しては、よろしいでしょうか。
 どうぞ。
○中村感染症対策課長補佐 事務局です。
 11番目に入れるという形ではなくて、どういう形で取りまとめるというのが決まった後に、どこに入れるべきか決まると思いますので、その辺り、挿入部位も含めまして継続検討でお願いいたします。
○渡邉座長 はい、分かりました。
 あと、どこに入れるかは、事務局と相談の上ということでお願いいたします。
 ほかは何か、この点に関して、よろしいでしょうか。
 では、ないようでしたら、時間のある限り、報告書の本文に関して、皆さんのほうから、さらなるコメント等をお願いしたいと思います。
 ページ数も多いことですし、特にコメントというか、今までと違う点で、ここは気をつけてほしいということのある先生方は、いらっしゃいますか。もし、ないようでしたら簡単に1つずつ、1、2分で皆さんにコメントをいただきたいと思うのですけれども、よろしいですか。
 では、成果目標は終わりましたので、ヒトのグラム陰性菌、グラム陽性菌とか、その辺のところについて書かれた先生に一言ずつコメントをお願いしたいと思います。
 グラム陰性菌については菅井先生、グラム陽性菌についても菅井先生ですか、お願いいたします。
○菅井構成員 これは、先ほども申し上げましたけれども、例年と似たような形の記載ぶりになっているかと思います。
 先ほど申し上げましたように、大腸菌ですと、17ページに大腸菌の耐性率の推移がありますけれども、セファロスポリン系を見ると、例えば、セファゾリンは少しずつ上がる傾向にあるし、キャズもやはり上がる傾向があって、ということで、じわじわとやはり上がり傾向があるということが見て取れます。
 一方で、レボフロキサシンで見て分かるように、いわゆるキノロン耐性の大腸菌は、まだ、コロナを引きずって、その後、減少傾向と、微弱ですけれども、まだふらふらと弱いながら減少傾向があるのですけれども、これが反転する、この後、第3世代セファロスポリン耐性に続いて反転するかどうかというところが注目しているところです。
 というのは、日本のかなりの部分の大腸菌の3世代耐性菌というのは、ST131といって、ベータラクタムの耐性と既存の耐性を併せ持った株がメインであったのですけれども、それがここに来て乖離が少し見られるというのは、中身が少し変わってくる傾向を示しているのか、あるいは、やはりこの後上がっていくのかというとこら辺で、注目しているところであります。
 一方で、18ページのクレブシエラのほうを見ますと、クレブシエラは、本当にコロナの影響を全く受けずに右肩上がりで上がってきていまして、ここには遺伝子のレベルまでの話は出てきていないのですけれども、多分ST15というタイプが、今、少しずつ増えてきている、コンスタントに増えてきているという状況がありますので、今後、やはりクレブシエラは、とても注目しなくてはいけないと思っています。
 ほかの菌種に関しては、特に大きな変更というか、変化というのは認められないのかなと思っています。
 グラム陽性菌については、ブドウ球菌も比較的、まだ、減少傾向が継続されていますので、これも今後また、どちらかといえば、コロナの後、フラットになっていたものが、今度、また上向きになるのかどうかというとこら辺を注意する必要があるかなと思っていますが、かなり病院の中のMRSAの系統が、いわゆるコミュニティー型のMRSAと呼ばれるものが、病院の中にほぼ浸透していて、そのために、ものすごい重症化というのは少なくなっているのですけれども、その分、ソフトティッシュインフェクション皮膚軟部組織感染症(SSTI)などが重症化したものが少し出てきたりしているという、コミュニティー型の傾向が出てきていますけれども、その傾向は多分変わっていないと思われます。
 あとは、エンテロコッカス、VREについては、同じように、まだ、地域的な特徴があって、全国で出ているわけでありませんけれども、やはりVREがあちらこちらで、まだ取り除かれていない遷延化している状況にあるというのは出ていますので、今後、NESIDのデータが加わることで、これはもっとはっきりと読み取ることができるようになると思います。
 私のほうからは以上です。
○渡邉座長 ありがとうございます。
 まず、ヒトのところを全部やってから質問を受けたいと思います。
 その他の耐性菌で、カンピロバクターとか、サルモネラで、カンピロバクターは、小西先生は、今日いらっしゃらないのかな、では、四宮先生のほうからお願いいたします。
○四宮構成員 私の担当は、32ページからのNon-typhoidal Salmonellaに関する部分で、ヒトと食品から分離されたサルモネラ株を対象にしています。、ワンヘルスの中で食品に対する組織だったサーベイランスとして、以前の渡邉先生の班、現在の菅井先生の班の中で、全国の地衛研が調査を行っています。食中毒とか腸管感染症の原因追及での検査や、食品そのものを対象とした検査で分離された菌株を対象に薬剤耐性状況を調査しています。
 今回大きい変化はないのですが、32ページからの非チフスサルモネラに関して、食品由来とヒト由来、それぞれ血清型別の耐性状況に2024年のデータを付け加えたものになっています。
 それに従って、表19から表29を更新したものになっておりまして、特に、2024年に大きく変わったというところはないのですが、10年以上のデータが蓄積してきたので、日本における近年のトレンドというか、傾向というのも大分明らかになってきたかなと考えています。
 それから、データはゲノムのところで示されていますが、地衛研で分離された菌株について、菅井先生の薬耐センターと共同で、1,000株以上のサルモネラのゲノム解析がされまして、重要な知見も蓄積しつつあるところです。
 私からは以上です。
○渡邉座長 ありがとうございます。
 続いて、カンジダで宮﨑先生、お願いします。
○宮﨑構成員 カンジダアウリスですけれども、厚労省の通知に基づいて地衛研のほかに、各種の検査会社さん等でも協力をいただいてやっているところです。
 それで、昨年からのアップデートとしましては、大体これまでに百数十例が蓄積されております。ただ、外国で見られておりますような、高度の第一選択薬に対する耐性等は、国内では見られていない状況でして、かつ、侵襲性感染症は国内の株オリジンでは、まだ、発症していない状況です。
 ただし、海外では、この問題はずっと続いていて、大きな問題の1つとなっておりますので、継続的にサーベイランスは行っているところになります。
 ただ、1つ注意点としまして、これは遺伝子型でクレード1というのが、欧米では侵襲性を起こす遺伝子型としてよく知られているのですが、国内の非侵襲性の株の中から、侵襲型を示すクレード1が、今年分離されたということがございました。
 したがって、侵襲性のポテンシャルを持っているものが、国内にもあるということが、今年度分かりましたので、引き続き、注視していきたいと思っております。
 以上となります。
○渡邉座長 ありがとうございます。
 続いて、結核で御手洗先生、お願いします。
 御手洗先生、聞こえていますか。
○小谷エイズ対策推進室長 御手洗先生は、本日御欠席となっております。
○渡邉座長 はい、分かりました。
 それでは、ディフィシルで松永先生、お願いします。
○松永構成員 CDIにつきましはて、このように少しずつ発生率というのは下がっていることがありますけれども、参加施設数がかなり急激に増加しているというところで、解釈に注意が必要だと考えております。
 加算1施設を継続的に見たところですと、そこまで表のような形では低下しておらず、横ばいのような状況が続いているかなと思っております。
 以上となります。
○渡邉座長 ありがとうございます。
 続いて、院内感染状況で、菅井先生。
○菅井構成員 手術部位感染集中治療室、ICUについてのデータですけれども、特に大きく変化はないと聞いております。
○渡邉座長 ありがとうございます。
 続いて、病院内の感染診療の9、10に関して、松永先生お願いします。
○松永構成員 先ほど申したとおり、裾野が広がってきて4,000施設近く参加施設が増えていることから解釈に注意が必要です。
 その中で、血液培養提出率というのが、少し90%を切ってきておりますけれども、そういう意味では、加算2であったり3、なしの施設に対しての対応をしっかりしていくところが大切なのかなと思っております。これについて、特記すべきところは、今のところないかと思っております。
 一方で、表43の血流感染症の患者における推定死亡者数というものがございます。こちらに関しては、それぞれMRSAであったり、フルオロキノロン耐性大腸菌、また、第3世代耐性の推定死亡数自体は上昇しているという現状がございます。
 先ほど菅井先生からもおっしゃいましたけれども、第3世代耐性のシェアに関しては、その耐性度の上昇よりもさらに死亡数自体の増え方というのが多くなっているような状況がありますので、ここを注視していていかなければいけないのかなと思っております。
 一方で、耐性率自体は、一気にぐっと上がっているというわけではありませんので、どちらかというと、セプシスの発生患者数が増えてきていると、リスクの高い高齢者であったりとか、免疫不全状態、高度医療をされているような方が増えているということで、その総数が増えているということが1つの要因として考えられるのではないかと。
 しかしながら、感染対策、抗菌薬の適正使用、または耐性菌に対する新規抗菌薬の開発も含めて、総合的な対応が必要ではないかと考えております。
 以上となります。
○渡邉座長 ありがとうございます。
 ヒト全体に関して、御質問等ありましたらお願いいたします。
 柴山先生、どうぞ。
○柴山構成員 柴山です。
 大腸菌で第3世代セファロスポリン耐性が、一時的に2021年頃、一旦は少し下がったのが、また、2023年ぐらいから微増しているという御説明が、菅井先生からありましたけれども、これは結構多くの方が注目しておられると思うので、このたたき台の最初のほうの要旨のところでも書いていただくといいかなと思いました。
 このたたき台の10ページのところの考察に、10ページの22行目、23行目にその記載があるのですけれども、わずかに減少しているとか、そういう記載があるのですけれども、もう少し、また増加傾向にあるとか、そういったことも大事なところなので追加していただけるといいかなと思いました。
 以上です。
○渡邉座長 ありがとうございます。
 10ページ目の22、23のところですね。
○柴山構成員 はい。
○渡邉座長 第3世代セファロスポリンが、あと、フルオロキノロンの耐性がわずかに減少しているが、次のところに少し、増加傾向にあるので気をつけてくださいみたいな、そんな感じですかね。
○柴山構成員 おっしゃるとおりです。
○渡邉座長 ありがとうございます。
 その辺、菅井先生、よろしくお願いします。
○菅井構成員 承知しました。
○渡邉座長 ほかに御質問がありましたら、お願いします。
 藤本先生、お願いします。
○藤本構成員 菅井先生のところで、フェシウムの地域でのアウトブレークというのがあったと、それがどうなったかという話は多くの人が注目しているところだと思うのです。
 今回、データがまだそろっていないということがあると思うのですけれども、本文のほうでは、今後、注視が必要だという表現があるのですけれども、先ほどの要旨のところ、冒頭のグランドサマリーですね、ここでは、そういう複数施設にまたがるアウトブレークがあったということだけが述べられていて、そのまま終わってしまっているので、ここは、もう一言書いておかないと、読んだ人が、何だ、去年と同じかと思ってしまうのではないかと思いましたので、もし可能でしたら、そこをお願いできればと思います。
○渡邉座長 どのように書けばよろしいですか。
○藤本構成員 下がっているとは、まだ言えないし、増えているとも言えないので、注視が必要ということを足せばいいと思います。
○渡邉座長 依然として注視が必要であると。
○藤本構成員 そういうことで、あまり意味がないですけれども、書いておかないと、少しとどまっている感じがするので、そうしたほうがいいかなと思いました。
 もう一点、よろしいでしょうか。
○渡邉座長 はい、どうぞ。
○藤本構成員 CDIのところで、これは、前にも一度申し上げたのですけれども、これは、CDIの発生率が、これだけのところの施設が、このように分布しているということが、データになっているのです。
 それで、これはJ-SIPHEの性質上、やむを得ないかと思うのですけれども、もし、分母分子がそれぞれの施設について分かっていれば、全体として、今このぐらいの発生率というのが出せるはずなので、そういったものが、ほかの国のデータとか、あるいは論文と比較するのに有用ではないかと思うので、今年はあれですけれども、今後課題にしていただきたいと思います。
○渡邉座長 松永先生、いかがですか。
○松永構成員 ありがとうございます。
 全体の推定について、確認してみます。ありがとうございます。
○渡邉座長 ありがとうございます。
○松永構成員 2つ書いたほうがいいという感じですかね。分布で見せるのと、全部でえいやという感じで。
○藤本構成員 J-SIPHEは、分布を見せる、病院の施設がどんなかというのを見ているのですけれども、出せるものであれば、ほかの論文などとの比較のために、全体の発生率とか分離率を見たほうがいいだろうということでありました。
○松永構成員 承知しました。ありがとうございます。
○渡邉座長 ありがとうございます。
 ほかの先生で、御質問はありますか、よろしいでしょうか。
 もし、ないようでしたら、動物のほうに行かせていただきます。
 動物のほうは、関谷先生、森口先生、浅井先生の順でお願いいたします。
○関谷構成員 では、関谷です。
 動物は、51ページから記載がございます。基本的には、新しいデータを追加したということですけれども、この51ページの上のところに記載がありますように、ブレークポイントを本年の新しいデータから、国際的なスタンダードから見てより適切なものということで、ここに書いてあります、EUCASTでMIC分布を基に疫学的カットオフ値を算出して、ブレークポイントを出すということがされていますので、これまではMIC分布の二峰性の真ん中を取るということもしていましたけれども、このEUCASTの方法が可能なものについては、それを採用するということで変更させていただいております。
 ただ、経時的な変化を見る必要がありますので、脚注として、これまでのブレークポイントを使用した場合の耐性率というのを併記してございます。
 それから、61ページですね。51ページからは畜産動物ですけれども、61ページに腸球菌属菌のところがございます。
 図1というのが61ページにありますけれども、これが新しく追加させていただいたものでございます。
 牛、豚、鶏、動物によって菌種が異なっておりまして、基本的に薬剤耐性の指標としては、faecalisとfaeciumということかと思いますけれども、鶏ではfaecalisが多いですけれども、牛、豚に関しては、その他、特にhiraeが多いということで、この菌種の割合も非常に参考になるということで、記載の追加をさせていただいております。
 次のページ、62、63に耐性率の表がありますけれども、昨年までは、牛、豚で、わずかに分離されるfaecium、faecalisについても記載があったのですけれども、一桁の株数で耐性率云々ということは、ミスリードにつながりますので、62ページの属としての表53がありますので、それに集約したということで、変更をさせていただいております。
 それから、67ページからは、養殖水産分野になりますけれども、これも2023年のデータを追加させていただいております。特段の大きな変化等はないかと思います。
 それから、70ページ以降に愛玩動物がございます。
 こちらも先ほどのブレークポイントに関しては、同様の変更をさせていただいております。
 また、耐性率を出す感受性を調べる対象の薬剤の種類も、例えば、これまでβラクタマーゼ阻害剤との合剤が動物用ではなかったのですけれども、それが承認されたということで、その薬剤を感受性検査の対象薬剤として採用する等の薬剤の変更をさせていただいております。こちらは、2024年のデータを追加しているところでございます。
 それから、75ページは、愛玩動物の腸球菌ですけれども、上の5、6行目に書いてございますが、ゲンタマイシンの耐性率については、CLSIのゲンタマイシン高度耐性の判定基準値を採用したものを追記しまして、これまでのブレークポイントのデータは脚注に記載をしたという変更をしてございます。
 動物分野は以上になります。
○渡邉座長 水産分野の森口先生、お願いいたします。
○保坂畜水産安全管理課課長補佐 すみません、農林水産省畜水産安全管理課の保坂です。
 水産分野につきましては、先ほど関谷部長に簡単に触れていただきましたとおり、大きな変動なく、時点更新をさせていただいておりまして、古い記載については削除させていただきました。
 以上です。
○渡邉座長 ありがとうございます。
 浅井先生、お願いします。
○浅井構成員 野生動物のところのセクションですけれども、野鳥の関係のデータを追記したという点ぐらいで、大きな変化はありません。
 以上です。
○渡邉座長 ありがとうございます。
 動物分野に関して、御質問等がありましたらお願いします。
 柴山先生、お願いします。
○柴山構成員 よろしくお願いします。
 56ページの表49、病性鑑定材料から分離された大腸菌のデータなのですけれども、これは材料の検体が具体的に何かというのが記載されていないようでしたので、検体が何かというのをどこかに記載されるといいと思いました。
 ほかのところは、直腸便だったり、あるいは盲腸便だったりとか、そういう記載があったのですけれども、ここだけが検体が何かという記載がありませんでしたので、追記いただければと思います。
 以上です。
○渡邉座長 ありがとうございます。
 浅井先生、どうぞ。
○浅井構成員 犬猫のクレブシエラについてで、メロペネムの耐性菌が一昨年ぐらいから記載があるところがありますので、それについても先ほど菅井先生たちがお話しされていたカルバペネマーゼの関係とかの情報も追記していただくといいのかなという気がいたします。
 以上です。
○渡邉座長 ありがとうございます。
 遺伝子の解析等も進めてはおりますけれども、データが今年は間に合わないかもしれないですが、今後、記載できるものを検討させていただきたいと思います。ありがとうございます。
○浅井構成員 はい、よろしくお願いいたします。
○渡邉座長 ほかにいらっしゃいますか。
 もし、いないようでしたら、続いて、食品のほうは菅井先生と、四宮先生ですけれども、何か追加事項はありますか、先ほど下のところで出てきた以外に。
 どうぞ。
○菅井構成員 何ページですか、すみません。
○渡邉座長 83ページです。
○菅井構成員 私のほうからは、特にありませんけれども、四宮先生のほうから、何かございましたら、お願いします。
○四宮構成員 ここは全体をまとめるところなので、菅井先生が書かれたと思いますが、前半部分のサルモネラのところは、私も一応チェックして、2024年バージョンに更新しています。全体をサマライズして食品に関してまとめたということになります。
○菅井構成員 ありがとうございます。
 これは、厚労科研の食品班のデータを中心に、それをもう一度まとめ直して、今年から、前は1つからなったのですが、それを腸内細菌目細菌、腸球菌と、それからフードチェーンと、それから動物由来の薬剤耐性モニタリングと、それから健康者糞便由来の薬剤耐性菌傾向とかに分けてまとめて記載しました。
 特に、読んでいただければ、分かるかと思います。
○渡邉座長 ありがとうございました。
 関谷先生と藤本先生、どうぞ。
○関谷構成員 関谷です。ありがとうございます。
 これは、先生のほうで厚労科研の研究事業のサマリーを貼りつけていただいたのだと思いますが、ワンヘルス動向調査の記載として適切な内容となるように、今後、少し御相談させていただいて、修正等をさせていただければと思います。
○菅井構成員 よろしくお願いします。
○渡邉座長 藤本先生、どうぞ。
○藤本構成員 その修正のところに含まれるかもしれないのですけれども、フードチェーンのところ、84ページの28行目辺りのところから、西高東低とか季節性の話が出てきています。
 それで、これについて全然データがないのですね。ですので、分母も分子も分からなくて、率も分からなくて高い低いと言われても、多分、読んだ人は困ると思うので、ここは具体的な数字が入るように検討していただければと思います。
 その下のパラグラフについても同様のことが言えますので、やはりデータを集積した報告であるべきですので、きちんと数字を示していただければと思いました。
○渡邉座長 ありがとうございます。
○菅井構成員 ありがとうございます。これは、多分、浅井先生のところだと思うので、お願いします。
○浅井構成員 はい、承知しました。
○渡邉座長 では、リバイスしたものを入れるようにしてください。
 ほかは、よろしいですか。
 では、環境のほうで、金森先生、それから、環境省の福田先生、お願いします。
○金森参考人 先ほど1番目の厚労省の厚生労働科学研究による結果のところなのですけれども、86ページになります。86ページに関しては、今年度からちょうど範囲が変わりまして、少し研究活動が更新しています。薬剤耐性遺伝子の検出というところを中心にやっていたのですけれども、下水処理場放流水から抗菌薬を測定するというところを加えました。
 それと同時に、下水処理場の流入水に関しましても、これは全部というわけではないのですけれども、特に地域的にヒトでVREが見られるところもございますので、それとの観点で下水からVREを予測できないかということで、VREのことについても研究がされています。そのことも記載しております。
 以上です。
○渡邉座長 ありがとうございます。
 福田先生。
○福田環境管理課長補佐 環境省ですけれども、環境省の環境研究総合推進費を用いて、環境中のAMRの動態について調査を実施しておりまして、その結果を載せさせていただいております。
 全国調査という形ではなくて、ある程度エリアが限られた、例えば東北地域とか、近畿圏とかとかいう形で今までは進めていましたけれども、令和7年度から全国調査と、この環境研究総合推進費で実施することになっておりますので、その結果につきましては、来年度、御報告できるかと考えております。
 以上です。
○渡邉座長 ありがとうございます。
 環境について、御質問等がありましたらお願いします。
 藤本先生、お願いします。
○藤本構成員 88ページの14行目、15行目のところで、夏季と冬季の調査結果を比較した際にというところで、これは非常に興味深い結果が書かれているのですけれども、その結論として、夏季と比較して冬季の検出濃度が2、3倍高くなる傾向が見られたと書かれておられます。
 それで、夏1回、冬1回の調査なので、傾向を述べるのは少し無理があるのかなとは思ったのですが、もし、これに対して何か仮説ですね、気温による分解の問題なのかとか、冬になると、冬季の感染症に使われることが多い、クラリスロマイシンあるいはレボフロキサシン、気道感染に使われることが多いものが高くなるとか、その辺を仮説を書いて、それで高かったということを書いておいてもらうと、また、今後につながるのかなと思いましたので、もし御検討いただければと思います。
○伏見構成員 すみません、伏見ですけれども、よろしいでしょうか。
○渡邉座長 どうぞ。
○伏見構成員 すみません、冒頭音が取れなかったものですから、自己紹介ができなくて、日本獣医師会の伏見と申します。
 それで、本文というよりは、今、藤本先生がおっしゃっていたので、特にそこに何をしてほしいというわけではないのですが、最初にサマリー版のところに簡潔にまとめてあるのですけれども、少し気になっていて申し上げたいのですが、結局、簡単な評価でもサマリー版のほうに入れてほしいとなるのですけれども、改めて本文を読んでも、まだ、評価するのを細かく書けないということであれば、この文章の環境の86ページの最初に、調査、解析の意義というのが書かれておりますので、それをサマリーのほうにも入れていただければよろしいのかなと思います。意見でございます。ありがとうございます。
○渡邉座長 ありがとうございます。
 今の点に関して、よろしいでしょうか。
 特にないようでしたら、そういう形で考えていただければと思います。
 続いて、ほかに御質問はありますか。
 よろしいですか。ないようでしたら、時間の関係もありますので、ゲノムサーベイランスで、菅井先生、お願いします。
○菅井構成員 94ページからが「薬剤耐性菌のゲノム比較からみたヒト、動物、食品、環境の関連性」ということです。
 大きく分けて1のヒト由来薬剤耐性菌と食品由来、動物由来薬剤耐性菌のゲノム比較のデータと、それから、かなりいって、110ページからWHOサーベイランスと協調したワンヘルス薬剤耐性菌動向調査(三輪車プロジェクト)の2つが記載されています。
 3つ目が、家畜由来薬剤耐性菌の水圏・土壌環境を介した野菜汚染の定量評価及びヒトへの伝播に関する研究ということです。
 この前2つに関してですけれども、1つ目のヒト由来の耐性菌と食品由来、動物由来の薬剤耐性菌のゲノム比較については、昨年度のデータがそのまま、この検討については、隔年になっていますので、ここは昨年と同じデータが載っています。
 それから、もう一つの三輪車サーベイランスのほうについては、新しい年度のデータが追記された形で文章とデータも更新されています。
 私のほうからは以上で、3番目は、令和2年、3年のデータなのですけれども、これも多分更新がされていないので、更新がされていないものをそのまま1と3を載せるかどうかを御審議いただけたらと思います。2については、新しいデータが入っていますので、このままの形で掲載されればよいかと思いますが、1、3については、新しいものが掲載されるまで、これを残すのかどうかというところは、少し御議論をいただければと思います。
○渡邉座長 ありがとうございます。
 3番目のほうで、これは、食品安全委員会が絡んでいるということで、食品安全委員会から、どうぞ。
○五島課長補佐 食品安全委員会事務局の五島と申します。
 こちらは、令和2年から3年にかけて行った単発の研究事業となっておりまして、情報の更新はないというところで、掲載を残すべきということであれば、掲載いただいても大丈夫なのですけれども、今後も更新予定がない事業になっております。
 以上でございます。
○渡邉座長 ありがとうございます。
 まず、1番と3番をこのまま残すか、または外すか、その辺のところのコメントをお願いします。
 よろしいですか、これは重要な、特に1番のヒト、食品、動物のデータというのは、非常に重要なポイントだと思いますので、私は残してもいいかなと思うのですけれども、いかがでしょうか。
 藤本先生、どうぞ。
○藤本構成員 残すことに賛成です。ただ、前の年のものと同じデータであるということ、再掲みたいな形で、何年度の報告と同一ということを述べておくと、読む人に親切かなと思います。
○渡邉座長 そうですね、お願いいたします。
 ほかに御質問はありますか。
 菅井先生、どうぞ。
○菅井構成員 すみません、3番の3についてお伺いしたいのですけれども、実は、この内容を非常に重要な内容が入っているのですけれども、あまりにも文章が短過ぎて、この後、多分、これに基づいた論文が報告されているのですけれども、それも含めて、もう少し中身のデータについて記載していただくものがあると、非常によいのかなと思うのですけれども、五島先生、その辺はいかがでしょうか。特に、臼井先生方にお願いしてつくってもらうと非常にいいのかと思うのですけれども、いかがでしょうか。
○渡邉座長 どうですか。
○五島課長補佐 食品安全委員会事務局の五島でございますけれども、関係者と相談して対応させていただければと思います。
○渡邉座長 よろしくお願いします。サマリー版にも出ているのだと思うので、その辺を検討していただければと思います。
 ほかは、よろしいでしょうか。
 では、続いて抗菌薬の現状について、松永先生と森口先生、農林省の保坂先生ですかね、お願いします。
○松永構成員 ありがとうございます。
 ヒト分野につきましては、アクションプランの成果指標のほうで概要を説明させていただきました。
 新たに加わったデータとしましては、3ページに、日本におけるNDBに基づいた各種感染症疾患における抗菌薬処方率の動向というものを追加させていただきました。これは2020年までですので、また、NDBが更新されましたら経時的な報告をさせていただきたいと思っております。
 上気道感染症、下痢、中耳炎、肺炎、皮膚組織感染症につきましては、減少傾向にあるという状況でありました。
 村木先生、補足が何かございましたらお願いします。
○村木構成員 ありがとうございます。
 内容に関しましては、松永先生がおっしゃったとおりで、私のほうは、本文が新たにつくられた図表等の数値と、誤りがないかなどを確認させていただきました。特に、これ以上の追加事項はございません。よろしくお願いいたします。
○渡邉座長 ありがとうございます。
 続いて、動物のほうで、関谷先生、3のほうで森口先生、お願いします。
○関谷構成員 これも成果指標のところでもありましたけれども、125ページから動物用の使用量に関して出ておりますが、全体として、125ページの表82の2023年のデータを追加してありますけれども、この717.5トンというのは、2014年からしかデータは収載されていないですけれども、2001年以降で最小の低い値となっております。
 ほかの表についても、2023年のデータを追記させていただいているという状況です。
 132ページまで、農薬も含めて追記をさせていただいております。
 以上です。
○渡邉座長 森口先生、お願いします。
○関谷構成員 水産も同様です。
○渡邉座長 あと、保坂先生のほう、飼料のほうもよろしいですか。
○保坂畜水産安全管理課課長補佐 関谷部長が、それも含めて先ほど説明されました。
○関谷構成員 飼料添加物のほうも131ページにありますけれども、2023年のデータを更新しております。
○渡邉座長 ありがとうございました。
 農薬もよろしいということで、続いて、抗菌薬使用のほうで松永先生、動物のほうで関谷先生。
○松永構成員 こちらのほうは、毎年、動物との重量を出しているもので、特に私のほうからはコメントございません。
○渡邉座長 関谷先生、いかがですか、よろしいですか。
○関谷構成員 各分野をまとめた全体ということで、特に私もコメントございません。
○渡邉座長 続いて、適正使用に関して松永先生、お願いします。
○松永構成員 論文の更新部分だけ簡単に説明させていただきますと、140ページになります。
 小児適正使用加算につきまして評価された論文がございまして、入院だったりとか、医療費の増加がなく、抗菌薬が20%弱減少できたという御報告が1つありました。
 また、AWaRe分類に関しまして長期マクロライド抗菌薬の長期投与ですね、それに関して影響が大きいのではないかと、その精査が必要だという論文がございました。
 また、もう一つは、歯科診療所における抗菌薬の適正使用について、今後しっかりと課題を出して、推進していくべきではないかと。
 もう一つは、コロナの影響について、精査した論文、この4つの論文を追加させていただきました。
 以上となります。
○渡邉座長 ありがとうございます。
 動物のほうは、いかがでしょうか。
 保坂先生ですか。
○保坂畜水産安全管理課課長補佐 こちらについては、特に新しいデータのほうは確認しておりませんで、そのまま記載を据え置きとさせていただいております。
○渡邉座長 環境のほうは、田中先生、どうでしょうか。
○福田環境管理課長補佐 田中先生に代わって、環境省の福田が御説明します。
 これは、毎年、化学物質環境実態調査というのをやっているのですけれども、それの中で何年かに1回抗菌剤等について全国調査をしておりまして、結果を載せております。
 令和5年度には実施していなかったので、昨年書いたものと変わっておりませんけれども、また、次回どこかで実施することになると思いますので、その結果について、今後、加筆していくような形になると思います。
 以上です。
○渡邉座長 ありがとうございます。
 日本の国民の意識調査で、松永先生、農林省の保坂先生。
○松永構成員 調査ですけれども、2024年も実施させていただきました。端的に申しますと、国民意識につきましては、昨年度、一昨年度と特に大きな変わりがなかったという状況となっております。
 以上となります。
○渡邉座長 農林省のほうは、いかがでしょう。
○保坂畜水産安全管理課課長補佐 動物分野関係者への調査につきまして、150ページの認知度調査につきましては、これは、毎年行っている調査ではございませんので、特段、今回は更新をかけておりません。
 153ページの獣医学生の調査につきましては、2024年度のアンケート調査の結果を載せております。やはり一定の理解はありつつも、まだ、第二次選択薬のことだとか、あとは、JVARMのことだとか、そこら辺の理解はまだ5割以下ということで、引き続き普及啓発に取り組んでいきたいと思っております。
 以上です。
○渡邉座長 ありがとうございます。
 9番の今後の展望で、松永先生、お願いいたします。
○松永構成員 特に1年間で大きな変動はなかったので、こちらは記載しておりますけれども、本検討を含めて、この後、本編に至るまでに、また皆様のコメントをいただければなと思っております。
 以上となります。
○渡邉座長 ありがとうございます。
 今までのことで、何か御質問がありましたら、宮﨑先生、どうぞ。
○宮﨑構成員 ありがとうございます。
 132ページの農薬のことについて、お願いといいますか、提案なのですけれども、ここまでの調査では、抗真菌薬は含まれておりませんが、農薬に含まれているアゾール系の抗真菌薬が一部の糸状真菌への耐性の誘因だということで、ヨーロッパ等ではアゾール系の農薬等のデータが把握されているところですので、この報告書の中にも来年以降、アゾール系の農薬について追記をいただけると、非常によいデータになるかなと思いました。
 以上です。よろしくお願いいたします。
○渡邉座長 ありがとうございます。
 これは、関谷先生があれですかね。
○保坂畜水産安全管理課課長補佐 すみません、農林水産省畜水産管理課の保坂です。コメントをいただきましてありがとうございます。
 こちらの農林水産分野におきましては、細菌を主にターゲットにして、これまで動向調査を行っておりましたところ、今回いただいた御指摘を踏まえて、今後、真菌のモニタリングについてデータをどうまとめていくかというのは検討してまいりたいと思います。ありがとうございます。
○渡邉座長 真菌の耐性と農薬の関係というのは、非常にホットスポットな点だと思いますので、今後検討していただければと思います。
 ほかに御質問はありますか。
 ないようでしたら、時間の関係もあるので、サマリー版について少し皆さんの御意見を伺いたいと思います。
 サマリー版は今の報告書の中から、重要なポイントをピックアップして、それでまとめていただいたものがサマリー版になっているわけですけれども、1つの議論としては、サマリー版は誰を対象にしてサマリー版に書いたものを訴えるのかというところによって書き方が大分違ってくるのだと思うのですけれども、今回いただいているサマリー版は、どちらかというと、データとかがメインなので、ある程度の専門家またはそういうところに関心のある方が中心になっているのかなという気はするのですけれども、これは、もっと広く一般の人ということでサマリー版を書くべきなのか、いや、そうではなくて今のままでいいのか、その辺のところに関して、まず、ヒトと食品、動物と環境等から、一人ずつ先生方にコメントをお願いしたいと思います。
 菅井先生、松永先生、関谷先生、金森先生、いかがでしょうか。
 お願いします。
○菅井構成員 それでは、ヒト分野に関してから申し上げますけれども、このサマリー版そのものは、今、渡邉先生がおっしゃられたように、ある程度薬剤耐性に関して持っている、少し知識の人を対象にして、あるいは研究者等で、最初からどんどん分厚くなっていっている年次報告書を最初から見るというのは結構な労力ですけれども、これを見ると、大体ざっと俯瞰できるという点で、これは非常に、ある意味、よいサマリー版としての役割を果たしているのではないかなと思っています。
 松永先生のほうで、これの英語版を印刷していただいて、WHOとかの会議でもお配りして、非常に日本のやっていることについての啓蒙にも役立っているかなと思っていますので、これはこれでいいのかもしれません。
 一方で、もっと一般向けの人ということになると、やはり切り口をもう少し絞るなりを考えて、アイデアから考え直して、そういう冊子タイプのものを分かりやすくつくることが必要かと思いますので、別途それは考えたほうがよいのではないかということで、両方に向けて、1つのもので代用というのは、なかなか難しいかなという印象を持っています。
 以上です。
○渡邉座長 ありがとうございます。
 松永先生、いかがですか。
○松永構成員 私も菅井先生と同様です。AMR対策は感染分野の方だけではなくて、全ての診療科の方々に理解していただかなければいけませんので、このサマリー版を手に取っていただいて状況を理解していただくことが大事なのかなと思っております。
 一方で、医療従事者と国民の間には、かなり知識リテラシーの差がございますので、そこは、当センターとして、このサマリー版がされたときに、プラスアルファーで補足できて、周知できるようなことも考えていきますし、この議論でもう一つ冊子をつくるのであれば、また、こちらでインプットさせていただければなと思っております。
 以上となります。
○渡邉座長 ありがとうございます。
 関谷先生、いかがですか。
○関谷構成員 両先生方の御意見に、基本的に賛同いたします。
 やはり本体版もそうですし、サマリー版もそうなのですが、中身の重要性とボリュームとのバランスをとることが、やはりなかなか難しい面もあると思いますけれども、常に我々は発信していくときに注意しなくてはいけないと考えております。
 したがって、今回のサマリー版も、まだ関係者に回付されて中身を確認していない状況のものだと思いますし、本体のほうもたたき台ということなので、その辺りに留意しながら、適切なものにしていく必要があるだろうと思います。
 食品安全委員会もおられますけれども、やはりリスクとして、それがどのような意味があるのか、AMRのリスクにどの程度の影響がある事象なのかというところを、やはり、我々は、いつも念頭に置いておく必要があると考えています。
 以上です。
○渡邉座長 ありがとうございます。
 環境省の方は、いかがでしょうか。
○福田環境管理課長補佐 ここの環境の部分については、今、載っているものは、私どものものではないので、ちょっと言及はできませんけれども、どういたしましょうか。
○渡邉座長 食品安全委員会のほうは、いかがでしょうか。
○五島課長補佐 食品安全委員会の研究事業のデータもサマリー版には載っていないのですが、食品安全委員会は、どちらかというと、データを使わせていただく立場でございますので、分かりやすくまとめていただければと思っております。
○渡邉座長 ありがとうございます。
 こういう形で出たAMRのデータというのが、最終的には、抗菌薬を使う臨床の場または使われる患者さんの場に有効に使われる必要があります。アンケート調査で広報等においていろいろ努力しているにもかかわらず、患者さん側からの抗菌薬の要求もかなり多く出されている、および臨床家はそれに影響されているというデータが出ていますので、そういう意味でも、まとめたデータが分かりやすくかつ正しく広報されるというのは非常に重要なポイントだと思います。サマリー版の在り方に関しては、すぐに新しいものをつくるというのはなかなか無理かなと思うので、今回は、現在の形をもとにもう少しかみ砕いたような形での説明文を加えていただくということで行い、来年以降に関しては、どのような形式がよいのかの検討を加えるという方向にしたいと思います。これは、AMR臨床研究センターの大きな役目の1つかなと思いますので、松永先生たちを中心に、そこに委員の先生方、農林省の方、環境省の方、および食品安全委員会の方々の御意見を入れて、検討をいただければと思うところです。
 時間がだんだんなくなってきて、サマリー版で、特に先ほど金森先生から環境問題のサマリー版の書き方が、私もこれを読んでも内容がどういうことなのか、なかなか分かりにくいので、この辺はどのように書けばよろしいのでしょうか。先ほど、金森先生からもアイデアがあったら教えてくださいということだったので、何かコメントがある先生はいらっしゃいますか。
 どうぞ。
○福田環境管理課長補佐 環境省でございます。
 環境中のAMRについて、どういうことが必要なのかというところを少し頭のところに書く必要があるのかなというのは、先ほどどなたかの先生からもおっしゃっていたとおりで、そこを入れておくことで、なぜこれをやるかというところが明らかになるのではないかなと思っております。
○渡邉座長 そうですね。
 あと、14ページのメタゲノム解析の表も、やはり素人からすると理解しづらいところもあるのかなと感じましたけれども、ここももう少し上手な示し方があるといいのかなと、私としては感じたわけですけれども、あと、4-2のほうも、先ほど誰かから質問があったかなと思うのですけれども、どこが夏で、どこが冬なのかよく分からないのと、これが意味するところがどういう点なのかという点も、少し加えていただければいいのかなと感じた次第です。
 伏見先生、どうぞ。
○伏見構成員 すみません、先ほど、私のほうから言ったのは、まず、評価をするのが難しいというのは理解しておりますので、先走って私がサマリーのほうで言ってしまいましたけれども、今、環境省様のほうから言ったとおり、どういう意義があるのかというのを最低限入れていただかないと、今、委員長がおっしゃったように、何が書かれているのか分からないですし、さらに御指摘があったように、最初のAの4-1のほうの図は、ぱっと見ただけでは理解できないので、もう少し解説を加えていただきたいという意見でございます。
 以上です。
○渡邉座長 ありがとうございます。
 ほかに御質問等またはコメント等がありましたらお願いいたします。
 浅井先生、どうぞ。
○浅井構成員 昨年度もサマリー版の議論のときに、僕は意見を言わせていただいたのですけれども、今の14ページの図については、例えば、トータルのものだけに絞って、それに、このグラフの見方自体もコメントを入れていただくような形、それで、成分別に知りたい人は本冊を御覧くださいみたいに誘導するような形にすれば、理解を助けるのではないかなという気がいたしました。
○渡邉座長 ありがとうございます。
 環境省の方々、御検討をお願いいたします。
 ほかはどうでしょうか。
 菅井先生、どうぞ。
○菅井構成員 渡邉先生、今の環境中の薬剤耐性菌のAの4、これは、環境省ではなくて金森先生のほうなので、今、浅井先生が言ったのに同意いたします。
 私は、先ほど伏見先生が言われていましたように、サマリー版で前回は本当にかなりラッシュしてつくっていただいたものなので、結構大変だったと思うのですけれども、前文の辺り、あるいはそこら辺に、全体的なワンヘルスについての考え方という文章を、やはりこっちにもあったほうがいいのではないかと思いました。その点、伏見先生の御意見に賛同したいと思います。
 以上です。
○渡邉座長 ありがとうございます。
 金森先生、今の皆さんのコメントをお聞きになっていかがでしょうか。
○金森参考人 貴重な御意見をありがとうございました。
 まず、全体としては環境の部分を何かサマリー版に載せていくという方向性でよろしいですか。
○渡邉座長 ちょっとよく聞こえなかったのですけれども。
○金森参考人 ごめんなさい。何か一般に分かりやすいメッセージというところが、なかなか昨年度、環境省の研究費を担当している先生方とも相談して、なかなか一般向けメッセージが難しいというところで、断念したということがございます。
 今年度、一応、データはあるのですけれども、それを踏まえて、今回こういう形でサマリー版のほうにも環境のセクションを載せたほうがよろしいということで、いいですかね。それを確認したかったのです。
○渡邉座長 皆さん、どうでしょうか。環境のところをサマリー版に加えたほうがいいかどうかということですけれども、これは、やはりぜひ加えていただいたほうがいいかなと思うので、ただ、情報と説明の仕方を検討いただければいいのかなという気がいたしますけれども、いかがでしょうか。
 藤本先生、どうぞ。
○藤本構成員 もちろん入れていただいたほうがいいと思います。
 それで、Aの4-1については、データのグラフというか、図を出しているだけで、サマリーも何も書いていないのですね。ですので、結果は図のとおりというのが、まずいのと同じで、当然これにサマリーをつけるということで、大分これの理解も変わってくると思いますので、今年は大きな改変が大変ということであれば、そういったことから考えていただければと思います。
○渡邉座長 ありがとうございます。
 よろしいでしょうか、金森先生。
○金森参考人 先ほど菅井先生からあったのですけれども、ワンヘルスという観点からということは、いわゆる三輪車プロジェクトのところで、耐性大腸菌を指標にして、そういうところは結構分かりやすいかなと思いました。
 下水処理場という関係でも、なぜか最初のくだりというか、ヒト、動物、環境で下水処理場というようなところから入って、なぜ、下水処理場をターゲットにしたかと、今までモニタリングをやっている意義であったりとか、そういったことの少し関係性を書いた上で、一部統計のデータについては、あまり細かいAMRの種類というよりも、全体のトータルなデータぐらいは載せて、説明をつけて、詳細については、本体のほうを参照してくださいと、そういう形がいいかなと思ったのですけれども、いかがでしょうか。
○渡邉座長 それでよろしいのではないかなと思うのです。目的がちゃんと分かれば、詳細なデータは、本文のほうを見ていただくと、よろしいですか、それで、菅井先生とか、藤本先生。
 では、そのような形でお願いいたします。
 ほかにサマリー版に関して、先ほどサマリー版の在り方、今後、対象者をもう少し広げた場合の書き方等に関しては、ぜひ、AMR、特に臨床の先生方に、これがどのようにうまく利用されて、そして、患者さん等との認識に、それがよい影響を及ぼすかということも、対策として見た場合には非常に重要なポイントだと思いますので、松永先生、御足労ですけれどもぜひ、中心になって、その在り方に関して、検討していただければと思いますけれども、よろしいでしょうか。
○松永構成員 はい、もちろんです。ここにいらっしゃる全先生方の御協力をいただきまして、進めていきたいと思っています。ぜひよろしくお願いします。
○渡邉座長 よろしくお願いいたします。
 では、全体を通して何かコメント、特にサマリーというか、最初のところの概要ですかね、そこについて十分にディスカッションできる時間がないので申し訳なかったですけれども、特に8ページ目、9、10、11ページ目ですか、ここは最初の頃、藤本先生から、こういうのを加えたほうがいいとか、いろいろ御指摘があったのですけれども、それ以外に何か追加点とか、変更点が特にありましたら御指摘をお願いいたします。
 もしないようでしたら、気がつかれた点を、後ほど事務局のほうにメールで送っていただければと思います。かつ、今回の報告書等に対して「てにをは」等も含めた、または、こうだと少し言い過ぎではないかとか、このように書き換えたほうがいいのではないかという御意見がありましたら、それもメールで事務局のほうに送っていただいて、そして、最終版に向けて検討していこうと思っておりますので、よろしくお願いしたいと思います。
 ほかによろしいでしょうか。
 ほかにないようでしたら、時間のほうも過ぎておりますので、事務局のほうに、藤本先生、どうぞ。
○藤本構成員 すみません、サマリー版とか全体について言えることなのですけれども、臨床の先生は、これはまた大事ですけれども、もう一方で多くの国民の方に、この耐性菌について知っていただくということは、先ほど渡邉先生からもお話がありましたが、臨床家のほうに出してくれてと頼む患者さんがいるみたいですから、やはり全体が知る、そして、それも大人だけでなくて学生さんを含めて、中高生を含めて知っていていただくための足がかりにサマリー版というのは位置づけていって、ここをきっかけに、ほかのものを調べる、あるいはこの本体を調べるということに進めるようにということを、やはりそこは失ってはいけないと思うのです。臨床の方には、ハンドブックみたいなものの中に、このサマリー版からの図などを引用して、上手にストーリーを松永先生たちにつくっていただくと。
 そういったものを本として渡す、もう一方で、松永先生たちでやっておられる、ワンヘルスのホームページが、全ての人がアクセスしやすいようにして、そこの中で、そういった非常に分かりやすいものを提供していくというようなことが、メディアを、こういうリーフレットとか本に限らず、広げていかれたらいいのではないかと思います。
○渡邉座長 重要なのコメントです。ありがとうございます。
 ほかに何かコメントがございましたら、よろしいでしょうか。
 もしないようでしたら、そのコメントも含めて事務局のほうに送っていただければと思います。
 せわしない進行で申し訳ありませんでしたけれども、限られた2時間という形で、この200ページにも及ぶ報告書を全部精査するというのは非常に難しいのですけれども、皆さんの御協力のもとで、スムーズに行うことができました。ありがとうございます。
 では、事務局のほう、お願いいたします。
○中村感染症対策課長補佐 ありがとうございます。事務局です。
 本日いただいた御意見を踏まえ、事務局で、引き続き作業を進めてまいります。引き続き先生方に御協力をお願いいたします。
 本日は、長時間にわたり御議論いただき、誠にありがとうございました。
 以上をもちまして、検討会を終了とさせていただきます。ありがとうございました。
○渡邉座長 ありがとうございました。