2025年12月17日 中央社会保険医療協議会 総会 第636回議事録

日時

令和7年12月17日(水)10:30~

場所

厚生労働省講堂(低層棟2階)

出席者

構成員等
  • 小塩隆士会長
  • 飯塚敏晃委員
  • 笠木映里委員
  • 永瀬伸子委員
  • 本田文子委員
  • 城山英明委員
  • 鳥潟美夏子委員
  • 松本真人委員
  • 永井幸子委員
  • 高町晃司委員
  • 奥田好秀委員
  • 鈴木順三委員
  • 伊藤徳宇委員
  • 茂松茂人委員
  • 江澤和彦委員
  • 黒瀨巌委員
  • 小阪真二委員
  • 太田圭洋委員
  • 大杉和司委員
  • 森昌平委員
  • 木澤晃代専門委員
  • 上田克彦専門委員
  • 小松知子委員
事務局
  • 間保険局長
  • 林医療課長
  • 梅木医療技術評価推進室長
  • 吉田保険医療企画調査室長
  • 和田歯科医療管理官
  • 清原薬剤管理官 他

議題

  • 医療機器の保険適用について
  • 先進医療会議からの報告について
  • 最適使用推進ガイドラインについて(報告)
  • 公知申請とされた適応外薬の保険適用について
  • DPC/PDPSにおける令和6年 10 月から令和7年9月までの間の豪雨及び暴風雨による災害を踏まえた対応について
  • 個別事項について(その16)長期収載品の選定療養➁

議事

○小塩会長
おはようございます。それでは、ただいまより、第636回「中央社会保険医療協議会 総会」を開催いたします。
本日も対面を基本としつつ、オンラインも組み合わせての開催としております。
また、会議の公開につきましては、ユーチューブによるライブ配信で行うこととしております。
まず、委員の出席状況について御報告いたします。
本日は、田島専門委員が御欠席です。
それでは、カメラの頭撮りはこの辺りということでお願いいたします。
(カメラ退室)
○小塩会長
それでは、議事に入らせていただきます。
最初に「医療機器の保険適用について」を議題といたします。
本日は、保険医療材料等専門組織の渡邉委員長にお越しいただいております。
渡邉委員長より御説明をお願いいたします。
○渡邉委員長
それでは、御説明いたします。中医協総-1の資料を御覧ください。
今回の医療機器の保険適用は、C1が4製品と、C2が3製品でございます。
2ページ目を御覧ください。
販売名は「Osiaシステム」です。本品の主な使用目的は記載のとおりです。価格につきましては、類似機能区分比較方式で評価しました。また、OSI200インプラントの補正加算等につきまして、加算の定量化に関する研究班報告に基づいたポイント(試行案)の欄に記載しております内容が適当と保材専として判断いたしました。
この結果、最終的な価格を、インプラント74万4000円、サウンドプロセッサ32万5000円といたしました。外国平均価格との比はそれぞれ、0.60、0.62です。
製品概要は、資料の6ページを御覧ください。
次に、7ページ目を御覧ください。
販売名は「Sphere-9 カテーテル」です。本品の主な使用目的は記載のとおりです。価格につきましては、類似機能区分比較方式で評価しました。また、補正加算等につきまして、経済性加算の計算方法の欄に記載しております内容が適当と保材専として判断いたしました。
この結果、最終的な価格を88万3000円といたしました。外国平均価格との比は0.53です。
製品概要は、資料の12ページを御覧ください。
次に、13ページ目を御覧ください。
販売名は「カンシャス」です。本品の主な使用目的は記載のとおりです。価格につきましては、類似機能区分比較方式で評価しました。また、補正加算等につきまして、加算の定量化に関する研究班報告に基づいたポイント(試行案)の欄に記載しております内容が適当と保材専として判断いたしました。
この結果、最終的な価格を19万2000円といたしました。外国における販売実績がないことから、外国平均価格との比はありません。
製品概要は、資料の17ページを御覧ください。
次に、18ページ目を御覧ください。
販売名は「冷凍手術器 Visual-ICE」です。本品の主な使用目的は記載のとおりです。価格につきましては、本品は特定保険医療材料としては設定せず、新規技術料にて評価することが適当と保材専として判断いたしました。このため、外国平均価格との比はありません。
製品概要は、資料の21ページ目を御覧ください。
次に、22ページを御覧ください。
販売名は「C2 CryoBalloon システム」です。本品の主な使用目的は記載のとおりです。価格につきましては、バルーンカテーテルを類似機能区分比較方式、カートリッジを原価計算方式で評価しました。
この結果、最終的な価格を38万9000円といたしました。外国平均価格との比は1.25です。
製品概要は、資料の25ページを御覧ください。
私から御説明いたします内容は以上です。
○小塩会長
ありがとうございました。
それでは、ただいまの説明につきまして、御質問等はございますでしょうか。
よろしいでしょうか。
特に御質問等ないようですので、本件につきましては、中医協として承認するということでよろしいでしょうか。
(異議なしの意思表示あり)
○小塩会長
ありがとうございます。
それでは、説明のあった件につきましては、中医協として承認したいと思います。
渡邉委員長、どうもありがとうございました。
○渡邉委員長
失礼いたします。
(渡邉委員長退室)
○小塩会長
続きまして「先進医療会議からの報告について」を議題といたします。
事務局より資料が提出されておりますので、説明をお願いいたします。
○梅木医療技術評価推進室長
事務局でございます。医療技術評価推進室長でございます。総-2を御覧ください。
1ページ目の資料の御説明となりますが、こちらは12月4日、先進医療会議におきまして、保険導入に係る科学的根拠等の評価が行われた際に、先進医療からの削除が適切である、または現時点で保険導入が適切ではないと判断された技術に係る御報告となってございます。
2段落目に移りますけれども、有効性や効率性等が十分に示されていないことから、先進医療からの削除が適切である、または現時点で保険導入が適切ではないと判断された技術はございませんでしたので御報告となります。
なお、こちらの資料の最終ページ、4ページを御覧いただきたいと思います。
こちらは、12月の先進医療会議の後の進め方のイメージでございますけれども、この保険導入に係る科学的根拠等を評価した技術につきましては、先進医療会議におきまして取りまとめた評価結果を医療技術評価分科会に報告し、同分科会において保険導入に係る検討がなされる予定でございます。
御説明は以上となります。
○小塩会長
ありがとうございました。
それでは、ただいまの説明につきまして、何か御質問等ございますでしょうか。
よろしいでしょうか。
特に御質問等ないようでしたら、本件に係る質疑はこの辺りとしたいと思います。
続きまして「最適使用推進ガイドラインについて」を議題といたします。
事務局より資料が提出されておりますので、説明をお願いいたします。
○清原薬剤管理官
薬剤管理官でございます。資料は総-3を御覧ください。こちらは「最適使用推進ガイドラインについて」でございます。表でお示ししました医薬品につきまして、今般、効能・効果の追加の一変承認等に伴い、最適使用推進ガイドラインを作成・改訂し、保険適用上の留意事項を通知いたしましたので、御報告いたします。
まず、1ページ目「テセントリク点滴静注」でございます。今回追加となりました効能・効果は、真ん中の下線部、再発または難治性の節外性NK/T細胞リンパ腫・鼻型でございます。また、二重下線部は、既に承認されている効能・効果において用法・用量の追加となったものでございます。
2ページ目にお進みください。「イミフィンジ点滴静注」でございます。今回追加となりました効能・効果は、下線部の非小細胞肺がんにおける術前・術後補助療法及び膀胱がんにおける術前・術後補助療法でございます。
同じページの最後、3品目の「リブタヨ点滴静注」でございます。こちらは、今回の追加となった効能・効果は、下線部の切除不能な進行・再発の非小細胞肺がんでございます。
いずれにつきましても、一変承認日と同日に最適使用推進ガイドライン及び保険適用上の留意事項の通知を発出しております。
総-3参考1~9に各品目の最適使用推進ガイドラインを、総-3参考10に保険適用上の留意事項の内容をお示ししておりますので、適宜、御参照いただければと思います。
説明は以上でございます。
○小塩会長
ありがとうございました。
ただいまの説明につきまして、御質問等ございますでしょうか。
特に御質問等ないようですので、本件に係る質疑はこの辺りとしたいと思います。
続きまして「公知申請とされた適応外薬の保険適用について」を議題といたします。
事務局より資料が提出されておりますので、説明をお願いいたします。
○清原薬剤管理官
薬剤管理官でございます。資料は総-4を御覧いただければと思います。
有効性・安全性が公知であると確認されました適応外薬につきましては、保険適用を迅速に行う観点から、薬事審議会の事前評価が終了した段階で、薬事承認を待たず保険適用することとしております。
2.に記載しておりますが、10月29日の薬事審議会医薬品第二部会において、表に記載の医薬品マブキャンパス点滴静注の適応の追加について、事前評価が終了し、公知申請して差し支えないと判断されておりますので、同日付で保険適用としております。
説明は以上でございます。
○小塩会長
ありがとうございました。
ただいまの説明につきまして、御質問等ございますでしょうか。
よろしいでしょうか。
特に御質問等ないようですので、本件に係る質疑はこの辺りとしたいと思います。
続きまして「DPC/PDPSにおける令和6年10月から令和7年9月までの間の豪雨及び暴風雨による災害を踏まえた対応について」を議題といたします。
事務局より資料が提出されておりますので、説明をお願いいたします。
○林医療課長
医療課長です。総-5「DPC/PDPSにおける令和6年10月から令和7年9月までの間の豪雨及び暴風雨による災害を踏まえた対応について」を御覧ください。
DPCの制度におきましては、医療機関別係数を毎年度改定してございます。令和8年度における医療機関別係数の改定につきましても、例年どおり、令和6年10月から令和7年9月までの12か月分の診療実績データを使用して、令和8年6月1日に行う予定としてございます。
この期間に、豪雨及び暴風雨による災害が複数発生しており、医療機関の被災も報告されているところでございます。過去の医療機関別係数の改定等においては、被災した病院等について一定の配慮を行ってきております。1年ほど前にもお諮りをさせていただきましたけれども、令和7年度の係数の改定においては、令和6年能登半島地震をはじめとする複数の災害に被災した地域に所在する病院について一定の配慮を行ったところでございます。
「2.対応方針(案)」でございます。機能評価係数Ⅱの診療実績に基づく指数につきまして、過去の事例も踏まえ、この災害に被災した地域に所在する病院においては、通常と同様の取扱いとした場合と、以下に定める対象期間の診療実績データを、それ以外の月の診療実績データの平均値に置き換えて算出した場合の両方で算出した値を比較して、より高い値、すなわち、医療機関にとってより有利な値に基づいて算出することとしてはどうかと考えてございます。
該当する災害については表に列挙するとおりでございます。対象期間は1か月間ということで今回は考えてございます。
2ページのほうには、対象となる市区町村についても併せて記載させていただいております。
資料の御説明は以上です。
○小塩会長
ありがとうございました。
それでは、ただいまの説明につきまして、御質問等ございますでしょうか。
よろしいでしょうか。
特に御質問等ないようですので、本件につきましては、中医協として承認するということでよろしいでしょうか。
(異議なしの意思表示あり)
○小塩会長
ありがとうございます。
それでは、説明のあった件につきましては、中医協として承認したいと思います。
続きまして「個別事項について(その16)長期収載品の選定療養②」を議題といたします。
事務局より資料が提出されておりますので、説明をお願いいたします。
○吉田保険医療企画調査室長
保険医療企画調査室長でございます。長期収載品の選定療養②ということでございまして、前回、11月14日に御議論いただきました長期収載品の選定療養①の引き続きの御議論ということでお願いしたいと思っております。資料は総-6に基づきまして説明させていただきます。
3ページのほうは、前回いただいた主な御意見を事務局のほうでまとめさせていただいております。様々な御意見をいただいておりまして、これも踏まえまして、今回、資料を御用意しております。
4ページ以降、施行後の状況でございます。
5ページを御覧いただきますと、前回、11月14日のほうにもお示しした資料でございまして、令和6年10月を境に数量が、後発医薬品の割合が増えているということでございまして、この制度の導入後も一定の影響があったと考えられるというところでございます。
6ページのほうを御覧いただきますと、これは前回もお示ししたものでございますけれども、医療用医薬品の限定出荷・供給停止の状況で、若干、改善傾向にあるものの、そういったものが引き続き見られる状況にあるということでございます。
7ページにつきましては、令和6年11月の約7100万件のレセプトのうち約368万件、全体の4.9%がこの選定療養の対象となったということでございまして、こちらを右側のほうで特別の料金として実際に幾ら支払っていただいたかということにつきまして、分布を見てみたということでございます。1,000円未満が90.0%、全体で3,000円未満が99.8%ということであった一方で、1万円以上の方も322件あったということでございます。
8ページが今回初めてお示しする資料でございまして、この価格差4分の1の分布というものを実際に見てみるとどうなるかということでございます。現在、選定療養の対象となっている医薬品というものは1,006品目ということでありまして、1剤当たりの価格差4分の1の分布というものは御覧のとおりになっております。100円未満が908品目、300円未満で966品目(96.0%)という形になっているということでございます。1,000円以上のものが13品目ありますけれども、いずれも注射剤となっております。うち1品目は在宅自己注射指導管理料の対象薬剤となっておりますけれども、それ以外はいわゆる病院で使われる、外来といいますか、薬剤給付、処方として使われるものではないということをお示ししてございます。
9ページ、今、薬価専門部会のほうで御議論いただいておりますけれども、長期収載品の薬価のさらなる適正化ということで御議論いただいているということで、長期収載品、差額の上のほう、長期収載品のほうについてはこういった御議論がされているということでございます。
11ページでございますけれども、先ほど322件というものがありました。そのうち、調剤レセプトが321件ということでありまして、こちらの321件について分析してみたものでございます。幾つか外れ値、あまりにも投薬量が多くて、プロット上、掲載できないというものを外した中での分析でございますけれども、左側のところでありますけれども、価格差4分の1の価格帯というものはどうなっているかということでございまして、平均値が136.2円ということでございます。
右側のグラフになりますけれども、箱ひげ図ですけれども「投薬総量」と書いてございます。今、吹き出しが2つほどありますけれども、例えば真ん中のほうのもので御説明しますと、内服薬D錠1日1錠20日というところで言いますと、1錠掛ける20で投薬する、投薬量が20日で、E錠が140錠ということで計算していきますので、この方につきましてはD~Fの処方を受けたということで、投薬総量は300ということになる。そういった形で把握していただければと思いますけれども、そういった形でそれを見てみますと、平均値で298ということでありまして、800を超えるようなものもここにもお示ししてございますけれども、そういったものがあるということでありまして、この1万円以上というところの中をひもときますと、価格差というよりも投薬総量が非常に多い。長期処方であったりとか、長期処方にさらに、剤数といいますか、処方される薬の種類が多いといったことが考えられるというところをお示ししてございます。
12ページ、患者調査の結果でございまして、この長期収載品の処方を希望した理由というものをお尋ねしております。郵送調査とインターネット調査で若干、傾向が違うわけでございますけれども、郵送調査のほうでは「使い慣れた薬を使いたいから」ということが最も多く、インターネット調査では「ジェネリック医薬品の使用に不安があるから」といった方が最も多かったということでございます。
14ページでございます。さらなる活用に向けた見直し案について、まず、こちらのほうで作成したものでございますけれども、現行の4分の1、左から2つ目のバーでございますけれども、後発医薬品の処方を受けた場合というものは一番左のバーになります。保険給付が700円、一部負担金は300円ということになりますけれども、4分の1、現行の仕組みですと、保険給付のほうは1,225円、一方で患者さんに御負担いただく金額が775円という形になっているということでございます。
こちらは、これを4分の1から例えば2分の1、4分の3、1分の1としてはどうかということで御提案をしているということでございますけれども、例えば2分の1としたような場合、それから、4分の3としたような場合ということであっても、保険給付のほうは現行の後発医薬品を選択いただくような方に比べては保険給付の額が高くなっているということが見てとれるということでございます。
最後、15ページ、見直し案ということでございまして、こちらは考え方のほうをまとめてございます。
見直し案、一番下のほうの箱になりますけれども、長期収載品を使用する医療上の必要がある場合や、後発医薬品の在庫状況等を踏まえ、後発医薬品を提供することが困難な場合については、引き続き、選定療養の対象外とすることを前提に、患者さんの負担水準については、長期収載品と後発医薬品の価格差の2分の1以上とする方向で検討してはどうかということを論点として書かれております。
ちなみに、この価格差については、保険給付の額にも反映されますので、具体的な割合というものは、予算編成過程を経た上で最終的に取りまとめをしていただくということを想定しております。
事務局からの説明は以上でございます。
○小塩会長
ありがとうございました。
それでは、ただいまの説明につきまして、御質問等ございましたらお願いいたします。
最初に、江澤委員、お願いいたします。
○江澤委員
それでは、15ページの論点について申し上げます。
まず、論点にお示しいただきましたとおり、医療上の必要がある場合や、後発医薬品を提供することが困難な場合については、引き続き、選定療養の対象外とすることは大前提であることは申し上げたいと思います。
その上で、患者さんの負担水準については、8ページに示されていますように、現在の取扱いである価格差の4分の1を負担いただく場合、追加的な負担としては1剤当たり100円未満である品目が9割程度であること。
11ページでは、特別の料金が1万円を超えているレセプトにおいても、高額となる要因は、薬価というよりも、長期処方による投与量であることなどが示されておりますことから、今回、価格差の4分の1を2分の1あるいは2分の1以上に引き上げる提案がなされたものと理解しております。
しかしながら、引き上げるのであれば、比較的単価の高い薬剤を使用されている可能性がある小児や、希少疾患・難病等の患者さん、あるいは在宅自己注射を実施している患者さんなどへの配慮をどうするのかといった問題もあると考えております。
ここで事務局への質問になりますが、8ページの長期収載品と後発医薬品の価格差の4分の1の分布を示した資料におきまして、価格差の4分の1が500円以上600円未満、それ以上の品目が計28品目あるかと思いますが、これらについては具体的にどのような品目であるのか、教えていただければと思います。
私からは以上でございます。
○小塩会長
ありがとうございました。
ただいま、江澤委員から8ページの図の中の28品目はどういうものかという御質問をいただきましたけれども、事務局、いかがでしょうか。
○吉田保険医療企画調査室長
事務局でございます。
まず、すみません。1,000円以上のところについての13品目、先ほど簡単に御説明しましたが、その中で、この在宅自己注射指導管理料の対象薬剤になっているものは、具体的にはリュープロレリン酢酸塩というものでございます。500円以上の薬剤につきましては、すみません。今、手元にデータがございませんので、改めて、それをまとめたものをお示しさせていただきたいと思います。申し訳ございません。
○小塩会長
江澤委員、よろしいですか。
○江澤委員
ありがとうございます。
価格差の4分の1が500円を超えるということは、仮に今回、2分の1に引き上げるとすれば、1剤当たり1,000円を超えて、大きな負担となりますので、そういった患者さんが本当に苦慮する、お困りになることはないのかどうか、しっかりと、慎重に踏まえた上で取り組んでいただければと思っております。
特に、12ページのアンケート調査を見ますと、これは郵送もインターネットも、どちらの調査も「ジェネリック医薬品の使用に不安があるから」と、次の項目の「先発医薬品(ジェネリック医薬品がある先発医薬品)のほうが効果があると思うから」と合わせますと、どちらも半数近くに回答が占めております。したがいまして、この2つの項目というものは、患者さんの思いはかなり共通項だと思っておりますので、かなりそういった思いもありながら負担されている方もいらっしゃることは十分踏まえた上で、またいろいろ御検討いただければと思います。
以上でございます。
○小塩会長
ありがとうございました。
続きまして、あとはよろしいですか。
大杉委員、お願いいたします。
○大杉委員
ありがとうございます。15ページの見直し案について発言させていただきます。
後発医薬品を提供することが困難な場合については、引き続き、選定療養の対象外とすることを前提に、価格差を2分の1以上とする方向性は、ある程度、理解いたしますが、ここ数年、歯科領域でよく使用されている数種類の後発医薬品でさえ欠品状態が持続しており、現場には負荷がかかっております。これまでも発言してきましたとおり、後発医薬品の安定供給が大前提ですので、それらも踏まえて推進をお願いいたしたいと思います。
また、先日、中医協で報告された診療報酬改定の結果検証においても長期収載品の選定療養に関する内容を聞いておりますが、診療所の歯科医師の回答として、長期収載品の選定療養の制度そのものが分かりにくいといった意見も多く、かつ制度導入後1年以上が経過したとはいえ、まだ理解していない患者さんも見えますので、窓口において、できるだけ負荷がかからないよう、もう少し丁寧な周知も必要と考えますので、よろしくお願いいたします。
以上でございます。
○小塩会長
ありがとうございました。
続きまして、森委員、お願いいたします。
○森委員
ありがとうございます。15ページ目の見直し案についてです。
まず、5ページ目に薬局での後発医薬品割合(数量ベース)の推移がありますが、長期収載品の選定療養の導入や、それに伴う医療現場の尽力により、後発医薬品の使用促進の観点から、一定の効果があったものと考えます。今後もさらなる後発医薬品の使用を促進していくことは重要ですが、患者負担の増加による患者さんへの影響、後発医薬品の使用の増加などに伴う供給への影響、そして、それらを受け止める医療現場に大きな影響があります。長期収載品の選定療養が導入されてからまだ約1年ということも踏まえ、患者負担、医薬品の供給状況、医療現場への影響を含めて、慎重に検討する必要があると考えます。
また、今回の見直しの有無にかかわらず厚生労働省や保険者におかれましては、引き続き、医療現場と協力して、後発医薬品の使用促進に向けた取組が進められるよう、御対応のほうをよろしくお願い申し上げます。
私からは以上です。
○小塩会長
ありがとうございました。
それでは、続きまして、松本委員、お願いいたします。
○松本委員
ありがとうございます。本日は方向性を決めるところまでということでございますので、事務局案に異論はございませんが、その上で3点コメントいたします。
まず、8ページに示されております、現在、4分の1負担の金額の分布を見てみますと、ほとんどが1剤当たり50円未満ですので、このケースで仮に差額を全て負担した場合でもほぼ200円未満に収まるということになります。ただ一方で、やはりお薬をたくさん飲まれている方はそれなりの負担になると思いますが、この選定療養の仕組みそのものは後発品に切り替えるインセンティブを働かせることが主たる目的ですので、患者さんに負担を感じてもらうこともある意味では重要な要素ではないかと考えております。また、9ページに示されているとおり、今後はG1ルールを強化し、これまで以上に長期収載品と後発品の価格差を小さくしていく方向性も固まってきておりますので、後発医薬品を使用するインセンティブをより利かせるためには、やはりこうした特別料金の基準を引き上げるべきだと思います。
次に、12ページの調査結果を見てみますと、特別料金を払ってまで長期収載品を使う理由として、患者調査では「使い慣れた薬を使いたいから」という回答が最も多いですが、その次には、「後発品の使用に不安がある」といった回答や、「先発品のほうが効果があると思う」という回答も一定数見られます。こうした方々に後発品を使用していただくためには、メーカーにも協力いただきながら、引き続き、後発品への信頼感を高める取組を進めることも必要だと考えます。
最後に、差額の具体的な割合については、予算編成過程を経た上で取りまとめるということでございますので、異論はございませんが、今後の議論では、医療上の必要性によって特別料金の対象にならなかったケースについても具体的な内容を示していただきたいと思いますので、事務局には準備をお願いしたいと思います。
私からは以上でございます。
○小塩会長
ありがとうございました。
続きまして、鳥潟委員、お願いいたします。
○鳥潟委員
長期収載品の選定療養制度の対象は、後発品処方が可能なケースにおいて本人の希望で先発品を使用する場合であることから、後発品が処方される方との保険給付の公平性の観点からも、後発品と先発品の価格差の全額を特別の料金とする方向で見直しを図るべきと考えます。
少なくとも、価格差のなるべく高い割合とする見直しを今般行うべきと考えております。もともと、価格差4分の1の方の多くが50円未満であることに加え、現在、薬価制度改革で検討されている長期収載品の薬価の適正化を踏まえると、患者負担割合を引き上げたとしても、患者負担への影響も一定緩和されると認識しております。
以上です。
○小塩会長
ありがとうございました。
続きまして、永井委員、お願いいたします。
○永井委員
ありがとうございます。既に出されている意見と重なることをお許しいただきたいと思います。
まず、資料11ページ、特別料金が1万円を超えているレセプトの分析をお示しいただきましてありがとうございます。価格差ではなく、投薬総量が関係しているということで、複数の医薬品を長期的に服用している患者が該当するのだと受け止めております。
次の12ページを見ますと、これも触れられておりましたが、患者調査から先発医薬品を希望するのは、使い慣れた薬を使いたい、ジェネリック医薬品に不安があるという理由が最も多いということです。患者の負担を引き上げる場合は、患者への影響を踏まえるとともに、患者に対して、この制度だけでなく、ジェネリック医薬品について丁寧な説明・周知するなどの対応も必要と考えます。
また、後発医薬品の安定供給に支障が出ることがないよう、国としてしっかり取り組んでいただければと考えております。
以上です。
○小塩会長
ありがとうございました。
続きまして、オンラインで、奥田委員、お手が挙がっています。よろしくお願いします。
○奥田委員
ありがとうございます。
資料の3ページの意見にもあるとおり、革新的な医薬品のイノベーションへの適切な評価を推進しつつ、将来の医療保険制度の持続可能性を確保する観点から、やはり長期収載品をはじめとした、医薬品の保険給付の在り方を適正に見直すことが不可欠と考えております。
したがって、既に1号側の委員からいろいろと意見が出ておりますけれども、特に先ほどの松本委員からあった意見に賛同いたします。
私からは以上です。
○小塩会長
ありがとうございました。
ほかはよろしいでしょうか。
飯塚委員、お願いいたします。
○飯塚委員
ありがとうございます。
12ページの資料にありますように、この選定療養が始まりましたけれども、選定療養を選択されて先発品を使われる患者さんがいらっしゃいます。やはりどういった薬でこういった選定療養が選択されるのかという分析が必要かと思います。例えば薬効分類であったり、あるいは年齢階層であったり、何か特徴があるのであればそういうことが知りたい。また、従来から外用薬ですとか、あるいはがんの薬においてはなかなか後発薬が使われないという議論がありますけれども、そういったことがここにあるのかどうなのか。今後、どう後発薬を推進していくかに対してのいろいろな示唆が得られると思いますので、よろしくお願いしたいと思います。
2点目は、同様の趣旨で、医療上の必要性のあるもの、それから、薬局で在庫のないということで選定療養とされていないというものが除外されたものがあると思いますが、それは一体、どんな薬であったのかということについても整理いただければと思います。こういった話はレセプトのデータを使えばできることになっていると思いますので、そういう検討もお願いしたいと思います。
以上です。
○小塩会長
ありがとうございました。
ほかに追加的な御意見、御質問ございますでしょうか。よろしいでしょうか。
ほかには特に御意見等ないようですので、本件に係る質疑はこの辺りとします。
今後、事務局におかれましては、本日いただいた御意見も踏まえて対応していただくようにお願いいたします。
本日の議題は以上です。
次回の日程につきましては、追って事務局より御連絡いたします。
それでは、本日の総会は、これにて閉会といたします。
どうもありがとうございました。今日は短時間でおしまいでございます。