薬事審議会血液事業部会令和7年度第2回献血推進調査会議事録
日時
令和7年11月10日(月)18:00~20:00
開催形式
Web併用
出席者
出席委員(12名):五十音順、敬称略 ◎座長 ○座長代理
- 石田 明○
- 大久保 英彦
- 喜多村 祐里
- 後藤 智己
- 佐々木 司◎
- 曽根 至道
- 館林 牧子
- 服部 篤美
- 人見 嘉哲
- 松本 剛史
- 宮川 政昭
- 渡部 るみ子
参考人:敬称略
- 東城 加居:(栃木県保健福祉部医薬・生活衛生課 温泉・薬物対策担当 課長補佐)
- 塩田 信行:(明治安田生命保険相互会社 ブランド戦略部 執行役員 ブランド戦略部長)
日本赤十字社:敬称略
- 早坂 勤(日本赤十字社血液事業本部 経営企画部次長)
- 中村 篤典(日本赤十字社血液事業本部 経営企画部献血推進課長)
事務局:
- 岩崎 容子(血液対策課長)
- 金子 健太郎(血液対策課長補佐)
議題
1. 令和8年度の献血の推進に関する計画について(案)
2. 自治体・企業における献血推進活動
3. その他
2. 自治体・企業における献血推進活動
3. その他
配布資料
資料ページをご参照ください。
議事
- 議事内容
○金子血液対策課長補佐 定刻より少し早い時間ですけれども、ただいまより「薬事審議会血液事業部会令和7年度第2回献血推進調査会」を、Web併用の形式で開催いたします。本日の会議は公開で行いますが、カメラ撮りは議事に入るまでとさせていただきます。マスコミ関係者の方々におかれましては、御理解と御協力をお願いします。
本日はお忙しい中、御参集いただきまして誠にありがとうございます。この度、御参加いただく方の利便性等の観点からWeb併用での審議とさせていただきます。本日の会議における委員の出席については、委員12名全員に出席いただいていることを報告いたします。
また、本日は日本赤十字社血液事業本部より早坂経営企画部次長、中村経営企画部献血推進課長に御出席いただいております。議題2に関して、栃木県保健福祉部医薬・生活衛生課 温泉・薬物対策担当の東城様、明治安田生命保険相互会社 執行役員ブランド戦略部長の塩田様にも御参加いただいております。よろしくお願いいたします。
次に、全ての委員の皆様より、薬事審議会規程第11条に適合している旨を御申告いただいておりますので、報告させていただきます。委員の皆様には会議開催の都度、書面を御提出いただいており、御負担をおかけしておりますが、引き続き御理解、御協力を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。
議事に入る前に、会場にお越しいただいている委員の皆様におかれましては、本日の資料の確認をお願いいたします。お手元のタブレット上に、01の議事次第から10の机上配布の中学生向けのテキストまでのPDFファイルが表示されているかの御確認をお願いします。ファイルが表示されていない場合や不足がある場合には、お近くの職員にお声掛けをお願いします。よろしいでしょうか。間もなく議事に入りますので、カメラの頭撮りはここまででお願いいたします。それでは、以降の進行を佐々木座長にお願いいたします。
○佐々木座長 それでは、事務局から審議の進行方法について御説明をお願いいたします。
○金子血液対策課長補佐 本日はWeb併用での審議のため、対面での進行と一部異なる部分がありますので、審議の進行方法について御説明させていただきます。審議中に御意見、御質問をされたい委員においては、座長から指名されましたら、卓上のマイクをオンにして御発言をお願いいたします。オンラインで御参加いただいている委員におかれましては、「挙手」ボタンを押していただき、座長から順に発言者を御指名いただきますので、マイクをオンにして御発言をお願いします。御発言が終わりましたらマイクをミュートにしていただきますようお願いいたします。
○佐々木座長 ただいまの説明について、御質問等はありますか。よろしいでしょうか。ありがとうございます。それでは、議事に入ります。
初めに議題1「令和8年度の献血の推進に関する計画について(案)」から始めたいと思います。資料について、事務局から御説明をお願いします。
○金子血液対策課長補佐 それでは、事務局より、議題1「令和8年度の献血の推進に関する計画を定める件(案)」の説明をさせていただきます。まず、資料1-1を御覧ください。「令和8年度の献血の推進に関する計画を定める件(案)について(概要)」です。まず1.制定の趣旨についてです。血液法第10条第1項の規定に基づき、厚生労働大臣は、毎年度、翌年度の献血の推進に関する計画、いわゆる「献血推進計画」を定めることとされております。今回は、令和8年度の献血推進計画を定めるものです。
次に、2.告示案の概要です。血液法第10条第2項の規定に基づき、献血推進計画において、次に掲げる事項について定めることとされております。第1として、当該年度に献血により確保すべき血液の目標量です。こちらについては現在調整中で、まだ数字は確定しておりません。第2として、献血に関する普及啓発その他の当該目標量を確保するために必要な措置に関する事項で、第3として、その他献血の推進に関する重要事項です。これらの事項について、今回の調査会で御議論いただきたいと考えております。
2つ目の○です。上記の事項については、令和6年度までの献血の実施状況とその評価等を踏まえ、令和8年度の献血推進計画を定めることとしています。令和6年度までの実施状況と評価については、現状では必要な献血者数を確保できていますが、人口構造の変化を踏まえ、将来にわたって安定的に献血者を確保していく必要がありますので、引き続き若年層を中心とした普及啓発に取り組む必要があると考えております。また、令和7年度計画からの主な変更点としては、第2の事項に関して、これまでの厚生労働科学研究により、「初回献血の年度にもう1回献血を実施すると献血継続率が高い」ということが明らかになっているため、本研究結果を踏まえた取組を検討することについて記載いたしました。なお、これらの記載ぶりの方向性については、第1回の献血推進調査会でも説明させていただきました。
4.施行期日等です。告示日は令和8年2月下旬を予定しており、適用は来年度の4月1日からです。2ページからは参考として、血液法の関係条文を添付しております。
続いて、資料1-2を御覧ください。こちらは、令和8年度の献血の推進に関する計画の案です。4ページからが計画全体の案ですが、11ページ以降は令和7年度の計画との新旧対照表となりますので、11ページから説明させていただきます。
11ページの左側が、令和8年度の献血推進計画(案)、右側が令和7年度の献血推進計画となっております。変更箇所は、基本的に時点の修正や、骨太の方針などに合わせて記載を整備したという内容になっております。第1「令和8年度に献血により確保すべき血液の目標量」の2つ目のポツが、●の表記となっております。これらの数値は現在、日本赤十字社様のほうで調整していただいており、12月上旬に開催予定の血液事業部会では、数値を入れた計画(案)について御審議いただく予定です。
12ページは、第2「献血に関する普及啓発その他の第1の目標量を確保するために必要な措置に関する事項」です。こちらについては、時点を修正するとともに、令和8年度の夏の全国大会の実施県を鳥取県に修正しております。
次の12ページから13ページにかけてですが、(ウ)「複数回献血の推進」に、「初回献血者に対して、重点的に継続的な献血への協力を呼びかけるとともに」として、厚生労働科学研究による研究結果を踏まえた取組を追記しております。イ「若年層を対象とした普及啓発」の(ア)普及啓発資材の作成ですが、来年度は中高校生向けに啓発動画の作成を予定しておりますので、そこを追記しております。また、(エ)「学校等における献血の普及啓発」のところですが、こちらは今年6月の骨太の方針に記載された表現ぶりと合わせることにしました。その下の(2)採血所の環境整備等のイ「献血者の利便性の向上」の最後のところです。献血Web会員サービス「ラブラッド」等のICTを活用したWeb予約の推進等に積極的に取り組むとし、具体的なツールを記載しております。
次の第3の1の(3)「採血基準の在り方の検討」には、献血の推進、血液の有効利用に加えて血液製剤の安全性について、見直しを検討する際の観点として追記しております。令和7年度計画からの主な変更点は以上です。
続いて資料1-3を御覧ください。令和8年度の献血の推進に関する計画(案)に対する意見募集結果について、御紹介させていただきます。今回、9月16日から10月15日まで意見募集をしたところ、11件の御意見がありましたので紹介させていただきます。2ページを御覧ください。
番号1は、400mL献血の期間短縮について御意見を頂きました。右のほうの御意見に対する考え方ですけれども、令和8年度の献血推進計画(案)においても、採血基準の見直しの検討を記載しておりますので、引き続き検討してまいりますということで回答いたします。また、なお書き以降ですが、成分献血については献血の間隔を短く設定している理由を記載しております。
番号2は、2つの御意見を頂いております。1点目は、献血について税額控除の御提案です。2点目が、献血を行った際にお菓子等の代わりに鉄分補給のサプリメント等を配布するという御提案です。1点目については、血液法では有料での採血を禁止しており、御意見については、我が国の献血制度と相入れないものと考えていますと回答いたします。2点目については、日本赤十字社に提供するとともに、今後の検討の参考にさせていただくということで回答いたします。
番号3は、今回のパブリックコメントの方法に対する御意見です。計画(案)の概要ですと、血液の目標量や必要な措置の詳細等が不明でコメントが難しいという御意見で、同趣旨の御意見が、もう1件ありました。こちらについては、来年度以降の計画(案)の概要に、より詳しい内容を盛り込むなど、意見募集に当たっての運用や資料作成を工夫していきたいと考えております。
次のページの番号4は、4点の御意見を頂いております。1点目は、献血量の目標にノルマを課しており、全血の400mLへの変更を強要しているのではないかという御意見です。2点目は記念品の交換について、3点目は2回目の献血につなげるためのサポートについて、4点目は献血の結果を特定健診と同様に医療機関が見られるようにしたらどうかという御提案です。右のほうの考え方ですけれども、1点目については、血液法の基本方針にも記載しているように、献血についてはノルマ等を課すものではなく強要することはありませんが、医療機関からの需要により、採血区分の変更への協力依頼をさせていただくことがあるということを回答いたします。2点目から4点目については、日本赤十字社に提供するとともに、今後の検討の参考とさせていただきます。
番号5は、週末の献血予約の取りにくさや、受付終了時間前に予約なしの方は受付終了としている献血ルームがあることに対する御意見です。もちろん予約なしでも献血は受け付けますけれども、献血会場の混雑回避や待ち時間解消のために予約を推進しております。また、医療需要に過不足なく献血を確保して無駄にならないよう、予約を頂いた方のみで受付を終了するケースもあることを御理解ください、といった内容で回答することといたします。
番号6は毎回御意見を頂く内容ですが、血液検査結果通知サービスに尿酸値を追加すべきという御意見です。こちらに対しては、検査項目に新たに追加するには、日本赤十字社のシステムの都合上、既存の他の数値の検査を取り止めなければならないですとか、試薬やシステム改修等の追加費用が必要となるため、慎重な検討が必要という回答になります。
番号7は、脈拍や血圧が基準値から僅かに外れただけで、献血を一律に断られる事例がある。そうした場合には、再測定や問診結果を総合的に判断する仕組みの明確化について検討いただきたいとの御意見です。こちらは同種の御意見が、もう1件ありました。これに対しては、引き続きドナーの健康保護を第一に考慮しつつ、採血基準の見直しを検討していくことと、なお書きとして、最終的な献血可否の判断は、献血会場の健診医師が総合的に判定していることも記載しております。
次のページの番号8は、紙の献血カードの更新が令和8年1月で終了し、アプリの移行が進むことへの御意見です。紙の献血カードは社会に貢献してきた証しとして、希望者には従来どおり発行できるようにしたり、紙やカード形式で記録を残せる方法の復活も検討いただきたいという内容です。御意見に対しては、献血者に利便性の高いサービスが提供できるよう、「ラブラッドアプリ」の更なる利用促進のため、献血手帳と献血カードの発行・更新を終了することは御理解いただきたいということと、引き続き、長年御協力いただいた方に対しては感謝状や記念品を贈呈するといった取組を継続していくことについて回答いたします。
最後に、番号9は、成分献血用のバスの導入を検討いただきたいということと、採血に時間が掛かることが問題であれば、採血時間の短い機種の導入等も検討いただきたいとの御意見です。御意見に対しては、採血に時間が掛かることや、採血装置の設置場所確保等の課題があることから、献血バスでは全血献血のみの実施としていることと、採血時間の短い機種の導入の検討を進めていることを回答いたします。説明は以上です。
○佐々木座長 ただいまの説明について御意見、御質問があればお願いいたします。石田委員、お願いいたします。
○石田委員 石田です。御説明、ありがとうございます。令和8年度献血推進計画(案)について質問させていただきます。第2の2の献血推進のための施策の所の(ウ)は、複数回献血の推進ということで非常に重要な提案だと思いますが、具体的に複数回献血を推進する方法として、どういう内容を考えておられるかを教えていただければと思います。お願いします。
○金子血液対策課長補佐 具体的な取組は、これから日本赤十字社と相談していくことを考えておりますけれども、日本赤十字社では、何か具体的に考えられていることはありますか。
○日本赤十字社血液事業本部中村献血推進課長 複数回献血に御協力いただくという部分については、まずは献血者に献血の重要性をしっかり理解いただいたうえで、御自身が採血種別も含めて献血に何回御協力いただけるのか御理解いただく。そして、献血に協力していただくときの満足度も非常に重要かと思っておりますので、献血者に満足してお帰りいただけるようなサービスをソフト面、ハード面で整えていくことで、またお越しいただけると考えております。
また、ラブラッドについては、もともとが複数回献血を推進するシステムとして始まったものですので、そこに加入いただきサービスを享受していただくとともに、必要に応じて献血協力依頼等をさせていただいてお越しいただく、そのようなかたちで複数回献血の御協力につなげていきたいと考えております。
○石田委員 ありがとうございました。
○佐々木座長 ほかにいかがでしょうか。では松本委員、お願いいたします。
○松本委員 細かい話ですが、資料1-2の3ページです。「タブレッド」になっていますけれども、これは「タブレット」ではないですか。今調べてみたら、つづり的にも「t」なので、「タブレッド」という表記は誤記だと思いますので修正をお願いします。
○金子血液対策課長補佐 ありがとうございます。修正させていただきます。
○佐々木座長 石田委員、お願いします。
○石田委員 石田です。もう一度すみません。御説明をいただきましてありがとうございます。これは意見ですけれども、1番と9番に関連することとして、女性が献血に行っても基準に外れて献血できないという若い方、特に学生さんがいます。私は大学に勤めているのですが、学生からそういう声を結構聞くのです。女性が献血に参加しやすくなるような基準というものがあればいいなと個人的に考えています。
例えば、体重の基準や採血量もそうですが、9番の成分採血のためのバスを導入するということも、女性が参加しやすくなる1つの重要な内容かと思いますので、是非、将来的に考えていただければと思いました。以上です。
○日本赤十字社血液事業本部中村献血推進課長 御意見、ありがとうございます。実は、200mL献血や成分献血などでも御協力いただける部分はあるのですが、これまでも御議論いただいた血液事業とも関わってくる部分があります。事業効率という側面で、成分献血では多くの血液を頂ける比較的体重のある方に対して御依頼させていただくということを行ってきたところです。そういったことで、逆に対象が狭まっているというところもありますので、そのようなことも含めて検討させていただければと思います。
○佐々木座長 ほかにいかがでしょうか。お願いします。
○大久保委員 ライオンズクラブの大久保です。献血推進計画(案)の13ページのイの「若年層を対象とした普及啓発」の(ア)の真ん中の所に、新たに「動画を作成する」と入っております。具体的なイメージですとか、今の段階で考えられていることなどがあれば教えていただきたいと思います。
○金子血液対策課長補佐 具体的なイメージはこれからですけれども、例えば、実際に献血に行ってみた体験動画など、若い方に何か興味を抱いていただけるようなものを、予算を獲得して作りたいと考えております。
○大久保委員 ありがとうございました。
○佐々木座長 ほかによろしいでしょうか。どうもありがとうございます。では、「令和8年度の献血の推進に関する計画について」の案は、これでよろしいでしょうか。ありがとうございます。
それでは、事務局から提出された「令和8年度の献血の推進に関する計画について(案)」については、原案で手続を進めていただきたいと思います。事務局においては、本日の御意見を踏まえて血液事業部会の審議に向けて手続をお願いいたします。また、パブリックコメントに寄せられた意見への回答についても、本日の御意見を踏まえて対応をお願いいたします。
次に議題2の「自治体・企業における献血推進活動について」です。資料2-1について、栃木県から説明をお願いいたしますが、先に事務局より御紹介をお願いいたします。
○金子血液対策課長補佐 事務局です。当議題に関しましては、献血推進活動に取り組まれている自治体や企業の方々から御発表いただいております。栃木県では、継続した高校献血の実施等により、10代の献血率が非常に高くなっております。一方で、20代の献血率が、10代と比較して低くなっており、大学生や新社会人の献血者の増加が課題と伺っております。そういった栃木県における献血の現状や課題について、栃木県の東城様から御説明をお願いいたします。
○栃木県保健福祉部医薬・生活衛生課東城参考人 御紹介ありがとうございます。栃木県庁の医薬・生活衛生課の東城と申します。本日は発表の場、機会を頂きまして、誠にありがとうございます。着座にて失礼させていただきます。では、お配りしました資料2-1を見ていただければと思います。
栃木県における若年層献血者確保の取組について御説明させていただきます。右下のページの2ページをお願いいたします。栃木県における献血の状況につきましては、令和6年度で95,283人の方に御協力いただいておりまして、毎年度、県で策定しております献血推進計画に掲げる目標値は89,000人余りなのですが、こちらを5,000人以上、上回る結果となっております。また、献血可能人口に占める献血者の割合、献血率ですが、こちらの表で示す全体の7.7%という数字は、北海道と並んで全国1位という高位となっております。
このように栃木県が高い数値を出せている理由の1つに、若年層のうち10代の献血者数が多く、全国的にも高い水準にある高校献血の実施率が高いことが大きく影響していると考えております。つきましては、本日は高校献血の実施状況と若年層の献血者確保に向けた取組を中心に御紹介をさせていただきます。3ページをお願いいたします。
スライドに表示されているグラフのオレンジ色で示す折れ線につきましては、全国にある全ての高校のうち、出張採血により献血を実施した高校献血実施率の推移を示しているグラフです。全国では、昭和63年度の67%をピークに減少を続けておりまして、平成6年度には50%を下回り、公表されている最新データの令和5年度では、20%にまで下回っているような状況です。
一方、私ども栃木県におきましては、全国のピーク時の昭和63年度でも、既に98%を超えており、令和2~3年にかけまして新型コロナウイルスやインフルエンザなどの感染症の流行により80%台まで減少したところですけれども、令和4年度以降は、また85%を超える高い割合で推移しているような状況です。
スライドの4ページです。こちらは令和5年度の都道府県別の高校献血の実施率を示すグラフですが、栃木県は山梨県に次いで、全国2位という数値となっております。なお、県内全高校のうち、献血を実施した全国率は全国2位ですけれども、高校生全生徒数に占める献血した生徒の割合を示す献血率につきましては、9年連続で栃木県が全国1位という状況です。
スライドの5ページです。こちらのグラフは高校生の献血実施者数を示したもので、オレンジ色で示す棒グラフは全国の実施者数を示しています。全国では、平成3年度以降、60万人を下回っており、3年後の平成6年には、その半分に当たる30万人を下回り、近年ではピーク時の6分の1に当たる10万人程度で推移しているような状況です。
栃木県における高校生の献血者数の推移についても、折れ線グラフで示すとおり、全国も同様の傾向で、平成3年度以降は短期間で減少しており、近年は6,500人程度で推移し、ピーク時の4分の1程度になっているような状況です。
スライドの6ページです。令和6年度の都道府県別の高校生献血者数につきましては、公表データの令和6年度と比較しますと、栃木県では6,445人で、全国3位という結果でしたけれども、高校生1,000人当たりの割合で見ますと、139.4人で全国1位という状況でした。
スライドの7ページです。以上、御説明しましたとおり、栃木県は高校献血実施率が全国2位、高校生1,000人当たりの高校生献血者数が全国1位という、高い数値を示しております。こちらにつきましては、赤十字血液センターを中心に、長年、高校献血を継続的に実施してきたことで、受け入れる学校側が献血への協力に理解していただきやすくなっているということが大きな理由であると考えております。今後も高校献血を継続して実施しまして、高校献血実施率全国1位を目指していきたいと考えております。
こちらの表の下側を見ていただいて分かるとおり、10代につきましては、申し上げたとおり全国で高位を示しているのですけれども、10代の献血者数、献血率が高いことに比べて20代の献血率が低いということが栃木県の課題であると、私どもとしては認識しております。
スライドの8ページです。そこで、県で行っている取組についてですが、2023年8月より、宇都宮駅の東側に開設しました路面電車のライトレールトランジット、略称「LRT」と呼ばれている交通機関が開設いたしまして、こちらのLRTの停車駅には宇都宮大学があります。また、野球場やサッカーグラウンド、工業団地を通過して停留するため、企業の若手職員も多く利用されることが想定されます。このLRTを活用しまして、LRTのデジタルサイネージ広告を昨年から実施して若年層の献血増加を目的とした献血の啓発を行っているところです。
続いて、スライドの9ページです。また、大学、短大、それから専門学校の学生向けの就職企業ガイドのフリーマガジンに献血の広告を掲載して、大学などを卒業して企業に就職する若い人たちをターゲットに献血のPRなどをしているところです。
スライドの10ページです。車の運転ができない学生やバス通勤をしている社会人の人たちをターゲットとしまして、県内を走るバスの車内のつり革広告などにも、こちらのスライドにあるとおり献血の広告を実施しているところです。
スライドの11ページです。こちらは令和3年度から実施しているのですけれども、高校献血を実施した人が、大学や社会人になっても継続して献血を実施してくれるように、「続けてね、献血カード事業」というのを令和3年度から開始しています。この事業は、高校献血に協力していただいた生徒に、高校を卒業してから2年以内に、再び献血を実施していただいた場合、エコバッグなどの記念品をプレゼントする事業を実施するものです。
なお、現在は、そのカード配布対象を拡大して高校献血に協力していただいている学校に在籍する全ての3年生にカードを配布し、高校献血に協力した方も実施していない方も、卒業した後に献血していただけるような取組を実施しているところです。
スライドの12ページです。こちらは栃木県内の大学の学生が結成したボランティア団体「かけはし」と呼ばれる団体があるのですが、この「かけはし」の団体が、同世代の立場で、若年層の方に献血の協力をしていただくための効果的な啓発活動を検討したり、10月のハロウィンや12月のクリスマス、2月のバレンタインの時期に、「かけはし」の学生が出張採血の会場において、献血の啓発活動を実施して同世代の若年層に広く献血をPRしている状況です。
スライドの13ページです。栃木県内の中学校や高校を中心に、献血の意識理解の促進を目的とした「献血セミナー」を実施し、献血の助け合いの精神、自分はどのようなことができるかを考えてもらう機会を創出したり、また、商業施設におきまして、小学生以下を対象とした献血模擬体験なども実施しております。
最後、スライドの14ページです。人口減少や少子高齢化の進行に伴って献血人口が減少する中、将来の血液製剤の安定供給体制を確保するためには、若年層の献血者数の増加は重要な取組であると認識しております。
栃木県におきましては、継続した高校献血の実施などにより、若年層のうち特に10代の献血者の確保は全国的に高位になっておりますけれども、20代の献血率が10代に比べて低いことから、高校献血に協力していただいた学生に、将来にわたり継続して献血してもらえる取組や、20代から初めて献血に協力いただける機会を創出する取組など、若年層に対する効果的な啓発活動を今後も考えていくことが重要だと考えているところです。私どもの発表は以上となります。ありがとうございました。
○佐々木座長 どうもありがとうございます。続きまして、資料2-2について、明治安田生命保険相互会社様から説明をお願いいたします。
○明治安田生命保険相互会社塩田参考人 明治安田の塩田でございます。本日は貴重な機会をありがとうございました。
○金子血液対策課長補佐 その前に。
○佐々木座長 お願いします。
○金子血液対策課長補佐 先に、すみません、事務局から紹介をさせていただきます。明治安田生命保険相互会社様におかれましては、若い世代の献血が減少傾向である社会課題を踏まえ、Jリーグ全クラブ等とともに献血の推進活動を行う「シャレン!で献血」を全国で展開し、試合当日にスタジアムでJリーグのファン・サポーターやスタジアム来場者に向けた献血会の実施のほか、献血ルームへの誘導、記念品の御提供を頂いております。
このような取組について御紹介いただこうと思いまして、今回は明治安田生命保険相互会社様に調査会での御紹介をお願いしたところ、御快諾を頂きまして、その取組について御紹介いただくことになりました。今回、明治安田生命保険相互会社執行役員ブランド戦略部長の塩田様から御紹介いただきます。それでは、お願いいたします。
○明治安田生命保険相互会社塩田参考人 改めまして、明治安田の塩田でございます。貴重な機会をありがとうございます。本日はよろしくお願いいたします。それでは、着席して御説明させていただきます。資料は2-2です。それでは、スライド2を御確認ください。簡単に会社概要についてお話をさせていただき、続いて、献血推進活動について御説明いたします。それでは、4ページにお進みください。
明治安田の会社概要でございますが、設立は明治14年(1881年)になります。日本で最初の近代的な生命保険会社と名乗っております。社員(契約者数)が約606万人、営業拠点は全国に1,050か所以上、従業員数は約48,000人となっております。
特に、地元で生まれて育ち、また、地元で働く営業の職員、私どもは「MYリンクコーディネーター」と呼んでおりますが、この営業職員が多く在籍しているのが特徴です。
この「MYリンクコーディネーター」は、地域の方々と密接に関わり、地元のイベントやボランティア活動に積極的に参画しています。これによって、単なる保険の販売だけではなく、地域社会の一員として信頼関係を築いているものと考えています。
5ページです。明治安田は、従来の生命保険会社としての役割だけではなく、「健康寿命の延伸」と「地方創生の推進」に力を入れております。その決意の表われとして、2024年1月からブランド通称のロゴを明治安田生命から、「生命」の文字を取り、「明治安田」に変更しております。生命保険会社の役割を超えていくという決意でございます。
6ページには、ブランドステートメントという形で、私たちが目指す世界観を物語として表現いたしました。確かな安心をいつまでも届けていくために、「健康」と「地域」の二軸で取組を強化していくという表現でございます。
具体的な取組としましては、7ページにありますが、めざすブランドイメージとして、「ひとに健康を、まちに元気を」の実現に向けて、「みんなの健活プロジェクト」という地域の健康づくりを応援するプロジェクトと、「地元の元気プロジェクト」という地方創生を推進するプロジェクトの2つのビッグプロジェクトに全社横断的に取り組んでいるところです。
それでは、献血推進活動についてお話させていただきます。9ページにお進みください。2022年4月に日本赤十字社様と包括パートナーシップ協定を締結しております。この協定の下、「『地域づくり・未来世代』応援プロジェクト」を共同で展開し、学校や地域社会と連携した献血の啓発イベントや、若年者向けの健康教育プログラムなども展開してまいりました。
10ページです。例えば日本赤十字社様が企業で献血会を開催するときに、私たちは献血の呼びかけもやりつつ、また、同時に健康の測定会なども行っております。血管年齢の測定会なども献血と併せて実施し、参加者の健康意識を高める取組、こうした取組で企業の健康経営や地域の健康づくりにも貢献してまいりました。
11ページです。御紹介の中にもありましたが、手前どもの献血の取組を語る上で、もう1つの大事なパートナー、Jリーグについてお話いたします。明治安田は、2015年からJリーグとタイトルパートナー契約を結び、全国60クラブと協働して地域住民の健康づくりや地域活性化を応援してまいりました。具体的には、地域のお客様をお誘いしたスタジアム観戦や、Jリーグとのウォーキングイベント、そして、小学生のサッカー教室など、未来世代の健全育成などにも力を入れてまいりました。
12ページです。このJリーグと出会ってからの11年間を振り返った資料です。下から始まる「出会い」から「関係構築」のステージを経て、「共創」のパートナーへと関係を強化してまいりました。現在は、2023年から単なるスポンサーシップを乗り越えて、地域課題の解決や社会貢献活動の協働推進といった社会的価値を創出するパートナーという位置付けに発展しております。
13ページです。このJリーグが推進している社会貢献活動が、「シャレン!で献血」です。「シャレン」とは、JリーグのJクラブ、地域のJクラブを含む3者以上が協力して社会課題に取り組む活動のことで、自治体や企業、NPOなど多様な団体が連携し、子育て支援や環境保護、災害支援など、様々なテーマで活動しております。
14ページです。この「シャレン!」の活動をいかして、2023年4月から当社と日本赤十字社様とJリーグの全60クラブと「シャレン!で献血」をスタートいたしました。若い世代の献血意識を高めることを目指して、若年層へのアプローチ、特にSNSの情報発信やスタジアムでの健康イベントなども開始いたしました。
15ページです。具体的には、全60クラブの試合があるときに、そのスタジアムへ献血バスを誘致して、クラブのファン・サポーターに献血協力していただく、これを各クラブが年1回行っております。併せて、全国135か所の献血ルームに御案内する中で、献血の呼びかけも同時に行っております。
16ページです。こうした献血に御協力いただいた方には、オリジナルのマフラータオルや選手のサイン入りクラブグッズなど、様々な特典も御準備しております。特典は、献血への参加の動機づけだけでなく、ファン同士の交流であったり、地域コミュニティの活性化にもつながっております。限定グッズは毎年デザインを変えておりますので、リピーターも増えているものと考えております。
17ページです。スタジアムで啓発活動若しくは献血の呼びかけをする際には、クラブにゆかりのあるJリーグの選手OBが献血の案内をしてくださっております。JリーグのOBは、ファンやサポーターの献血協力を後押ししてくれる本当に大事な存在ですし、また彼らも、それぞれがSNSでの発信も行ってくださっております。また、協力いただいておりますOB選手からも、地元の社会貢献活動に関わることで、サッカー界全体が社会課題解決に向けて取り組んでいくことができるとか、御自身もセカンドキャリアとして貴重な機会になっているなど、前向きなコメントを頂いております。
18ページです。「シャレン!で献血」をスタートするに当たっては、コロナ禍で献血数がものすごく減っているといった社会課題を提起し、また、その解決に向けて「献血をしよう」というCMも作製して放映いたしました。このCMには、中村憲剛選手など、Jリーグの有名選手なども登場し、献血の大切さを訴えております。
19ページです。こちらが「シャレン!で献血」の実績となります。3年間で着実に献血の輪が拡大しており、今年、2025年4~9月までの間は、献血ルームで14,255人、スタジアムで3,197人の方、合計17,452人に献血の御協力を頂きました。毎年、着実に広がっております。
20ページです。狙いとしておりました若い世代の方ということですが、初めて献血に協力する方々がシャレンの献血を通じて多く生まれております。グレーの所は全体の平均値ですけれども、10~30代の方が、「シャレン!で献血」で、初めて献血に協力する機会を得たという方が増えております。社会全体の献血率アップにもつながるものと考えております。
21ページです。全60クラブがシャレンで献血に参加いただいているクラブのお名前を掲載しております。
22ページには、Jクラブにとどまらず、下部組織のJFLの所属クラブや、地域リーグ所属クラブにも献血活動の輪がじわじわと広がっているところです。
最後、23ページです。私たち明治安田の強みは、地元に根ざした「MYリンクコーディネーター」が37,000人のネットワークを持っているというところです。草の根の力で地域のみんなをつないでいくというところが強みでございますので、今後もこのネットワークをいかして、様々な社会に貢献できることを進めていきたいと考えております。御清聴ありがとうございました。報告は以上です。
○佐々木座長 ありがとうございました。先ほどは失礼いたしました。それでは、東城様、塩田様の御説明について、御質問があればお願いいたします。喜多村委員、お願いいたします。
○喜多村委員 ありがとうございます。大阪府守口保健所の喜多村です。明治安田生命さんの取組の一環として、確か私の勤務先の方でも血管年齢診断などをやっていただいたと記憶しておりまして、幅広い活動を通して取組まれていることは存じております。
また、こうした取組が若年層の初回献血率にも、大きく貢献していることは分かるのですが、参考までに聞かせていただきたいのは、19ページのスライドで「シャレン!で献血」のスタジアムでの若年層の割合を示していただいておりますけれども、その前のスライドを見ますと、スタジアムと献血ルームで比べると、献血ルームのほうがまだ多いかなというところで、その献血ルームのほうの若年層の内訳はどのようになっているのか、ざっくりでもいいので教えていただきたいです。また、3万7,000人のネットワークを使って献血活動に貢献してくださっているのですが、複数回献血の方はどれくらいおられるのか、把握できている範囲で教えていただきたいと思います。
○明治安田生命保険相互会社塩田参考人 ありがとうございます。最初の御質問の献血ルームでの若年層の割合は、すみません、今、手元に資料はありませんが、把握できるのであれば改めて御報告させていただければと思います。情報提供機会としては同様ですので、全体でも初めての献血という方が多いと思いますが、その辺りの情報提供を改めて確認の上させていただければと思います。
もう一点の複数回の方についての御質問ですが、3年間の累計の中で名前は分かりますが、そこまでの把握はまだできておりませんので、こちらも可能な範囲で御提供させていただければと思います。
○喜多村委員 はい、どうも。参考までということで結構です。その献血ルームでされている方というのは主に社員の方という理解でよろしいですか。
○明治安田生命保険相互会社塩田参考人 献血ルームについても、全国各地で呼びかけを行っております。チラシを配って、そのチラシを持って献血ルームに行くと、こういうグッズがもらえますよとか、Jクラブの品物が当たりますよといった呼びかけをしておりますので、社員というよりは、その地域で接点を持った方々というのが主なメンバーとなっております。
○喜多村委員 なるほど、よく分かりました。どうもありがとうございました。
○明治安田生命保険相互会社塩田参考人 ありがとうございます。
○佐々木座長 ほかにいかがでしょうか。服部委員、お願いいたします。
○服部委員 ありがとうございます。私は栃木県での試みについて大変興味深く聞かせていただき、少し質問もさせていただければと思います。様々な試みが栃木県のほうでは行われていたということが今回分かりましたが、逆に献血に参加された側、献血された方の心の中に、どのような試みが一番響いたのかということを知りたいなと思いまして、献血した若者たちが献血の行動に至った動機のようなものは、アンケートのような形で調査されたということがあるのでしょうか。
また、それが栃木県とかであれば、高校での授業が最も功を奏したなど、そういった特異性が他の地域と比べてあるのかもしれないと思いましたので、その辺りの背景を知るために、献血の動機調査について、もし資料などがありましたら教えていただければと思いました。
○栃木県保健福祉部医薬・生活衛生課東城参考人 御質問ありがとうございます。恥ずかしながら、私どもでは事業の成果を図る試みというものは、十分実施できておりませんので、委員から御指摘を頂きましたので、私どものほうで、例えば献血カードを配って、それがどのくらいの割合で回収できているのか、また提示されているのかなど、そういった事業成果については、私どものほうでも課題として認識しておりますので、今後の事業成果を図る取組についても勉強させていただきたいと思っております。
1点だけ、本調査会の委員の渡部先生が学校で実施されていたアンケート調査を、高校生にやっていただいております。先日そちらの公表していただいた結果を見ますと、やはり、高校献血をやっていた方の5割ぐらいが継続して実施していたというアンケート結果が数字として挙がっておりました。一番はじめに高校献血をされた方というのは継続してやっていただけるという、そういった数字に、ある程度つながっているのかなということがアンケート結果から分かっております。私どもの県の事業につきましては、引き続き事業成果について成果を図れるような取組を検討してまいりたいと思います。
○服部委員 ありがとうございました。是非、献血に行かれた方の動機が、どの辺りが心に響いたかというようなことを調査していただき、若者に響く宣伝活動を考えたいなと私も思った次第です。ちなみに、もう一点、重ねての御質問を許していただけるのならば、お伺いしたいのですが、高校での啓蒙的な授業の後に、高校に献血車がやって来るという、そういう具体的なインセンティブがあるのでしょうか。また、それがタイムリーにやってきているという成果があるのかなと思ったりもしたのですが、その辺りについて、高校まで献血車がやって来ているかどうかだけでも教えていただけると有り難いです。
○栃木県保健福祉部医薬・生活衛生課東城参考人 御質問ありがとうございます。令和6年度につきまして、高校献血は、私どもの県では67校が実施しております。つまり67校には、もう献血バスが行って献血を実施している状況です。ただ、事前にそこで啓発活動をしたかどうかまでの数字は把握できておりませんが、高校献血実施数は67校で実施をしている状況です。
○服部委員 分かりました。ありがとうございます。その際に、任意的な参加であるということで、生徒たちがそこに足を向けたという理解でよろしいでしょうか。
○栃木県保健福祉部医薬・生活衛生課東城参考人 はい、そのとおりでございます。
○服部委員 ありがとうございます。どうも長々質問させていただき、ありがとうございました。勉強になりました。
○栃木県保健福祉部医薬・生活衛生課東城参考人 ありがとうございました。
○佐々木座長 ほかにいかがでしょうか。大久保委員、お願いいたします。
○大久保委員 ライオンズクラブの大久保です。栃木県さんの高校生で献血を経験するという、非常に進んでいるということを伺いまして、以前から渡部先生からもいろいろとお話を伺っておりましたが、日本赤十字社さんのほうでは、今、大学での献血に非常に力を入れておられると思いますが、高校のときに経験されると、その辺りがスムーズにと言いますか、大学に進学してからも進んでいくのではないかなと思います。
先ほどの資料の4ページの所に、都道府県別の高校の献血実施率というのがありまして、全国平均が20.1%ということなのですが、これがなかなか進まない理由というか、どういった対策を取られているのかということをお聞かせいただければと思います。日本赤十字社さん、よろしくお願いします。
○日本赤十字社血液事業本部中村献血推進課長 日本赤十字社の中村でございます。御質問ありがとうございます。都道府県によって高校献血の実施状況はまちまちな状況です。栃木県のように、継続して高校献血を実施いただいている都道府県については現在も比較的高い状況ではありますが、400mL献血を導入した際に高校では18歳以上となる400mL献血ができる方が非常に少ないため高校としての取組ではなくなってしまったというような部分があります。そのようなことを背景に、高校献血の実施が少なくなっていったという経緯があります。
そのような中でも、高校献血を継続していった都道府県については、比較的実施率が高い状況が続いておりますが、やはり一度途切れてしまったような高校が多い都道府県においては、状況としてはそれほど大きくは変わっていない部分もあります。
400mL献血の年齢制限が平成23年に引き下げになって17歳の男性の方はできるようになったので、400mL献血として受入れできる方が少し多くなり、そこを起点として高校献血を再開していただける高校もありますが、それほど劇的には増えていかないというような状況です。
ただ、将来の献血という部分で考えていくと、今一度、高校献血に目を向けて実施率を引き上げていかないといけないと思っております。早々にコロナ禍までは推移しておりました25%程度に引き上げていきたいと考えております。
○大久保委員 ありがとうございました。あと、もう1つ、明治安田さんにお伺いしたいのですが、私の所属するライオンズクラブは中央大学のOB会のような感じなのです。中央大学では、年間に5、6回、延べ10日ぐらい献血会をやっています。9月、10月に、大学のサッカー部が、献血のお手伝いをしたいということで来られました。先ほど紹介いただいた中村憲剛選手は中央大学のOBなので、やはり、そういったところも関わっているのかなと。非常に若い方への啓蒙という意味でも非常にすばらしい活動をされているなと思っております。
それと、もう1つ、今、明治安田さんは女子のプロゴルフのトーナメントや選手を応援しておられますよね。あのようなゴルフの会場は非常に広いので献血バスなどを入れられると思うのですが、その辺りはお考えにはなっていないのでしょうか。
○明治安田生命保険相互会社塩田参考人 ありがとうございます。JリーグのOBの方は、中村憲剛さんだけでなく、若い方々に浸透させる力がものすごくありまして、中央大学出身の中村憲剛さんは全国規模で知名度がありますが、各クラブそれぞれ、地元のJリーグ選手OBの方は、全国では無名でも、その地域では、もう圧倒的な知名度を持って向かい入れられていて、献血できなくて残念という人も、そこに並んで握手したり、写真を撮ったりするような存在で、その方を通じて発信していくことが、その地域地域の献血をしていこうという啓発活動につながっていくということで、お褒めいただいて恐縮ですが、そういった活動は引き続き続けていきたいと思います。
続いて、御示唆いただきました女子プロゴルフのところも、ありがとうございます。現在、明治安田では、レギュラーツアーという、いわゆる全国ツアーに加えて、ステップアップツアーという新人の登竜門であるツアーとか、レジェンズツアーというシニアのツアー、日本女子プロゴルフ協会が開催している全てのツアーカテゴリーに協賛して大会を開催しております。
確かに広い会場ですし、そこに、また御協力も頂く中で、献血の啓蒙活動をしていくことは1つのアイディアだと思いますので、来られている方の年齢層が少し高めにはなりますが、幅広く啓発していくという視点においては大事な取組だと思いますので、前向きに検討させていいただければと思います。ありがとうございます。
○佐々木座長 ほかによろしいでしょうか。石田委員、お願いいたします。
○石田委員 石田でございます。どちらの活動も、本当にすばらしいなと感銘を受けて聞いておりました。まず、栃木県の活動については、実績を伴っていて本当にすごいなと。都道府県の活動が、献血率に出るということを本当に実感いたしました。
活動を実際に見てみまして、例えば、学生や企業の人がたくさん利用しているLRT、それから、フリーマガジンも恐らく企業の方や若い人が結構読むのだろうなと思いましたし、バスのつり革というのも、ただの宣伝ではなく、つり革は若い人がバスの中で立っているときにつかむものなので、どうしても目に入るので非常に効果的だろうなと思いました。また、献血の記念品のエコバックも持ち歩くものなので目に入るし、本当によく考えられているなと思いました。それから、学生さんの活動についても、セミナーについても若い方に重点を置いた積極的な活動が行われていると実感しました。
これだけの活動を頑張ってやっておられるのですが、なかなか人員が足りなくてできないという都道府県もあると伺っております。栃木県では、これだけの活動をどのくらいの人員の方で、どのような部署で、あるいはどのくらいの時間を割いて頑張っておられるのか、分かる範囲で教えていただければと思います。
○栃木県保健福祉部医薬・生活衛生課東城参考人 御質問ありがとうございます。私どもの担当の中で献血を担当しているのは1名だけでございます。その1名も献血だけということではなくて、温泉や骨髄バンクの登録推進業務なども担当しているところです。ただ担当は1名ではありますが、他の職員、違う業務を担当している者も、イベントや何かの事業をやるときにはお手伝いしていただくような形の体制を整えております。
○石田委員 すばらしいですね、実際に活動されている方は1名ということで。でも、恐らく、いろいろな所から意見やアイディアなどを集めておられるのかなと思いました。ちなみに、セミナーは日赤の方がやっておられるのですか。
○栃木県保健福祉部医薬・生活衛生課東城参考人 はい、そうです、日赤の方にお願いしております。
○石田委員 どうもありがとうございました。それから、明治安田の活動についても、本当にすばらしいなと思いました。特に、Jリーグあるいは、この「シャレン!で献血」の効果も本当にすごいなと思いました。特に、都道府県の縦割りではなく、Jリーグの選手が各都道府県にいらして、それぞれの地域にスター選手がおられるということで、アイドルなどの方々に協力していただくとか、有名なスポーツ選手に協力していただくという話はよく出ますが、各地域で活動されているスター選手が貢献されているということがよく分かりました。本当にすばらしいと思いました。
恐らく、日赤もいろいろなスポーツイベントなどに出掛けていって献血活動をされていると思いますけれども、この「シャレン!で献血」の効果、日赤とスポーツイベントだけではなく、明治安田の方が加わると、更に効果があるのだと思いました。この「シャレン!で献血」は、どういうところに特に効果が出ているとお考えか教えていただければと思ったのですが、いかがでしょうか。
○日本赤十字社血液事業本部早坂次長 御質問ありがとうございます。日赤の早坂です。まず、今年度、3年目の御協力を頂いているのですが、このスタジアム内で献血ルームに御誘導いただくというのも、やはりコロナによって、なかなか企業献血なども非常に落ち込んだという経緯もありまして。そこで、明治安田様の御協力の下に献血ルームのほうにも誘導を図っていただくことで、ルームの実績もかなり増えておりますので、本当に全国的な効果はものすごいなというように思っております。
それから、初回献血者の話が少し出ましたが、私どもで非常に驚いたのは、10代、20代が増えたことはもちろんなのですが、特にスタジアムで献血された方で30代、40代、50代の辺りの初回献血者が、通常の割合と比べても倍以上、初回献血者の割合が多いと。当然、若い方は会場以外での献血の機会はあろうかと思うのですが、やはり30代、40代、50代になりますと、男性の方だとお仕事をされているということで、会社での触れ合いは多少あるのかもしれませんけれども、やはり今お話のあった地元の有名選手というところで、やはり30代、40代の初回献血者というのは非常な盛り上がりの気分も持って御協力いただけているのかなと。この辺は本当に、これから少子高齢化が2040年代にかけてピークを迎えますが、若年層、若年層というようによく言われますが、やはり今後、近い将来、献血の基盤となっていただく30代、40代、更にこの辺りの初回献血者も増やしていきたいと、我々も考えておりますので、この「シャレン!で献血」の効果を踏まえて、いろいろな関係団体との共催を今後、行っていきたいなと考えております。
○石田委員 どうもありがとうございます。Jリーグは、ほかのスポーツと違って全国的にチームが展開されているということですので、非常に有効だと思います。これはスポーツだけでなく、いろいろな地域で活動をされている、例えば音楽関係にしろ、ほかのイベントにしろ、そういう横断的な活動も献血推進も非常に重要だと感じた次第です。どうもありがとうございました。
○佐々木座長 宮川委員、お願いします。
○宮川委員 宮川です。様々なお話しをお聞かせいただきまして本当にありがとうございます。東城様にお伺いします。先ほど県の人員のことがありましたけれども、県として動いている場合には予算化して、事業として実施されているわけですが、それが他の県とどのくらい違うのか。日赤として動かれている部分以外に、各県がどのくらい動いているのかというのを把握されているのかどうか。
それから、東城さんたちがすごくやっていらっしゃる、そういう活動の予算化というのは、誰が核になっているのか。知事ですとか、どのような方たちが推進の旗頭になっているのか、お聞かせいただければ幸いです。
○栃木県保健福祉部医薬・生活衛生課東城参考人 質問ありがとうございます。先生のおっしゃる全国的な予算の比較というのは実施しておりませんので、ほかの自治体がどのぐらいの予算規模でやられているのかは分からないです。ただ、栃木県は北関東3県、茨城県と群馬県と横の連携が非常に密になっておりまして、年に1回、北関東3県のこういった情報共有をする会議などがあります。茨城県の献血の取組であるとか、群馬県でやっている取組なども、私どもでは参考にさせていただきながら、次の年度に事業化を進めたりということをやっております。
また、私どもの予算要求については、当然、知事に承認を頂いているところです。また、知事をトップに献血推進協議会を立ち上げておりますので、知事に対して、事業の実績、来年度の事業計画などについて報告させていただいているところです。
○宮川委員 ありがとうございます。先ほどグラフを見ていて、6ページの栃木県の試みの所ですが、栃木県だけではなくて、群馬県、茨城県も高かったのです。北関東3県が連携を取られているということは非常に大きな動きだろうと思うので、どのようにそれを広げていくのかということも、これからの課題の1つだろうと思っています。
それから、明治安田生命の塩田さんからもいろいろ伺いましたけれども、ブランディング戦略の核となるブランドアイデンティティの構築の1つとして、健康寿命の延伸を掲げ、その1つとして献血というテーマが挙げられている中で、様々な活動をされているのだろうと思います。日赤におかれましても、健康寿命の延伸というだけではなく、健康ということを考えた中の献血というようなイメージがあるわけですから、ほかの企業などに日赤のほうからも、ある程度アクティブな形で働きかけされるとよいと思います。明治安田生命がこれだけしっかりとやっていらっしゃるということを1つの例として、健康に対するブランディングとして非常に効果があるのだと。
ですから、自分たちのブランディングをするということは企業でなくても必要だろうと思います。自分たちのブランディングをするためのブランドアイデンティティという形の中で、しっかりと構築していただくことにより、これからの献血というものに対する国民の向き合い方も違ってくるのではなかろうかと思います。ただ待っているだけでは駄目ですので、各企業を含めて、いろいろな施策を取っていただくことを期待します。よろしくお願い申し上げます。
○日本赤十字社血液事業本部早坂次長 日赤の早坂です。御意見ありがとうございました。お話にありましたとおり、「シャレン!で献血」の実績や、明治安田様との共働によっていろいろ動いている項目に関しましては、全国で展開もしておりますし、関連企業、特に新規団体への依頼等、こういうことも行っておりますということも説明させていただきます。また、大久保委員のいらっしゃるライオンズクラブのほうは、献血の推進にも、本当に全国各地で、ほとんどの都道府県でライオンズクラブ関与の献血が必ずありますので、それ以外の団体、私どものほうでも、いろいろ模索しながら同様の関係を構築していきたいと思います。御意見ありがとうございました。
○佐々木座長 曽根委員、お願いします。
○曽根委員 全国学生推進実行委員会の曽根です。栃木県さんも明治安田さんも、貴重なお話をありがとうございます。学生の自分としても参考になるところがたくさんありました。
一つ、明治安田さんに伺いたいのですけれども、JリーグのOBと一緒に献血推進という事業があると思うのですけれど、若年層の献血者数が減っていることに伴って、献血推進をする学生たちもどんどん減っていっているのですよね。それで、人を集める力が大きいJリーグの選手OBなどがいる献血推進の場に、大学やその地域の献血推進の学生団体などをボランティアで集めてもらうことができれば、更に私たちのような若年層に興味を持ってもらえたり、そこから献血に興味が湧いて、そこからボランティアに参加したりということが増えると思うので、よろしければそういうことを検討していただきたいなと思いました。
○明治安田生命保険相互会社塩田参考人 ありがとうございます。是非、申し上げたいと思います。私どもは20年近く、あしなが育英会さんとの募金活動を一緒にやっているのですけれども、この募金活動では、あしながの遺児の皆さんと一緒に、この募金活動をすることで、その輪を広げていくという取組もずっと続けていきます。今のお話を聞いていて、この地域ごとに、そういう組織があって、一緒に呼びかけをできるということが、ある程度、全国統一ですからシステマティカルにしていかないといけない部分があると思うのですけれども、そういったことが可能であれば、次の進化の形で、学生の皆様と一緒にそういうことをやっていくのも大事な取組になると思いますので、また詳しいお話を聞かせていただければと思います。ありがとうございます。
○曽根委員 ありがとうございました。
○佐々木座長 松本委員、お願いします。
○松本委員 埼玉医大総合医療センターの松本です。私は、前職が三重県で、この3月までは三重大学のほうで輸血の仕事をさせていただいて、今度は埼玉県に移って来たのですが。この栃木県の取組は非常にすごいなと。三重、埼玉を見てきておりますが、やはりここまで県が主体的に動いてやっているという感じの印象はないと思うので、これは、やれるのだろうなとは思うのですけれども、どうして栃木県ができて、ほかの県ではできていないのかというのが、これはここで議論をする場なのかどうか分かりませんが、若年献血の推進というのもありますし、ほかにも、課題としては廃棄血液を減らすなど、あとは適正輸血の推進といったものに関しても、県に主体的に取り組んでいただくと、やはりその現場の医療機関などは、県が言うんだからというようなことで動くと思うのですが、こういうことがもっといろいろなところで取組が進めばいいなと思って聞かせていただいておりました。ありがとうございます。
どうでしょうかね、これは、県がこれだけ動けるというのは、何か方策というものがあるのでしょうか。
○栃木県保健福祉部医薬・生活衛生課東城参考人 お褒めの言葉をありがとうございます。お恥ずかしいながらも、私どもの高校献血の実施率が非常に高いのは本当に、昭和の時代から協力していただいている高校に、慣例的に高校献血に前向きに協力いただいているところで、高校の学校関係者の方、もちろん日赤の方にも本当に御尽力いただいて実施しているようなところです。こういった環境に甘んじることなく、私どもも引き続き、いろいろと事業を展開していきたいと思います。ありがとうございます。
○松本委員 なかなか言いにくいところもあろうかと思いますが、ありがとうございます。いろいろなところに広がっていくことを期待します。
○佐々木座長 渡部委員、お願いします。
○渡部委員 栃木県の高校の養護教諭をしておりますが、今、宮川委員からも、すごいねと言われて。私が高校生のときから校内献血はありました。先日、栃木県の献血について書かれている新聞記事を見ましたら、1963年ぐらいから学校献血が始まって、その後、栃木県はずっと継続しているようです。私も高校時代から献血していますし、私の親の代から、もう献血がありましたし、この委員会に参加させていただくまで、栃木県がこんなにすごいのだということが分からないぐらい、栃木県内では多分、普通に高校の献血は実施されていたのだと思います。ですので、私は最近、文化だからと言っています。栃木県は、もう献血が文化だから、すごいということも分からずに、私は養護教諭ですが、養護教諭仲間は、学校で献血の実施に向けていろいろなお手伝いをさせていただいているところです。
本校は男子校ですので、ほぼ希望する生徒は全員できるという状況です。お隣に女子校があるのですけれども、女子校のほうでは、希望者がすごく多いのですけれども当日の体調が悪くて献血できない生徒が多く、実施率が低いという話をよく聞いています。本校は、ほぼ希望する生徒の100%が毎回実施できておりますし、先ほど、1年に2回実施すると、その後の継続につながるということでしたが、本校は1年に2回実施させていただいておりますので、貢献できているのかなと思っております。
栃木県の資料の7ページを見せていただきますと、高校生の献血、10代の献血率は高いのですが、20代になると下がってしまいます。栃木県内は大学が少なくて、やはり県外に出てしまう高校生がとても多いと私も感じております。ですので、せっかく栃木県で経験しても、ほかの県に献血者を取られてしまっているのかなというのもありますし、先ほどアンケートという話がありましたが、本校の生徒が献血の推進について研究をしており、この夏に、2,500人の栃木県内の献血実施者から初回献血の経験やいろいろな御意見を頂いたところです。やはり生徒の提案としては、企業献血を推進して欲しいと言うことです。卒業してから献血をする場所として、栃木県は固定施設が2か所となっておりまして、宇都宮のルームや固定施設のほうに出向いて行くのはなかなか難しいというお話もあり、是非、企業献血を推進していただくと20代の献血率も上がるのではないかと生徒の意見にも出ておりました。
せっかく栃木県は全国1位の献血者数、献血率を誇っておりますので、そのまま地元に残った生徒が企業で献血を継続できるように御検討いただけると有り難いかなと思っております。すみません、身内からの提案で申し訳ないのですが、是非、よろしくお願いいたします
○栃木県保健福祉部医薬・生活衛生課東城参考人 御意見ありがとうございます。委員のおっしゃるとおり、2024年の大学の進学率等を見ると、県内の高校生が県内の大学に進学した確率は25%です。ですので、逆に言うと75%が県外から流入されているような状況です。私どもは、先ほど御説明させていただいた「続けてね!献血」、高校献血をやった人が大学に行ってからも献血を継続していただくというのはもちろんなのですが、大学から献血を始めていただく、大学から献血を協力していただけるような取組についても、今後、事業立案の検討をしていきたいと考えております。
また、委員から御指摘いただいた企業献血についても、日赤さんと協力して積極的に参画できるように協力していければと思っております。ありがとうございます。
○佐々木座長 よろしいでしょうか。それでは、東城様、塩田様、本当にありがとうございました。引き続き、献血推進に御協力をお願いできればと存じます。どうぞよろしくお願いいたします。
それでは、議題3、その他ですが、事務局から何かありますか。
○金子血液対策課長補佐 事務局から資料3について説明いたします。こちらは令和7年度上半期の献血に関する各種データのモニタリングの結果です。
1ページの1.原料血漿の確保状況と、2.採血状況です。上半期のモニタリングということで、半年間の献血の状況となっております。前年度の同期と比較すると、200mL全血と成分献血での採血が増えております。
2ページ、3.供給状況です。こちらも例年と変わることなく医療需要に応じて供給している状況ですが、昨年度の同期と比較して、赤血球製剤の供給量が減り、血漿製剤、血小板製剤の供給量が増えております。
3ページ、4.令和7年度上半期延べ献血者におけるラブラッド会員の割合です。左上の上半期の累計では、ラブラッド会員による献血の割合が増えており、約85%に達しております。月別のデータは下の表になります。簡単ですが、以上です。
次に、机上にも配布しておりますが、タブレット上の10の机上配布の中学生向けテキストの説明です。「教えて!けんけつちゃん 中学生に知ってほしい、献血のはなし」ということで、こちらは今年度から配布することを予定している中学生向けの献血啓発のテキストになります。骨太の方針を踏まえて、献血可能年齢前の中学生向けの啓発教材として本調査会の先生方をはじめ、有識者の先生方から御意見を頂きながら作成いたしました。中学生に分かりやすい内容となるようにQ&Aの形式にするとともに、イラストやグラフ、写真を盛り込むように工夫いたしました。
また、教育現場の先生からも御意見を頂くために、文部科学省のほうから、横浜市立義務教育学校霧が丘学園の根岸校長先生を御紹介いただきまして、作成に当たって御意見と御協力を頂いております。テキストの6ページに、根岸先生のお声掛けで、霧が丘学園の生徒の皆さんによる献血ルームでの座談会を実施し、そのときのやり取りを掲載しております。簡単ですが、紹介させていただきました。
○佐々木座長 ただいまの説明について、御意見や御質問があればお願いいたします。渡部委員、お願いします。
○渡部委員 渡部です。先ほどの明治安田生命さんのほうで、サッカー選手にお願いしてCMを放送されているということだったのですが、これは、どちらで放送されていますか。
○明治安田生命保険相互会社塩田参考人 すみません。この放送は2023年に開始して1年間に限定して放送しておりました。タレントなどが出ていますので、今は映像自体は見られない状態になっています。「シャレン!で献血」をスタートする最初の推進力としてCMを流していましたので、今は、動画自体は一般には見られない状態になっています。
○渡部委員 せっかく作成されていて目に入らないのはもったいないかなと思いまして。例えば、この中学生向けの献血啓発テキスト、もちろん中学生はJリーガーに憧れてサッカーをやっている生徒もいるかと思いますので、その啓発のCMなどをこのテキストなどに入れられたらよろしいのかなとは思ったのですが。今後、CMなどを作られる予定はありませんか。
○明治安田生命保険相互会社塩田参考人 予定はなかったのですが、今、お話を聞きましたので、何か動画などを作ってみようかなという気持ちになりました。考えます。
○渡部委員 ありがとうございます。
○佐々木座長 ありがとうございます。ほかには、いかがでしょうか。よろしいでしょうか。どうもありがとうございました。報告のあったモニタリング項目については、献血推進の観点から、引き続き調査会に御報告をお願いいたします。
そのほかに、事務局から何かありますか。
○金子献血対策課長補佐 次回の調査会は令和8年度の開催の予定でおります。例年ですと、当調査会は年2回、7月と11月に開催しております。また、緊急に御議論を頂く案件が生じましたら、別途、開催をお願いすることといたします。詳細な日程は、委員の御予定を確認後、決まり次第、また御案内いたします。
また、本日の調査会をもちまして、全国学生献血推進実行委員会全国委員長の曽根委員が御退任されます。曽根委員より、一言御挨拶を頂ければと思います。
○曽根委員 ただいま御紹介にあずかりました曽根です。まず、このような場に参加させていただき、本当にありがとうございます。栃木県さんの活動にも、やはり学生が大分たくさん絡んでいて、そういうところにも参考にする部分というのはたくさんあったので、今後も、それについて話していったり参考にさせていただきたいなと思いました。
本日で、委員は終了してしまうのですが、学生献血推進実行委員会のほうは、3月まで仕事がありますので献血推進に努めていきたいと思います。学生のパワーというものは、とてもすごいと思っていて、何かをするために学生を使いたいというときは、「学推」という全国の団体があるので、そういうところに声を掛けていただいたらとてもうれしいです。私たち学生は献血を推進するために全力で取り組める団体だと思っているので、恐らく期待に応えることができると思います。短い間でしたが、本当にありがとうございました。
○佐々木座長 どうもありがとうございます。今年度も調査会御参画ありがとうございました。曽根委員からは、献血推進活動に取り組んでおられる学生の皆さんからの貴重な御意見を頂きまして、調査会での議論にも大いに寄与いただきました。これからも、ますますの御活躍をお祈りしております。
そのほか、委員の皆様から、何か御発言はありますか。それでは、本日の議題は以上ですので、これで終了させていただきます。どうもありがとうございました。

