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第8回「高額療養費制度の在り方に関する専門委員会」 議事録
日時
令和7年12月15日(月)10:30~12:00
場所
東京都千代田区霞が関1丁目2番2号 中央合同庁舎第5号館
厚生労働省 17階 専用第21会議室
厚生労働省 17階 専用第21会議室
議題
1.高額療養費制度について
議事
- 議事内容
○佐藤保険課長 それでは、定刻よりも若干早いわけでありますが、皆様おそろいでございますので、ただいまから第8回「高額療養費制度の在り方に関する専門委員会」を開催いたします。
委員の皆様方におかれましては、御多忙の折、御参加いただきまして、ありがとうございます。
本日の会議は、傍聴希望者向けにYouTubeにおいてライブ配信を行っております。アーカイブ配信はいたしません。あらかじめ御了承くださいますよう、よろしくお願い申し上げます。
まず、本日の委員の出欠状況についてでございますが、本日は、菊池委員から御欠席の連絡を頂戴しております。
また、島委員、原委員にオンラインで御出席いただいております。
また、林委員の代理といたしまして、平山参考人にオンラインで御出席いただいております。
参考人の御出席につきまして、委員会の御了承をいただければと思いますが、よろしゅうございますでしょうか。
(異議なしの意思表示あり)
○佐藤保険課長 ありがとうございます。
また、本日も、健康・生活衛生局がん・疾病対策課及び難病対策課もオンラインで参加しておりますこと、併せて御報告申し上げます。
会議冒頭のカメラの頭撮りは、ここまでとさせていただきます。カメラの方は、御退室をお願い申し上げます。
(カメラ退室)
○佐藤保険課長 続きまして、お手元の資料の確認をさせていただきます。
今日は、恐縮ですが、紙でお配りしております。
本日の資料でございますが、資料1として「高額療養費制度の見直しの基本的な考え方(案)」。
資料2といたしまして「高額療養費制度について」。
資料3といたしまして「外来特例について(追加資料)」。
参考資料1ということで「高額療養費制度について(参考資料)」。
以上を御用意してございます。
過不足、落丁等ございましたら、事務局までお申しつけいただければと存じます。
それでは、以後の議事運営につきましては、田辺委員長にお願いいたします。
○田辺委員長 それでは、早速、議事に入ってまいりたいと思います。
本日は「高額療養費制度について」を議題といたします。
では、まず、事務局から資料の説明をお願いいたします。
では、よろしくお願いいたします。
○佐藤保険課長 保険課長でございます。
それでは、お手元の資料1「高額療養費制度の見直しの基本的な考え方(案)」を御参照いただければと存じます。
この考え方(案)でございますが、前回、12月8日の専門委員会に、この場でお示しいたしまして、御議論を賜ったものでございます。
その際の御議論等を踏まえまして、今、いわゆる見え消しという形で、今回、資料1ということでお示ししているものでございます。
ですので、修正部分について御説明申し上げたいと思います。
まず、2ページ目でございます。
ちょうど21行目からでございますが「高額療養費制度を取り巻く上記の課題や将来への制度の継承を確かなものとするためには、近年の」というところでございますが「高額療養費の伸び等に一定程度対応した形での自己負担限度額」と書いてありましたものを「近年の医療費の伸び等に一定程度対応した形での自己負担限度額の見直し」という形に修正してございます。
3ページ目をお開きください。
一番下、27行目からのパラグラフでございます。
外来特例のパラグラフでございますが、この委員会でも、見直しの際には、段階的な見直しなど、丁寧な対応が必要ではないかという御意見を頂戴いたしましたので、その趣旨を追加する形で、27~28行目にかけて「限度額の段階的な見直しなどの丁寧な対応が必要ではないかといった意見の他」と追加してございます。
4ページ目を御覧ください。
16~18行目の部分でございます。
ここは、いわゆる「年間上限」のパーツでございますが「新たに患者負担に『年間上限』を設けることも考えられる」とした上で、12月8日にお示しした案では「『年間上限』の対象とするのは、例えば、年に1回以上、現在の限度額に該当した方とすることなどが考えられる」という形で整理してございましたが、ここも、こういう形で制限を設ける必要はないのではないだろうかという御指摘をいただきましたものですから、若干見にくくて恐縮でございますが「新たに患者負担に『年間上限』を設けることも考えられ、高額療養費の限度額に該当しない方も含めて制度の対象とすることも検討すべきである」と修正してございます。
5ページ目でございます。
5ページ目は、何か所かございますが、最初に、4~6行目は、一般社団法人日本難病・疾病団体協議会からアンケート結果を御紹介されましたが、実施がこの協議会ではないということでございましたものですから、協議会から御紹介されたという趣旨で文言の適正化を図っているものでございます。
それから、13~16行目の部分でございます。
「現行の高額療養費制度に対する様々な課題が指摘された」という部分でございますが「例えば、現行では、加入する保険者が変わる際に、多数回該当のカウントがリセットされる仕組みとなっているところ」これらの実務的な課題もあるというお話がございましたが「実務的な課題もあるものの、カウントが引き継がれる仕組みの実現に向けた検討を進めていくべきである」という記述を追加してございます。
それから、18~24行目でございます。
もともとこちらは、高額療養費制度における特定疾病の記述でございましたが、これについては削除した上で、前回もそうですし、その前からも度々御指摘いただいております「高額療養費の在り方は、高額薬剤の開発・普及等を背景に増大する医療費負担を全体としてどう考えていくかという大きな視点で、今後とも継続的に検討していくべき課題である」という指摘もあったと。こういう記述に修正してございます。
資料1の修正ポイントは、以上でございます。
続きまして、お手元の資料2「高額療養費制度について」という横置きの資料を御覧いただければと思います。
こちらでございますが、まず、前提といたしまして、高額療養費制度をどう考えていくのかというときに、高額療養費単体で考えるべきものではないという点は、この委員会でも度々確認されており、認識も一致しているところであろうかと思いますが、ほかの制度改革、なかんずく医療保険制度改革がどういう形で着地していくのか。
これは、医療保険部会においていろいろな形で御議論を賜っているわけでございますが、それが決まっていかないと、金額も含めてでございますが、高額療養費制度は具体的にどのように見直しを行っていくのか、決まっていかないということになります。
その上で、制度改正が最終的にどうなるのか、実施する、実施しないということを含めまして、来年度予算に関わるものは、最終的には予算編成過程において決まっていく経緯もございますので、今回の資料2でございますが、これはこの委員会でも繰り返し、仮に見直しを行うとした場合ということで、その場合の考え方を資料1でも整理いただきましたが、これまでの専門委員会での議論、先ほど御紹介申し上げました考え方の修正案をベースとした上で、ポンチ絵風に整理しているものでございます。
資料2の1ページ目でございますが「近年の医療費の伸び等に対応した見直し」ということでございまして、まず、これを大前提として、上に点線で箱囲いしてございますが、医療保険制度全体の中で、高額療養費制度を全体感を持って議論していくことが必要であると。
そのため、仮に見直すこととした場合、以下の考え方に基づいて具体的な金額を検討するべきではないかということで、先ほど御紹介申し上げました資料1の考え方を踏まえて、これを整理しているものでございます。
左側が現行で、右側が仮に見直しを行っていくとした場合の考え方でございます。
こちらは「月額限度額(1~3か月目)」の方と多数回該当という形で分けておりますが、まず、分かりやすいのは多数回該当でございますが、これは考え方でも整理いただいておりますが、多数回該当の金額については据え置きということで、これは所得区分の細分化後においても同じとしてございます。
その上で、住民税非課税ラインを若干上回る年収層である「年収200万円未満」の方の多数回該当の金額については引き下げるという考え方で整理してございます。
左側の「月額限度額(1~3か月目)」でございますが、ここについては、1人当たりの医療費の伸びを念頭に見直しを行っていくと。
※で書かせていただいておりますが、高額療養費自体は医療費全体の倍のスピードで伸びている状況ではございますが、高額療養費制度のセーフティーネット機能を維持する観点から、見直しに配慮するというものでございます。
その上で、住民税非課税世帯については「近年の年金改定率を考慮して配慮」ということにしてございます。
その上で、下の「年間上限」多数回該当のカウントの話についても、考え方で整理していただいたものを記載してございます。
ページをおめくりいただきまして、2ページ目でございます。
「所得区分の細分化」でございます。
これについては、まず、左側の「所得区分の細分化」。
青く塗っている部分が現行の所得区分でございますが、非課税以外の部分を3区分に細分化するということになります。
右側に「所得区分の細分化に伴う自己負担限度額の設定のイメージ」と書いてございまして「細分化にあたっては、現在の限度額から著しく増加することのないよう、応能負担の考え方とのバランスを踏まえて設定」することにしてございます。
本当は、段階がない直線が望ましいのでありますが、直線にすると、こういう斜めの線になるわけでありますが、ひとまず、これを3区分に細分化する。
3区分に細分化するとなると、本当は直線と点線の接点の部分が均等になるわけでありますが、そのときに、現在の限度額から著しく負担額が上がってしまうことがないように、限度額については、点線の部分で考えるのではなく、程度の問題。これは、最終的には全体の中で考えていくところになるわけでありますが、実線の赤の部分で考えていくべきではないかと。
その上で、所得区分の細分化の際に、右下に書いてございますが、住民税非課税ラインを若干上回る年収層である「年収200万円未満」の方の多数回該当の金額を引き下げるものでございます。
ページをおめくりいただきまして、3ページ目でございます。
「外来特例の見直しについて」でございます。
これも全体感の中で検討していくべきものではございますが、左側に「課税区分」「非課税区分」とあって、右側に「外来特例(月額・個人ごと)」「現行」と見直しと整理してございます。
右側を御覧いただければと思いますが「見直しの考え方」というところで、現在「非課税区分」の方は8,000円。
「課税区分」の方で、75歳以上で申し上げますと、1割負担の方、2割負担の方がいらっしゃいますが、この方々については、現行1万8000円で年間14.4万円という上限が設けられているわけでございますが、まず「非課税区分」の方のうち、年収が約80万円、いわゆる基礎年金を想定しているわけでございますが、この方々については、見直し後も外来特例の月額は据え置きということで、その上の層については、外来医療費の伸び等を踏まえ「非課税区分」の中の所得上位層の限度額を引き上げる。
「課税区分」に移っていただきまして、年収200万円までの方につきましては、外来医療費の伸び等を踏まえ、1人当たり医療費の上位2~3%の水準で設定する。これは、従来の考え方と同じでありますが、こういう考え方で設定していくこととしてはどうだろうかと。
それから、約200~383万円ぐらいの、いわゆる75歳以上でありましたら、窓口負担割合が2割の方につきましては、外来医療費の伸び等を踏まえ、応能負担の考え方に基づいて、限度額を引き上げる形にしてはどうだろうかと整理してございます。
3ページ目の下に、○で書いてありますが、これも考え方に書いている文章をそのまま引用しているわけでございますが、外来特例の制度創設当時と比較して健康寿命が延伸していること、また、受療率も低下していること等を考慮し、これも医療保険部会における高齢者の負担の在り方の議論の状況も踏まえた上で、対象年齢の引上げも視野に入れて検討という形で整理してございます。
以下、参考資料でございますので、時間の関係もありますので、割愛させていただきます。
資料3をお開きください。
「外来特例について(追加資料)」でございます。
これは、前回の専門委員会において、外来特例を使っている方は、どういう疾病の方が多いのか等、可能な範囲でデータを整理してほしいという御依頼がございましたものですから、限られた時間ではございますが、我々のほうで整理できるデータを御用意したものでございます。
1~3ページ目は、高額療養費全体を使っている方の疾病別の患者割合。
これは、もともとお示ししていたわけでございますが、1~3ページ目は、外来特例の月額上限に該当する方に特化した形で疾病別の患者割合を整理しているものでございます。
1ページ目と2ページ目は、75歳以上のいわゆる後期高齢者の方。
3ページ目は、70~74歳の方について、それぞれデータを整理しているものでございます。
まず、1ページ目でございますが、75歳以上の方で、いわゆる一般区分、課税層の方で、窓口負担が2割の方、1割の方について、外来特例の月額上限の該当者全体が一番左側。
左から2つ目の列が、年1回だけ該当する方。
その右が、年2~5回該当する方。
一番右側が、年6回以上該当する方という形で整理してございます。
下のほうに※1、※2と書いていますが、まず、特定疾病は考慮しておりませんで、外来の医療費に自己負担割合を乗じたものと、外来特例の月額上限との比較のみで外来特例の該当の有無を判定している点については、御理解賜れればと思っております。
それから、疾病分類でございますが、これは各患者で、1年間で最も医療費がかかった主疾病の分類としてございます。これは、調剤を含まないものでございますので、その点については御了承いただければと思っております。
御覧いただければと思いますが、この疾病が特に多いというよりは、様々な疾病の方がいらっしゃるものになっていると思いますが、例えば「歯肉炎及び歯周疾患」の方とか「その他の悪性新生物」「糖尿病」「高血圧性疾患」「腎不全」「屈折及び調節の障害」目の関係の疾病とか、様々な疾病分類の方がいらっしゃるというのが1ページ目でございます。
ページをおめくりいただきまして、2ページ目でございます。
2ページ目は低所得、いわゆる非課税層の方でございます。
低所得IIが上、低所得Iが下でございますが、こちらも、基本的には様々な疾病が並んでいるものでございまして、高血圧の方、腎不全の方、歯肉炎の方、糖尿病の方等という結果になってございます。
1枚おめくりいただきまして、3ページ目でございます。
3ページ目は、70~74歳の方で、外来特例の月額上限に該当する方の疾病別の患者割合でございます。
こちらは、一般と低所得II・Iという形で整理してございますが、こちらにつきましても、歯肉炎の方とか糖尿病の方、いわゆるがんの方、腎不全の方、高血圧の方とか、様々な疾病の方がいらっしゃるという傾向になってございます。
4ページ目以降は、以前の専門委員会でも資料としてお出ししてございますが、データを充実させるという観点から、9ページ目以降「外来特例の利用時の医療費負担の例」ということで、データをさらに少し充実させてございます。
こちらにつきましても、協会けんぽのデータでありますので、70代の方で、仕事をされておられる方のデータを抽出してございます。その中で外来特例を使われている方のデータ。
また、疾病別とか男女別、年収別とか、できる限り散らばるといいましょうか、いろいろな方をデータとして集めた上で御議論賜れるようにという趣旨で努めているところでございますが、もともとが協会けんぽのデータであるという点については、データの制約もある点については、御理解を賜れればと思っております。
その他、参考資料ということで、前回の参考資料1ということで、前回いただきました御議論の概要を事務局において整理したものを4~7ページ目辺りにつけておりますし、委員会でこれまでお出しした資料を中心に、参考資料という形で整理してございますので、これらも参照しながら御議論を賜れればと考えてございます。
事務局からの説明は以上でございます。
○田辺委員長 御説明ありがとうございました。
それでは、ただいまの説明につきまして、御意見、御質問等がございましたら、挙手にてお知らせいただければ幸いでございます。
では、いかがいたしましょう。
手が挙がっていないときは、五十音順というルールが何となく記載されておりますので、天野委員、よろしくお願いします。
○天野委員 ありがとうございます。
取りまとめいただいて、改めて感謝申し上げます。
資料を基に、5点意見を申し上げたいと思っております。
まず、見え消しでお示しいただいている資料になりますが、資料1になります。
1点目が、4ページに示していただいている、多数回該当と「年間上限」についての部分です。
多数回該当の据え置きと「年間上限」の新設は、かねてより私たち患者団体より、また、高額療養費に関する与野党の超党派議連からも、厚生労働大臣への申し入れにおいて「年間上限」を入れるようにと意見が出ていましたので、この部分を反映していただいたこと、改めて感謝申し上げます。また、前回の取りまとめ案では「年間上限」について、「年に1回以上、現在の限度額に該当した方を対象とする」という記載となっていたところを、今回の取りまとめ案では削除していただいたことで、患者さんの負担軽減という本来の趣旨に合った方々を対象としていただけることになるかと思います。この部分は、特に長期にわたって継続して治療を受ける患者さんの負担軽減に資する記載かと思いますので、ぜひ入れていただきたいと重ねて申し上げますし「年間上限」については、今回の趣旨を考えた場合、多数回該当の金額を一つの基準として設定していただきたいと考えておりますので、重ねてよろしくお願い申し上げます。
2点目になります。
資料1の5ページの13行目以降の部分で、前回私からも修正するようにお願い申し上げたところについて、2か所修正していただいています。
特に「加入する保険者が変わる際に、多数回該当のカウントがリセットされる仕組みとなっているところ、実務的な課題もあるものの、カウントが引き継がれる仕組みの実現に向けた検討を進めていくべき」と今回新たに入れていただいているところは、多くの患者さんから改善の御要望いただいている部分ですので、引き続き検討ということになるかと思いますが、ぜひ実務的な課題を克服して、今後、取り入れていただきたいと重ねてお願いしておきたいと思います。
3点目です。
3ページで、外来特例について触れていただいています。
外来特例の見直しは避けられない方向性ということで記述いただいています。こちらもかねてより申し上げておりますが、高齢者の方は、外来特例により一定の低い自己負担の中で治療を受けることができている一方で、現役世代の方は同じ治療を受けることに躊躇してしまう、あるいは治療ができないという現状があり、外来特例は現役の方と比べると、公平性の観点から課題があるという現状があります。一方で、高齢者の方は、年金を中心として収入を得ている方々もいらっしゃいますし、また、そもそも加齢に伴い、頻回の受診をせざるを得ないという患者さんがいらっしゃることを踏まえて、この部分については特に社会保障制度改革のほかの高齢者における負担増の部分といわゆる合わせ技となってしまって、過重な負担増とならないように、検討いただきたいと願っております。
4点目になりますが、同じく、4ページの部分で、23行目以降となりますが、特に所得が低い方の区分について、配慮が必要だという趣旨を指摘していただいています。
厚生労働省から提出された資料における患者さんの実例からも、世界保健機関(WHO)が定義しているいわゆる破滅的医療支出に該当している患者さんが一定数いることが明らかになりましたし、また、私から前々回の専門委員会で提出させていただいた資料でも、区分エ・オを中心に、がんの患者さんでは、2~4割程度の方々が現状でも破滅的医療支出に該当している可能性があると指摘されている現状ですので、仮に限度額を引き上げることになった場合は、相当程度抑制的な引上げとなるようにお願いしたいと考えております。
本日、事務局からお示しいただいた資料2の中でも、月額限度額については、住民税非課税の方々については、近年の年金改定率を考慮して配慮すると記載いただいていますし、多数回該当についても、住民税非課税ラインを若干上回る年収層である年収200万円未満の方は、多数回該当の金額を引き下げるとしていただいていて、既に配慮していただけることになっているかと思いますが、仮に限度額の引上げとなった場合は、相当程度抑制的にしていただきたいと重ねて申し上げておきます。
最後に、5点目となります。
恐らく、今回の専門委員会を踏まえて取りまとめになっていくかと思いますので、一言申し上げたいと思いますが、まず、今年5月から8回にわたって専門委員会を開催していただいてきたところ、がんや難病の患者団体を専門委員会に入れていただいて、今まさに高額療養費制度を利用しているがんや難病の患者さんの声に耳を傾けていただき、制度の検討をしていただいたことに、改めて感謝申し上げたいと思います。
加えて、今まさに高額療養費制度を使っている患者さんたちが、第一の当事者となるわけでございますが、これからがんや難病などを罹患されて、高額療養費制度を利用される患者さんたち、あるいはさらに進んで将来、我々の子供や孫の世代の方々ががんや難病などに罹患されて、高額療養費制度を利用するとなった場合、非常に大切なセーフティーネットである高額療養費制度の継承を確かなものとするために、社会保障制度改革全体の見直しを含めた高額療養費制度の一定の見直しが必要だということは私も理解しているつもりでございます。
他方、この委員会でも、現在の厳しい経済状況を踏まえた場合、高額療養費はむしろ引下げをすべきではないかという意見も複数出ていたと承知しております。
また、昨年、高額療養費制度の議論について、社会保障審議会医療保険部会で議論していただいた際に、医療保険部会に示された資料と、その後厚生労働省より示された実際の引上げ額にかなりの乖離があって、それが問題となった経緯もあるかと承知しております。
今後、予算編成の中で、具体的な金額が決まっていくことになるとは思いますが、高額療養費制度を利用している患者・家族の方々へ十分に配慮いただいて、仮に限度額が引上げとなった場合でも、相当程度抑制的な金額の引上げをお願いしたいと重ねて申し上げたいと思います。
私からは以上です。
○田辺委員長 ありがとうございました。
それでは、井上委員、よろしくお願いいたします。
○井上委員 ありがとうございます。
これまで8回に及ぶ本専門委員会の議論を丁寧にお取りまとめいただきまして、委員長、事務局、関係者の皆様に敬意と感謝を申し上げたいと思います。
この基本的考え方を踏まえまして、今後、医療保険制度改革全体の中で見直しが進められていくことを期待いたします。
今回のこの専門委員会の設置の経緯をぜひ今後の制度改革に向けた重要な教訓、契機と捉えて、制度の見直しに当たりましては、当事者及び国民全体の納得感を醸成しながら進めていくことに御留意いただきたいと思います。
また、制度の見直しの有無にかかわらず、国民一人一人の毎日の生活の基盤となっています社会保険制度の仕組み、あるいは現状、将来的な課題につきましても、継続的に理解を促進していくことが非常に重要であると痛感いたしました。
医療の高度化・高額化の現状、あるいは将来についても、様々な課題があると思います。
高額な療養費の在り方につきましては、引き続き、年齢ではなく、能力に応じた御負担と、真に治療を必要とされている方への重点的な給付につきまして、検討を続けていくべきだと考えております。
以上でございます。
○田辺委員長 ありがとうございました。
それでは、大黒委員、よろしくお願いいたします。
○大黒委員 ありがとうございます。
日本難病・疾病団体協議会の大黒です。
今回、高額療養費制度の見直しの基本的な考え方を示していただき、ありがとうございます。
また、修正いただいて、ありがとうございます。
繰り返しになるのですが、今回の基本的な考え方の案に、長期療養者への配慮や低所得者層への配慮が盛り込まれたことを評価いたします。ありがとうございます。
特に長期療養者への配慮について、多数回該当の限度額については、現行水準を維持すべきであるという意見を支持いたします。
また、新たに患者負担に「年間上限」を設けるとありますが、ぜひ実現していただきたいと思っています。
現在、具体的な限度額等の金額が出ていないので、何とも言えないのですが、外来特例を含めて、急激な変化を生じないようにお願いいたします。
今回、外来特例の説明をいただいたのですが、歯科とか眼科、糖尿病、高血圧とか、高齢患者の外来利用は、生活維持の側面が大きいと改めて感じています。
そのため、性急な変更は、生活破綻のリスクにつながる可能性があるので、前回の繰り返しになりますが、見直しに当たっては、段階的かつ丁寧にお願いします。
今後も、医療費の自己負担の在り方をめぐる議論は続いていくと思いますが、多くの場合、増大する医療費への対応が出発点となっていて、医療の高度化とか高額医薬品の開発が一律に問題であるという議論が広がることを懸念しています。
制度の持続可能性の議論についても、高度な医療を取り入れつつ、セーフティーネットの機能を確保し、命を守る仕組みを持続可能とする視点を大切にしていただいて、医療の進歩への適用を促す方向で検討いただき、また、重要な場面では、改めて患者団体を交えて議論を行っていただくようにお願いしたいと思います。
よろしくお願いします。
○田辺委員長 ありがとうございました。
では、北川委員、よろしくお願いいたします。
○北川委員 ありがとうございます。
この取りまとめ、大変御苦労さまでございました。ありがとうございました。
保険者としましても、高額療養費制度は、医療保険の持つセーフティーネット機能の最たるものであると認識しており、これが充実されていくことは、大変よいことではないかと考えております。
その中で、2点、今後の検討についてコメントさせていただきたいのですが、1点目は、5ページ目に記載されています多数回該当リセットについてです。
これは、保険者としても課題として認識しておりましたところですので、このような形で、保険者が替わった際のリセットの課題が記載されまして、今後、検討を進めていくべき課題とされたことについては、評価しております。
ぜひ実現に当たって、保険者間の情報連携に関して、これはシステムとか、実務面での課題が非常に重いので、実現に向けるという方向で、丁寧にひも解いていただきたいと思っております。多くの関係者間の調整が必要となりますので、ぜひ国のリーダーシップを期待したいと考えております。
なお、患者さんの一時的な負担を減らす観点や、保険者の事務負担軽減の観点から、保険者間のシステム連携を推進する際には、事後申請による払戻しではなく、保険者が替わったとしても、マイナ保険証を用いて、医療機関の窓口で負担を不要にするようなシステム構築の検討を進めていっていただければと考えております。
もう一点、特定疾病について、今回、報告書からは削除されておりますが、前回、菊池委員から提出資料で指摘がございました特定疾病の在り方について、今回の委員会では十分に議論がなされておりません。
制度創設以来、疾病構造や治療の在り方が変化している一方で、これまで特段の議論が行われてこなかったことは事実でございますので、事務局には、ぜひとも今後の検討課題として認識していただければと考えております。
以上でございます。
○田辺委員長 ありがとうございました。
それでは、城守委員、よろしくお願いいたします。
○城守委員 ありがとうございます。
初めに、8回に及びます本専門委員会での議論によって、今回、このような基本的な考え方の案を整理していただきまして、事務局には感謝申し上げたいと思います。
さらには、資料2において、例えば月額制限とか多数回該当に関する考え方、さらには所得区分、外来特例に関しての考え方等もお示ししていただいてございます。
これらに関しましては、先ほどから多くの委員もおっしゃっていますように、医療保険制度全体の見直しの議論の中で、患者さんに迷惑がかからないような形で、しっかりと検討をお願いしたいと思います。
高額療養費制度に関しましては、この議論が始まるに当たりましては、医療保険制度の持続可能性と、働く人たちの保険料の軽減を目的としてスタートしたと記憶してございますが、実際問題、この制度は、全ての年齢層の方にとって極めて重要なセーフティーネットでございますし、そういう意味におきましては、この見直しの検討に関しては、慎重に行っていくべきものであろうと考えてございます。
その上で、1点だけ、この考え方に関してコメントさせていただきたいと思います。
資料1の3ページの2つ目の○にございます、外来特例についてでございます。
前回の本専門委員会においても、外来特例については、委員の方々から様々な御意見、将来的には廃止も含めてという御意見もございましたが、確かに高齢者の健康寿命は一定延伸しておりますし、また、医療機関への受診率も低下しているというデータもございます。
ただし、それでも、生産年齢人口の方々に比べますと、70歳以上の受診率は、入院・外来ともにかなり高い水準にあるということでございますので、外来特例そのものの継続は、今後も必要であろうと我々は考えてございます。
また、同じページの26行目には「対象年齢の引き上げも視野に入れて検討すべき」とございますが、多くの疾患を複数抱える高齢者の特性を踏まえますと、基本的には対象年齢を引き上げるべきではないだろうと我々は考えてございます。
ただし、この点に関しても見直しを行うとなった場合であっても、外来特例の創設時に比べて健康寿命が延伸した範囲内で検討すべきであろうと思いますし、さらには、医療保険部会における高齢者の様々な負担の見直しの議論と整合性を取る必要があろうかと考えてございますので、その点も含めてよろしくお願いしたいと思います。
いずれにいたしましても、高額療養費制度は、非常に重要なセーフティーネットであるということが、国民の方々にも、今回、見直しの議論を通じて、一定御理解していただけるようになったと私は思ってございますし、これを機に、医療保険制度全体に関して、さらなる国民の方々の御理解と考え方の共有をお願いできたらと思いまして、私のコメントとさせていただきます。
以上です。
○田辺委員長 ありがとうございました。
では、佐野委員、よろしくお願いいたします。
○佐野委員 ありがとうございます。
まず、事務局におかれては、これまでの専門委員会の議論を踏まえた内容をまとめていただきまして、感謝申し上げます。
この間、患者の方々、また、御家族の切実な声をお聞きする機会をいただいたことは、保険者としても大変貴重な機会であったということで、このことについても感謝を申し上げたいと思います。
今までの議論を振り返りますと、患者の方々への配慮を前提としたセーフティーネット機能の維持と、一方で、現役世代の負担軽減を両立しなければいけないということは、極めて難しい課題であったと実感しております。
そういう中で、今回取りまとめていただいた基本的な考え方は、まさにセーフティーネット機能の維持と現役世代の負担軽減の両方を包含した内容と認識しておりますので、改めて、このまとめについて異論がないと申し上げたいと思います。
その上で、繰り返しになりますが、3点コメントを申し上げたいと思います。
1点は、外来特例でございますが、今回、詳細な分析を提示いただいたわけでございますが、これを拝見して、高額な医療が必要で対応している部分と、一方、本来は高額療養費制度の趣旨には必ずしも合わないと思われるようなものも混在しているという印象を受けました。
そういう点では、見直しは不可避であると考えておりますので、着実に実行いただきたいと思っております。
2点目は、加入する保険者が変わる問題、つまり多数回該当のリセットについてでございまして、先ほど北川委員からもお話がございましたが、この点については、保険者としても課題であると認識しております。
一方で、システム、実務の課題がございますので、ここについては御配慮いただいた上で、検討をお願いしたいと考えております。
3点目について、今回、高額療養費の見直しは、約10年ぶりの見直しということになろうかと思いますが、近年における医療の高度化、また、高額薬剤の普及によって、高額療養費の対象となる金額が大きく増えております。
今後も、この傾向が続くことはまず確実でございまして、そういった意味でいいますと、基準については、定期的な見直しが必要なのではないかと。
さらに申し上げると、見直しのルール化みたいなものも含めて検討すべきではないかと考えております。
いずれにしても、この専門委員会の共通認識であるところの高額療養費制度だけでなく、他の改革項目も含めて、医療保険制度全体の中で議論していくことについては、大変難しい課題でございますが、我々保険者も、引き続き検討に尽力してまいりたいと考えております。
以上でございます。
○田辺委員長 ありがとうございました。
それでは、五十音順でいきますと、島委員、よろしくお願いいたします。
○島委員 ありがとうございます。
今回の取りまとめに関しましては、事務局は大変苦労されたと思いますが、ありがとうございました。
高額薬剤が次々と保険償還されることにより、高額療養費制度という制度自体の意味が非常に重要なものであるということは、今回の会議を通じて皆さん認識されたと思いますが、現役世代の負担軽減等も含めて、この制度を維持していくためには、以前から言っておりますように、公費の投入はどうしても考慮しなくてはいけないだろうと思われます。
それから、いろいろと議論があった中で、資料2の2ページにありますように、限度額を住民税非課税の区分を除く4つの現行の所得区分をさらに12区分にするということで、負荷が大きくならないようにというような配慮は、金額がどうなるかは別にして、非常に分かりやすくなるのではなかろうかと思っております。
以上でございます。
○田辺委員長 ありがとうございました。
それでは、袖井委員、よろしくお願いいたします。
○袖井委員 まず、この文書をまとめていただいた事務局の方に感謝いたします。
今朝ほど『モーニングショー』を見ていたら、霞が関の働き過ぎが出ていましたが、メールの発信時間を見ますと、休日の夜とか、夜中だったりする。
こんなに働いていらっしゃるのだと、本当に申し訳ないし、こちらがちょこっと言ったことを本当に真摯に受け止めていただいたりして、本当に申し訳ないというか、ありがたく思っております。
基本的な考え方については、全面的に賛成いたしますが、その上で、幾つか感じたことを申し上げたいと思うのですが、一つは、この委員会でも取り上げられましたが、低価値医療とか無価値医療という問題がありました。
あれをどう考えるかということで、ヒアリングをしたときのお医者さんの話で、かなり高額な治療とか、高額の薬剤を継続的に使っているケースでも、あまり効果がなくて、何となくだらだら続けているものもあるというお話を聞きまして、これは何とか入れていただけないか。直ちに今、治療を受けていらっしゃる方がやめるということではないのですが、科学的に検証していただきたい。
そうしないと、次々と新しい薬ができて、従来からのものをそのままずるずる使っていくことになるのではないかということで、できればその辺りはしっかりと専門家の方によって検証していただきたいと思います。
2番目に、70歳以上の外来特例ですが、病名を見ますと、かなり生活習慣に関わるようなものがあります。歯周病や高血圧とかがそうですね。
こういうものについては、予防、あるいは自助努力で解決できる面がかなりあるのではないか。医療保険部会でも、予防や健康維持について、あるいはヘルスリテラシーを高めるとか、自分の健康は自分で守るとか、そういうことが議論になっていまして、患者の側としても、医療に関して、もっといろいろな情報を集め、自助努力する必要があるのではないかと感じております。
例えば、私の個人的な体験ですが、何年か前、歯周病になりかけたのですが、歯医者の指導で、歯茎をマッサージするといいと言われて、朝晩、一生懸命にマッサージしまして、半年ぐらいで治った経験があります。健康の維持をもっと各保険者の方も会員の方に普及する必要がある。そういうことをしないと、このままでいくと、医療費はずるずると上がっていってしまうと感じておりますので、よろしくお願いします。
3番目として、当事者の声を聞くことは本当に必要なことだと思います。これも私自身について申しますと、実は私は80歳を超えています。政府の審議会は、従来、70歳が定年だったのです。
ところが、今、私が属しております高齢社会をよくする女性の会の代表であった樋口恵子さんが、後期高齢者のことを決めるのに、後期高齢者が入らないところで決めるのはおかしいのではないかと、厚労省にねじ込んだそうです。
そこで、今は、高齢社会をよくする女性の会と老人クラブの代表の方が入っています。
そういうことで、厚労省も少しずつ変わってきています。
従来は、若い方や中年の学者とか実務家が中心になって決めていました。
私自身も、おかしいな、何で勝手に中年の方が決めてしまうのだろうかと思っておりました。ぜひ今後とも当事者の声を入れるようにしていただきたい。今回、患者団体の方に入っていただいて本当によかったと思います。
実は私どももあまりよく分からないうちに議論が進んでいきそうになって、途中から患者団体の方に入っていただいて、切実な声をお聞かせいただいて、すごくよかったと思いますので、厚労省におきましては、ぜひ今後ともこういうことを続けていただきたいと思います。
以上でございます。
○田辺委員長 ありがとうございました。
それでは、オンラインで御参加の原委員、よろしくお願いいたします。
○原委員 ありがとうございます。
まずもって、事務局における資料作成も含めまして、本委員会として、これまで丁寧な議論ができたのではないかと思います。関係の皆様に改めて感謝申し上げたいと思います。
基本的な考え方の案につきましては、特に意見はなく、この内容について賛同いたします。
具体的な金額の入った見直し案が示されればさらによかったのですが、政府における予算編成の作業中、また、医療保険制度全体の中で考えると、このような状況でございますので、やむを得ないことかと思います。
そういう意味では、本日、資料2を作成していただきまして、基本方針案で求めている制度見直しの内容が図として分かりやすく示されたのは、理解を進める上で大変よかったのではないか。厚生労働省には感謝を申し上げたいと思います。
なお、基本方針案の最後、6ページの施行時期の関係でございますが、このように記載していただいて、御礼申し上げます。
内容については、文書については異論はございませんが、来年夏以降、順次施行するということでございますので、来年夏ということは、あまり時間もないわけでございまして、施行に当たっては、これは保険者の皆さんも同じでございますが、私どものほうでも標準事務処理システムの改修をしていかなければいけません。
高額療養費の見直しだけでも幾つも見直し項目がございますので、夏以降に施行すること自体は異論はございませんが、どの項目をいつからやっていくのか、ぜひシステム改修という観点から円滑な準備ができるように、厚生労働省においては御配慮をお願いしたいと思います。
また、地方自治体や後期高齢者医療広域連合など、地域保険の保険者においては、今、事務処理体制が十分ではない中で、高額療養費に限らず、いろいろな制度改正の見直し対応が求められておりますので、ぜひここに書いてございますように、十分な準備期間と財政的な支援、そして、窓口での混乱が生じないように、国においては丁寧な広報・周知を行っていただくようお願い申し上げたいと思います。
以上でございます。
○田辺委員長 ありがとうございました。
それでは、平山参考人、よろしくお願いいたします。
○平山参考人 ありがとうございます。
本日お示しいただいた資料について、これまでの議論、意見を踏まえて取りまとめられた内容として受け止めております。
高額療養費制度は、家計に対する医療費の自己負担が過重なものとならないようにする重要な制度であり、見直しに当たっては、必要な医療へのアクセスが阻害されないよう、長期にわたって療養される方に対し配慮し「年間上限」の設定など、機能強化に向けた対応も行っていくことが必要と考えます。
応能負担に基づく制度の在り方に関して、低所得の方への配慮が必要ですが、所得が一定以上ある方だからといって、保険料を応能負担している中で、給付においても応能負担を強めることは、社会保険への加入に対する信頼や納得性を損なうことにつながると考えます。
今の段階で、具体的な設定は分かりかねますが、資料の3ページにありますとおり、現在の限度額から著しく増加することがないよう、適切な金額とし、くれぐれも応能負担を強め過ぎないようにしていただきたいと考えます。
また、外来特例の見直しに当たっては、医療だけでなく、介護においても高齢者の負担の在り方に関する議論が行われているところですので、その動向も踏まえ、丁寧な対応が必要と考えます。
最後に、国民をはじめ、関係者への周知に当たっては、国民、患者の皆さんの納得、理解が得られるよう、どういった制度なのかということはもとより、今回見直した趣旨も含めて丁寧に説明し、対応いただくようお願いいたします。
私からは以上です。
○田辺委員長 ありがとうございました。
それでは、山内委員、よろしくお願いいたします。
○山内委員 このたび、基本的な考え方(案)を丁寧にお取りまとめいただきまして、誠にありがとうございます。深く感謝いたします。
本日も出ましたが、詳細なデータや、患者団体の皆様からの切実な声、現状を御教示賜りまして、足元の課題の解決に向けて、真に必要な人に対する給付、過度な負担にならないようにすべきなど、きめ細かく配慮していただいている案であると考えております。
特に本委員会で、この制度のセーフティーネット機能、その重要性が広く確認されましたことは、大変意義のあるものだと思います。各地を回っておりましても、この委員会の動きは、皆さん気にしておりました。
今、ございましたように、この制度がしっかりと各地に周知されますように、私どもも協力してまいりたいと思っております。
また、今後、制度の安定性・信頼性・納得性の向上に向けまして、データあるいは事実に基づきましてさらに検討を進めて、ぜひ厚労省には着実に改革を進めていただきたいと思います。
医療の質の確保とともに、公費と保険料の負担増に歯止めをかけていくことが大きな課題であると思っております。
医療保険制度、社会保障制度全体との整合性の議論になると思いますが、持続可能性の確保、現役世代の負担軽減のために、応能負担の強化や、給付と負担の見直しも丁寧に議論、対応していく必要があると思います。
今回の提案の中でも、所得区分の細分化に加えまして、外来特例についても記載がありますが、公平性の観点からは、対象年齢の引上げについても対応が必要と思っておりますので、今後、よろしく御検討いただければと思います。
また、保険者の皆様からも、マイナ保険証の活用や、DXによる効率化の御発言もございました。皆で協力し、政府も必要に応じてご支援いただき、進めていく必要があると思っております。我々も協力してまいりたいと思います。
いろいろとありがとうございました。
○田辺委員長 ありがとうございました。
一通り皆様方から御発言いただきましたが、さらに何か付け加えることがございましたら、よろしくお願いいたします。
よろしゅうございますでしょうか。
では、一応、この見直し案に関する基本的な考え方については、御同意いただけたと認識しております。
では、予定の時間よりも若干早いのですが、本日の議事はこれで終了といたします。
「高額療養費制度の見直しの基本的な考え方(案)」については、全体としてこれで了承ということではございますが、最終的な文案につきましては、誤字・脱字も含めてですが、私に御一任いただきたいと思いますが、よろしゅうございますでしょうか。
(異議なしの意思表示あり)
○田辺委員長 ありがとうございます。
本日、高額療養費制度の見直しを行う場合のイメージについて、事務局より説明もございましたが、次の作業といたしましては、医療保険制度全体の中で、どういうバランス感を持ってこの制度に対応していくのかという点に尽きるかと思っているところでございます。
現在、医療保険部会でも幅広い議論が行われているところでございますので、この専門委員会での議論の到達点を医療保険部会に報告し、最終的には全体感をもって、また、具体の数字は、予算編成過程の中で決まっていくことになろうかと思います。
この点に関しましては、医療保険部会の部会長でもある私が、事務局とよく相談を重ねまして対応してまいりたいと思います。
いずれにしましても、本検討会の議論は、これで一区切りとさせていただきたいと存じますが、よろしゅうございますでしょうか。
(異議なしの意思表示あり)
○田辺委員長 ありがとうございます。
それでは、次回の日程があるのかどうかは分かりませんが、事務局から連絡をお願いいたします。
○佐藤保険課長 保険課長でございます。
今、田辺先生からお話がございましたが、今日の結果をまず医療保険部会に御報告した上で、最終的には、医療保険制度全体の中でどのように考えていくのかということになろうかと思いますので、その点につきましても、よく田辺先生と御相談しながら、今日、専門委員会で出た御意見をしっかりと踏まえながら検討していきたいと考えてございます。
事務局からは以上でございます。
○田辺委員長 ありがとうございました。
それでは、本日の議論は、これで終了でございます。
御多忙の折、御参加いただきまして、ありがとうございます。
また、8回という結構な回数、積極的な御議論を賜りまして、私からも深く御礼申し上げたいと思います。ありがとうございました。
それでは、散会いたします。

