第3回ストレスチェック制度等のメンタルヘルス対策に関する検討会「小規模事業場ストレスチェック実施マニュアル」作成ワーキンググループ」議事要旨

労働基準局安全衛生部労働衛生課

日時

令和7年10月29日(水)15:00~17:00

場所

厚生労働省12階共用第9会議室(東京都千代田区霞が関1-2-2)

出席者

○構成員(五十音順、敬称略)
  • 及川 勝
  • 大木 勇雄
  • 金子 龍太郎
  • 川上 憲人
  • 菊池 幸男
  • 清田 素弘
  • 今藤 琢也
  • 坂下 多身
  • 泰楽 秀一
  • 谷田 泰
  • 松岡 かおり
  • 三柴 丈典
  • 宮島 佳子
  • 森口 次郎
  • 渡辺 哲
○厚生労働省
  • 佐々木 労働衛生課長
  • 富賀見 メンタルヘルス対策・治療と仕事の両立支援推進室長
  • 藤井 産業保健支援室長補佐
  • 加藤 中央労働衛生専門官
○オブザーバー
  • (独)労働者健康安全機構

議題

(1) 小規模事業場におけるストレスチェックの実施状況について
(2) 小規模事業場ストレスチェック実施マニュアル(案)について
(3) その他

議事

(1)小規模事業場におけるストレスチェックの実施状況について
 小規模事業場における面接指導の実施状況について、地域産業保健センターからヒアリングを行った。
 
(2)小規模事業場ストレスチェック実施マニュアル案について
 マニュアル案についての議論を行った。主な意見は以下のとおり。
【関係労働者の意見の聴取について】
・ 小規模事業場では、1-1の方針表明と1-2の意見聴取を別々ではなく、一緒に実施することが多いのではないか。できるだけ手をかけず、短縮するという観点で、そのような方法を記載してもいいのではないか。(松岡構成員)
【社内ルールの作成・周知について】
・ 社内ルール例について、「ストレスチェックの結果は本人の同意なく知ることはありません」、「面接指導の記録は本人の健康管理の目的以外に使用しません」、「事業者に面接指導の結果が知られます」ということについて、事前に労働者に通知しておくことが重要と考える。(清田構成員)
【ストレスチェックの委託先の選定・契約について】
・ 安心して選ぶためには、「ここちゃんとしているよ」という認定があると中小は選びやすい。もちろん安いに越したことはないが、安かろう悪かろうではいけないと思うので、何らかの指標がマニュアルにうたわれていればありがたい。(谷田構成員)
・ ストレスチェック費用にかかる資料について、一人あたり数百円から千円というところは重要だと思っており、各実施機関によって費用に幅があると思うが、業者が少ない地方も含めて、実施可能か精査してほしい。マニュアルの中でも、中間とりまとめのように、概ねの費用感も提示した中で事業者が外部機関を選定できるようにしてほしい。(清田構成員)
【医師の面接指導の依頼先の選定について】
・ 労働者50人以上の規模の企業における50人未満の事業場については地産保の支援の対象外であることを明確にしてほしい。(松岡構成員)
【調査票の配布・回収・受検勧奨について】
・ 外国人労働者、技能実習生、特定技能外国人もストレスチェックの対象にしているという会社もあったので、外国人労働者対応のノウハウがあるなら、コラム的に良い情報があるといい。(宮島構成員)
【面接指導の申出・勧奨について】
・ 面接指導の流れについて、申出を直接行うか間接的に行うかは委託先外部機関の決めがあるので、事業者は選べないのではないか。「こういういったものが考えられるが、外部機関と相談して決める」というのを入れておいてはどうか。(松岡構成員)
【就業上の措置について】
・ 就業上の措置の実施にあたり管理監督者の理解を得ることについて、10人未満の小さい事業場では、経営者以外に管理監督者がいない場合がある。そういう場合は就業上の措置は、同僚・先輩社員の理解も得られるように必要な説明を求めるものと思う。(菊池構成員)
【職場環境の改善について】
・ 職場環境改善の実施にあたり、集団分析結果に限らず、業者からのアドバイスも参考にしていいのではないか。集団分析を業者がやるのは禁じられていないので、アドバイスとして提供いただくのは有益ではないか。(三柴構成員)
【マニュアル案全体について】
・ マニュアルを読んでみたが、業界的には渡しても読んでもらえないと思う。現行の200ページから1/4にしてくれたと思うが、4~5ページぐらいの概要があった方がいい。(泰楽構成員)