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2025年11月26日 中央社会保険医療協議会 調査実施小委員会 第62回議事録
日時
令和7年11月26日(水) 9:30~
場所
全国都市会館 2 階大ホール
出席者
- 構成員等
-
- 本田文子小委員長
- 小塩隆士委員
- 永瀬伸子委員
- 飯塚敏晃委員
- 鳥潟美夏子委員
- 松本真人委員
- 永井幸子委員
- 奥田好秀委員
- 江澤和彦委員
- 黒瀬巌委員
- 小阪真二委員
- 大杉和司委員
- 森昌平委員
- 事務局
-
- 間保険局長
- 林医療課長
- 梅木医療技術評価推進室長
- 吉田保険医療企画調査室長
- 清原薬剤管理官
- 和田歯科医療管理官 他
議題
- 第25回医療経済実態調査の報告について
議事
- 議事内容
- ○本田小委員長
ただいまより、第62回「中央社会保険医療協議会 調査実施小委員会」を開催いたします。
本日も対面を基本としつつ、オンラインも組み合わせての開催としております。また、会議の公開については、ユーチューブによるライブ配信を行うこととしております。
まず、委員の出席状況について御報告いたします。
本日は鈴木委員が御欠席です。
なお、会議冒頭のカメラの頭撮りは、ここまでとさせていただきます。
(カメラ退室)
○本田小委員長
それでは、議事に入ります。
本日は「第25回医療経済実態調査の報告について」を議題といたします。
事務局より資料が提出されておりますので御説明いただき、その後、審議を行いたいと思います。
事務局から御説明をお願いいたします。
○吉田保険医療企画調査室長
保険医療企画調査室長でございます。
それでは、第25回医療経済実態調査につきまして御報告をいたしたいと思います。
まず、実-1-1、医療機関等調査のほうから御説明をさせていただきます。
実-1-1、1枚目を御覧いただきますと、本調査の概要を記載してございます。真ん中の辺りに箱がございますけれども、こちらの調査は抽出調査となっておりまして、病院3分の1、一般診療所15分の1、歯科診療所50分の1、保険薬局25分の1といった形で調査の対象を抽出しております。なお、特定機能病院、歯科大学病院及びこども病院については、別途全ての施設を調査客体とさせていただいているということであります。
下側の箱を見ていただきますと、今回の調査の有効回答数、有効回答率が表示されてございます。今回も50%を超える多くの医療機関等に御協力をいただきました。ありがとうございました。
それでは、実-1-2に基づきまして、この概要を御説明したいと思います。
まずおめくりいただきまして、右下のスライド番号で1番というところに行きますと、年度別の損益率の状況①(病院)ということでございまして、各種別ごと、また、全体の病院の損益から総損益率というものを表示してございます。損益率につきましては、いわゆる医業利益に相当するものであります。それから、総損益率、ここで隅括弧がついた形で表示されておりますのがいわゆる概ね経常利益率といったところに相当するものという形で御覧いただければと思います。
数字については、一番右がR5年度、R6年度というところが今回の調査でありまして、その参考までにR元年度、2年度、それから、R33年度、4年度と2か年ごとに線を太くしながら区切って表示しております。これは過去の医療経済実態調査の数字でございます。これらは抽出調査ですので調査客体が異なってきますので、そういった意味で、連続性というところは多少割り引いて考える必要があるかと思いますけれども、トレンドということで一覧にお示ししているということでございます。
一般病院全体で見ますと、損益率の平均値ということで、R5年度がマイナス7.5%、R6年度がマイナス7.3%となっているということでございます。
下が同じように精神科病院の数字を表示してございます。
次のページをおめくりいただきますと、年度別の損益率の状況②ということで、一般診療所のほうを表示してございます。一般診療所につきましては、調査の設計の問題から、概ね経常利益率に相当するものがここに表示されていると御理解いただければと思っております。
医療法人立が4.8%、2.7%と、平均でR6年度4.8%ということになっております。
個人立につきましては、下のほうに※で4つ注記がございます。そこの下から2つ目のところでありますけれども、個人立の一般診療所については、損益差額の計算上、開設者、院長等の報酬に相当する部分が費用に計上されていないということで、医療法人よりも損益率が数値上高く表れているといったことに留意が必要かと考えております。
一般診療所全体、それから、有床診、無床診についてこちらのページで表示してございます。
次のページを御覧いただきますと、歯科診療所、保険薬局の状況というものが御覧いただけるかと思います。歯科診療所はR6年度医療法人で平均値5.5%、保険薬局はR6年度法人で損益率4.9%といった数字が表示されてございます。
次のページ以降、保険薬局の機能別ということで幾つか切り口を分けて数字を表示してございます。
例えば右下のスライド番号5番で店舗数別といったものがありますし、6ページ目になりますが、調剤基本料別といった形で切って表示しているということでございます。
あわせて、7ページのほうでございますけれども、立地別、診療所前ですとか医療モール内といった形で数字を表示しているということでございます。
8ページに行っていただきますと、この医療経済実態調査全体の本体は非常に分厚い報告になっておりまして、ここに例年、施設別の損益率の平均値、中央値というものをヒストグラムということで表示しております。こちらを今回概要のほうに記載させていただいております。一般病院ですとか、9ページに行きますと一般診療所、そういった形で幾つかの類型ごとに表示をしてございます。
右下のページ14ページに行きますと、各収益、費用項目の構成比率と伸び率ということで、そういったものも表示してございます。
ここの見方でありますけれども、一番下側に※が3つ並んでおりますが、真ん中に「構成比率は、医業・介護収益に占める比率」という注記がございます。表を御覧いただきますと、一番上の構成比率のところで一番上に医業収益99.8とR5もR6も表示されているわけですけれども、それと、下に3つ下りていただいて介護収益というところに0.2とございます。これを足し上げますと収益全体ということで100%となりまして、この数字に対してそれぞれの費用等がどういった割合を示しているかということが、この真ん中の構成比率の段の見方になります。
一番右側、増減率ということで、それぞれ調査の中で5年度から6年度という中でどれだけの増減をしているかというのがそこに表示をされているということであります。
これを右下15番、16番といったところで各種別ごとに表示をしているのが右下スライド番号18までのところでございます。
スライド番号19番に行きますと、職種別給与の平均と中央値の伸び率ということで、こちらも一般病院、一般診療所、歯科診療所、保険薬局について表示をしております。
21ページを御覧いただきますと、病院長・医師の平均給与についてということで、こちらは一般病院、一般診療の院長(病院長)の平均給与の分布、それから、医師の平均給与の分布ということで、いずれも平均値、中央値を表現しているということであります。
最後、右下22ページ以降で行きますと、年度別の資産・負債の状況というものを表示しているということでありまして、こちらも一般病院、一般診療所、歯科診療所、保険薬局ごとに表示しております。
次に実-1-3を御覧いただきまして、今まで4月、8月、10月といわゆるMCDBを用いまして調査をしてまいりました。これは医療法人立ということでやっていました。今回、これを同じような切り口で医療経済実態調査の数字を用いて、病院について分析をしてみたということでございまして、2ページを御覧いただきますと、この病院類型といったものはMCDBと同じ切り口でやっているということであります。その結果として、例えば、これまでの実-1-2などの数字と客体の数とかが分類のし直しで変わっておりますので、その点は留意が必要かと思います。
3ページを御覧いただきますと、経営状況ということで、病院の類型別の経営状況ということで、医業利益率や経常利益率、平均値、中央値といったもの、それから、右でございますけれども、黒字/赤字割合といったものが表示されているということであります。
全体、総じてMCDBの医療法人の調査とトレンドとしては大きな差異はないということが言えるかなと思います。
右下5ページですけれども、同じように病院類型別で収支別の増減率といったものを比較しておりまして、例えば一般病院ですと右側の棒グラフになりますが、収益が増加していて、それとやや下回る程度に費用も増加しているといった形での数字が御覧になれるかと思います。
7ページのほうは、特定機能病院ですとか、こども病院といった機能大分類別に同じように医業利益率や経常利益率を表示しておりまして、11ページのほうでその収支構造といったものも御覧になれるといった形で取りまとめてございます。
まず医療機関等調査については以上でございます。
続きまして、保険者調査のほうを御説明いたします。
○宮崎数理企画官
数理企画官でございます。
資料実-1-4を御覧ください。
こちらは保険者調査について御説明いたします。保険者調査は保険者の決算、適用、給付の状況等に関する調査を行ったものとなってございまして、今回は令和5年度と6年度を調査したものとなっております。ただし、令和6年度については速報値となっておりますので御留意ください。
まず初めに、資料1ページ及び2ページが決算状況になっております。
資料2ページの6年度の速報のほうを御覧いただければと思います。左側に表側がありますけれども、こちらの真ん中の辺りに経常収支差Aというところがございます。こちらを御覧いただきますと、まず一番左の協会けんぽにつきましては6,489億円の黒字となっていまして、組合健保が146円の黒字となっております。1つ下の段に昨年度の決算の数字が載っておりますけれども、協会けんぽ、組合健保ともに収支は改善しているという状況になっております。こちらにつきましては、両制度とも保険給付費、後期高齢者支援金の支出が増えておりますけれども、保険料収入も増加しておりまして、こちらが寄与しているといった状況でございます。なお、前期納付金につきましては、3分の1の報酬調整の導入によりまして、協会けんぽで減少、組合健保では増加といった形になってございます。
少し右に行きまして、国保の下の市町村国保でございます。こちらにつきましては経常収入、経常支出ともに減少しておりまして、加入者数の減少が効いているということで減少しております。結果的に経常収支差は令和6年度で見ますと1311億円の黒字ということで、前年度の赤字から黒字に転換しているといった状況でございます。
続きまして、3ページ、4ページが適用及び保険給付状況になっておりまして、こちらも令和6年度の数字、4ページを御覧いただければと思います。協会けんぽの被保険者数が2,573万人となっておりまして、こちらはプラス2.0%になっています。平均標準報酬額が31.2万円になっておりますが、こちらは前年度比プラス1.6%、賞与につきましてもプラス3.6%ということで、平均保険料率は昨年度と同じということでございます。組合健保の被保険者数につきましては1,689万人で前年度プラス1.3%、平均標準報酬月額が前年度比プラス2.5%、平均賞与も前年度プラス3.0%ということで、平均保険料率も9.31%で前年度よりも大きくなっておりまして、結果として保険料収入が伸びていると分析しております。
続きまして、右のほうに行きまして、市町村国保ですが、被保険者数2,204万人とありますが、こちらが前年度比で見てマイナス4.6%ということで、後期高齢者への移行ですとか、団塊の世代が抜けるといったことですとか、被用者化が進んでいてマイナスになっているといった状況が続いていると分析しております。
続きまして、5ページと6ページは保険料率と収支比率ですとか財産比率とかを分析したものになっておりまして、組合健保の数字でございます。
まず5ページ、右の図を見ていただきますと、保険料率が高い保険者ほど収支率が低い、すなわち収入に対する支出の割合が低くなる傾向があることが分かります。続いて図2を見ていただきますと、収支比率の高い保険者ほど保険料率が低い傾向になるといった状況になっております。
続きまして、6ページが健保組合の各保険者の保険料率と財産比率の関係を見たものでございます。右の図3、上の図を見ていただきますと、保険料率が高い保険者ほど財産比率が低い、つまり支出に対する財産の割合が低くなるといった傾向があります。図4を見ていただきますと、財産比率の高い保険者ほど保険料率が低い傾向にあるといったことが分かります。
御説明は以上です。
○本田小委員長
ありがとうございました。
それでは、ただいまの説明を踏まえて御審議いただきたいと思います。御意見などがありましたらお願いいたします。
江澤委員、お願いいたします。
○江澤委員
詳細なデータの御説明ありがとうございました。
今回は物価賃金の上昇や医療機関の危機的な経営状況を把握すべく、例年とは異なり、事前にMCDBによるデータを用いて数回議論をいたしました。今回示された医療経済実態調査の結果もその傾向とおおむね同様な結果が示されていると理解しておりますが、本日御報告いただいた内容をしっかり確認した上で、例年どおり、後日、診療側として意見を提出させていただきます。
私からは以上でございます。
○本田小委員長
ありがとうございます。
ほかにいかがでしょうか。
松本委員、お願いいたします。
○松本委員
ありがとうございます。
調査結果の中身につきましては、江澤委員同様、後日改めて見解を発表する場が設定されると思いますので、そこで具体的なコメントはさしあげたいと思いますが、以前、事務局からお示しいただいたMCDBや公的病院の分析と同様に、病院と診療所、あるいは病院の種類、機能によって経営状況に違いがあるということは率直な印象として指摘させていただきます。
私からは以上でございます。
○本田小委員長
ありがとうございます。
ほかにいかがでしょうか。
飯塚委員、お願いいたします。
○飯塚委員
ありがとうございます。
今年から法人についてはMCDBのデータが利用可能ということで、これまでも御紹介いただいておりますけれども、今日、実調の結果とMCDBのトレンドは差異がないという御紹介でしたが、今後この2つのデータをどういうふうに使っていくのかということを考えることにもなると思いますので、主要な結果については、両者を比較するような資料も事務局で御紹介いただきたいなと思います。
以上です。
○本田小委員長
ありがとうございました。
ほかに御質問、御意見などいかがでしょうか。
松本委員、お願いいたします。
○松本委員
先ほど言い漏らしましたけれども、今後の各号見解に向けた事務局への要望でございますが、診療報酬改定について、エビデンスに基づいて議論するということでございますので、我々としても可能な限り詳しく分析をしたいと考えております。追加のデータの提供を事務局に依頼する場合がございますので、ぜひ御協力をよろしくお願いしたいと思います。
○本田小委員長
ありがとうございます。
ほかに御意見、御質問などいかがでしょうか。
今、先生方からいただいた御意見を踏まえて、事務局のほうから何かございますか。
○吉田保険医療企画調査室長
事務局でございます。
いただいた御要望については改めて考えさせていただきます。それ以上のコメントは特にございません。
○本田小委員長
ありがとうございます。
それでは、ほかに御質問などがないようでしたら、本報告について、この後開催される総会に御報告したいと思いますが、よろしいでしょうか。
(異議なしの意思表示あり)
○本田小委員長
ありがとうございました。
それでは、そのようにしたいと思います。
本日の議論は以上になります。
次回の日程につきましては、追って事務局から御連絡いたしますので、よろしくお願いいたします。
調査実施小委員会はこれにて閉会といたします。どうもありがとうございました。

