公的年金制度に係る令和６(2024)年財政検証のピアレビューについて

　本日（令和７年12月18日）、社会保障審議会年金数理部会（注）は、「公的年金制度に係る令和６(2024)年財政検証のピアレビュー」をとりまとめました。報告の概要は別添のとおりです。

　年金数理部会では、平成13(2001)年の公的年金一元化に係る閣議決定において、当部会に対し、被用者年金制度の安定性、公平性の確保に関し、財政再計算時に検証を行うことが要請されたことを受け、公的年金制度に係る財政検証のピアレビューを実施しており、平成27(2015)年10月に被用者年金制度が一元化されたことに伴い、公平性の確保が達成された以降は、厚生年金の財政に影響を与える国民年金も対象とし、公的年金制度の安定性の確保に関し検証を行っています。

　本報告書にとりまとめた公的年金制度に係る令和６(2024)年財政検証のピアレビューは、平成16(2004)年、平成21(2009)年、平成26(2014)年、令和元(2019)年のピアレビューに続き、５回目の報告となります。

　今回の令和６(2024)年財政検証のピアレビューは、令和６(2024)年９月に財政検証の概要を聴取し、令和７(2025)年７月に財政検証の担当者から詳細に関する報告を受け、そこでの提出資料を基に検証・評価を行いました。その検証・評価の結果をまとめたものが本報告書です。
　　

（注）社会保障審議会年金数理部会について 　○　社会保障審議会年金数理部会は、公的年金制度の一元化の推進に係る閣議決定（平成13(2001)年）に 　　基づき、社会保障審議会に設置された部会である。 　○　被用者年金制度の安定性及び公平性の確保に関し、財政検証のピアレビュー(財政検証に基づく公的年金 　　制度の検証)を行うほか、毎年度、各制度の財政状況の報告を求めることとしている。 　○　平成27(2015)年10月に被用者年金制度が一元化された後も、制度の安定性の確保の観点から財政検証 　　結果及び各年度の決算の報告を求め審議している。

別添　公的年金制度に係る令和６(2024)年財政検証のピアレビューの概要［3.9MB］