第7回 匿名感染症関連情報の第三者提供に関する小委員会  議事録

日時

  • 令和7年9月11日(木)15:00~17:00

場所

Web または 
エム・アール・アイリサーチアソシエイツ株式会社 東急キャピトルタワー 4階

議題

  1. (1)匿名感染症関連情報における新たな連結先について
  2. (2)匿名感染症関連情報の第三者提供に係る審査等の体制について
  3. (3)個別審査(非公開)

議事

議事内容
○事務局(MRA) それでは、定刻となりましたので、第7回匿名感染症関連情報の第三者提供に関する小委員会を開催いたします。
 委員の皆様方におかれましては、御多忙にもかかわらず御出席いただき、誠にありがとうございます。
 本事業の事務局を務めますエム・アール・アイ リサーチアソシエイツ株式会社でございます。どうぞよろしくお願いいたします。
 本日は公開の議題がございまして、議題1、議題2の議事はYouTube上でライブ配信を行っております。議題3の個別審査は非公開となりますので、審査の前にYouTubeのライブ配信を終了いたします。あらかじめ御了承ください。
 本会議はアーカイブ配信をいたしませんので、会議開催時間帯のみ視聴可能です。
 議事録作成のため、事務局にて録音をさせていただきますので、御了承をお願いいたします。議事録作成後に録音ファイルは消去いたします。
 なお、YouTube配信を御視聴の方におかれましては、配信画面あるいは内容を許可なくほかのウェブサイトや著作物等へ転載することが禁止されておりますので、御留意いただきますようお願いいたします。
 また、本日はウェブ会議で開催することとしております。
 なお、本日のウェブ会議は、委員、事務局のほか、厚生労働省の関係部局御担当者様もオブザーバーとして入室しておりますので、御承知おきください。
 まず、ウェブ会議を開催するに当たり、会議の進め方について御連絡させていただきます。
 御発言される場合は、挙手機能を用いて挙手していただくか、チャットに発言される旨のコメントを記載していただき、委員長に御指名されてから御発言をお願いいたします。なお、ウェブ会議ですので、タイムラグが生じますが、御了承願います。
 会議の途中で長時間音声が聞こえない等のトラブルが生じた場合は、あらかじめお知らせしている番号までお電話をお願いいたします。
 続きまして、委員の出欠状況について御報告いたします。
 御出席の委員につきましては、通信の確認も踏まえて、委員のお名前をこちらから申し上げますので、一言お返事をいただければと思います。
 五十音順に、今村委員長。
○今村委員長 今村です。今日もよろしくお願いします。
○事務局(MRA) 笹本委員。
○笹本委員 笹本です。よろしくお願いいたします。
○事務局(MRA) 鈴木委員につきましては、現在確認しております。
 続きまして、田中委員。
○田中委員 田中です。よろしくお願いいたします。
○事務局(MRA) 戸部委員。
○戸部委員 戸部です。よろしくお願いいたします。
○事務局(MRA) 野口委員。
○野口委員 野口です。よろしくお願いします。
○事務局(MRA) 日置委員。
○日置委員 日置でございます。よろしくお願いいたします。
○事務局(MRA) 山本委員。
○山本委員 山本です。よろしくお願いします。
○事務局(MRA) 大曲委員、福島委員、横野委員より御欠席の御連絡をいただいております。鈴木委員、宮島委員につきましては、現在確認をしております。
 以上、現在、本委員会委員12名のうち7名に御出席いただいておりますので、厚生科学審議会令に基づき、本日の会議は成立したことを御報告いたします。
 なお、本小委員会の議事は原則公開とし、ただし、個人情報の保護に支障を及ぼすおそれがある場合または知的財産権その他個人もしくは団体の権利利益が不当に侵害されるおそれがある場合は、委員長は会議を非公開とすることができるとしております。本日の議事3は非公開となります。
 続きまして、議事に入る前に、資料の確認をさせていただきます。
 議事次第及び委員の名簿、座席図、資料1、資料2、個別審査に関する資料01、参考資料1です。
 不備等がございましたら、事務局にお申し出ください。
 それでは、ここからの進行は今村委員長にお願いいたします。
○今村委員長 委員長の今村です。今日も御審議のほどよろしくお願い申し上げます。
 では、議事に入る前に、事務局から審議参加に関する遵守事項につきまして報告をお願いします。
○厚生労働省(櫻庭主査) 本日、該当する遵守事項はございません。
○今村委員長 ありがとうございます。
 それでは、議事に入っていきたいと思います。
 まず、議題1「匿名感染症関連情報における新たな連結先について」ということで、事務局からの説明をお願いします。
○厚生労働省(櫻庭主査) よろしくお願いします。
 では、資料1の匿名感染症関連情報における連結先について御審議いただきたいと思います。
 これまでの経緯から御説明いたします。匿名感染症関連情報の第三者提供に関する有識者会議の提言におきまして、iDBの連結先については「制度開始当初は、具体的なニーズが確認されているNDB・DPCDB・介護DB・予防接種DBといった立法趣旨に応えられる公的DBが連結先候補として考えられる」といただいたところです。施行後は、NDB、DPCDBと介護DBとの連結を行ってまいりました。また、同提言において「連結先の拡大の際には、具体的なニーズを把握した上で、個別に検討すべき」とされていたところです。
 下表は、現在のiDBと公的DB等との連結状況を示したものでございます。特に赤枠になっている部分、障害福祉DB、難病DB、小慢DB、次世代DBに関しては、現在連結先になっておりません。
 ページをめくっていただきまして、本日御審議いただきたいことは、2点ございます。今般、障害福祉DB(障害福祉サービスデータベース)と、難病DB・小慢DB(指定難病患者データベース・小児慢性特定疾病児童等データベース)について連結解析を可能とする体制が整備されることを踏まえまして、これらのDBを新たな連結先として加えてはどうかと考えております。
 もう一つが、次世代DB(次世代医療基盤法に基づく認定作成事業者のデータベース)において、第三者提供の実績が挙がっていること、またNDB等との公的DBとの連結も可能となっていることを踏まえて、次世代DBについても新たな連結先として加えてはどうかと考えております。
 なお、本検討につきましては、他公的DBにおいても新たな連結先の検討として同様に進められていることを申し添えます。
 想定されるユースケースとして、簡単に記載しております。障害福祉DBについては、コロナ罹患後の重症障害者に対する支援の提供実績に基づく分析、そして難病DB・小慢DBについては、コロナ罹患後の難病患者の障害福祉サービスの利用状況、小児慢性特定疾病児童の障害児支援の利用状況の分析など、そして最後に次世代DBについては、コロナ罹患後の心電図等の画像データを含むより詳細な臨床情報に基づく分析などが考えられると考えております。
 本日、御審議いただきまして、先生方に御承諾いただける場合、今後想定される予定として、2点ございます。まず、令和7年10月以降の厚生科学審議会の感染症部会にて御審議いただくことと、そして令和8年以降、本小委員会、本委員会にて審査を開始するということが想定されます。
 審査の体制については、これまでどおり連結先が増えましても、各DBに紐づくすべての委員会や小委員会での審査を経て承諾あるいは不承諾といった結果が出されると想定しております。手続きの仕方自体も変わりません。それぞれの事務局に資料を提出するという手続きが必要になるというところです。
 5ページ目以降は、参考資料になっております。それぞれのDBに格納されている項目が一覧になっております。次世代DBに関しては項目の一覧というものがございませんので、もし連結をする審査が行われる場合には、主要な項目が分かるような形でサマリーを作成して御審議いただきたいと思っております。そして、今回連結先が増えることによって、先生方に見ていただく視点が変わるのかという点については、第1回本小委員会で見ていただきましたとおり、マル4のDB連結による情報付加という形で、個人の特定のリスクは高まるものの、個人の特定のリスクがないかとか、そういった点で見ていただく観点には変わりがありません。
 最後に、12ページ目以降は、今回の連結先の拡大において関連する条文の改正が必要になりますので、その資料を載せております。
 資料1につきまして、説明は以上になります。
○今村委員長 御説明ありがとうございます。
 今の資料の説明につきまして、何か御質問、御意見がある方、挙手をお願いします。ウェブ上で挙手のボタンを押してお知らせいただきたいと思いますけれども、いかがでしょうか。
 では、日置委員、お願いします。
○日置委員 ありがとうございます。
 今、連結先についての追加で、公的データベースのものと次世代医療基盤法のそうではないものとに分かれているという理解でおります。次世代医療基盤法のデータベースについては、事業者ごとに認定を受けて管理をしているもので、厚生労働省とは別法人でガバナンスを行っているものですので、基準が果たして同じになっているのか、あるいはそれを次世代医療基盤法で認定時にしっかりと見られているのかは、やや気になるところでございます。また、罰則についても公的データベースに係る刑事罰等とは異なる運用がなされるものではありますので、しっかりと連結先については注意を払うべきかと思っております。ですから、運用上の基準ですとか、そういったところについてはしっかりチェック体制が整い、その情報がしっかり共有されるようにしていただくことが必要かと思っております。
 以上でございます。
○今村委員長 ありがとうございます。重要な御指摘だと思います。
 事務局、何かコメントはありますか。
○厚生労働省(櫻庭主査) ありがとうございます。
 先生のおっしゃるとおり、基準や運用が異なる部分があるかと思いますので、既に連結申請を始めているNDBにも聞きながら進めていきたいと思っています。ありがとうございます。
○今村委員長 日置委員、よろしいでしょうか。
○日置委員 大丈夫です。ありがとうございます。
○今村委員長 ほか、いかがでしょうか。
 なかなか複雑なことになるかと思うのですけれども、まずはこの体制で進めてみるということですね。どうでしょうか。よろしいですかね。
 実際、審査の段階になってきたら、もっと大きな問題が顕在化するかもしれませんけれども、現在のところはこのフレームでやっていくということで、先生方の御意見としてはこれで進めていくということになるという理解でよろしいですか。
(首肯する委員あり)
○今村委員長 では、この議題はここまでとさせていただきまして、次の議題2の「匿名感染症関連情報の第三者提供に係る審査等の体制について」ということで、事務局からの御説明をお願いします。
○厚生労働省(櫻庭主査) ありがとうございます。
 それでは、資料2に進みたいと思います。「匿名感染症関連情報の第三者提供に係る審査等の体制について」です。
 ページをめくっていただきまして、これまでの経緯から御説明いたします。匿名感染症関連情報の第三者提供に関する審査等の体制については、匿名感染症関連情報データの提供可否を審査する提供前審査と、こちらのiDBを用いて生成した生成物の公表可否を判断する公表前確認というものがございます。
 第1回本小委員会において、提供前審査の体制について検討していただきました。公表前確認の体制については、後日、本小委員会にて検討することとなっておりました。
 そして、第1回本小委員会において、公表前確認の体制について、2点御意見をいただいておりました。1点目が、公表前確認は細かい確認や作業が必要になることから、事務的な前さばきを行うということ、そして本小委員会における審査という形ではなく、報告という対応とするなどの方法を検討するようになどの御意見をいただいておりました。
 本日、御審議いただきたい事項としましては、公表前確認の方法についてでございます。3ステップ、事務局で案を考えました。1つ目が、厚生労働省にて申出時に提出された研究計画内容と公表前確認で提出された成果の整合性が取れているかということ、そして公表物の満たすべき基準、ガイドラインに掲載されておりますが、最小集計単位の原則、年齢区分、地域区分、特定の社会属性を持つ層に対する差別・偏見の配慮等にのっとっていることなどについて確認を行い、厚生労働省の確認の結果を踏まえて本小委員会の委員長へ報告をする、そして本小委員会の委員長から公表の可否の判断を得るということを考えております。
 3ページ目には、今、口頭で申し上げました内容がフローになってございます。特にこの公表前確認のフローについて先生方から御意見を賜れましたら大変ありがたいです。よろしくお願いします。
○今村委員長 ありがとうございます。
 今、御説明いただきました内容につきまして、御意見、御質問のある方の挙手をお願いしたいと思いますけれども、事務局には全部委員長が判断するのは大変だという話はしているところでございまして、何か御意見、御質問いただければと思いますが、いかがでしょうか。
 日置委員、お願いします。
○日置委員 ありがとうございます。
 iDBについて、私も初めて公的データベースに関わる審査等に携わらせていただいているものですので、必ずしもNDBなどとは違って基準等が明確ではないのと、審査実績があるものではないということが大前提になるのかと思っております。これまでの議論の中でも、公表前確認の方でしっかりと情報が出ていかないように見るのですというところにかなり力点を置いてお話があったようにも感じておりまして、ここの審査ではなく報告、承認等になるというお話でいくのであれば、少なくとも審査基準、スクリーニングのかけ方ですとか、委員長に回ってくるものをどの程度にするのかですとか、あるいは委員長での判断の基準、そういったものはある程度客観的に見える形で置いておかないといけないのかと感じております。
 以上でございます。
○今村委員長 ありがとうございます。
 ほか、いかがでしょうか。
 今回、笹本委員からも積極的に御意見を伺っていると聞いているのですが、今、戸部委員から御意見があります。戸部委員、お願いします。
○戸部委員 この御提案で私は賛成なのですが、これだと委員長しか内容が分からないということなので、事後的にでも我々委員に、こういう案件を通したということを報告してもらうような機会があるとなおよいかと思いました。
 以上です。
○今村委員長 ありがとうございます。
 ほか、いかがでしょうか。
 笹本委員、もし御意見があったらお願いしたいと思うのですが、いかがでしょうか。
○笹本委員 日本医師会の笹本でございます。 どれぐらいの審査案件が挙がってくるかによるのですけれども、全て委員長に責任を持たせるような形はいかがなものかという気がいたしました。できれば事前に複数の人が確認した方がよろしいのではないかと思いました。
○今村委員長 ありがとうございます。
 非常にありがたい御意見で、うれしい限りですが、山本隆一先生、お願いします。
○山本委員 このiDBに関する意見は、私は事務局の提案で賛成なのですけれども、いろいろな公的DBに関与している関係で、他のデータベースの状況を少し皆さんにお話をしたいと思います。
 典型的な例として、まず1個NDBがあるのですけれども、NDBの場合は実は公表基準が比較的シンプルなのですね。10人未満になるものは駄目ということで、ほとんどの公表基準の申請が、基準を満たしていないものがまず1%もないと思うのです。したがって、ほとんどが確認だけで済むような話ですので、これは事務的な審査でほぼオートマチックに進められるところがあります。ごくまれに本当に判断に迷うところがあるのを、そのときの委員長に見ていただく、なおかつ、さらに決められないことがあったら、それは審議会、この委員会にかけるという形で進めていると思います。
 一方で、難病・小児慢性特定疾患のデータベースがございますけれども、この場合は公表のときにほとんどが公表基準に引っかかる。もちろん、もともと症例数が少ないですし、一方で、難病や小児慢性特定疾患の場合は症例が少数であるからということで公表を控えるようなことになると、成果としてあまり意味のないものになってしまうことがあるし、なおかつ項目の大部分は例えば血液検査の一部の値が10人未満とか、あるいは病理検査の所見でこの所見が10人未満とかとなると、これは一般的に考えても患者の特定につながることが非常に少ない、可能性は低いということで、基本的に難病及び小児慢性特定疾患の場合は、ほぼ全例、小委員会で審議をしています。それで皆さんで合議の上で、これは大丈夫でしょうということを決めているのです。
 このiDBがどこに属するのかというのは、HER-SYSのデータですから、どちらかというと感染時期の問題とか、そういったことの方が個人の特定につながることが多く、比較的分かりやすいと思いますので、基本的には事務局の御提案でいいのではないかと。本当に難しいといいますか判断に迷う事例は、遠慮なく小委員会にかけていただければと。座長が全て難しい判断を全部しなければいけないというわけではなくて問題ないというようなものは判断していただいていいのですけれども、本当に悩むようなものはこの委員会にかけていただくということで進めていただいて、最終的には少なくとも件数レベルでも御報告をいただくということにすればいいのではないでしょうか。
 以上です。
○今村委員長 ありがとうございます。ほかの委員会での状況も含めて貴重な御意見です。
 田中委員、お願いします。
○田中委員 私も事務局案、基本的にこれでいいかと思っております。内容的にも個人を特定できるような研究の成果物はあまり多くないのではないかと、性格上そのように思うところがあります。
 問題は、このマル1の成果表現形態と研究計画の整合性が取れているかどうか悩ましいとか、公表物の満たすべき基準がこれにのっとっているかどうか悩ましいと委員長が思われたときは、例外的だと思うのですけれども、そういうときは小委員会に諮るというような部分をこのフローの中に残しておけば、原則はこの流れでいいのかとは思いました。
 以上です。
○今村委員長 ありがとうございます。
 戸部委員、お願いします。
○戸部委員 確認なのですけれども、この御提案は厚生労働省の前さばきで問題ないというものと微妙だというものが2つあるとして、問題ないものは委員長で判断する、微妙なものはどういう取り扱いになるのかがこの御提案だと分からないかと思うので、この微妙なものは皆さんがおっしゃっているように小委員会で検討するのがいいかと私も思います。
 委員長の負担がという点であれば、笹本先生がおっしゃったように、委員長ではなくても2人ずつぐらいでペアになって、今回はこの先生とこの先生、次の案件はこの先生とこの先生とどんどん持ち回りで担当していって、それを追認していただくというやり方も取れるのかと思いました。
 以上です。
○今村委員長 ありがとうございます。非常にありがたい御意見で、委員長としてはうれしい限りでございます。
 いかがでしょうか。
 今までの御意見を集約させていただきますと、基本的には私は委員長として全部目を通す必要があるということだと理解していますけれども、その前さばきとして事務的に明らかに問題がないものは流していただいて、委員長へも報告で済むようにしてはどうかと。最終的に四半期に1度ぐらいのペースではどのような公表申請があったかということの簡易な報告をした方がいいのではないかと。
 微妙なケースについては、幾つかの段階があると思うのですが、まずは事務局から委員長に相談をしていただいて、これはいいのではないですか、構わないのではないですかというものについてはもうそのまま委員長の専管としてさせていただく。これは先生方の意見を聞きたいということについて、戸部先生からも御意見をいただきましたけれども、何人かの先生、できれば3人ぐらいの先生に輪番で見ていただいて公表の可否について御意見を伺う。それでもなかなか難しそうだということについては小委員会にかけて先生方の御意見を伺う。そのようなステップを踏むと実務的には微妙な案件に対する対応ができるかと思いますけれども、事務局としてはどう考えますか。
○厚生労働省(櫻庭主査) 多岐にわたって御意見をいただきまして、ありがとうございます。
 先生方からいただいた御意見を踏まえて、今村先生からもまとめていただきましたけれども、まずは事務局で確認させていただき、事務局で処理できない微妙な部分の案件に関しては委員長に御連絡させていただいた上で、委員長の判断で複数名でという場合は先生方にお願いするということを考えたいと思います。また、先生方複数名で見ていただいても難しいという場合は、この本小委員会にて御審議いただくこともあり得ると認識しております。
 もしそのような内容で進めてもよろしければ、この運用でまず進めてみようかと思っておりますが、いかがでしょうか。
○今村委員長 運用については事務局で流れ図のようなものをつくって、委員に共有してもらい、それを覚書のような形でそれぞれの委員で咀嚼して進めていただくという形が取れますか。
○厚生労働省(櫻庭主査) ありがとうございます。
 本日のフローが粗いので、こちらにもう少し詳細に加筆させていただきながら、事務取扱要綱みたいなものをつくりつつ、先生方に御確認いただけたらと思います。
○今村委員長 ありがとうございます。
 戸部委員、お願いします。
○戸部委員 細かい点なのですが、事務局が問題ないと思ったものは、委員長も検討しないことになるのでしょうか。それだとまずいような気がして、事務局が問題ないと思ったものも専門的な観点からそれをちゃんと審査して、やっぱり問題なかったとかということを確認する必要が恐らくあるので、事務局が問題なしとしたものも委員長が目を通して、本当に問題ないかを確認する作業が必要だと思います。
 以上です。
○今村委員長 分かりました。
 いずれにしても、最初の頃は全部見せてもらおうとは思っています。その中で、事務局問題なしの基準のようなものは覚書のような形で作成していって、委員長一括了承基準のようなものがつくれるのならば、その基準内のものは事務局の判断で了解ということで、そこから外れた部分については、一旦、私、委員長の側で相談に乗らせていただいて、これは疑義がありますねというものは複数の委員の方に見ていただいて御意見を伺うという形が取れればと思っております。
 そのような形でやってみて、うまくいくかどうかをまず実施してみるということだとは思うのですが、戸部委員、お願いします。
○戸部委員 一括了承基準というのはありだと思うのですけれども、厚生労働省が誤って承認してしまうかもしれないということがあるので、一括了承基準に適合しているという判断が正しいかというのは、専門家が最後はチェックすべきではないかとは思います。
 以上です。
○今村委員長 基本的な部分で、集計に使ってはいけない部分を使っていませんかとか、マスクしなくてはいけないものをマスクしていますかというのは、事務的な問題だと思うのです。
 もう一つ、分析の趣旨が合っていますかということが微妙なところだと思うのですが、これは最初のうちにどれぐらいずれるものが出てくるかというのは確認させてもらおうと思っているのです。
 ただ、ずっと趣旨に合っているかを見ていくというのはなかなか大変な作業だと思うので、それをもう少しかみ砕いて、書いてある内容とこういうところが合っていますかというのは見てもらうということで、クリアできるものは事務的に処理していただけるように持っていったらどうかと思っています。そういうところが落としどころかと思うのですけれども、よろしいですかね。
 どのようなものが公表審査で出てくるかが分からないので、NDBみたいな形でシンプルな形で進められそうだったら、ほとんど事務的に確認してもらえばよくなると思います。特に連結したときに微妙なものが出てくる可能性が多々あるので、それは蓋を開けてみないと分からない状況だと思います。
 いずれにしても、もう少し踏み込んだ形で要綱のようなものはつくってもらって、それで運用してみて、その状況を見ながら改善していく形かと思っています。NDBなどですと、1日に10件などという単位で公表審査が来ているのではないかと思うので、できるだけ負担が多くならないようにはしたいと思っております。よろしいでしょうか。
 笹本委員、お願いします。
○笹本委員 笹本ですけれども、私も今の委員長の意見で賛成でございます。
 1つ、ほかのことでお聞きしてもよろしいでしょうか。
○今村委員長 お願いします。
○笹本委員 これで成果物が公表されるわけですけれども、公表は主に投稿という形になると思います。論文に投稿される場合、査読を受けて追加のデータの提出を求められたり、あるいはより細かいある程度地域が特定されるようなデータを求められたりすることもある可能性がないわけではないのですが、そのような場合、今後はどうなるのでしょうか。
○今村委員長 私の理解としては、新しいデータは再審査になると思うのですが、事務局、いかがでしょうか。
○厚生労働省(櫻庭主査) 審査されていない範囲のものを求められる場合に関しては、改めて審査ということになると思います。
○今村委員長 笹本委員、よろしいですか。
○笹本委員 分かりました。ありがとうございます。
○今村委員長 ありがとうございます。
 ほか、いかがでしょうか。
 公表審査、非常に重要なポイントだと思いますので、この公表審査によって情報提供の質を担保するという大きな目的がありますので、ぜひ委員の先生方の御協力も得ながら進めていきたいと思います。微妙なケースが出てくると思いますので、都度問題点なども整理したものを審議できるように、事務局の体制も固めてもらいたいと思います。
 よろしいですかね。
(首肯する委員あり)
○今村委員長 では、議題2は今のような形で進めさせていただきます。
 本日の公開の議事はこれで終了となりますので、次の議題から非公表となります。
 一旦事務局にお返しします。
○事務局(MRA) 事務局でございます。
 ここからは非公開の議事となりますので、YouTube上でのライブ配信はここまでとさせていただきます。
 本会議のアーカイブ配信は行いませんので、議事内容につきましては、後日公表される議事録を御確認ください。
 本日は御視聴いただき、ありがとうございました。
 それでは、ライブ配信の終了をお願いします。
 
(非公開)
 
○今村委員長 では、終了させていただきたいと思いますけれども、事務局から次回の予定などの報告をお願いします。
○事務局(MRA) ありがとうございます。
 次回につきましては、2025年12月10日水曜日の開催を予定しております。
 詳細につきましては、事務局より改めて御連絡させていただきます。
 本日は、お忙しい中御出席いただき、ありがとうございました。