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2025年9月4日 第31回厚生労働統計の整備に関する検討会 議事録
政策統括官付参事官付統計企画調整室
日時
令和7年9月4日(木) 14:01~14:18
場所
厚生労働省政策統括官(統計・情報システム管理、労使関係担当 )内会議室
出席者
構成員(五十音順、敬称略、◎:座長、○:座長代理)
- 大久保 一郎
- ◎加藤 久和
- 黒田 祥子
- 高橋 陽子
- 津谷 典子
- ○樋田 勉
- 永井 暁子
- 野口 晴子
- 原 ひろみ
- 康永 秀生
構成員以外の関係者
- 西郷 浩(早稲田大学政治経済学術院教授)
- 廣松 毅(東京大学名誉教授)
事務局
- 原口政策統括官
- 河野政策立案総括審議官
- 髙橋参事官(企画調整担当)
- 飯島統計企画調整室長
- 篠山審査解析室長
-
村田統計管理官(人口動態・保健社会統計室長)
- 中山死因分類基準指導官
議題
- 1人口動態統計のICD-11準拠の統計分類適用に係るワーキンググループの設置について
- 2その他
議事
- 議事内容
○髙橋参事官(企画調整担当)
それでは、定刻になりましたので、ただいまから第31回厚生労働統計の整備に関する検討会を開会させていただきます。皆様方におかれましては、お忙しい中、御出席いただきまして誠にありがとうございます。私は、本年7月に企画調整担当参事官を拝命いたしました髙橋でございます。どうぞよろしくお願いいたします。
本日の出席状況ですが、渡辺委員が御欠席です。なお、本日は審議協力者ということで、早稲田大学政治経済学術院教授の西郷先生、東京大学名誉教授の廣松先生に御出席いただいております。
続きまして、審議に入る前に、事務局に異動がありましたので、御紹介をさせていただきます。政策統括官の原口です。審査解析室長の篠山です。会議の開催に当たりまして、政策統括官の原口より御挨拶申し上げます。
○原口政策統括官
本日はお忙しい中、御出席賜りまして誠にありがとうございます。厚生労働統計の改善につきましては、日頃から多大なる御尽力と御理解を賜り、この場をお借りして厚く御礼申し上げます。
本日は、後ほど調査担当より御説明差し上げますけれども、現在、人口動態統計の死因分類で用いているICD-10準拠の統計分類をICD-11準拠に変更することに伴いまして、人口動態統計の死因分類の表章であるとか、ブリッジコーディングの技法につきまして、ワーキンググループを設置し、御議論いただきたいと考えているところです。委員の皆様方におかれましては、専門的な見地から、御議論、御助言をお願いできればと存じます。よろしくお願い申し上げます。
○髙橋参事官(企画調整担当)
それでは、以後の進行につきましては、加藤座長にお願いいたします。よろしくお願いいたします。
○加藤座長
加藤です。本日は皆様と同じようにオンラインで失礼いたします。本日は、お忙しい中お集まりいただきまして、どうもありがとうございます。それでは、議事を進めてまいりたいと思います。本日の議事ですが、1つ目は「人口動態統計のICD-11準拠の統計分類適用に係るワーキンググループの設置について」、2つ目は「その他」となっております。なお、本日の検討会は14時30分までを予定しておりますが、予定時間を若干過ぎる可能性もあるかと思います。そのような場合、御予定のある方は、御退席いただいても結構です。
それでは、議事1の人口動態統計のICD-11準拠の統計分類適用に係るワーキンググループの設置について、事務局から御説明をお願いいたします。
○村田統計管理官
人口動態・保健社会統計室統計管理官の村田と申します。資料について、私から御説明させていただきます。まず、1ページを御覧ください。人口動態統計のICD-11準拠の統計分類適用に係るワーキンググループの設置についてです。ICD-11の適用に伴い、人口動態統計における死因分類の表章等に関する検討を行う必要があると考えており、その検討を効果的かつ効率的に行うために、こちらの整備検討会の下にワーキンググループを設置していただき、検討をお願いしたいと考えております。
まず、設置理由についてです。現在、人口動態統計の死因分類は、WHOのICD-10に準拠した統計分類を用いております。先般、WHOからICD-11が出ましたので、今後ICD-11準拠の統計分類が総務省から告示される予定となっております。それに伴い、人口動態統計においてもICD-11準拠の統計分類を適用していくことになりますが、政策的活用及びユーザーニーズに鑑み、これまでのICD-10と同様の結果、これは死因分類表の種類や死因分類項目の粒度についてですが、そうしたICD-10と同様の結果を継続的に提供することが不可欠であることから、人口動態統計におけるICD-11での死因分類の表章について検討する必要があります。
また、人口動態統計の死因統計におけるICD-11適用の影響を把握するため、同一の調査票データにICD-10とICD-11のコードを付与して新旧分類による集計比較を行う、いわゆるブリッジコーディングを行うことを考えております。そのため、ブリッジコーディングの技法について検討する必要があります。
次に、検討内容ですが、大きく2つあります。1つは、人口動態統計の死因分類の表章について、もう1つは、人口動態統計のブリッジコーディングについてです。
まず、1つ目の死因分類の表章についてです。ICD-11の適用に当たり、告示が予定されている「基本分類表」「死因分類表」を基に分類項目の一部細分化及び告示以外の分類表での公表について、統計の整合性・継続性、政策的活用の観点から有識者の方々の知見を得て検討していただきたいと考えております。
こちらに関して2ページに資料がありますので、そちらを御覧ください。人口動態統計で用いる死因分類表についてまとめております。一番左の「WHOのICD-11」を基に、総務省から統計基準である疾病、傷害及び死因の統計分類として、「基本分類表」と「死因分類表」が告示される予定です。人口動態統計では、この基本分類表を基にした「死因基本分類表」と、死因分類表を基にした「死因簡単分類表」を用いて死因統計を作成していくことになりますが、その際、分類項目の一部を細分化することで、例えば、熱中症のような政策的な観点からニーズが高いと考えられる死因について把握できるようにしたいと考えております。
点線の枠囲みで細分化のイメージをお示ししています。例えば、熱中症は、基本分類表では、「PB15過度の高温への不慮の曝露」の中に入っておりますが、この項目には、いわゆる自然の熱中症だけではなくてサウナなどによるものも含まれておりますので、熱中症の数値を取得できるように、死因基本分類表では、例えば自然によるものと、それ以外といったように細分化してはどうかと考えております。また、その下の死因簡単分類表ですが、その他の不慮の事故の項目を細分化して、熱中症、新型コロナウイルス感染症ワクチンといった死因を表章してはどうかと考えております。
今、御説明しましたのはイメージですので、ワーキンググループにおいて、このような分類項目の一部細分化について御検討いただきたいと思っております。
もう1つ、人口動態統計では、「死因基本分類表」と「死因簡単分類表」のほかにも、この図にお示ししているような幾つかの分類表を用いた死因統計を作成しております。こうした告示以外の分類表での公表についても検討していただきたいと考えております。
続きまして、1ページに戻っていただき、一番下、検討内容の2つ目のブリッジコーディングについて御覧ください。ICD-11による統計の利便性を向上させ、変更の影響分析を可能とするために、どの程度のブリッジコーディングを実施すべきか、その技法について、有識者の方々の御知見を踏まえつつ妥当性を検討していただきたいと考えております。なお、本ワーキンググループの検討結果を基に担当室においてブリッジコーディングを実施し、その結果を公表する予定です。
こちらについても3ページに資料がありますので、そちらを御覧ください。こちらにブリッジコーディングについてまとめております。ICD-10からICD-11への変更に伴い、死因統計においてどのような影響があるのかについて把握するとともに時系列での比較を可能とするため、その変更の動向を広く提供していく必要があると思っており、ブリッジコーディングを行うことを考えております。
下の図にブリッジコーディングのイメージをお示ししています。左側ですが、抽出した死亡データにICD-10とICD-11のコードを付与します。例えば、胃癌であれば、ICD-10とICD-11ともに、死因簡単分類で胃の悪性新生物に分類されますが、急性骨髄性白血病ですと、ICD-10では、死因簡単分類で白血病ですが、ICD-11では骨髄系新生物となり、分類が変わることになります。このように、両方のコードをデータに付与しまして、新旧それぞれの分類で原死因選択を行って集計し、結果を比較することをしたいと思います。
右側が公表資料のイメージです。例えば、各死因分類について、ICD-10での死亡数に対するICD-11での死亡数の比といったものをお示しすることを考えております。この結果を参考にすることで、ICD-11適用時の死亡数の増減のうち、ICD-11に変更した影響がどの程度であるかを見ることができると思っております。人口動態統計では、ブリッジコーディングによる比較結果を基に、死因統計の改正による影響について、ICD-11での調査結果の公表時に合わせて公表する予定です。
以上、ブリッジコーディングについて御説明いたしましたが、ワーキンググループでは、このブリッジコーディングを行う際に、どのような抽出を行うべきか、抽出方法や抽出数について御検討をお願いしたいと考えております。
次に、4ページを御覧ください。審議スケジュールについてです。今回、もしワーキンググループを設置させていただきましたならば、2番に記載がありますように、令和7年度中に2回、令和8年度中に1回、プラス予備日の計3~4回をかけてワーキンググループを開催して御審議いただき、検討内容について結論を得たいと考えております。現時点で考えております具体的な議題案は、ここに記載させていただいているとおりです。また、一番下の※にありますとおり、中間報告、報告書については、適宜、整備検討会に御報告させていただきたいと考えております。説明は以上です。よろしくお願いいたします。
○加藤座長
御説明どうもありがとうございました。それでは、ただいまの御説明につきまして、質問を含めて委員の皆様から何かございますでしょうか。特によろしいでしょうか。ありがとうございます。本検討会の開催要綱では、座長は検討会にワーキンググループを置くことができるとされておりますので、私といたしましては、本検討会の下に、「人口動態統計のICD-11準拠の統計分類適用に係るワーキンググループ」を設置させていただきたいと思っておりますが、よろしいでしょうか。
ありがとうございます。それでは、ワーキンググループを設置させていただきたいと思います。ありがとうございます。また、ワーキンググループの構成員と主査ですが、本検討会の開催要綱に基づき、座長である私が指名させていただけるということですので、構成員については、本検討会の構成員でもある大久保委員、樋田委員のほか、慶應義塾大学経済学部の石井教授、国立社会保障・人口問題研究所情報調査分析部第二室の別府室長、筑波大学医学医療系の田宮教授を指名させていただければと思います。そして、主査につきましては、大久保委員を指名させていただきたいと考えておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。この件については、よろしいでしょうか。
ありがとうございます。それでは、議事1、ワーキンググループの設置と、構成員及び主査ということで決めさせていただきました。どうもありがとうございました。それでは、最後に、議事2として「その他」となっておりますが、事務局から何かありますか。
○髙橋参事官(企画調整担当)
事務局からは特段ありません。
○加藤座長
ありがとうございました。大久保委員どうぞ。
○大久保委員
御指名いただきました大久保です。議会の関係で今、少し遅れて参加させていただきました。微力ではありますけれども、皆様のお力を借りて、良い成果を得られるように頑張りたいと思います。よろしくお願いいたします。
○加藤座長
大久保先生、どうぞよろしくお願いいたします。それでは、本日予定しておりました議題は以上となりますが、全体を通して御意見、御質問等は何かありますか。よろしいでしょうか。ありがとうございます。それでは、本日の議題は全て終了となります。それでは、事務局にお返しします。
○髙橋参事官(企画調整担当)
本日はお忙しい中、御出席いただきましてありがとうございました。これをもちまして、第31回厚生労働統計の整備に関する検討会を閉会とさせていただきます。どうもありがとうございました。
(了)
照会先
政策統括官付参事官付統計企画調整室
電話:03-5253-1111(内線7373)