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2025年8月6日 中央社会保険医療協議会 保険医療材料専門部会 第129回議事録
日時
令和7年8月6日(水) 費用対効果評価専門部会終了後~
場所
全国都市会館大ホール 2階
出席者
- 構成員等
-
- 永瀬伸子委員
- 城山英明委員
- 松本真人委員
- 佐保昌一委員
- 奥田好秀委員
- 伊藤徳宇委員
- 茂松茂人委員
- 太田圭洋委員
- 大杉和司委員
- 森昌平委員
- 守田恭彦専門委員
- 前田桂専門委員
- 青木幸生専門委員
- 事務局
-
- 間保険局長
- 林医療課長
- 梅木医療技術評価推進室長
- 吉田保険医療企画調査室長
- 和田歯科医療管理官
- 清原薬剤管理官 他
議題
- 保険医療材料等専門組織からの意見について
議事
- 議事内容
- ○永瀬部会長代理
ただいまより第129回「中央社会保険医療協議会 保険医療材料専門部会」を開催いたします。
本日は、部会長が御欠席のため、部会長代理である私、永瀬が司会を務めさせていただきます。
本日も対面を基本としつつ、オンラインも組み合わせての開催としております。また、会議の公開についてはユーチューブによるライブ配信で行うこととしております。
まず、本日の委員の出欠状況について御報告します。
本日は、飯塚委員、笠木委員が御欠席です。
では、会議冒頭のカメラの頭撮りはここまでとさせていただきます。
(カメラ退室)
○永瀬部会長代理
それでは、議事に入らせていただきます。
本日は、保険医療材料等専門組織から意見が提出されていますので、保険医療材料等専門組織の渡邉委員長より御説明をお願いしたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
○渡邉委員長
よろしくお願いいたします。保険医療材料等専門組織委員長の渡邉でございます。
令和8年度診療報酬改定に向けて、保険医療材料等専門組織の立場から特定保険医療材料の保険償還価格算定の基準等に関する意見を述べさせていただきます。
なお、参考資料として「材-1-参考」を添付しておりますので、併せて御覧ください。
まず「中医協 材-1」2ページ目を御覧ください。
1項目め、イノベーションの評価についての「(1)臨床上有用な医療機器等に対する評価について」です。
1ポツ目については、令和6年度診療報酬改定における答申附帯意見等を踏まえ、新たな医療機器や体外診断用医薬品を用いた医療技術について、有効性・安全性に係るエビデンスに基づく適切な評価の在り方を引き続き検討することとしております。
2ポツ目、小児用医療機器については、その特殊性等を踏まえ、医療上の必要性が高いものについては適切な評価の在り方を検討することを提案いたします。
3ポツ目、特定保険医療材料の補正加算については、平成27年の研究班において定量的な評価方法が検討され、試行案として導入されました。これまでの運用を踏まえつつ、補正加算における評価項目の考え方の明確化を検討することを提案いたします。
4ポツ目、令和6年度診療報酬改定において新設された「希少疾病等の検査に用いる体外診断用医薬品等に対する評価」については、再生医療等製品の適応判定の補助等に必要な検査も対象とすることを提案いたします。
「(2)使用実績を踏まえた再評価に係る申請(チャレンジ申請)について」は、手続の簡素化、データ収集方法及び評価方法の明確化を検討することを提案いたします。
資料3ページ目を御覧ください。「(3)医療技術評価分科会における検討を要する技術について」は、予見可能性を高める観点等から、対象についてさらなる明確化を行うことを提案いたします。また、患者アクセスの観点も踏まえ、評価療養の対象期間について見直しを行うことを提案いたします。
次に、2のプログラム医療機器についてです。
1ポツ目、令和6年度診療報酬改定において、プログラム医療機器の評価基準について明確化を行ったところでございますが、今後もプログラム医療機器がさらに上市されることも想定し、評価基準のさらなる明確化について検討することを提案いたします。
2ポツ目は、令和6年度診療報酬改定において引き続き検討することとされた事項でございますが、プログラム医療機器については、引き続き、事例を蓄積しつつ、原価計算に含めるべき費用の範囲について検討することを提案いたします。
続いて、3ポツ目、主として患者が操作等を行うプログラム医療機器を保険適用期間の終了後に患者希望に基づき選定療養で使用する場合において、徴収する料金等の説明方法について医療現場でより活用しやすい運用方法を検討することを提案いたします。
3の内外価格差等の是正につきましては、これまでの診療報酬改定での検討を踏まえ、比較水準や外国平均価格の算出方法等について引き続き検討することを提案いたします。
資料4ページからは、4のその他の事項です。
(1)の既存の機能区分の見直しについては、累次の改定と同様に、臨床上の位置づけや安定供給の観点などを踏まえ、市場実勢価格や市場規模等にも配慮しつつ、機能区分の細分化、合理化及び定義変更等について、保険医療材料等専門組織において検討することを提案いたします。
(2)の市場拡大再算定につきましては、これまでの運用を踏まえながら、手続等について引き続き明確化を検討することを提案いたします。
(3)の不採算品再算定につきましては、これまでの改定においても対応を行ってきたところでございますが、昨今の償還価格が実勢価格を下回る特定保険医療材料の事例等を踏まえつつ、安定供給の観点にも配慮しながら、不採算品再算定の対象の拡充を含めて検討することを提案いたします。
(4)以降につきましては、保険適用希望の手続に関する事務的な事項でございます。
以上が保険医療材料等専門組織からの意見です。ありがとうございました。
○永瀬部会長代理
どうもありがとうございました。
それでは、ただいまの説明に関して御質問などありましたら、どうぞお願いいたします。
茂松委員、よろしくお願いいたします。
○茂松委員
ありがとうございます。
渡邉委員長、御説明どうもありがとうございました。
保険医療材料等専門組織からの御意見につきましては、おおむね賛同したいと思っております。
その上で、1つ御質問がございます。3ページの2のプログラム医療機器について、1点だけ御質問させていただきます。3つ目の丸、医療現場において、より活用しやすい運用方法という御説明がございました。料金等と言われましたが、ほかに具体的にどのようなことを想定されているかということをお聞きしたいと思っております。
また、今回の資料には記載がございませんが、医薬品だけでなく材料につきましても、実勢価格が保険償還価格を上回る、あるいは技術料に包括されて材料代が技術料を上回るような逆ざやという問題が発生しております。現在、医療機関の負担による対応をしておりますが、医療機関経営が大変厳しい状況の中におきまして、これがだんだん大きな負担になってきているということを御指摘申し上げた上で、こうした点についても次回改定に向けてしっかりと検討する必要があると主張しておきたいと思います。
以上です。
○永瀬部会長代理
ありがとうございます。
1つは質問で1つは御意見ということで、渡邉委員長からよろしくお願いいたします。
○渡邉委員長
事務方からの御説明があると思います。
○梅木医療技術評価推進室長
それでは、事務局でございますが、回答いたします。
先ほどの委員の御指摘でございますけれども、もともとの療養の給付というところから選定療養へ移るという制度変更がなされた結果、料金の説明が発生するということになりますので、その一連の説明が想定されるということであります。具体的な料金以外のさらに細かい具体的な項目については現在ないところでございます。
○永瀬部会長代理
茂松委員、よろしいでしょうか。
○茂松委員
了解しました。よろしくお願いします。
○永瀬部会長代理
それでは、ほかにいかがでしょうか。
森委員、よろしくお願いします。
○森委員
ありがとうございます。
今、茂松委員からもありましたが、逆ざやに関してです。薬局も同様で、これまでも償還価格を超えることが多かったのですけれども、今年の4月以降かなりの品目で超えております。ぜひ次回対応に関してお願いしたいと考えております。
以上です。
○永瀬部会長代理
これは御意見ということでよろしいでしょうか。
○森委員
はい。
○永瀬部会長代理
ありがとうございます。
では、ほかにありますでしょうか。
松本委員、お願いいたします。
○松本委員
どうも御説明ありがとうございました。
御提案のありました内容については、いずれも次期制度改革に向けまして検討することに異論はございません。
その上で1点だけ、プログラム医療機器についてコメントさせていただきます。資料の3ページの1つ目と2つ目の丸にも記載がございますけれども、一言でプログラム医療機器といっても様々なタイプのものがあることは承知しておりますが、最近は新たなアプリが保険適用もされ、同じタイプのプログラム医療機器が、ある意味、シリーズ的に保険適用されるようになってきたという印象を受けております。今後さらに新製品が増えていくことや、アプリの場合はプラットフォームの共通化もある程度あることを踏まえますと、費用構造を詳細に分析して、どの部分を個々の製品の価値として評価するのか、整理する必要があると考えております。
私からは以上でございます。
○永瀬部会長代理
ありがとうございます。御意見の表明ということで承ってよろしいでしょうか。
○松本委員
結構でございます。
○永瀬部会長代理
ありがとうございます。
ほかにはございますでしょうか。
ほかに御質問などないようでしたら、本日頂いた御意見や御提案等を踏まえ、次期保険医療材料制度の見直しに関する議論を進めていきたいと思います。
本日の議題は以上です。
次回の日程につきましては、追って事務局より連絡いたします。
それでは、本日の「保険医療材料専門部会」はこれにて閉会といたします。どうもありがとうございました。