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第32回厚生科学審議会がん登録部会(議事録)
健康・生活衛生局 がん・疾病対策課
日時
令和7年8月4日(月)12:00~14:00
場所
オンライン開催
議題
- (1)全国がん登録及び院内がん登録における届出項目等に係る検討について 【公開】
- (2)全国がん登録情報及び都道府県がん情報の利用・提供の状況について 【公開】
- (3)その他【公開】
- (4)全国がん登録情報の利用・提供に係る審査【非公開】
議事
- 議事内容
- ○石川補佐 定刻となりましたので、ただいまより「第32回厚生科学審議会がん登録部会」を開催いたします。
委員の皆様方におかれましては、お忙しい中、お集まりいただきましてありがとうございます。
本日の検討会につきましては、YouTubeにおいて配信しております。委員の皆様方におかれましては、参加中、基本的にマイクをミュートにしていただき、御発言の際には挙手ボタンで挙手いただきまして、事務局から、もしくは部会長から指名がございましたら、初めにお名前をいただいてから御意見、御発言いただくようお願いいたします。
まず、冒頭に事務局の異動について申し上げます。
○吉原推進官 令和7年7月8日付で健康・生活衛生局がん・疾病対策推進官に着任いたしました吉原と申します。よろしくお願い申し上げます。
○石川補佐 続きまして、部会構成員の変更がありましたので、御紹介差し上げます。本年7月までで、公益社団法人日本看護協会常任理事の橋本美穂委員が御退任となり、新たに公益社団法人日本看護協会常任理事の淺香えみ子様に委員として御参加いただくことになりました。
新たに委員に御就任いただいた淺香委員に一言御挨拶をいただければと思います。
○淺香委員 日本看護協会に今年6月より就任いたしました淺香と申します。どうぞよろしくお願いいたします。
○石川補佐 ありがとうございます。
続いて、委員の出欠状況でございますが、本日は、中村康彦委員、徳永えり子委員から御欠席の連絡をいただいております。
また、木下義晶委員におかれましては13時頃からの御出席の旨、御連絡を頂戴してございます。
本日のがん登録部会における委員、及び議事に関係のある臨時委員定数13名に対しまして、現在13名が参加されています。厚生科学審議会令にある議事運営に必要な「委員及び議事に関係のある臨時委員の過半数」を満たしていることを御報告申し上げます。
本日、1名の参考人に御出席をいただきます。国立がん研究センターがん対策研究所がん登録センターセンター長、松田智大参考人です。
○松田参考人 よろしくお願いします。
○石川補佐 また、本日、健康・生活衛生局長は、公務のため欠席とさせていただきます。
それでは、以降の議事進行を中山部会長にお願いいたします。
○中山部会長 皆様、今日もお忙しい中お集まりいただきましてありがとうございます。部会長の京都大学の中山です。
それでは、まず事務局から資料の確認をお願いいたします。
○石川補佐 事務局でございます。
それでは、資料の確認をいたします。資料は委員の皆様方に事前にメールでお送りしておりますが、厚生労働省のウェブサイトにも掲載しております。議事次第、資料1から5、参考資料1から12がございますので、御確認ください。なお、資料4に関しましては4-1から4-3に分かれてございます。また、資料3から5、参考資料12は非公開資料です。資料の不足等がございましたら、事務局までお申し出ください。
事務局からは以上です。
それでは、中山部会長、議題をよろしくお願いします。
○中山部会長 ありがとうございました。
資料等に問題なければ、議事に入りたいと思います。皆様、よろしいでしょうか。
(委員首肯)
○中山部会長 それでは、議題1「全国がん登録及び院内がん登録における届出項目等に係る検討について」に入りたいと思います。まずは事務局から資料の説明をお願いいたします。
○石川補佐 事務局でございます。資料1「全国がん登録及び院内がん登録における届出項目等に係る検討について」を御説明いたします。
2ページを御覧ください。
まず、現状・課題を上の枠内にお示ししております。現状として、がん登録推進法に基づき、国は、病院等が届け出る情報に係る事項等の制定や改廃をしようとする場合には、あらかじめ、審議会等の意見を聴かなければならないこととされており、国立がん研究センターは、収集された情報を記録するデータベースの整備等を行うこととされています。
また、国立研究開発法人国立がん研究センターがん対策研究所がん登録標準化専門委員会規程に基づき、がん登録標準化専門委員会は、がん登録の登録項目及びその内容に関すること、がん登録の実務上の規則及び関連する分類の在り方並びに実務上の適用に関すること、その他がん登録実務に関することについて検討することとされています。
今後ですが、医療・介護関係の公的データベースとの匿名化情報や仮名化情報の連結・解析が可能となることが見込まれています。こちらが実現した場合には、研究の幅が広がり、がん登録データベースの利活用がさらに進むかと思われますが、その中で、届出項目や届出のルールに関する見直しを行う必要が生じる可能性に備えて、検討プロセスについて改めて共有する必要があると考えております。
次に、対応(案)を下の枠内に記載しております。国立がん研究センターは、引き続き、委員会において、がん登録の登録項目及びその内容に関すること等について検討し、その検討結果について、厚生労働省へ報告することとし、厚生労働省は、その検討結果について、必要に応じて、厚生科学審議会がん登録部会において審議することとしてはどうかと考えております。
3ページを御覧ください。
先ほど述べた検討について、あくまで現時点の例示として大きく2点お示ししております。1つ目は、全国がん登録の届出項目への追加です。こちらには、これまでいただいていた御要望を踏まえ、TNM分類や死亡場所の追加といった項目が考えられます。
2つ目は、全国がん登録の届出ルールの変更です。こちらはこれまでの国会での議論を踏まえ、胃がんにおいて、治療方針に影響を与える「T1a」と「T1b」を区別するといったことが考えられます。皆様において、ほかに検討項目案がございましたら挙げていただければ幸いですが、以上が今回お示しする項目(案)でございます。
4ページ目以降は御参考として御要望や国会での議論、関連する条文の抜粋でございます。
事務局からは以上です。
○中山部会長 どうもありがとうございました。
ただいま資料1「全国がん登録及び院内がん登録における届出項目等に係る検討について」の内容について、事務局から説明をいただきました。委員の皆様からこの場で御意見や確認が必要な点がございましたら、御発言をいただきたく存じますが、いかがでしょうか。御質問等ございましたら、Zoomの「挙手」機能でお願いします。それでは、黒瀨委員、西野委員、佐藤委員、村本委員の順でお願いいたします。まずは黒瀨委員、お願いいたします。
○黒瀨委員 ありがとうございます。
まず、この検討についてですけれども、非常に重要な点だと認識しております。今後匿名化された情報、あるいは仮名化された情報がそれぞれひもづけられていって、より深い、そして意味のある医療情報として活用されていくことを希望しております。
その中で、こちらの対応(案)に書いていただいているとおり、国立がん研究センターによって検討していただき、その結果を厚労省に報告し、厚労省が検討結果について、必要に応じて当部会において審議すると書いていただいております。「必要に応じて」というところが我々も明確に分からないところでありますが、本当に重要なことであろうものが非常に多いと思いますので、国立がん研究センターでまずこういったことが検討されたということを当部会に明示していただいた上で、その中で特に重要であるという部分を審議するという立てつけにしていただければと思います。ありていに言えば、当部会の知らないところで検討されて、その中で厚労省が必要と思ったものだけが当部会で審議するように下りてくるということではなく、こういったことが検討されましたとしたうえで、その中でさらに審議する必要があるものはないでしょうかということを当部会にもお知らせいただくことが、国民にとって本当に必要な医療情報の活用というところにつながっていくのではないかなと思いますので、御検討いただければ幸いと存じます。
以上です。
○中山部会長 黒瀨委員、どうもありがとうございます。
それでは、事務局、いかがでしょうか。
○石川補佐 御意見いただきましてありがとうございます。
こちらは、「必要に応じて」と書かせていただいていますけれども、まず非常に重要な検討を随時しているということになりますので、そちらをできるだけ委員の皆様にも分かるように示していければと思っております。
「必要に応じて」と書かせていただいた趣旨としては、がん登録推進法やそれにひもづく政令、省令に規定されているような項目でしたら、それは法に規定されているとおり、がん登録部会に意見を聴かないこととされておりますので、そちらは必ず審議をされるというふうに考えております。
それ以外の項目は、現場への影響といったところを踏まえての都度判断となりますけれども、影響が大きいものについては部会の意見を聴くことと想定しています。
それ以外の細かいところも、今回国立がん研究センターで行うがん登録標準化専門委員会について、議事要旨については常に公開される形になっておりますので、そこで項目としては分かるようになってございます。さらに、それをどの程度がん登録部会で審議するかについては、先ほど申し上げたような現場への影響が大きいものは審議できればと考えております。
以上です。
○黒瀨委員 ありがとうございます。本当に国民の皆さんにとって必要な情報をいかに御不安なく提供できるかということは非常に大切な点だと思いますので、透明性を持って議論していければと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
○中山部会長 どうもありがとうございました。
それでは、西野委員、お願いいたします。
○西野委員 ありがとうございます。
今回、3ページで検討内容をお示しいただいたかと思います。このうち届出ルールの変更については、やはり弊害、デメリットもあるかと思います。今回、胃がんについてT1aとT1bを区別するということであれば、同時に届出項目としてTNMの追加が検討されますので、TNMの追加で対応し、その場合、届出ルールの変更は行わないというのも1つの考えかと思います。
また、仮に今回TNMの追加が行われないという場合であっても、胃がんについて取扱い規約の改訂が近々行われると聞いておりますので、その改訂の結果を踏まえて検討を行うことが必要かと考え意見を述べさせていただきました。ありがとうございます。
○中山部会長 ありがとうございます。
それでは、事務局、いかがでしょうか。
○事務局 西野委員、御指摘ありがとうございます。
1点目に関しましては御指摘のとおりでございまして、マル2の届出ルールの変更にあることと、TNM分類に関しては、両方同時に検討が必要な事項かと思っております。
そして、もしTNM分類が入らないといった場合においても、現行のルールにおいて胃がんについてどうするかというところを議論することになるかと思いますが、その場合は、関連学会の規約であったり、学会の専門の先生の御意見を踏まえまして御検討が必要だと思っております。ありがとうございます。
○中山部会長 どうもありがとうございました。
それでは、佐藤委員、お願いいたします。
○佐藤委員 産経新聞、佐藤です。ありがとうございます。
対応(案)については、特に異議はありません。検討項目のマル1の2ポツの死亡場所について、1つ質問、1つ意見を申し上げます。まず、質問です。この死亡場所についての要望ですけれども、5ページに抜粋がついておりまして、多くの学会等から要望書があったものと理解しています。要望の本体を拝見しましたが、死亡場所以外にも、1から8まで大変重い要望が挙がっていました。他の論点については、どこでいつ議論するのか。今回死亡場所についてだけ挙がっているのはなぜかについてお聞きしたいと思います。それが1点です。
続けて、意見について申し上げます。死亡場所を把握する重要性については共有するところです。特に人生の最終段階での治療をどうするかということについては、本人の意向が重視されるということになっておりますけれども、現実問題としてはどこに住んでいるかに、かなり治療が依存するのが現実ではないかと思っています。
ただ、死亡場所の把握が非常に難しいのも事実です。死亡診断書はかなり細かく死亡場所を分けていますが、例えば今、課題になっているホスピスホームのようなものは、ホスピスホームというカテゴリーはなくて、現実には住宅型有料ホームとサービス付き高齢者向け住宅に分かれます。そして住宅型有料ホームとサービス付き高齢者向け住宅は、死亡診断書では5と6に分かれてしまって、実際にはどうなっているのかを把握することが難しいのが現状です。医療職の方ですと、病院と介護施設と自宅に分けて分析したいという要望があるのだと思いますが、例えばグループホームは「自宅」にカテゴライズされてしまっています。まず、死亡場所のカテゴリーの方をきちんと分けないと、知りたいことにアプローチできない、ということになっています。死亡場所を追加する場合には、何が知りたいのか、そのためには、どういうカテゴリーに分けて場所を把握するべきかを事前に整理しておく必要があると思いますので、御検討いただければと思います。
以上です。よろしくお願いします。
○中山部会長 どうもありがとうございます。
それでは、事務局、いかがでしょうか。お願いいたします。
○事務局 佐藤委員、ありがとうございます。事務局から回答いたします。
1点目の御質問に関しましてですが、いただいている要望書のほかの項目につきましては、今回の議題の趣旨と違うものですので、ここでは今回取り上げてはいないのですが、例えば今後、他の公的データベースとの連結・解析であったり、住基ネットの利用に関してというのは、今回の届出項目の追加というところとは別に、今後、現在提出している法案において実現可能となるように対応しているところでございますので、それぞれについては私どものほうでも受け止めさせていただいて、別途検討しているところでございます。
2点目の御意見に関しましては、ニーズとして非常に重要な御意見として承知いたしました。現在想定しているスキームとしては、死亡診断書に記載の死亡したところの種別に基づく届出を考えているところでございますが、おっしゃるように、ホスピスホームなどの種別をどのように扱うかというところは、ニーズ等を踏まえて、それを収集できるかどうかの実効性というところと検討が必要かと考えております。貴重な御意見、ありがとうございます。
○中山部会長 御説明、ありがとうございました。
それでは、村本委員、お願いいたします。
○村本委員 ありがとうございます。村本です。
私からは3ページに関して2点申し上げようと思っておりました。
まず、1点目は検討項目(案)のマル2、全国がん登録の届出ルールの変更に関して、胃がんについての記載があります。参議院での具体的かつ貴重な御意見を踏まえたものとのことですが、その御意見は貴重な御意見として認識する一方で、患者として素朴な疑問ですけれども、胃がんだけを取り上げるのは、一例として示しているということであれば理解できるものの、食道がんやほかのがんではどうなのかといった疑問もございます。もう少し普遍的な形で記述するのがよいのか、それとも個別具体的に書いていくのがよいのかは分かりかねるところではありますが、医学的な見地からどうなのかといった点をお伺いできればと思います。
2点目に関しては、佐藤委員が今おっしゃった1点目に重なるところです。マル1の死亡場所に関しては、各団体の要望書を踏まえてのものということで、これはこれで承知いたしました。一方で、この要望書は、各学会や全がん連を含めた9つもの団体の合同の要望書で、非常に重みを持った要望書と受け止めるとともに、今回取り上げられた死亡場所を含めて合計9つの内容から構成されております。今回は議題に照らして死亡場所のみを取り上げたことは理解しますが、ほかの項目も今後の部会の中で極力網羅的に検討されるべきものと考えますので、その点、私からもよろしくお願いいたします。
以上です。
○中山部会長 村本委員、どうもありがとうございます。
それでは、事務局、お願いいたします。
○事務局 村本委員、ありがとうございます。事務局から回答いたします。
1つ目の点に関しまして、胃がん以外のその他のがんでの検討も必要かどうかというところなのですが、おっしゃるとおりで、今回の資料は国会での議論を受けて記載したものになりますが、そもそも腫瘍の大きさであったり、リンパ節の転移であったり、そういった腫瘍の状況に基づいて治療方針を決定するというのは、他のがんでも同様であると認識しております。ですので、今回胃がんにおいて検討する場合には、その他のがんにおいても併せて検討していく可能性も十分にあると認識しております。併せまして、本件はTNM分類についても同時に検討すべき事項であると考えております。
2つ目の御意見に関しましては、先ほどの佐藤委員の御指摘と同じということで承知いたしました。既に何点か対応済みのものも要望書の中にはございますけれども、引き続き法改正等で対応を進めてまいりたいと考えております。
○中山部会長 ありがとうございました。
それでは、藤田委員、お願いいたします。
○藤田委員 ありがとうございます。沖縄病院の藤田です。
検討項目の1の全国がん登録へのTNM分類の追加についてですけれども、臨床医としてはこの項目をぜひ追加してほしいのですが、登録の実務者の現状を考えるとこの項目を追加することは慎重に行うべきだと思います。項目を増やしても、その登録内容の精度が担保できるかどうかが重要です。がんの領域別の専門医がいらっしゃる施設ではカルテにもしっかりがんの臨床情報が充実していて、トレーニングされたがん登録の実務者がいる場合はその情報を理解することが可能だと思います。しかしがんがん診療が主目的ではない施設でがんの情報を詳しく、TNMをしっかり登録する事を求めるのは、かなり慎重に検討するべきだと思います。
以上です。
○中山部会長 ありがとうございます。
事務局、お願いいたします。
○事務局 藤田委員、ありがとうございます。
その点においては御指摘のとおりでございまして、院内がん登録の参加施設以外のところでTNM分類の届出が正しくなされるかというところは非常に重要ですし、そこをどのようにサポートするかという観点は今後検討する必要があると考えております。実務者の方の御負担がなるべくないように、こういったルールの変更について周知し、届出をしていただけるかというところを留意して検討を進めてまいりたいと思います。ありがとうございます。
○中山部会長 今後の運用上の大きな課題だと思われます。ありがとうございます。
では、東先生、お願いいたします。
○東委員 ありがとうございます。
私も実は今の藤田委員の御意見と同じように感じておりました。院内がん登録ですと、TNM分類というのは、まずは実務者に教育をして試験までして、確認するということをしておりますが、それ以外の施設からTNM分類が出てきたときに、ルールに基づいたものなのか、そうでないのかということは、判別が不能ということになってしまいます。なので、データの質が保たれているところと保たれていないところが行って、それが判別ができないと。そういうデータが出来上がるという危惧を非常に大きく持つものです。
ですので、どちらかというとこれは院内がん登録にある項目ですので、院内がん登録と全国がん登録をよりリンケージをして使うということが可能なようにしてはどうかと思う次第です。全国がん登録に対する届出項目の追加ではなくて、データ連携というものがこれから進んでいくものですので、それを活用してそこに院内がん登録も入れてはどうかと。そのほうが健全なデータの質を保ったやり方になるのではないかと思います。
それは死亡場所についても同じですが、ただ、こちらのほうは死亡診断書のところにある、どこまでその連携が可能なのかということもありますけれども、ただ、全面的に死亡診断書とも連携をするということを中心に考えていくほうがよろしくて、全国がん登録に何でもかんでも入れましょうということにすると、データの質というところがどうなってくるのかというのがかなり心配です。全国がん登録を統計目的に使っていって、そこが数を数えるだ何だということについては、ある程度の誤差が許容されると思いますけれども、項目が追加されると、それを大体正しいものだとみんな思って使ってしまうということがありますので、より医療に近くなってくると、そこは大きな隠れた問題になるというのが危惧するところです。
以上です。
○中山部会長 これも重要な御指摘かと思います。事務局、いかがでしょうか。
○鶴田課長 事務局、がん・疾病対策課長の鶴田です。
東先生、貴重な御意見ありがとうございます。要望書との関係でいろいろと御質問をいただきましたので、それも含めて再度回答させていただければと思いますが、今回、日本がん登録協議会、全国がん患者団体連合会、日本疫学会、日本癌学会、日本癌治療学会、日本がん予防学会、日本公衆衛生学会、日本臨床腫瘍学会、日本がん疫学・分子疫学研究会と名だたる学会から9つの御要望をいただいたと認識しています。
この中に法改正事項の話ですとか、マニュアルに反映する内容ですとか、本日議題に挙げている死亡場所といろいろな御要望をいただいていて、既にマニュアルに反映して対応したものもありますし、法改正事項については、さきの通常国会に提出をさせていただいた中に盛り込ませていただいた内容ですが、これについては継続審議となっておりますので、今後引き続き議論できるよう、我々としてもしっかり準備していきたい。この中で対応できていなかった死亡場所のところについては、本日議題として取り上げさせていただいたところです。
死亡場所については、今まで死亡日とか死因とか、こういったものは死亡診断書から情報を取ってきていますので、この死亡場所についても、死亡診断書から持ってくることを前提に検討していく必要があろうかと思います。もちろん、本日の部会の中で死亡診断書では取れない項目についても御意見があったところですが、スキームとしては死亡診断書から取る形になろうかと思いますので、現行で取れていないものを取るというのはなかなか難しいかなと思っています。
また、東先生から院内がんの情報をリンケージしてはどうかという御提案もいただきましたが、今回法改正に関しては、国、厚労大臣が所有する公的DBのところについてリンケージするという話になっていますので、院内がん登録に関しては公的データベースの位置づけになっていませんので、そこについてはまだ手当てができていないというか、今回の法改正の中にもそこは含まれていないということを御承知おきいただければと思います。
TNMに関しては、この学会の中からも事前にもいろいろと御意見はいただいてきたものと私どもは認識していて、要望書に入ってはいないですが、全国がんでTNMを取る必要があるということを内々には御意見をいただいていたものと理解していますので、今回議題として取り上げさせていただいたところであるつもりです。
ただし、それが本当に現実的にできるかどうかというところについては、本日もいろいろな御意見をいただいたところですので、実務的に可能なのかどうかを含めて、よくよく精査する必要があろうかなと思っていますし、そういった詳細なプロセスについて、国がんの委員会のほうでしっかりともんでいく必要があろうかなと思っていますし、ここに関しては非常にインパクトのある話ですので、また部会にもちゃんと持ち上げて、論点を整理した上で議論していただく必要があろうかなと思っているところです。
私からは以上です。
○中山部会長 御説明ありがとうございました。
では、坂元委員、お願いいたします。
○坂元委員 川崎市の坂元です。御説明どうもありがとうございました。
既に質問が出て、私が聞き落としたのかもしれませんが、死亡に関して看取り加算が行われたか、行われなかったかということは調査対象に入るのか。なぜかというと、我々自治体としても、いわゆる介護施設とか医療施設において、終末期ケアの向上を目指して看取りというのを推進しているところでありまして、これの有無が報告項目に入るのかどうかということ。この1点だけお教え願いたいと思います。
以上です。
○中山部会長 ありがとうございます。
それでは、事務局、お願いいたします。
○鶴田課長 がん・疾病対策課長、鶴田です。
今回御提案した内容については、これから国がんの委員会で詳細をもんでいくということになりますが、今の時点で想定しているのは、死亡診断書に書かれている死亡場所をがん登録で情報が取れるようにするということだと思っていますので、レセプトデータのコードをがん登録に持ってくるというものではないということで御理解いただければと思っています。
以上です。
○中山部会長 ありがとうございます。
また今後検討される課題かと思われますけれども。
では、東委員、お願いします。
○東委員 ありがとうございます。何度もすみません。
私、院内がん登録にこだわる理由が1つありまして、普通のTNM分類を入れるだけでは、TNM分類が何の分類、どこの部位だということをベースに入れているのかが分からない部分が幾つかあります。院内がん登録については、ほかの情報をつけるようにしてありますので、正しくどこの部位を考えたTNMなのかということが分かるのですけれども、要するに、ICD-Oの部位コードだけではTNMの分類がどこのものなのかというのが、細かくUICCに合っていないのです。なので、そこのTNMだけを入れるということについては、それらの部位について少し漏れ・落ちがあるのではないかと思うので、そこだけ御検討いただければと思います。
○中山部会長 ありがとうございます。
これは非常に重要な御指摘だと思いますので、事務局としては留意して、また検討を進めていただければと思います。よろしいでしょうか。
ありがとうございます。
それでは、ほかはよろしいでしょうか。
それでは、非常に多面的な視点で大変重要な御指摘をいただきました。また、9団体からの要望書についてもいずれも重要な御提案があるかと思いますので、引き続き事務局におかれましては、この議論を踏まえて、国立がん研究センターと連携して進めていただければと思います。
それでは、議題2に進みたいと思います。「全国がん登録情報及び都道府県がん情報の利用・提供の状況について」に進みたいと思います。事務局から資料の説明をお願いいたします。
○石川補佐 事務局でございます。資料2「全国がん登録情報及び都道府県がん情報の利用・提供の状況について」を御説明いたします。
2ページを御覧ください。
下の枠内に詳しく書いておりますが、がん登録推進法は、がんに係る調査研究を推進し、もってがん対策の一層の充実に資することを目的としており、全国がん登録情報の利活用の推進はがん登録制度上で最も重要な課題の一つでございます。
国、都道府県、市町村、病院、研究所等は、がん登録情報等の活用を通じて、がん医療の質の向上等に努めることとされています。
3ページを御覧ください。
全国がん登録DBを用いた情報の利活用に関しては、これまで枠内のとおり取り組んできました。
利活用の状況を報告するとともに、さらなる推進に向けた方策について御意見をいただきたいというものになります。
4ページを御覧ください。
全国がん登録DBを用いたがん登録情報の利用・提供の類型とこれまでの新規申出件数をお示ししているものになります。
5ページを御覧ください。
まず、顕名の全国がん登録情報の利活用状況をお示ししております。右側に幾つか利用例を挙げておりますが、大規模コホート研究などに利用されております。
6ページに、以前の部会でお示ししたものと同じですが、具体的な利用例を挙げております。J-MICC Studyにおいて、生活習慣と乳がん罹患の関係等、複数の解析結果が学会・論文等で発表されております。
7ページを御覧ください。全国がん登録情報の匿名化された情報の利活用状況をお示ししております。右側に幾つか利用例を挙げておりますが、国においては、全国がん登録罹患数・率報告の作成等に活用されているとともに、民間においては、がんに関する様々な研究で利用されており、論文等を通じてその成果が公表されています。
8ページに、以前部会でお示ししていたものと同じですが、具体的な利用例として先ほど言及した全国がん登録罹患数・率報告を挙げております。
9ページを御覧ください。
顕名の都道府県がん情報の利活用状況をお示ししております。右側に幾つか利用例を挙げておりますが、都道府県及び市区町村においては、「がん検診の精度管理事業」等に活用されているとともに、民間においては、地域住民のコホート調査や予後調査等に活用されています。
10ページから12ページに、以前の部会でお示ししたものと同じですが、具体的な利用例を挙げております。がん検診精度管理事業の報告書、ゲノム情報や各種検査結果等とがん罹患の関連を解析するコホート研究、生存率の病院における公表において活用されております。
13ページを御覧ください。
都道府県がん情報の匿名化された情報の利活用状況をお示ししております。右側に幾つか利用例を挙げておりますが、都道府県及び市区町村においては、「がん登録報告書」の作成、医療機関別の診療実績の分析、地域のがん対策推進基本計画策定、健康増進計画の進捗評価に活用されているとともに、民間においては、がんの組織型と進展度及び予後の関連に関する調査研究や地域によるがん発見の差異の研究等、当該都道府県のがん状況に関する研究に活用されています。
14ページから15ページに、以前の部会でお示ししたものと同じですが、具体的な利用例を挙げております。罹患数・率等の公表、小児がん経験者の調査研究において活用されております。
16ページを御覧ください。
都道府県がん情報の利活用状況を利用主体別にまとめております。都道府県の利用は47県、市区町村の利用は15県、病院等による予後情報の利用は36県、民間機関等の利用は33県の利用実績が確認され、いずれの利用実績も昨年度から増加が見られました。
17ページを御覧ください。
以上を踏まえて、上の枠内に利活用状況の現状をまとめております。まず、行政利用についてですが、国のがん対策にかかる調査研究の利用は、顕名情報、匿名化された情報いずれも年間1~2件程度であります。都道府県のがん対策にかかる調査研究の利用については、2018年度から2024年度までに全ての県で利用した実績はあるものの、一部の都道府県においては継続して利用されていないところです。市区町村のがん対策にかかる調査研究の利用については、2018年度から2024年度までで15県で利用した実績はあるものの、多くの県の市区町村で利用されていない状況です。
次に、民間利用についてですが、民間機関等におけるがん医療の質の向上等のための調査研究の利用は、全国がん登録情報及び都道府県がん情報の利用を併せて、顕名情報については年間7件程度、匿名化された情報については年間25件程度であります。
病院等における院内がん登録その他のがんに係る調査研究のための予後情報の利用は、最も多い年でも院内がん登録実施施設の約17%にとどまり、院内がん登録を実施していても予後情報を利用していない施設が8割以上あるという状況です。
下の枠内に今後の対応(案)を記載しております。まず、行政利用については、がん対策の一層の充実に資するよう、これまで都道府県等においてがん登録報告書の作成などがん対策の企画立案等に活用されていることから、こうしたユースケースについて、他の都道府県等に対して周知を行ってはどうか。
次に、民間利用については、がん医療の質の向上等のため、病院等が提供を受けることができる予後情報の取扱いルールに関して、これまでの部会での議論や学会等からの要望を踏まえて本年4月に改訂した変更内容を、院内がん登録実施施設、学会等に対して周知を行ってはどうかと考えております。
18ページ以降は、参考として全国がん登録の精度や周知状況について掲載しております。
事務局からは以上です。
○中山部会長 御報告ありがとうございました。
それでは、資料2「全国がん登録情報及び都道府県がん情報の利用・提供の状況について」の内容について、事務局から御説明いただきました。委員の皆様からこの場で御意見、確認が必要な点がありましたら御意見をいただきたく存じます。それでは、黒瀨委員、お願いいたします。
○黒瀨委員 ありがとうございます。
例えば匿名化された情報を拝見すると、都道府県のがん情報に関しては、ある程度利用の申出もありますし、実際に利用例も見られるので、よろしいかと思いますけれども、一方で、全国がん登録の場合に、申出の件数が非常に少なく、率直に言って十分に利用されていないという印象がございます。さらに利用を活性化するような施策を検討すべきだと思いますけれども、中でも民間利用の場合に、医学論文を書いていただくというのも、最終的に我が国の医学研究の国際競争力の向上にも資するものであろうと思いますし、また、日本のみならず、多くの国々のがん患者さんのために有用な情報を提供していくという意味でも非常に重要だと思います。
その中で、なぜ匿名化された情報が全国がん登録情報に関して利活用が進んでいないかという点に関しては、様々な要因があろうかと思いますが、1つは、こちらにも今後の対応(案)ということで示していただいているように、もっと周知徹底をしていくということも重要であろうと思いますし、また、可能であれば、1つの視点として、ピアレビュージャーナルにどれくらいインパクトファクターの高いもの、論文が掲載されたかというのを1つの指標としながら、ある程度のインセンティブみたいなものを考えていくというのもアカデミアの皆様方のためにも重要な視点であろうかなと拝察いたします。
いずれにせよ、「魔法の杖」はないと思いますので、様々な施策を重ね合わせながら、患者様からいただいた貴重な情報を、次にまたがんにかかって苦しむ多くの方々のために利活用できるようにしていただきたいなと思いますので、どうか御協力をよろしくお願いしたいと思います。
以上です。
○中山部会長 黒瀨委員、どうもありがとうございます。
それでは、事務局、お願いいたします。
○石川補佐 ありがとうございました。
黒瀨委員が御指摘のとおり、匿名化された情報も利用件数として近年伸びているというわけではないというところでございます。こちらは、今おっしゃっていただいたように周知に引き続き取り組んでいくとともに、今いただいた御意見を参考にしながらこれからの利活用推進に努めたいと思います。
以上です。
○中山部会長 ありがとうございます。
それでは、次は村本委員、その次は佐藤委員、西野委員の順でお願いいたします。村本委員、お願いいたします。
○村本委員 ありがとうございます。村本です。
17ページの対応策に関して3点申し上げたいと思います。
都道府県のがん登録の現場の実情は存じ上げないのですけれども、資料からは、都道府県のがん対策への利用や市町村のがん登録の利用などで各都道府県間で利用のばらつきがあるように見受けました。この点からは、対応(案)にあるユースケースの、ほかの都道府県への周知も有効な方策と考えますが、もしも各都道府県での実際の課題が人材リソースなどにあったりすると、ユースケースの周知を行うだけでは利用が進まないことも考えられます。全ての都道府県ではないにしても、幾つかの都道府県から利用が進まない理由や実情を国としてヒアリングし、課題に即した対策を立てていくことも必要ではないかと思いますが、いかがでしょうかというのが1点目です。
関連して2点目ですが、西野委員が理事長をお務めになっている日本がん登録協議会では、学術集会などを開催されており、各都道府県の皆様も参加されていると推察しております。こうした場を通じ、都道府県間に関してばらつきや格差、課題などをお感じになっている点を西野委員からも整理、御教示いただけるとありがたいと思いますとともに、国のほうとしても、日本がん登録協議会と連携できる点、できない点などについても御教示いただけるとありがたいです。
最後に3点目として、今後の対応(案)の民間利用のところの記載自体は異論ありません。一方で、その部分に関連して、本年4月に改訂した変更内容は、これまでの部会の議論を必ずしも踏まえられていない点もあり、死亡原因や死亡日等々、今年度以降の検討事項になっていると思います。
先ほど鶴田課長が御説明いただいたことを聞き漏らした点もあるかもしれませんが、日本の医療情報利活用全体の中でがん登録に関してはどのように議論が進むのか、部会の外からこの部会の議論を注目されている方もいらっしゃったりするので、そうした方々に向けても、今、申し上げた点が本日の議題でないことは承知しつつ、今後の進め方などを差し支えない範囲でお話しいただけるとありがたいです。
私からは以上です。よろしくお願いします。
○中山部会長 村本委員、どうもありがとうございます。
それでは、御指摘の点について事務局から御回答いただいた後で、西野委員から御助言を御追加でいただければと思います。よろしいでしょうか。まず、事務局からお願いいたします。
○石川補佐 ありがとうございました。
1点目につきましては、こちらとして周知に努めていくと書かせていただきましたけれども、実際にどういった原因があるかについては、引き続き県のほうに実態を聞いたりして、これからはそこも努めていきたいと思います。
2つ目の学会との連携につきましては、周知等はさせていただいているところですが、こちらも皆様に御意見を伺いながら、何ができるかといったところは今後考えていければと思います。
3点目のこれまで部会の場で議論になっていた生存確認情報の活用の方法については、御指摘のようなニーズがあることは、これまでの議論でも承知しているところでございますので、前回の部会で最後にお示ししたことと同じような形になりますけれども、実態、どういったニーズが具体的にあるか、そしてどういった形の運用の改善が考えられるかといったことを、これから引き続き有識者の方々から御意見を伺いながら検討を進めていきたいと思っております。
以上です。
○中山部会長 どうもありがとうございました。
それでは、西野委員、よろしいでしょうか。
○西野委員 御指摘いただいてありがとうございます。
都道府県間の利用状況の差というものの1つの要因には、これまでの各都道府県における利用実績であるとか、あるいは人員その他の体制という問題があると思います。各都道府県からも構成員として入っています日本がん登録協議会では、その点について情報を共有したり、利活用の推進の取組ということを行っておりますので、引き続きそのような活動を行い、必要に応じ厚生労働省その他にも御報告させていただければと考えております。ありがとうございます。
○中山部会長 御追加の情報、どうもありがとうございました。
それでは、佐藤委員、お願いいたします。
○佐藤委員 産経新聞、佐藤です。ありがとうございます。
16ページ、利活用の状況を拝見しまして、市町村の利用が低調であることが気になりました。市町村の利用が低調であるということは、自治体検診の精度管理が十分にできていないということではないかと思います。都道府県についても出ましたように、人的資源の問題あるとか、データの取扱いであるとかが難しいという面はあるのではないかと思います。思いつき的な提案ですみませんけれども、例えば都道府県が分析方法のモデルを示すとか、あるいは国が都道府県に対して分析方法のモデルを示して、それを市町村に周知していただくなどの方法も一案かと思います。
以上です。よろしくお願いします。
○中山部会長 ありがとうございます。
それでは、事務局、お願いいたします。
○石川補佐 ありがとうございます。
16ページに記載しているとおり、一部の市区町村ではあまり利用されていないといったことは確かにあるところでございます。
御提案いただいたところも含めて、がん検診においては市区町村が実施主体であって、都道府県としてはがん登録等を用いながら、助言、技術的支援を行っていくといったところであると思っておりますので、そういった中で御指摘いただいたようなことも含めてできるかといったところをこれからがん検診の推進という意味でも考えていければと思っております。
以上です。
○中山部会長 ありがとうございました。
それでは、西野委員、お願いいたします。
○西野委員 ありがとうございます。
利活用の推進について周知を図るという御説明で、非常に重要なことだと思います。それと同時に、全国がん登録の申請事例においては、審査期間が結構長期化している事例があると伺っております。5回以上修正を重ねても承認に至らない事例があると聞いておりますし、また、修正のたびに新たな指摘事項が追加されるということも伺っておりますので、そのあたりの審査体制についても必要に応じて見直しをいただければと考えております。よろしくお願いいたします。
○中山部会長 ありがとうございます。
事務局、これはいかがでしょうか。よろしくお願いいたします。
○事務局 ありがとうございます。
西野委員の御指摘のとおり、審査体制というのも、利活用の推進の上で、よりよく利用できるように検討する必要があると思いますので、随時そういったところの見直しを進めてまいりたいと思います。ありがとうございます。
○中山部会長 ありがとうございました。
それでは、白井委員、お願いいたします。
○白井委員 ありがとうございます。白井です。
今までの議論に関連することですけれども、私は行政の立場として、市町村がデータを持っていることが多いのですが、実際市町村単独、または都道府県、行政だけで利活用ができているかというと、大学等の調査に協力いただいて活用していたりということもありますので、17ページにユースケースについて周知を行うといったところですが、どういった意味でうまく活用できているのか、その場合にはこういうふうに活用しましただけではなくて、いろいろな協力によってできましたとか、あとは、先ほど申請が難しいといった点も聞きましたが、こういったところではなかなかハードル高いといったような、そういう現状についても周知というか、サジェスチョンしていただきながら、できるだけこのような形で活用するメリットがあるのだということをお示しいただくとありがたいなと思いますので、今後の対応の中の具体策をぜひよろしくお願いしたいと思います。
以上です。
○中山部会長 ありがとうございます。
事務局、これはいかがでしょうか。
○事務局 白井委員、ありがとうございます。
今後、ここで記載しているようなユースケースについて、結果だけを共有するということではなくて、その過程をというところについて御意見を頂戴したと認識いたしました。そちらの御意見を踏まえまして今後の周知について検討してまいりたいと思います。ありがとうございます。
○中山部会長 どうもありがとうございました。
では、この件はよろしいでしょうか。
それでは、いろいろ重要な御指摘、御提案いただきまして、どうもありがとうございました。
事務局におかれましては、この議論を踏まえて、対応(案)についてさらに慎重、着実に進めていただければと思います。
それでは、議題3「その他」に進みたいと思います。事務局から説明をお願いいたします。
○石川補佐 事務局でございます。
こちらは御報告のみとなりますが、参考資料3から参考資料6のとおり、全国がん登録の各種マニュアルを本年4月に策定、改訂しております。皆様におかれましては、策定・改訂に当たり御議論を賜り、どうもありがとうございました。
事務局からは以上です。
○中山部会長 御報告ありがとうございました。
それでは、次の議題に移りたいと思いますが、次の議題は非公開となりますので、事務局、対応をお願いいたします。
○石川補佐 それでは、これより非公開の議事となりますので、YouTubeを切断させていただきます。
照会先
健康・生活衛生局 がん・疾病対策課
代表03-5253-1111(内線 8306)