2025年7月9日 中央社会保険医療協議会 診療報酬改定結果検証部会 第74回議事録

日時

令和7年7月9日(水)薬価専門部会終了後~

場所

全国都市会館2F 大ホール

出席者

構成員等
  • 永瀬伸子部会長
  • 本田文子委員
  • 飯塚敏晃委員
  • 小塩隆士委員
  • 笠木映里委員
  • 城山英明委員
事務局
  • 林医療課長
  • 吉田保険医療企画調査室長
  • 梅木医療技術評価推進室長
  • 和田歯科医療管理官
  • 清原薬剤管理官 他

議題

令和6年度診療報酬改定の結果検証に係る特別調査(令和7年度調査)の調査票案について

議事

議事内容
○永瀬部会長
 ただいまより、第74回「中央社会保険医療協議会 診療報酬改定結果検証部会」を開催いたします。
 総会と同様、対面を基本としつつ、オンラインも組み合わせての開催としております。また、会議の公開については、ユーチューブによるライブ配信で行うこととしております。
 まず、委員の出席状況について御報告しますが、本日は全員御出席でございます。
 次に、厚生労働省におきまして異動がございましたので、事務局より紹介をお願いいたします。
○林医療課長
 事務局の交代を御報告させていただきます。
 まず、間保険局長は用務により、本部会を欠席させていただいております。
 江浪大臣官房審議官です。
○江浪大臣官房審議官
 江浪です。よろしくお願いします。
○林医療課長
 矢田貝大臣官房審議官です。
○矢田貝大臣官房審議官
 よろしくお願いします。
○林医療課長
 巽大臣官房審議官です。
○巽大臣官房審議官
 巽でございます。よろしくお願いいたします。
○林医療課長
 荻原医療保険制度改革戦略官です。
○荻原医療保険制度改革戦略官
 荻原です。よろしくお願いいたします。
○林医療課長
 吉田保険医療企画調査室長です。
○吉田保険医療企画調査室長
 よろしくお願いします。
○林医療課長
 梅木医療技術評価推進室長です。
○梅木医療技術評価推進室長
 梅木でございます。よろしくお願いします。
○林医療課長
 以上でございます。
○永瀬部会長
 ありがとうございました。
 会議冒頭のカメラの頭撮りは、ここまでとさせていただきます。
(カメラ退室)
○永瀬部会長
 それでは、議事に入らせていただきます。
 本日は「令和6年度診療報酬改定の結果検証に係る特別調査(令和7年度調査)の調査票案について」を議題といたします。
 事務局より資料が提出されておりますので、説明をよろしくお願いいたします。
○吉田保険医療企画調査室長
 保険医療企画調査室長です。
 それでは、資料検-1に基づきまして御説明したいと思います。
 令和6年度診療報酬改定の結果検証調査につきましては、昨年6月の中医協で御承認いただきました調査計画に基づき、2か年に分けて実施することにしております。
 今回、1、2ページの目次にありますとおり、令和7年度に調査を実施する5項目につきまして、調査票案を作成いたしました。この検証部会で了承いただけましたら、総会にお諮りする形になります。
 それでは、調査票案の内容について、資料は大部でございますが、ポイントを絞って説明をさせていただきたいと思います。
 右下のページの通し番号で進めていきたいと思いますが、3~5ページのほうになっておりまして、各調査項目共通でありますが、調査票案の前に調査の概要(案)をつけております。調査の目的、構成、手順、主な調査事項等を記載しております。
 それでは、個別の調査票に移ってまいりますが、右下の通しページで6ページ、1つ目の調査は、長期処方やリフィル処方の実施状況調査でございます。令和6年度から引き続き実施する調査でございまして、前回調査から追加をした設問等に黄色のマーカーをつけておりまして、これらについて、簡単ではございますが説明していきたいと思います。
 6ページからが、保険薬局票の調査票になりまして、主なものとして、現在の薬局の立地に至った経緯、それからの8ページの下の方ですけれども、リフィル処方箋の件数の変化等について、新たに設問を設けているところでございます。
 12ページからが病院・診療所票でございまして、こちらは前回調査から大きく変わったところはございません。
 14ページのほうですが、これが医師票でして、主なものとしては、長期処方の実施の有無、実施した場合の対応状況や、それから実施していない理由といったものを設けております。
 18ページに移っていただきまして、患者票になりますが、今回から患者票については、回答しやすくなるようにということで、レイアウトの変更を行っておりまして、主なものとして長期処方やリフィル処方箋交付の経験の有無等について説明を設けております。
 続きまして、31ページでございます。
 2つ目の調査「後発医薬品の使用促進策の影響及び実施状況調査」でございます。こちらも昨年度に引き続き実施する調査となりまして、まず、34ページ以降が保険薬局票になっておりますが、34ページ、長期収載品の選定療養制度導入の影響、それから、38ページのほうに行きますと、流通改善ガイドラインの遵守状況等について設問を設けているということでございます。
 続きまして、39ページからが病院票、48ページからが一般診療所票、58ページからが医師票、さらに64ページからが歯科診療所票となっておりまして、これらにつきましては、前回調査からは大きく変わったところはございません。
 67ページからが患者票でございまして、69ページを見ていただきますと、先発医薬品を希望した場合に支払う特別の料金、これが幾らになれば後発医薬品に切り替えようと思うかといったことについて設問を設けているということでございます。
 続きまして、80ページのほうに移っていただきますと、3つ目の調査、医療DXの実施状況調査となりまして、これが今回初めて実施する調査となります。
 まず、病院・医科診療所票ですけれども、最初に全施設に共通設問を置きまして、その後に、医療DX推進体制整備加算届出の有無、それから、電子処方箋の対応の有無といった状況に応じた設問という構成としています。
 80ページになりますが、全施設共通の設問ですけれども、マイナ保険証利用による診療情報の活用状況と、オンライン資格確認の実施状況といったものをお伺いしております。
 83ページ以降になりますが、施設それぞれの状況に応じた設問ということで、医療DX推進に係る診療報酬の算定状況、それから、電子処方箋システムの導入状況等についての設問を設けております。
 89ページ以降、89ページが保険薬局票、93ページが歯科診療所票、99ページからが訪問看護票、これらについても、先ほどの病院・医科診療所票と、おおむね同様の設問となっております。
 102ページでございますが、患者票となっておりまして、103ページになりますが、マイナ保険証の認知度や利用状況、診療情報の活用の同意の状況、それから、104ページ、電子処方箋の認知度といったものの設問を設けております。
 108ページは、訪問看護ステーションのほうの利用者票ということで、設問は患者票と同様のものとなっております。
 続きまして、125ページでございまして、4つ目の調査、かかりつけ歯科医の機能の評価等に関する実施状況調査でございます。
 これは、前回改定、令和5年度の調査に続いて実施するものでございます。施設票につきましては、まず、126ページ、施設票ですけれども、口腔管理体制強化加算を届け出たことによる効果といったものについてお伺いをしているところです。
 それから、129ページを見ていただきますと、周術期等口腔機能管理及び回復期等口腔機能管理の実施状況、これらのものを131ページにかけて設問を設けております。
 135ページに移っていただきますと、患者票となりまして、主なものとしては受診をしている歯科診療所への通院のきっかけといったものを、新たに設問を設けております。
 最後、5つ目の調査でございまして、143ページに移っていただきますと、かかりつけ薬剤師・薬局の評価を含む調剤報酬改定の影響及び実施状況調査というものでございまして、これも前回改定、令和5年度に実施しております。
 まず、保険薬局票ですけれども、148ページ、149ページに地域支援体制加算についての設問を設けております。
 151ページ以降に服薬管理指導等についても、お伺いしているということでございます。
 154ページからが診療所票でございまして、主なものとしましては、例えば、157ページ、ポリファーマシー解消のために地域で協議をする場の開催状況といったものについて設問を設けております。
 159ページ、患者票になります。
 こちらは、レイアウトの変更を行っておりますけれども、前回調査から大きく変わったところはございません。
 これらが、一連の調査票の案となっておりまして、これらにつきまして総会で承認をいただきますと、その後、調査の実施までに体裁等を整えて実施することになります。
 最後に、168ページ以降を御覧いただきますと、電子レセプトデータの活用についてということでございまして、検証調査のほうでは、調査対象者の負担を軽減し、回答率を保つため、また、幅広い対象について状況を把握するという観点から、NDBにある電子レセプト情報の分析をもって調査の一部とさせていただくということで、これは、平成27年度以降実施してきておりますので、今年度もこれを活用していきたいと思います。全数調査になりますので、単純に全体としての診療報酬項目の算定傾向、こういったものを把握するという場合にはこちらのNDBを利用することになるということになります。
 説明は以上でございます。
○永瀬部会長
 ありがとうございました。
 ただいまの説明について、何か御質問等ありましたら、どうぞ。
 特に御意見はないでしょうか。それでは、御意見等ないようでしたら、本件については、診療報酬改定結果検証部会として了承するということでよろしいでしょうか。
○飯塚委員
 質問をしてもよろしいですか。
○永瀬部会長
 飯塚先生、よろしくお願いいたします。
○飯塚委員
 ありがとうございます。
 マイナンバーカードを使って、いろいろな質問がありましたけれども、マイナンバーカードを健康保険証として使うことで、医師が健康診断のデータとかというものを参照できることになるかと思うのですが、その場合、患者としては、そういうデータを活用して診断していただくことには、潜在的に大きなメリットがあると思うのですけれども、実際そういうことがどれぐらい起きているのかということに関して、詳細に質問項目を見ていなくて質問して恐縮なのですけれども、どの辺を見れば、そういうことが分かるかなと思ったのですが、その辺りを、もし、今、教えていただけるようでしたらお願いできますでしょうか。
○永瀬部会長
 事務局のほうから、いかがでしょうか。
○吉田保険医療企画調査室長
 今の御質問に関しては、恐らく患者票のほうで、どのような内容を取っているかという質問という御理解でよろしいでしょうか。
○飯塚委員
 はい、結構です。
○吉田保険医療企画調査室長
 今のところ、実際の調査票は102ページ以降になりますけれども、今、その内容については御覧いただければと思いますけれども、認知度とか、それからメリットについてどのようなことを御存じですかとか、そういったことをお伺いしているということでありまして、先ほどの健診との連携とか、そういったところのベネフィットのところまで、何か掘り下げて聞くというような、今の構成にはなっていないとは思います。実感したメリットですとか、そういったところを、まずはお伺いしていると、そういった状況だと認識しております。
○永瀬部会長
 飯塚先生、いかがでしょうか。
○飯塚委員
 分かりました。
○吉田保険医療企画調査室長
 あと、附随いたしますと、81ページのほうに移っていただきますと、病院・医科診療所のほうでは、そのメリットというか、活用内容等をお伺いしていると、そういったことになっております。
○永瀬部会長
 今の御回答でいかがでしょうか。
○飯塚委員
 ありがとうございます。
 もし、この段階で追加できるのが可能なのであれば、少しマイナンバーカードを保有している方も増えてきたということもあって、実際に、今後、それを使っていただいて、それで健康を実感していただくということが、恐らく非常に重要で、そもそもそういうことでDXをやっているわけなので、質問項目は、今、手元に考えつかないのですけれども、患者さんが、実際の医療の現場で、どの程度健康診断等の情報を活用していただいているのか、どの程度感じていらっしゃるかという質問を、もし、可能であれば入れていただいて、今の段階では、それほど高くないかもしれませんけれども、将来にわたって、医療機関の方々が、そういうことを定期的に見ていただいているということが分かるようであれば、大変いいのかなと思いまして、お願いしたいと思います。
○永瀬部会長
 事務局のほうからいかがでしょうか、継続的にずっと取れるような何か指標があったらいいのではないかという御提案なのかなと思いましたけれども。
○吉田保険医療企画調査室長
 なかなか今いただいた御指摘を、にわかにどのように盛り込むかというのが思い浮かびませんでして、この後、総会のほうにもお諮りすることになるわけですけれども、調査票のほうの中で、どのように盛り込めるか、そういったことは、また、部会長とも御相談しながら、進め方も含めて御相談させていただきたいと思っております。
○飯塚委員
 急なお願いで申し訳ございません。よろしくお願いいたします。
○永瀬部会長
 ありがとうございます。
 それでは、今、そのようなことがございましたけれども、これ以外については、本部会として了承されたものとしてよろしいでしょうか。
(異議なしの意思表示あり)
○永瀬部会長
 ありがとうございました。
 では、そういうこととして総会に報告することといたします。
 本日の議題は以上です。
 次回の日程につきましては、追って事務局より連絡いたします。
 本日の「診療報酬改定結果検証部会」は、これにて閉会いたします。どうもありがとうございました。