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2025年6月25日 中央社会保険医療協議会 保険医療材料専門部会 第128回議事録
日時
令和7年6月25日(水) 総会一時中断後~
場所
全国都市会館大ホール 2階
出席者
- 構成員等
-
- 笠木映里部会長
- 永瀬伸子委員
- 飯塚敏晃委員
- 城山英明委員
- 松本真人委員
- 佐保昌一委員
- 奥田好秀委員
- 伊藤徳宇委員
- 茂松茂人委員
- 太田圭洋委員
- 大杉和司委員
- 森昌平委員
- 守田恭彦専門委員
- 前田桂専門委員
- 青木幸生専門委員
- 事務局
-
- 鹿沼保険局長
- 林医療課長
- 木下医療技術評価推進室長
- 米田保険医療企画調査室長
- 清原薬剤管理官
- 和田歯科医療管理官 他
議題
- 保険医療材料制度改革の主な議題とスケジュールについて
- 材料価格調査について
議事
- 議事内容
- ○笠木部会長
それでは、ただいまより、第128回「中央社会保険医療協議会 保険医療材料専門部会」を開催いたします。
総会と同様、対面を基本としつつ、オンラインも組み合わせての開催としております。また、会議の公開につきましては、ユーチューブによるライブ配信で行うこととしております。
まず、委員の出欠状況について御報告いたします。
本日は、全委員が御出席です。
それでは、まず、保険医療材料専門部会に属する委員に異動がございましたので御報告いたします。
これまでの総会において御指名がありましたとおり、新たに、城山委員、伊藤委員、大杉委員に御就任いただきますので、よろしくお願いいたします。
なお、会議冒頭のカメラの頭撮りはここまでとさせていただきます。
(カメラ退室)
○笠木部会長
それでは、議事に入らせていただきます。
初めに「保険医療材料制度改革の主な課題とスケジュールについて」を議題といたします。
事務局より資料が提出されておりますので、事務局より御説明をお願いいたします。
○木下医療技術評価推進室長
事務局の医療技術評価推進室長でございます。
それでは、中医協資料材-1を用いまして、御説明をいたしたいと思います。材-1を御覧ください。
「保険医療材料制度の見直しに向けた今後の議論の進め方(案)」を御説明させていただきます。
2ページにお進みください。
「保険医療材料制度の見直しに向けた主な課題」といたしまして「(1)令和6年度保険医療材料制度改革の骨子において検討を要するとされた事項」。
「(2)答申書附帯意見書に関する事項」。
「(3)その他」の事項を挙げさせていただいております。
3ページにお進みください。
令和6年度保険医療材料制度改革の骨子において検討を要するとされた事項といたしましては、「1.新規の機能区分に係る事項」といたしまして、(1)イノベーションの評価として、プログラム医療機器に対する評価に関する事項を記載しております。
プログラム医療機器に関しましては、これまで保険収載された事例数が限られていることから、引き続き、事例を収集し、原価計算に含めるべき費用等について検討を行うこととしております。
次に1の(2)及び2の(2)の外国価格調整の算出方法や比較水準等については、外国為替レート等を注視しながら、引き続き検討することとしております。
4ページにお進みください。
こちらは、令和4年に閣議決定されました医療機器基本計画において、イノベーションへの適切な評価として記載された事項となります。
また、中段、令和6年度診療報酬改定答申書附帯意見については、19番、革新的な医療機器や検査等のイノベーションを含む先進的な医療技術について、有効性・安全性に係るエビデンスに基づく適切な評価の在り方を引き続き検討すること。
27といたしまして、プログラム医療機器への対応や革新的な医療機器等に対する評価の導入の影響等について検証すること。また、物流、2020年問題による影響を注視するとともに、医療機器等の製造や流通、研究開発にかかる費用構造等について分析し、適切な評価の在り方について引き続き検討することとされております。
5ページにお進みください。
ただいま御説明した内容を踏まえまして、今後の議論の進め方(案)といたしまして、保険医療材料専門部会において、今後、関係業界や保険医療材料等専門組織からの意見聴取も行いつつ、検討項目を整理した上で、議論を深めることとしてはどうかとさせていただいております。
次の6ページには、令和8年度診療報酬改定に向けた主な検討スケジュールを、これまでお示しした内容と同様のものを掲載しております。
7ページには、具体的なスケジュール案について、以下のとおりとなっております。
毎改定と同様に、関係業界からの意見聴取を行いつつ、制度の見直しに関する検討を進めてまいりたいと考えております。
令和7年12月には、次回改定、令和8年度保険医療材料制度改革の骨子案を、翌、令和8年1月には、令和8年度、保険医療材料制度見直しについてを取りまとめることをスケジュール案として御提示させていただいております。
8ページ目以降は、参考資料となっておりますので、適宜御参照いただければと考えております。
御説明は以上となります。よろしくお願いいたします。
○笠木部会長
どうもありがとうございました。
ただいまの御説明につきまして、何か御質問、御意見等ありましたら、御発言をお願いいたします。
茂松委員、お願いいたします。
○茂松委員
ありがとうございます。
ただいま、次期保険医療材料制度改革における主な課題と今後の進め方について、御説明、御提案がございました。
診療側としまして、特に異論はございません。ただ、昨今の医療機器の納入価が高くなり、医療機関経営を圧迫しているという現場からの声が非常に上がっております。こうした事情を考慮して、議論を行えるようにしていただきたいと思っております。
以上でございます。
○笠木部会長
ありがとうございます。
そのほか、いかがでしょうか。
森委員、御発言をお願いいたします。
○森委員
ありがとうございます。
事務局から提案されました今後の議論の進め方については、異論ありません。
その上で、材-2にも関係することですけれども、調剤に関して1点発言をさせていただきます。
前回の材料価格改定の際の調査結果から明らかなように、保険薬局の卸からの購入価格の乖離率は改善傾向にはあるものの、全体平均で見ても償還価格よりも高い価格、すなわち、逆ざやとなっており、さらにここ最近は、そのような逆ざやの品目が非常に増えているという声が現場から多く寄せられています。このままでは、在宅医療に積極的に取り組めば取り組むほど収益が悪化することとなり、在宅医療に取り組む意欲の減退にもつながります。
今回、調査で得られた結果については、保険薬局の医療材料の取引状況が把握できるよう、詳細な分析、公表をお願いするとともに、逆ざやの問題解消に向けて、次回改定では必要な対応を御検討いただきたいと思います。
以上です。
○笠木部会長
森委員、ありがとうございました。
ほかは、いかがでしょうか。
松本委員、御発言をお願いいたします。
○松本委員
事務局からお示しいただきました、議論の進め方に異論はございません。
その上で、1点のみコメントをさせていただきます。
資料の16ページ以降に記載のとおり、プログラム医療機器につきましては、令和6年度の保険医療材料制度改革で、様々なタイプ、用途に応じた評価の考え方が整理されました。
今後は、実際に使用した場合の治療効果やコスト等について、しっかり検証することが重要だと考えております。
また、事例の集積は十分ではないかもしれませんけれども、事務局におかれましては、可能な範囲でデータを分析して、ぜひ中医協に御報告いただきたいと考えております。
私からは以上でございます。
○笠木部会長
どうもありがとうございました。
そのほか、御意見いかがでしょうか。
どうもありがとうございました。
皆様から幾つか御要望等が出ていたと思いますけれども、特に全体として御異論はないという御意見だったかと思います。
事務局から特に何か補足いただくようなことは、ないでしょうか。
○木下医療技術評価推進室長
事務局です。特にございません。
○笠木部会長
どうもありがとうございます。
そうしましたら、ほかに御意見等ないようでしたら、本件につきましては、保険医療材料専門部会として了承するということでよろしいでしょうか。
(異議なしの意思表示あり)
○笠木部会長
ありがとうございます。
それでは、本件につきましては、保険医療材料専門部会として了承されたものとして、私からこの後総会に御報告することといたします。
続きまして「材料価格調査について」を議題といたします。
事務局より資料が提出されておりますので、事務局より御説明をお願いいたします。
○南川医療機器政策室長
事務局でございます。
中医協材-2「令和7年度に実施する特定保険医療材料価格調整について(案)」を御確認ください。
2枚目を御覧ください。
調査の趣旨ですが、材料価格基準改定の基礎資料を得ることを目的として、保険医療機関、歯科技工所及び保険薬局に対する医療機器販売業者の販売価格及び一定率を抽出された医療機関等での購入価格を調査する内容となっております。
調査期間ですが、原則令和7年度中の5か月間の取引分を対象として調査を実施することとしております。ただし、ダイアライザー、フィルム、歯科材料及び保険薬局調査分は、令和5年度中の1か月分の取引分のみ、段階的引下げ対象となる機能区分のうち、令和7年6月に引上げ作業が行われる特定保険医療材料については、3か月分の取引分のみを対象としております。
調査の対象及び客体数ですが、販売サイド調査につきましては、特定保険医療材料取り扱う医療機器販売業者の全数を対象とするところとなっております。
購入サイド調査ですが、こちらは病院、診療所、歯科技工所、保険薬局の全数から抽出して調査をすることとなっております。
3枚目を御覧ください。
前回の調査の際の回収率等の実績を御提示させていただいていますので、御参照いただければと思います。引き続き回収率向上に向けて、事務局としてもしっかり努力していきたいと思います。
御説明は以上です。よろしくお願いします。
○笠木部会長
どうもありがとうございました。
ただいまの材料価格調査についての御説明について、何か御質問等がありましたら御発言をお願いいたします。
佐保委員、それでは御発言をお願いいたします。
○佐保委員
ありがとうございます。
調査の回収率に関しまして、歯科技工所の回答率が約31%と低い結果となっていますが、これについて何か要因はあるのでしょうか。客体数が少ないということで回収率も大きく増減すると思いますが、事務局、関係者の皆様におかれましては、50%以上となるよう、向上に努めていただければと思っております。
私からは以上です。
○笠木部会長
どうもありがとうございました。
ただいまの回収率の点、もし、事務局から何かこの場での御発言を補足いただけるようなことがございましたらお願いいたします。
○南川医療機器政策室長
御質問ありがとうございました。
今の御指摘の歯科技工所に関しましては、令和元年度の調査のときの回収率が、その前に比べて大幅に下がってしまっておりまして、15%も下がってしまったので、そのときに確認したときには、当時様々な調査が重なってしまったことであったりとか、消費税の改定の調査は、その前年度もあったために、かなりその調査客体側に負担がかかってしまったと伺っております。
その後、歯科技工士会の皆さんの御尽力もいただきながら、徐々に戻しているところでございますので、引き続き事務局としても、この回収率を上げるために取り組んでまいりたいと思っております。
以上となります。
○笠木部会長
どうもありがとうございます。
その他の点で御質問、御発言等ありますでしょうか。
大杉委員、それでは、御発言をお願いいたします。
○大杉委員
ありがとうございます。
歯科技工所の回収率が悪いということが、3ページに記されておりますけれども、昨今の歯科材料費の高騰もありますことから、回収率の向上に向けて、日本歯科医師会としても協力をいたしますので、事務局としても何らかの方策を検討していただきまして、よろしくお願い申し上げたいと思います。
以上です。
○笠木部会長
どうもありがとうございました。
そのほか、御発言、御質問の御希望はありますでしょうか。
ありがとうございました。
それでは、ほかに御質問等ないようでしたら、本件に係る質疑はこの辺りといたしまして、今後事務局において、本日いただきました御意見も踏まえて、御対応いただくようお願いいたします。
本日予定されておりました議題は以上となります。
次回の日程につきましては、追って事務局より御連絡をいただきますので、よろしくお願いいたします。
本日の「保険医療材料専門部会」は、これにて閉会といたします。どうもありがとうございました。