第194回社会保障審議会医療保険部会 議事録

日時

令和7年5月1日(木)9:57~11:09

場所

全国都市会館 大ホール

議題

  1. 高額療養費制度の在り方に関する専門委員会(仮称)の設置について
  2. マイナ保険証の利用促進等について
  3. 医療費における保険給付率と患者負担率のバランス等の定期的な見える化について

議事

議事内容
 
◯姫野課長 それでは、定刻前ではございますけれども、皆様、おそろいですので、ただいまより第194回「医療保険部会」を開催いたします。
 委員の皆様におかれましては、御多忙の折、御参加いただきありがとうございます。
 まず、本日の委員の出欠状況について申し上げます。
 本日は、内堀委員、河野委員、横本委員より、御欠席の御連絡をいただいております。
 本日の会議は、傍聴希望者向けにユーチューブにおいてライブ配信を行っております。
 なお、会議冒頭のカメラの頭撮りはここまでとさせていただきます。
 カメラの方は、御退出をお願いいたします。
(報道関係者退室)
○姫野課長 それでは、以降の議事運営は、田辺部会長にお願いいたします。
○田辺部会長 それでは、まず、欠席される委員の代わりに出席なさる方についてお諮り申し上げます。
 内堀委員の代理といたしまして、佐藤みゆき参考人の出席につき、御承認を賜れればと思いますが、いかがでございましょう。よろしゅうございますか。
(異議なしの意思表示あり)
○田辺部会長 ありがとうございます。
 それでは、早速、議事のほうに入ってまいりたいと思います。
 本日は「高額療養費制度の在り方に関する専門委員会(仮称)の設置について」「マイナ保険証の利用促進等について」「医療費における保険給付率と患者負担率のバランス等の定期的な見える化について」を議題といたします。
 では、まず「高額療養費制度の在り方に関する専門委員会(仮称)の設置について」を議題といたします。
 事務局から資料の説明のほうをお願いいたします。
 では、よろしくお願いいたします。
○佐藤課長 保険課長でございます。
 お手元のタブレットの資料1「高額療養費制度の在り方に関する専門委員会(仮称)の設置について」のファイルをお開きください。
 資料自体は1ページ、1枚ものでございますけれども、専門委員会の設置ということでございまして、これは、前回の医療保険部会でも御報告を申し上げましたけれども、高額療養費制度については、この秋までに改めて検討を行い、方針を決定するとされているところでございます。
 その進め方でございますけれども、医療保険部会の下に高額療養費制度の在り方に関する専門委員会、仮称でございますが、これを設置し、検討を行うこととしてはどうかと考えてございます。
 具体的な専門委員会におけるメンバーの構成でございますけれども、委員長、それから学識経験者、また、様々な関係者の皆様でございますけれども、保険者の意見を反映する方、また、患者等の当事者の意見を反映する方、医療・診察機関の意見を反映する方、また、経済界・労働界の意見を反映する方、こういった方々に専門委員としてお入りいただくことを考えております。
 なお、この専門委員会への今後の進め方でございますけれども、今日の医療保険部会において、この方向性について御了承いただきましたら、まず、患者団体または保険者団体等からのヒアリング、こういったものを丁寧に実施いたしまして、そういったヒアリング結果等も踏まえて、具体的な制度の在り方について集中的に議論を行うという形を考えてございます。
 また、その専門委員会における議論の状況については、医療保険部会に、この節目節目といいましょうか、折々に報告を行うこととしてはどうかと考えてございます。
 事務局からの説明は以上でございます。
○田辺部会長 御説明ありがとうございました。
 それでは、御意見、御質問等ございましたら挙手にてお願いいたします。
 オンラインで御参加の委員におかれましては、挙手ボタンでお知らせいただければ幸いです。
 では、横尾委員、よろしくお願いします。
○横尾委員 横尾でございます。よろしくお願いします。
 高額療養費制度の在り方については、世論でも大変大きな注目が集まりましたし、特に患者団体、がん患者団体の皆さんとかは、心配と不安だと思うのですね、先々やっていけるかということだと思います。
 そういったことを発端として、今回このように委員会を立ち上げられて議論をいただくことは、大変意義あることだと思っています。
 1つ意見を申し上げたいのは、たまたまこれまでの間に、いろいろな報道等を拝見しました。数日前だったと思いますが、実際の事例紹介がテレビでも放送されていました。視聴してみて、私もそういうこともあるのだなと思ったのです。それは、例えば、がんで入院をして大きな手術を受ける。そしてその後、療養してから退院することができるようになっても、今度は定期的検査もあります。その際に、月日が経っていきますと、その後の治療方針などをどうするかなどの先の対応を見通すための検査が入ってくることもあるようです。この事例では、その患者の方も正直なところ不安に思って、いといろと話されていました。その中で、ご本人としては想定外の出費の金額だということをおっしゃったのです。保険適用ではあるようなのですけれども、費用負担金額が二桁台の10万円台となったという事例がございました。
 その内容は、例えば、「先々のため遺伝子検査もして、今後のケアや治療をどのようにするかということの判定もしたほうがいいでしょうね」と病院で担当医から言われる。そうなると気持ちとしては、「必要性あるなら」と考えて、気持ちは「はい」となりますよね。ところが、当然ですが、これには費用がかかります。そして、それは患者御自身としても知らない知識だったものですから、「金額が大きくなるなあ」と感じながら、やはり思案されたということだったそうなのです。多分こういったことが、いろいろな症状ごとに、いろいろな患者さんごとにあるでしょうねと感じます。
特にがんに関しましては、国民の2人に1人が罹患して、3人に1人の死亡原因になっているところです。
 実際に、かつて市のスタッフのお一人が膵臓がんとわかったことがあります。膵臓がんは、当時も注目された癌で、なかなか発見が難しく、しかも分かったときにはもう予後に猶予がないという症例が多かったのです。厳しい現実との直面になるのです。
けれども、最近では、胃カメラにエコー機能のある器具を胃の中に入れて、胃側から内壁を透視して膵臓を映し出して、ほぼ全容が分かるという技術も出てきていますので、大きな期待もあるところです。そのような医療技術進歩を活かせることも重要です。治療にも延命にも活かせるはずです。
申し上げたケースは事例の1つです。つまり、病になり、治療や手術を受けて、その後のケアを受けることができて、そして退院になることで全て終わりではなくて、その後、定期的な検査あるいは今申し上げましたように、場合によっては、より精密で高度な検査、新しい検査や最新の治療法とか、そういったことも出てくると思うのです。
 こういった場合の医療費の負担感をどのように解消するかということについて、患者やそのご家族は大いに思案され、心配もなさっていると思います。そういった患者の皆さんの声や気持ちのヒアリングをしっかりしようということで、資料のここの部分にも「丁寧に実施して、それを踏まえて、具体的な在り方を議論する」ということですので、ぜひそういったことで、よろしくお願いしたいと思うところです。
 ただ、一方では、医療費財政を見ていくと、なかなか厳しい面もあるのも、我々も保険者ですので認識をしています。この医療保険部会でも、国としての現状把握の情報や対策などについて、それらの全容やいろいろ報告等がテーマとして上がっていますから、それらも勘案しなければなりません。でもやはり病を持っていらっしゃる方は不安を持っている方なのです。ある名医が弟子たちに言われたそうですけれども、「病院に来られる、諸君の目の前に来られる患者さんたちは、あなたたちと全く立場が違って、みんな弱い人なのだ。病になって体はもちろん弱っていらっしゃるけれども、気持ちも弱っていらっしゃる可能性があるので、よくよく寄り添って、その思いをつまびらかに聴いて、できることをチームとしてやっていくのが大事なのだ」ということを、名医がおっしゃったそうなのです。
まさに、そういったことも含めて、ぜひよろしくお願いしたいと思います。
 以上です。
○田辺部会長 ありがとうございました。
 では、佐野委員、よろしくお願いします。
○佐野委員 ありがとうございます。
 高額療養費制度の在り方の検討に向けて、医療保険部会の下に専門委員会を設置するとの案には異論ございません。
 ただ、今後の検討に当たっては、ただいま横尾委員からの御発言もございましたけれども、専門委員会のほうで、しっかりと患者の声なども聞くとともに、セーフティーネット機能としての役割を保つように、丁寧に議論を進めていただきたいと思います。
 一方で、やはり保険料負担者の納得感も極めて重要だと思いますので、給付と負担のバランスを踏まえた検討をお願いしたいと思います。
 ついては、ぜひ我々も保険者として参画をさせていただきたいと考えております。
 以上でございます。
○田辺部会長 ありがとうございました。
 では、城守委員、よろしくお願いいたします。
○城守委員 ありがとうございます。
 これまでの高額療養費制度の見直しの議論ということに関しましては、当事者の方々の御意見を十分に反映できていなかったということですので、今回、様々な立場から委員を構成して集中的に議論を行う目的ということで、この専門委員会を設置されることに関しては、異論はございません。
 先ほどのお二人の委員もおっしゃっておられましたが、やはり、今回このような専門委員会を設置するということでありますので、事務局におかれては、専門委員会の場において、様々な立場の方の御意見をしっかりとお伺いし、そして、議論を進めるということは大前提でございますが、それとともに、今回、高額療養費制度の見直しの議論を行う理由、また、その背景に関しても委員の皆様方に分かりやすい資料を提供していただいて、改めて議論を進めていただければと思います。
 これまでもたびたび申し述べましたが、制度の見直しによって医療にアクセスできない人が出ないということは大前提でございますが、それとともに、医療保険制度の持続可能性にも十分配慮しながら議論をしていただければと思っております。
 私のほうからは以上です。
○田辺部会長 ありがとうございました。
 では、中村委員、よろしくお願いいたします。
○中村委員 ありがとうございます。
 今回、こちらの新しい専門委員会で、今まで、意見を十分反映することができなかった患者団体の方などの御意見を伺うのは、非常に意義があることだと思います。
 ですけれども、やはり高額療養費制度が医療利用にどういう影響を与えているか、高額療養費の金額の多い少ないが医療利用にどういう影響を与えているか、それから患者の健康にどういう影響を与えているか、さらに患者の経済状況にどういう影響を与えているかということが十分に解明されていいません。この解明というのは、そんなにすぐにはできないのではないかと思うのですけれども、医療利用の状況が分かるレセプトデータに細かい所得の情報を突合することができれば、かなりの部分は解明されるのではないかと思います。
 ですので、当事者からの意見聴取に加えて、そういう実態解明のためのデータ整備を、ぜひしていただければと思います。
 以上です。
○田辺部会長 ありがとうございました。
 それでは、佐藤参考人、よろしくお願いします。
○佐藤参考人 ありがとうございます。
 高額療養費制度につきましては、これまでの経緯も踏まえ、国民の過度な負担や急激な変化が生じないよう、十分な配慮を行うとともに、社会全体で納得感を得られるよう、丁寧に検討を進めていただきますようお願いいたします。
 私からは以上です。
○田辺部会長 では、袖井委員、よろしくお願いします。
○袖井委員 ありがとうございます。
 高額療養費につきましては、昨年十分な検討を経ることなく結論に至ってしまったこと、本当に私はじくじたる思いでございます。
 これまで医療保険部会では、何となく高齢者が医療費をたくさん使っていて、現役世代が非常に損しているみたいな、そういう世代間対立の構造がどうも広がっていたような気がするのですが、今回のことにつきまして、一番大変なのは、病を抱えながら生計維持のために働いている人、それから、子育てをしている人、まさに現役世代で病を抱える人たちが一番大変ではないかということが、よく分かりました。
 ですから、高額療養費について苦しんでいる人たちはどんな人たちかということを、しっかり把握する必要があると思います。
 それから、患者団体の意見をいろいろ聞く必要があると思うのですが、実は、患者団体は物すごく細分化されているのです。がんにつきましても、乳がんとか、胃がんとか、大腸がんとか、それぞれ別々の団体になっていて、なかなか結論は難しいと思うのですが、この辺、なるべく不公平のないように目配りをしていっていただきたいと思います。
 タコつぼ型になっていて、情報交換もかなり難しいと思いますので、この辺りは、厚労省の方にもぜひ、目を向けていただきたいと思います。
 以上でございます。
○田辺部会長 ありがとうございました。
 では、渡邊委員、よろしくお願いします。
○渡邊委員 ありがとうございます。
 別途専門委員会を設置して専門的に議論していくということに関しては、異論はございません。
 ただ、議論においては、超高額な薬剤を一定期間服用することによる影響というのが、確かに大きいのは事実なのですけれども、先ほどの現役世代で病を抱える方という御発言がありましたけれども、継続してずっと飲み続けなければならない薬剤が、高額療養に該当するかどうか、というところの境目の方々というケースがたくさんおられます。
 継続服用する場合の負担はずっと大きくのしかかっていきますので、その辺りの方々が、制度の変更の中でお薬を、もう服用したくないとか、やめたいということにならないようにだけ、しっかり丁寧な議論が必要と思いますので、よろしくお願い申し上げます。
○田辺部会長 ありがとうございました。
 では、村上委員、よろしくお願いします。
○村上委員 ありがとうございます。
 今回、適切な合意形成に向けて、患者等の当事者も参画する専門委員会を設置するということは必要と考えます。
 その上で質問と意見です。
 まず、質問ですが、この専門委員会の開催期間や回数などの想定があれば教えていただければと思います。
 次に、意見ですが、1点目は、検討に当たりましては、家計への影響などのデータを、やはり提示いただきたいということでございます。
 2点目、今回ヒアリングもされるということですが、高額療養費制度に関しては、この数か月間、御論考が様々な場で出ておりました。そういったことに詳しい専門家の御意見も伺うことも議論の参考になるのではないかと思いますので、御検討いただければと思います。
 3点目、今回見直すということであれば、その理由ですとか、必要性というものについても、共有できるような議論をしていただければと思っております。
 以上です。
○田辺部会長 ありがとうございました。
 1点、会議の期間その他の御質問がございましたので、よろしくお願いします。
○佐藤課長 保険課長でございます。
 会議の期間といいましょうか、進め方といいましょうか、秋までに検討するということではあるのですけれども、具体的に何月ということを決め切っているわけではありませんので、何回ということを今の段階で想定しているわけではございません。今、ヒアリングの話、袖井委員からも、いろいろな患者団体がおられるというお話がございましたけれども、ここは、やはり丁寧に、患者の方は、もちろんそうですけれども、いろいろな関係者の方がいらっしゃいますので、丁寧にヒアリングをしていくということを考えていかなければいけないでしょうし、あとは、データの問題、これは、今、中村委員からもお話がありましたけれども、ここは、どういうものがあるのかというのは、我々のほうでもよく検討していかなければいけない課題だろうと思っております。
 ですので、今の段階で、こういうスパンでとか、こういう回数でということを想定しているものではございませんけれども、いずれにいたしましても、丁寧な検討をしていくことが重要でないかと考えております。
 以上でございます。
○田辺部会長 村上委員、よろしゅうございますか。
 ほかは、いかがでございましょう。
 では、藤井委員、よろしくお願いします。
○藤井委員 ありがとうございます。
 御提示いただいた専門委員会の設置案について、特に異論はございません。
 保険というものは、いざというときのセーフティーネットであり、大きなリスクに備えるものであります。その役割を維持していくために、当事者を交えて、総合的な議論を深めていただきたいと思います。
 言うまでもなく、人口動態の変化や経済成長率を超えて増加し続ける医療費の適正化は喫緊の課題であります。そのため、負担の在り方やOTC医薬品の位置づけなど、数多くの検討課題がございます。
 特に、何度も申し上げておりますが、ヘルスリテラシーの向上や、セルフメディケーションの推進など、まずは自助を実践するという意識を、国民が共有することが重要でございます。
 小さなリスクについては、医療制度に頼る部分を減らしていく。その上で、深刻な病気については、高額療養費制度で対応することが、医療保険のあるべき姿であると考えます。
 人々の生活を支える医療保険制度を今後も維持していくために、幅広い検討をお願いいたします。
 以上です。
○田辺部会長 ありがとうございました。
 ほかは、いかがでございましょう。
 では、大杉委員、よろしくお願いします。
○大杉委員 ありがとうございます。
 歯科の立場から総論的な意見を述べさせていただきます。
 専門委員会の設置につきましては、おおむね了解、賛同させていただきます。
 本件におきましては、セーフティーネットとしての制度の持続性の観点を基本として、制度を利用されている患者さんの患者団体の皆様から、先ほど事務局から説明がありましたように、丁寧にヒアリングをしていただき、進捗がありましたら適宜御報告していただきたいと思います。
 この議論の過程で、歯科治療のように、直ちに高額療養費の対象となるケースは少ないものの、一部手術や補綴などは、外来特例に該当するケースもありますので、国民にとって必要な医療部分への影響が出ることがないよう、できるだけ幅広く、かつ、個別の議論におきましては、様々な視点から制度の持続性を、納得感を持って検討していただき、漏れがないよう御配慮いただきたいと思いますので、今後ともよろしくお願い申し上げます。
○田辺部会長 ありがとうございました。
 ほかは、いかがでございましょう。
 では、北川委員、よろしくお願いします。
○北川委員 ありがとうございます。
 専門委員会の設置に関しましては、異論ございません。
 これまでも繰り返し申し上げてまいりましたけれども、医療保険制度の持続可能性と、高額療養費制度のセーフティーネットとしての機能とのバランスに配慮しつつ、関係者が納得できるよう、丁寧に議論を進めていただきたいと思っております。
 専門委員会に協会けんぽも委員として参加できるのであれば、中小企業で働く方や、その御家族を加入者とする保険者の立場から、意見を申し述べさせていただきたいと考えております。
 以上でございます。
○田辺部会長 ありがとうございました。
 ほかは、いかがでございましょう。
 よろしゅうございますでしょうか。
 それでは、様々な御意見をいただいたところではございますけれども、高額療養費制度の在り方に関する専門委員会、仮称でございますけれども、この設置については、皆様、了承いただいたというのが私の認識でございます。
 では、これを承認いただいたということで対応させていただければと思いますが、よろしゅうございますでしょうか。
(異議なしの意思表示あり)
○田辺部会長 ありがとうございました。
 それでは、本議題については、これまでとさせていただきます。
 次に「マイナ保険証の利用促進等について」を議題といたします。
 事務局から資料の説明のほうをお願いいたします。
○山田課長 医療介護連携政策課長でございます。
 資料の2「マイナ保険証の利用促進等について」を御説明させていただきます。
 1ページでありますが、オンライン資格確認の利用状況であります。
 真ん中のグラフでありますが、7年3月の利用率、赤いグラフでありますけれども、27.26%となっております。
 また、マイナ保険証の利用件数でありますけれども、7年3月で6643万件という数字になっておりまして、今までの中では一番多い数字となってございます。
 本日は、電子証明書の有効期限等について御議論いただければと思っております。この部会で意思決定をいただくものではございませんけれども、御意見、御助言をいただきまして、我々の施策を進めていきたいと思っております。
 3ページでございます。
 本日の議論の前提といたしまして、マイナンバーカードに関する有効期限というものがございます。
 1つ目の○でございますが、マイナンバーカードには、①発行時から10年、未成年者は5年のカード本体の有効期限といったものがございます。
 また、それとは別に、②発行時から5年の電子証明書の有効期限、この2種類が設定されております。
 マイナ保険証の利用に当たりましては、マイナンバーカードの電子証明書を用いて本人確認を行っていますので、電子証明書を期限内に更新していただく必要がございます。
 電子証明書の有効期限が切れますと、マイナ保険証としてだけでなく、マイナポータルを通じた様々な手続ですとか、コンビニ交付での手続、こういったものも利用できなくなります。
 なお、マイナンバーカードの電子証明書の有効期限は、医療保険の資格の付与とは別に定められているものでありますので、電子証明書の有効期限切れとともに、医療保険の資格自体が喪失するものではございません。
 4ページでありますが、電子証明書の有効期限の確認に関するリーフレット、こういったものを我々は作成いたしまして、医療機関だけでなく、また、自治体にもしっかりと周知をしておりますし、今後とも周知してまいりたいと思っております。
 リーフレットの表面が左になります。電子証明書の有効期限を確認ください、電子証明書には有効期限があります、有効期限を確認する方法、更新する方法、こういったものを記載しております。
 裏面のほうには、医療機関・薬局に設置されております顔認証付きカードリーダーで、有効期限のアラートが表示されるということを記載してございます。
 5ページでございます。マイナポータルを改修し周知をしております。電子証明書の有効期限が近づいた際に、利用者に更新の必要性が分かるような表示へ、この4月30日に見直しを実施しております。
 まず、ログインをしますと、そこにポップアップのメッセージが出まして、電子証明書の有効期限は何年何月何日です。有効期限内にお住まいの市区町村窓口で更新をお願いしますというメッセージが出ます。
 また、ログイン後にもマイナポータルで「やること」というところに、マイナンバーカードの電子証明書の更新をしてくださいと表示されます。
 一番右でありますけれども、「更新してください」という表示に電子証明書の更新手続などのリンクを貼っております。
 次のページが、そのリンク先でもありますし、総務省がつくっているパンフレットでもあります。表面には電子証明書の更新手続を記載しています。本人が更新手続をする場合の手続きを記載しています。①右記の持ち物を持って、お住まいの市区町村窓口へ。②窓口で新しい電子証明書を書き込みます。③手続が完了という手続き。また、必要な持ち物を記載しております。
 裏面には、代理人に更新手続をお願いする場合の持ち物、手続、こういったことが記載されてございます。
 7ページでございますが、更新手続に関するパンフレットであります。令和7年はマイナンバーカードの導入から10年目となりますので、更新者が増加する見込みであります。
 申請から新カードの交付までは、約1か月ほど要するため、単に申請してくださいというだけではなくて、早めに申請いただくということが大事だと思っております。お早めに申請いただく必要があることも含めて、他省庁とも一体となって周知してまいりたいと考えております。
 8ページでありますが、何らかの理由でマイナンバーカードが読み取れない、うまくいかないとなった場合の対応の表でございます。
 これは、以前からつくっていたものでありますが、何らかの事情でオンライン資格確認を行えなかった場合でも、10割負担ではなく、3割などの適切な自己負担分の支払いを求めてくださいというものであります。そこに赤い字で追記させていただきましたが、電子証明書の有効期限が切れて3か月経過していた場合でも、10割負担ではなく、適切な負担をということも周知していきたいと思っております。
 繰り返しになりますが、電子証明書の有効期限は、医療保険の資格そのものではございませんので、当然電子証明書の有効期限が切れて3か月経過した場合でも、医療保険の資格はあり、10割負担ではないということを周知してまいりたいと思っております。
 9ページ、最後のスライドになります。改めて電子証明書の有効期限の状況に応じたマイナ保険証の利用をまとめております。
 有効期限の3か月前ぐらいになりますと、今日御説明しましたように、マイナポータルでの更新案内、また、J-LISから更新の封書が案内で御自宅に届きます。
 有効期限3か月前になりますと、顔認証付きカードリーダーにマイナ保険証をかざした場合に更新のアラートが表示されます。
 有効期限が過ぎましても、3か月間は引き続き医療機関等で受診が可でありまして、その間も顔認証付きカードリーダーで有効期限が切れていますというアラートが出ることとなっております。
 いずれにしましても、この電子証明書の有効期限、今年度多く発生しますので、他省庁とも協力しながら、しっかりと対応していきたいと思っております。
 説明は以上でございます。
○田辺部会長 御説明ありがとうございました。
 それでは、御意見等ございましたら、挙手にてお願いいたします。
 では、佐野委員、よろしくお願いします。
○佐野委員 ありがとうございます。
 まず、この電子証明書の有効期限及び更新手続の周知について、今、御説明がありましたように、リーフレット等の対応を進めていただいたことには感謝したいと思います。
 この取組は、やはり12月に向けて特に重要な取組だと思っていますので、健保組合からもいろいろな意見が出ておりますので、若干3点要望したいと思います。
 まず1点目は、これまでも申し上げたのですが、やはり期限切れ前に更新を勧奨するということが極めて重要だと思いますので、この有効期限の情報を早期に保険者のほうに提供いただけるように、関係省庁間での連携をお願いしたいと思います。
 2点目でございますが、この更新手続は、今も御説明がありましたように、市区町村の窓口に行く必要があると、これは大変ネックになって、期限切れの要因になっているのではないかと思っております。
 本人確認のために来所を求めておられるという認識でございますけれども、交付済みのカードに係る電子証明書のみの更新であれば、窓口での本人確認は要らないのではないかと思いますので、この来所を必要としないような手続に見直すように御検討いただければと思います。
 3点目でございますが、有効期限切れ等による資格証明書の職権交付については、少なくとも有効な保険証を所持している間は行わないと理解しておりますので、周知に当たって、誤解が生じないような形での御留意をお願いできればと思います。
 それと、プラス1点、今回資料に記載されているところの、全体のマイナ保険証の利用率に影響はないと聞いておりますけれども、このマイナ保険証の利用率について、保険者のほうに通知されているところの確定値、この集計に誤りがあったと聞いております。既に事務局のほうにもお話をしている部分でございますが、実施機関であるところの支払基金においては、今後、医療DXに関するシステム開発、運用主体の母体となることもございますので、原因究明と再発防止に、しっかりと取り組んでいただきたいと思っております。
 以上でございます。
○田辺部会長 ありがとうございました。
 ほかは、いかがでございましょう。
 では、藤井委員、よろしくお願いします。
○藤井委員 ありがとうございます。
 利便性の向上について、特に異論はございませんので、積極的に進めていただければと思います。
 問題は、マイナ保険証を基本とする仕組みに移行したにもかかわらず、それが国民の間で当たり前になっていないということでございます。国民がマイナカードを常に携帯し、活用することが理想形でございますが、現状はそうではありません。
 特に災害時とか緊急時、マイナ保険証に1回でも登録しておけば、救えたであろう命が救えないという状態であると考えておりまして、普及拡大は急務であると思います。
 何度も申し上げておりますが、より危機感に訴えるような広報に取り組むなど、マイナ保険証の普及拡大に努めていただくよう、検討をお願いしたいと思います。
 以上です。
○田辺部会長 ありがとうございました。
 では、渡邊委員、よろしくお願いします。
○渡邊委員 ありがとうございます。
 スライド1に利用状況が示されていますけれども、現場感としての発言になりますが、少し利用の増加率というのが頭打ちになっている感がしています。
 その理由について何点かコメントをしておきたいと思います。1点目は、マイナンバーカードを使いたくないという方に関しては、ここから先は現状のままでは伸びないのかなという感があります。
 未取得者の部分に関しましては、先ほど佐野委員からもあったのですけれども、現地での手続というのがネックになっている、負担になっているのが現実です。
 これは、更新や新規にかかわらず、代理人での対応も書かれておりましたが、施設入所者等々に関しては、もともと御家族のフォローがなかなかできない方ですので、施設の職員が、それをフォローするといっても、なかなか手続上できないところもあるということがあります。
 電子証明書の有効期限に関しましては、リーフレットをご作成いただいたのは大変助かりますので感謝申し上げたいと思います。
 その上ではあるのですが、現在、顔認証付きカードリーダーを通された時点で、既に有効期限がポップアップされてくる方がおられます。そのポップアップが顔認証付きカードリーダーに出てくると、大概、何か画面に出ているけれども、これは何かと質問されます。そこで更新に関する説明をして、そこでも現地に行って手続きを行う必要があるという話をすると、ほぼネガティブな反応をされるというのが、実際のところになります。
 電子証明が切れている旨が画面表示された時点では、資格証明書が来ますので、資格証明書でいいのならということで、多分、更新が滞る可能性があると思います。そうなると、今までマイナ保険証を使っていた方が、一度資格確認書に戻るということになりますので、その辺りも、先ほど佐野委員からもあったように、マイナポータル上で完了するような電子証明の更新の仕方とかを考える必要があるのではないかと思います。
 全体としての利用率の向上に関しても、先ほども10年という話がありましたけれども、少し検証をして、今後の進め方という部分も見直していく時期なのかもしれないと思いますので、その辺りも併せてお願いをしておきたいと思います。よろしくお願いします。
○田辺部会長 ありがとうございました。
 では、前葉委員、よろしくお願いいたします。
○前葉委員 ありがとうございます。
 電子証明書の有効期限の更新の課題なのですが、実は、マイナ保険証で極めて顕著にというか、顕在化してきている非常に大きな課題でございまして、と申しますのは、マイナ保険証ができる前は、マイナポータルとかコンビニ交付を使わない人にとっては、ほとんど気にしなくてもよかったようなものなのですね、現に、私自身は、10年のマイナンバーカードそのものの更新をこの間いたしましたが、5年前は、あまり話題として、うちの窓口などでも、それほど、いろいろな声は届いていなかったように思っております。
 ところが、保険証として使い始めたので、この電子証明書の有効期限が、今まさに、渡邊委員がおっしゃったように、医療機関なり薬局の窓口で話題になるという事態になっております。
 この後も免許証などもそういうことで同じように出てくるのだと思うのですが、電子証明書を組み込んだマイナンバーカードシステムそのものは、こういう形で構築されたものでございますので、簡単に変えていく、直していくというわけにはいかないものだとは思いますけれども、現に保険証のことで、これだけの医療機関なり薬局の窓口で御迷惑をかけているということについては、ぜひぜひ、厚労省が総務省にしっかり伝えていただいて、先ほど佐野委員もおっしゃったように、電子証明書の有効期限5年自体をどうするのかとか、あるいは仮に5年とした場合に本当に窓口でやらなくてはいけないのかという議論を、総務省出身の私が言うのも何ですが、総務省で、ぜひしっかり受け止めていただけるようにしていただくためには、厚労省の現場の声を届けていただくことが、割と早道なのかなという気がいたしますので、ぜひよろしくお願いを申し上げたいと思います。
 そう申し上げた上で、現に、市町村窓口では対応しなければいけませんので、例えば、津市役所の場合は、予約を簡単に取っていただいて、そして、そのお時間で、お待たせをしないということが基本だと思っています。津市役所では、お待たせをしないように、20分単位の予約をお取りし、その時間は、その方のためにお使いするということで、予約の時間に来て待たされるということはないというシステムで、現在運用いたしております。
 今後も、マイナンバーカードを所管する市町村の、例えば、市民部などの窓口では、的確に電子証明書の有効期限の更新あるいはマイナンバーカード自体の更新の事務を進めていくということは、私ども自治体としてしっかりやってまいりますので、よろしくお願いを申し上げます。
 以上でございます。
○田辺部会長 ありがとうございました。
 では、城守委員、よろしくお願いいたします。
○城守委員 ありがとうございます。
 今回、マイナ保険証の電子証明書の有効期限に関する御説明をいただいたというわけでございますが、これは、マイナ保険証に限った問題ではなくて、マイナンバーカードそのものに関する問題であるというのは、皆様方がおっしゃっているとおりであろうと思います。
 例えば、コンビニエンスストアで住民票をプリントアウトする場合なども、マイナンバーカードの電子証明書を利用するわけでございますので、こういう全てのシーンにおいて関わるものになってくると思います。
 ですので、要望になりますが、事務局におかれては、マイナ保険証を利用する場面での周知については、当然御提案いただきましたリーフレットを活用するなど、我々としては対応させていただきたいと思いますが、そのほかのマイナカードを利用するあらゆるシーン、あらゆる機会において、電子証明書の更新が必要であるということを、国を挙げて、いろいろな方に御説明、御周知をしていただきたいと思います。
 特に、電子証明書を更新する必要性に気づきにくいということが想定される高齢者においては、より丁寧な御説明をいただきたいと思います。
 私からは以上です。
○田辺部会長 ありがとうございました。
 では、伊奈川委員、よろしくお願いします。
○伊奈川委員 ありがとうございます。
 私からは2点であります。
 1点は、今回のいろいろな有効期限の関係の特徴というのは、いろいろな更新が五月雨で来るという点だろうと思うのです。
 そうしますとも、一斉に来るときは、それはそれで大変ですけれども、五月雨の場合、果たして、いつピークが来るのだろうとか、あるいは先ほど来出ていますけれども、若い方と高齢者の方で、やはりいろいろと対応も違うと思いますので、事務局といいましょうか、関係省庁は、その辺りを把握されているのかもしれませんけれども、もし、あまり公表されていないようでしたら、作業がどうなっていくのか、混乱が生じてはいけませんので、その辺りが分かるといいなと思ったのが1点であります。
 もう一点は、資料の3ページにありますし、今日の御説明でもあり、医療保険関係者は当然のこととして理解していると思いますけれども、医療保険の資格付与というのと、電子証明証の有効期限というのは、リンクはしていないわけですけれども、先ほど来出ていますいろいろな警告の表示を見ると、どきっとして、もう使えなくなってしまうのではないか、その場合であっても、いろいろな対応があって大丈夫ですよという安心感、その辺りを丁寧に説明する必要があるのだろうと思っています。
 特に、今のような仕組みになる前は、恐らく保険証がなければ、療養費払いといいましょうか、事後的な償還ということだったでしょうし、大学などで講義をしているときには、申請主義と職権主義という二者択一的な説明をするのですけれども、今回の場合は、むしろそうではない、言葉として、こういう場合は使うかどうか分かりませんけれども、プッシュ型、アウトリーチ、寄り添うようないろいろな仕組みも入っていますので、そういったところを丁寧に対応していただければと思います。
 以上であります。
○田辺部会長 ありがとうございました。
 ほかは、いかがでございましょう。
 では、横尾委員、よろしくお願いします。
○横尾委員 ありがとうございます。
 幾つかの表現も含めて、意見を申し上げたいと思います。
 今回のこのような取組は、極めて重要で、前からも申し上げていますし、他の委員の方も共通して思っていらっしゃるように、デジタルガバナンスをちゃんとしていくには、このマイナンバーカードが極めて重要であって、全国民が関わって利用するようなサービスの1つとして、この健康保険証としての機能があると思うのです。
 表現の中で、例えば、3ページですが、「電子証明書」と書かれているのですが、なかなかぴんとこない方は、「何か書類があるの」とか、「別にあるの」と思いかねないので、ここは「電子証明書機能」とか、「電子証明書(機能)」とかにしていただくことはできないかなと思っています。これは、法律の文言と関係しているはずなので、多分簡単には変えられないかもしれませんが、いろいろなスマホ搭載のアプリとかを見ても、何とか機能で活用する例が多いと思うので、証明書や書面を想定されるような「電子証明書」という表現よりは、証明書の機能があるという表現で記載していただくと、より分かりやすくなるのではないかなと、3ページ目で感じました。
 続いて、6ページの左側下の方ですが、「注意事項」があります。その一番下に「更新当日は、健康保険証、コンビニ交付等のサービスを利用できない場合があります」と書いてあるのですが、その理由と、それは当日だけなのか、翌日まで響くのかを、後で教えていただければありがたいなと思っているところです。
 そして、今回は薬局とか医療機関とかの窓口での資料としての説明資料をつくられている訳ですが、でき得れば、一般の国民の皆さんが利用されますので、一般国民の視点、目線でより分かりやすい広報物として、こういったパンフとか、資料をつくっていくことが極めて大切だと思っています。
 この上では、分かりやすさ、納得感、迅速にできる、そして、ちゃんと更新ができるということが一番重要なことだと思いますので、ぜひ広報的な面で、より充実をお願いしたいと思います。その上で、文字フォントとか、レイアウトの見やすさとかもよりブラッシュアップしていただくのも大切ではないかなと思います。
 特に御年配の皆さんは、文字えが小さ過ぎると、見づらいということを誰でも感じると思うのです。そのような状況が続くと、「もういいよ」となり、「面倒くさいよ」となりかねません。ぜひそうならないように、広報の視点を、ぜひこの対策の充実の肝だと思いますので、肝心要ということで、ぜひお願いしたいと思います。
 次に、スマホ関係のことです。スマホ利用者が増えているのは当然ですが、一部にガラケーの方とか、あるいはスマホ搭載にしても、なかなかそういったサービスまで使いこなしきれていないという、いわゆるデジタルリテラシーへの苦手感があると思うのです。こういった方々へのアシストをどうするかというのが、一方で重要事項としてあると思います。そういったサポートをすることによって、不慣れ感あるいは苦手感をできるだけ減らしていって、多くの方々が的確に利用できるような環境を整えていくことが必要と思います。
 その上では、国と都道府県と市区町村の協力、特に市区町村が直接の窓口の担当になると思います。これら全ての政府機関が連携して、丁寧かつ分かりやすい対応ができる、また、そのことを日頃提供していくというのが極めて重要なので、このことを最重要としてやっていただければと思っています。
 さらに言うならば、これからは更新手続に関する量が圧倒的に増加と思うのですが、その際の量的対応作業のさばき方、あるいは個々の事例の対応がありますので、更新手続を何かプロジェクト名でもつけてやるのも、1つのキャンペーンとしてはあり得るのかなと感じています。
 マイナ保険証を持つ、次にそこに健康保険証機能が搭載されて、健康データとか医療データが分かる環境が形成されます。なことは、藤井委員もおっしゃったように私もリテラシーは極めて大事だと思っているのです。健診を受けるということも極めて大切なことだと思いますので、デジタル社会を健やかに生きていくためには、マイナ保険証と健診は必須アイテムだということを、ぜひ広く啓発をいただければなと思っています。
 なお、以前にも触れましたけれども、子供たちはGIGAスクールの端末で、かなりこういった扱いに慣れてきていますが、まだまだシニア、特に後期高齢者の皆さんは、すっかり使い切れていない人がいらっしゃいますので、そこへの広報等についても、政府の方で御配慮いただくことが大切だと感じます。よろしくお願いします。
○田辺部会長 ありがとうございました。
 所管ではないと思いますけれども、電子証明書が切れたとき、マイナ保険証以外のものはどうなるのというのは、何かお答えできますでしょうか。
○河合室長 保険データ企画室長です。
 ご質問いただいた点については、今ほど部会長にもおっしゃっていただいたとおり、総務省に関する部分でありますので、調べた上で事務的にお返しできればと思います。
 また、あわせてご発言いただいた広報ですとか、リテラシーの向上に関する点につきましては、我々としてもしっかりと対応する必要があると思います。市区町村や都道府県の皆様とも連携して対応してまいります。
 あと、皆様から御要望いただいている電子証明書の更新について、保険証の機能というよりも、そもそもマイナンバーカードの機能として、5年であったり10年であったりと、有効期限がばらばらで分かりにくいと、そういった御意見もございました。
 今日いただいた御意見も踏まえて、関係省庁で検討していきたいと思います。
 以上です。
○田辺部会長 ありがとうございました。よろしくお願いいたします。
 ほかは、いかがでございます。
 では、大杉委員、よろしくお願いします。
○大杉委員 ありがとうございます。
 電子証明書の有効期限につきましては、今後、国民へ周知していただけるということでございますけれども、マイナンバーカードの有効期限が10年、電子証明書であるマイナ保険証の有効期限が5年と、それぞれ更新が必要であることを理解している方は少なく、また、マイナポータルを使いこなせている方は少ない状況であります。
 今後、プッシュ型によって、有効期限の2、3か月前を目途に、封書等によって国民への周知を図るということですが、スマホを使いこなせない世代の方々も含めて、役所に行く手間、4桁、6桁の暗証番号等の問題、来庁が困難な要配慮者に関する対応等、丁寧な周知が重要であろうと考えますので、よろしくお願いしたいと思います。
○田辺部会長 ありがとうございました。
 ほかは、いかがでございましょう。
 では、北川委員、よろしくお願いします。
○北川委員 ありがとうございます。
 説明がありましたとおり、マイナンバーカード関連の有効期限の到来が、今後、非常に多く始まると考えておりますが、保険者は、加入者の個々の有効期限の情報を有しておりません。我々からのいろいろな動きとしては、一般論としては、いろいろ加入者の皆様にお伝えできるのですけれども、個別での対応というのが難しいと。
 このことに関しましては、医療現場等においての混乱を避けるためにも、国におかれて加入者の皆様に対して、期限切れ前に更新を行っていただけるよう、十分な周知広報をお願いしたいと考えております。
 以上でございます。
○田辺部会長 ありがとうございました。
 ほかは、いかがでございましょう。
 よろしゅうございますでしょうか。
 それでは、ほかに御意見等なければ、本議題については、これまでとしたいと存じます。
 最後に「医療費における保険給付率と患者負担率のバランス等の定期的な見える化について」を議題といたします。
 事務局から資料の説明のほうをお願いいたします。
 では、よろしくお願いします。
○鈴木課長 調査課長でございます。資料3の「医療費における保険給付率と患者負担率のバランス等の定期的な見える化について」の御説明をさせていただきます。
 こちらの事項について、そもそもどういった経緯で、このようなものを始めたのかというのが1ページ目でございます。
 従来、医療保険制度におきましては、医療費の動向であったりとか、様々なデータを定期的に公表していましたり、また、制度改正等の財政影響などについて、その都度公表して御説明をしたりといったことをしているわけではございますけれども、広く国民の皆様に対して、医療保険の財政、特にその負担の区分、保険料、公費、あと患者負担、こういったものがどういったバランスで入っているのかというのを、分かりやすくお示しする必要があるということで、そういったものを公表することによって、国民の皆様に医療保険制度というのをより理解していただき、安心して御利用いただくということで、こちらは、令和2年度より、この医療保険部会の場で御説明させていただいた上で、毎年、厚生労働省ホームページの見える化のページで公表をさせていただいているところでございます。
 2ページ目は、令和2年度の最初の医療保険部会で整理いただきました対応方針でございまして、①から④と、ここにお示ししている内容について、年1回、医療保険部会において御報告をするとともに、ホームページ上で公表すると。資料については、分かりやすさを重視するという形になっております。
 具体的には、次のページ以降が、今回用意させていただいた資料となっております。まず、4ページでございます。
 こちらは、医療費の財源構成という形になっております。全てのデータは、令和4年度のものとなっておりますので、そのように御理解いただければと思います。
 こちらは、一番上の医療保険全体の医療費が43.7兆円という形になっております。その中で自己負担額が14.8%。
 医療保険から支払われる額、こちらは、俗に実効給付率と申しておりますけれども、こちらが85.2%という形になっておりまして、この保険から給付される85.2%のうち、公費が32.2%、保険料が53%という形になっております。
 こちらは、後期高齢者と後期高齢者以外の方で分けたものが、その下の図になっておりまして、自己負担の割合でいきますれば、後期高齢者の方で約8%、それ以外の方で約19%という形になっております。
 法定の自己負担率は、1割、2割、3割とございますけれども、基本的には、それよりも低い水準になっておりまして、これは、まさに本日も御議論がありました、高額療養費制度がありますので、自己負担額の割合は、法定の割合よりは少し低い水準になっているということでございます。
 続きまして、5ページですけれども、こちらは、制度別に財政の構図を見たものになってございます。
 医療保険制度では、制度別に年齢構成による医療費の違い等ございますので、まず、現役世代の制度の中では、前期調整という形で、この紫色の線ですけれども、制度間での財政調整を行っている。
 また、後期高齢者に係る給付費の一部は、支援金という形で緑色の線ですけれども、他制度が負担をしているという形になってございます。そういった各制度間の調整の状況等を表したものという形になってございます。
 6ページでございます。
 こちらは、先ほど少し御説明しました実行給付率、直近で85.2%ですけれども、こちらを年次推移で見たときの図となっております。
 医療保険全体が緑色、後期高齢者が赤色、後期高齢者以外が青色という形になってございますけれども、全体の実効給付率は、基本的には、高齢化の進展等に伴って上昇傾向という形ですけれども、その中で制度改正等によって若干上下するという形になってございます。
 直近の令和4年度に関しましては。赤色の後期高齢者についても、青色の後期高齢者以外についても、若干実効給付率が下がっているということになります。
 特に、上のほうにある、後期高齢者の下がりがやや大きいですけれども、これは、下にも吹き出しのような形で書かせていただいているとおり、10月から、一定以上所得の方の自己負担割合、1割から2割という形になったところが影響していて、少し下がったという形、また、青色の後期高齢者以外については、4年度が下がったというよりは、2年と3年が、少し実効給付率が高くなった、2年、3年、コロナの影響等がかなり強く出て受診が減ってということもありました。そういったこともあって、少し実効給付率が上がりましたけれども、4年度に少し元に戻ったとお考えいただければと思います。
 続きまして、7ページでございます。
 今、見ていただいた実効給付率について、保険料と公費がどのように影響しているのかというのを見たものでございます。
 全体としては、上昇傾向という形で申し上げましたけれども、給付に占める保険料と公費の割合というのは、それぞれの動きがありますけれども、例えば、高齢化が進みますと、後期高齢者が増加をして公費が増えるであったりとか、逆に、被用者化が進むと国保加入者が減少して、被用者保険の加入者が増えるので公費が減ったりと、その他様々な制度改正等が影響して、公費が増えたり保険料が増えたりといった上下がございます。
 こちらは、令和4年度で見ますと、基本的には、公費が少し減ったという形になっておりますけれども、これは、先ほど申し上げた後期高齢者のところの負担割合が上がって、実効給付率が下がったというところが大きく影響しているところなので、そういった意味で、後期高齢者には公費が一定入っておりますので、主に公費が影響を受けているということなのかなと考えております。
 続きまして、8ページでございます。
 ここからは、少し目線が変わりまして、年齢別で医療費がどのように違うかというものを示したものになってございます。
 上の青い部分が、年齢別の医療費、下に出ている赤い斜線の部分、あと緑色の部分が負担、これは医療費の自己負担や保険料という形になってございます。
 保険料は、もちろん、現役世代の方を中心という形になってございますけれども、医療費については、当然高齢になるほど高くなるという形が、この図になると分かるかと思います。
 続きまして、9ページでございます。
 こちらは、生涯医療費という概念を説明したものになってございます。
 先ほど年齢別の医療費というのを御紹介させていただきましたけれども、皆様、当然ゼロ歳で生まれて、皆さん、高齢者になってという形で進んでいくわけでございますので、生涯医療費というのは、その人生、生まれてから亡くなられるまでと考えたときに、ゼロ歳の方が平均的に生涯でどの程度医療費が必要になるかという金額を表したものになってございます。
 当然人によって長生きされる方、早く亡くなられる方、様々でありますけれども、それを平均的に見たときに、どれくらい生涯で医療費がかかるかというものを示したものでございます。平均寿命の医療費版と思っていただければと思います。
 10ページ目が、実際の生涯医療費の数値を示したものになります。直近では、生涯医療費2755万円という形になっておりまして、そのうち85%に当たる約2300万円が、給付費、医療保険から賄われるという形になってございます。
 したがいまして、もちろん医療費というのは、人により多い少ないはありますけれども、ゼロ歳で生まれた方というのは、平均的には生涯で2755万円程度の医療費がかかるという形になっております。
 こちらは、医療費の単価が伸びたり、また、寿命が延びたりということによって、基本的には上がっていくと、増えていくという性質のものですけれども、令和4年度は少し特殊で、寿命自体はコロナの影響などで少し3年度よりも短くなったのですけれども、ただ、医療費の単価自体は上がっておりますので、それの差し引きで、結局増加ということになり、実際令和3年度と比べると若干増加しているという形になってございます。
 最後に、11ページでございます。
 生涯医療費というのは、ゼロ歳の方に注目して、生涯で今後どれぐらい医療費がかかるかということですけれども、現在、様々な年齢の方がいらっしゃいます。それぞれの年齢の方が、これから、どれぐらい生涯医療費がかかるかというのを見たのが、こちらの資料になります。
 例えば、現在50歳の方がいらっしゃったとした場合に、この図の50歳のところを見ていただきますと、この方が、平均的に今後どれぐらい医療費がかかるのか、50歳のところを見ていただくと2051万円とあるわけでして、要は生涯、50歳の方は今後亡くなられるまでに平均的に大体2000万円ぐらいの医療費がかかるのだなと。そのうち、保険給付分というのが1791万円という形で、差し引きが自己負担になりますけれども、あくまで平均的な形ではありますけれども、平均的に見たときには、このような形になるというイメージとして使っていただければと考えております。
 以上、基本的には、昨年おつくりしたものと同じ形で更新をさせていただいたものでございますけれども、こちらは、昨年と同様、厚生労働省のホームページにも掲載させていただければと考えております。
 御説明は以上でございます。
○田辺部会長 御説明のほう、ありがとうございました。
 それでは、御意見等ございましたら、よろしくお願いいたします。
 では、村上委員、よろしくお願いします。
○村上委員 ありがとうございます。
 今回もデータを示していただきまして、ありがとうございます。
 スライド5では、現役世代にとって高齢者医療への拠出金負担が大変重いということや、スライド8では、年齢によって医療費と負担額が大きく異なっているという構造は、大変よく分かるかと思います。
 特に、スライド8は、1人平均でございますので、高齢化の中で人数を掛けていくと、かなり大きな構成の違いになってくるということもよく分かるかと思います。
 今後、高齢化の進行や、高額な医療の増加もありますので、それに対していかに対応していくのか、納得性、公平性の確保に向けた根本的な議論が必要ではないかと考えます。
 とりわけ、年齢で区切っている現行の高齢者医療制度について、抜本的に見直す必要があるのではないかと考えておりますので、そうした議論をぜひお願いしたいと考えております。
 以上です。
○田辺部会長 ありがとうございました。
 では、横尾委員、よろしくお願いします。
○横尾委員 ありがとうございます。
 2点申し上げたいと思っています。
 ページ3に「公表予定」と書いてありますが、これは、いつから公表されるか、ぜひ教えてください。
 それと、5ページです。各保険者ごとの財政構造についての見える化をしていただいています。ぜひこの表の下の方に人数を書き入れていただくと、より分かりやすいのではないかなと思います。これだけを見ていると、後期高齢ばかり金がかかっているのではないかという話になりかねないという意味ではないのですけれども、やはり現状がこのようになっていて、その実情の見える化で、よりよく分かりやすくなっていますし、全体の財源の流れも一部把握できるようになっていますので、ぜひ、人数を加えていただくとより広く分かりやすいのではないかと思いました。
○田辺部会長 ありがとうございました。
 1点、公表はいつというのをお答えいただければと思います。
○鈴木課長 公表時期につきましては、本日、御承認をいただき次第、早急に、事務的に数日はかかるかもしれませんけれども、本当に数日間のうちに公表という形にさせていただければと。
○横尾委員 何か変わるところがあるのですか。
○鈴木課長 基本的には、そのまま公表という形で、ただ、先ほど御質問をいただいた人数のところは、御指摘のとおりだと思いますので、そこは制度面の下に人数何万人というのを入れさせていただければと思います。
○横尾委員 よろしくお願いします。
○田辺部会長 では、伊奈川委員、よろしくお願いします。
○伊奈川委員 ありがとうございます。
 このような資料というのは、非常に有用だと思います。その一方、やはり注意して見たり、読まないといけない点もあるのだろうということで、1点だけ申し上げたいと思います。
 特に、5ページの前期調整額とか、あるいは後期高齢の支援金の関係を見ていますと、どこからどこへお金が流れてくといった、ある意味では損得の問題につながりやすいわけですけれども、私の理解としては、この間、短期保険と言われた医療保険制度が少し変質してきて、年金のような長期保険ではないわけですけれども、世代間の支え合いといった色彩が強まっている。ただ、年金のように個人レベルで、将来の給付に結びつくわけではないわけですけれども、世代全体で見ますと、現役世代が、いずれ後期高齢になって支えられる側になるといったことを、この図から読み取っていただくことが重要なのだろうと思っております。
 そういう点では、これは難しいのですけれども、後期高齢のこの図は、横に寝かして上に来るような図が書けると、本当はいいのかなと思って拝見していたところであります。
 いずれにしましても、世代間の支え合いと、特に今後は子供との関係も出てまいりますので、そういった点を丁寧に説明してくことが重要だと思いました。
 以上であります。
○田辺部会長 ありがとうございました。
 ほかは、いかがでございましょうか。
 では、袖井委員、よろしくお願いします。
○袖井委員 今回、生涯医療費というのを出していただいて、とてもいいと思います。これまでどちらかというと、年齢別の医療費が出されていて、世代間対立をあおるような言説が非常にありました。中には、高齢者は安楽死を考えるべきだというとんでもないことを言う政治家も出てきてしまったのですが、この生涯医療費というのを、もう少しちゃんと広めて、例えば学校教育とか、そういうところでも広めたいと思っています。
 というのは、いずれ若い人でも将来はこうなるのだということとか、自分たちの親とか祖父母がこうなっているというように、人生全体を見つめて、ライフコース全体を通じて物を考える、そのように使えるかと思うので、この図はとてもいいと思います。ぜひ、どんどん広めていただきたいと思います。
○田辺部会長 ありがとうございました。
 では、島委員、よろしくお願いいたします。
○島委員 ありがとうございます。
 このような実際の医療費の配分というか、そういったところをきちんとした形で指し示していただいて、ありがとうございます。
 この内容を全て国民が見て理解できるとは思いませんが、特に4ページの実効給付率といったところに関しては、しっかりと理解していただいて、我々の誇るべき公的保険制度が、こういう形で成り立っているというのを国民に理解していただきたいと思っておりますので、非常にいい内容だろうと思っております。
 1点、少しお願いしたいところは、現在、医療施設、特に病院の経営が非常に悪化しておりまして、この最大の理由は、ほとんど診療報酬から収入を得るわけですが、支出の面が非常に大きく、費用としては収入を上回っているということが大きな原因になっております。
 そういったことも、やはり国民の方たちは知られていないと、医療費のトータルが、どんどん数字が上がってまいりますので、病院経営というのは非常にいいのだという誤解を、今、招いている状況がございますので、医療経済実態調査等の内容も含めて、そういう費用の面も併せて国民に理解していただきたいというのは希望でございます。
 以上でございます。
○田辺部会長 ありがとうございました。
 ほかは、いかがでございましょう。
 では、大杉委員、よろしくお願いします。
○大杉委員 ありがとうございます。
 生涯医療費として定期的に公表されているということですけれども、8ページや9、10ページに示されましたグラフは、広く国民の方々にも知っていただきたいデータですし、医療費として、医科医療費に加えて、各科の医療費のトレンドを詳細に見ていくことも重要ですので、歯科医療費や調剤医薬費等に分解した分析に加え、今後、ニーズが増加する介護費等も追加していることを御検討いただきたく思います。
 口腔と全身との関係もエビデンスが集積されてきている中、口腔衛生や、かむ機能を維持することが様々な基礎疾患や介護予防にも寄与すると考えておりますので、よろしくお願いいたしたいと思います。
 私からは以上です。
○田辺部会長 ありがとうございました。
 ほかは、いかがでございましょう。
 よろしゅうございますか、では、レスポンスがあるようでしたらお願いします。
○鈴木課長 調査課長でございます。
 まず、1つ公表についてですけれども、医療保険部会の資料としては、既に公表されておりますので、資料自体は、オープンにはなっているということですけれども、改めて見える化のページということで公表するのは、近日中にという形になると思います。
 また、資料のつくり方というか、内容について、こういったことも入れるのがいいのではないかという意見を幾つかいただきましたけれども、こちらは、大体つくり始めてから、もう5年ぐらいたっておりますので、あまり分量が多くなると、また、いろいろ見てもらえなくなるというところもありますので、また、いろいろと改めて考えながら、どういったものを新たに見せていくのがいいのかという見せ方も含めて、少し考えさせていただければと思います。
○田辺部会長 ありがとうございました。
 ほかは、よろしゅうございますでしょうか。
 では、横尾委員、お願いします。
○横尾委員 今のコメントを受けてなのですけれども、10ページと11ページ、なぜかここだけグラフがモノクロになっているのですね。どうせ図示されるなら、ここはカラー表示にした方が分かりやすいのではないかと思います。
○田辺部会長 ごもっともだと思いますけれども。
 ほかは、いかがでしょうか。
 よろしゅうございますでしょうか。それでは、御意見等ないようでございますので、本日は、これまでとしたいと存じます。
 次回の開催日につきましては、追って事務局のほうより御連絡申し上げます。
 本日は御多忙の折、御参加いただきましてありがとうございました。これにて閉会いたします。