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2025年4月23日 中央社会保険医療協議会 診療報酬改定結果検証部会 第73回議事録
日時
令和7年4月23日(水)10:00~
場所
TKP新橋カンファレンスセンター 12F
出席者
- 構成員等
-
- 永瀬伸子部会長
- 小塩隆士委員
- 笠木映里委員
- 本田文子委員
- 城山英明委員
- 事務局
-
- 鹿沼保険局長
- 林医療課長
- 木下医療技術評価推進室長
- 米田保険医療企画調査室長
- 清原薬剤管理官
- 和田歯科医療管理官 他
議題
令和6年度診療報酬改定の結果検証に係る特別調査(令和6年度調査)の報告書案について
議事
- 議事内容
- ○永瀬部会長
ただいまより、第73回「中央社会保険医療協議会 診療報酬改定結果検証部会」を開催いたします。
本日も対面を基本としつつ、オンラインも組み合わせての開催としております。また、会議の公開については、ユーチューブによるライブ配信で行うこととしております。
まず、委員の出席状況について御報告します。
本日は飯塚委員が御欠席です。
なお、会議冒頭のカメラの頭撮りは、ここまでとさせていただきます。
それでは、議事に入らせていただきます。
本日は、前回に引き続き「令和6年度診療報酬改定の結果検証に係る特別調査(令和6年度調査)の報告書案について」を議題といたします。
本日は令和6年度では4つの調査項目のうち、残っている「在宅医療、在宅歯科医療、在宅訪問薬剤管理及び訪問看護の実施状況調査」の報告書案について御議論をいただくこととしています。
まずは、報告書案の作成において、公益委員の皆様には短い期間で内容を御確認いただきましたことを、この場を借りて厚く御礼申し上げます。
これらの報告書案の内容について御議論いただき、最終的な検証部会の報告書として取りまとめたいと思います。
それでは、事務局より資料の説明をよろしくお願いいたします。
○米田保険医療企画調査室長
保険医療企画調査室長でございます。
まず、本日の資料の構成ですけれども、調査の概要をまとめたパワーポイント、調査の報告書の本体及び調査票、参考として調査に関連する診療報酬改定の内容を抜粋したものを用意しております。
なお、報告書は、在宅医療、在宅訪問薬剤管理、訪問看護と、在宅歯科医療の2つに分けていますが、合わせて1,000ページを超える分量となるため、2つの報告書を1つにまとめた概要資料を用いて、本日は、この中から主な内容を説明させていただきます。
それでは、資料の検-1を御覧ください。報告書案の概要です。
1ページ目~4ページ目は調査の概要になります。調査の目的、対象、方法、回収状況をお示ししております。
特に1ページの下から調査の対象でございますが、例えば医療機関調査では、機能強化型在宅療養支援診療所などの一定の類型から対象をそれぞれ無作為抽出するなどをしています。
また、患者調査や利用者調査といったものも行っていますが、各施設の担当者に回答を依頼する形で行っております。
加えて、今回初めて医療機関連携機関調査を実施し、医療機関調査の対象施設が連携している介護サービス事業所等に対して、対象施設を経由して調査票を配付し、回答を依頼することとしております。
5ページから、まずは医療機関調査でございます。
少し飛びまして、8ページ、緊急時の入院受け入れ機能を有する医療機関との常時閲覧可能なシステムによるICT連携の有無につきましては「ないがそれ以外の方法で診療情報を共有している」が最も多く40.9%でございました。
続きまして、9ページ、保険医療機関以外の関係機関との連携については、患者情報を共有している連携施設で最も多いのが訪問看護事業所、次いで保険薬局でした。
10ページ、共有している情報につきましては、患者の基礎情報、年齢性別などが最も多い結果となりました。
11ページ、在宅医療情報連携加算につきましては、届出をしていない施設が全体の67.8%で、その理由としては「ICTを活用した患者の診療情報等の共有体制の確保が困難であるため」が最も多く65.5%でした。
12ページ、介護保険施設等からの協力医療機関の依頼を受けたかどうかについては「依頼を受けていない」が最も多く53.0%、次いで「依頼を受けて、協力医療機関になった」が32.5%でした。
13ページ、協力医療機関が提供している医療の内容は「入所者の急変時等において、常時、相談応需すること」が最も多い結果となりました。
14ページは、末期の悪性腫瘍などの末期患者の受入れ状況でございます。
15ページ、末期患者を受け入れていない場合の理由で最も当てはまるものは、無回答を除けば、いずれも「医師の診療科の専門外であるため」が最も多い結果となりました。
16ページから、医療機関患者調査の結果でございます。
18ページ、1か月間の訪問診療実施回数については、左の図表のとおりで、対象病名は右の図表のとおりでありまして、循環器疾患、高血圧症、心不全などが最も多く49.8%でございました。
19ページからが、今回初めて実施した医療機関連携機関調査の結果です。
まず、19ページは、本調査の集計上の区分で、次のページ以降の集計結果は、この区分に基づいて行われたものとなっております。
20ページ、連携機関である施設の基本情報です。
施設種別は「訪問看護ステーション」が最も多く34.9%でした。
続いて、21ページ、常時情報を閲覧可能なシステムによるICTを用いた関係機関との平時からの連携体制、これを「構築している」という施設が、全体の48.2%でございました。
また、22ページでございます。
連携機関側から見たサービス提供に当たり有用な情報についてですけれども、全ての縦の上から3つ目ですが「患者の疾患に関する情報」や、下から4つ目「医療・ケアを行う際の留意点」が多い結果となりました。
また、23ページ、ICTを活用した情報共有・連携における課題としては「電子カルテシステムや他のシステム等と連携ができない」が最も多い結果となりました。
25ページからは、訪問看護施設調査の結果です。
まず、25ページが、24時間対応体制加算の届出を行っている施設で、全体の95.7%でした。
27ページ、訪問看護管理療養費の届出の有無と訪問看護管理料費2の届出のある施設における、訪問看護管理料費1を満たすことが困難な要件についてでございます。
28ページは、訪問看護利用者調査の結果のうち、令和6年度に要件、評価の見直しをした緊急訪問看護加算の算定の有無や、加算の内訳についてお示ししたものでございます。
29ページからは、保険薬局調査の結果です。
30ページが、在宅薬学総合体制加算の届出状況についてで、在宅薬学総合体制加算には1と2がありますが、加算1が69.7%、加算2が15.8%でした。
加算1を届け出ている施設において、加算2の届出ができない具体的な要件をお伺いしたところ「直近1年間に計6回以上の小児在宅の実績」が最も多い結果となりました。
32ページ、在宅患者の夜間休日対応の体制については「自薬局単独で体制を整えている」が75.2%でした。
33ページ、夜間休日対応の対象患者については「認知症の患者」が最も多く46.0%でございました。
また、34ページ、他の薬局と連携した在宅業務の実施については「ある」という回答が17.6%でございました。
また、そのうち、他薬局との役割分担については「患者の急変等による緊急訪問を分担」が最も多く56.0%でございました。
35ページ、在宅移行初期業務を実施した薬局は、全体の11.6%でございました。
36ページ、施設連携加算の新設による影響について、施設連携加算を算定する患者数が1人以上の施設に確認したところ「施設職員と連携がしやすくなった」が最も多く43.8%でございました。
37ページからは、保険薬局患者調査の結果です。
39ページ、薬学的管理指導計画外の訪問における患家での在宅時間につきましては「10分以上20分未満」が最も多く55.3%でした。
時間帯別では、下の表になりますが、休日が最ももっと長く平均25.5分という結果でございました。
また、40ページ、患者に行った薬学管理は「服薬指導、支援」が最も多く80.4%でした。
また、薬剤師の介入により、その後の処方医への確認で減薬が実施された事例の有無では「減薬あり」が23.7%という結果でございました。
41ページからは、歯科医療機関調査の結果です。
まず、41ページの在宅歯科医療情報連携加算の届出をしている施設における連携先の施設は「病院(貴施設意外)」が最も多い結果となりました。
42ページ、他の医療機関等の関係機関の職員と情報共有・連携を行うために「ICTを活用している」と回答した施設は、全体の26.0%でした。
また、活用しているICTは「メール」が最も多く75.3%でした。
43ページは、在宅歯科医療の提供に当たり、連携している施設の有無の状況でございます。
44ページ、保険薬局の薬剤師との情報共有の連携を「あり」と回答した施設が47.3%でございました。
45ページからは、最後の歯科医療機関患者調査の結果でございます。
まず、45ページ、歯科訪問診療を実施したきっかけについては「自院に通院歴のある患者・家族等からの依頼」が最も多く26.9%でした。
また、46ページ、調査日における複数名訪問歯科衛生指導加算については「算定なし」が88.4%でございました。
資料の説明は以上でございます。
○永瀬部会長
どうもありがとうございました。
それでは、事務局からの説明につきまして、御意見等ありましたら、どうぞよろしくお願いします。
いかがでしょうか。今回の報告書の一番後ろにはNDBの集計結果も入っているかと思います。
特に質問等はございませんでしょうか。それでは、御意見が特にはないようでございますので、在宅医療等の実施状況調査の報告書案について、当部会で同意を得られたものとして、前回の当部会にて御同意をいただいた3つの調査項目の報告書案と併せて、私から総会に報告することとしたいと思います。
では、よろしくお願いいたします。
それでは、本日の議論はこの辺りとしたいと思います。
次回の日程につきましては、追って事務局より連絡いたしますので、よろしくお願いいたします。
本日はこれにて閉会いたします。どうもありがとうございました。